JPH11197215A - 眼灌流・洗浄液バッグ包装体 - Google Patents

眼灌流・洗浄液バッグ包装体

Info

Publication number
JPH11197215A
JPH11197215A JP10302578A JP30257898A JPH11197215A JP H11197215 A JPH11197215 A JP H11197215A JP 10302578 A JP10302578 A JP 10302578A JP 30257898 A JP30257898 A JP 30257898A JP H11197215 A JPH11197215 A JP H11197215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
package
solution
chamber
perfusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10302578A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3116118B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Inada
勝弘 稲田
Mitsuhira Nishio
充平 西尾
Yoshiyuki Kimura
義之 木村
Junji Kaga
順二 加賀
Koichi Muraoka
浩一 村岡
Nobuaki Sumiyoshi
信昭 住吉
Seiichiro Iguchi
誠一郎 井口
Hiroaki Yamamoto
啓昭 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Senju Pharmaceutical Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Pharmaceutical Co Ltd, Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Senju Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10302578A priority Critical patent/JP3116118B2/ja
Publication of JPH11197215A publication Critical patent/JPH11197215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3116118B2 publication Critical patent/JP3116118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス容器の破損やガラスフレークの発生を回
避し 眼潅流、洗浄液を安定に収容でき、更に該液のp
H変化を的確に目視判断できる、眼灌流、洗浄液バッグ
包装体を提供。 【解決手段】1室にオキシグルタチオン含有薬液又は固
形剤、他室に重炭酸イオン液が封入され、バッグと包装
材との空間部が炭酸ガス雰囲気とされ且つ該空間部にp
Hインジケーターが配置される、ガス透過性プラスチッ
ク製複室バッグをガス非透過性プラスチック包装材で包
装した眼灌流、洗浄液バッグ包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼灌流、洗浄液バッ
グ包装体、より詳しくは、眼科手術時の眼内及び眼外灌
流、洗浄等に用いられる重炭酸イオン及びグルタチオン
及び/又はデキストロースを含む液を用時混合して調整
するための各成分を複室バッグに安定に収容してなるバ
ッグ包装体であって、更に上記液の炭酸ガス発生による
pH変化を色調変化により目視確認できるpHインジケ
ーターを備えた改良された上記包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】白内障手術、硝子体手術、緑内障手術等
の眼科手術時等に、眼内及び眼外灌流、洗浄に用いられ
る液としては、現在、「オペガード」(千寿製薬株式会
社製造、武田薬品工業株式会社販売)及び「ビーエスエ
スプラス」(BSS PLUS、参天製薬株式会社輸入
販売)が市販されている。
【0003】前者のオペガードは、有効成分の一つとし
てのデキストロースを含むpH7.2〜8.2の範囲の
液状形態に調整されているが、該デキストロースは酸性
域で安定なため、長期保存安定性に欠ける不利がある。
【0004】また、後者のビーエスエスプラスは、オキ
シグルタチオン、デキストロース、カルシウムイオン及
びマグネシウムイオンを含む溶液(10ml又は20m
l)と、重炭酸イオンを含む希釈液(240ml又は4
80ml)とを、別々のガラスバイアルに収容し、使用
時に両頭針のついた移注器を用いてオキシグルタチオン
等を含む溶液を、希釈液の入ったガラス容器に移注し、
混注後使用する形態となっている。これはオキシグルタ
チオン及びデキストロースが、pH7以上での長期に亘
る安定維持が困難であることと、カルシウムイオン及び
マグネシウムイオンは長期間希釈液と接触する場合には
沈殿を生じる不利があるという理由による。
【0005】しかるに、上記ビーエスエスプラスは、長
期安定に保存できるものである反面、その使用時には、
下記(1)〜(4)に従う移注手順を必要とし、これに伴われ
る、例えば下記(a)〜(f)等の欠点がある。
【0006】(1) 10ml又は20mlのオキシグルタ
チオン溶液を収容したガラス容器(ボトル)のゴム栓を
外し、移注器の一方の針(樹脂針)のキャップを外し、
該樹脂針を上記ボトルのゴム栓に突き刺す、(2) 次に、
移注針の他方の針(ステンレス針)のキャップを外し、
(3) 希釈液を入れたガラス容器(ボトル)のアルミカバ
ーを外し、ステンレス針を該ボトルのゴム栓に突き刺
す、(4) 注入後2液をよく混合する。
【0007】(a) 上記操作自体煩雑であり、特にオキシ
グルタチオン溶液を収容したボトルのゴム栓に、樹脂針
を突き刺す操作は、かなり困難である、(b) 2液の混注
に時間がかかりすぎ、救急使用時等には迅速に対応でき
ない、(c) 上記混注時における細菌汚染の危険は避けら
れない、(d) 同一ボトルのゴム栓に樹脂針を2回以上刺
したりすると、それだけ異物混入の危険が多くなる、
(e) 上記混合手順を間違うと混合されないか混合後に液
の濃度が変化する、(f) 混注されないで希釈液だけが誤
って投与される可能性もある。
【0008】更に、上記オペガード及びビーエスエスプ
ラスは勿論のこと、この種の眼灌流、洗浄液は、一般に
ガラスバイアルに収容された液状形態を有しており、ま
た重炭酸イオンを用いてpH8付近のアルカリ域に調整
されるため、ガラス製容器に充填後、加熱滅菌して保存
すると、経時的にガラスフレークが発生するという致命
的欠点があった。
【0009】従って、従来の眼灌流、洗浄液に代わっ
て、之等に認められる欠点を全て解消された、新しい眼
灌流、洗浄液の開発が当業界で要望されている。
【0010】また、この種の眼灌流、洗浄液に用いられ
る重炭酸イオン(炭酸水素イオン)は、液中では次式
(1)
【0011】
【化1】
【0012】で表わされるような平衡関係にある。開放
系では該式(1)の右辺の炭酸ガスの揮散によって反応
が右側に進行し、これに伴われて重炭酸イオンの減少及
び炭酸イオンの増加が起こり、水溶液のpHが次第に上
昇する。
【0013】一方、健康な人の涙液は、覚醒時ではpH
7.5±0.2の範囲にあり、眼瞼を長時間閉じた状態
では、pH約7.25である。該pH範囲を外れた例え
ばpH6以下や8以上では、人は不快感を感じるので、
眼灌流、洗浄液のpHはできるだけ上記範囲内とする必
要がある。この範囲を外れるpH上昇等は極力防がなけ
ればならない。
【0014】このため、従来よりかかる眼灌流、洗浄液
は、上記経時的pH変化を防止するために、ガラス製バ
