JP2001131375A - 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
塩素化塩化ビニル系樹脂組成物Info
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- JP2001131375A JP2001131375A JP31108099A JP31108099A JP2001131375A JP 2001131375 A JP2001131375 A JP 2001131375A JP 31108099 A JP31108099 A JP 31108099A JP 31108099 A JP31108099 A JP 31108099A JP 2001131375 A JP2001131375 A JP 2001131375A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱安定性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、一般式(1): 【化4】 (式中、R1、R2はいずれも炭素数4または8のアルキ
ル基)で示されるジアルキル錫オキサイドを含有する錫
系熱安定剤0.1〜5重量部を含有し、さらに衝撃吸収
剤および滑剤を含有する塩素化塩化ビニル樹脂組成物に
する。
脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、一般式(1): 【化4】 (式中、R1、R2はいずれも炭素数4または8のアルキ
ル基)で示されるジアルキル錫オキサイドを含有する錫
系熱安定剤0.1〜5重量部を含有し、さらに衝撃吸収
剤および滑剤を含有する塩素化塩化ビニル樹脂組成物に
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱安定性を向上さ
せた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
せた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】塩素
化塩化ビニル系樹脂の成形物は、熱変形温度が高いとい
う特徴を有し、従来の塩化ビニル系樹脂の成形物では加
熱変形するために使用できないような比較的高温での用
途に用いられている。たとえば、塩化ビニル系樹脂成形
物よりも熱変形温度が20〜40℃も高いことを利用し
て、熱水用パイプとして塩素化塩化ビニル系樹脂成形物
が用いられている。加えて、パイプを成形する場合に、
塩素化塩化ビニル系樹脂は汎用の塩化ビニル系樹脂用の
押出成形機によって成形することができ、このことも塩
素化塩化ビニル系樹脂を広く使用しやすくする要因とな
っている。
化塩化ビニル系樹脂の成形物は、熱変形温度が高いとい
う特徴を有し、従来の塩化ビニル系樹脂の成形物では加
熱変形するために使用できないような比較的高温での用
途に用いられている。たとえば、塩化ビニル系樹脂成形
物よりも熱変形温度が20〜40℃も高いことを利用し
て、熱水用パイプとして塩素化塩化ビニル系樹脂成形物
が用いられている。加えて、パイプを成形する場合に、
塩素化塩化ビニル系樹脂は汎用の塩化ビニル系樹脂用の
押出成形機によって成形することができ、このことも塩
素化塩化ビニル系樹脂を広く使用しやすくする要因とな
っている。
【0003】一方、塩素化塩化ビニル系樹脂を成形する
にあたって、塩素化塩化ビニル系樹脂は塩化ビニル系樹
脂に比べて成形温度での熱安定性が劣り、成形加工中に
焼けやすいという欠点を持っている。たとえば、塩素化
塩化ビニル系樹脂を熱水用パイプに押出成形する際、着
色がおこったり、場合によっては押出成形中に焼けが生
じ、商品として使えないなどの問題を生ずることがあ
る。
にあたって、塩素化塩化ビニル系樹脂は塩化ビニル系樹
脂に比べて成形温度での熱安定性が劣り、成形加工中に
焼けやすいという欠点を持っている。たとえば、塩素化
塩化ビニル系樹脂を熱水用パイプに押出成形する際、着
色がおこったり、場合によっては押出成形中に焼けが生
じ、商品として使えないなどの問題を生ずることがあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱安定性に優
れた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を提供するためにな
されたものであり、塩素化塩化ビニル系樹脂100重量
部(以下、部という)に対して、一般式(1):
れた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を提供するためにな
