JP2005245677A - 未混合防止機構つき医療用複室容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の収容室に各薬剤が収納されている医療用複室容器において、誤って各薬剤を混合しないで患者に投与する事故を確実に防止でき、製造コストが安い医療用複室容器を提供する。
【解決手段】 第1収容室5と第2収容室6と、前記両収容室5、6を仕切る連通可能な仕切り手段7と、前記第2収容室に接続された収容室に収納された薬剤を排出するための排出口部3と、前記第2収容室に隣接する懸垂孔8と、前記懸垂孔8を覆う保護部材4を備え、前記懸垂孔8に隣接する第1収容室5に液状薬剤が収納され、前記連通可能な仕切り手段7を開封して前記懸垂孔8に隣接する第1収容室5から液状薬剤を第2収容室6に移動させることにより前記保護部材4を懸垂孔8から取り外すことが可能となるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用複室容器、詳しくは同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な各種薬剤(液剤、粉末若しくは固形剤)を個別に収納する複数の室を備え、各室間を仕切っている連通可能な仕切り手段を開封することにより、各室に収納されている薬剤を無菌状態で且つ異物を発生させることなしに混合できる医療用複室容器に関する。
近年、注射により患者に投与される薬剤の中には、予め配合しておくと望ましくない経時的変化を起こすような不安定な薬剤がある。例えば、アミノ酸輸液とブドウ糖輸液を配合して保存しておくと、いわゆるメイラード反応によって混合液が褐変する。また、脂肪乳剤と電解質溶液とを配合して保存しておくと、脂肪分が凝集を生じたり、リン酸含有液とカルシウム含有液を配合しておくと、リン酸カルシウムの沈殿を生じる。また、抗生物質のほとんどは水溶液の状態で保存しておくと加水分解を起こし薬剤の変質を生じ、望ましくない変化を起こす等である。
このような薬剤には、混合前の成分を個別に収容する医療用複室容器が用いられることが多い。この医療用複室容器は、個別に収納する複数の収容室と、収容室を仕切っていて、外部から圧力を加えることによって剥離し得る仕切り用弱シール部とを備えたものである。
医療用複室容器の各収容室には、予め混合あるいは溶解しておくと望ましくない各種薬剤a、bがそれぞれ収納され、これらの薬剤a、bは仕切り用弱シール部により隔離された状態で使用時まで安全且つ確実に保存される。使用時には収容室を外部から押圧すると仕切り用弱シール部が剥離し、両収容室内は連通状態となり、両薬剤a、bを速やかに混合或いは溶解できる。
更に医療用複室容器は、一端に支柱等に吊るすための懸垂孔を備え、他端にはゴム栓を有する薬液排出口を備える。患者に混合された薬剤を投与する際には、容器を懸垂孔で支柱等に吊り下げた後、薬液排出口のゴム栓に輸液セットの刺栓針を刺入し患者に投与する。
しかしながら、このような医療用複室容器は、薬液排出口側の収容室に液剤を収納している場合が多く、仕切り用弱シール部を剥離させずに、ゴム栓に刺栓針を刺入し、薬液排出口から液剤を取り出すという可能性がある。
この問題を解決するために、特開2002−136570に開示される図9に示す医療用複室容器61が提案されている。医療用複室容器61は、第1及び第2収容室70、71と両収容室70、71を仕切る仕切り用弱シール部72と、第2収容室71に接続された薬液排出口74と、第2収容室と薬液排出口74との間を仕切る排出用弱シール部73とを備え、両収容室70、71の少なくとも1つに液状薬剤が収納され、仕切り用弱シール部72及び排出用弱シール部73は両収容室70、71内の圧力を高めることにより開封するとともに、排出用弱シール部73を開封するために必要な圧力が、仕切り用弱シール部72を開封するために必要な圧力より大きくしている。これにより、各収容室を押圧して各収容室に収納されている薬剤を混合する際、仕切り用弱シール部72が排出用弱シール部73より先に開封するので、排出用弱シール部73のみが開封することを防止することができる。さらに、誤って薬剤を混合しないで患者に投与する事故を防止している。
特開2002−136570