イアル等の密閉容器に充填され、発生する炭酸ガスの揮
散を防止することにより一定の平衡状態を保ち、重炭酸
イオン濃度及び液pHの安定化を図っている。
【0015】しかしながら、ガラス製容器は破損し易
く、非常に重く、廃棄処分にも苦労するという致命的欠
点があるに加えて、上記眼灌流、洗浄液の加熱滅菌時に
おける炭酸ガスの発生は避けられず、この発生ガスによ
り容器内圧が上昇し、これがガラス容器の破損を誘発す
るおそれも多々ある。
【0016】更に、重炭酸イオンを含む眼灌流、洗浄液
は、上記のようにpHが7〜8程度の範囲の弱アルカリ
性を保持するのが望ましいが、かかるpHでは、ガラス
容器に充填後、加熱滅菌して保存すると、経時的に器壁
からガラスフレークを発生させ、このために長期保存が
できない欠点もある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記従来技術に見られる欠点を解消して、オキシグ
ルタチオン及び/又はデキストロースと共に重炭酸イオ
ンを含有する眼灌流、洗浄液を、長期間安定に収容し、
炭酸ガス発生による液のpH変化をできるだけ防止し、
しかも該液pHに変化があった場合には、これを的確に
目視判断可能な機構を備えた、新しい眼灌流、洗浄液バ
ッグ包装体を提供することにある。
【0018】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ねた結果、重炭酸イオンを含有する薬液とオキシグルタ
チオン及び/又はデキストロースを含有する薬液又は固
形剤とを、それぞれガス透過性プラスチック製複室バッ
グの各室に封入して高圧蒸気滅菌、熱水浸漬滅菌、熱水
シャワー滅菌等の一般的滅菌方法により滅菌するか或い
はそれぞれ無菌的にプラスチック製複室バッグの各室に
封入し、その後、得られるバッグをガス非透過性プラス
チック製包装材で包装し、上記バッグと包装材との空間
部を炭酸ガス雰囲気とする時には、使用時に上記バッグ
の各室を連通させることによってバッグ内容物を混合し
て眼灌流、洗浄液を調整でき、かくして、上記目的に合
致する安定保存できる眼灌流、洗浄液が得られることを
見いだした。
【0019】また、本発明者等は、上記プラスチック製
複室バッグをガス非透過性プラスチック製包装材で包装
すると共に、該複室バッグと包装材との空間部に特定の
pHインジケーターを配置するときには、複室バッグの
一室に封入された重炭酸イオンを含有する薬液のpH変
化が的確に目視判断できることを見いだした。本発明は
かかる新しい知見に基づいて完成されたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ガス透
過性プラスチック製複室バッグをガス非透過性プラスチ
ック包装材で包装した包装体であって、該複室バッグは
オキシグルタチオン及びデキストロースから選ばれる少
なくとも1種を含む薬液(以下「GSSG/GLU液」
という)又は固形剤(以下「GSSG/GLU固形剤」
という)が封入されたA室と、重炭酸イオンを含む薬液
(以下「重炭酸イオン液」という)が封入されたB室と
を少なくとも有しており、上記複室バッグと包装材との
空間部は炭酸ガス雰囲気とされており、且つ該空間部に
は重炭酸イオンを含む液と該液のpH変化に応じて色調
変化を起こすpH指示薬とをガス透過性プラスチック製
小容器に封入してなるpHインジケーターが配置されて
いることを特徴とする眼灌流、洗浄液バッグ包装体が提
供される。
【0021】また、本発明によれば、下記各態様の上記
眼灌流、洗浄液バッグ包装体が提供される。
【0022】(1) A室が、GSSG/GLU液に更に
カルシウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる
少なくとも1種、好ましくは両者を含む薬液を封入した
ものである眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0023】(2) A室に封入される薬液が、pH2.
5〜6.5のもの、より好ましくはpH3.0〜6.0
である眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0024】(3) A室が、GSSG/GLU固形剤に
更にカルシウム塩及びマグネシウム塩から選ばれる少な
くとも1種、好ましくは両者を含む固形剤を封入したも
のである眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0025】(4) B室に封入される薬液が、更にカル
シウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少な
くとも1種、好ましくは両者、とクエン酸イオンとを含
むものである眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0026】(5) B室に封入される薬液が、pH7.
0〜9.0のもの、より好ましくはpH7.0〜8.5
である眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0027】(6) 複室バッグが、カルシウムイオン及
びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種、好
ましくは両者を含む薬液(以下「Ca/Mg液」とい
う)を封入したC室を更に有するものである眼灌流、洗
浄液バッグ包装体。
【0028】(7) C室に封入される薬液が、pH3.
5〜5.5、より好ましくは4.0〜5.0のものであ
る眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0029】(8) 複室バッグが、カルシウム塩及びマ
グネシウム塩から選ばれる少なくとも1種、好ましくは
両者を含む固形剤(以下「Ca/Mg固形剤」という)
を封入したC室を更に有するものである眼灌流、洗浄液
バッグ包装体。
【0030】(9) 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形
成される眼灌流、洗浄液が、その1000ml当たりに
下記許容範囲、より好ましくは下記好適範囲から選ばれ
る各成分を含有するように調整される眼灌流、洗浄液バ
ッグ包装体。
【0031】 成分 許容範囲(g) 好適範囲(g) オキシグルタチオン 0〜0.5 0〜0.3 テ゛キストロース 0.4〜1.8 0.7〜1.65 炭酸水素ナトリウム 1.5〜2.5 1.9〜2.3 塩化カルシウム(無水物として) 0.09〜0.17 0.1〜0.15 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム (いずれも無水物として) 0.07〜0.18 0.08〜0.16 (10) 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形成される眼灌
流、洗浄液が、その1000ml当たりに下記許容範
囲、より好ましくは下記好適範囲から選ばれる各成分を
含有するように調整される眼灌流、洗浄液バッグ包装
体。
【0032】 成分 許容範囲(g) 好適範囲(g) オキシグルタチオン 0〜0.5 0〜0.3 デキストロース 0.4〜1.8 0.7〜1.65 炭酸水素ナトリウム 1.5〜2.5 1.9〜2.3 塩化カルシウム(無水物として) 0.09〜0.17 0.1〜0.15 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム (いずれも無水物として) 0.07〜0.18 0.08〜0.16 クエン酸ナトリウム(無水物として) 0.4〜1.4 0.7〜1.1 (11) 複室バッグと包装材との空間部が、炭酸ガス濃度
0.5〜20v/v%、より好ましくは1〜15v/v%の炭
酸ガス雰囲気とされる眼灌流、洗浄液バッグ包装体。
【0033】(12) pHインジケーターにおける重炭酸
