JPH11189026A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JPH11189026A JPH11189026A JP9358232A JP35823297A JPH11189026A JP H11189026 A JPH11189026 A JP H11189026A JP 9358232 A JP9358232 A JP 9358232A JP 35823297 A JP35823297 A JP 35823297A JP H11189026 A JPH11189026 A JP H11189026A
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- B60H—ARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
- B60H1/00—Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
- B60H1/00007—Combined heating, ventilating, or cooling devices
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Abstract
への搭載性を改善する。 【解決手段】 車室内へ向かって送風される空気と熱交
換を行う熱交換器16、19を、その最長寸法の部位が
車両左右方向に向くように形成した横長形状とし、この
横長形状の熱交換器16、19を収容するケース2を、
その最長寸法の部位が車両左右方向に向くように形成し
た横長形状とし、この横長形状のケース2の内部に、送
風空気が熱交換器16、19を通過して車両前方側から
車両後方側へ向かって流れる空気通路12を形成する。
横長形状のケース2を、計器盤100内の車両左右方向
の中央部で、かつ運転席側および助手席側の足元空間1
30の上方側に至るまでの範囲にわたって配設する。
Description
中央部への搭載性を改善した車両用空調装置に関する。
室内前部の計器盤近辺に空調ユニットを配置するに際し
て、冷房用蒸発器、暖房用ヒータコア、吹出モード切替
機構等を内蔵する空調ユニットを、計器盤のうち車両左
右方向の略中央部に配置するとともに、この空調ユニッ
トに空調空気を送風する送風機ユニットを空調ユニット
側方の助手席側にオフセット配置するセミセンター置き
レイアウトのものが実用化されている。
方側に配置した完全センター置きレイアウトも一部実用
化されている。
ンター置きレイアウトおよび完全センター置きレイアウ
トのいずれにおいても、車両上下方向の寸法が比較的大
きい形状をなしているので、空調ユニットの底部面が車
室内床面の近傍位置まで下がっている。このことを具体
的に述べると、従来の空調ユニットの底部面は、通常、
車室内床面から数十mm程度の高さに位置しているの
で、乗員(運転者および助手席側乗員)の足部と干渉を
起こすレベルまで下がっている。
足部との干渉を避けるために、空調ユニットの車両左右
方向の寸法(幅寸法)を通常300mm程度以内に抑え
るようにしている。このように、車両左右方向の寸法を
抑える結果、冷房、暖房の必要能力を得るための熱交換
器容積や送風機のファン径の確保のために、空調ユニッ
トの体格は必然的に、車両上下方向の寸法が大きくなっ
てしまう。
の具体例を示すもので、車両前後方向の寸法L=400
mm程度で、車両上下方向の寸法H=450mm程度で
あり、また、ユニット底面部と車室内床面120との高
さh=40〜50mm程度である。なお、図9におい
て、2は空調ケース、16は蒸発器、19はヒータコ
ア、100は計器盤である。
アウトでは、計器盤100の左右方向の中央部におい
て、上下方向に大きなスペースを占めて搭載されている
ので、利用価値の高い中央部のスペース付近に多く配置
される種々の機器との干渉が発生しやすく、空調装置の
車両搭載上の大きな障害となっている。また、完全セン
ター置きレイアウトにおいても、基本的には同様の傾向
にあり、空調ユニットの体格が車両上下方向に大きな寸
法を有するものとなり、同様の不具合を持っている。
車両上下方向寸法の短縮により車両計器盤中央部への搭
載性を著しく改善できる車両用空調装置を提供すること
を目的とする。
め、請求項1記載の発明では、車室内へ向かって送風さ
れる空気と熱交換を行う熱交換器(16、19)を、そ
の最長寸法の部位が車両左右方向に向くように形成した
横長形状とし、この横長形状の熱交換器(16、19)
を収容するケース(2)を、その最長寸法の部位が車両
左右方向に向くように形成した横長形状とし、この横長
形状のケース(2)の内部に、送風空気が熱交換器(1
6、19)を通過して車両前方側から車両後方側へ向か
って流れる空気通路(12)を形成し、横長形状のケー
ス(2)を、計器盤(100)内の車両左右方向の中央
部で、かつ運転席側および助手席側の足元空間(13
0)の上方側に至るまでの範囲にわたって配設したこと
を特徴としている。
6、19)およびケース(2)を横長形状とすることに
より、必要性能発揮のための熱交換器容積を車両左右方
向寸法の拡大により確保することができる。そのため、
空調ユニット全体の形状を車両上下方向寸法の小さい横