特開2002−136570に示される医療用複室容器41は、実際製造する上で、排出用弱シール部53を開封するために必要な圧力が、仕切り用弱シール部52を開封するために必要な圧力より大きくなるように各弱シール部52、53のシール強度を調節し、常に安定して製造することが困難であり、また、各弱シール部52、53のシール強度が設定どおりに調整されているのかどうかは、各弱シール部52、53を開封するまで確認できない。それゆえ、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができなかった。また、特開2002−136570には製造方法が記載されていないが、仕切り用弱シール部52と排出用弱シール部53の間に構成されている第2収容室51に液状薬剤を収納するとき、従来のように薬液排出口54から注入することができない。そこで、この医療用複室容器専用の薬液充填機を準備しなければならず、大きな設備投資が必要となり、また仕切り用弱シール部52と排出用弱シール部53の間に設ける充填用の開口部では、各弱シール部52、53を剥離しないようにして充填用の開口部を大きく確保することが非常に難しいので、生産速度がかなり遅くなってしまうという欠点があった。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、複数の収容室と、前記収容室を仕切る連通可能な仕切り手段と、前記収容室に接続された収容室に収納された薬剤を排出するための排出口部と、他の収容室に隣接する懸垂孔と、前記懸垂孔を覆う保護部材を備え、前記懸垂孔に隣接する収容室に液状薬剤が収納され、前記連通可能な仕切り手段を開封して前記懸垂孔に隣接する収容室から液状薬剤を他の収容室に移動させることにより前記保護部材を懸垂孔から取り外すことが可能となることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記保護部材が加熱により収縮するシートで構成された袋状又は筒状のものであって、前記懸垂孔に隣接する収容室を保護部材が覆っていることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求工1または請求項2に記載の構成に加え、前記連通可能な仕切り手段が、医療用複室容器を形成する可撓性シートの内面同士を直接溶着するようにした直接溶着方式または可撓性シート間に多層のインサートフィルムを狭持した状態で溶着するようにした多層インサートフィルム狭持熱溶着方式のいずれかであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、連通可能な仕切り手段を開封して、懸垂孔に隣接する収容室の液剤を他の収容室に移動させた後、保護部材が医療用複室容器から取り外せる構造になっている。そこで、薬剤を混合して保護部材を医療用複室容器から取り外した後、医療用複室容器の懸垂孔を支柱等に引っ掛けて、排出口部のゴム栓に輸液セットの刺栓針を刺入し患者に投与することができるので、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
さらに、排出口部側の収容室に薬剤を充填するとき及び懸垂孔に隣接する収容室に液剤を充填するとき、従来と同じように排出口部或いは懸垂孔側の開口部を用いて充填できるので既存の設備を利用することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、保護部材が加熱により収縮するシートで構成された袋状のもの或いは筒状のものを用いるので、製造工程が容易であり、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
更に請求項3に記載の発明によれば、医療用複室容器を形成する可撓性シートの内面同士を直接溶着するようにした直接溶着方式または可撓性シート間に多層のインサートフィルムを狭持した状態で溶着するようにした多層インサートフィルム狭持熱溶着方式のいずれかである連通可能な仕切り手段を用いることにより、開封操作及び混合操作が容易で、かつ誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明による医療用複室容器の第一実施形態の平面図であり、図2は図1の医療用複室容器の側面部分断面図である。