イオンを含有する液が、濃度0.01〜2.0w/v%の
ものであり且つpH指示薬が濃度10〜2000ppm
のクレゾールレッド、m−クレゾールパープル、チモー
ルブルー及びフェノールフタレインから選択される眼灌
流、洗浄液バッグ包装体。
【0034】(13) pHインジケーターにおける重炭酸
イオンが、炭酸水素ナトリウムイオンである眼灌流、洗
浄液バッグ包装体。
【0035】本発明眼灌流、洗浄液バッグ包装体は、A
室及びB室の少なくとも2室を有する複室バッグの利用
に基づいて、オキシグルタチオン、デキストロース及び
重炭酸イオン液の長期に亘る安定化が可能である。
【0036】また、本発明包装体は、ガス非透過性プラ
スチック包装材の利用と共に、空間部を炭酸ガス雰囲気
としたことに基づいて、重炭酸イオン液から発生する炭
酸ガスの大気中への揮散が防止でき、これにより該液の
pH値を一定値に保持できる利点が保証される。
【0037】更に、本発明包装体は、上記空間部に、特
定のpHインジケーターを配置したことに基づいて、長
期保存時や包装材におけるピンホール発生等のトラブル
による眼灌流、洗浄液のpH変化及びこれに伴われる劣
化を、容易に目視確認することができる。即ち、上記特
定のpHインジケーターの利用によれば、該pHインジ
ケーター内液として重炭酸イオンを含有する液を利用す
ることに基づいて、空間部の炭酸ガス濃度(炭酸ガス分
圧)に応じて変化するバッグ内の重炭酸イオン液のpH
に比例して、上記インジケーター内液のpHも変化す
る。従って、この内液のpH変化をpH指示薬にて検知
することによって、バッグ内重炭酸イオン液のpH変化
を、上記pH指示薬の色調変化としてとらえることがで
きるのである。
【0038】更に加えて、本発明包装体は、上記構成、
特にプラスチック製バッグを利用する構成の採用に基づ
いて、破損やガラスフレーク発生の危険を回避でき、軽
量化を図ることができ、また、通常の操作で容易に製造
できる利点もある。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明バッグ包装体につき
詳述すれば、本発明において眼灌流、洗浄液としては、
GSSG/GLU液又はGSSG/GLU固形剤、重炭
酸イオン液、及び更に所望によりCa/Mg液又はCa
/Mg固形剤から構成されるものを使用する。
【0040】尚、本明細書においてイオン及び塩濃度の
表示は、特に明記する場合を除いて、複室バッグの各室
内容物(封入物)を混合して調整される眼灌流、洗浄液
のイオン及び塩濃度(無水物換算とする)を示すものと
する。
【0041】GSSG/GLU液及び重炭酸イオン液の
各液(A室封入液及びB室封入液)は、それぞれ、オキ
シグルタチオン及び/又はデキストロース、及び重炭酸
イオンを必須成分として、他にそれぞれ、カルシウムイ
オン及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1
種を含ませることができる。特に重炭酸イオン液にカル
シウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少な
くとも1種を含ませる場合には、沈殿防止のために更に
クエン酸イオンを含ませる。
【0042】また、上記カルシウムイオン及びマグネシ
ウムイオンから選ばれる少なくとも1種は、上記GSS
G/GLU液及び重炭酸イオン液とは別個に、Ca/M
g液として調整して、複室バッグの他の室(C室)に封
入することもできる。
【0043】これら各成分の組成は適宜決定することが
できる。即ち、各室封入成分を混合した液が従来より汎
用されているこの種の眼内灌流、洗浄液の組成と同様の
もの又は之等を若干変更したものとすることができる。
代表的な眼灌流、洗浄液組成例としては、各液を混ぜ合
わせて調製される眼灌流、洗浄液が前述した組成範囲と
なるものを例示できる。
【0044】GSSG/GLU液、重炭酸イオン液及び
Ca/Mg液のそれぞれには、更に例えばリン酸イオ
ン、銅、亜鉛等の微量金属のイオン等を含ませることも
できる。
【0045】また、GSSG/GLU液中には、塩化ナ
トリウムや塩化カリウム等を加えてナトリウムイオン、
カリウムイオン及び塩素イオン等を含ませるのがよい。
之等の配合量は、通常塩化ナトリウムでは約0.5〜
0.9w/v%、好ましくは約0.6〜0.8w/v%の範囲
であるのがよく、塩化カリウムでは約0.02〜0.0
5w/v%、好ましくは約0.025〜0.045w/v%の
範囲であるのが望ましい。尚、上記ナトリウムイオン及
びカリウムイオンは、重炭酸イオン液及びCa/Mg液
中にも適宜加えることができる。
【0046】重炭酸イオン液中に配合される重炭酸イオ
ンを生ずる化合物は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ア
ンモニウム、炭酸水素カリウム、その他の炭酸水素塩の
いずれでもよく、之等は水溶液形態で用いられる。ま
た、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸イオ
ンを生じる炭酸塩水溶液は、之等を炭酸塩として添加し
ても、調製される薬液のpH範囲では重炭酸イオンを生
じるため、之等も上記重炭酸イオンを生じる化合物とし
て重炭酸イオン液に添加配合することができる。之等各
水溶液の重炭酸イオン濃度は、特に限定されるものでは
ないが、通常15〜50mM程度の範囲にあるのが普通
であり、これは例えば炭酸水素ナトリウム水溶液の場
合、約0.1〜0.4w/v%の濃度に相当する。特に好
ましい炭酸水素ナトリウム水溶液の濃度範囲は、約0.
16〜0.24w/v%である。
【0047】GSSG/GLU液及び重炭酸イオン液に
適宜添加配合でき、またCa/Mg液を構成し得る、カ
ルシウムイオンを生じる化合物及びマグネシウムイオン
を生じる化合物としては、例えばカルシウム及びマグネ
シウムの塩化物、硫酸塩等のこの種眼灌流、洗浄液に慣
用されるもののいずれであってもよい。
【0048】重炭酸イオン液にカルシウムイオン及び/
又はマグネシウムイオンと共に添加配合されるクエン酸
イオンは、得られる液中に共存する重炭酸イオンとカル
シウムイオンやマグネシウムイオンとの反応によって炭
酸カルシウムや炭酸マグネシウムの沈殿が生成するのを
防止する作用を奏し得る。即ち、クエン酸イオンは、カ
ルシウムイオンやマグネシウムイオンとキレートを作
り、之等カルシウムイオン等が炭酸イオンと直接結合す
るのを阻止する作用を奏する。かかる作用を奏し得る化
合物としては、例えばクエン酸ナトリウム等のクエン酸
塩を例示できる。その配合量は、通常クエン酸塩として
約0.35〜2w/v%の範囲、より好ましくは約0.5
〜1.2w/v%の範囲から選ばれるのがよい。
【0049】重炭酸イオン液は、含有される重炭酸イオ
ンの安定性を考慮して、通常、適当なpH調整剤、例え
ば水酸化ナトリウム、塩酸等を用いてpHを約7.0〜
9.0、好ましくは約7.0〜8.5の範囲に調整され
るのがよい。また、該液には、更に緩衝作用を有する例
えばリン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム等の緩衝剤を添加すること
もでき、これにより急激なpH変化を防止することがで
きる。かかる緩衝剤は、複室バッグの各室内薬液を混合
したときに充分な緩衝能を発揮できる濃度で用いられる
のがよい。該濃度は、例えばリン酸水素二ナトリウムを
例にとれば、約0.03〜0.06w/v%、好ましくは
約0.035〜0.05w/v%の範囲から選ばれるのが
よい。また、酢酸ナトリウムでは、約0.02〜0.0
6w/v%、好ましくは約0.03〜0.05w/v%の範囲
から選ばれるのがよい。
【0050】一方、GSSG/GLU液は、該液中のオ
キシグルタチオン及び/又はデキストロースを安定に保
持するために、通常上記と同様のpH調整剤を用いてp
H約2.5〜6.5の範囲、好ましくは約3.0〜6.
