JPH11181205A - 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩素化塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH11181205A
JPH11181205A JP9356871A JP35687197A JPH11181205A JP H11181205 A JPH11181205 A JP H11181205A JP 9356871 A JP9356871 A JP 9356871A JP 35687197 A JP35687197 A JP 35687197A JP H11181205 A JPH11181205 A JP H11181205A
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vinyl chloride
chlorinated vinyl
chloride resin
parts
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JP9356871A
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Tsuyoshi Suzuki
毅之 鈴木
Toshio Okuhara
登志夫 奥原
Minoru Isshiki
實 一色
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 得られる成形品、とくにパイプの衝撃強度、
耐熱性、引張強度、熱安定性を犠牲にせずに、押出成形
において吐出量を顕著に上げることができる塩素化塩化
ビニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化前の重合度が600〜1500で
あり、塩素化度が62〜70重量%である塩素化塩化ビ
ニル系樹脂100重量部、粒子全体中のブタジエン含有
量が60重量%より小さく、スチレン含有量が30重量
%より大きいMBS粒子3〜15重量部、塩素含有量が
10〜50重量%の塩素化ポリエチレン1〜5重量部を
含んでなる塩素化塩化ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化塩化ビニル
系樹脂組成物、特に押出パイプ成形用塩素化塩化ビニル
系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩素化塩化ビニル系樹脂成形物は、耐熱
性がよいという特長を有し、従来の塩化ビニル系樹脂成
形物では加熱変形するために使用できないような比較的
高温での用途に用いられている。例えば、塩化ビニル系
樹脂成形物より熱変形温度が20〜40℃も高いことを
利用して、塩素化塩化ビニル系樹脂は、熱水用パイプと
して用いられる。加えて、パイプを成形する場合に、塩
素化塩化ビニル系樹脂は汎用の塩化ビニル系樹脂用の押
出成形機によって成形でき、このことも塩素化塩化ビニ
ル系樹脂を広く使用しやすくする要因となっている。
【0003】一方、塩素化塩化ビニル系樹脂は塩化ビニ
ル系樹脂に比べて熱安定性が劣り、成形加工中に焼けや
すいという欠点を持っている。例えば、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂を熱水用パイプに押出成形する際、着色がおこ
ったり、場合によっては押出成形中に焼けが生じ、商品
として使えない等の問題を生ずることがある。更に、塩
素化塩化ビニル系樹脂を熱水用パイプに押出成形する
と、押出成形機のダイ圧力および押出トルクが上昇して
焼ける。これを防止するために、通常の塩化ビニル系樹
脂用の押出成形機では塩化ビニル系樹脂に比べて塩素化
塩化ビニル系樹脂のフィード量を抑えて吐出量を低下さ
せてダイ圧力および押出トルクを抑える必要がある。す
なわち、塩素化塩化ビニル系樹脂のパイプ用押出成形に
あたっては吐出量が少なく、生産性が悪いという問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱安
定性に優れると同時に、押出成形時に吐出量を多くで
き、生産性を高くできる、押出パイプ成形用として好ま
しい塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、塩素化前の重合度が600〜1500
であり、塩素化度が62〜70重量%である塩素化塩化
ビニル系樹脂100重量部、粒子全体中のブタジエン含
有量が60重量%より小さく、スチレン含有量が30重
量%より大きいMBS粒子3〜15重量部、塩素含有量
が10〜50重量%の塩素化ポリエチレン1〜5重量部
を含んでなる塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を提供す