図1及び図2に示すように、医療用複室容器1は容器本体2と排出口部3と保護部材4から構成されている。容器本体2は、第1収容室5と第2収容室6と、2つの収容室5、6を仕切る連通可能な仕切り手段7を備える。第1収容室5の一端には医療用複室容器1を吊り下げるための懸垂孔8を、第2収容室6の一端には排出口部3を備える。排出口部3はゴム栓体9で密封されている。各収容室5、6には、予め混合或いは溶解しておくと望ましくない各種薬剤a,bがそれぞれ収納されている。
三方が閉じられて一方が開放された袋状の保護部材4は、第1収容室5と懸垂孔8を覆うようにして医療用複室容器1に取り付けられている。保護部材4の開放端10は連通可能な仕切り手段7の近傍で開口部が狭められており、第1収容室5に薬剤aが収納された状態では、保護部材4を医療用複室容器1から取り外すことができない。
保護部材4は、加熱により収縮する筒状の形態や袋状の形態のものが採用されるが、三方が閉じられ一方が開放された袋状の形態がより好ましい。予め大きく形成された開放端から医療用複室容器を挿入し、その後、加熱することにより袋状の保護部材は収縮し、保護部材の開放端は仕切り手段に密着するように小さくなるので製造が非常に容易である。保護部材には、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル樹脂等で作製されたフィルムを延伸処理し、熱を加えると収縮する性質のものを用いることができる。
医療用複室容器1は、単層又は複層のチューブ状のフィルムの開放端を熱溶着又は接着することにより形成された袋状の容器である。フィルムの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等の樹脂を採用することができる。本発明の医療用複室容器はチューブ状のフィルムを用いて作製しているが、2枚の単層又は複層のフィルムの周縁部を熱溶着又は接着することにより形成される袋状の容器とすることもできる。
連通可能な仕切り手段7は、種々の態様により開封可能に形成される。例えば、医療用複室容器1を形成するフィルムの内面同士を直接熱溶着により接着する、いわゆる直接溶着方式で弱シール部を形成し連通可能な仕切り手段7にすることができる。また、医療用複室容器1を形成する両側のフィルムの間に多層インサートフィルムを挟んだ状態で溶着する、いわゆる多層インサートフィルム狭持熱溶着方式で弱シール部を形成し連通可能な仕切り手段7にすることができる。
また、直接溶着方式若しくは多層インサートフィルム狭持熱溶着方式で構成した連通可能な仕切り手段としての前記弱シール部に代えて、パイプ折損方式(特開平4−364851号参照)や取り外し可能なクリップで可撓性シートを狭持することにより両収容室を仕切るようにしたクリップ方式(特開昭63−309263号参照)や複数の収容室に仕切っている隔膜を連通針で開封する連通針方式(特開2002−253639号参照)を採用することも可能である。
次に、本発明の医療用複室容器の製造方法を説明する。まず、医療用複室容器1の第2収容室6に、排出口部3から液状の薬剤bを充填し、ゴム栓体9を装着して密封する。次に、医療用複室容器1の第1収容室5に、懸垂孔8側端部の開口部から液状の薬剤aを充填し、その後その開口部を熱溶着等により密封する。薬剤a、bともに熱安定性に優れた液状の薬剤であれば、薬剤a、bが充填された医療用複室容器1をオートクレーブ滅菌して薬剤a、bを無菌にすることができる。次に、熱収縮性を有する袋状の保護部材4の開放端10から保護部材4内に医療用複室容器1を懸垂孔8側から挿入する。開放端10は医療用複室容器を容易に入れることができるように十分な大きさを有している。袋状の保護部材4に医療用複室容器1を挿入した状態で一定以上の熱を加えると、袋状の保護部材4は全体が収縮し、特に開放端10は仕切り手段7に密着するようになるまで収縮し、開放端10の開口部が小さくなる。これで、保護部材4は、仕切り手段7を開封して第1収容室5の薬剤aを第2収容室6に移動させない限り医療用複室容器1から取り外すことができない。
