JP2018012416A - 自動二輪車の車体フレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い車体フレーム強度と車体剛性とシート下前方配置の車体構成物のレイアウトスペースを確保し、レイアウトの自由度を向上させた車体フレーム構造を提供する。【解決手段】車体フレーム構造は、ヘッドパイプ14から下方に延びる左右一対のダウンフレーム16とダウンフレームから後方に延びる左右一対のボディフレーム17と前記ダウンフレームの下端部から水平方向後方に延び後上方に立ち上がる左右一対のアンダーフレーム18とを備えた前部フレーム11と、アンダーフレームから後上方に延びる左右一対のリヤフレーム12と、リヤフレーム間の基部側に跨ぐように設けられアンダーフレームの立上り後端部を取り付けるブリッジフレーム26とを有しアンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームを接続し車体側面視でアンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームの各フレームを一辺とする三角形状を構成したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車の車体フレーム構造に関する。
スクータ型車両の自動二輪車では、車体フレーム構造がヘッドパイプ部と、左右一対のダウンフレーム部と、第1補強フレーム部と、左右一対のアンダーフレーム部と、左右一対のリヤフレーム部とを備えたものが知られている。
この車体フレーム構造では、アンダーフレーム部とリヤフレーム部との車体後方側にピボットブラケットが左右一対取り付けられ、左右のピボットブラケットに車幅方向に対向するピボット軸が設けられる。このピボット軸にユニットスイング式エンジンユニットが揺動可能に取り付けられる。
特開2012−197057号公報 特開2013−49364号公報 特開2013−75587号公報
特許文献1に記載の自動二輪車では、左右一対のアンダーフレーム部の後端部からリヤフレーム部の立上り部(第1部分)にかけて車体後方側に左右一対のピボットブラケットが取り付けられ、左右一対のピボットブラケットのピボット軸にユニットスイング式エンジンユニットが設けられる。ピボット軸周辺は、エンジンユニットの揺動のために、応力が集中し、高い車体剛性が求められる。
しかし、自動二輪車の車体フレーム構造は、アンダーフレーム部からリヤフレーム部にかけてピボットブラケットを設けただけでは、ピボット軸周辺の車体フレーム構造に高い車体剛性を確保することが難しかった。
また、スクータ型車両の車体フレーム構造では、リヤフレーム部間の立上り部(第1部分)に上下に離間して2本の連結フレーム(ブリッジフレーム)がブリッジ状に設けられるために、シートの前方下方に収納スペースを確保することが困難である。
さらに、特許文献2および3に記載のスクータ型車両の自動二輪車では、アンダーフレーム部の立上り後端部からリヤフレームを車体前方に延設し、シート前方下に車体フレーム剛性確保用のブリッジフレーム(クロスフレーム)が設けられる。車体フレーム剛性確保用ブリッジフレーム設置のため、シート前方下に車体構成物の収納スペース確保が困難となり、シート前方下に車体構成物をレイアウトすることが難しく、収納スペースの確保と車体剛性の向上との双方を両立させることが困難であった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、車体フレーム強度と高い車体フレーム剛性を確保することができ、併せてシート下前方配置の車体構成物レイアウトの自由度を向上させた自動二輪車の車体フレーム構造を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、ヘッドパイプから下方に延びる左右一対のダウンフレームと前記ダウンフレームから後方に延びる左右一対のボディフレームと前記ダウンフレームの下端部から水平方向後方に延び、さらに後方屈曲部を経て後上方に立ち上がる左右一対のアンダーフレームとを備えた前部フレームと、前記前部フレームのアンダーフレームから後上方に延びる左右一対のリヤフレームと、前記左右一対のリヤフレーム間の基部側に跨ぐように設けられ、前記左右一対のアンダーフレームの立上り後端部を取り付けるブリッジフレームとを有し、前記アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームを互いに接続し、車体側面視で前記アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームの各フレームを一辺とする三角形状を構成したことを特徴とする自動二輪車の車体フレーム構造を提供するものである。
本発明においては、アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームを互いに接続し、車体側面視で各フレームを一辺とする三角形状を構成した車体フレーム構造により、車体フレーム強度と高い車体フレーム剛性を確保することができ、併せてシート下前方配置の車体構成物レイアウトの自由度を向上させることができる。