0の範囲に調整されるのがよい。該液にも、上記と同様
に、緩衝作用を有する酢酸ナトリウムや酢酸カリウム等
の緩衝剤を添加することができる。
【0051】また、Ca/Mg液は、カルシウム及び/
又はマグネシウムの沈殿の生成を確実に防止するため
に、通常上記と同様のpH調整剤を用いてpH約3.5
〜5.5の範囲、好ましくは約4.0〜5.0の範囲に
調整されるのが望ましい。該液にも上記と同様に緩衝作
用を有する酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸二水
素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等の緩衝剤を添加
することができる。
【0052】本発明においてはまた、前記GSSG/G
LU液に代えて、GSSG/GLU固形剤を利用するこ
とができる。また、前記Ca/Mg液に代えてCa/M
g固形剤を利用することもできる。
【0053】GSSG/GLU固形剤には、オキシグル
タチオン及びデキストロースから選ばれる少なくとも1
種を必須成分として、更にカルシウム塩及びマグネシウ
ム塩から選ばれる少なくとも1種を含有させることがで
きる。また、Ca/Mg固形剤は、カルシウム塩及びマ
グネシウム塩から選ばれる少なくとも1種、好ましくは
両者を用いて調整できる。かかるカルシウム塩及びマグ
ネシウム塩としては、この種眼灌流、洗浄液に慣用され
る通常のもののいずれでもよい。その例としてはカルシ
ウム及びマグネシウムの塩化物、硫酸塩等を例示でき
る。
【0054】GSSG/GLU固形剤及びCa/Mg固
形剤には、更に、銅、亜鉛等の微量金属の塩や、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リ
ン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸
二水素カリウム等のナトリウム塩、カリウム塩、リン酸
塩等を添加することができる。之等の添加量は、之等を
混合して得られる眼灌流、洗浄液中の之等イオン濃度が
前述した範囲となる量とすればよい。
【0055】之等の固形剤は、その構成成分化合物を、
通常入手される形態、例えば粉末形態で単に混合して粉
末形態に調整してもよく、各成分混合物を常法に従い賦
形して細粒、顆粒、錠剤等の形態に調整することもでき
る。また、各成分を水その他の適当な溶媒に溶解した溶
液を通常の方法に従い凍結乾燥して得られる凍結乾燥粉
末等の形態とすることもできる。
【0056】本発明包装体において、眼灌流、洗浄液の
各成分(GSSG/GLU液、GSSG/GLU固形
剤、重炭酸イオン液、Ca/Mg液、Ca/Mg固形
剤)を各室に封入(収容、充填)するためのガス透過性
プラスチック製複室バッグとしては、例えばポリエチレ
ン製、エチレン酢酸ビニル共重合体製、ポリプロピレン
製、ポリ塩化ビニル製のものや之等を適当な比率で配合
あるいはラミネートしたものを例示できる。該バッグの
形状、大きさ、厚さ等には特に制限はなく、一般には長
方形のものがよく用いられる。該バッグの内容量は、一
般的には約20ml程度から3リットル程度の範囲とさ
れ、厚さは100〜500μm程度の範囲とされるのが
望ましい。
【0057】上記バッグは、連通可能な隔壁を有する少
なくとも2室からなるガス透過性プラスチック製バッグ
であるのがよい。かかるバッグは、輸液分野では既に知
られており、例えば2室の連通部を閉鎖する手段が設け
られたもの(特公昭63−20550号公報、実公昭6
3−17474号公報等参照)や、2室を区画するシー
ル部が押圧により連通できるもの(特開昭63−309
263号公報、特開平2−4671号公報等参照)等を
例示することができる。本発明では之等バッグの少なく
とも1室に、前記重炭酸イオン液が封入され、他の少な
くとも1室にGSSG/GLU液又はGSSG/GLU
固形剤が封入されればよい。
【0058】ガス非透過性プラスチック包装材における
「ガス非透過性」とは、厳密にガスを透過しないという
意味ではなく、そのガス透過性が上記眼灌流、洗浄液
(そのための各液)を封入するバッグのそれよりも相対
的に小さいことを意味している。例えば上記バッグと同
一の材質でもその厚みが大きい場合には、本発明にいう
ガス非透過性プラスチック包装材として利用することが
できる。かかる包装材としては、通常のもの、例えばポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナ
フタレート(PEN)、ポリビニルアルコール(PV
A)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVO
H)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン等の
材質のものや、之等の表面に更に酸化珪素、酸化アルミ
ニウム等の無機物を蒸着させたものや、之等各種材質の
多層フィルム(ラミネートフィルム)からなるものを例
示できる。之等包装材の形状及び大きさは、前記ガス透
過性プラスチック製バッグを収容できることを前提とし
て特に制限されない。但し、この収容後にバッグとの間
を炭酸ガス雰囲気とすることのできる空間部が存在し得
る形状及び大きさとされるのが好ましく、一般には、上
記ガス透過性プラスチック製バッグの約1.2〜3倍容
量程度の大きさであるのが望ましい。
【0059】本発明によれば、上記バッグと包装材との
空間部が炭酸ガス雰囲気とされ、且つ該空間部に、重炭
酸イオンを含有する液と該液のpH変化に応じて色調変
化を起こすpH指示薬とをガス透過性プラスチック製小
容器に封入してなるpHインジケーターが配置される。
【0060】ここで、上記バッグと包装材との空間部を
炭酸ガス雰囲気とするための手段としては、例えばまず
第1に炭酸ガスと空気との混合ガスや炭酸ガスと窒素ガ
スとの混合ガス等の炭酸ガスを含有する混合ガスを上記
空間部に封入する方法を採用できる。この方法におい
て、用いられる混合ガスの炭酸ガス濃度は、バッグに充
填される眼灌流、洗浄液の種類、特にその炭酸水素イオ
ン濃度及びpHに応じて適宜決定される。例えば上記液
として炭酸水素ナトリウム2.1gを滅菌精製水に溶解
させて全量を1リットルとした水溶液を選ぶ場合、該水
溶液の炭酸水素イオン濃度は25mMであり且つpHは
8.2であり、この値を保持するためには、上記混合ガ
ス雰囲気の炭酸ガス濃度を約0.5〜20%程度とする
のがよい。
【0061】本発明における重炭酸イオン液の炭酸水素
イオン濃度及びpHは、一般に15〜50mM程度及び
7.0〜9.0程度であるから、上記空間部の炭酸ガス
分圧は、通常約1mmHg〜250mmHgの範囲に調整される
のがよく、これに応じて上記混合ガス中の炭酸ガスの含
有比率を選択するのが好ましい。より詳しくは、製造後
の重炭酸イオン液のpHが所定の範囲内にある場合に
は、空間部に封入する炭酸ガスは該薬液の炭酸ガス分圧
にほぼ等しくなるようにすればよい。
【0062】また、上記バッグと包装材との空間部を炭
酸ガス雰囲気とするための他の手段としては、例えば上
記空間部に存在する酸素ガスを吸収し、この吸収量に対
して一定割合の容積の炭酸ガスを放出する、炭酸ガス発
生型脱酸素剤を、上記空間部に封入する手段を挙げるこ
とができる。この炭酸ガス発生型脱酸素剤としては、例
えば三菱瓦斯化学株式会社製「エージレスG」及び同
「エージレスGM」や凸版印刷株式会社製の鮮度保持剤
Cタイプ等を例示することができる。之等は通常入手さ
れる形態のままで上記空間部に封入して用いることがで
きる。
【0063】本発明に従う、眼灌流、洗浄液のバッグへ
の充填、滅菌、包装材による包装等は、通常の注射液の
製造方法と同様にして容易に行なうことができる。
【0064】本発明によれば、上記バッグと包装体との
空間部に更に特定のpHインジケーターが配置されるこ
とが重要である。該pHインジケーター内液は、重炭酸
イオンを含有する限り、その濃度や組成には特に限定は
ない。その重炭酸イオン濃度は、通常約0.01〜2.
