JPH11191049A - 印刷システムおよび印刷システムのデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷データの解析進行状態に適応したタイミ
ングで返信される印刷処理達成割合データに基づいてデ
ータ処理装置が各ページの印刷処理進行状況をリアルタ
イムに表示することである。 【解決手段】 ホストコンピュータ３０００から転送し
た印刷データの処理完了割合を示す特定のコマンドを各
ページの印刷データ中に埋め込むことにより、該印刷デ
ータを受信する印刷装置１５００が該特定コマンドに対
して印刷処理達成割合データを返送する構成を特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定の通信媒体を
介して印刷装置とデータ処理装置とが相互に通信可能な
印刷システムおよび印刷システムのデータ処理方法およ
びコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した
記憶媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ホストコンピュータから送られて
くる受信データを保存しておくための受信バッファに、
先に受信データを格納し、受信した順番に処理を行って
いる。

【０００３】この場合において、ホストコンピュータか
ら送信される画像データを印刷する印刷装置において、
印刷の進行状況を確認する場合、印刷装置の進行状況を
実際に目視で確認しなければならなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の印刷装置は上記
のように構成されているので、ホストコンピュータが印
刷データを送信したタイミングと、印刷装置が実際に処
理をするタイミングとが異なり、印刷データの進行状況
を的確に把握することができないという問題点があっ
た。

【０００５】また、目視による実際の進行状況から、印
刷完了時間は感覚的にしか予測できず、印刷データの内
容によってばらつきのある印刷処理時間を正確に割り出
すことができないという問題点があった。

【０００６】本発明は上記の問題点を解消するためにな
されたもので、本発明の目的は、データ処理装置から転
送した印刷データの処理完了割合を示す特定のコマンド
を各ページの印刷データ中に埋め込むことにより、該印
刷データを受信する印刷装置が該特定コマンドに対して
印刷処理達成割合データを返送するので、印刷データの
解析進行状態に適応したタイミングで返信される印刷処
理達成割合データに基づいてデータ処理装置が印刷処理
進行状況をリアルタイムに表示でき、ユーザに対して各
ページの印刷処理進行経過状況や印刷終了までの予測時
間等を視覚的に認知させることができる印刷システムお
よび印刷システムのデータ処理方法およびコンピュータ
が読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体を提供
することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第１の発明
は、所定の通信媒体を介して印刷装置とデータ処理装置
とが相互に通信可能な印刷システムであって、前記印刷
装置から所定の資源情報を取得する取得手段と、設定さ
れる印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべき印刷
データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成
された前記印刷データと前記取得手段が取得した前記所
定の資源情報とから前記印刷データの処理完了割合を示
す特定のコマンドを各ページの印刷データに埋め込む挿
入位置を算出する算出手段と、前記算出手段により算出
された前記挿入位置に基づいて前記印刷データ中の挿入
位置に前記特定のコマンドを埋め込む埋込み手段と、前
記埋込み手段により前記特定のコマンドが各ページ中に
埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送する
転送手段とを有するものである。

【０００８】本発明に係る第２の発明は、前記取得手段
が取得した前記所定の資源情報は、前記印刷装置の仕様
データを含むものである。

【０００９】本発明に係る第３の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印
刷システムであって、前記データ処理装置から転送され
る印刷データ中のコマンドを順次解析して特定のコマン
ドを検出したかどうかを判定する判定手段と、前記判定
手段により前記特定のコマンドを検出したと判定した場
合に、前記データ処理装置に対して前記特定のコマンド
に対する特定データを順次返送する返送手段とを有する
ものである。

【００１０】本発明に係る第４の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印
刷システムであって、前記印刷装置から順次返信される
特定のコマンドを監視する監視手段と、前記監視手段に
より順次返信される各特定のコマンドの間隔と各特定の
コマンドの内容とから前記印刷装置に転送されて処理さ
れている印刷データの処理終了時間を順次予測演算する
演算手段と、前記演算手段による演算結果に基づいて前
記印刷装置に転送されて処理されている各ページの印刷
データの処理達成割合または前記処理終了時間を表示部
に表示する制御手段とを有するものである。

【００１１】本発明に係る第５の発明は、前記特定のコ
マンドは、印刷装置で処理される前記印刷データの割合
を示す印刷処理達成度割合コマンドとするものである。

【００１２】本発明に係る第６の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが相互に通信可
能な印刷システムのデータ処理方法であって、前記印刷
装置から所定の資源情報を取得する取得工程と、設定さ
れる印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべき印刷
データを生成する生成工程と、前記生成工程により生成
された前記印刷データと前記取得工程により取得した前
記所定の資源情報とから前記印刷装置で処理される前記
印刷データの割合を示す特定のコマンドを各ページの印
刷データに埋め込む挿入位置を算出する算出工程と、前
記算出工程により算出された前記挿入位置に基づいて前
記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋め
込む埋込み工程と、前記埋込み工程により前記特定のコ
マンドが各ページ中に埋め込まれた前記印刷データを前
記印刷装置に転送する転送工程とを有するものである。

【００１３】本発明に係る第７の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印
刷システムのデータ処理方法であって、前記データ処理
装置から転送される印刷データ中のコマンドを順次解析
して特定のコマンドを検出したかどうかを判定する判定
工程と、前記判定工程により前記特定のコマンドを検出
したと判定した場合に、前記データ処理装置に対して前
記特定のコマンドに対する特定データを順次返送する返
送工程とを有するものである。