また、アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームを互いに支持して、これら各フレームを一辺とする三角形状を構成し、かつアンダーフレームの立上り部後方側とリヤフレームの前方基部下方側とに左右一対のピボットブラケットを一体に取り付け、これらピボットブラケットのピボット軸にユニットスイング型エンジンユニットを取り付けたので、ピボット軸周辺、ひいては車体フレーム全体により高いフレーム強度と車体剛性とを確保することができる。
本発明に係る自動二輪車の車体フレーム構造の一実施形態を示すもので、車体左側前方から見た斜視図。 図1の自動二輪車の車体フレーム構造を示す正面図。 自動二輪車の車体フレーム構造を示す左側面図。 自動二輪車の車体フレーム構造を示す右側面図。 自動二輪車の車体フレーム構造を示す平面図。 自動二輪車の車体フレーム構造を示す底面図。 自動二輪車の車体フレーム構造を示す背面(後面)図。 自動二輪車の車体フレーム構造の要部を部分的に示す斜視図。 自動二輪車の車体フレーム構造の比較例を示す車体左側前方からの斜視図。
以下、本発明に係る実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、各図に示す自動二輪車の車体フレーム構造において、車体前方側を符号FWで、車体後方側を符号BWでそれぞれ示し、またシートに着座したライダから見て車体右側を符号WRで、車体左側を符号WLでそれぞれ示す。
図1は、自動二輪車の車体フレーム構造の一実施形態を示す車体左側前方から見た斜視図であり、図2はその車体フレーム構造を示す正面図であり、図3は自動二輪車の車体フレーム構造を示す左側面図であり、図4は、その車体フレーム構造を示す右側面図であり、図5は、自動二輪車の車体フレーム構造を示す平面図であり、図6は、その車体フレーム構造を示す底面図であり、図7は、その車体フレーム構造を示す背面図である。
図1は、スクータ型車両に適用される自動二輪車の車体フレーム構造を示す斜視図であり、図中符号10は、250ccのスクータ型車両の車体フレームを示すものである。車体フレーム10は、前部フレーム11と後部フレーム13とから構成され、図示しない車体カバーで覆われる。
車体フレーム10の前部フレーム11は、図2〜図6に示すように、ヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14の上部後側から分岐されて左右に延びるアッパーダウンフレーム15(15a,15b)と、ヘッドパイプ14の下部から下方に延びる左右一対のロアダウンフレーム16(16a,16b)と、左右のロアダウンフレーム16の下部あるいは途中からアッパーダウンフレーム15の下端部を経て略水平方向後方に延びる左右一対のボディフレーム17(17a,17b)と、ロアダウンフレーム16の下端部から前方屈曲部を経て略水平方向後方に、さらに後方屈曲部を経て後上方に立ち上がる左右一対のアンダーフレーム18(18a,18b)とを備えて構成される。なお、前方屈曲部はアンダーフレーム18に設ける代りにロアダウンフレーム16側に設けてもよい。
前部フレーム11は、左右一対のロアダウンフレーム16(16a,16b)間に中央ダウンフレーム19が設けられる。中央ダウンフレーム19の下端部はブリッジ構造のクロスフレーム20に接続され、クロスフレーム20を介して左右のアンダーフレーム18a,18bの前方屈曲部間に連結される。
また、左右一対のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部には、途中でボディフレーム17の後端部が接続される。さらに、アンダーフレーム18(18a,18b)の前方屈曲部はクロスフレーム20の後方に位置する前方クロスフレーム21で連結され、アンダーフレーム18(18a,18b)の後方屈曲部はブリッジ状の後方クロスフレーム22で連結される。左右のアンダーフレーム18a,18bは、3本のブリッジ構造のクロスフレーム20,21,22で補強され、車体剛性が高められる。
さらに、後部フレーム13は、リヤフレーム12(12a,12b)、シートロックブラケット25およびブリッジフレーム26を備えて構成される。リヤフレーム12(12a,12b)はその先端部(前方基部)が前部フレーム11のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部途中に接続される。左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)の先端部(前方基部)は、前部フレーム11のボディフレーム17(17a,17b)の反対側に対向して配設される。左右のリヤフレーム12(12a,12b)はボディフレーム18(18a,18b)から後上方に跳ね上がるように延び、途中から車体後方のシートロックブラケット25に向って左右リヤフレーム12aと12bの間隔を漸次縮小するように絞り込まれ、後端部がシートライカブラケットを兼ねるシートロックブラケット25に直接接続される。
後部フレーム13の左右のリヤフレーム12(12a,12b)は、図7に示すように、後端部同士をシートロックブラケット25に直接取り付けたので、シートロックブラケット25の取付位置精度を出し易く、向上させることができる。