されたものであり、塩素化塩化ビニル系樹脂100重量
部(以下、部という)に対して、一般式(1):
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1、R2はいずれも炭素数4また
は8のアルキル基)で示されるジアルキル錫オキサイド
を含有する錫系熱安定剤0.1〜5部を含有し、さら
に、衝撃吸収剤および滑剤を含有する塩素化塩化ビニル
樹脂組成物(請求項1)、一般式(1)中のR1、R2が
いずれもブチル基またはオクチル基である請求項1記載
の組成物(請求項2)および前記錫系熱安定剤が、一般
式(1)で示されるジアルキル錫オキサイドを10〜1
00重量%(以下、%という)含有する請求項1または
2記載の組成物(請求項3)に関する。
は8のアルキル基)で示されるジアルキル錫オキサイド
を含有する錫系熱安定剤0.1〜5部を含有し、さら
に、衝撃吸収剤および滑剤を含有する塩素化塩化ビニル
樹脂組成物(請求項1)、一般式(1)中のR1、R2が
いずれもブチル基またはオクチル基である請求項1記載
の組成物(請求項2)および前記錫系熱安定剤が、一般
式(1)で示されるジアルキル錫オキサイドを10〜1
00重量%(以下、%という)含有する請求項1または
2記載の組成物(請求項3)に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる塩素化塩化ビ
ニル系樹脂は、一般にパイプ押出成形に用いられるもの
であって、塩素化前の塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、600〜1500、さらに600〜1300、とく
には600〜1200であることが好ましい。塩素化塩
化ビニル系樹脂の原料である塩化ビニル系樹脂の平均重
合度が600未満の場合、充分な機械的強度が得られに
くくなり、一方、1500をこえる場合、樹脂組成物の
加工が容易でなくなる傾向が生ずる。
ニル系樹脂は、一般にパイプ押出成形に用いられるもの
であって、塩素化前の塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、600〜1500、さらに600〜1300、とく
には600〜1200であることが好ましい。塩素化塩
化ビニル系樹脂の原料である塩化ビニル系樹脂の平均重
合度が600未満の場合、充分な機械的強度が得られに
くくなり、一方、1500をこえる場合、樹脂組成物の
加工が容易でなくなる傾向が生ずる。
【0008】前記塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル単
位70〜100%と塩化ビニルと共重合可能な単量体単
位0〜30%とからなる(共)重合体のことであり、そ
の具体例としては、たとえば塩化ビニルの単独重合体、
塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(たとえばエチ
レン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化アリル、アリルグ
リシジルエーテル、アクリル酸エステル、ビニルエーテ
ルなどの1種以上)との共重合体があげられるが、これ
らに限定されるものではない。
位70〜100%と塩化ビニルと共重合可能な単量体単
位0〜30%とからなる(共)重合体のことであり、そ
の具体例としては、たとえば塩化ビニルの単独重合体、
塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(たとえばエチ
レン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化アリル、アリルグ
リシジルエーテル、アクリル酸エステル、ビニルエーテ
ルなどの1種以上)との共重合体があげられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0009】前記塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度は
62〜70%、さらには64〜70%であるのが好まし
い。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度が62%未満の
場合、充分な熱変形温度を有する組成物が得られにく
く、一方、塩素化度が70%をこえる場合、溶融粘度が
高くなり、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生
ずる。
62〜70%、さらには64〜70%であるのが好まし