【００１４】本発明に係る第８の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印
刷システムのデータ処理方法であって、前記印刷装置か
ら順次返信される特定のコマンドを監視する監視工程
と、前記監視工程により順次返信される各特定のコマン
ドの間隔と各特定のコマンドの内容とから前記印刷装置
に転送されて処理されている印刷データの処理終了時間
を順次予測演算する演算工程と、前記演算工程による演
算結果に基づいて前記印刷装置に転送されて処理されて
いる各ページの印刷データの処理達成割合または前記処
理終了時間を表示部に表示する表示工程とを有するもの
である。

【００１５】本発明に係る第９の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と印刷装置とが相互に通信可
能な印刷システムを制御するコンピュータが読み出し可
能なプログラムを格納した記憶媒体であって、前記印刷
装置から所定の資源情報を取得する取得工程と、設定さ
れる印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべき印刷
データを生成する生成工程と、前記生成工程により生成
された前記印刷データと前記取得工程により取得した前
記所定の資源情報とから前記印刷装置で処理される前記
印刷データの割合を示す特定のコマンドを各ページの印
刷データに埋め込む挿入位置を算出する算出工程と、前
記算出工程により算出された前記挿入位置に基づいて前
記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋め
込む埋込み工程と、前記埋込み工程により前記特定のコ
マンドが各ページ中に埋め込まれた前記印刷データを前
記印刷装置に転送する転送工程とを有するものである。

【００１６】本発明に係る第１０の発明は、所定の通信
媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムを制御するコンピュータが読み出し可能な
プログラムを格納した記憶媒体であって、前記データ処
理装置から転送される印刷データ中のコマンドを順次解
析して特定のコマンドを検出したかどうかを判定する判
定工程と、前記判定工程により前記特定のコマンドを検
出したと判定した場合に、前記データ処理装置に対して
前記特定のコマンドに対する特定データを順次返送する
返送工程とを有するものである。

【００１７】本発明に係る第１１の発明は、所定の通信
媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムを制御するコンピュータが読み出し可能な
プログラムを格納した記憶媒体であって、前記印刷装置
から順次返信される特定のコマンドを監視する監視工程
と、前記監視工程により順次返信される各特定のコマン
ドの間隔と各特定のコマンドの内容とから前記印刷装置
に転送されて処理されている印刷データの処理終了時間
を順次予測演算する演算工程と、前記演算工程による演
算結果に基づいて前記印刷装置に転送されて処理されて
いる各ページの印刷データの処理達成割合または前記処
理終了時間を表示部に表示する表示工程とを有するもの
である。

【００１８】

【発明の実施の形態】〔第１実施形態〕図１は、本発明
に係る印刷システムの概略構成を説明する図である。

【００１９】図において、１５００は印刷装置であり、
３０００はホストコンピュータ（表示部１０を含む）で
あり、印刷装置（プリンタ）１５００とホストコンピュ
ータ３０００とは双方向通信線（双方向インタフェー
ス）２１で接続されている。なお、ホストコンピュータ
３０００としては、例えばパーソナルコンピュータやワ
ークステーション等の汎用コンピュータでよく、双方向
通信線（双方向インタフェース）２１はそれぞれの装置
間での情報交換が可能であれば、物理的に接続されてい
る必要はない。例えば、赤外線通信等の情報通信手段で
もよい。

【００２０】印刷装置１５００は、ホストコンピュータ
１００から双方向通信線（双方向インタフェース）２１
を介して送信されてくる印刷コマンド，画像データを送
信された順番に解析し、その処理を行う。

【００２１】図２は、本発明の第１実施形態を示す印刷
システムの構成を説明するブロック図である。なお、こ
こでは、レーザビームプリンタ（図１）を例にして説明
する。また、本発明の機能が実行されるのであれば、単
体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであ
っても、ＬＡＮ等のネットワークを介して処理が行われ
るシステムであっても本発明を適用できることは言うま
でもない。

【００２２】図において、３０００はホストコンピュー
タで、ＲＯＭ３のプログラム用ＲＯＭに記憶された文書
処理プログラム等に基づいて図形，イメージ，文字，表
（表計算を含む）等が混在した文書処理を実行するＣＰ
Ｕ１を備え、システムバス４に接続される各デバイスを
ＣＰＵ１が総括的に制御する。

【００２３】また、このＲＯＭ３のプログラム用ＲＯＭ
には、図４に示すフローチャートで示されるようなＣＰ
Ｕ１の制御プログラム等を記憶し、ＲＯＭ３のフォント
用ＲＯＭには上記文書処理の際に使用するフォントデー
タ等を記憶し、ＲＯＭ３のデータ用ＲＯＭは上記文書処
理等を行う際に使用する各種データ（例えば、各種ペー
ジ記述言語のプログラムやフォントのラスタライズ用デ
ータなど）を記憶している。

【００２４】２はオプションＲＡＭ等により拡張可能な
ＲＡＭで、ＣＰＵ１の主メモリ，ワークエリア等として
機能する。５はキーボードコントローラ（ＫＢＣ）で、
キーボード９や不図示のポインティングデバイスからの
キー入力を制御する。

【００２５】６はＣＲＴコントローラ（ＣＲＴＣ）で、
ＣＲＴディスプレイ（ＣＲＴ）１０の表示を制御する。
７はディスクコントローラ（ＤＫＣ）で、ブートプログ
ラム，種々のアプリケーション，フォントデータ，ユー
ザファイル，編集ファイル等を記憶するハードディスク
（ＨＤ），フロッピーディスク（ＦＤ）等の外部メモリ
１１とのアクセスを制御する。

【００２６】８はプリンタコントローラ（ＰＲＴＣ）
で、所定の双方向性インタフェース（インタフェース）
２１を介してプリンタ１５００に接続されて、プリンタ
１５００との通信制御処理を実行する。なお、ＣＰＵ１
は、例えばＲＡＭ２の上に設定された表示情報ＲＡＭ領
域へのアウトラインフォントの展開（ラスタライズ）処
理を実行し、ＣＲＴ１０上でのＷＹＳＩＷＹＧを可能と
している。

