JPH11198711A - 貨物自動車の荷台構造 - Google Patents

貨物自動車の荷台構造

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JPH11198711A
JPH11198711A JP10003601A JP360198A JPH11198711A JP H11198711 A JPH11198711 A JP H11198711A JP 10003601 A JP10003601 A JP 10003601A JP 360198 A JP360198 A JP 360198A JP H11198711 A JPH11198711 A JP H11198711A
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locking
fan
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truck
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JP10003601A
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Takao Sasaki
佐々木高雄
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Nippon Fruehauf Co Ltd
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Nippon Fruehauf Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウイング車において、緊締具を荷台側に設け、
荷役時に煽や側壁が緊締作業の障害にならず、かつ、積
荷の積載スペース、とりわけ幅方向の内法幅を広くする
ことのできるとともに、荷台内部の気密性を高めること
ができる貨物自動車の荷台構造を提供すること。 【解決手段】車両に積載され、側壁が開閉自在な貨物自
動車の荷台構造において、荷台の底面側縁に沿って回転
自在に設けられた煽2、前記荷台の底面を形成する床板
6と、前記床板6の側端縁に設けられ、該床板6と略々
同一平面に形成された係止部形成面26と該面を支持し
煽2と平行に設けられた基端部25とを有する係止部材
24と、前記係止部形成面26の煽側端縁に沿って設け
られた緊締具の係止用の係止孔28と、前記煽2が直立
したとき該煽2の内側壁面と前記係止部材24との間に
圧接して荷台内外を気密的に遮断するガスケット18,
2037と、を具備する貨物自動車の荷台構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貨物自動車の荷台構
造に関し、更に詳しく言えば、積荷安定用緊締具を掛け
止めすることができる荷台側枠材の係止め装置を備えた
トラック等貨物自動車の荷台構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貨物自動車等の車両後方に搭載さ
れた箱形荷台内には、各種の積荷安定用の緊締装置が架
装されている。一般に、緊締装置は、ロープ、ベルト、
バー等の緊締具と、これらを掛け止めする係止めレール
あるいは係止金具からなる。図6に示す屋根開閉式車
両、通称ウイング車の例に基づき、荷台に配設された係
止レールについて説明する。
【0003】ウイング車70は、通常荷台71の前壁7
2と後壁73の頂部中央間に屋根梁74が架設され、こ
の屋根梁74の左右端縁に固着されているヒンジを介し
て断面L型形状の屋根75が回動自在に蝶着される。こ
の断面L型の屋根75は前壁72と後壁73の頂部にそ
れぞれ一対宛装着された油圧シリンダー76、76の駆
動により上下方向に開閉する。また、荷台71の側端縁
にはヒンジ77を介して煽78が上下回動自在に蝶着さ
れている。このように屋根部と側壁上部を断面L型の屋
根75で閉塞し、側壁下部を煽78で閉塞して荷台79
を形成する。
【0004】荷台79内には、積荷安定用のベルトやワ
イヤ等緊締具を掛け止める係止具としてラッシングレー
ル80が煽78の内壁面に荷台71の長手方向に配設さ
