JPH11196235A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11196235A
JPH11196235A JP9358841A JP35884197A JPH11196235A JP H11196235 A JPH11196235 A JP H11196235A JP 9358841 A JP9358841 A JP 9358841A JP 35884197 A JP35884197 A JP 35884197A JP H11196235 A JPH11196235 A JP H11196235A
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JP9358841A
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Shiro Yamahashi
士朗 山橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取処理能力の低下を招くことなく、読取走
査中のキャリッジの振動を防止する。 【解決手段】 プラテンカバーの開閉状態を検知する検
知手段(17,19)と、プラテンガラスに載置された
原稿の画像を読取走査するキャリッジと、待機時には、
キャリッジを画像読取走査領域外のホームポジションに
停止させ、プラテンカバーが閉じ状態から開き状態に変
化したことを検知手段(17、19)が検知した際に
は、キャリッジを画像読取走査領域内の原稿サイズ検知
ポジションに移動させるコントローラ20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿台に載置され
た原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、原稿に光を照射して得られる光学
像を電気信号に変換しかつデジタル化して用紙等の媒体
に複写するデジタル複写機が開発され、実用化されてい
る。このデジタル複写機に搭載される画像読取装置で
は、CCDセンサ等のイメージセンサを用いて、原稿を
経た入力光に基づく光学像をアナログ電気信号に変換
し、そのアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換し
た後、各種の信号処理を施すようになっている。また、
コピー用紙のサイズを自動的に設定する機能を備えた複
写機においては、原稿画像の読み取りを開始するにあた
って、プラテンガラス上にセットされた原稿のサイズを
自動的に検知する必要がある。
【0003】原稿サイズの検知に関しては、上述のイメ
ージセンサ(CCDセンサ等)を用いてそのセンサ長手
方向(主走査方向)の原稿幅情報を取得するとともに、
プラテンガラスの下方に配設した原稿検知センサを用い
て副走査方向(主走査方向と直交する方向)の原稿幅情
報を取得し、これらの取得情報から原稿のサイズと向き
を判断するものが、例えば特開平5−207239号公
報、特開平8−69215号公報などに記載されてい
る。
【0004】また、特開平5−207239号公報に記
載の従来技術では、原稿を読取走査するランプ、ミラー
等を搭載したキャリッジのホームポジションを、副走査
方向におけるプラテンガラスの原稿突き当て位置(以
下、基準位置)よりも読取走査領域の内側に数mmまた
は十数mmほど入り込んだ位置(以下、読取位置)、あ
るいは基準位置よりも読取走査領域の外側に数mmまた
は十数mmほど外れた位置(以下、退避位置)に設定し
ている。そして、キャリッジのホームポジションを上記
読取位置に設定した場合には、オペレータによって読取
開始ボタンが押された際に、その位置を原稿サイズ検知
ポジションとして直ちに原稿サイズの検知を開始し、キ
ャリッジのホームポジションを上記退避位置に設定した
場合には、オペレータによって読取開始ボタンが押され
た際に、キャリッジを上記読取位置(原稿サイズ検知ポ
ジション)まで移動させてから原稿サイズの検知を開始
するようにしている。
【0005】一方、特開平8−69215号公報に記載
の従来技術では、プラテンガラス上での原稿の有無と、
そのプラテンガラスを覆うプラテンカバーの開き角度と
を検知して、原稿サイズ検知のための読取走査(プリス
キャン)を開始するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年では、デ
ジタル複写機等の性能アップに伴い、画像読取装置にお
いて読取画像の高画質化、ならびに読取時間の短縮化を
図ることが強く求められている。そうした状況のなか
で、上記二つの従来技術には、以下のような問題があっ
た。
【0007】先ず、特開平5−207239号公報に記
載の従来技術においては、キャリッジのホームポジショ
ンを上記読取位置に設定した場合に、装置の電源がオフ
されている間、あるいは実際に画像読取動作を行ってい
ない間、キャリッジが長時間にわたって読取位置に停止
したままとなる。そのため、キャリッジを移動自在に支
持するガイドレール上では、読取位置(キャリッジ停止
位置)に対応する箇所にランプ、ミラー等を含むキャリ
ッジ全体の自重が集中的に加えられ、結果としてガイド
レール上に局部的な凹みが形成される。そうすると、実
際の画像読取動作でキャリッジをガイドレール上で移動
(走行)させた際に、キャリッジが図16(a),
(b)に示すような挙動を示す。
【0008】図16(a)はキャリッジ移動時のミラー
振動波形を示すもので、図16(b)はキャリッジ移動
時の速度波形を示すものである。なお、図16(a),
(b)では、キャリッジ上のミラー振動およびキャリッ
ジの速度をそれぞれ電圧レベルに変換して表示してい
る。図示のようにキャリッジの移動に際しては、その移
動位置が画像読取の開始位置となる基準位置(REG
I)に到達するまでに、移動開始時のキャリッジの振動
が許容レベルまで減衰し、かつキャリッジの移動速度が
規定の速度で安定するようになっている。しかしなが
ら、上述のようにガイドレール上に凹みがあると、その
凹み部分を通過する際にキャリッジが振動し、これが原
因となって読取画像の品質が劣化してしまう。