0w/v%の範囲から選ばれるのが好ましい。
【0065】また、上記インジケーター内液に添加配合
されるpH指示薬は、インジケーター内液のpH変化を
色調変化により指示できる各種の酸塩基指示薬から選択
することができる。特にバッグ内に封入された重炭酸塩
含有薬液の問題となるpHに相当する空間部の平衡炭酸
ガス率における上記インジケーター内液のpH域付近
で、鋭敏に色調変化(変色)するものであるのが好まし
い。一般に、上記問題となるpHは、前述したように中
性以上の弱アルカリ域にあり(例えば7%炭酸水素ナト
リウム水溶液の規格上限値は、日局XIIIではpH8.6
であり、その炭酸ガス率は約19%である)、これに比
例するインジケーター内液のpHも中性乃至弱アルカリ
域(例えば0.28%炭酸水素ナトリウム水溶液のそれ
は7.0である)にあるため、上記pH指示薬は、かか
る弱アルカリ域で色調変化するものであるのが好まし
い。
【0066】特に好ましい上記pH指示薬は、更に
(1)変色域が狭いこと、(2)発色強度が大きいこ
と、(3)変色の方向が適切であること(目立たない色
から目立つ色へ)、(4)衛生性に優れること(物質自
体の安全性が高く、移行性がないこと)、(5)安定性
がよく、長期に亘って初期の変色能を保持すること等の
性質を具備するものから選択されるのがよい。
【0067】かかる条件を満たすものとしては、例えば
ニュートラルレッド、アウリン、フェノールレッド、o
−クレゾールレッド、α−ナフトールフタレイン、m−
クレゾールパープル、オレンジI、チモールブルー、フ
ェノールフタレイン等を例示できる。之等の内でも、フ
ェノールレッド(pH6.8〜8.4で黄色から赤色に
変色)、o−クレゾールレッド(pH7.2〜8.8で
黄色から赤色に変色)、m−クレゾールパープル(pH
7.6〜9.2で黄色から紫色に変色)、チモールブル
ー(pH8.0〜9.6で黄色から青色に変色)、フェ
ノールフタレイン(pH8.3〜10で無色から赤色に
変色)等は好適である。
【0068】上記pH指示薬の濃度は、色調変化が目視
観察しやすいものであればよく、例えばこれを上記イン
ジケーター内液と共に封入される小容器の大きさ(液体
層の厚み)等に応じて、約10〜2000ppmの範囲
から選択されるのが好ましい。
【0069】上記内液とpH指示薬とを封入したガス透
過性プラスチック製小容器は、一般的方法に従って製造
することができ、その際用いられる容器の材質は、前述
したバッグのそれと同等乃至それ以上のガス透過性を有
するものであればよい。例えば上記小容器は、縦型3方
シール機、縦型ピロー包装機、ロータリーパッカー等を
用いて、製袋、充填、シールを連続して行なう方法によ
り製造することができる。かかる方法を利用する場合、
特に小容器材質は、機械適性の点からラミネートフィル
ムであるのが好ましく、特にバッグがポリエチレン製の
ものである場合、該小容器はポリプロピレン(外側)と
ポリエチレン(内側)とのラミネートフィルムやポリ−
4−メチル−1−ペンテン(外側)とポリエチレン(内
側)とのラミネートフィルムで製造されたものであるの
が好ましい。
【0070】上記小容器の大きさと内液の容積について
は、小容器内に内液を封入した際に、内液の量が少ない
とインジケーターの液体層の厚みが薄くなりすぎて、色
調変化を目視判別し難くなる傾向があるので、この色調
変化を容易に目視判別できることを前提とし、更にバッ
グと包装材との大きさ等を勘案して、適宜決定すること
ができる。
【0071】かくして作成されるpHインジケーター
は、その長期保存時に内液中で細菌が増殖して濁りが発
生する場合があり、これを防止乃至抑制するために、高
圧蒸気滅菌を行なうこともできる。またこれに代えて、
塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等
の殺菌剤、ナリジクス酸、ノルフロキサシン等の抗菌
剤、パラオキシ安息香酸エステル、ベンジルアルコール
等の保存剤等を適宜添加配合することもできる。
【0072】該小容器の空間部への配置(封入)は、単
にバッグと該小容器とを一緒に包装材にて包装すること
により実施でき、その配置位置は、該小容器が包装材に
よる包装後にも外部から目視できる限り特に限定はな
い。かくして、本発明所期の眼灌流、洗浄液のpH変化
を目視判別できる、改良されたバッグ包装体を得ること
ができる。
【0073】本発明眼灌流、洗浄液バッグ包装体の好ま
しい一実施態様は、添付図面(図1)に示す通りであ
る。該図によれば、本発明包装体は、重炭酸イオン液及
びGSSG/GLU液(内容液、1及び1)を、弱シー
ル部6で区画された各室に、それぞれ封入してなるガス
透過性プラスチック製複室バッグ2、該バッグを包装し
たガス非透過性プラスチック包装材3及び上記バッグと
包装材との空間部4に配置されたpHインジケーター5
からなり、且つ該空間部は炭酸ガス雰囲気とされてい
る。該包装体は、この構成の採用によって、本発明所期
のバッグ内重炭酸イオン液のpH変化を目視確認できる
効果を有すると共に、前述した各種の効果を奏し得る。
【0074】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、p
Hインジケーターの製造例を挙げ、次いで本発明眼灌
流、洗浄液バッグの包装体の製造実施例及び得られる包
装体についての試験例を挙げる。
【0075】製造例1 フェノールレッド10mgに0.28%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶解し、500mlとした(20w/
v ppm)。このもの0.5mlを、縦型3方シール機に
より、ポリプロピレン(外側、厚さ:20μm)/ポリ
エチレン(内側、厚さ:30μm)ラミネートフィルム
中に封入し、縦30mm、横15mm(内寸)のpHイ
ンジケーターを得た。このものは製造時は、赤紫色(発
色済み)を呈していた。
【0076】製造例2 クレゾールレッド10mgに0.28%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶解し、500mlとした(20w/
v ppm)。このもの0.5mlをポリエチレンフィルム
(三井石油化学製、厚さ250μm)中に封入し、縦4
0mm、横20mm(内寸)のpHインジケーターを得
た。このものは製造時は、紫色(発色済み)を呈してい
た。
【0077】製造例3 m−クレゾールパープル10mgに0.28%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて溶解し、500mlとした
(20w/v ppm)。このもの0.5mlを、縦型3方シ
ール機により、ポリプロピレン(外側、厚さ:20μ
m)/ポリエチレン(内側、厚さ:30μm)ラミネー
トフィルム中に封入し、縦30mm、横15mm(内
寸)のpHインジケーターを得た。このものは製造時
は、紫色(発色済み)を呈していた。
【0078】製造例4 m−クレゾールパープル1gに0.28%炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて溶解し、50lとした(20w/v
ppm)。この液を、BOTTLEPACK305(ROMMELAG社製)
で、低密度ポリエチレンにより、成形を行なうと同時に
充填・閉塞して、縦約20mm、横約10mm及び肉厚
約0.4mmのpHインジケーターを作製した(内容液
量:約0.4ml)。
【0079】製造例5 m−クレゾールパープル1gに0.28%炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて溶解して50lとした(20w/v
ppm)。この液1mlを、縦型三方シール機により延
伸ポリプロピレン(外側、厚み:20μm)と直鎖状低
密度ポリエチレン(内側、厚み:60μm)のラミネー
トフィルム中に封入し、外寸が縦40mm、横20mm
で、内寸が縦30mm、横12mmのpHインジケータ
ーを作成した。このものは、使用時まで、ナイロン(厚
み:15μm)/ポリビニルアルコール(厚み:18μ
m)/低密度ポリエチレン(厚み:60μm)のラミネ
ートフィルムで作成した袋に、炭酸ガス10%と空気9
0%の混合ガスと共に封入して保存した。
【0080】製造例6 pHインジケーターのための袋(包装材料)として、ポ
リ−4−メチル−1−ペンテン(外側、厚み:30μ
m)とポリエチレン(内側、厚み:60μm)とのラミ
ネートフィルムを用いて、製造例5と同様にして、pH
インジケーターを作製した。このものは、ポリ−4−メ
チル−1−ペンテンの耐熱性が高いことから、高速シー
ル性に優れ、より優れた生産性を有していた。このもの
を、使用時まで、ナイロン(厚み:15μm)/ポリビ
ニルアルコール(厚み:18μm)/低密度ポリエチレ
ン(厚み:60μm)のラミネートフィルムで作成した
袋に、炭酸ガス10%と空気90%との混合ガスと共に
封入して保存した。
【0081】製造例7 チモールブルー1gに0.28%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶解して50lとした(20w/v ppm)。
この液1mlを、縦型三方シール機により延伸ポリプロ
ピレン(外側、厚み:30μm)と直鎖状低密度ポリエ
チレン(内側、厚み:60μm)のラミネートフィルム
