JPH11182185A - セグメント継手部の接合方法及び接合部材 - Google Patents

セグメント継手部の接合方法及び接合部材

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JPH11182185A
JPH11182185A JP9356810A JP35681097A JPH11182185A JP H11182185 A JPH11182185 A JP H11182185A JP 9356810 A JP9356810 A JP 9356810A JP 35681097 A JP35681097 A JP 35681097A JP H11182185 A JPH11182185 A JP H11182185A
Authority
JP
Japan
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bolt
joining
segment
bolt hole
joint
Prior art date
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Pending
Application number
JP9356810A
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English (en)
Inventor
Takashi Kikuchi
崇 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セグメント継手部の接合に使用されているボル
トに大きな摩擦力を付与することにより、地山の土圧が
付加されても目開きや目違いが生じることのない、セグ
メント継手部の接合方法及び接合部材を提供し、もって
トンネル工事の円滑な進行を図る。 【解決手段】セグメント継手部7a,7bをボルト接合
する際に、ボルト1とボルト孔部5a,5bの間に軟質
部材により円筒状に形成された接合部材8a,8bを介
在させ、ボルト1に大きな摩擦力を付与することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法に使
用するセグメント間のボルト接合方法及び前記方法に使
用する接合部材に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル構築工法として広く用いられて
いるシールド工法では、その一次覆工段階において、従
来よりトンネル壁面を形成するセグメントどうしは、一
般的にボルトによって互いに接合されていた。
【0003】しかし、一次覆工段階の終了後、これに続
く裏込め注入の工程で、地山とセグメント外壁の間隙に
充填剤が充填された後は、各セグメントに地山による土
圧が負荷されることとなる。
【0004】このため各セグメント間の継手部にも過大
な荷重がかかり、時間の経過とともにセグメント間を接
合しているボルトに緩みを生じる。したがって接合部の
継目の開きやずれ、即ち、目開き又は目違いとよばれる
現象が起こる。特にセグメントリングの上部を形成して
いるK型セグメントとB型セグメントの間の接合部で
は、他のセグメントに比べて大きな土圧が負荷されるた
め、この傾向が顕著であった。従来、かかる現象を防止
するために、工程の一定段階進行後に、ボルトを再締付
けして前記のような現象が生じないようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボルトの再締
付けをする場合は、その作業のために他の作業を一時的
に中断する必要がある。ボルトの数はおびただしいので
このような作業は容易ではない。よってそれだけ工期が
遅延し、また作業員の工数が増加するといった問題を生
じていた。
【0006】本発明の目的は、前記の事情に鑑みされた
ものであり、トンネル工事の円滑な進行を阻害すること
がないセグメント間のボルト接合方法及び接合部材を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段として、本発明においては、トンネル壁面を形成
するセグメントのセグメント継手部に設けたボルト孔部
にボルトを挿通することにより、セグメント間の接合を
行うセグメント継手部の接合方法において、軟質部材に
よって円筒状に形成された接合部材にボルトを挿通さ
せ、この接合部材をボルトとボルト孔部内壁の間に介在
させてボルト接合をする工程を含むことを特徴とする。
【0008】(セグメント)前記セグメントは、継手部
を介してボルトにより接合されるタイプのものであれば
よく、これらのセグメントは、例えば、K型、B型、A
型等、いずれに限定されるものではなく、またコンクリ
ート系セグメント、鉄鋼製セグメント等のいずれであっ
てもよい。
【0009】(軟質部材)前記軟質部材は、ボルトとボ
ルト孔内壁の間に介在してボルトの締着力を保持可能な
摩擦力を有しているものであればよく、軟質合成樹脂、
ゴム等が使用できる。特に容易に製造でき、十分な摩擦
力が得られるポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が
好適である。
【0010】また、前記接合部材の形状は、ボルト穴部
の形状に適合するものであれば、必ずしも完全な円筒形
に形成される必要はない。例えばボルト穴部が接合面と
反対側に開口するテーパ状に形成されている場合には、
前記接合部材も同様にテーパ状に形成することが望まし
い。またボルトの軸方向にスリットが形成されているよ
うなものであってもよい。
【0011】前記軟質部材によって円筒状に形成された
接合部材はボルトに装着され、ボルト接合の際には、ボ
ルトとボルト穴部の間に介在して、締め付け時にこれに
回転力が作用する。すると接合部材は、ボルトのネジ部
とこれらに螺合するボルト孔部のネジ部の間で変形しな
がらネジ山間に食い込むので、大きなボルトの締付け力
が必要となる。このような締付け力によって螺合したボ
ルトには、きわめて大きな摩擦力が生じるので、セグメ
ントに地山の土圧が付加された場合にも、ボルトが容易
に緩むことがなくなる。したがって、前記の再締付けを
しなくてもボルトの締着力が保持されてセグメント接合
部の継目の開きやずれが発生しない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は本発明によるセグメントのボ
ルト接合の過程を表した斜視図であり、図2は接合後の
セグメントの継手部分を表す断面図である。また、本実
施例においては、図3に表すセグメントリングにおい
て、特に目開き、目違いの生じやすいK型セグメント6
aとB型セグメント6bの接合部を用いて説明してい
る。セグメント6a,6bはそれぞれ接合面側の端部に