【0009】この対策としては、キャリッジのホームポ
ジションとなる読取位置を、読取走査領域の副走査方向
に複数箇所にわたり設定することで、キャリッジの自重
が集中する箇所を分散させることも考えられる。しかし
ながら、キャリッジの原稿サイズ検知ポジションは、例
えば、REGI(基準位置)から原稿がずれてセットさ
れた場合や、原稿の基準コーナー部がホチキス止めされ
て三角に折れている場合であっても、原稿サイズを正確
に検知できるよう、最適な位置に設定する必要がある。
したがって、キャリッジのホームポジションを読取走査
領域内に複数設定するにも限界があり、仮に複数設定し
た場合でも、一箇所当たりの凹み度合いが軽減するだけ
で経時的な凹みの発生を回避できないため、根本的な解
決とはならない。
【0010】一方、キャリッジのホームポジションを上
記退避位置に設定した場合には、オペレータが読取開始
ボタンが押してから、キャリッジが原稿サイズ検知ポジ
ションまで移動するまでの移動時間分だけ、キャリッジ
の読取走査開始タイミングに時間的な遅れが生じる。そ
のため、単位時間当たりの読取処理枚数が制限されて、
画像読取装置の処理能力が低下してしまう。
【0011】これに対して、特開平8−69215号公
報に記載の従来技術では、特にキャリッジのホームポジ
ションを規定してはいないが、仮に上記読取位置をホー
ムポジションとした場合は、レール凹み部でのキャリッ
ジの振動による読取画像の品質劣化を招くことになる。
また、上記退避位置をホームポジションとした場合は、
プラテンカバーが所定の開き角度になってから、完全に
閉じられるまでの一瞬の間に、キャリッジを退避位置か
ら読取位置へと高速移動させる必要がある。そのため、
キャリッジの高速移動に伴って騒音が増大したり、高価
な高トルクモータの必要性からコスト的なデメリットが
生じるなどの不具合を招く。
【0012】ちなみに、他の従来技術としては、プラテ
ンカバーを着色して白色原稿との差別化を図り、プラテ
ンカバーを完全に閉じた状態でも、原稿サイズの検知を
可能としたものが提案されている。しかしながら、プラ
テンカバーを着色した場合は、プラテンカバーと同じ色
またはそれに近い色の原稿が使用された際に、原稿サイ
ズの検知が不能になる虞れがある。そのため現状では、
白色系のプラテンカバーを採用して、オペレータにより
プラテンカバーが完全に閉じられる前に原稿サイズの検
知を行う方式が主流となっている。
【0013】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、読取処理能力の
低下を招くことなく、読取走査中のキャリッジの振動を
防止することができる画像読取装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置においては、原稿が載置される原稿台と、この原稿台
上に開閉自在に取り付けられた原稿台カバーと、この原
稿台カバーの開閉状態を検知する検知手段と、原稿台に
載置された原稿の画像を読取走査する走査手段と、待機
時には、走査手段を画像読取走査領域外の第1の位置に
停止させ、原稿台カバーが閉じ状態から開き状態に変化
したことを検知手段が検知した際には、走査手段を画像
読取走査領域内の第2の位置に移動させる移動制御手段
とを備えた構成を採用している。
【0015】この画像読取装置では、待機時において、
移動制御手段が走査手段をが画像読取走査領域外の第1
の位置に停止させるため、走査手段が画像読取走査領域
内に長時間にわたって停止することがなくなる。また、
原稿台カバーが閉じ状態から開き状態に変化したことを
検知手段が検知すると、移動制御手段が走査手段を画像
読取走査領域内の第2の位置に移動させるため、その後
の読取走査開始タイミングに時間的な遅れが生じること
もない。
【0016】また、本発明に係る他の画像読取装置にお
いては、原稿が載置される原稿台と、この原稿台に載置
された原稿の画像を読取走査する走査手段と、装置本体
へのオペレータの接近を検知する接近検知手段と、待機
時には、走査手段を画像読取走査領域外の第1の位置に
停止させ、接近検知手段がオペレータの接近を検知した
際には、走査手段を画像読取走査領域内の第2の位置に
移動させる移動制御手段とを備えた構成を採用してい
る。
【0017】この画像読取装置では、待機時において、
移動制御手段が走査手段を画像読取走査領域外の第1の
位置に停止させるため、走査手段が画像読取走査領域内
に長時間にわたって停止することがなくなる。また、接
近検知手段がオペレータの接近を検知すると、移動制御
手段が走査手段を画像読取走査領域内の第2の位置に移
動させるため、その後の読取走査開始タイミングに時間
的な遅れが生じることもない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適
用される画像読取装置の構成例を示す概略図である。図
示した画像読取装置においては、原稿(不図示)が載置
されるプラテンガラス1(原稿台)上に、原稿台カバー
としてのプラテンカバー2が開閉自在に取り付けられて
いる。また、プラテンガラス1の一端側(図の左端側)
には、主走査方向(図中奥行き方向)に沿って長尺状の
ガイドプレート3が架設されている。このガイドプレー
ト3は、プラテンガラス1に載置される原稿を突き当て
て位置決めするためのもので、このガイドプレート3に
よる原稿突き当て位置が、プラテンガラス1上での原稿
の基準位置(REGI)となる。
【0019】一方、プラテンガラス1の下方には、ラン
プ4とミラー5からなる第1の光学系が設けられ、この
第1の光学系が第1のキャリッジ6に搭載されている。
第1の光学系では、プラテンガラス1上にセットされた
原稿面にランプ4から光を照射し、これによって得られ
た原稿の光学像をミラー5によって水平方向に反射させ
る。
【0020】また、第1のキャリッジ6の近傍には、一
対のミラー7,8によって構成された第2の光学系を搭
載する第2のキャリッジ9が配設されている。これらの
ミラー7,8は互いに直角をなすように配置されてい
る。また、一方のミラー7は、第1の光学系のミラー5
と平行をなすように配置されている。この第2の光学系