中に封入し、外寸が縦40mm、横20mmで、内寸が
縦30mm、横12mmのpHインジケーターを作成し
た。このものは、使用時まで、ナイロン(厚み:15μ
m)/ポリビニルアルコール(厚み:18μm)/低密
度ポリエチレン(厚み:60μm)のラミネートフィル
ムで作成した袋に、炭酸ガス10%と空気90%の混合
ガスと共に封入して保存した。
【0082】実施例1〜12 ポリエチレン製の、連通可能な隔壁を有する2室(A室
及びB室:実施例1〜10)又は3室(A室、B室及び
C室:実施例11及び12)からなるプラスチックバッ
グ(厚み:約260μm)の各室に、それぞれ下記薬液
又は固形剤を充填閉塞し、熱水シャワー滅菌した。この
ものを、製造例7で作製したpHインジケーターと共に
炭酸ガス10%と空気90%との混合ガスで置換して、
ナイロン(厚み:15μm)/ポリビニルアルコール
(厚み:18μm)/ポリエチレン(厚み:60μm)
のラミネートフィルム袋(二次包装材)中に封入して
(空間量:400ml)、本発明眼灌流、洗浄液バッグ
の包装体を得た。
【0083】 実施例1の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g 塩化ナトリウム 3.32g 塩化カリウム 0.19g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を150mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g 酢酸ナトリウム・3水和物 0.30g クエン酸ナトリウム・2水和物 0.50g 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 塩化マグネシウム・6水和物 0.10g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を350mlとする量 pH 7.8
【0084】 実施例2の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.18g デキストロース 1.5g 塩化ナトリウム 6.7g 塩化カリウム 0.36g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を500mlとする量 pH 3.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 2.1g 酢酸ナトリウム・3水和物 0.5g クエン酸ナトリウム・2水和物 1.5g 塩化カルシウム・2水和物 0.2g 硫酸マグネシウム・7水和物 0.15g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を500mlとする量 pH 7.8
【0085】 実施例3の包装体 (A室)下記組成の薬液 デキストロース 0.75g 塩化ナトリウム 3.3g 塩化カリウム 0.18g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を150mlとする量 pH 5.0 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g 酢酸ナトリウム・3水和物 0.3g クエン酸ナトリウム・2水和物 0.5g 塩化カルシウム・2水和物 0.09g 硫酸マグネシウム・7水和物 0.15g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を350mlとする量 pH 7.2
【0086】 実施例4の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 塩化マグネシウム・6水和物 0.1g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を150mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g 塩化ナトリウム 3.57g 塩化カリウム 0.19g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.54g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を350mlとする量 pH 7.4
【0087】 実施例5の包装体 (A室)下記組成の薬液 デキストロース 0.75g 塩化カルシウム・2水和物 0.09g 硫酸マグネシウム・7水和物 0.15g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を150mlとする量 pH 5.0 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g 塩化ナトリウム 3.55g 塩化カリウム 0.18g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.54g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を350mlとする量 pH 7.5
【0088】 実施例6の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.2g デキストロース 1.0g 塩化カルシウム・2水和物 0.16g 塩化マグネシウム・6水和物 0.2g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を500mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.9g 塩化ナトリウム 7.5g 塩化カリウム 0.3g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 1.0g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を500mlとする量 pH 7.7
【0089】 実施例7の包装体 (A室)下記組成の薬液 デキストロース 0.35g 塩化カルシウム・2水和物 0.05g 硫酸マグネシウム・7水和物 0.09g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を125mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 0.47g 塩化ナトリウム 1.95g 塩化カリウム 0.08g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.29g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を125mlとする量 pH 7.5
【0090】 実施例8の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g 塩化ナトリウム 3.57g 塩化カリウム 0.19g 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 塩化マグネシウム・6水和物 0.1g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を150mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.54g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を350mlとする量 pH 7.4
【0091】 実施例9の包装体 (A室)下記組成の薬液 デキストロース 0.75g 塩化カリウム 0.18g 塩化カルシウム・2水和物 0.09g 硫酸マグネシウム・7水和物 0.15g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を100mlとする量 pH 4.6 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g 塩化ナトリウム 3.55g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.54g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を400mlとする量 pH 7.5
【0092】 実施例10の包装体 (A室)下記成分を滅菌精製水20mlに溶解し、0.22μmのメンプランフ ィルターで濾過後、凍結乾燥して得られる固形物(無菌的に封入) オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.10g 塩化ナトリウム 3.57g 塩化カリウム 0.19g (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.52g 塩酸 適量 滅菌精製水 全体を500mlとする量 pH 7.4
