JPH11198890A - ユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造 - Google Patents

ユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造

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JPH11198890A
JPH11198890A JP458498A JP458498A JPH11198890A JP H11198890 A JPH11198890 A JP H11198890A JP 458498 A JP458498 A JP 458498A JP 458498 A JP458498 A JP 458498A JP H11198890 A JPH11198890 A JP H11198890A
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body suspension
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bush
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    • B62K25/283Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with pivoted chain-stay for cycles without a pedal crank, e.g. motorcycles
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に不要なねじれを発生させず、常に前後
輪に適正な整列状態を得られると共に、良好な制振効果
を得られるようにする。 【解決手段】 支軸52によって車体フレーム10に支
持された車体懸架部42と、車体懸架部42に突設され
たアーム44及び46と、を設け、ユニットスイングエ
ンジンの11の前方部11Cをアーム44に挿通した揺
動中心軸48によって回転揺動自在に支持させるように
し、アーム46の一端部を車体フレーム10に弾性を有
するストッパ47を介して支持させる一方、車体懸架部
42内に挿通される支軸52と車体懸架部42との間に
ベアリング54を介在させて車体懸架部42を支軸52
を中心に回動自在に支持させると共に、前記支軸52に
挿入固着されかつ車体懸架部42の内面に固着される筒
状の弾性体56cを有するブッシュ56を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両な
どに設けられるユニットスイング式自動二輪車用エンジ
ンを車体フレームに対し後輪と共に揺動可能に支持させ
る支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スクータ型車両などにお
いては、エンジンとその駆動力を後輪に伝達する動力伝
達装置などをユニット化し、後輪と共にそのユニットを
揺動自在に支持させるようにした所謂ユニットスイング
式自動二輪車用エンジン(以下、単にユニットスイング
エンジンと称す)が搭載されるが、このユニットスイン
グエンジンは、揺動時の振動やエンジンをはじめとする
各部の振動が搭乗者などに伝達され易く、これを防止す
ることが必要となる。特に、排気量250ccや400
cc等のエンジンを有する大型スクータなどにおいて
は、各部の振動を抑制するため、図8に示すような防振
用のエンジン支持構造が設けられている。
【0003】このエンジン支持構造では、支軸A1にて
軸支された筒状の車体懸架部Aに異なる方向へと2本の
アームB,Cが突設されており、エンジン側に突出する
アーム(エンジン側アーム)Cにはユニットスイングエ
ンジンEが揺動可能に設けられている。そして、前方に
突出するアームBは図外の車体フレームに軸着されてお
り、その軸着部D1はゴムなどの弾性体からなるストッ
パDを介して弾性的に支持されている。また、前記車体
懸架部Aに挿通される支軸A1の外周には、ゴムなどの
弾性体からなるブッシュA2が固定されており、このブ
ッシュA2が支軸A1と車体懸架部Aとに固着されてい
る。このため、前記車体懸架部Aは支軸A1及びブッシ
ュA2によって弾性的にフレームに支持されている。こ
のように、従来のユニットスイング式自動二輪車用エン
ジンの支持構造によれば、前記ブッシュA2とストッパ
Dとの弾性力によってエンジンなどに生じる振動を緩和