アンダーフレーム18(18a,18b)に接続される左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)の基部側同士はアーチ状あるいは山型状のブリッジフレーム26が跨ぐように設けられる。ブリッジフレーム26は、左右一対のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部後端に接続され、かつ、ブリッジフレーム26の車幅方向両端部は後下方に曲げられて左右のリヤフレーム12a,12bの基部側に設けられる。
ブリッジフレーム26は、車幅方向両側部を後下方に曲げてリヤフレーム12(12a,12b)の基部側に直接接続し、各フレームを一体化することで、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側の縦方向断面係数を実質的に大きく設定でき、リヤフレーム12(12a,12b)の強度剛性を向上させることができる。
また、車体フレーム10は、アンダーフレーム18(18a,18b)とリヤフレーム12(12a,12b)とブリッジフレーム26との各フレームが互いに接続されて一体化される。アンダーフレーム18とリヤフレーム12とブリッジフレーム26とは車体側面視で各フレームを一辺とする三角形状に構成される。車幅方向両側で左右のリヤフレーム12a,12bの基部側直上に三角形状を各フレーム12,18,26により構成することにより、車体フレーム10はブリッジフレーム26とリヤフレーム12とアンダーフレーム18間の結合強度を高めることができ、車体フレーム10全体の強度と剛性を向上させることができる。
さらに、ブリッジフレーム26は、左右のリヤフレーム12を跨ぐようにリヤフレーム12の基部側上方にアーチ状に設けられる。ブリッジフレーム26はアンダーフレーム18の立上り部に接続され、かつアンダーフレーム18の立上り部後端部から両側が後下方に曲げられて延び、左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)の前方基部(根元)側に接続される。リヤフレーム12の上方に位置するブリッジフレーム26は、ブリッジフレーム26下に車体構成物のレイアウトスペースが確保される。
レイアウトスペースには、車体構成物として例えば、エアクリーナ40が設置される。エアクリーナ40を設置した場合には、例えばダーティサイド41a側が上方に、クリーンサイド41b側が下方にそれぞれ設置される。本実施形態では、アンダーフレーム18、リヤフレーム12およびブリッジフレーム26で構成される車体フレーム構造により、アンダーフレーム18の立上り部間に連結フレームをブリッジ状に設ける必要がないので、ブリッジフレーム26の下方にレイアウトスペースを大きく確保することができる。車体構成物としてエアクリーナ40を設置した場合、エアクリーナ40のサイズ拡大を図ることができる。車体構成物としては、エアクリーナ40以外にも、あるいはエアクリーナ40とともに燃料タンクやABSユニット等を設けることができる。
その上、左右のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部後方からリヤフレーム12(12a,12b)の基部側下方にかけてプレート状ピボットブラケット27(27a,27b)が、ピボットフレームとして車幅方向にそれぞれ対向して一体に設けられる。左右一対のピボットブラケット27(27a,27b)には車幅方向に対向するピボット軸28a,28bが設けられ、これらのピボット軸28a,28bに図示しないユニットスイング型エンジンユニットが上下揺動自在に取り付けられる。
本実施形態で示された車体フレーム10は車幅方向両側でリヤフレーム12(12a,12b)の基部側直上にアンダーフレーム18とリヤフレーム12とブリッジフレーム26との各フレームを一辺とする三角形状が構成されて一体化され、三角形状の各フレームの直下にピボット軸28a,28bを備えた左右一対のピボットブラケット27(27a,27b)が車幅方向に対向して一体に設けられる。このため、ピボット軸28a,28b周辺のフレーム剛性を向上させ、ひいては車体フレーム全体の車体剛性を向上させ、高剛性な車体フレーム構造とすることができる。
また、車体フレーム10は、左右一対のボディフレーム17(17a,17b)の中程に前方ブリッジフレーム30が掛け渡され、この前方ブリッジフレーム30にシートヒンジブラケット31を取り付けたサポートフレーム32が上方に突出するように設置される。
さらに、後部フレーム13の左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)には、シートロックブラケット25より前方でプレート状のリヤブリッジフレーム33がアーチ状あるいは山型状に跨ぐように設けられる。車体フレーム10は前方ブリッジフレーム30とブリッジフレーム26とリヤブリッジフレーム33により補強される。
車体フレーム10のリヤフレーム12上に設けられるシート35は、図3に示すようにボディフレーム17(17a,17b)間の前方ブリッジフレーム30上のシートヒンジブラケット31に、シート前部が開閉自在に支持される。シート35は、前後方向に延在されてライダが着座するメインシート36と同乗者が着座するピリオンシート37で構成される。シート35の後部側は、リヤブリッジフレーム33で支持され、シート35後端部はシートロックブラケット25に取り付けられて固定される。