長形状にすることができ、これにより、空調ユニットを
計器盤内の中央部に搭載する際に、空調ユニットと他の
機器との干渉が減り、空調ユニットの搭載性を著しく改
善できる。
(2)を運転席側および助手席側の足元空間(130)
の上方側に至るまでの範囲にわたって配設するから、暖
房時にケース(2)の横長形状を有効活用して、運転席
側および助手席側の乗員の左右両足に向かって幅広く温
風を吹き出すことが可能となり、暖房フィーリングを向
上できる。
形状を有効活用して、乗員の上半身に向かって幅広く冷
風を吹き出すことが可能となり、乗員に対する冷風の気
流感を増大させて冷房フィーリングを向上できる。ま
た、請求項2記載の発明では、回転軸(7f)の方向が
車両左右方向に向くように配置された横長形状の送風機
(7)と、最長寸法の部位が車両左右方向に向くように
形成され、送風機(7)の送風空気と熱交換を行う横長
形状の熱交換器(16、19)と、最長寸法の部位が車
両左右方向に向くように形成され、横長形状の送風機
(7)および横長形状の熱交換器(16、19)を収容
する横長形状のケース(2)とを有し、この横長形状の
ケース(2)内部に、送風空気が熱交換器(16、1
9)を通過して車両前方側から車両後方側へ向かって流
れる空気通路(12)を形成したことを特徴としてい
る。
の発明と同様の作用効果を発揮できる。また、請求項3
記載の発明では、横長形状の熱交換器(16、19)の
車両前方側に横長形状の送風機(7)を配設することを
特徴としている。これよると、送風機(7)の送風空気
を車両前方側から熱交換器(16、19)を通過して車
両後方側へ略直線的に送風することができ、空気通路の
圧損を非常に小さくでき、風量の増加と送風騒音の低減
を図ることができる。
法(W)は、請求項4に記載のように車両上下方向寸法
(H)の1.5倍以上の大きさにすることが空調ユニッ
トの車両搭載性の観点から好ましい。また、請求項5記
載の発明のように、横長形状のケース(2)の車両左右
方向寸法(W)および車両前後方向寸法(L)を車両上
下方向寸法(H)の1.5倍以上として、横長形状のケ
ース(2)を偏平形状とすれば、空調ユニットの車両搭
載性をより一層改善できる。
方向寸法(W)は、具体的には、請求項6記載のごとく
400mm以上とするのがよい。また、請求項7記載の
発明のごとく車両搭載状態において、横長形状のケース
(2)の底面部を車室内床面より200mm以上の高さ
とすれば、横長形状のケース(2)の下方側に乗員足部
のための空間を十分形成できる。
器として、空気流れの上流側に配設された冷房用熱交換
器(16)と、この冷房用熱交換器(16)の空気流れ
下流側に配設された暖房用熱交換器(19)とを備え、
この両熱交換器(16、19)をケース(2)内におい
て水平面より微小な傾斜角度(θ1 、θ2 )で傾斜配置
すれば、横長形状のケース(2)内部に形成される車両
上下方向寸法(H)の小さい空間内に、両熱交換器(1
6、19)をコンパクトに配置、収納できる。
(7)を熱交換器(16、19)に対して下方側に配設
し、送風機(7)により送風される送風空気が車両下方
側から車両上方側に上昇した後に熱交換器(16、1
9)を通過する配置構成とすることもできる。また、請
求項10記載の発明のごとく送風機(7)を熱交換器
(16、19)に対して上方側に配設し、送風機(7)
により送風される送風空気が車両上方側から車両下方側
に下降した後に熱交換器(16、19)を通過する配置
構成とすることもできる。
風機(7)および熱交換器(16、19)をケース
(2)内部に、ケース(2)の車両左右方向寸法(W)
の略全幅にわたって配設すれば、ケース(2)の横長形
状を最大限活用して、送風機能力および熱交換器能力を
発揮できる。また、請求項12記載の発明のごとく、ケ
ース(2)に、熱交換器(16、19)通過後の空気を
車室内への吹出口(25、27、28)側に導く吹出開
口部(20、21、22)を有し、この吹出開口部(2
0、21、22)をケース(2)の車両左右方向寸法
(W)の略全幅にわたって開口する横長形状とすれば、
ケース(2)の横長形状を最大限活用して、幅広い吹出
空気流を形成できる。
出開口部(20、21、22)のうち、乗員足元部に温
風を吹き出すフット吹出開口部(22)を、温風が真下
に向けて吹き出すように形成すれば、ケース側の温風吹
出位置と乗員足元部との距離が短くなって、暖房フィー
リングを向上できる。また、請求項14記載の発明のご
とく、送風機(7)を、共通の1本の回転軸(7e)に
4個の送風ファン(7a〜7d)を串刺し状に連結した
構成にすれば、各送風ファンのファン径を小径にしても
必要風量を確保できるので、横長形状のケース(2)に
よる小さな車両上下方向寸法(H)の空間内に送風機
(7)を配設できる。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜4は第1実施形態を示すもの
で、本実施形態の空調装置通風系は、1つの一体型空調
ユニット1として構成され、この空調ユニット1は車室
内前方の計器盤100(図1、2参照)内部のうち、車
両左右方向の中央部に設置される。この際、空調ユニッ
ト1は車両の前後、左右、上下方向に対して図示の方向
となるように配置されて、車両に搭載される。