では、第1の光学系のミラー5によって水平方向に反射
された光を上側のミラー7で垂直方向に反射させ、その
反射光を下側のミラー8で再び水平方向に反射させる。
ミラー8による光の反射方向には結像レンズ系10が配
置され、この結像レンズ系10による光学像の結像位置
にCCDセンサ等のイメージセンサ11が配置されてい
る。
【0021】また、結像レンズ系10およびイメージセ
ンサ11の近傍には、外部からの不要な光の入射を遮断
するための遮光カバー12が取り付けられている。さら
に、プラテンガラス1の下方には、このプラテンガラス
1に載置された原稿のサイズを検知するための原稿検知
センサ13が配設されている。原稿検知センサ13に
は、発光素子と受光素子の組み合わせからなる光学セン
サなどが用いられる。
【0022】実際の画像読取動作では、先ず、オペレー
タによってプラテンガラス1上に原稿がセットされる。
このとき、原稿の一側辺は、プラテンガラス1の一端側
に設けられたガイドプレートガイド13に突き当てられ
る。こうしてプラテンガラス1に原稿がセットされる
と、その上からオペレータによってプラテンカバー2が
被せられる。このとき、プラテンカバー2が完全に閉じ
る前に、原稿のサイズが検知される。なお、原稿サイズ
の検知処理については後段で詳しく説明する。
【0023】その後、オペレータによって読取開始ボタ
ン(複写機の場合はコピー開始ボタン)が押されると、
後述するキャリッジモータの駆動により、第1のキャリ
ッジ6が図中矢印方向に一定速度で移動するとともに、
第2のキャリッジ9がその1/2の速度で同方向に移動
する、いわゆるフルハーフレート方式により、プラテン
ガラス1上の原稿の画像が読取走査される。このとき、
各々のミラー5,7,8にて反射された光学像は、結像
レンズ系10により光学的に縮小されてイメージセンサ
11上に結像される。
【0024】イメージセンサ11は、そのセンサ面に結
像された光学像を光電変換し、これによって原稿画像に
対応した画像データを生成する。この画像データは、接
続線を介して画像処理部に送られ、そこで所定の画像処
理が施されたのち、イメージデータとして出力される。
【0025】図2は第1のキャリッジ6の支持構造を説
明する斜視図である。図示のように、第1のキャリッジ
6の両端部には、その下面側に位置して例えばフェライ
トマグネットからなる一対の摺動部材14,14がそれ
ぞれ取り付けられている。これらの摺動部材14,14
は、副走査方向(図1の左右方向)に沿って敷設された
一対のガイドレール15,15に担持されている。各々
のガイドレール15,15上には、例えば高分子量ポリ
エチレン製の摺動テープ16,16が貼着されており、
これらの摺動テープ16,16上で第1のキャリッジ5
が一対の摺動部材14,14を介して移動自在に支持さ
れている。なお、第2のキャリッジ9の支持構造も同様
の構成となっている。
【0026】図3はプラテンカバー2の開閉状態を検知
する検知手段の具体的な構成例を示す概略図である。図
示のように、プラテンカバー2は、その基端部が支軸2
aによって回動自在に枢支され、その支軸2aを中心に
プラテンガラス1上でプラテンカバー2が開閉するよう
になっている。プラテンカバー2の先端部には、マグネ
ット17aが装着されている。これに対して画像読取装
置の本体18側には、プラテンカバー2を完全に閉じた
状態でマグネット17aと対向する位置に磁気センサ1
7bが配設され、これらのマグネット17aおよび磁気
センサ17bにより開閉センサ17が構成されている。
さらに装置本体18には、プラテンカバー2の基端側に
位置して、リミットスイッチ等からなる開き角度センサ
19が配設されている。開き角度センサ19は、図中上
下方向に移動自在でかつ常に上方に付勢された可動部1
9aを有し、この可動部19aがプラテンガラス2より
も上方に突出した状態で配置されている。
【0027】上記構成の検出手段においては、オペレー
タによるプラテンカバー2の開閉に伴い、マグネット1
7aと磁気センサ17b間の距離が離反接近すること
で、磁気センサ17b(開閉センサ17)の出力信号が
オンオフする。また、オペレータがプラテンカバー2を
閉じた際に、開き角度センサ19の可動部19aがプラ
テンカバー2により押下されることで、開き角度センサ
19の出力信号がオンオフする。
【0028】以下に、プラテンカバー2の開閉動作と各
センサ17,19の検知信号の関係について詳しく説明
する。先ず、図4(a)に示すようにプラテンカバー2
を完全に閉じた状態では、磁気センサ17bの近傍にマ
グネット17aが配置されるため、マグネット17aの
磁力を磁気センサ17bが感知することで、開閉センサ
17の出力信号がオン状態となる。また、この状態で
は、開き角度センサ19の可動部19aがプラテンカバ
ー2に押下されることで、開き角度センサ19の出力信
号もオン状態となる。
【0029】次に、図4(b)に示すようにプラテンカ
バー2を開いていくと、それに従って磁気センサ17b
からマグネット17aが離反し、マグネット17aの磁
力が磁気センサ17bに及ばなくなる。このとき、磁気
センサ17bの出力信号は、プラテンカバー2を僅かに
開いた時点でオン状態からオフ状態に切り替わる。一
方、開き角度センサ19の可動部19aは、プラテンカ
バー2の開き動作に応じて徐々に上方に突出していく。
但し、開き角度センサ19の出力信号は、図示のように
プラテンガラス1の上面(原稿載置面)を基準にしたプ
ラテンカバー2の開き角度θが所定の角度(後述)にな
るまでは、オン状態に保持される。
【0030】次いで、図5(a)に示すようにプラテン
カバー2を全開した状態では、開き角度センサ19の可
動部19aからプラテンカバー2が離れる。これにより
可動部19aが最も上方に突出した状態となり、開き角
度センサ19の出力信号がオフ状態となる。このとき、
マグネット17aは先ほどよりもさらに大きく磁気セン
サ17bから離反した状態となるため、開閉センサ17
の出力信号はオフ状態に保持される。
【0031】続いて、図5(b)に示すようにプラテン
カバー2を閉じていくと、その途中でプラテンカバー2