また、本実施形態では図8に示すように、ブリッジフレーム26を左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)の基部上に跨ぐように設け、ブリッジフレーム26はシートレールを構成するリヤフレーム12より上方に配置することで、ブリッジフレーム26上にシート35のシートボトムを支持させることができる。これにより、シート35は前端部がシートヒンジブラケット31に支持され、シート中程のシートボトムをブリッジフレーム26上に、またシート後部側をリヤブリッジフレーム33上にそれぞれ支持させることで、安定的に設けられる。シート35はシートボトムがブリッジフレーム26やリヤブリッジフレーム33上にそれぞれ支持させることで、シート35の剛性を確保し、シートボトム自体の軽量化を図ることができる。
また、図1〜図7に示す自動二輪車の車体フレーム構造では、左右のアッパーダウンフレーム15とロアダウンフレーム16との間に補強フレーム43をそれぞれ設けたり、左右一対のボディフレーム17とアンダーフレーム18との間に補強フレーム44,45をクロス状にそれぞれ設け、フレーム強度や剛性をより一層向上させてもよい。符号46は、ステップブラケットである。
[比較例]
比較例で示す従来の大型スクータ型車両の車体フレーム構造は、図9に示すように構成される。この車体フレーム構造では、車体フレーム10Aの前部フレームは本実施形態で示した前部フレーム11と構成を同じくするので、同じ構成には同一符号を付し、説明を省略する。
比較例の車体フレーム構造で車体フレーム強度および車体剛性向上のため、ピボットブリッジフレーム53にアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部が接続されている。アンダーフレーム18の立上り部とリヤフレーム50の前方基部側とにピボットブラケット54(54a,54b)が一体に取り付けられる。ピボットブラケット54に車体幅方向に貫通するピボット軸55(55a,55b)が形成され、これらのピボット軸55a,55bにユニットスイング型エンジンユニット(図示せず)が設けられている。
リヤフレーム50(50a,50b)はその前端とアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部との接続のみで前記フレームとつながっているため、ピボット軸55(55a,55b)周辺のフレーム強度および剛性を向上させることが困難である課題があった。
また、比較例で示す車体フレーム構造では、シート(図示せず)下にヘルメットを2個収納する目的で、収納ボックスを大型化している。収納ボックスはスペースを確保するために、前部フレーム11のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部から左右一対のリヤフレーム50(50a,50b)を車体後方に略水平方向にそれぞれ延設される。左右のリヤフレーム50(50a,50b)の後端部からシートロックブラケット51が上方に大きく離れて配設される。
このシートロックブラケット51の配設構造では、リヤフレーム50(50a,50b)の後端部から大きく離れた上方に配設しなければならない。このため、シートロックブラケット51とリヤフレーム50(50a,50b)とにリヤシートレール52を設けて、リヤフレーム50とシートロックブラケット51の双方を接続する必要があった。シートロックブラケット51は左右のリヤフレーム50(50a,50b)にリヤシートレール52を介して間接的に設けられるため、シートロックブラケット51の取付位置が安定せず、その取付位置精度を出すことが難しかった。
さらに、シートは前方がシートヒンジブラケット31に開閉自在に支持され、後端部がシートロックブラケット51に取り付けられ、シート中程はシートボトムがブリッジフレーム53や高下駄形状の左右のサイドサポートブラケット56a,56bにより個々にサポートされる。しかし、部品点数が多く、シートの設置にリヤシートレール52や左右のサイドサポートブラケット56a,56bが必要なため、コストの増加や重量増加、組付け工数増加を招いていた。
[比較例と比較した本実施形態のピボット軸周辺の車体フレーム構造]
本実施形態に係る自動二輪車の車体フレーム構造では、左右一対のアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部から左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)がそれぞれ後上方に跳ね上がるように延設される。左右のリヤフレーム12a,12bの後端部にシートロックブラケット25が直接支持される。シートロックブラケット25は、リヤフレーム12a,12bに直接取り付けられるので、シートロックブラケット25の位置取付精度を向上させることができる。さらに、比較例の車体フレーム構造に比べて、リヤシートレール52やサイドサポートブラケット56a,56bを廃止できるので、部品点数が減少し、コストの低減や組付け工数の低減、重量削減を図ることができる。