について具体的に述べると、空調ユニット1は図3に例
示するように車両左右方向の寸法Wおよび車両前後方向
の寸法Lに比して上下方向の寸法Hが小さい、全体とし
て偏平な横長形状にしてある。この偏平横長形状の空調
ユニット1の寸法関係をより具体例に述べると、車両左
右方向の寸法Wが最長の寸法であって、例えば、580
mmである。また、車両前後方向の寸法Lは例えば、3
50mmである。そして、車両上下方向の寸法Hが最小
の寸法であって、例えば、180mmである。従って、
この寸法設定によれば、W>3H、L≒2Hの関係とな
る。
長形状を得るためには、車両左右方向寸法Wおよび車両
前後方向寸法Lをともに車両前後方向寸法Lの1.5倍
以上とするのがよく、また、車両左右方向寸法Wは40
0mm以上とするのがよい。そして、空調ユニット1を
偏平横長形状とすることにより、図1に示すように、空
調ユニット1の底面部を車室内床面110から高い位置
に設定することが可能となり、その結果、車室内床面1
10に対する空調ユニット1の底面部の高さhを300
mm以上の高さに設定することが可能となる。
ット1の底面部の下方側に、車室内運転席および助手席
の乗員足部120にとって十分余裕のある足元空間13
0を形成することができる。これに伴って、空調ユニッ
ト1は図2に示すように、計器盤100内の車両左右方
向の中央部で、かつ運転席側および助手席側の足元空間
130の上方側に至るまでの範囲にわたって配設してあ
る。
aで図示するように、空調ユニットを計器盤100下方
の車両左右方向の中央部に位置するセンターコンソール
140の幅寸法と略同一の寸法内に設置していたが、本
実施形態では、空調ユニット1を偏平横長形状として、
空調ユニット1の底面部の高さhを高くすることによ
り、車両左右方向の中央部から運転席側および助手席側
の足元空間130、130の上方側に至るまでの範囲に
わたって空調ユニット1を配設している。
バック装置150と、運転席側のステアリングホィール
160の取付ステー161との間のスペースに空調ユニ
ット1が搭載されるように、空調ユニット1の車両左右
方向の寸法W(=580mmを設定してある。なお、図
2において、170は速度計等の計器である。次に、上
記のごとく偏平横長形状に構成された空調ユニット1の
具体的構成を詳細に説明すると、空調ユニット1は樹脂
製の空調ケース2を有し、この空調ケース2は後述の複
数の分割ケースを一体に締結することにより、偏平横長
形状を構成するものであって、その内部に、送風空気が
熱交換器を通過して車両前方側から車両後方側へ向かっ
て流れる空気通路を形成し、この空調ケース2内に後述
の各種機器が収容される。
うち、最も車両前方側の部位に、内外気切替機構3が配
置されており、この内外気切替機構3には車両前方側か
ら外気(車室外空気)を吸入する外気吸入口4が上方側
に設けられている。また、この外気吸入口4の下方側に
隣接して、内気(車室内空気)を吸入する内気吸入口5
が設けられている。ここで,外気吸入口4と内気吸入口
5は図4に示すように、空調ケース2の最前部に形成さ
れた円弧面に形成されている。
入口4と内気吸入口5とを切替開閉する内外気切替ドア
6が摺動可能に配置されている。この内外気切替ドア6
は、上記両吸入口4、5の円弧面に沿った円弧状に形成
されている。そして、内外気切替ドア6の内側円弧面に
は内歯車が形成されており、この内外気切替ドア6の内
歯車には駆動歯車60が噛み合っており、この駆動歯車
60の回転により各内外気切替ドア6が両吸入口4、5
の円弧面に沿って図1の上下方向に摺動する。また、駆
動歯車60は図示しない回転伝達機構を介してアクチュ
エータ(サーボモータ)に連結されて、回転駆動され
る。
からの吸入空気を送風する送風機7を、図3に示すよう
に、多数個(本例では4個)の送風ファン7a、7b、
7c、7dにより構成している。これら4個の送風ファ
ン7a、7b、7c、7dは共通の1本の回転軸7eに
串刺し状に連結され、この回転軸7eを介してモータ7
fにより回転駆動される構成となっている。
心多翼ファン(シロッコファン)からなるものであっ
て、それぞれ空調ケース2と一体成形されたスクロール
ケース2a内に配置されている。送風ファン7a〜7d
の軸方向の側方にはファン吸入口が形成され、送風ファ
ン7a〜7dは、このファン吸入口を通して前記両吸入
口4、5からの空気を吸入し、スクロールケース2aの
渦巻き形状に沿って矢印A(図4)のように送風する。
通の回転軸7eに4個の送風ファン7a、7b、7c、
7dを串刺し状に連結した構造とすることにより、この
4個の送風ファンの組合せで必要送風量を確保できるの
で、ファン径を従来の1個または2個の送風ファンを用
いるものに比して大幅に減少することができ(例えば、
ファン径φを100mm程度にすることができ)、前述
の車両上下方向寸法H=180mmという、小寸法の範
囲内に送風機7が設置可能となる。
には、車両前方側の内外気の両吸入口4、5の部位から
送風機7により送風される空気が熱交換器16、19を
通過して車両後方側へ向かって流れる空気通路12が形
成されている。そして、空調ケース2内において、スク
ロールケース2aの出口直後の部位に蒸発器(冷房用熱
交換器)16が上記空気通路12の全域を横切るように