【００２７】また、ＣＰＵ１は、ＣＲＴ１０上の不図示
のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登
録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を
実行する。

【００２８】プリンタ１５００において、１２はプリン
タＣＰＵ（ＣＰＵ）で、ＲＯＭ１３のプログラム用ＲＯ
Ｍに記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ１
４に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバ
ス１５に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括
的に制御し、印刷部インタフェース１６を介して接続さ
れる印刷部（プリンタエンジン）１７に出力情報として
の画像信号を出力する。

【００２９】また、このＲＯＭ１３のプログラムＲＯＭ
には、図６のフローチャートで示されるようなＣＰＵ１
２が実行可能な制御プログラム等を記憶する。さらに、
ＲＯＭ１３のフォント用ＲＯＭには上記出力情報を生成
する際に使用するフォントデータ（アウトラインフォン
トデータを含む）等を記憶し、ＲＯＭ１３のデータ用Ｒ
ＯＭにはハードディスク等の外部メモリ１４が無いプリ
ンタの場合には、ホストコンピュータ３０００上で利用
される情報等を記憶している。

【００３０】ＣＰＵ１２は入力部１８を介してホストコ
ンピュータ３０００との通信処理が可能となっており、
プリンタ１５００内の情報等をホストコンピュータ３０
００に通知可能に構成されている。

【００３１】１９はＲＡＭで、主としてＣＰＵ１２の主
メモリ，ワークエリア等として機能し、図示しない増設
ポートに接続されるオプションＲＡＭによりメモリ容量
を拡張することができるように構成されている。

【００３２】なお、ＲＡＭ１９は、出力情報展開領域，
環境データ格納領域，ＮＶＲＡＭ等に用いられる。前述
したハードディスク（ＨＤ），ＩＣカード等の外部メモ
リ１４は、ディスクコントローラ（ＤＫＣ）２０により
アクセスが制御される。外部メモリ１４は、オプション
として接続され、フォントデータ（ホストコンピュータ
３０００等からダウンロードされるフォントデータを含
む），エミュレーションプログラム（ホストコンピュー
タ３０００等からダウンロードされるエミュレーション
プログラムを含む），フォームデータ（ホストコンピュ
ータ３０００等からダウンロードされる）等を記憶す
る。

【００３３】また、１５０１は前述した操作パネルで、
操作のためのスイッチおよびＬＥＤ表示器等が配されて
いる。

【００３４】また、前述した外部メモリは、１個に限ら
ず、少なくとも１個以上備え、内蔵フォントに加えてオ
プションフォントカード，言語系の異なるプリンタ制御
言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数
接続できるように構成されていても良い。さらに、図示
しないＮＶＲＡＭを有し、操作パネル１５０１からのプ
リンタモード設定情報をユーザ別，グループ別に記憶す
るようにしても良い。

【００３５】このように構成されたプリンタ制御システ
ムにおいて、ＲＡＭ１９上に確保されるバンドメモリ上
で、複数のバンド境界に跨るような描画オブジェクトを
展開する際においては、各バンド毎に毎回描画オブジェ
クトの先頭からデータ展開を行わず、描画シーケンスを
描画該当バンド領域の境界手前まで達した時の状態に復
帰できるようにして処理時間の短縮を図ろうとするもの
である。

【００３６】図３は、図２に示したホストコンピュータ
３０００からプリンタ１５００に転送される印刷データ
の構造を説明する図である。

【００３７】図において、ＰＰＰ１〜ＰＰＰＮは印刷達
成度を示すコマンドデータで、ページ印刷開始を０％、
ページ印刷完了を１００％、印刷達成度表示間隔５％と
した場合に、印刷品位等を示す印刷モード、印刷装置１
５００の機種情報および印刷装置１５００に装着された
インクカートリッジタイプ情報から、その画像データ内
に、印刷した時にかかると予測される５％きざみの位置
に１００％まで、その印刷達成度を示すコマンドデータ
として埋め込まれる。

【００３８】以下、本実施形態の特徴的構成について図
２等を参照して説明する。

【００３９】上記のように構成された所定の通信媒体
（双方向通信線２１）を介して印刷装置とデータ処理装
置とが相互に通信可能な印刷システムであって、前記印
刷装置（プリンタ１５００）から所定の資源情報を取得
する取得手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶された制御プ
ログラムを実行して取得処理する）と、設定される印刷
モードに従って前記印刷装置に転送すべき印刷データを
生成する生成手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶された制
御プログラムを実行して生成処理する）と、前記生成手
段により生成された前記印刷データと前記取得手段が取
得した前記所定の資源情報とから前記印刷データの処理
完了割合を示す特定のコマンドを各ページの印刷データ
に埋め込む挿入位置を算出手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に
記憶された制御プログラムを実行して算出処理する）
と、前記算出手段により算出された前記挿入位置に基づ
いて前記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンド
を埋め込む埋込み手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶され
た制御プログラムを実行して埋め込み処理する）と、前
記埋込み手段により前記特定のコマンドが各ページ中に
埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送する
転送手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶された制御プログ
ラムを実行して転送処理する）とを有するので、印刷装
置側に印刷処理完了割合を演算させるような処理負担を
強いることなく、単に各ページ中で分割される印刷デー
タの位置に特定コマンドを埋め込むという処理で転送す
る印刷データの処理完了状況を監視できる有効な印刷デ
ータを生成することができる。