が開き角度センサ19の可動部19aに当接し、そのま
ま可動部19aを押下する。そして、プラテンカバー2
の開き角度θが所定の角度になると、その時点で開き角
度センサ19の出力信号がオフ状態からオン状態に切り
替わる。このとき、マグネット17aは未だ磁気センサ
17bから十分に離反した状態となっているため、開閉
センサ17の出力信号はオフ状態に保持される。そし
て、プラテンカバー2が完全に閉じられる直前に、開閉
センサ17の出力信号がオフ状態からオン状態に切り替
わる。
【0032】図6は本発明に係る画像読取装置の制御構
成を示す機能ブロック図である。図6において、コント
ローラ20は、画像読取装置全体の処理動作を制御する
もので、その主要な機能部分として原稿サイズ判定部2
1と駆動制御部23とを有している。原稿サイズ判定部
21は、イメージセンサ11によって取り込まれた1ラ
イン分の画像データと、原稿検知センサ13の検知信号
に基づいて原稿のサイズおよび向きを判定するものであ
る。駆動制御部22は、先述の第1,第2のキャリッジ
6,9を副走査方向に移動させるキャリッジモータ23
の駆動状態を制御するものである。キャリッジモータ2
3としてステッピングモータを用いた場合は、これに供
給する駆動パルスが駆動制御部22から与えられる。
【0033】また、キャリッジモータ23を制御する際
の装置の状態情報として、駆動制御部22には、開閉セ
ンサ17、開き角度センサ19およびホームセンサ24
からの出力信号が入力される。ホームセンサ24は、第
1,第2のキャリッジ6,9のホームポジションを規定
するための検出信号を出力するもので、第1,第2のキ
ャリッジ6,9の読取走査領域(移動範囲)において、
例えば原稿の突き当て基準位置(図1のREGI位置)
に配設される。
【0034】ここで本実施形態においては、図1に示す
ように原稿からの反射光がミラー5に至る光軸の位置
(原稿に対する読取走査位置)を基準に、第1,第2の
キャリッジ6,9のホームポジションHPを以下のよう
に規定している。即ち、プラテンガラス1上で原稿突き
当て基準となるREGIを基点(ゼロ点)として、読取
走査方向(図のSCAN方向)をプラス(+)、その反
対方向をマイナス(−)とした場合、プラテンガラス1
上で読取可能な最大原稿を読取走査する際のキャリッジ
読取走査領域に対し、その領域の外、つまりREGIよ
りもマイナス側の位置となるよう、例えばREGIから
−20mmの位置をキャリッジのホームポジションHP
(第1の位置)としている。
【0035】また、原稿サイズを検知する際のキャリッ
ジ位置としては、REGIから原稿がずれてセットされ
た場合や、原稿の基準コーナー部がホチキス止めされて
三角に折れている場合であっても、原稿サイズを正確に
検知できるよう、REGIから+30mmの位置を原稿
サイズ検知ポジション(第2の位置)としている。
【0036】ちなみに、上記REGIから−20mmと
いう位置は、キャリッジモータ23の駆動によって第
1,第2のキャリッジ6,9の移動を開始する際の助走
開始位置と一致している。助走開始位置は、各々のキャ
リッジ移動速度を予め決められたプロセス速度(読取走
査速度)で安定させるための必要距離や、移動開始時に
おけるキャリッジの振動を減衰させるための必要距離な
どを考慮して適宜設定される。
【0037】続いて、本発明に係る画像読取装置の第1
実施形態として、コントローラ20により実行される一
連の処理手順について順に説明する。はじめに、画像読
取装置に電源が投入されてから待機状態になるまでの処
理手順を図7のフローチャートにしたがって説明する。
オペレータによって装置電源が投入されると、ホームセ
ンサ24の出力信号がオン状態になっているかオフ状態
になっているかを判断する(ステップS1)。ホームセ
ンサ24の出力信号は、キャリッジがREGIから左方
向(マイナス方向)に移動しつつセンサ検知位置を通過
するとオン状態となり、逆にREGIから右方向(プラ
ス方向)に移動しつつセンサ検知位置を通過するとオフ
状態となるように設定されている。
【0038】そこで、ホームセンサ24の出力信号がオ
ン状態になっていた場合は、キャリッジを一旦、右方向
に移動させ、これによってホームセンサ24の出力信号
がオフ状態に切り替わってからキャリッジを左方向に移
動させる(ステップS2)。これに対して、ホームセン
サ24の出力信号がオフ状態になっていた場合は、そこ
からキャリッジを左方向に移動させる(ステップS
3)。
【0039】次いで、ホームセンサ24の出力信号がオ
ン状態に切り替わったら、その切り替わりタイミングを
基準にキャリッジモータ23の駆動を制御することで、
キャリッジをREGIから−10mmの位置で停止させ
る(ステップS4)。このREGIから−10mmに対
応するプラテンガラス2上の位置には、イメージセンサ
(CCDセンサ等)11の感度補正のための白色基準プ
レート(不図示)が設けられている。
【0040】そこで、ステップS4では、ランプ4を点
灯させて白色情報を読み取ったのち、ランプ4を消灯し
て黒色情報を読み取み、それらの情報からイメージセン
サ1の白/黒レベル合わせ(シェーディング)を行う
(ステップS5)。その後、再びキャリッジを左方向に
移動させ、REGIから−20mmの位置、即ちホーム
ポジションで停止させる(ステップS6)。この時点
で、画像読取装置は待機状態となる。
【0041】次に、待機状態から画像読取の指示待ちま
での処理手順を図8のフローチャートに従って説明す
る。先ず、オペレータによってプラテンカバー2が開け
られると、その瞬間に開閉センサ17の出力信号がオン
状態からオフ状態に切り替わり、この切り替わりタイミ
ングを起点として処理が開始される。このとき、プラテ
ンカバー2の開き角度が所定の角度を超えると、その時
点で開き角度センサ19の出力信号もオン状態からオフ
状態に切り替わる。
【0042】そうすると、開閉センサ17の出力信号の
切り替わりと同時に、駆動制御部22からの駆動信号に
よりキャリッジモータ23を駆動制御し、これによって
キャリッジを右方向に移動させて、REGIから+30
mmの位置、即ち原稿サイズ検知ポジションにてキャリ