れている。以上のような構成によってL型の屋根75と
煽78を全開状態にすれば、積み荷を荷台71上で積み
卸しする荷役作業は、広い作業空間の中で行うことがで
きて、効率が向上することとなる。なお、荷台79の後
部方向からの積み荷の出し入れは、荷台79の後部に設
けられた観音式扉81を開けて行う。
【0005】図7は、前記ラシングレール80を架装し
た図6に示す煽78の一部切欠断面斜視図であり、従来
例の緊締装置を示す。図7から明らかなように、煽78
はアルミ押出形材を連結したブロック煽で、最上端の押
出形材の内壁面には長手方向に凹所82が形成され、該
凹所82内に断面ハット形状のラッシングレール80の
フランジ部83がリベット84等により固着されてい
る。ラッシングレール80はその中央の平坦部85に複
数の幅方向に伸びる係止孔86が穿設されている。この
長孔状に形成された係止孔86はその端縁から煽78側
に起立した補強用折曲片87を備えている。
【0006】図7の右側に示す緊締ベルト88は、該緊
締ベルト88の端部に緊締金具89を備え、この緊締金
具89の先端部には係合凹部90を上、下端縁に形成し
ている。緊締金具89の横幅は係止孔86の長さよりも
少し長く、2つの係合凹部90間の内法は係止孔86の
長さよりも少し短い。緊締金具89をその平面に沿って
回転するように少し斜めに傾け、ラッシングレール80
の係止孔86に挿入して係合凹部90を係止孔86の上
下端縁に係合すると、緊締金具89をラッシングレール
80に掛け止めることができる。緊締装置は、かかる緊
締ベルト88とラッシングレール80からなり、図8に
示すように、緊締ベルト88の両端に設けられた緊締金
具89、89を両側の煽78、78に設けられたラッシ
ングレール80、80に係止すれば、車両の運転中に荷
台79に積載された積荷91の移動や荷崩れを防止する
ことができる。
【0007】図8に示すように、荷台71前後方向に所
要の間隔を空けて積荷91間に緊締ベルト88を掛け渡
せば、積荷91の前後方向の移動を防止することが出来
る。しかしながら、この方式では、車両の左右方向の動
揺や、積荷91上部の荷崩れに対しては十分な効果が得
られないだけではなく、ラッシングレール80を架装す
ることができる煽78やL型屋根の垂直部は構造上幅方
向の応力に対し強度不足となり、十分安定に積荷91を
荷締めすることができない。またそればかりではなく、
積荷91の緊締作業をL型屋根を閉塞した状態で行わね
ばならない場合には、使用上何かと不都合なことがあ
る。
【0008】出願人は、先に実用新案登録第51336
6号において、積荷の掛け止め機能を有するトラック荷
台の側枠材の構造を提案している。図9はその構造を示
す部分断面図である。該図9において、断面コ字形状に
なる荷台の側枠材92には、その上面にT型係止部93
が突設されている。このT型係止部93の先端は、左右
に外向フランジ部94、内向フランジ部95を有し、こ
れら外向フランジ部94、内向フランジ部95と側枠材
92の上面間にそれぞれ外向、内向の凹所96、97を
形成している。また、外向フランジ部94には係止孔9
8が穿設され、緊締用ロープ99の末端の鈎状金具10
0のフック部101を凹所96内に掛け止める機能を付
与するとともに、内向フランジ部95の下面に形成され
る凹所97には、荷台71を構成する床材102の側端
部が挿入され、これを保持している。なお、図9におい
て、103は荷台71を構成する横根太であり、104
は側枠材92の上内向フランジである。
【0009】このように側枠材92のT型係止部93
は、隅部材の機能と係止具の機能を兼用することができ
る。したがって、この積荷の掛け止め機能を有するトラ
ック荷台の側枠材の構造は、図10からも分かるよう
に、積荷安定用ロープを使用して積荷の上方から荷締め
することも、積荷に対して左右後方から襷掛けにするこ
ともできるばかりではなく、煽78に対し無理な力が作
用しないこととなるので、一段と緊締時の強度を増大す
ることができる。しかしながら、この従来装置は煽78
を垂直に閉塞した状態では、鈎状金具100を係止孔9
8に掛け難くなるので、雨天など側壁を閉塞した状態で
緊締作業をする場合は、この従来装置は使用し難くなる