【００４０】また、前記取得手段が取得した前記所定の
資源情報は、前記印刷装置の仕様データを含むので、各
ページ中の印刷データの内容や印刷装置が異なっても正
確な処理完了割合を示す正確な位置に特定コマンドを印
刷データに埋め込むことができる。

【００４１】さらに、所定の通信媒体を介してデータ処
理装置（ホストコンピュータ３０００）と印刷装置（プ
リンタ１５００）とが通信可能な印刷システムであっ
て、前記データ処理装置から転送される印刷データ中の
コマンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかど
うかを判定する判定手段（ＣＰＵ１２がＲＯＭ１３に格
納された制御プログラムを実行して判定処理する）と、
前記判定手段により前記特定のコマンドを検出したと判
定した場合に、前記データ処理装置に対して前記特定の
コマンドに対する特定データを順次返送する返送手段
（ＣＰＵ１２がＲＯＭ１３に格納された制御プログラム
を実行して返送処理する）とを有するので、印刷データ
を解析する処理に負担をかけることなく、印刷データの
処理進行に従って適切なタイミングで印刷処理達成度割
合をデータ処理装置に通知することができる。

【００４２】また、所定の通信媒体を介してデータ処理
装置（ホストコンピュータ３０００）と印刷装置（プリ
ンタ１５００）とが通信可能な印刷システムであって、
前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
する監視手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶された制御プ
ログラムを実行して監視処理する）と、前記監視手段に
より順次返信される各特定のコマンドの間隔と各特定の
コマンドの内容とから前記印刷装置に転送されて処理さ
れている印刷データの処理終了時間を順次予測演算する
演算手段（ＣＰＵ１がＲＯＭ３に記憶された制御プログ
ラムを実行して演算処理する）と、前記演算手段による
演算結果に基づいて前記印刷装置に転送されて処理され
ている各ページの印刷データの処理達成割合または前記
処理終了時間を表示部に表示する制御手段（ＣＰＵ１が
ＲＯＭ３に記憶された制御プログラムを実行して表示処
理する）とを有するので、データ処理装置から転送した
印刷データの印刷処理進行状況をページ毎に監視して、
印刷処理経過を印刷データの依頼者たるユーザに対して
視覚的に明示することができる。

【００４３】さらに、前記特定のコマンドは、印刷装置
で処理される前記印刷データの割合を示す印刷処理達成
度割合コマンドとするので、印刷処理達成度割合コマン
ドと他の印刷コマンドとを誤りなく識別して、印刷処理
達成度割合コマンドに対する特定処理を確実に実行させ
ることができる。

【００４４】次に、図４に示すフローチャートを参照し
て、ホストコンピュータ３０００の処理手順を説明す
る。

【００４５】図４は、本発明に係る印刷システムにおけ
る第１のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、ホストコンピュータ３００側の処理に対応する。
なお、（１）〜（６）は各ステップを示す。

【００４６】ステップ（１）で、使用者により印刷実行
命令を受け取った場合、ステップ（２）で、ホストコン
ピュータ３０００内の印刷装置駆動用ソフトウエア（プ
リンタドライバ）により、接続された印刷装置１５００
の機種情報および装着されたインクカートリッジタイプ
情報を双方向通信線（双方向インタフェース）２１を介
して取得する。

【００４７】次に、ステップ（３）で、ホストコンピュ
ータ３０００のプリンタドライバでは、印刷する画像デ
ータ，印刷品位等を示す印刷モード、印刷装置１５００
の機種情報および印刷装置１５００に装着されたインク
カートリッジタイプから、印刷装置１５００が理解でき
る適切な印刷コマンド，画像データに変換する。

【００４８】そして、ステップ（４）で、図３に示した
ように、ページ印刷開始を０％、ページ印刷完了を１０
０％、印刷達成度表示間隔５％とした場合に、印刷品位
等を示す印刷モード、印刷装置１５００の機種情報およ
び印刷装置１５００に装着されたインクカートリッジタ
イプ情報から、その画像データ内に、印刷した時にかか
ると予測される５％きざみの位置をＣＰＵ１が演算して
算出する。そして、ステップ（５）で、その印刷達成度
を示すコマンドデータＰＰＰ１〜ＰＰＰＮを対応する位
置に埋め込んでおく。

【００４９】そして、ステップ（６）で、ホストコンピ
ュータ３０００は、前記処理にて作成された印刷コマン
ド・画像データを双方向通信線（双方向インタフェー
ス）２１を介して印刷装置１５００に送信して、処理を
終了する。

【００５０】次に、ホストコンピュータ３０００におい
て、ページ単位での印刷画像の印刷処理達成割合を演算
する方法について図５により説明する。

【００５１】図５は、図２に示したホストコンピュータ
３０００による第１の印刷処理達成割合演算処理状態を
説明する図である。

【００５２】まず、ＣＰＵ１は、印刷品位等を示す印刷
モード，印刷装置１５００の機種情報および印刷装置１
５００に装着されたインクカートリッジタイプ情報か
ら、印刷データへ変換するプロセスＰ１を経た後、プロ
セスＰ２において、プロセスＰ１で変換された印刷デー
タ中の印刷コマンド，画像データに対して、ページ単位
にそのページ画像データを実際に印刷した場合に消費す
る時間を、印刷コマンド，画像データ毎にあらかじめ決
められた割合で分割し、その分割された印刷コマンド，
画像データ間にその時の印刷処理達成割合を示すコマン
ド，データを図３に示すように埋め込み、図３に示すよ
うなプリンタ１５００に転送すべき印刷データ構造を備
える印刷データを転送する。

【００５３】図６は、本発明に係る印刷システムにおけ
る第２のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、プリンタ１５００側の処理に対応する。なお、
（１）〜（６）は各ステップを示す。