る。
【0006】塩素化塩化ビニル系樹脂としては、重合度
が600〜1500、好ましくは600〜1300で、
塩素化度が62〜70重量%、好ましくは65〜70の
塩素化塩化ビニル系樹脂を使用する。なお、重合度は、
塩素化前の塩化ビニル系樹脂の重合度を意味する。「塩
化ビニル系樹脂」は、塩化ビニルホモポリマーのみなら
ず、塩化ビニルと20重量%以下の他のモノマー(例え
ば エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化アリル、
アリルグリシジルエーテル、アクリル酸エステル、ビニ
ルエーテル等)少なくとも一種とのコポリマーを包含す
る。
【0007】塩素化塩化ビニル系樹脂の重合度が600
未満であれば十分な機械的強度が得られず、一方、その
重合度が1500を越えると、樹脂組成物の加工が容易
でないので好ましくない。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩
素化度が62重量%未満であれば、十分な耐熱性を有す
る成形品が得られず、また塩素化度が70重量%を越え
ると、溶融粘度が高くなり、樹脂組成物の加工に技術的
な困難を伴うので、好ましくない。
【0008】MBS(メチルメタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)粒子としては、粒子全体でのブ
タジエン含有量が60重量%より小さく、スチレン含有
量が30重量%より大きいMBSを用いる。
【0009】MBSのブタジエン含有量が60重量%以
上であると、パイプ押出時のダイ圧および押出トルクが
上昇するので、フィード量を抑えることにより吐出量を
抑える必要があり、パイプの生産性が悪くなる。塩素化
塩化ビニル系樹脂の流動性をあげて吐出量を高めるた
め、MBSのスチレン含有量は30重量%より大きくな
ければならない。
【0010】配合するMBSの量は、塩素化塩化ビニル
系樹脂100重量部あたり3〜15重量部である。配合
するMBSの量が3重量部未満であると、パイプの耐衝
撃物性が低下し、15重量部を越えると塩素化塩化ビニ
ル系樹脂の持つ特性である耐熱性が低下する。生産した
パイプの耐衝撃物性および耐熱性のバランスから、配合
するMBSの量は4〜12重量部であることが好まし
い。
【0011】パイプの耐衝撃物性を向上するために、M
BS粒子の押出パイプ成型品における平均分散粒径は2
000オングストローム以下であることが好ましい。パ
イプ押出時のダイ圧および押出トルクを抑えて、フィー
ド量を上げることにより吐出量を増やす為に、1kg荷重
でのビカット軟化点が60℃以上(通常90℃以下)の
MBSを用いることが好ましい。
【0012】本発明では、パイプ押出におけるダイ圧お
よび押出トルクの低下による吐出量向上のために、塩素
含有量が10〜50重量%の塩素化ポリエチレンを、塩
素化塩化ビニル系樹脂100重量部あたり1〜5重量部
配合する。塩素化ポリエチレンの塩素含有量が10重量
%未満、あるいは50重量%超であると、基材樹脂であ
る塩素化塩化ビニル系樹脂との相溶性が低下し、押出パ
イプの耐衝撃強度が不十分となる。押出パイプの耐衝撃
強度を向上させる為に、更に好ましくは塩素含有量が3
0〜40重量%である塩素化ポリエチレンを用いる。
【0013】塩素化ポリエチレン系樹脂の配合量が1重
量部未満であると、パイプ押出におけるダイ圧および押
出トルクの低下による吐出量向上の効果が見られず、5
重量部を越えると、塩素化塩化ビニル系樹脂の持つ特性
である耐熱性が低下する。
【0014】本発明では、塩素化塩化ビニル系樹脂組成
物に、上記のMBSおよび塩素化ポリエチレンの他に、
好ましくは安定剤と滑剤を配合する。安定剤と滑剤は塩
素化塩化ビニル系樹脂の成形加工において通常用いられ
るものであってよい。
【0015】安定剤として、アルキル錫化合物、例えば
メチル錫、ブチル錫、オクチル錫、混合金属アルキル
錫、ジアルキル錫2カルボン酸塩、メチル錫メルカプ
ト、オクチル錫メルカプト、ブチル錫メルカプト、ジア
ルキル錫ビス(アルキルメルカプトカルボン酸塩)、ジ−
n−オクチルスズ−S,S'−ビス(イソオクチルメルカプ
トアセテート)、ブチル錫マレエートポリマー、ブチル
錫マレエートエステル、オクチル錫マレエートポリマ
ー、オクチル錫マレエートエステルなどが用いられる。
【0016】安定剤の配合量は、塩素化塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して、1.5〜5重量部であること
が好ましい。安定剤の配合量が1.5重量部未満では、
塩素化塩化ビニル系樹脂の熱安定性が改良されない。一
方、安定剤の配合量が5重量部を越えても、熱安定性の