という不都合があった。また、従来装置において、煽が
閉じた状態で荷台の中を密閉構造にしようとする場合、
煽の底端縁と床面との間にガスケットを設けなければな
らない。このため、積荷の上げ下ろしの際に煽を開いた
状態では、ガスケットが上を向いた煽の端縁か床面上に
表出するため、積荷の上げ下ろしの際、積荷がこのガス
ケットと接触して剥離あるいは脱落してしまうという不
都合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
従来の不都合な点を改善しようとするものであって、そ
の目的は、幅方向の引っ張り力には強度がなく歪み易い
側壁を有するウイング車において、緊締具を荷台側に設
け、荷役時に煽や側壁が緊締作業の障害にならず、か
つ、積荷の積載スペース、とりわけ幅方向の内法幅を広
くすることのできるとともに、荷台内部の気密性を高め
ることができる貨物自動車の荷台構造を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の発明の目的を達成
するために、請求項1に係る発明では、車両に積載さ
れ、側壁が開閉自在な貨物自動車の荷台構造において、
前記荷台の底面側縁に沿って回転自在に設けられた煽、
前記荷台の底面を形成する床板、前記床板の側端縁に設
けられ、該床板と略々同一平面に形成された係止部形成
面と、該面を支持し煽と平行に設けられた基端部とを有
する係止部材、前記係止部形成面の煽側端縁に沿って設
けられた緊締具の係止用の係止孔、前記煽が直立したと
き該煽の内側壁面と前記係止部材との間に圧接して荷台
内外を気密的に遮断するガスケット、前記各構成要素を
具備する貨物自動車の荷台構造を提供する。請求項2に
係る発明では、上記ガスケットは、請求項1に係る発明
において、煽と係止部材の基端部との間に圧接して荷台
内外を気密的に遮断するガスケットであることを特徴と
する貨物自動車の荷台構造を提供する。請求項3に係る
発明では、請求項1に係る発明において、上記係止部材
は緊締具係止用の係止孔を有するラッシングレールであ
ることを特徴とする貨物自動車の荷台構造を提供する。
請求項4に係る発明では、請求項1に係る発明におい
て、上記係止部材は床を形成する側枠材と一体的に接合
されていることを特徴とする貨物自動車の荷台構造を提
供する。請求項5に係る発明では、請求項1に係る発明
において、上記係止部材は床を形成する側枠材に対して
着脱自在に形成されていることを特徴とする貨物自動車
の荷台構造を提供する。請求項6に係る発明では、係止
部材の係止部形成面に形成された係止孔の内側下面に側
溝板を接合して係止部形成面と側溝板との間に溝を形成
したことを特徴とする貨物自動車の荷台構造を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る貨物
自動車の荷台構造の荷台側端部を切断して示す縦断面図
である。図1において、側枠材1の外縁には1点鎖線で
示す煽2がヒンジ3により矢印方向に回動自在に枢支さ
れており、図1では煽2は垂直状態に保持されている。
荷台を構成する横根太4の上面には、金属薄板や合成樹
脂板からなる補助床板5が張設され、その上面には木材
板を平坦に組み合わせて形成した床板6が張設されてい
る。床板6の側縁には断面略々Z字状の隅部材7が沿設
されており、該隅部材7の内向フランジ部8は、床板6
の端部に設けられた段部9と嵌合しており、ねじ釘10
により床板6と隅部材7と補助床板5とが横根太4の上
部フランジ11に固定されている。
【0013】側枠材1の水平に折り曲げられた上内向フ
ランジ12の縁端は横根太4の上部フランジ11に沿っ
て隅部材7の外向フランジ部13の縁端まで延びてい
る。上内向フランジ12と外向フランジ部13の上面に
跨って、ハット型のラッシングレール14が載置され、
図1において、公知のラッシングレール14はこれら煽
2と隅部材7の間に位置し、その一方の固着部15は側
枠材1の上内向フランジ12に、また、他方の固着部1
6は上内向フランジ12の先端を跨いでいて、リベット
17、17等の結合部材により固着されている。また、
煽2の内壁下端部分には、ゴム製のガスケット18が固
着されているので、煽2を垂直に立てかけた際、ガスケ