また、第2収容室6に加水分解しやすい等の理由でオートクレーブ滅菌をすることができない粉末状の薬剤b、あるいは熱安定性が悪い等の理由でオートクレーブ滅菌ができない液状の薬剤bを充填する場合は、まず第1収容室5に、懸垂孔8側端部の開口部から液状の薬剤aを充填し、その後その開口部を熱溶着等により密封する。次にオートクレーブ滅菌をして薬剤aを無菌にする。その後、無菌空間内で、第2収容室6に、排出口部3から前記の粉末状の薬剤bあるいは前記の液状の薬剤bを無菌充填し、ゴム栓体9を装着して密封する。そして、前述のようにして保護部材4を第1収容室5に取り付ける。
次に、図3に基づいて医療用複室容器1の使用方法を説明する。外部から各収容室5、6を押圧すると、連通可能な仕切り手段7が開封され、薬剤a、bが混合される。薬剤を混合した後、混合した薬剤を第2収容室6に移動させる。第1収容室5の内部には薬剤が存在しない状態になり、第1収容室5は自由に変形することができる。そこで、保護部材4の開放端10から第1収容室5と懸垂孔8が通り抜けることができ、保護部材4は医療用複室容器1から完全に取り外される。そして、医療用複室容器1を懸垂孔8で支柱等に吊り下げた後、排出口部3のゴム栓体9に輸液セットの刺栓針を刺入し患者に投与する。
このように、薬剤の混合前の状態では、医療用複室容器1に保護部材4が取り付けられた状態のときは、懸垂孔8は塞がれており、医療用複室容器1を支柱等に吊り下げることができないので患者に薬剤を投与することができない。したがって、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
本発明による医療用複室容器の第二実施形態について説明する。図4は本発明による医療用複室容器の第二実施形態の平面図であり、図5は図4の医療用複室容器のX−X部分の断面図であり、図6は図4の医療用複室容器に用いるストッパーの斜視図であり、図7は図4の医療用複室容器のY−Y部分の断面図である。
図4に示すように、医療用複室容器21は第一実施形態の医療用複室容器1と同じように、容器本体2と排出口部3と保護部材4から構成されている。容器本体2は、第1収容室5と第2収容室6と、2つの収容室5、6を仕切る連通可能な仕切り手段7を備える。第1収容室5の一端には医療用複室容器21を吊り下げるための懸垂孔8を、第2収容室6の一端には排出口部3を備える。排出口部3はゴム栓体9で密封されている。各収容室5、6には、予め混合或いは溶解しておくと望ましくない各種薬剤a,bがそれぞれ収納されている。
図6に示すストッパー11が連通可能な仕切り手段7の近傍に設置され、第1収容室5と懸垂孔8とストッパー11を覆うようにして、三方が閉じられて一方が開放された袋状の保護部材4が取り付けられている。図5に示すように、ストッパー11の溝12に医療用複室容器21の連通可能な仕切り手段7の部分を挿入するようにしてストッパー11は医療用複室容器21に取り付けられいる。
ストッパー11の隙間アは、第1収容室5の厚さイよりも小さいので、第1収容室5に薬剤aが収納された状態では、ストッパー11を移動させて第1収容室5から取り外すことができない。ストッパー11を覆うようにして取り付けられている袋状の保護部材4は、開口端11がストッパー11に引っかかり、ストッパー11が取り除かれない限り保護部材4を医療用複室容器から取り外すことができず、保護部材4は懸垂孔8を保護した状態を保っている。
したがって、薬剤の混合前の状態では、医療用複室容器21から保護部材4を取り外すことができず懸垂孔8は塞がれた状態であり、医療用複室容器21を支柱等に吊り下げることができないので患者に薬剤を投与することができない。したがって、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
本発明による医療用複室容器の第三実施形態について説明する。図7は本発明による医療用複室容器の第三実施形態の平面図であり、図8は図7の医療用複室容器の側面部分断面図である。
図7及び図8に示すように、医療用複室容器31は容器本体2と排出口部3と保護部材24から構成されている。容器本体2は、第一実施形態と同じように第1収容室5と第2収容室6と、2つの収容室5、6を仕切る連通可能な仕切り手段7を備える。第1収容室5の一端には医療用複室容器31を吊り下げるための懸垂孔8を、第2収容室6の一端には排出口部3を備える。排出口部3はゴム栓体9で密封されている。各収容室5、6には、予め混合或いは溶解しておくと望ましくない各種薬剤a,bがそれぞれ収納されている。