その上、アンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部上端部に車幅方向に延びるブリッジフレーム26がピボットブリッジとして取り付けられる。ブリッジフレーム26は、アンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部上端部から車幅方向両側が曲げられて後下方に延び、両側下端が左右のリヤフレーム12a,12bの基部側に取り付けられる。ブリッジフレーム26は左右のリヤフレーム12a,12bを跨ぐようにブリッジ状あるいはアーチ状に湾曲して設けられる。
そして、本実施形態の車体フレーム構造は、比較例の車体フレーム構造と比較して車体フレーム10の車幅方向両側でリヤフレーム12の基部側直上に、アンダーフレーム18とリヤフレーム12とブリッジフレーム26とから車体側面視で各フレームを一辺とする三角形状が構成され、フレーム強度や剛性が高められる。また、本実施形態の車体フレーム構造では、リヤフレーム12の基部側直下に、アンダーフレーム18の立上り部とにより、ピボットブラケット27(27a,27b)がピボットフレームとして車幅方向に対向して一体に取り付けられる。左右一対のピボットブラケット27(27a,27b)は車幅方向に貫通するピボット軸28(28a,28b)が設けられ、これらのピボット軸28(28a,28b)にユニットスイング式エンジンユニット(図示せず)が上下方向に揺動自在に設けられる。
この車体フレーム構造では、リヤフレーム12の基部側直上に、アンダーフレーム18とリヤフレーム12とブリッジフレーム26とから各フレームを一辺とする三角形状が構成され、フレーム強度や剛性が高められる。リヤフレーム12の基部側直下に、アンダーフレーム18とリヤフレーム12とにピボットブラケット27が溶接等で一体に取り付けられたので、リヤフレーム12の基部(根元)側の縦断面係数を実質的に大きく設定でき、リヤフレーム12の強度剛性を高めることができる。
本実施形態の車体フレーム構造では、リヤフレームに基部側直上の各フレームを三角形状に構成し、リヤフレーム12の基部側直下にピボットブラケット27を一体に取り付けたので、ピボット軸28a,28b周辺を高剛性の車体フレーム構造とすることができる。
このため、シートレールを構成するリヤフレーム12(12a,12b)のフレーム強度や剛性を向上させることができる。しかも、リヤフレーム12(12a,12b)にリヤシートレール52が不要となるため、リヤフレーム12(12a,12b)の簡素化が図れ、リヤフレーム12(12a,12b)が占める空間容積を減少させることができる。
その上、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側同士を跨ぐように設けられるブリッジフレーム26はアーチ状あるいは山型形状に湾曲して設けられ、リヤフレーム12の上方に配設される。ブリッジフレーム26は、シートボトムの中程を支持するので、シート全体の剛性を向上させることができ、シートボトムの軽量化を図ることができる。
さらに、ブリッジフレーム26は、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側同士に跨ぐように設けられ、上方にアーム状に湾曲して設けられるので、ブリッジフレーム26の下方にスペースを確保することができる。シート下前方に配置される車体構成物、例えばエアクリーナ40や燃料タンク等のレイアウトに余裕が生まれる。このため、車体構成物のレイアウトやデザインの自由度を向上させることができ、例えばエアクリーナ40の容量拡大を図ることができる。
[実施形態の効果]
本実施形態に係る車体フレーム構造では、アンダーフレーム18(18a,18b)とリヤフレーム12(12a,12b)とブリッジフレーム26とを互いに接続し、車体側面視で各フレームを一辺とする三角形状をリヤフレーム12(12a,12b)の基部側直上に構成しており、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側直下にアンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部との間にピボットブラケット27(27a,27b)を一体に設けたので、ピボット軸28a,28b周辺の剛性、ひいては車体フレーム10全体のフレーム強度、剛性を向上させることができる。
また、この車体フレーム構造は、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側直上にアンダーフレーム18とリヤフレーム12とブリッジフレーム26とから三角形状を構成し、リヤフレーム12(12a,12b)の基部側直下に、アンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部とにより、ピボットブラケット27(27a,27b)を車幅方向左右に対向して一体に設けたので、リヤフレーム12は基部側(根元側)取付部の縦方向断面係数を実質的に大きく設定でき、リヤフレーム12のフレーム強度や剛性を向上させることができる。