形成された継手板7a,7bにおいてボルト接合されて
いる。
【0013】ボルト1においては、先端に雄ねじ部2が
形成されており、ナット3には雄ねじ部2と螺合可能な
図示しない雌ねじ部4が形成されている。また継手板7
a,7bには、ボルト孔部5a,5bがボルト1を連通
可能なように形成されている。作業を容易にするため
に、ボルト孔部5a,5bの継手板の接合面と反対側の
端部の周囲はテーパ状にくり抜かれ、ボルト1を挿入す
るのに好適な構造となっている。このボルト孔の直径及
び全長は、ボルト1の規格に適合するように設計されて
いればよく、適宜変更が可能である。
【0014】接合部材8a,8bに使用される材料とし
て、本実施例ではポリ塩化ビニルを使用しているが、こ
れに替えて他の材料から成る軟質部材を使用してもよ
い。本発明においては、前記接合部材8a,8bの内径
はボルト1の軸部の外径より径大に、外径はボルト孔部
5a,5bの内径より径小になるように形成されていれ
ばよく、ボルト1及びボルト孔部5a,5bの寸法に応
じて適宜変更が可能である。また前記接合部材8a,8
bの全長はそれぞれボルト孔部5a,5bの全長及びボ
ルト1の軸長より短ければよく、一定の寸法に限定され
るものではない。
【0015】本実施例においては、まず、セグメントの
継手部の接合において、継手板7a,7b同士を隣接さ
せる前に、前記接合部材8a,8bをそれぞれ接合面側
よりボルト孔部5a,5bに軸方向に挿入する。
【0016】尚、本実施例においては、継手部の隣接前
に前記接合部材8a,8bをボルト孔部5a,5bに挿
入しているが、前記接合部材8a,8bにあらかじめボ
ルト1を挿入した後にボルト孔部5a,5bへの挿入を
行っても同様の効果が得られる。また、本実施例では、
前記接合部材8a又は8bを、それぞれボルト孔部5
a,5bの両方に挿入しているが、5aまたは5bのい
ずれか一方にのみ挿入してもよい。
【0017】次に、継手板7a,7bを隣接させてボル
ト孔部5a,5bを隣接させ、ボルト1をボルト穴部5
aの、接合面と反対側の端部より挿入する。ボルト1は
継手板7aのボルト孔部5aに挿入された接合部材8a
をまず貫通し、次に隣接する継手板7bのボルト孔部5
bの内側に挿入された接合部材8bを貫通する。この結
果、ボルト1の雄ねじ部2は、ボルト穴部5bの、接合
面と反対側の端部より突出することとなる。この雄ねじ
部2に対し、セグメント6bの継手板7b側よりナット
3の内側に形成された雌ねじ部4を螺合させることで本
実施の形態に係るセグメント6a,6b間は接合され
る。
【0018】このようにしてボルト締付けによる接合が
行われた継手部においては、セグメント6a,6bの接
合後に地山より土圧が荷重され、ボルトの緩みが発生す
る場合にも、接合部材8a,8bとボルト1、及び接合
部材8a,8bとボルト孔部接合部材8a,8bが変形
した際に生じる摩擦力により、ボルト1の回転が防止さ
れ、雄ねじ部2と雌ねじ部4の締着力が保持される。
【0019】さらに、本発明によっては、接合部材8
a,8bがボルト1とボルト孔部5a,5bの間に介在
することにより、ボルト孔部5a,5bが密閉され、セ
グメント内部への防水効果も期待できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、セグメント間の接合に
おいて、接合部材をボルトとボルト孔部の間に介在させ
て締め付けをすることで、地山による土圧が加重されて
も、接合部材によって大幅に増強された摩擦力によって
ボルトの緩みが防止される。
【0021】したがって、ボルトの再締付けを行う必要
がないため、作業工程の円滑な進行や作業員の工数削減
といった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のセグメント間の継手部の
接合過程を表す斜視図である。
【図2】本発明に係る実施例によってボルト接合したセ
グメント間の継手部の構造を表す断面図である。
【図3】各セグメントを接合したセグメントリングを表
す平面図である。
【符号の説明】
1・・ボルト 2・・雄ねじ部 3・・ナット 4・・雌ねじ部 5a,5b・・ボルト孔部 6a,6b・・セグメント 7a,7b・・継手板 8a,8b・・接合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル壁面を形成するセグメントのセ
    グメント継手部に設けたボルト孔部にボルトを挿通する
    ことにより、セグメント間の接合を行うセグメント継手
    部の接合方法において、 軟質部材によって円筒状に形成された接合部材にボルト
    を挿通させ、この接合部材をボルトとボルト孔部内壁の
    間に介在させてボルト接合をする工程を含むセグメント
    継手部の接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法に使用する接合部
    材であって、軟質部材によって円筒状に形成されたこと
    を特徴とする接合部材。
JP9356810A 1997-12-25 1997-12-25 セグメント継手部の接合方法及び接合部材 Pending JPH11182185A (ja)

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JP9356810A JPH11182185A (ja) 1997-12-25 1997-12-25 セグメント継手部の接合方法及び接合部材

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JP (1) JPH11182185A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102011597A (zh) * 2010-11-29 2011-04-13 成都中铁隆工程有限公司 隧道软弱围岩支护方法及支护结构
JP2014227756A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社フジタ セグメントの連結構造
JP2017179860A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 植村 誠 オープンシールド工法用コンクリート函体およびそれに使用するガイドピン

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JP2014227756A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社フジタ セグメントの連結構造
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