効果は飽和状態となり、添加量に見合って熱安定性が向
上しない。
【0017】滑剤として、ジ及びトリオレエートのポリ
グリセロール、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、高分
子量パラフィンワックスが挙げられる。中でも好ましい
滑剤は、ポリエチレンワックスである。
【0018】滑剤の配合量は、塩素化塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して、1.5〜4重量部であるのが好
ましい。滑剤の配合量が1.5重量部未満であれば溶融
粘度が高くなるため、押出加工性が悪くなる。また、滑
剤の配合量が4重量部を越えると、樹脂と金属との滑性
が強くなりすぎ、押出加工時の樹脂吐出に脈動を生じる
ことがある。
【0019】上記の添加剤の他に、塩素化塩化ビニル系
樹脂組成物には二酸化チタンや炭酸カルシウムなどの充
填剤を添加してよい。また、着色剤として、塩素化塩化
ビニル系樹脂の成形加工において通常用いられるものを
添加してよい。
【0020】本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物
は、上記の必須成分および所望の添加剤を、従来の混合
・混練装置を用いて配合することにより調製することが
できる。 本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、
従来の塩素化塩化ビニル系樹脂が用いられている分野で
用いることができるが、上記のような特性から、押出パ
イプの成形に特に好ましく用いられる。
【0021】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるわけで
はない。尚、実施例および比較例中「部」または「%」
は、特に記載のない限り「重量部」または「重量%」を
意味する。
【0022】実施例1 重合度1000の塩化ビニル樹脂を後塩素化した塩素化
度67%の塩素化塩化ビニル樹脂100部に、ブタジエ
ン含有量が46%、スチレン含有量が34%で、1kg荷
重でのビニル軟化点が70℃であり、平均分散粒径が1
500μmのMBSを8部および塩素化ポリエチレン
(H135。ダイソー株式会社製。塩素化度35%)を
3部加え、更に安定剤としてオクチル錫メルカプトを3
部、滑剤としてポリエチレンワックス(AC−617A
およびAC−629A(各1部)。アライドシグナル社
製)を合計2部加え、充填剤として二酸化チタン5部、
および着色剤を加えた。
【0023】この配合物を、300リットルのスーパー
ミキサーにて、130℃まで昇温してブレンドし、均一
な配合物を得た。東芝製TECコニカル押出機を用い
て、この配合物を1インチ径パイプに押出した。この
時、ダイス先端の樹脂温度は192.5℃であった。ま
た、モーター負荷は76アンペア、ダイ圧は290kg/
cm2であり、吐出量は63kg/hrであった。
【0024】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で34kg・cm/cm2、0℃で23kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は1
4.1kg・mであった。JIS−K−7206に準じ
て、このパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化
点を調べたところ、それぞれ127.4℃および11
2.5℃であった。JIS−K−7113に準じて、2
3℃で引張試験をおこなったところ、最大抗張力は55
9kg/cm2、破断時伸びは125%であった。パイプの
色調は、目視で赤みがなく(AA)、熱安定性は良好と判
断された。
【0025】実施例2 MBSとして、ブタジエン含有量が53.5%、スチレ
ン含有量が31.5%で、1kg荷重でのビカット軟化点
が55℃であり、平均分散粒径が1500オングストロ
ームのMBSを用いた以外は、実施例1と同様にブレン
ドおよびパイプ押出を行った。この時、ダイス先端の樹
脂温度は195.9℃であった。また、モーター負荷は
76アンペア、ダイ圧は300kg/cm2であり、吐出量
は59kg/hrであった。
【0026】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で32kg・cm/cm2、0℃で22kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は1
1.4kg・mであった。JIS−K−7206に準じ
て、このパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化
点を調べたところ、それぞれ127.2℃および11