【0093】 実施例11の包装体 (A室)下記組成の薬液 オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を100mlとする量 pH 4.5 (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.52g 塩化カリウム 0.19g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を400mlとする量 pH 7.6 (C室)下記各成分を乾熱滅菌して得た固形物(無菌的に封入) 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.10g 塩化ナトリウム 3.57g
【0094】 実施例12の包装体 (A室)下記成分を滅菌精製水20mlに溶解し、0.22μmのメンプランフ ィルターで濾過後、凍結乾燥して得られる固形物(無菌的に封入) オキシグルタチオン 0.09g デキストロース 0.46g (B室)下記組成の薬液 炭酸水素ナトリウム 1.05g リン酸水素二ナトリウム・12水和物 0.52g 塩化ナトリウム 3.57g 塩化カリウム 0.19g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を450mlとする量 pH 7.4 (C室)下記組成の薬液 塩化カルシウム・2水和物 0.08g 硫酸マグネシウム・6水和物 0.10g 塩酸 適量 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 全体を50mlとする量 pH 4.6
【0095】実験例1 実施例1及び4のそれぞれで作製した本発明眼灌流、洗
浄液バッグ包装体の各包装材に、注射針(27G、テル
モ社、ネオラス)で、ピンホール(長径:約500μ
m、短径:約50μm)をあけ、pHインジケーターの
変色を観察した。
【0096】その結果、いずれも3日後に、pHインジ
ケーターは緑色になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明眼灌流、洗浄液バッグ包装体の一実施態
様を示す概略図である。
【符号の説明】
1 眼灌流、洗浄液 2 ガス透過性プラスチック製複室バッグ 3 ガス非透過性プラスチック包装材 4 上記バッグ2と包装材3との空間部 5 ガス透過性プラスチック製小容器(pHインジケ
ーター) 6 ガス透過性プラスチック製複室バッグの弱シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 義之 兵庫県加古川市野口町北野527番地の3 (72)発明者 加賀 順二 徳島県板野郡上板町下六条字中筋53番地の 5 (72)発明者 村岡 浩一 徳島県鳴門市撫養町北浜字宮の東76 (72)発明者 住吉 信昭 徳島県鳴門市撫養町立岩字七枚28番地 第 一城見橋コーポ35号 (72)発明者 井口 誠一郎 徳島県鳴門市撫養町斎田字浜端西87−5 (72)発明者 山本 啓昭 徳島県鳴門市瀬戸町明神字鳴谷104−4

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス透過性プラスチック製複室バッグを
    ガス非透過性プラスチック包装材で包装した包装体であ
    って、該複室バッグはオキシグルタチオン及びデキスト
    ロースから選ばれる少なくとも1種を含む薬液又は固形
    剤が封入されたA室と、重炭酸イオンを含む薬液が封入
    されたB室とを少なくとも有しており、上記複室バッグ
    と包装材との空間部は炭酸ガス雰囲気とされており、且
    つ該空間部には重炭酸イオンを含む液と該液のpH変化
    に応じて色調変化を起こすpH指示薬とをガス透過性プ
    ラスチック製小容器に封入してなるpHインジケーター
    が配置されていることを特徴とする眼灌流・洗浄液バッ
    グ包装体。
  2. 【請求項2】 A室が、オキシグルタチオン及びデキス
    トロースから選ばれる少なくとも1種を含む薬液を封入
    したものである請求項1に記載の眼灌流・洗浄液バッグ
    包装体。
  3. 【請求項3】 A室に封入される薬液が、更にカルシウ
    ムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくと
    も1種を含むものである請求項2に記載の眼灌流・洗浄
    液バッグ包装体。
  4. 【請求項4】 A室に封入される薬液が、pH2.5〜
    6.5のものである請求項2又は3に記載の眼灌流・洗
    浄液バッグ包装体。
  5. 【請求項5】 A室に封入される薬液が、pH3.0〜
    6.0のものである請求項4に記載の眼灌流・洗浄液バ
    ッグ包装体。
  6. 【請求項6】 A室が、オキシグルタチオン及びデキス
    トロースから選ばれる少なくとも1種を含む固形剤を封
    入したものである請求項1に記載の眼灌流・洗浄液バッ
    グ包装体。
  7. 【請求項7】 A室に封入される固形剤が、更にカルシ
    ウム塩及びマグネシウム塩から選ばれる少なくとも1種
    を含むものである請求項6に記載の眼灌流・洗浄液バッ
    グ包装体。
  8. 【請求項8】 B室に封入される薬液が、更にカルシウ
    ムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる少なくと
    も1種とクエン酸イオンとを含むものである請求項1に
    記載の眼灌流・洗浄液バッグ包装体。
  9. 【請求項9】 B室に封入される薬液が、pH7.0〜
    9.0のものである請求項1又は8に記載の眼灌流・洗
    浄液バッグ包装体。
  10. 【請求項10】 B室に封入される薬液が、pH7.0
    〜8.5のものである請求項9に記載の眼灌流・洗浄液
    バッグ包装体。
  11. 【請求項11】 複室バッグが、カルシウムイオン及び
    マグネシウムイオンから選ばれる少なくとも1種を含む
    薬液を封入したC室を更に有する請求項1に記載の眼灌
    流・洗浄液バッグ包装体。
  12. 【請求項12】 C室に封入される薬液が、pH3.5
    〜5.5のものである請求項11に記載の眼灌流・洗浄
    液バッグ包装体。
  13. 【請求項13】 C室に封入される薬液が、pH4.0
    〜5.0のものである請求項12に記載の眼灌流・洗浄
    液バッグ包装体。
  14. 【請求項14】 複室バッグが、カルシウム塩及びマグ
    ネシウム塩から選ばれる少なくとも1種を含む固形剤を
    封入したC室を更に有する請求項1に記載の眼灌流・洗
    浄液バッグ包装体。
  15. 【請求項15】 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形成
    される眼灌流・洗浄液が、その1000ml当たりに下
    記範囲から選ばれる各成分を含有するように調整される
    請求項2〜7及び11〜14のいずれかに記載の眼灌流
    ・洗浄液バッグ包装体。 オキシグルタチオン 0〜0.5g デキストロース 0.4〜1.8g 炭酸水素ナトリウム 1.5〜2.5g 塩化カルシウム(無水物として) 0.09〜0.17g 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム(無水物として)0.07〜0.18g
  16. 【請求項16】 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形成
    される眼灌流・洗浄液が、その1000ml当たりに下
    記範囲から選ばれる各成分を含有するように調整される
    請求項15に記載の眼灌流・洗浄液バッグ包装体。 オキシグルタチオン 0〜0.3g デキストロース 0.7〜1.65g 炭酸水素ナトリウム 1.9〜2.3g 塩化カルシウム(無水物として) 0.1〜0.15g 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム(無水物として)0.08〜0.16g
  17. 【請求項17】 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形成
    される眼灌流・洗浄液が、その1000ml当たりに下
    記範囲から選ばれる各成分を含有するように調整される
    請求項8〜10のいずれかに記載の眼灌流・洗浄液バッ
    グ包装体。 オキシグルタチオン 0〜0.5g デキストロース 0.4〜1.8g 炭酸水素ナトリウム 1.5〜2.5g 塩化カルシウム(無水物として) 0.09〜0.17g 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム(無水物として)0.07〜0.18g クエン酸ナトリウム(無水物として) 0.4〜1.4g
  18. 【請求項18】 複室バッグ内容物を混ぜ合わせて形成
    される眼灌流・洗浄液が、その1000ml当たりに下
    記範囲から選ばれる各成分を含有するように調整される
    請求項17に記載の眼灌流・洗浄液バッグ包装体。 オキシグルタチオン 0〜0.3g デキストロース 0.7〜1.65g 炭酸水素ナトリウム 1.9〜2.3g 塩化カルシウム(無水物として) 0.1〜0.15g 塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウム(無水物として)0.08〜0.16g クエン酸ナトリウム(無水物として) 0.7〜1.1g