し、良好な搭乗性の維持を図るものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構
造にあっては、高速走行時において、ブッシュA2やス
トッパDが大きく弾性変形して、前後の車輪の整列状態
にねじれが発生することがあり、左右の切り返しなどの
ハンドル操作において、走行安定性に欠けるという問題
があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、高速走行におけるハンドルの切返し
操作などにおいても車体に不要なねじれを発生させるこ
とがなく、常に前後輪に適正な整列状態を得ることがで
きると共に、良好な制振効果を得ることができるユニッ
トスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の支軸に
よって車体フレームに支持された筒状の車体懸架部と、
前記車体懸架部に異なる位置に突設されたストッパ側ア
ーム及びエンジン側アームとからなる車体懸架ブラケッ
トを設け、後輪を回動自在に支持すると共にエンジン及
びその駆動力を前記後輪に伝達するための動力伝達装置
を一体的に保持してなるユニットスイング式自動二輪車
用エンジンの前方部を前記エンジン側アームに揺動中心
軸によって回転揺動可能に支持させるようにしたユニッ
トスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造であっ
て、前記ストッパ側アームの一端部を車体フレームに弾
性を有するストッパを介して支持させる一方、前記車体
懸架部と、ここに挿通される前記支軸との間にベアリン
グを介在させて車体懸架部を軸体を中心に回動自在に支
持させると共に、前記車体懸架部に挿通される支軸に固
着され、かつ前記車体懸架部内に筒状の弾性体を有する
ブッシュを固着し、ブッシュとベアリングとを並設した
ものである。
【0007】上記構成を有する本発明によれば、車体懸
架部とここに挿通される支軸との間には、ブッシュを固
着すると共にベアリングを介在させたため、このベアリ
ングによって支軸と車体懸架部とは支軸の径方向におい
て一定の位置関係に保たれ、同方向におけるよじれ等が
車体に発生するのを防止できる。また、ストッパには、
ユニットスイングエンジンから両アームや車体懸架部を
介してストッパに力が加わるが、この力は、支軸に設け
られたブッシュの周方向の力として分散されるため、ス
トッパが大きく変形し、圧縮されることはなくなる。こ
れにより、ストッパ及びブッシュは常に弾性変形可能な
状態に保たれ、これら部材の弾性変形によって良好な制
振効果を得ることができる。
【0008】また、ベアリングが脱落するのを防止する
上で、支軸におけるブッシュの配設位置は、ベアリング
より外側に設定することが望ましい。さらに、ブッシュ
は、支軸周面に内面が嵌着固定される内筒と、前記内筒
に対向して前記車体懸架部内面に嵌着固定される外筒
と、前記内筒の外周面と外筒の内周面とに固着される円
環状の弾性体とによって構成し、ベアリングはニードル
ベアリングにより構成することが考えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7に基づき本
発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実
施形態に適用する自動二輪車の概略構成を示す側面図、
図2は図1に示した自動二輪車の車体フレーム等を示す
分解斜視図、図3は図2に示した車体懸架部材としての
エンジンケースブラケットを示す平面図、図4は図3に
示したものの側面図、図5は図4に示したものの背面
図、図6は図5に示したものに対し、支軸、ベアリング
及びブッシュを取り付けた状態を示す一部切欠平面図で
ある。
【0010】図1において、この実施の形態に適用する
自動二輪車は、シート1とステアリング3との間に左右
に連通する比較的大形のレッグスペースSが形成される
と共に、レッグスペースSの前方にはステアリングステ
ム4、フロントフォークブラケット5などを覆い、車体
前部の外殻をなすフロントカウル6が取り付けられ、か
つ後方にはヘルメット等を収納する収納ボックス7が形
成されると共に、後輪9rと共に揺動するユニットスイ
ングエンジン11が設けられたスクータ型車両となって
いる。さらに、このスクータ型車両は、エンジンが25
0Cccまたは400cc等の排気量を有すると共に、
シート1が前部シート1fと後部シート1rとからなる
2人乗り可能な大型車両となっている。そして、この大
型スクータ車両の車体の骨格をなすフレーム10は、図
2に示すようなものとなっている。
【0011】すなわち、フレーム10の前端部にはステ