【００５４】まず、ステップ（１）で、図４に示したス
テップ（６）により、ホストコンピュータ３０００から
印刷コマンド，画像データを含む印刷データを受信する
と、ステップ（２）で、印刷装置１５００は、ＲＡＭ１
９上に確保される受信バッファに貯められた、受信コマ
ンドを順番に解析し、その処理を実行する。

【００５５】次に、ステップ（３）で、受信したコマン
ドが印刷処理達成割合を示すコマンドかどうかを判定し
て、印刷処理達成割合を示すコマンドであると判定した
場合には、ステップ（４）で、ホストコンピュータ３０
００からは、ページ先頭の印刷データの前に付加された
印刷処理達成割合０％を示すコマンドが送信されている
ので、印刷装置１５００は、印刷処理達成割合０％を示
すデータをホストコンピュータ側に返送する。

【００５６】一方、ステップ（３）で、印刷処理達成割
合を示すコマンドでないと判定した場には、ステップ
（５）で、印刷モードの指定等に従って画像データのイ
メージ展開または印刷処理を実行して、ステップ（６）
以降へ進む。

【００５７】次に、ステップ（６）で、ページ画像デー
タ処理を終了かどうかを判断して、ページ画像データ処
理を終了すると判断した場合には、処理を終了する。

【００５８】一方、ステップ（６）で、ページ画像デー
タ処理を終了しないと判断した場合には、ステップ
（１）へ戻り、同様の処理を繰り返す。

【００５９】これにより、受信されている印刷コマン
ド，画像データを解析，印刷動作を実行して、あらかじ
めホストコンピュータ３０００により演算されデータに
埋め込まれた、５％の印刷処理達成割合を示すコマンド
を受信して解析した時に、印刷処理達成割合５％を示す
データをホストコンピュータに返信する。

【００６０】このようにして、印刷装置１５００は、受
信したコマンドを受信した順番に解析処理を実行するこ
とにより、今現在の印刷装置１５００が、印刷画像デー
タにあらかじめ埋め込まれた印刷すべき画像データの印
刷執行状況を示す印刷処理達成割合をホストコンピュー
タ３０００に返却しながら、画像印刷処理を実行する。
そして、排紙コマンドのような、そのページの最後を示
すコマンドに印刷処理達成割合１００％を示すデータを
ホストコンピュータに返送する。

【００６１】次に、図７を参照して、印刷装置１５００
の動作を受けてのホストコンピュータ３０００のステー
タス表示処理動作について説明する。

【００６２】図７は、本発明に係る印刷システムにおけ
る第３のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、ホストコンピュータ３０００側の処理に対応す
る。なお、（１）〜（４）は各ステップを示す。

【００６３】まず、ステップ（１）で、ホストコンピュ
ータ３０００は、印刷装置１５００から返送された印刷
処理達成割合データを受信すると、ステップ（２）で、
受信した時間と印刷処理達成割合データとを保存し、ス
テップ（３）で、前回受信した印刷処理達成割合データ
の差分と、その時の時間間隔により、そのページの印刷
終了までの予想時間等を演算する。そして、ステップ
（４）で、ホストコンピュータ３０００に接続されたＣ
ＲＴ１０上に、上記演算時間もしくは印刷処理達成割合
等を表示して、処理を終了する。

【００６４】以下、本実施形態の特徴的構成について図
４，図６，図７等に示すフローチャートを参照して説明
する。

【００６５】上記のように構成された所定の通信媒体
（双方向通信線２１）を介して印刷装置とデータ処理装
置とが相互に通信可能な印刷システムのデータ処理方法
であって、あるいは所定の通信媒体を介してデータ処理
装置と印刷装置とが相互に通信可能な印刷システムを制
御するコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納
した記憶媒体であって、前記印刷装置から所定の資源情
報を取得する取得工程（図４のステップ（２））と、設
定される印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべき
印刷データを生成する生成工程（図４のステップ
（３））と、前記生成工程により生成された前記印刷デ
ータと前記取得工程により取得した前記所定の資源情報
とから前記印刷装置で処理される前記印刷データの割合
を示す特定のコマンドを各ページの印刷データに埋め込
む挿入位置を算出工程（図４のステップ（４））と、前
記算出工程により算出された前記挿入位置に基づいて前
記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋め
込む埋込み工程（図４のステップ（５））と、前記埋込
み工程により前記特定のコマンドが各ページ中に埋め込
まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送する転送工
程（図４のステップ（６））とを有するので、印刷装置
側に印刷処理完了割合を演算させるような処理負担を強
いることなく、単に各ページ中で分割される印刷データ
の位置に特定コマンドを埋め込むという処理で転送する
印刷データの処理完了状況を監視できる有効な印刷デー
タを生成することができる。

【００６６】また、所定の通信媒体（双方向通信線２
１）を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムのデータ処理方法であって、あるいは所定
の通信媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが相互
に通信可能な印刷システムを制御するコンピュータが読
み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記データ処理装置から転送される印刷データ中のコマ
ンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかどうか
を判定する判定工程（図５のステップ（１）〜（３））
と、前記判定工程により前記特定のコマンドを検出した
と判定した場合に、前記データ処理装置に対して前記特
定のコマンドに対する特定データを順次返送する返送工
程（図５のステップ（４））とを有するので、印刷デー
タを解析する処理に負担をかけることなく、印刷データ
の処理進行に従って適切なタイミングで印刷処理達成度
割合をデータ処理装置に通知することができる。