保護部材24は、一定の隙間ウを有する保護成型体241と保護シート242から構成されている。保護成型体241の隙間ウの内部に連通可能な仕切り手段7が存在するように医療用複室容器31に保護成型体241が取り付けられている。保護シート242は、第1収容室5と懸垂孔8を覆うようにして保護成型体241に取り付けられている。保護成型体241の隙間ウは、第1収容室5の厚さエよりも小さいので、第1収容室5に薬剤aが収納された状態では、保護成型体241を移動することができず、保護シート242は懸垂孔8を保護した状態を保っている。
第一実施形態と同じように、外部から各収容室5、6を押圧すると、連通可能な仕切り手段7が開封され、薬剤a、bが混合される。薬剤を混合した後、混合した薬剤を第2収容室6に移動させる。第1収容室5の内部には薬剤が存在しない状態になり、第1収容室の厚さエは保護成型体241の隙間ウよりも小さくなる。そこで、保護部材241は第1収容室5側に移動できるようになり、懸垂孔8が保護シート242から開放される。そして、医療用複室容器31を開放された懸垂孔8で支柱等に吊り下げた後、排出口部3のゴム栓体9に輸液セットの刺栓針を刺入し患者に投与する。
このように、薬剤の混合前の状態では、医療用複室容器31の懸垂孔8は保護シート242に保護された状態であるので、医療用複室容器31を支柱等に吊り下げることができないので、患者に薬剤を投与することができない。このようにして、誤って薬剤を混合しないで患者に投与することを確実に防止することができる。
本発明の第一実施形態の医療用複室容器を示す平面図である。 図1の医療用複室容器の側面部分断面図である。 図1の医療用複室容器から保護部材を取り外している状態を示す側面部分断面図である。 本発明の第二実施形態の医療用複室容器を示す平面図である。 図4の医療用複室容器のX−X部の断面図である。 図4の医療用複室容器のストッパーの斜視図である。 図4の医療用複室容器のY−Y部分の断面図である。 本発明の第三実施形態の医療用複室容器を示す平面図である。 図8の医療用複室容器の側面部分断面図である。 従来の医療用複室容器の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 医療用複室容器
2 容器本体
3 排出口部
4 保護部材
5 第1収容室
6 第2収容室
7 仕切り手段
8 懸垂孔
9 ゴム栓体
10 開放端
11 ストッパー
12 溝
21 医療用複室容器
24 保護部材
241 保護成型体
242 保護シート
31 医療用複室容器
61 従来の医療用複室容器
70 第1収容室
71 第2収容室
72 仕切り用弱シール部
73 排出用弱シール部
74 薬液排出口

Claims (3)

  1. 複数の収容室と、前記収容室を仕切る連通可能な仕切り手段と、前記収容室に接続された収容室に収納された薬剤を排出するための排出口部と、他の収容室に隣接する懸垂孔と、前記懸垂孔を覆う保護部材を備え、前記懸垂孔に隣接する収容室に液状薬剤が収納され、前記連通可能な仕切り手段を開封して前記懸垂孔に隣接する収容室から液状薬剤を他の収容室に移動させることにより前記保護部材を懸垂孔から取り外すことが可能となることを特徴とする医療用複室容器。
  2. 前記保護部材が加熱により収縮するシートで構成された袋状又は筒状のものであって、前記懸垂孔に隣接する収容室を保護部材が覆っていることを特徴とする請求項1に記載の医療用複室容器。
  3. 前記連通可能な仕切り手段が、複室容器を形成する可撓性シートの内面同士を直接溶着するようにした直接溶着方式または可撓性シート間に多層のインサートフィルムを狭持した状態で溶着するようにした多層インサートフィルム狭持熱溶着方式のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用複室容器。
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