アリングステム4(図1参照)を回動自在に支持するヘ
ッドパイプ12が設けられ、このヘッドパイプ12の前
部(下部)及び後部(下部)には、それぞれ左右一対の
ダウンチューブ14,16が下方へと延出するよう連結
され、各前側のダウンチューブ14は下方部が後方へと
屈曲し、連結部材によって各後側ダウンチューブ16の
下端部にそれぞれ連結されている。また、各前側ダウン
チューブ14の中間部には連結部材を介してアッパーチ
ューブ18が連結されると共に、ダウンチューブ14の
後端部には、前記連結部材を介してメインフレーム20
が連結され、各メインフレーム20と各アッパーチュー
ブ18の後端部はブリッジ22によって連結されてい
る。この外、前記左右一対のダウンチューブ14、アッ
パーチューブ18、メインフレーム20は、それぞれブ
リッジ24,27,28によって連結されている。ま
た、前記メインフレーム20の後方には、U字状に湾曲
したシートレール23が設けられており、このシートレ
ール24の前端部とメインフレーム20の後端部との間
には、支持板26が固定されている。
【0012】上記のような構造を有するフレーム10に
対し、ユニットスイングエンジンは、次に説明する支持
構造によって揺動可能に支持されるようになっている。
このユニットスイングエンジン11は、後輪9rを回動
自在に支持すると共に、このエンジン11の駆動力を後
輪9rに伝達する駆動力伝達装置をエンジンケース11
aとクラッチカバー11b等からなるケース体11Aに
一体的に収納したものとなっており、そのケース体11
Aの前方には、シリンダヘッド11Bが突設されてい
る。また、前記エンジンケース11aの上面側には、前
方へ向けて斜め上方に突出する上側突出部(前方部)1
1Cが形成されると共に、エンジンケース11aの下面
側には、前方へ向けて斜め下方へと突出する下側突出部
11dが形成されており、両突出部11C,11dには
いずれも車幅方向に沿って軸挿通孔11C1,11d1
が形成されている。そして、前記下側突出部11dは、
ロッド30及びレバー32を介してリヤクッションユニ
ット34に連結されている。すなわち、下側突出部11
dは、その挿通孔11d1に挿通された軸30aによっ
て左右一対のロッド30の一端部が回動自在に連結さ
れ、両ロッド30の他端部は、前記ブリッジ27のブラ
ケット27aに中央部が軸着されたレバー32の一端部
が軸着され、さらにレバー32の他端部には前記ブリッ
ジ24のブラケット24aに一端部が軸着されたリヤク
ッションユニット34が軸着されている。
【0013】一方、前記エンジンケース11aの上面側
に突設された上側突出部11Cは、前記左右の支持板2
6に軸着された車体懸架ブラケット40に回動自在に連
結されている。すなわち、図3ないし図6に示すよう
に、車体懸架ブラケット40は、円筒状車体懸架部42
のブラケット部と、この車体懸架部42の左右2箇所に
相対向して設けた一対の後方アーム(エンジン側アー
ム)44と、同じく車体懸架部42の左右二か所に相対
向して突設した一対の前方アーム(ストッパ側アーム)
46とからなる。そして、前記各後方アーム44には、
円筒部45が溶着されており、この両円筒部45の間に
前記エンジンケース11aの上側突出部11Cを配し、
一方の円筒部45から上側突出部11Cの貫通孔11C
1を経て他方の円筒部45へと軸ねじ48を貫通保持さ
せることにより、エンジンケース11aは軸ねじ(軸
体)48を中心に回動自在に支持される。なお、前記円
筒部45と軸ねじ48との間にはニードルベアリング5
0が介在しており、このニードルベアリング50によっ
て軸ねじ48の回動を円滑なものとしている。
【0014】また、前記エンジン懸架ブラケット40
は、一端部にねじ部を形成してなる支軸52によって前
記支持板26に回動自在に支持されている。すなわち、
前記車体懸架ブラケット40の車体懸架部42は、中央
部42aより左右両側部42bが大となる外径及び内径
を有し、肉厚も左右両側部42bの方が厚く強度を高め
たものとなっている。そして、前記両側部42bには、
ニードルベアリング54とブッシュ56とが共に嵌着さ
れており、ブッシュ56は、ニードルベアリング54よ
り車体外方に嵌着固定されている。ニードルベアリング
54の外輪54bは、両側部42bの内面に嵌着固定さ
れ、ニードルベアリング54の各ニードルローラ54c
は、支軸52の外面に固定されているスペーサ54aに
均一に接触している。
【0015】前記ブッシュ56は、前記車体懸架部42
の両側部42dの内面に嵌着固定される円筒状の外筒部
56bと、前記支軸52に固定される円筒状の内筒部5