2.3℃であった。JIS−K−7113に準じて、2
3℃で引張試験をおこなったところ、最大抗張力は56
0kg/cm2、破断時伸びは124%であった。パイプの
色調は、目視で特に赤みがなく(A)、熱安定性は良好と
判断された。
【0027】実施例3 MBSの配合量を12部に、塩素化ポリエチレンの配合
量を4部に変え、更に滑剤であるACPE617Aの配
合量を1.3部に変えた以外は実施例1と同様にブレン
ドおよびパイプ押出を行った。この時、ダイス先端の樹
脂温度は193.7℃であった。また、モーター負荷は
76アンペア、ダイ圧は280kg/cm2であり、吐出量
は63kg/hrであった。
【0028】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で32kg・cm/cm2、0℃で22kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は1
2.2kg・mであった。JIS−K−7206に準じ
て、このパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化
点を調べたところ、それぞれ126.9℃および11
2.0℃であった。JIS−K−7113に準じて、2
3℃で引張試験をおこなったところ、最大抗張力は55
1kg/cm2、破断時伸びは119%であった。パイプの
色調は、目視で特に赤みがなく(AA)、熱安定性は良好
と判断された。
【0029】比較例1 MBSとして、ブタジエン含有量が70%、スチレン含
有量が7.5%で、1kg荷重でのビカット軟化点が76
℃であり、平均分散粒径が2300オングストロームの
MBSを用い、そのMBSの配合量を6部に変えた以外
は実施例1と同様にブレンドおよびパイプ押出を行っ
た。この時、ダイス先端の樹脂温度は197.1℃であ
った。また、モーター負荷は76アンペア、ダイ圧は3
20kg/cm2であり、吐出量は56kg/hrであった。
【0030】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で31kg・cm/cm2、0℃で21kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は9.
5kg・mであった。JIS−K−7206に準じて、こ
のパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化点を調
べたところ、それぞれ127.4℃および113.4℃
であった。JIS−K−7113に準じて、23℃で引
張試験をおこなったところ、最大抗張力は560kg/cm
2、破断時伸びは125%であった。パイプの色調は、
目視で特に赤みがなく(A)、熱安定性は良好と判断され
た。
【0031】比較例2 MBSとして、ブタジエン含有量が70%、スチレン含
有量が4.5%で、1kg荷重でのビカット軟化点が50
℃であり、平均分散粒径が2100オングストロームの
MBSを用い、そのMBSの配合量を6部に変えた以外
は実施例1と同様にブレンドおよびパイプ押出を行っ
た。その時、ダイス先端の樹脂温度は196.6℃であ
った。また、モーター負荷は76アンペア、ダイ圧は3
10kg/cm2であり、吐出量は56kg/hrであった。
【0032】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で32kg・cm/cm2、0℃で22kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は1
1.8kg・mであった。JIS−K−7206に準じ
て、このパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化
点を調べたところ、それぞれ127.6℃および11
3.5℃であった。JIS−K−7113に準じて、2
3℃で引張試験をおこなったところ、最大抗張力は56
3kg/cm2、破断時伸びは121%であった。パイプ
の色調は、目視で特に赤みがなく(A)、熱安定性は良好
と判断された。
【0033】比較例3 MBSの配合量を8部に変え、塩素化ポリエチレンを用
いなかった以外は実施例1と同様にブレンドおよびパイ
プ押出を行った。この時、ダイス先端の樹脂温度は20
0.4℃であった。また、モーター負荷は76アンペ
ア、ダイ圧は310kg/cm2であり、吐出量は54kg/h
rであった。
【0034】JIS−K−7111に準じて、このパイ
プの23℃および0℃のシャルピー衝撃強度を測定した
ところ、23℃で30kg・cm/cm2、0℃で20kg・cm
/cm2であった。ASTM D−2444に準じて、0
℃での落錘衝撃強度を測定したところ、落錘強度は8.