ット18がラッシングレール14に強く押し付けられる
ので、荷台下方から雨水や塵埃などの荷台内への浸入を
防止する。
【0014】図2は、本発明の第2の実施形態を示す荷
台側端部の部分縦断面図である。垂直に保持された煽2
は押出形材を複数重ねて連結した通称ブロック煽であ
る。この煽2はヒンジ3により荷台の側縁を構成する断
面コ字形状をなす側枠材1に支持されている。この煽2
の内面には、木製あるいはFRP等の合板を内装板19
として張架することができる。
【0015】煽2の下端の押出形材2’すなわち煽2の
内壁下端部分には、外部からの雨水や塵埃の浸入を防止
するためガスケット20が長手方向に沿って配設されて
いる。側枠材1は、内向きに開口して上内向フランジ1
2を有し、この開口部内に荷台の骨格フレームを構成す
る断面コ字形状をした複数の横根太4の端部が嵌め合わ
され、ボルト・ナット21により側枠材1に固着されて
いる。横根太4の断面はT、I、コ字等種々の形状をな
すものを使用することが出来、その上縁には床板6を載
置する平坦なフランジ面22を有する。この横根太4の
上面にはFRPあるいはSUS等の材質から成る補助床
板23が敷設され、荷台下方からの雨水の浸入を防止す
る。補助床板23を介在して木製あるいはアルミ形材な
どの床板6が荷台長手方向に沿って並設される。
【0016】図2において、24は係止部材である。係
止部材24は図3に明瞭に示すように、断面は略々アン
グル材状であり、垂直な基端部25と水平方向に平坦な
係止部形成面26を有する。係止部形成面26には、従
来のラッシングレールと同様な、長方形の係止孔27が
穿たれ、この係止孔27の縁には補強用折曲片28が形
成されている。この係止孔27には、従来と同様な緊締
金具を挿入することが出来、これを着脱自在に係止する
ことが出来る。係止孔27の下面側には、側溝板29が
接合されて、係止孔27の下側には、断面U字型の側溝
30が形成される。基端部25の下縁は、31の部分で
側枠材1の上内向フランジ12に溶接等の手段で固定さ
れている。なお、32は側枠材1の下内向フランジを示
す。このように、係止孔27の下側に側溝板29を接合
したので、荷台下から雨水や塵埃等の荷台内への侵入を
防止すると共に、荷台から侵入するゴミ等は側溝の両端
から排出することができる。また、側溝の付設により緊
締具の引っ張り応力に対する強度を付与することができ
る。
【0017】図2に示すように、係止部材24を上内向
フランジ12の上面に固着するとき、上内向フランジ1
2と係止部形成面26の先端面との間に凹部33が形成
され、この凹部33内に床板6の側端が嵌挿され、床板
6を挟んでこれを横根太4のフランジ面22にタッピン
グネジ34等により固定することが出来る。また、側溝
板29下面に形成される空隙35にスペーサを挿入して
上方からの荷重を支持することも出来る。このような構
成を備えてなる係止部24は、従来の側枠材1に対し別
体になる係止部材を溶接あるいはボルト・ナット等によ
り頂面に接合して設けることも、また、あらかじめ側枠
材と一体に係止部材を並べて設けたアルミ押出形材とし
て製造することも出来る。上記第2の実施の形態では、
煽2の内壁下端部分に、ゴム製のガスケット20が固着
されており、煽2を垂直に立てかけた際、ガスケット2
0が係止部材24の基端部25に強く押し付けられるの
で、荷台下方から雨水や塵埃などの荷台内への浸入を防
止する。
【0018】図4は、本発明の第3の実施形態を示す荷
台側端部の部分縦断面図である。この実施の形態では、
床板6と横根太4との間にスペーサ36を介在させて図
2,3に示す第2の実施の形態と比べ、床板6を嵩上げ
しているので、スペーサ36の高さ分だけ係止部材24
の基端部25の長さを長く設けている。このため、荷台
内部のシールを完璧にするためのガスケット37を余分
に設けることができる。なお、図4において、これまで
のものと同一部分には同一符号を付し、それらの説明は
省略する。
【0019】これまでの実施の形態では、係止部材24
を溶接等の手段を持って、側枠材1と一体に形成してい
るが、図5は、係止部24を側枠材1とは別体にして、
側枠材1の上内向フランジ12にボルト・ナット等によ
り固着する係止部材を示す。この係止部材38の基端部