ッジを停止させる(ステップS11)。
【0043】次に、開き角度センサ19の出力信号がオ
フ状態からオン状態になったか否かを繰り返し判定する
(ステップS12)。その間、プラテンガラス1上では
オペレータによる原稿のセット作業(ガイドプレート3
への突き当て等)が行われ、そのセット作業が終了した
段階でプラテンカバー2が閉じられる。このとき、プラ
テンカバー2が閉じられる途中でその開き角度が所定の
角度以下になると、開き角度センサ19の出力信号がオ
フ状態からオン状態に切り替わる。
【0044】そうすると、その切り替わりタイミングを
トリガとして、ランプ4を点灯させたのち(ステップS
13)、ランプ4の光量を安定させるためにΔTの間
(10msec程度)だけ処理待ちをかけ(ステップS
14)、それから原稿サイズの検知処理を行う(ステッ
プS15)。
【0045】ちなみに本実施形態においては、プラテン
カバー2の開き角度θ(図4,図5参照)が略20°と
小さくなったときに、開き角度センサ19の出力信号
(オンオフ)が切り替わるように設定してある。その理
由は、原稿サイズ検知に際してランプ4を点灯させたと
きに、プラテンカバー2が大きく(例えば約45°)開
いていると、ランプ4の光でオペレータの目が眩んでし
まうのに対し、ランプ4点灯時のカバー開き角度θを略
20°と小さく設定すると、オペレータの目にランプ4
の光が入射するのをプラテンカバー2で遮ることができ
るためである。また、ランプ4の種類に関しても、外部
電極キセノンランプを採用することにより、従来から多
用されているハロゲンランプ等に比較して、万一オペレ
ータがランプ4を直視した場合でも目が眩まないように
配慮してある。
【0046】原稿サイズの検知処理に際して、原稿サイ
ズ判定部21では、ランプ4からの光を原稿に照射して
得られる1ライン分の画像データをイメージセンサ11
で取り込み、その画像データに基づいて主走査方向にお
ける原稿幅情報を取得する。また、それとともに原稿サ
イズ判定部21では、原稿検知センサ13からの検知信
号に基づいて副走査方向の原稿幅情報を取得し、これら
の主走査方向および副走査方向の原稿幅情報から原稿の
サイズおよび向きを判定する。
【0047】具体的には、図9に示すように、主走査方
向XにおいてREGI位置から+30mmのところで読
み取られた1ライン分の画像データを基に、主走査方向
Xの原稿幅を求めることで、A6版サイズのヨコ向きの
原稿と、A5版サイズのヨコ向きの原稿とを検出するこ
とができる。また、主走査方向の原稿幅が同じになるA
5版サイズのタテ向きの原稿とA4版サイズのヨコ向き
の原稿については、原稿検知センサ13の検知信号から
その直上位置に原稿が存在するか否かによって判別する
ことができる。同様に、主走査方向Xの原稿幅が同じに
なるA4版サイズのタテ向きの原稿とA3版サイズのヨ
コ向きの原稿についても、原稿検知センサ13の検知信
号から判別することができる。なお、ランプ4は、原稿
サイズ検知が終了すると消される。
【0048】続いて、原稿サイズの検知処理を終えた後
は、駆動制御部22からの駆動信号によりキャリッジモ
ータ23を駆動制御することで、キャリッジを左方向に
移動させて、REGI位置から−20mmの位置、即ち
ホームポジション(助走開始位置)HPに停止させる
(ステップS16)。この時点で、画像読取装置は画像
読取の指示待ち状態となる。なお、画像読取の指示とし
ては、オペレータが画像読取開始ボタンを押すことで与
えられる画像読取の開始指示と、オペレータがプラテン
カバー2を開閉することで与えられる原稿サイズの再検
知指示などがある。
【0049】次に、原稿画像の読取開始から待機状態に
戻るまでの処理手順を図10のフローチャートにしたが
って説明する。オペレータによって画像読取の開始ボタ
ンが押されると、ランプ4を点灯したのち、画像読み取
りのためのキャリッジ走査(加速)を開始する(ステッ
プS21,S22)。次いで、ホームセンサ24の出力
信号がオン状態からオフ状態に切り替わったら、その切
り替わりタイミングをトリガとして原稿画像の読取走査
を開始する(ステップS23)。
【0050】その後、原稿サイズにより決められた長さ
を読取走査したのち、キャリッジを減速・停止させる
(ステップS24,S25)。続いて、キャリッジを左
方向(REGI方向)に戻す、いわゆるリスキャン動作
を開始し、このリスキャン動作時のモータ駆動パルスが
予め決められたパルスに達した時点で減速を開始する
(ステップS26,S27)。
【0051】その後、キャリッジをREGIから−10
mmの位置で停止させ、その位置で先述と同様の白/黒
合わせ(シェーディング)を行ったのち、キャリッジを
低速(ゆっくりした速度)で左方向に移動させて、RE
GIから−20mmの位置、即ちりホームポジションH
Pで停止させる(ステップS28,S29)。この時点
で、画像読取装置は再び待機状態に戻る。
【0052】このように第1実施形態においては、原稿
サイズの検知や原稿画像の読み取りを行っていない待機
時に、走査手段であるキャリッジを読取走査領域外のホ
ームポジションHP(REGIから−20mmの位置)
に停止させ、オペレータの開閉操作によってプラテンカ
バー2が閉じ状態から開き状態に変化したことを開閉セ
ンサ17で検知した際には、読取走査領域内となる原稿
サイズ検知ポジション(REGIから+30mmの位
置)にキャリッジを移動させるようにしたので、キャリ
ッジが長時間にわたって読取走査領域内に停止すること
がなくなる。また、オペレータがプラテンカバー2を開
けた時点で、キャリッジをホームポジションHPから原
稿サイズ検知ポジションへと移動させるようにしたの
で、キャリッジの読取走査開始タイミングに時間的な遅
れが生じることもなくなる。
【0053】さらに、ホームポジションHPから原稿サ
イズ検知ポジションへのキャリッジの移動動作は、オペ
レータがプラテンカバー2を開けて原稿をセットしたの
ち、プラテンカバー2を閉じる途中で開き角度センサ1
9の検知信号が切り替わるまでに完了させればよいた
め、特にキャリッジの移動速度を高速にする必要がな
い。これにより、キャリッジの高速移動に伴って騒音が