2kg・mであった。JIS−K−7206に準じて、こ
のパイプの1kgおよび5kg荷重でのビカット軟化点を調
べたところ、それぞれ128.3℃および115.5℃
であった。JIS−K−7113に準じて、23℃で引
張試験をおこなったところ、最大抗張力は579kg/cm
2、破断時伸びは104%であった。パイプの色調は、
目視で特に赤みがあり(B)、熱安定性は良くないと判断
された。
【0035】比較例4 MBSの配合量を10部に変え、塩素化ポリエチレンを
用いなかった以外は実施例2と同様にブレンドおよびパ
イプ押出を行った。この時、ダイス先端の樹脂温度は2
01.6℃であった。また、モーター負荷は70アンペ
ア、ダイ圧は320kg/cm2であり、吐出量は47kg/h
rであった。パイプ押し出し中に、パイプに焼け筋が発
生し、焼けにより押出を中止した。
【0036】焼け筋のが入った初期の押出パイプについ
て、JIS−K−7111に準じて、23℃および0℃
のシャルピー衝撃強度を測定したところ、23℃で27
kg・cm/cm2・0℃で16kg・cm/cm2であった。AST
M D−2444に準じて、0℃での落錘衝撃強度を測
定したところ、落錘強度は5.8kg・mであった。JI
S−K−7206に準じて、このパイプの1kgおよび5
kg荷重でのビカット軟化点を調べたところ、それぞれ1
28.0℃および115.2℃であった。JIS−K−
7113に準じて、23℃で引張試験をおこなったとこ
ろ、最大抗張力は580kg/cm2、破断時伸びは102
%であった。パイプの色調は目視で焼け筋が入り、赤み
があり(C)、熱安定性は悪かった。
【0036】上記の実施例および比較例の結果を表1お
よび表2にまとめた。
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実施例1〜3の結果から明らかなように、
MBSのブタジエン含有量が60重量%より小さく、ス
チレン含有量が30重量%より大きく、かつその粒子の
表面層がメチルメタクリレートとスチレンを主成分とす
るMBS粒子を塩素化ポリエチレンとともに配合した塩
素化塩化ビニル系樹脂組成物は、得られるパイプの衝撃
強度、耐熱性、引張強度、熱安定性を犠牲にせずに、パ
イプ押出において吐出量を顕著に上げることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化前の重合度が600〜1500で
    あり、塩素化度が62〜70重量%である塩素化塩化ビ
    ニル系樹脂100重量部、 粒子全体中のブタジエン含有量が60重量%より小さ
    く、スチレン含有量が30重量%より大きいMBS粒子
    3〜15重量部、 塩素含有量が10〜50重量%の塩素化ポリエチレン1
    〜5重量部を含んでなる塩素化塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は押出パ
    イプ成型品用であり、押出パイプ成型品にした場合のM
    BSの平均分散粒径が2000オングストローム以下で
    ある請求項1項記載の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 MBSが、1kg荷重で60℃以上のビカ
    ット軟化点を有する請求項1または2記載の塩素化塩化
    ビニル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 塩素化ポリエチレンの塩素含有量が30
    〜40重量%である請求項1〜3項のいずれかに記載の
    塩素化塩化ビニル系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 MBSの配合量が、塩素化塩化ビニル系
    樹脂100重量部あたり4〜12重量部である請求項1
    〜4のいずれかに記載の塩素化塩化ビニル系樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部あ
    たり、1.5〜5重量部の安定剤および1.5〜4重量部
    の滑剤をさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載の塩
    素化塩化ビニル系樹脂組成物。
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