39の自由端側に内方に直角に屈折して取付用のねじ孔
41を持った固定片40を設けている。かかる構成によ
り係止部材は床を形成する部材に対して着脱自在に形成
されているので、側枠材の材質や寸法を問わず、適宜一
定規格の係止部材を取り付けることができる。なお、図
5において、これまでのものと同一部分には同一符号を
付し、それらの説明は省略する。
【0020】以上、本発明を上述の実施の形態により説
明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が
可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排
除するものではない。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1〜5に係る発明は、係止部材の係止部形成面と床
面とを同一平面としたので、荷物の積み卸しの際に係止
部材が邪魔にならず、また、係止部形成面の煽側端縁に
沿って緊締具の係止用の係止孔を設けているので、従来
荷台に設けていた上記ロープ掛け止め装置と鈎状係止金
具による緊締装置に比べると、荷台の積荷スペースを内
法幅で減少することがないばかりか、寧ろ従来のものよ
り内法寸法を拡大できる。かつ、従来のように、荷台の
内壁間に緊締ベルトを巡らすことがないので、荷台に緊
締ベルトの緊締応力が係らず、緊締ベルトなどの引っ張
り応力に対して十分な強度性を付与することとなる。ま
た、基端部には煽の下端側面に設けたガスケットの舌状
片を密接せしめることができる。従来、煽はその下端面
乃至下内側面に装着したガスケットが側枠材の頂面に当
接するシール構造とされていたが、煽の荷重を伴う振動
等により不都合を生じることが多く、本発明はこのよう
な煽のシール効果を一層向上することが出来る。係止部
に打ち抜き等の手段により穿設される係止孔は、適宜に
間隔を空けて設けられ、市販の汎用緊締金具を使用する
ことができる。さらにまた、緊締作業では係止部の上方
から緊締金具を挿入するだけで係合するので、煽が緊締
作業の障害になることがなく位置調整が容易に出来る。
更にいえば、緊締装置が側枠材の隅部構造を兼ねている
ので、構造が簡素化されると共に、車両の軽量化を図る
ことが出来る。上記の発明の効果のほか、請求項2に係
る発明では、ガスケットを係止部材の平坦な基端部に押
し付けるので、ガスケット効果を向上できる効果を有す
る。請求項3に係る発明では、係止部材を市販のラッシ
ングレールを使用でき、またこれに対応する市販の緊締
金具も使用できる。請求項4に係る発明では、係止部材
を床構造の組立と同時にこれに組み込むことが出来、荷
台の組立手数を減少できる。請求項5に係る発明では、
係止部材は床を形成する部材に対して着脱自在に形成さ
れているので、側枠材の材質や寸法を問わず、適宜一定
規格の係止部材を取り付けることができる。請求項6に
係る発明では、係止部材には、その係止孔の下方に長手
方向に沿って溝を付設したので、荷台下方から雨水や塵
埃などの荷台内への浸入を防止すると共に、荷台から浸
入するゴミ等は側溝の両端から排出することが出来る。
また、溝の付設により緊締具の引っ張り応力に対する強
度を付与することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る貨物自動車の荷台構造の
荷台側端部を切断して示す縦断面である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施形態を示す荷台側
端部の部分縦断面図である。
【図3】図3は、係止材部を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施形態を示す荷台側
端部の部分縦断面図である。
【図5】図5は、係止部材の別の実施の形態を示す斜視
図である。
【図6】図6は、従来のウイング型の斜視図である。
【図7】図7は、従来の煽の裏面を示す斜視図である。
【図8】図8は、従来の荷台の後部を示す後面図であ
る。
【図9】図9は、トラック荷台の側枠材の従来構造を示
す部分断面図である。
【図10】図10は、図8とは別の従来の荷台の後部を
示す後面図である。