配置されている。
2の車両左右方向の寸法Wと略同等の寸法を有する横長
形状(図3参照)とするとともに、蒸発器16を水平方
向から微少角度θ1 だけ傾斜させた配置形態とすること
より、蒸発器16を車両上下方向に対して小さなスペー
ス内で配置できるようにしている。蒸発器16の幅D 1
は例えば130mmである。
め、送風ファン7a〜7dからの送風空気は矢印Aのご
とく空調ケース2内の空気通路12の底部側に送風され
た後に、蒸発器16を下方から上方へ通過する。蒸発器
16は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空
調空気から吸熱して空調空気を冷却するものである。ま
た、蒸発器16は周知の積層型のものであって、アルミ
ニュウム等の2枚の金属薄板を最中状に張り合わせて構
成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数
積層配置し、一体ろう付けしたものである。
気流れ下流側)にはエアミックスドア(温度制御手段)
17が車両前後方向(図4の左右方向)に摺動可能に隣
接配置されている。このエアミックスドア17は、図4
に示すように平板に近似した大きな曲率半径を持つ円弧
状の板部材からなり、かつ、空調ケース2の車両左右方
向の寸法Wと略同等の寸法を有する横長形状にしてあ
る。
面には内歯車が形成されており、この内歯車には駆動歯
車18が噛み合っており、この駆動歯車18の回転によ
りエアミックスドア17が車両前後方向(図4の左右方
向)に摺動する。このエアミックスドア17の摺動によ
り、空気通路12においてヒータコア(暖房用熱交換
器)19を通過する温風とヒータコア19をバイパスす
る冷風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度
を制御できるようにしてある。
機構を介して、アクチュエータ(サーボモータ)に連結
されて、回転駆動される。ヒータコア19は、蒸発器1
6を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部
に高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱
源として空気を加熱するものである。ヒータコア19は
上記駆動歯車18およびエアミックスドア17の上方部
位から車両後方側にかけて空気通路12の全域を横切る
ように配置されている。
に、空調ケース2の車両左右方向の寸法Wと略同等の寸
法を有する横長形状(図3参照)とするとともに、ヒー
タコア19を水平方向から微少角度θ2 だけ傾斜させた
配置形態とすることより、ヒータコア19を車両上下方
向に対して小さなスペース内で配置できるようにしてい
る。ヒータコア19の幅D2 は例えば、90mmであ
る。
斜方向は逆方向であり、蒸発器16は車両後方に向かっ
て下向きに傾斜し、ヒータコア19は車両後方に向かっ
て上向きに傾斜しており、かつ、蒸発器16の車両後方
側の一部の領域とヒータコア19の車両前方側の一部の
領域が車両前後方向には所定間隔を開けてラップする位
置関係で配置されている。
て、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏
平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを
介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものであ
る。次に、本実施形態における吹出モード切替機構の概
要を説明すると、空調ケース2の空気通路下流側には複
数の吹出開口部20〜22が形成されており、20はデ
フロスタ吹出開口部であり、このデフロスタ吹出開口部
20は図1、3、4に示すように空調ケース2の上面部
において車両前後方向の略中央部位で空気通路12に開
口している。
は、図1に示すようにデフロスタダクト23が接続さ
れ、このデフロスタダクト23の先端には車両窓ガラス
24の内面に向けて空調空気を吹き出すためのデフロス
タ吹出口25が設けられいる。次に、21は車室内の乗
員頭部側に向けて空気を吹き出すためのフェイス吹出開
口部で、空調ケース2の上面部において、デフロスタ吹
出開口部20よりも車両後方側の部位に開口している。
このフェイス吹出開口部21にはフェイスダクト26が
接続され、このフェイスダクト26の先端には車室内の
乗員頭部へ向けて空気を吹き出すフェイス吹出口27が
設置されている。
を吹き出すためのフット吹出開口部で、空調ケース2の
底面側において、最も車両後方側の部位に開口してい
る。本例では、このフット吹出開口部22の直ぐ下方部
位に、乗員足元部へ向けて真下に空気を吹き出すための
フット吹出口28が空調ケース2に直接形成されてい
る。上記した吹出開口部20〜22およびフット吹出口
28も、図3に示すように空調ケース2の車両左右方向
の寸法Wと略同等の寸法を有する横長形状にしてある。
状の吹出モードドア29により切替開閉される。このフ
ィルム状の吹出モードドア29は薄膜状の可撓性材料、
具体的には、ポリエチレン樹脂のごとく可撓性、強度に
優れた樹脂製フィルム材にて構成されるものであって、
その所定部位に開口部(図示せず)を有する周知のもの