【００６７】さらに、所定の通信媒体（双方向通信線２
１）を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムのデータ処理方法であって、あるいは所定
の通信媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが相互
に通信可能な印刷システムを制御するコンピュータが読
み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
する監視工程（図７のステップ（１））と、前記監視工
程により順次返信される各特定のコマンドの間隔と各特
定のコマンドの内容とから前記印刷装置に転送されて処
理されている印刷データの処理終了時間を順次予測演算
する演算工程（図７のステップ（３））と、前記演算工
程による演算結果に基づいて前記印刷装置に転送されて
処理されている各ページの印刷データの処理達成割合ま
たは前記処理終了時間を表示部に表示する表示工程（図
７のステップ（４））とを有するので、データ処理装置
から転送した印刷データの印刷処理進行状況をページ毎
に監視して、印刷処理経過を印刷データの依頼者たるユ
ーザに対して視覚的に明示することができる。

【００６８】〔第２実施形態〕上記第１実施形態では、
印刷データ中の印刷コマンド，画像データに対して、ペ
ージ単位にそのページ画像データを実際に印刷した場合
に消費する時間を、印刷コマンド，画像データ毎にあら
かじめ決められた割合（例えば５％の刻み）で分割し、
その分割された印刷コマンド，画像データ間にその時の
印刷処理達成割合を示すコマンド，データを図３に示す
ように埋め込む場合について説明したが、全印刷画像デ
ータ量から割される分割したボリューム毎に刷処理達成
割合を示すコマンドデータを埋め込むように構成しても
よい。以下、その実施形態について説明する。

【００６９】図８は、図２に示したホストコンピュータ
３０００による第２の印刷処理達成割合演算処理状態を
説明する図である。

【００７０】まず、ＣＰＵ１は、印刷品位等を示す印刷
モード，印刷装置１５００の機種情報および印刷装置１
５００に装着されたインクカートリッジタイプ情報か
ら、印刷データへ変換するプロセスＰ１１を経た後、プ
ロセスＰ２２において、プロセスＰ１で変換された印刷
データ中の印刷コマンド，画像データに対して、全印刷
画像データでの印刷処理達成割合を演算方法は、印刷品
位等を示す印刷モード、印刷装置１５００の機種情報お
よび印刷装置１５００に装着されたインクカートリッジ
タイプ情報から、その全画像データを実際に印刷した場
合に消費する時間を、印刷コマンド，画像データ毎にあ
らかじめ決められた割合で分割する。

【００７１】また、この際に全ページ印刷数の情報から
給紙および排紙の時間も考慮し、データ分割を行う。そ
して、その分割された印刷コマンド，画像データ間にそ
の時の印刷処理達成割合を示すコマンドデータを埋め込
み、プリンタ１５００に転送すべき印刷データ構造を備
える印刷データを転送する。

【００７２】以下、図９に示すメモリマップを参照して
本発明に係る印刷システムで読み出し可能なデータ処理
プログラムの構成について説明する。

【００７３】図９は、本発明に係る印刷システムで読み
出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒
体のメモリマップを説明する図である。

【００７４】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報，作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のＯＳ等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。

【００７５】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。

【００７６】本実施形態における図４，図６，図７に示
す機能が外部からインストールされるプログラムによっ
て、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。
そして、その場合、ＣＤ−ＲＯＭやフラッシュメモリや
ＦＤ等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介し
て外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力
装置に供給される場合でも本発明は適用されるものであ
る。

【００７７】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰ
Ｕ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。

【００７８】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。

【００７９】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク，ハードディ
スク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，Ｃ
Ｄ−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯ
Ｍ，ＥＥＰＲＯＭ等を用いることができる。

【００８０】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペ
レーティングシステム）等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【００８１】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。

【００８２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第１
の発明によれば、所定の通信媒体を介して印刷装置とデ
ータ処理装置とが相互に通信可能な印刷システムであっ
て、前記印刷装置から所定の資源情報を取得する取得手
段と、設定される印刷モードに従って前記印刷装置に転
送すべき印刷データを生成する生成手段と、前記生成手
段により生成された前記印刷データと前記取得手段が取
得した前記所定の資源情報とから前記印刷データの処理
完了割合を示す特定のコマンドを各ページの印刷データ
に埋め込む挿入位置を算出する算出手段と、前記算出手
段により算出された前記挿入位置に基づいて前記印刷デ
ータ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋め込む埋込
み手段と、前記埋込み手段により前記特定のコマンドが
各ページ中に埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装
置に転送する転送手段とを有するので、印刷装置側に印
刷処理完了割合を演算させるような処理負担を強いるこ
となく、単に各ページ中で分割される印刷データの位置
に特定コマンドを埋め込むという処理で転送する印刷デ
ータの処理完了状況を監視できる有効な印刷データを生
成することができる。

【００８３】第２の発明によれば、前記取得手段が取得
した前記所定の資源情報は、前記印刷装置の仕様データ
を含むので、各ページ中の印刷データの内容や印刷装置
が異なっても正確な処理完了割合を示す正確な位置に特
定コマンドを印刷データに埋め込むことができる。

【００８４】第３の発明によれば、所定の通信媒体を介
してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印刷シス
テムであって、前記データ処理装置から転送される印刷
データ中のコマンドを順次解析して特定のコマンドを検
出したかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段に
より前記特定のコマンドを検出したと判定した場合に、
前記データ処理装置に対して前記特定のコマンドに対す
る特定データを順次返送する返送手段とを有するので、
印刷データを解析する処理に負担をかけることなく、印
刷データの処理進行に従って適切なタイミングで印刷処
理達成度割合をデータ処理装置に通知することができ
る。