増大したり、高価な高トルクモータの採用でコスト的な
デメリットが生じるなどの不具合を解消できる。
【0054】加えて、ホームポジションHPから原稿サ
イズ検知ポジションへのキャリッジ移動を時間的に余裕
をもって行うことができるため、そのときのキャリッジ
の移動速度を、通常の読取走査時の移動速度よりも低速
に設定することにより、高速移動させる場合に比較し
て、オペレータに与える不安感(驚き)を大幅に軽減す
ることができる。ちなみに、オペレータによる原稿セッ
ト作業の所要時間を考慮すると、ホームポジションHP
から原稿サイズ検知ポジションへのキャリッジ移動速度
としては、通常の読取走査時の移動速度(例えば170
mm/sec)の半分以下(50mm/sec程度)ま
で低速化しても問題ないと考えられる。
【0055】図11は本発明に係る画像読取装置の第2
実施形態として、コントローラ20により実行される処
理手順を示すフローチャートである。この第2実施形態
においては、上記第1実施形態と比較して、図10に示
すフローチャートのステップS29以降の処理(以降
の処理)に特徴がある。
【0056】即ち、キャリッジをREGIから−10m
mの位置で一旦停止させ、そこでイメージセンサ11の
白/黒レベル合わせを行ったのち、キャリッジを低速で
右方向(プラス方向)に移動させて、REGIから+3
0mmの位置、すなわち原稿サイズ検知ポジションで停
止させる(ステップS30,S31)。
【0057】続いて、キャリッジの停止時間をタイマー
等で計測しつつ、その計測時間が予め規定された規定時
間(例えば、1分)に達するまでに、オペレータによる
プラテンカバー2の開閉操作が行われたか否かを開き角
度センサ19の出力信号に基づいて判断する(ステップ
S32)。このとき、オペレータがプラテンカバー2を
開けると、その途中で開き角度センサ19の出力信号が
オン状態からオフ状態に切り替わり、その後、オペレー
タがプラテンカバー2を閉じると、その途中で開き角度
センサ19の出力信号がオフ状態からオン状態に切り替
わる。
【0058】したがって、開き角度センサ19の出力信
号がオン状態→オフ状態→オン状態と切り替わるまで
に、タイマー等の計測時間が規定時間に達した場合は、
オペレータ側で継続して原稿の読み取りを行う意思がな
いものと判断して、キャリッジを左方向に移動させて、
REGIから−20mmの位置(ホームポジションH
P)で停止させる(ステップS33)。
【0059】これに対して、タイマー等の計測時間が規
定時間に達する前に、開き角度センサ19の出力信号が
オン状態→オフ状態→オン状態と切り替わった場合は、
オペレータ側で継続して原稿の読み取りを行う意思があ
るものと判断して、先述と同様にランプ4の点灯、ΔT
の処理待ち、原稿サイズ検知を行ったのち、キャリッジ
を左方向に移動させて、REGIから−20mmの位置
(ホームポジション)に停止させる(ステップS34〜
S37)。
【0060】このような処理形態を採用することによ
り、例えば原稿が厚手の本であった場合などに、本の厚
みが邪魔をしてプラテンカバー2が完全に閉じられない
ような状況(カバー閉じ状態で開閉センサ17がオンし
ない状況)であっても、オペレータによるカバー開閉動
作を開き角度センサ19で検知して原稿(厚手の本)の
サイズを検知することができる。
【0061】また、原稿画像の読取走査が終了してキャ
リッジを原稿サイズ検知ポジションに停止させた後、規
定時間内に次の動作指示(ここでは原稿サイズ検知指
示)がなかった場合(開き角度センサ19がオンオフし
なかった場合)は、キャリッジをホームポジションHP
に移動させるため、読取走査領域内でのキャリッジ停止
時間を最小限に抑えることができる。したがって、原稿
サイズ検知ポジションでガイドレール15上にかかる付
加を極力軽減することが可能となる。
【0062】なお、上記第2実施形態においては、原稿
サイズの検知を終えた段階(ステップS36)で、自動
的にキャリッジをREGIから−20mmの位置に移動
・停止させるようにしたが、これ以外にも図12に示す
ような処理形態を採用することができる。
【0063】図12に示すフローチャートにおいて、ス
テップS40〜S46の処理は、図11に示したステッ
プS30〜S36の処理と同様であり、原稿サイズ検知
以降の処理が異なっている。即ち、この場合は、ステッ
プS46で原稿サイズの検知が終了した段階で、オペレ
ータによるプラテンカバー2の開閉操作が行われか否か
を、開き角度センサ19の検知信号に基づいて判断する
(ステップS47)。このとき、開き角度センサ19の
検知信号がオン状態→オフ状態→オン状態と切り替わっ
た場合、つまりプラテンカバー2の開閉操作が行われた
場合は、ステップS44に戻って原稿サイズ検知を再度
行う。
【0064】これに対して、開き角度センサ19がオン
状態に保持されたままの場合、つまりプラテンカバー2
の開閉操作が行われなかった場合はステップS48に進
み、そこで、タイマー等により時間の計測を行って、そ
の計測時間が予め規定された規定時間(例えば1分)に
なるまでに、オペレータによって画像読取の開始ボタン
が押されたか否かの判断を行う(ステップS48)。
【0065】このとき、規定時間を過ぎてもオペレータ
によって読取開始ボタンが押されなかった場合はステッ
プS43に移行し、そこでキャリッジを左方向に移動さ
せて、REGIから−20mmの位置に停止させる。こ
れに対して、規定時間内に読取開始ボタンが押された場
合はステップS49に進み、そこでキャリッジを左方向
に移動させて、REGIから−20mmの位置に停止さ
せる。以降は、図10のステップS21〜S27と同様
の処理に従って原稿画像の読取走査を行う。
【0066】このような処理形態を採用することによ
り、例えば一人のオペレータが原稿を1枚づつセットし
て画像の読取走査を繰り返し行う場合でも、原稿のセッ
ト作業が規定時間内で行われている限り、一連の処理が
全て完了するまで、キャリッジはホームポジションHP
に戻ることはない。これにより、原稿交換のためにオペ
レータがプラテンカバー2を開閉するたびに、キャリッ
ジがホームポジションHPと原稿サイズ検知ポジション
