JP4903106B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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Description
ところで、燃料タンクにはタンク前部にメータなどの計器類を設けたものがあり、このような構造の燃料タンクは燃料タンクの前部に後方に向かって凹む凹部を設け、ここに計器類の支持パネルを取り付けている(特許文献1、2参照)。
そこで、上方から見て実質的に燃料タンクが存在しない部分である燃料タンクの凹部に着目し、装置類の配置に加えて運転者がエンジン音や吸気音を積極的に聞くことができるような構造として有効利用できるような構造が検討されてきている。
このように構成することで、燃料タンクの凹部の空間を無駄にせず、吸気ボックスからの吸気音を燃料タンクの凹部を経て上方に伝達されカバーに設けた開口部から運転者に向け、運転者に積極的に聞かせることができる。
このように構成することで、吸気ボックスの上部が上壁で完全に閉塞されている場合に比較して吸気ボックス内の振動が燃料タンクの底壁に伝達される。
また、燃料タンクの底壁を吸気ボックスの上壁として有効利用できる。
このように構成することで、吸気ボックスの気密性を確保し吸気ボックスカバーにより燃料タンクの凹部内が密閉される。
このように構成することで、吸気ボックスの成形が容易となる。
このように構成することで、吸気ボックスからの音を確実にカバーの開口部に向けることができる。
このように構成することで、吸気ボックスの音を凹部内に拡散させずにカバーの開口部に確実に導くことができる。
このように構成することで、吸気ボックス内の音を逃がさずにダクトに導き、カバーの開口部に向けることができる。
このように構成することで、ダクトから浸入する塵埃をフィルタで捕集し、ダクトから吸気ボックス内に雨水が浸入しても、これを水抜き孔から排出することができる。
請求項2に記載した発明によれば、吸気ボックスの上部が上壁で完全に閉塞されている場合に比較して吸気ボックス内の振動が燃料タンクの底壁に伝達され、効果的にカバーの開口部からの音として集音できる効果がある。
また、燃料タンクの底壁を吸気ボックスの上壁として有効利用でき部品点数を減少でき、軽量化を図ることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、吸気ボックスの気密性を確保し吸気ボックスカバーにより燃料タンクの凹部内が密閉され、吸気音の集音効果を高めることができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、吸気ボックスの成形が容易となる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、吸気ボックスからの音を確実にカバーの開口部に向けることができるため吸気音の集音効果を高めることができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、吸気ボックスの音を凹部内に拡散させずにカバーの開口部に確実に導くことができ、吸気音の集音効果を高めることができる効果がある。
請求項7に記載した発明によれば、吸気ボックス内の音を逃がさずにダクトに導き、カバーの開口部に向けることができるため、吸気音の集音効果を高めることができる効果がある。
請求項8に記載した発明によれば、ダクトから浸入する塵埃をフィルタで捕集し、ダクトから吸気ボックス内に雨水が浸入しても、これを水抜き孔から排出することができるため雨水や塵埃がエンジン内に浸入するのを確実に防止できる効果がある。
自動二輪車1に跨った運転者は、シート24上に着座し、左右ステップ26に左右の足を載せ、ハンドル25の左右グリップ部25aに左右の手をかけた乗車姿勢をとる。
ここで、スロットルボディ15にはエンジン12の上方に位置する吸気ボックス30が接続され、吸気ボックス30の上方に燃料タンク23が配置されている。
尚、カバー35はその後縁部を車体フレーム5の図示しないブラケットに取り付けられている。
カバー35のキーシリンダ34の配置部位の後方には吸気ボックス30に向かって開放された車幅方向に長い長方形状の開口部42が形成されている。この開口部42は下方に延びる周縁部43を備えている。
吸気ボックス30の後部はやや下側に下がるように形成され、内部には空気導入口47側と接続口45側を区画するエアフィルタ48が配置されている。
吸気ボックス30の前端部は燃料タンク23の凹部31の下方に至る部分まで延出している。吸気ボックス30の上部は前側の一部を残して、上部が開放された上部開口部49となっており、上部開口部49はパッキン50を挟み込んで燃料タンク23の底壁51にて覆われて閉塞される。
したがって、燃料タンク23の凹部31に形成されたキーシリンダ34の取り付けのための空間が無駄にならず、運転者に積極的に吸気音を聞かせることができるため、運転フィーリングを高めることができ、自動二輪車1に新しい選択の基準を提供することができる。
また、開口部42の大きさなどを変更することで、運転者に積極的に聞かせる吸気音の設定を変更でき、設計の自由度が高められる。
また、燃料タンク23の底壁51を吸気ボックス30の上壁として有効利用でき分だけ部品点数を減少でき、軽量化を図ることができる。
尚、図7において、鎖線で示すようにカバー35の開口部42の周縁部43に一体あるいは別体で吸気ボックスカバー52の近傍に至るダクト53を設ければ、集音効果をいっそう高めることができる。
ダクト54には内部にダクトフィルタ55が介装され塵埃を捕集して塵埃のエンジン12内への浸入を防止している。
また、吸気ボックス30の底壁44にはダクト54の取付部の下方に水抜き孔56が形成され、ダクト54から内部に浸入した雨水を排出するようになっている。
ダクト57には内部にダクトフィルタ55が介装され塵埃の浸入を防止している。また、ダクト57の下端開口部は吸気ボックスカバー52の近傍にいたり、このダクト57の開口部に対向する吸気ボックスカバーには開口部58が形成されている。また、吸気ボックス30の底壁44にはダクト54の取付部の下方に水抜き孔56が形成され、ダクト54から内部に浸入した水を排出するようになっている。
23 燃料タンク
30 吸気ボックス
31 凹部
34 キーシリンダ
35 カバー
42 開口部
49 上部開口部
51 底壁
52 吸気ボックスカバー
53,54、57 ダクト
55 ダクトフィルタ
56 水抜き孔
Claims (8)
- エンジンの上方に吸気ボックスを設け、この吸気ボックスの上方に燃料タンクを配置した自動二輪車において、前記燃料タンクの前部に車体後方に向かって凹む凹部を設け、該凹部に、キーシリンダとこのキーシリンダを覆うカバーを設け、前記吸気ボックスの前部を前記凹部の下方に延長して、前記カバーに前記吸気ボックスに向かって開放された開口部を設けたことを特徴とする自動二輪車。
- 前記吸気ボックスの上部は開放され、この上部開口部が前記燃料タンクの底壁で覆われていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記吸気ボックスの上部開口部のうち前記燃料タンクの凹部に対応する部位は、吸気ボックスカバーで覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動二輪車。
- 前記吸気ボックスカバーを吸気ボックスとは別体に設けたことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車。
- 前記吸気ボックスカバーに前記カバーの開口部に向かって延びるダクトを設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の自動二輪車。
- 前記開口部に結合し、前記吸気ボックスに向かって延びるダクトを設けたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記ダクトは吸気ボックスカバーに連通接続されていることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車。
- 前記吸気ボックスに水抜き孔が形成され、前記ダクトにはフィルターが介装されていることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車。
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