である。
調ケース2の車両左右方向の幅寸法Wと略同等の幅寸法
を有し、所定の開口パターンの形成により、上記の各吹
出開口部20〜22への空気流れを切替制御するもので
ある。図4に示すように、空調ケース2内には、駆動軸
30と従動軸31が、空調ケース2に対して回転自在に
支持されている。この駆動軸30および従動軸31に
は、フィルム状の吹出モードドア29の両端が固定およ
び巻回されている。そして、フィルム状の吹出モードド
ア29は、駆動軸30と従動軸31と中間ガイド部3
2、33とによって上記の各吹出開口部20〜22をそ
れぞれ横切るようにして、一定の張力が付与された状態
で空調ケース2の内壁面に沿って摺動可能に配設されて
いる。
チュエータによって駆動され、この駆動軸30の回転は
図示しない回転伝達機構を介して従動軸31に伝達され
る。従って、アクチュエータにより駆動軸30を正逆両
方向に回転させることにより、従動軸31も連動して正
逆両方向に回転し、これにより、フィルム状の吹出モー
ドドア29の一端部が両軸30、31の一方から巻き戻
され、他方に巻回されるという運動を行って、各吹出開
口部20〜22の内壁面に沿ってフィルム状の吹出モー
ドドア29が摺動する。
には、空気を通過させるための開口部(図示せず)が形
成されており、上記アクチュエータにより駆動軸30を
正逆両方向に回転させて吹出モードドア29を所定の位
置で停止させることによって、この開口部と前記各吹出
開口部20〜22との連通、遮断を切り替えるようにな
っている。
納する組付作業を可能とするため、空調ケース2は複数
に分割された分割ケースから構成されており、例えば、
スクロールケース2a部は、送風ファン中心線Cにより
車両前方側と車両後方側とに2分割し、そして、車両後
方側の部分も蒸発器16側の下側部分、ヒータコア19
側の上側部分等の複数の部分に分割して構成される。
状の吹出モードドア29の移動により、吹出モードドア
29の開口部がフット吹出開口部22を全開する。これ
により、送風機7により送風される空気(内気または外
気)が蒸発器16を通過した後に、エアミックスドア1
7の摺動位置によりヒータコア19により再加熱される
風量が調整されて空気温度が調整される。
ード時における空気流れを示しており、フット吹出モー
ド時には、エアミックスドア17が車両後方側(図4の
右側)へ摺動するので、矢印Bと逆方向、すなわち、ヒ
ータコア19を上方から下方へと空気が通過して再加熱
される。ヒータコア19にて調整された温風はフット吹
出開口部22を介してフット吹出口28から乗員の足部
120に向けて真下に吹出して車室内の暖房を行う。
吹出開口部20からデフロスタダクト23を介してデフ
ロスタ吹出口25より車両窓ガラス24の内面に向けて
吹出すようにすれば、車両窓ガラス24の曇り止めを行
うことができる。このフット吹出モードにおいて、フッ
ト吹出口28が乗員足部120の上方に位置しているの
で、温風を乗員足部120に向けて真下に吹き下ろして
暖房を行うことができる。特に、空調ユニット1を偏平
横長形状として、フット吹出口28を計器盤100内の
車両左右方向の中央部から運転席側および助手席側の足
元空間130の上方側にわたって配設してあるから、従
来装置に比して、フット吹出口28の右端部を運転者の
右足部に近接させることができるとともに、フット吹出
口28の左端部を助手席乗員の左足部に近接させること
ができる。
乗員の左右両足の全体に対して温風を吹き下ろすことが
でき、暖房フィーリングを向上できる。また、上記のよ
うに、乗員足部120の上方に位置するフット吹出口2
8から温風を乗員足部120に向けて真下に吹き下ろし
て暖房を行うことができるから、従来装置で通常必要と
していた別体のフットダクトを不要にしたり、あるい
は、極端に短い簡単なものにすることができる。図3、
4の図示例では、別体のフットダクトを廃止し、フット
吹出開口部22とフット吹出口28との間を小寸法(6
0mm程度)の連通路28aで接続しているだけであ
る。
を廃止して、フット吹出開口部22自体を吹出口とし
て、フット吹出開口部22の部位から温風を直接真下に
向けて吹き出すようにしてもよい。また、車両搭載状態
において、偏平横長形状のケース2の底面部を車室内床
面110より十分な高さh(300mm以上)に位置さ
せることができるので、図1に示すようにケース2の下
方側に乗員足部120のための空間130を十分形成で
きる。ここで、ケース2の底面部の高さhは実用上20
0mm以上の高さにすれば支障はない。 「デフロスタ吹出モード」デフロスタ吹出モードにおい
ては、フィルム状の吹出モードドア29がアクチュエー
タにより操作されて、吹出モードドア29の開口部によ
りデフロスタ吹出開口部20を全開する。このデフロス
タ吹出モードにおいては、窓ガラスの防曇性確保のため
に、内外気吸入モードを通常、外気モードとする。従っ
て、送風機7により外気が吸入され、空気通路12内に
外気が送風される。この外気は、蒸発器16を通過した
後に、ヒータコア19側へ向かう。
ドア17が車両前方側(図4の左側)へ摺動するので、
外気が矢印Bのように下方からヒータコア19に流入
し、ヒータコア16にて加熱され、温度調整される。そ
して、この加熱された温風はヒータコア19の上方へ流