との間を行き来するといった煩雑な動作を回避すること
ができる。
【0067】また、原稿サイズ検知後にプラテンカバー
2の開閉有無を検知し、オペレータによってカバー開閉
動作が行われた場合には、キャリッジを原稿サイズ検知
ポジションに停止させたままで、原稿サイズの再検知を
行うようにしたので、例えばセットすべき原稿を間違え
た場合など、読取開始ボタンを押さずにプラテンカバー
2の開閉操作が繰り返されるようなケースでも、上記同
様にキャリッジがホームポジションHPと原稿サイズ検
知ポジションとの間を行き来するといった煩雑な動作を
回避することができる。
【0068】図13は本発明に係る画像読取装置の第3
実施形態として、コントローラ20により実行される処
理手順を示すフローチャートである。この第3実施形態
においても、上記第1実施形態と比較して、図10に示
すフローチャートのステップS29以降の処理(以降
の処理)に特徴がある。
【0069】即ち、キャリッジをREGIから−10m
mの位置で一旦停止させ、そこでイメージセンサ11の
白/黒レベル合わせを行ったのち、その直前にサイズ検
知を行った原稿のコピー枚数が予め規定された枚数(例
えば20枚)以上であるか否かを判断する(ステップS
50,S51)。通常、複写機等でコピーを行う場合
は、原稿のコピー枚数が画像読取の開始前にオペレータ
によって選択されるため、コントローラ20側ではオペ
レータによって選択されたコピー枚数を取得し、これが
上記規定枚数以上となっているかどうかを判断する。
【0070】ここで、コピー枚数が規定枚数未満であっ
た場合は、キャリッジを右方向に移動させて、REGI
から+30mmの位置(原稿サイズ検知ポジション)に
停止させたのち(ステップS52)、上記第2実施形態
と同様の処理を行う(ステップS53〜S58)。
【0071】これに対して、コピー枚数が規定枚数以上
であった場合は、ステップS59に移行し、そこでキャ
リッジを左方向に移動させて、REGIから−20mm
の位置(ホームポジション)に停止させる。次に、画像
出力装置側でのコピー作業が終了したか否かを、例えば
画像出力装置側からコピー終了の通知信号が送られたか
否かによって繰り返し判定し(ステップS60)、コピ
ー作業が終了となった時点で上記ステップS52に戻
る。なお、ステップS59の処理として、例えばコピー
作業の残り枚数が所定枚数(例えば2枚)以下となった
か否かを判定することにより、コピー作業が終了する少
し前のタイミングでステップS52に戻るようにしても
よい。
【0072】このような処理形態を採用することによ
り、画像メモリを搭載して1枚の原稿を多数枚(本形態
では20枚以上)にわたってコピーする場合に、一連の
連続コピー動作が終了する少し前または終了時まで、キ
ャリッジを読取走査領域外のホームポジションHPに退
避させておくことができるため、ガイドレール15(図
2参照)上での凹みの発生をより一層効果的に防止する
ことが可能となる。また、上記連続コピー動作が終了す
る少し前または終了時に、キャリッジを原稿サイズ検知
ポジションに戻すため、次の動作開始タイミングに時間
的な遅れが生じることもない。
【0073】なお、上記第1〜第3実施形態において
は、待機状態においてREGIから−20mmの位置
(ホームポジション)に停止しているキャリッジを、オ
ペレータがプラテンカバー2を開けた瞬間に切り替わる
開閉センサ17の検知信号を受けて、REGIから+3
0mmの位置(原稿サイズ検知位置)に移動させるよう
にしたが、例えばオペレータの原稿セット作業(プラテ
ンカバー2を開けてから原稿をセットし、プラテンカバ
ー2を閉じるまで作業)がきわめて短時間(例えば2秒
程度)で行われるようなケースでは、キャリッジがホー
ムポジションから原稿サイズ検知ポジションに移動して
いる最中に、開閉センサ17によってプラテンカバー2
の閉じ状態が検知されることも考えられる。
【0074】こうした稀なケースへの対応としては、開
閉センサ17によってプラテンカバー2の閉じ状態が検
知された時点で、キャリッジの位置がREGIからプラ
ス側、つまり原稿の下にあるときは、その位置で原稿サ
イズの検知処理を行うようにし、キャリッジの位置がR
EGIからマイナス側、つまり原稿の下にないときは原
稿サイズの検知ができないため、その旨のメッセージを
画像読取装置の表示部26(図14参照)に表示し、オ
ペレータに通知する。表示するメッセージとしては、
「原稿サイズを検知できなかったので、手動でサイズを
入力するか、カバーの開閉を行ってください」といった
内容でよい。
【0075】また、原稿サイズの検知処理を確実に行う
うえでは、以下のような構成および処理形態を採用する
とよい。即ち、図15に示すように、プラテンカバー2
の開き角度を検知する開き角度センサ19に加えて、装
置本体18の前面部に、オペレータの接近を検知するオ
ペレータ近接センサ27を配設する。オペレータ近接セ
ンサ27としては、発光素子と受光素子とを組み合わせ
た光学センサや、赤外線発生部と赤外線受光部とを組み
合わせた赤外線センサなどを用いる。
【0076】そして、コントローラ20による制御処理
では、オペレータが原稿を持って画像読取装置に近づい
た際に、オペレータ接近センサ27の検知信号がオン状
態からオフ状態(またはオフ状態からオン状態)に切り
替わるため、その切り替わりタイミングでキャリッジを
右方向に移動させて、REGIから+30mmの位置
(原稿サイズ検知ポジション)に停止させる。
【0077】その後、画像の読み取りが終了した時点で
は、キャリッジをREGIから+30mmの位置に戻し
た後、オペレータが画像読取装置から離れることでオペ
レータ接近センサ27のオンオフ状態が切り替わるた
め、その切り替わりタイミングでキャリッジを左方向に
移動させて、REGIから−20mmの位置(ホームポ
ジション)に停止させる。
【0078】このような構成および処理形態を採用する
ことにより、オペレータがプラテンカバー2を開ける前
にキャリッジの移動が開始されるようになるため、キャ
リッジをホームポジションHPから原稿サイズ検知ポジ
ションに移動させる際の移動時間に十分な余裕ができ