【符号の説明】
1・・・・・側枠材 2・・・・・煽 3・・・・・ヒンジ 4・・・・・横根太 5・・・・・補助床板 6・・・・・床板 7・・・・・隅部材 8・・・・・内向フランジ部 9・・・・・段部 10・・・・・ねじ釘 11・・・・・フランジ 12・・・・・上内向フランジ 13・・・・・外向フランジ部 14・・・・・ラッシングレール 15・・・・・固着部 16・・・・・固着部 17・・・・・リベット 18・・・・・ガスケット 19・・・・・内装板 20・・・・・ガスケット 21・・・・・ボルト・ナット 22・・・・・フランジ面 23・・・・・補助床板 24・・・・・係止部材 25・・・・・基端部 26・・・・・係止部形成面 27・・・・・係止孔 28・・・・・補強用折曲片 29・・・・・側溝板 30・・・・・側孔 31・・・・・固定部 32・・・・・下内向フランジ 33・・・・・凹部 34・・・・・タッピングネジ 35・・・・・空隙 36・・・・・スペーサ 37・・・・・ガスケット 38・・・・・係止部材 39・・・・・基端部 40・・・・・固定片 41・・・・・ねじ孔 70・・・・・ウイング車 71・・・・・荷台 72・・・・・前壁 73・・・・・後壁 74・・・・・屋根梁 75・・・・・屋根 76・・・・・油圧シリンダ 77・・・・・ヒンジ 78・・・・・煽 79・・・・・荷台 80・・・・・ラッシングレール 81・・・・・観音式扉 82・・・・・凹所 83・・・・・フランジ部 84・・・・・リベット 85・・・・・平坦部 86・・・・・係止孔 87・・・・・補強用折曲片 88・・・・・緊締ベルト 89・・・・・緊締金具 90・・・・・係合凹部 91・・・・・積荷 92・・・・・側枠材 93・・・・・T型係止部 94・・・・・外向フランジ部 95・・・・・内向フランジ部 96・・・・・凹所 97・・・・・凹所 98・・・・・係止孔 99・・・・・緊締用ロープ 100・・・・・鈎状金具 101・・・・・フック部 102・・・・・床材 103・・・・・横根太 104・・・・・上内向フランジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に積載され、側壁が開閉自在な貨物自
    動車の荷台構造において、 前記荷台の底面側縁に沿って回転自在に設けられた煽、 前記荷台の底面を形成する床板、 前記床板の側端縁に設けられ、該床板と略々同一平面に
    形成された係止部形成面と、該面を支持し煽と平行に設
    けられた基端部とを有する係止部材、 前記係止部形成面の煽側端縁に沿って設けられた緊締具
    の係止用の係止孔、 前記煽が直立したとき該煽の内側壁面と前記係止部材と
    の間に圧接して荷台内外を気密的に遮断するガスケッ
    ト、上記各構成要素を具備する貨物自動車の荷台構造。
  2. 【請求項2】上記ガスケットは、煽と係止部材の基端部
    との間に圧接して荷台内外を気密的に遮断するガスケッ
    トであることを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車
    の荷台構造。
  3. 【請求項3】上記係止部材は緊締具係止用の係止孔を有
    するラッシングレールであることを特徴とする請求項1
    に記載の貨物自動車の荷台構造。
  4. 【請求項4】上記係止部材は床を形成する側枠材と一体
    的に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の
    貨物自動車の荷台構造。
  5. 【請求項5】上記係止部材は床を形成する側枠材に対し
    て着脱自在に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の貨物自動車の荷台構造。
  6. 【請求項6】前記係止部材の係止部形成面に形成された
    係止孔の内側下面に側溝板を接合して係止部形成面と側
    溝板との間に溝を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の貨物自動車の荷台構造。
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