れて、デフロスタ吹出開口部20からデフロスタダクト
23を介してデフロスタ吹出口25より車両窓ガラス2
4の内面に向けて吹出す。これにより、車両窓ガラス2
4の曇り止めを行うことができる。
として、デフロスタ吹出開口部20を空調ユニット1と
略同等の幅寸法(車両左右方向寸法W)を有する横長形
状にしているから、この横長形状を利用して、デフロス
タ吹出開口部20とデフロスタ吹出口25とを接続する
デフロスタダクト23を、曲がりの少ない最短距離で直
線的に配置できるので、デフロスタダクト23における
圧損を減少して、デフロスタ風量の増加による曇り止め
能力の向上、騒音低減を図ることができる。 「フェイス吹出モード」フェイス吹出モードにおいて
は、フィルム状の吹出モードドア29がアクチュエータ
により操作されてフェイス吹出開口部21を全開する。
また、冷凍サイクルが運転されるので、送風機6の送風
空気は蒸発器16により冷却されて、冷風となる。
うに、エアミックスドア17が駆動歯車18の回転によ
り、車両前後方向の中間位置に移動する。そのため、送
風機7により送風される空気が蒸発器16で冷却されて
冷風となった後に、その全量がエアミックスドア17の
車両前方側および車両後方側に形成される流路を通って
ヒータコア19の上下両側の空間に流れ込む。
吹出開口部21が開口しているので、冷風はヒータコア
19を通過することなく、ヒータコア19の下方空間お
よび上方空間からそのまま直線的にフェイス吹出開口部
21に流入し、フェイスダクト26を介してフェイス吹
出口27から車室内へ吹き出す。以上により、蒸発器1
6で冷却された冷風がヒータコア19により再加熱され
ることなく車室内へ吹き出して、最大冷房能力が発揮さ
れる。このとき、空気流れ流路が内外気の吸入口4、
5、送風機7、および蒸発器16の順に車両前方側から
車両後方側へ向かって略直線的に配置され、かつ、蒸発
器16で冷却された冷風がヒータコア19の上下両側の
流路を直線的に通過してフェイス吹出開口部21に流入
するとともに、ヒータコア19の直後にフェイス吹出開
口部21が位置しているので、冷風流路の圧損を大幅に
低減でき、冷風の風量増加を図ることができる。
ニット1と略同等の幅寸法(車両左右方向寸法W)を有
する横長形状にしているから、この横長形状を利用し
て、フェイス吹出開口部21とフェイス吹出口27とを
接続するフェイスダクト26を、曲がりの少ない最短距
離で直線的に配置できるので、フェイスダクト26にお
ける圧損を減少して、より一層フェイス時の冷風風量を
増加でき、最大冷房能力を向上できる。
状を利用して、幅広い冷風吹出しを行うことができるの
で、冷風吹出しの気流感を乗員の上半身の広範囲にわた
って与えることができ、冷房フィーリングも向上でき
る。なお、最大冷房時には、通常、ヒータコア19に温
水を循環する温水回路に設けた温水弁を閉じて、ヒータ
コア19への温水循環を停止する。
少すると、最大冷房状態から冷房能力を制限した温度制
御状態に移行する。この温度制御状態では、エアミック
スドア17の摺動位置の調整により冷風の一部をヒータ
コア19で再加熱して吹出空気温度の調整を行う。次
に、上記の各吹出モードに共通する利点について述べる
と、本第1実施形態によると、空調ユニット1が偏平横
長形状であるとともに、内外気の吸入口4、5、送風機
7、および熱交換器16、19を車両前方側から後方側
へ向かって、直線的に配置しているから、ケース2内の
空気通路12を曲がりの少ない、圧損の小さい形態にし
て、風量の増加と騒音の低減を図ることができ、また、
流路曲がり部分による通路スペースが不要となるので、
空調ユニット1の体格を小さくしてスペース化を実現で
きる。
0、21、22を横長の左右対称の形状にすることがで
きるから、ケース2内の空気通路12を左右方向に均一
にスムースに流すことができ、このことからも、風量の
増加と騒音の低減を図ることができる。また、空調ユニ
ット1全体をほぼ左右対称の形状にすることができるか
ら、右ハンドル車と左ハンドル車に同じ空調ユニット1
を共通使用でき、空調ユニット1のコスト低減を図るこ
とができる。
ニット1、助手席側エアバッグ装置150、計器類17
0等の車室内機器を計器盤100に予め一体に組付けて
おき、これら機器を一体化した計器盤100全体を一体
構造として車室内前部に搭載する、いわゆるモジュール
構造にする要求が高まっている。このモジュール構造に
よると、空調ユニット1等の車室内機器が計器盤100
に対し予め工場内で一体に組付けてあるので、車両への
搭載作業を著しく簡略化できる。また、空調ユニット1
等の車室内機器と計器盤100とを予め一体化すること
により、これら機器の全体スペースを縮小でき、車室内
居住性を向上できる等の利点がある。
1実施形態による上下方向寸法H=180mm程度の偏
平横長形状の空調ユニット1を組み合わせることによ
り、空調ユニット1を含む計器盤モジュールユニット全
体の上下方向寸法を350〜400mm程度に抑えるこ
とができる。しかるに、図9の従来装置であると、上下
方向寸法H=450mm程度であるので、空調ユニット
1を含む計器盤モジュールユニット全体の上下方向寸法
が500〜600mm程度に増加してしまう。
両搭載のため、前席のドア開口部から車室内へ持ち込む