【００８５】第４の発明によれば、所定の通信媒体を介
してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な印刷シス
テムであって、前記印刷装置から順次返信される特定の
コマンドを監視する監視手段と、前記監視手段により順
次返信される各特定のコマンドの間隔と各特定のコマン
ドの内容とから前記印刷装置に転送されて処理されてい
る印刷データの処理終了時間を順次予測演算する演算手
段と、前記演算手段による演算結果に基づいて前記印刷
装置に転送されて処理されている各ページの印刷データ
の処理達成割合または前記処理終了時間を表示部に表示
する制御手段とを有するので、データ処理装置から転送
した印刷データの印刷処理進行状況をページ毎に監視し
て、印刷処理経過を印刷データの依頼者たるユーザに対
して視覚的に明示することができる。

【００８６】第５の発明によれば、前記特定のコマンド
は、印刷装置で処理される前記印刷データの割合を示す
印刷処理達成度割合コマンドとするので、印刷処理達成
度割合コマンドと他の印刷コマンドとを誤りなく識別し
て、印刷処理達成度割合コマンドに対する特定処理を確
実に実行させることができる。

【００８７】第６，第９の発明によれば、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが相互に通信可
能な印刷システムのデータ処理方法であって、あるいは
所定の通信媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが
相互に通信可能な印刷システムを制御するコンピュータ
が読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であっ
て、前記印刷装置から所定の資源情報を取得する取得工
程と、設定される印刷モードに従って前記印刷装置に転
送すべき印刷データを生成する生成工程と、前記生成工
程により生成された前記印刷データと前記取得工程によ
り取得した前記所定の資源情報とから前記印刷装置で処
理される前記印刷データの割合を示す特定のコマンドを
各ページの印刷データに埋め込む挿入位置を算出する算
出工程と、前記算出工程により算出された前記挿入位置
に基づいて前記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコ
マンドを埋め込む埋込み工程と、前記埋込み工程により
前記特定のコマンドが各ページ中に埋め込まれた前記印
刷データを前記印刷装置に転送する転送工程とを有する
ので、印刷装置側に印刷処理完了割合を演算させるよう
な処理負担を強いることなく、単に各ページ中で分割さ
れる印刷データの位置に特定コマンドを埋め込むという
処理で転送する印刷データの処理完了状況を監視できる
有効な印刷データを生成することができる。

【００８８】第７，第１０の発明によれば、所定の通信
媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムのデータ処理方法であって、あるいは所定
の通信媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが相互
に通信可能な印刷システムを制御するコンピュータが読
み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記データ処理装置から転送される印刷データ中のコマ
ンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかどうか
を判定する判定工程と、前記判定工程により前記特定の
コマンドを検出したと判定した場合に、前記データ処理
装置に対して前記特定のコマンドに対する特定データを
順次返送する返送工程とを有するので、印刷データを解
析する処理に負担をかけることなく、印刷データの処理
進行に従って適切なタイミングで印刷処理達成度割合を
データ処理装置に通知することができる。

【００８９】第８，第１１の発明によれば、所定の通信
媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが通信可能な
印刷システムのデータ処理方法であって、あるいは所定
の通信媒体を介してデータ処理装置と印刷装置とが相互
に通信可能な印刷システムを制御するコンピュータが読
み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
する監視工程と、前記監視工程により順次返信される各
特定のコマンドの間隔と各特定のコマンドの内容とから
前記印刷装置に転送されて処理されている印刷データの
処理終了時間を順次予測演算する演算工程と、前記演算
工程による演算結果に基づいて前記印刷装置に転送され
て処理されている各ページの印刷データの処理達成割合
または前記処理終了時間を表示部に表示する表示工程と
を有するので、データ処理装置から転送した印刷データ
の印刷処理進行状況をページ毎に監視して、印刷処理経
過を印刷データの依頼者たるユーザに対して視覚的に明
示することができる。

【００９０】従って、データ処理装置から転送した印刷
データの処理完了割合を示す特定のコマンドを各ページ
の印刷データ中に埋め込むことにより、該印刷データを
受信する印刷装置が該特定コマンドに対して印刷処理達
成割合データを返送するので、印刷データの解析進行状
態に適応したタイミングで返信される印刷処理達成割合
データに基づいてデータ処理装置が印刷処理進行状況を
リアルタイムに表示でき、ユーザに対して各ページの印
刷処理進行経過状況や印刷終了までの予測時間等を視覚
的に認知させることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る印刷システムの概略構成を説明す
る図である。

【図２】本発明の第１実施形態を示す印刷システムの構
成を説明するブロック図である。

【図３】図２に示したホストコンピュータからプリンタ
に転送される印刷データの構造を説明する図である。

【図４】本発明に係る印刷システムにおける第１のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図５】図２に示したホストコンピュータによる第１の
印刷処理達成割合演算処理状態を説明する図である。

【図６】本発明に係る印刷システムにおける第２のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図７】本発明に係る印刷システムにおける第３のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図８】図２に示したホストコンピュータによる第２の
印刷処理達成割合演算処理状態を説明する図である。