6aと、この外筒部56bと内筒部56aとの間に設け
られたゴムなどからなる環状の弾性体56cとから構成
されており、弾性体56cの外周面は前記外筒部56b
の内面に、内周面は内筒部56aにそれぞれ固着されて
いる。そして、このブッシュ56の外筒部56bは前記
車体懸架部42の内周面に嵌着固定されると共に、内筒
部56aは支軸52の外周面に嵌着固定されている。な
お、60,61は前記支軸52におけるベアリング50
及びブッシュ56の車幅方向の位置を規制するスペーサ
である。
【0016】また、前記各前方アーム46は、図5に示
すように、板状部材をU字状に屈曲形成したものとなっ
ており、それぞれボルト46a及びストッパ47によっ
て支持板26に固定されている。すなわち、ストッパ4
7はゴム等の弾性部材によって形成され、前記支持板2
6に形成した開口部26aに圧挿されるものとなってお
り、その中心部に形成された貫通孔及びアームにボルト
を挿入し、各前方アーム46に保持された雌ねじ部46
cを螺合させることにより、締着固定されるようになっ
ている。
【0017】以上のように、この実施形態においては、
ユニットスイングエンジン11の上側突出部11Cが車
体懸架ブラケット40を介して揺動可能に支承されると
共に、下側突出部11dが前方アーム46にクッション
ユニット34等によって弾性的に支持される。そして、
路面の凹凸などに応じて、ユニットスイングエンジン1
1は後輪9rと共に上下方向へと揺動し、車体の上下動
を緩和する。また、上側突出部11Cと軸ねじ48との
間には、弾性体が介在せず、ニードルベアリング50,
54が介在するのみであり、さらに、車体懸架ブラケッ
ト40と支軸52との間にもニードルベアリング54が
介在しているため、ステアリング3の左右の切り返し操
作時などにおいて、軸ねじ48及び支軸52と交差する
方向に対する力が加わったとしても、前記各ニードルベ
アリング50,54によって車体懸架ブラケット40と
支軸52、及び軸ねじ48と後方アーム44とは各軸の
径方向において常に一定の位置関係に保たれ、同方向に
おけるよじれ等が車体に発生するのを防止することがで
きる。このため、前輪9f及び後輪9rには常に適正な
整列状態を得ることができ、良好な走行安定性を得るこ
とができる。
【0018】また、ユニットスイングエンジン11のピ
ストン運動などにより発生する比較的小さな振動は、そ
のままフレームに伝達されれば、搭乗者に対して不快感
を与えることとなるが、この実施形態においては、スト
ッパゴム47だけでなく、車体懸架ブラケット40内に
もブッシュ56が設けられているため、両者の弾性力に
よって確実にその振動を吸収し、減衰させることができ
る。すなわち、図8に示す従来のようにストッパDのみ
が弾性体となっていた場合には、後輪が路面から受ける
力Fの分力fが作用し、これが、支軸A1を中心とした
回転力として作用するため、ストッパDには、略直径方
向に大きな力が加わり、ストッパDが大きく圧縮されて
弾性が低下し、いわば剛性に近い状態となる。このた
め、従来ではユニットスイングエンジンEに発生した振
動が、弾性の低い剛体化したストッパDを介してフレー
ムなどの車体に伝達されてしまい、搭乗者に不快感を与
えるという問題が生じる。ところが、この実施形態によ
れば、図7に示すように、前記分力fによって生じる回
転力がストッパ47と車体懸架部42のブッシュ56と
に分散されるためストッパ47の撓みも緩和され、スト
ッパ47が剛体化することはなくなり十分に弾性を維持
させることができる。従って、ユニットスイングエンジ
ン11に発生する微振動が車体に伝達されるのを大幅に
軽減することができ、良好な搭乗性を得ることができ
る。
【0019】なお、上記実施形態においては、支軸52
と車体懸架部42との間、及び軸ねじ48と後方アーム
44の円筒部50との間にニードルベアリング54,5
0を設けた場合を例に取り説明したが、これらニードル
ベアリングに替えてボールベアリングを設けることも可
能である。この場合、エンジン懸架ブラケットにおける
ボールベアリングとブッシュとの位置関係を、上記実施
形態とは逆に、ブッシュを内側にボールベアリングを外
側に配置することも可能となる。但し、ニードルベアリ
ングを用いた場合に比べ、ボールベアリングを用いた場
合には、ブラケット及び円筒部の内径を増大させる必要
がある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明に係るユ
ニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造によ