際に、計器盤モジュールユニットと車体各部との干渉が
発生しやすく、計器盤モジュールユニットの搭載作業性
を悪化させる。しかし、第1実施形態によると、計器盤
モジュールユニットの上下方向寸法を350〜400m
m程度に抑えることができるので、計器盤モジュールユ
ニットと車体各部との干渉が起こりにくくなって、計器
盤モジュールユニットの搭載作業性を良好にすることが
できる。
り、車両エンジン200が車室内の計器盤100側に食
い込むように配置される車両に対して本発明による偏平
横長形状の空調ユニット1を搭載する場合であり、この
ような車両においても、空調ユニット1の偏平横長形状
を利用して、空調ユニット1を計器盤100内に容易に
搭載することができる。
であり、上記の第1、第2実施形態に比較して、空調ユ
ニット1の車両前後方向寸法Lを小さくするとともに、
車両上下方向寸法Hをある程度大きくして、空調ユニッ
ト1を概略矩形の断面形状を有する横長形状としてい
る。具体的には、空調ユニット1(空調ケース2)の車
両左右方向寸法W=500mm、車両上下方向寸法H=
280mm、車両前後方向寸法L=230mmである。
の上方側において、車両前後方向の中央部に蒸発器16
を略垂直に配置し、この蒸発器16の車両後方側にスラ
イド式のエアミックスドア17およびヒータコア19を
略垂直に配置している。そして、蒸発器16、エアミッ
クスドア17およびヒータコア19の下方側に送風機7
の軸方向が車両左右方向に向くようにして送風機7を配
置している。
略同一であり、また、車両上下方向寸法は130mm
で、車両前後方向寸法は50mmであり、蒸発器16は
全体として横長形状になっている。ヒータコア19の車
両左右方向寸法は上記Wより若干短くて450mmであ
り、車両上下方向寸法は90mmで、車両前後方向寸法
は27mmであり、ヒータコア19は全体として横長形
状になっている。
に、外気吸入口4と内気吸入口5が隣接して設けてあ
り、回転軸61により回転可能な平板状の内外気切替ド
ア6により両吸入口4、5を切替開閉する。また、空調
ケース2の最も車両前方側の下方部分には補助内気吸入
口5aが設けてあり、この補助内気吸入口5aを回転軸
62により回転可能な平板状の内外気切替ドア6aによ
り開閉する。
は、空調ケース2の上方から下方へ向かって流れて、除
塵用フィルタ40を通過した後に、空調ケース2内の下
方に配置された送風機7の送風ファン7a〜7dに吸入
されるようになっている。また、補助内気吸入口5aか
らの内気は図7に示すように直接送風ファン7a〜7d
に吸入される。送風ファン7a〜7dを収容しているス
クロールケース2aの空気出口部は図7に示すように、
上方に向くように配置されているので、送風ファン7a
〜7dの送風空気は上方に向って流れる。
の傾斜案内面41に沿って車両後方側へ流れ方向を変換
して蒸発器16を通過する。そして、蒸発器16を通過
後に、エアミックスドア17によりヒータコア19を通
過する空気と、ヒータコア19をパイパスする空気との
風量割合が調整されて、温度調整が行われる。その後、
温度調整された空気が図示しないフィルム状の吹出モー
ドドアにより切替開閉される吹出開口部20〜22側へ
流れる。
1は、第1、第2実施形態に比して車両上下方向寸法H
が高くなる(280mm)ものの、車両前後方向寸法L
が小さくなる(230mm)ので、車両前後方向寸法L
の制約が大きい車両に適用するとメリットが大きい。 (第4実施形態)図8は第4実施形態であり、上記第3
実施形態では、空調ケース2内の下方側に送風機7を配
置して、この送風機7の上方側に蒸発器16、エアミッ
クスドア17、およびヒータコア19を配置している
が、第4実施形態では図8に示すように、空調ケース2
内の上方側に送風機7を配置して、この送風機7の下方
側に蒸発器16、エアミックスドア17、およびヒータ
コア19を配置している。他の点は上記第3実施形態と
同じであり、空調ユニット1(空調ケース2)の車両左
右方向寸法W、車両上下方向寸法H、および車両前後方
向寸法Lは上記第3実施形態と同じに設定できる。
は、遠心多翼ファンからなる4個の送風ファン7a〜7
dを使用しているが、これを横長の1つのクロスフロー
ファンに置換することも可能である。また、空調ユニッ
ト1内に蒸発器(冷房用熱交換器)16を配設しないタ
イプや、ヒータコア(暖房用熱交換器)19を配設しな
いタイプの空調装置にも本発明は同様に適用できる。
両搭載状態を示す断面図である。
スを比較して示す車両計器盤部の概略説明図である。
視斜視図である。
面図である。
両搭載状態を示す断面図である。
面図である。
面図である。
略断面斜視図である。
図である。
器、19…ヒータコア、100…計器盤。
Claims (14)
- 【請求項1】 車室内前方部の計器盤(100)内に配
設される車両用空調装置であって、 車室内へ向かって送風される空気と熱交換を行う熱交換
器(16、19)を、その最長寸法の部位が車両左右方
向に向くように形成した横長形状とし、 この横長形状の熱交換器(16、19)を収容するケー
ス(2)を、その最長寸法の部位が車両左右方向に向く
ように形成した横長形状とし、 この横長形状のケース(2)の内部に、前記送風空気が
前記熱交換器(16、19)を通過して車両前方側から
車両後方側へ向かって流れる空気通路(12)を形成