【図９】本発明に係る印刷システムで読み出し可能な各
種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマ
ップを説明する図である。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ ＲＡＭ ３ ＲＯＭ １２ ＣＰＵ １３ ＲＯＭ １９ ＲＡＭ １５００ プリンタ ３０００ ホストコンピュータ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
   タ処理装置とが相互に通信可能な印刷システムであっ
   て、 前記印刷装置から所定の資源情報を取得する取得手段
   と、 設定される印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべ
   き印刷データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記印刷データと前記取
   得手段が取得した前記所定の資源情報とから前記印刷デ
   ータの処理完了割合を示す特定のコマンドを各ページの
   印刷データに埋め込む挿入位置を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記挿入位置に基づいて
   前記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋
   め込む埋込み手段と、 前記埋込み手段により前記特定のコマンドが各ページ中
   に埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送す
   る転送手段と、を有することを特徴とする印刷システ
   ム。
2. 【請求項２】 前記取得手段が取得した前記所定の資源
   情報は、前記印刷装置の仕様データを含むことを特徴と
   する請求項１記載の印刷システム。
3. 【請求項３】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
   と印刷装置とが通信可能な印刷システムであって、 前記データ処理装置から転送される印刷データ中のコマ
   ンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかどうか
   を判定する判定手段と、 前記判定手段により前記特定のコマンドを検出したと判
   定した場合に、前記データ処理装置に対して前記特定の
   コマンドに対する特定データを順次返送する返送手段
   と、を有することを特徴とする印刷システム。
4. 【請求項４】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
   と印刷装置とが通信可能な印刷システムであって、 前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
   する監視手段と、 前記監視手段により順次返信される各特定のコマンドの
   間隔と各特定のコマンドの内容とから前記印刷装置に転
   送されて処理されている印刷データの処理終了時間を順
   次予測演算する演算手段と、 前記演算手段による演算結果に基づいて前記印刷装置に
   転送されて処理されている各ページの印刷データの処理
   達成割合または前記処理終了時間を表示部に表示する制
   御手段と、を有することを特徴とする印刷システム。
5. 【請求項５】 前記特定のコマンドは、印刷装置で処理
   される前記印刷データの割合を示す印刷処理達成度割合
   コマンドとすることを特徴とする請求項１，３，４のい
   ずれかに記載の印刷システム。
6. 【請求項６】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
   タ処理装置とが相互に通信可能な印刷システムのデータ
   処理方法であって、 前記印刷装置から所定の資源情報を取得する取得工程
   と、 設定される印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべ
   き印刷データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記印刷データと前記取
   得工程により取得した前記所定の資源情報とから前記印
   刷データの処理完了割合を示す特定のコマンドを各ペー
   ジの印刷データに埋め込む挿入位置を算出する算出工程
   と、 前記算出工程により算出された前記挿入位置に基づいて
   前記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋
   め込む埋込み工程と、 前記埋込み工程により前記特定のコマンドが各ページ中
   に埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送す
   る転送工程と、を有することを特徴とする印刷システム
   のデータ処理方法。
7. 【請求項７】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
   と印刷装置とが通信可能な印刷システムのデータ処理方
   法であって、 前記データ処理装置から転送される印刷データ中のコマ
   ンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかどうか
   を判定する判定工程と、 前記判定工程により前記特定のコマンドを検出したと判
   定した場合に、前記データ処理装置に対して前記特定の
   コマンドに対する特定データを順次返送する返送工程
   と、を有することを特徴とする印刷システムのデータ処
   理方法。
8. 【請求項８】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
   と印刷装置とが通信可能な印刷システムのデータ処理方
   法であって、 前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
   する監視工程と、 前記監視工程により順次返信される各特定のコマンドの
   間隔と各特定のコマンドの内容とから前記印刷装置に転
   送されて処理されている印刷データの処理終了時間を順
   次予測演算する演算工程と、 前記演算工程による演算結果に基づいて前記印刷装置に
   転送されて処理されている各ページの印刷データの処理
   達成割合または前記処理終了時間を表示部に表示する表
   示工程と、を有することを特徴とする印刷システムのデ
   ータ処理方法。
9. 【請求項９】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
   と印刷装置とが相互に通信可能な印刷システムを制御す
   るコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した
   記憶媒体であって、 前記印刷装置から所定の資源情報を取得する取得工程
   と、 設定される印刷モードに従って前記印刷装置に転送すべ
   き印刷データを生成する生成工程と、 前記生成工程により生成された前記印刷データと前記取
   得工程により取得した前記所定の資源情報とから前記印
   刷データの処理完了割合を示す特定のコマンドを各ペー
   ジの印刷データに埋め込む挿入位置を算出する算出工程
   と、 前記算出工程により算出された前記挿入位置に基づいて
   前記印刷データ中の挿入位置に前記特定のコマンドを埋
   め込む埋込み工程と、 前記埋込み工程により前記特定のコマンドが各ページ中
   に埋め込まれた前記印刷データを前記印刷装置に転送す
   る転送工程と、を有することを特徴とするコンピュータ
   が読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体。
10. 【請求項１０】 所定の通信媒体を介してデータ処理装
    置と印刷装置とが通信可能な印刷システムを制御するコ
    ンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶
    媒体であって、 前記データ処理装置から転送される印刷データ中のコマ
    ンドを順次解析して特定のコマンドを検出したかどうか
    を判定する判定工程と、 前記判定工程により前記特定のコマンドを検出したと判
    定した場合に、前記データ処理装置に対して前記特定の
    コマンドに対する特定データを順次返送する返送工程
    と、を有することを特徴とするコンピュータが読み出し
    可能なプログラムを格納した記憶媒体。
11. 【請求項１１】 所定の通信媒体を介してデータ処理装
    置と印刷装置とが通信可能な印刷システムを制御するコ
    ンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶
    媒体であって、 前記印刷装置から順次返信される特定のコマンドを監視
    する監視工程と、 前記監視工程により順次返信される各特定のコマンドの
    間隔と各特定のコマンドの内容とから前記印刷装置に転
    送されて処理されている印刷データの処理終了時間を順
    次予測演算する演算工程と、 前記演算工程による演算結果に基づいて前記印刷装置に
    転送されて処理されている各ページの印刷データの処理
    達成割合または前記処理終了時間を表示部に表示する表
    示工程と、を有することを特徴とするコンピュータが読
    み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体。