しかも、リヤフレーム12(12a,12b)はアンダーフレーム18の立上り部から後上方に跳ね上がるように延設され、リヤフレーム12の後端部にシートロックブラケット25が直接取り付けられるので、シートロックブラケット25の取付が安定し、取付位置精度を向上させることができる。
その上、シート35は、前端部が前方ブリッジフレーム30のシートヒンジブラケット31に開閉自在に支持され、シート後端部がシートロックブラケット25に取り付けられる。シート35の中程は、シートボトムがブリッジフレーム26やリヤブリッジフレーム33上に支持されるので、シート35全体の剛性を向上させることができ、シートボトムの軽量化を図ることができる。
さらに、左右一対のリヤフレーム12(12a,12b)の基部側同士に跨ぐように設けられるブリッジフレーム26は、アンダーフレーム18(18a,18b)の立上り部後端を支持し、ブリッジフレーム26の左右両側は曲げられて後下方に延設され、両側下端部がリヤフレーム12(12a,12b)基部側に取り付けられる。ブリッジフレーム26下に、車体構成物のレイアウトスペースを充分に確保することができ、シート35前方下のレイアウトスペースにエアクリーナ等の車体構成物を配置でき、車体構成物の配置の自由度を向上させることができる。
したがって、本実施形態の自動二輪車の車体フレーム構造では、ピボット軸28a,28b周りを高剛性の車体フレーム構造とし、シート35前方下配置の車体構成物のレイアウトを邪魔することなく、高い車体剛性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…車体フレーム、11…前部フレーム、12(12a,12b)…リヤフレーム、13…後部フレーム、14…ヘッドパイプ、15(15a,15b)…アッパーダウンフレーム、16(16a,16b)…ロアダウンフレーム、17(17a,17b)…ボディフレーム、18(18a,18b)…アンダーフレーム、19…中央ダウンフレーム、20…クロスフレーム、21…前方クロスフレーム、22…後方クロスフレーム、25…シートロックブラケット、26…ブリッジフレーム、27(27a,27b)…ピボットブラケット、28(28a,28b)…ピボット軸、30…前方ブリッジフレーム、31…シートヒンジブラケット、32…サポートフレーム、33…リヤブリッジフレーム、35…シート、40…エアクリーナ、43,44,45…補強フレーム、46…ステップブラケット、50(50a,50b)…リヤフレーム、51…シートロックブラケット、52…リヤシートレール、53…ブリッジフレーム。

Claims (6)

  1. ヘッドパイプから下方に延びる左右一対のダウンフレームと前記ダウンフレームから後方に延びる左右一対のボディフレームと前記ダウンフレームの下端部から水平方向後方に延び、さらに後方屈曲部からを経て後上方に立ち上がる左右一対のアンダーフレームとを備えた前部フレームと、
    前記前部フレームのアンダーフレームから後上方に延びる左右一対のリヤフレームと、
    前記左右一対のリヤフレーム間の基部側に跨ぐように設けられ、前記左右一対のアンダーフレームの立上り後端部を取り付けるブリッジフレームとを有し、
    前記アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームを互いに接続し、車体側面視で前記アンダーフレーム、リヤフレームおよびブリッジフレームの各フレームを一辺とする三角形状を構成したことを特徴とする自動二輪車の車体フレーム構造。
  2. 前記左右一対のリヤフレームの基部側直下に、前記アンダーフレームの後方立上り部との間に左右のプレート状のピボットブラケットを一体に取り付け、前記左右のピボットブラケットにピボット軸が車幅方向に対向して設けられた請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  3. 前記左右一対のリヤフレームは、後上方に跳ね上がるように延設され、前記リヤフレームの後端部にシートロックブラケットが設けられた請求項1または2に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  4. 前記ブリッジフレームは、車幅方向両側部が後下方に屈曲され、両側後端部が前記左右一対のリヤフレーム基部側に取り付けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  5. 前記左右一対のボディフレームに連結された前方ブリッジフレーム上にシートヒンジブラケットが設けられ、
    前記シートヒンジブラケットにシートの前端部が開閉自在に支持され、
    前記シートの後端部は前記リヤフレームの後端部に設けられたシートロックブラケットに取り付けられ、
    前記シートの前後方向中間部は前記ブリッジフレームに支持された請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  6. 前記請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の前記車体フレーム構造を有する自動二輪車。
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