し、 前記横長形状のケース(2)を、前記計器盤(100)
内の車両左右方向の中央部で、かつ運転席側および助手
席側の足元空間(130)の上方側に至るまでの範囲に
わたって配設したことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 回転軸(7f)の方向が車両左右方向に
向くように配置された横長形状の送風機(7)と、 最長寸法の部位が車両左右方向に向くように形成され、
前記送風機(7)の送風空気と熱交換を行う横長形状の
熱交換器(16、19)と、 最長寸法の部位が車両左右方向に向くように形成され、
前記横長形状の送風機(7)および前記横長形状の熱交
換器(16、19)を収容する横長形状のケース(2)
とを有し、 この横長形状のケース(2)内部に、前記送風空気が前
記熱交換器(16、19)を通過して車両前方側から車
両後方側へ向かって流れる空気通路(12)を形成した
ことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記横長形状の熱交換器(16、19)
の車両前方側に前記横長形状の送風機(7)が配設され
ていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装
置。 - 【請求項4】 前記横長形状のケース(2)の車両左右
方向寸法(W)は、車両上下方向寸法(H)の1.5倍
以上の大きさを有していることを特徴とする請求項1な
いし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項5】 前記横長形状のケース(2)の車両左右
方向寸法(W)および車両前後方向寸法(L)を車両上
下方向寸法(H)の1.5倍以上として、前記横長形状
のケース(2)を偏平形状としたことを特徴とする請求
項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 前記横長形状のケース(2)の車両左右
方向寸法(W)は400mm以上であることを特徴とす
る請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調
装置。 - 【請求項7】 車両搭載状態において、前記横長形状の
ケース(2)の底面部を車室内床面より200mm以上
の高さとしたことを特徴とする請求項1ないし6のいず
れか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項8】 前記熱交換器として、空気流れの上流側
に配設された冷房用熱交換器(16)と、この冷房用熱
交換器(16)の空気流れ下流側に配設された暖房用熱
交換器(19)とを備え、 前記冷房用熱交換器(16)と前記暖房用熱交換器(1
9)を前記ケース(2)内において水平面より微小な傾
斜角度(θ1 、θ2 )で傾斜配置したことを特徴とする
請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装
置。 - 【請求項9】 前記送風機(7)が前記熱交換器(1
6、19)に対して下方側に配設されており、前記送風
機(7)により送風される送風空気が車両下方側から車
両上方側に上昇した後に前記熱交換器(16、19)を
通過することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調
装置。 - 【請求項10】 前記送風機(7)が前記熱交換器(1
6、19)に対して上方側に配設されており、前記送風
機(7)により送風される送風空気が車両上方側から車
両下方側に下降した後に前記熱交換器(16、19)を
通過することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調
装置。 - 【請求項11】 前記送風機(7)および前記熱交換器
(16、19)が前記ケース(2)内部に、前記ケース
(2)の車両左右方向寸法(W)の略全幅にわたって配
設されていることを特徴とする請求項2、3、9、10
のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項12】 前記ケース(2)に、前記熱交換器
(16、19)通過後の空気を車室内への吹出口(2
5、27、28)側に導く吹出開口部(20、21、2
2)を有し、 この吹出開口部(20、21、22)を前記ケース
(2)の車両左右方向寸法(W)の略全幅にわたって開
口する横長形状としたことを特徴とする請求項1ないし
11のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項13】 前記吹出開口部(20、21、22)
のうち、乗員足元部に温風を吹き出すフット吹出開口部
(22)は、温風を真下に向けて吹き出すように形成さ
れていることを特徴とする請求項12に記載の車両用空
調装置。 - 【請求項14】 前記送風機(7)は、共通の1本の回
転軸(7e)に4個の送風ファン(7a〜7d)を串刺
し状に連結した構成からなることを特徴とする請求項
2、3、9、10、11のいずれか1つに記載の車両用
空調装置。
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