れば、車体懸架部内に挿通される前記支軸と車体懸架部
との間にベアリングを介在させて車体懸架部を支軸を中
心に回動自在に支持させると共に、前記車体懸架部に挿
通される支軸に挿入固着されかつ前記車体懸架部内面に
固着される筒状の弾性体を備えてなるブッシュを設けた
ため、高速走行におけるハンドルの切返し操作時などに
おいても車体に不要なねじれを発生させることがなく、
常に前後輪に適正な整列状態を得ることができる。ま
た、ストッパには、ユニットスイングエンジンから車体
懸架部を介して押圧力が加わるが、この押圧力は、支軸
に設けられたブッシュの周方向の力として分散されるた
め、ストッパが大きく変形し、圧縮されることはなくな
る。このため、ストッパ及びブッシュは常に弾性変形可
能な状態に保たれ、これら部材の弾性変形によって良好
な制振効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に適用する自動二輪車の概略
構成を示す側面図である。
【図2】図1に示した自動二輪車の車体フレーム等を示
す分解斜視図である。
【図3】図2に示した車体懸架部材としてのエンジンケ
ースブラケットを示す平面図である。
【図4】図3に示したものの側面図である。
【図5】図4に示したものの背面図である。
【図6】図5に示したものに対しベアリング及びブッシ
ュを取り付けた状態を示す一部切欠平面図である。
【図7】同上実施形態におけるユニットスイング式自動
二輪車用エンジンの懸架状態を示す説明側面図である。
【図8】従来のユニットスイング式自動二輪車用エンジ
ンの懸架状態を示す説明側面図である。
【符号の説明】
9r 後輪 10 車体フレーム 11 ユニットスイング式自動二輪車用エンジン 11C 上側突出部(前方部) 40 車体懸架ブラケット 42 車体懸架部 44 後方アーム(エンジン側アーム) 46 前方アーム(ストッパ側アーム) 47 ストッパ 48 軸ねじ(揺動中心軸) 52 支軸 54 ニードルベアリング(ベアリング) 56 ブッシュ 56a 内筒 56b 外筒 56c 弾性体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の支軸によって車体フレームに支持
    された筒状の車体懸架部と、前記車体懸架部に異なる位
    置に突設されたストッパ側アーム及びエンジン側アーム
    とからなる車体懸架ブラケットを設け、 後輪を回動自在に支持すると共にエンジン及びその駆動
    力を前記後輪に伝達するための動力伝達装置を一体的に
    保持してなるユニットスイング式自動二輪車用エンジン
    の前方部を前記エンジン側アームに揺動中心軸によって
    回転揺動可能に支持させるようにしたユニットスイング
    式自動二輪車用エンジンの支持構造であって、 前記ストッパ側アームの一端部を車体フレームに弾性を
    有するストッパを介して支持させる一方、 前記車体懸架部と、ここに挿通される前記支軸との間に
    ベアリングを介在させて車体懸架部を軸体を中心に回動
    自在に支持させると共に、 前記車体懸架部に挿通される支軸に固着され、かつ前記
    車体懸架部内に筒状の弾性体を有するブッシュを固着
    し、ブッシュとベアリングとを並設したことを特徴とす
    るユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構
    造。
  2. 【請求項2】 支軸において、ベアリングより外側にブ
    ッシュを配設したことを特徴とする請求項1記載のユニ
    ットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造。
  3. 【請求項3】 ブッシュは、支軸周面に内面が嵌着固定
    される内筒と、前記内筒に対向して前記車体懸架部内面
    に嵌着固定される外筒と、前記内筒の外周面と外筒の内
    周面とに固着される円環状の弾性体とによって構成する
    一方、ベアリングはニードルベアリングにより構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のユニットスイ
    ング式自動二輪車用エンジンの支持構造。
JP00458498A 1998-01-13 1998-01-13 ユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造 Expired - Lifetime JP3422244B2 (ja)

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