  19. 【請求項19】 複室バッグと包装材との空間部が、炭
    酸ガス濃度0.5〜20v/v%の炭酸ガス雰囲気とされ
    る請求項1〜18のいずれかに記載の眼灌流・洗浄液バ
    ッグ包装体。
  20. 【請求項20】 炭酸ガス濃度が1〜15v/v%である
    請求項19に記載の眼灌流・洗浄液バッグ包装体。
  21. 【請求項21】 pHインジケーターにおける重炭酸イ
    オンを含有する液が、濃度0.01〜2.0w/v%のも
    のであり且つpH指示薬が、濃度10〜2000ppm
    のクレゾールレッド、m−クレゾールパープル、チモー
    ルブルー及びフェノールフタレインから選択される請求
    項1〜18のいずれかに記載の眼灌流・洗浄液バッグ包
    装体。
  22. 【請求項22】 pHインジケーターにおける重炭酸イ
    オンが、炭酸水素ナトリウムイオンである請求項21に
    記載の眼灌流・洗浄液バッグ包装体。
JP10302578A 1997-10-27 1998-10-23 眼灌流・洗浄液バッグ包装体 Expired - Lifetime JP3116118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10302578A JP3116118B2 (ja) 1997-10-27 1998-10-23 眼灌流・洗浄液バッグ包装体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29431097 1997-10-27
JP9-294310 1997-11-14
JP9-313083 1997-11-14
JP31308397 1997-11-14
JP10302578A JP3116118B2 (ja) 1997-10-27 1998-10-23 眼灌流・洗浄液バッグ包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11197215A true JPH11197215A (ja) 1999-07-27
JP3116118B2 JP3116118B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=27337899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10302578A Expired - Lifetime JP3116118B2 (ja) 1997-10-27 1998-10-23 眼灌流・洗浄液バッグ包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3116118B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000126273A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Senju Pharmaceut Co Ltd 眼灌流・洗浄液バッグ
JP2005245677A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Kr Business:Kk 未混合防止機構つき医療用複室容器
JP2007016005A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Santen Pharmaceut Co Ltd オキシグルタチオン含有水溶液
JP2007333742A (ja) * 2001-06-14 2007-12-27 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 炭酸ガスインジケーター、及び炭酸ガスインジケーターを配置した包装体
WO2008096722A1 (ja) 2007-02-08 2008-08-14 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. 脳表血管出血抑制剤
EP1541113A4 (en) * 2002-07-30 2010-12-08 Senju Pharma Co PACKAGED CONTAINER FOR PERFUSION SOLUTION / OCULAR WASHING AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
JP2011131104A (ja) * 2005-02-17 2011-07-07 Terumo Corp 医療用複室容器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000126273A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Senju Pharmaceut Co Ltd 眼灌流・洗浄液バッグ
JP2007333742A (ja) * 2001-06-14 2007-12-27 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 炭酸ガスインジケーター、及び炭酸ガスインジケーターを配置した包装体
EP1541113A4 (en) * 2002-07-30 2010-12-08 Senju Pharma Co PACKAGED CONTAINER FOR PERFUSION SOLUTION / OCULAR WASHING AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
JP2005245677A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Kr Business:Kk 未混合防止機構つき医療用複室容器
JP4587096B2 (ja) * 2004-03-03 2010-11-24 有限会社ケーアールビジネス 未混合防止機構つき医療用複室容器
JP2011131104A (ja) * 2005-02-17 2011-07-07 Terumo Corp 医療用複室容器
JP2007016005A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Santen Pharmaceut Co Ltd オキシグルタチオン含有水溶液
WO2008096722A1 (ja) 2007-02-08 2008-08-14 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. 脳表血管出血抑制剤
US8926548B2 (en) 2007-02-08 2015-01-06 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. Agent for preventing bleeding from cerebral cortical vein

Also Published As

Publication number Publication date
JP3116118B2 (ja) 2000-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3060133U (ja) 眼灌流・洗浄液バッグ包装体
JP3879017B2 (ja) 重炭酸塩含有薬液容器包装体及びpHインジケーター
JP2811035B2 (ja) 重炭酸配合液及びその収容容器
CA2528159C (en) Aseptic combination preparation
JP3116118B2 (ja) 眼灌流・洗浄液バッグ包装体
JP2000288066A (ja) 眼灌流・洗浄液バッグ包装体
JP2000281147A (ja) 眼灌流・洗浄液バッグ包装体
JP3832458B2 (ja) ろ過型人工腎臓用補液収容複室容器
JP3090256U (ja) 組織灌流・洗浄液の複室容器封入体、及びその包装体
CA2484240C (en) Packaged ocular irrigating solution bag
JP3733583B2 (ja) 重炭酸塩含有薬液充填容器包装体
JP2000308669A (ja) 重炭酸塩含有薬液容器包装体
JP4161153B2 (ja) pH指示薬を含有する医薬組成物及びその収容体
JP3981784B2 (ja) 眼灌流・洗浄液バッグ
JP2001106626A (ja) 眼灌流・洗浄液及びその沈殿防止方法
JP3904030B2 (ja) 補液収容複室容器製剤
TWI394592B (zh) Brain surface vascular bleeding inhibitor
JP2000279486A (ja) 薬剤入りプラスチック容器収納体及びピンホール検知剤
JP2006136490A (ja) 塩酸リトドリン注射液製剤
JPH11139461A (ja) 容器包装体
JP2003299712A (ja) 眼灌流・洗浄液の複室容器封入体、及びその包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000816

EXPY Cancellation because of completion of term