る。その結果、キャリッジをさらに低速で移動させて
も、原稿サイズの検知処理を確実に行うことが可能とな
る。なお、オペレータ接近センサ27の検知信号に基づ
いてキャリッジの移動動作を制御する場合の一連の処理
手順の中に、上記第2、第3実施形態の処理手順を適用
できることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
読取装置によれば、待機時に走査手段を画像読取走査領
域外の第1の位置に停止させ、原稿台カバーが閉じ状態
から開き状態に変化した際には走査手段を画像読取走査
領域内の第2の位置に移動させる構成としたので、原稿
画像の読取動作開始タイミングに時間的な遅れを生じる
ことなく、画像読取走査領域内で走査手段が長時間停止
したままとなる状況を確実に回避することができる。こ
れにより、画像読取装置の処理能力の低下を招くことな
く、読取走査中の走査手段の振動を防止することが可能
となるため、画像読取装置の高速化と高画質化の要求を
同時に満たすことができる。
【0080】また、本発明に係る他の画像読取装置によ
れば、待機時に走査手段を画像読取走査領域外の第1の
位置に停止させ、装置本体へのオペレータの接近を検知
した際には走査手段を画像読取走査領域内の第2の位置
に移動させる構成としたので、上記同様に原稿画像の読
取動作開始タイミングに時間的な遅れを生じることな
く、画像読取走査領域内で走査手段が長時間停止したま
まとなる状況を確実に回避することができ、画像読取装
置の高速化と高画質化の要求を同時に満たすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読取装置の構成例を
示す概略図である。
【図2】 キャリッジ支持構造を説明する斜視図であ
る。
【図3】 カバー開閉状態を検知する検知手段の具体的
な構成例を示す概略図である。
【図4】 カバー開閉動作とセンサ検知信号の関係を説
明する図(その1)である。
【図5】 カバー開閉動作とセンサ検知信号の関係を説
明する図(その2)である。
【図6】 本発明に係る画像読取装置の制御構成を示す
機能ブロック図である。
【図7】 本発明の第1実施形態に係る一連の処理手順
の中で、画像読取装置に電源が投入されてから待機状態
になるまでの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る一連の処理手順
の中で、待機状態から画像読取の指示待ちまでの処理手
順を示すフローチャートである。
【図9】 原稿サイズの検知方式を説明する図である。
【図10】 本発明の第1実施形態に係る一連の処理手
順の中で、原稿画像の読取開始から待機状態に戻るまで
の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る処理手順を示
すフローチャートである。
【図12】 本発明の第2実施形態に係る他の処理手順
を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の第3実施形態に係る処理手順を示
すフローチャートである。
【図14】 原稿サイズの検知ができなかった場合の対
応例を説明する図である。
【図15】 オペレータ接近センサを用いた場合の実施
形態を説明する図である。
【図16】 読取走査時のキャリッジの挙動を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…プラテンガラス、2…プラテンカバー、3…ガイド
プレート、4…ランプ、5,7,8…ミラー、6…第1
のキャリッジ、9…第2のキャリッジ、11…イメージ
センサ、13…原稿検知センサ、15…ガイドレール、
17…開閉センサ、18…装置本体、19…開き角度セ
ンサ、20…コントローラ、21…原稿サイズ判定部、
22…駆動制御部、23…キャリッジモータ、24…ホ
ームセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台上に開閉自在に取り付けられた原稿台カバー
    と、 前記原稿台カバーの開閉状態を検知する検知手段と、 前記原稿台に載置された原稿の画像を読取走査する走査
    手段と、 待機時には、前記走査手段を前記画像読取走査領域外の
    第1の位置に停止させ、前記原稿台カバーが閉じ状態か
    ら開き状態に変化したことを前記検知手段が検知した際
    には、前記走査手段を前記画像読取走査領域内の第2の
    位置に移動させる移動制御手段とを備えたことを特徴と
    する画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台に載置された原稿の画像を読取走査する走査
    手段と、 装置本体へのオペレータの接近を検知する接近検知手段
    と、 待機時には、前記走査手段を前記画像読取走査領域外の
    第1の位置に停止させ、前記接近検知手段がオペレータ
    の接近を検知した際には、前記走査手段を前記画像読取
    走査領域内の第2の位置に移動させる移動制御手段とを
    備えたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記走査手段を前記第2の位置に移動さ
    せる際の移動速度を、前記画像読取走査時の移動速度よ
    りも低速に設定してなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記移動制御手段は、前記画像読取走査
    の終了時に前記走査手段を前記第2の位置に停止させ、
    その後、規定時間内に次の動作指示がなかった場合は前
    記走査手段を前記第1の位置に移動させることを特徴と
    する請求項1または2記載の画像読取装置。
JP9358841A 1997-12-26 1997-12-26 画像読取装置 Pending JPH11196235A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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