い。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度が62%未満の
場合、充分な熱変形温度を有する組成物が得られにく
く、一方、塩素化度が70%をこえる場合、溶融粘度が
高くなり、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生
ずる。
【0010】本発明に用いられる一般式(1):
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1、R2はいずれも炭素数4また
は8のアルキル基)で示されるジオクチル錫オキサイド
を含有する錫系熱安定剤は、塩素化塩化ビニル系樹脂の
熱安定性、具体的にはパイプなどの押出成形の混練条件
での熱安定性を向上させるために使用される。
は8のアルキル基)で示されるジオクチル錫オキサイド
を含有する錫系熱安定剤は、塩素化塩化ビニル系樹脂の
熱安定性、具体的にはパイプなどの押出成形の混練条件
での熱安定性を向上させるために使用される。
【0013】一般式(1)で示されるジアルキル錫オキ
サイドは、通常、ウレタン硬化触媒、カチオン電着触
媒、エステル化触媒などとして用いられているものであ
り、本発明のような塩素化塩化ビニル系樹脂に添加した
例はない。
サイドは、通常、ウレタン硬化触媒、カチオン電着触
媒、エステル化触媒などとして用いられているものであ
り、本発明のような塩素化塩化ビニル系樹脂に添加した
例はない。
【0014】一般式(1)で示されるジアルキル錫オキ
サイドの具体例としては、ジブチル錫オキサイド、ジオ
クチル錫オキサイドがあげられる。
サイドの具体例としては、ジブチル錫オキサイド、ジオ
クチル錫オキサイドがあげられる。
【0015】一般式(1)で示されるジアルキル錫オキ
サイドを含有する錫系熱安定剤には、前記ジアルキル錫
オキサイド以外の錫系熱安定剤が含まれていてもよい。
サイドを含有する錫系熱安定剤には、前記ジアルキル錫
オキサイド以外の錫系熱安定剤が含まれていてもよい。
【0016】前記ジアルキル錫オキサイドとそれ以外の
錫系熱安定剤との使用割合としては、前記ジアルキル錫
オキサイドが10〜100%で、ジアルキル錫オキサイ
ド以外の錫系熱安定剤が0〜90%であるのが好まし
い。前記ジアルキル錫オキサイドを10%以上含有する
ことによって塩素化塩化ビニル系樹脂に対する熱安定性
改善効果が得られ、100%で使用してもよい。
錫系熱安定剤との使用割合としては、前記ジアルキル錫
オキサイドが10〜100%で、ジアルキル錫オキサイ
ド以外の錫系熱安定剤が0〜90%であるのが好まし
い。前記ジアルキル錫オキサイドを10%以上含有する
ことによって塩素化塩化ビニル系樹脂に対する熱安定性
改善効果が得られ、100%で使用してもよい。
【0017】前記ジアルキル錫オキサイド以外の錫系熱
安定剤の例としては、アルキル錫化合物、たとえばジメ
チル錫、ジブチル錫、ジオクチル錫、ジメチル錫メルカ
プト、ジオクチル錫メルカプト、ジブチル錫メルカプ
ト、ジブチル錫マレエートポリマー、ジブチル錫マレエ
ートエステル、ジオクチル錫マレエートポリマー、ジオ
クチル錫マレエートエステルなどがあげられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
安定剤の例としては、アルキル錫化合物、たとえばジメ
チル錫、ジブチル錫、ジオクチル錫、ジメチル錫メルカ
プト、ジオクチル錫メルカプト、ジブチル錫メルカプ
ト、ジブチル錫マレエートポリマー、ジブチル錫マレエ
ートエステル、ジオクチル錫マレエートポリマー、ジオ
クチル錫マレエートエステルなどがあげられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0018】前記ジアルキル錫オキサイドを含有する錫
系熱安定剤の使用量は、塩素化塩化ビニル系樹脂100
部に対して0.1〜5部、さらには1〜5部である。錫
系熱安定剤の配合量が0.1部未満の場合、塩素化塩化
ビニル系樹脂の熱安定性が充分改善されない。一方、5
部をこえて使用しても熱安定性の効果は飽和状態とな
り、添加量に見合って熱安定性が向上しない。
系熱安定剤の使用量は、塩素化塩化ビニル系樹脂100
部に対して0.1〜5部、さらには1〜5部である。錫
系熱安定剤の配合量が0.1部未満の場合、塩素化塩化
ビニル系樹脂の熱安定性が充分改善されない。一方、5
部をこえて使用しても熱安定性の効果は飽和状態とな
り、添加量に見合って熱安定性が向上しない。
【0019】なお、前記ジアルキル錫オキサイドは塩素
化塩化ビニル樹脂100部に対して0.1部以上、さら
には0.5部以上含まれるのが、塩素化塩化ビニル系樹
脂に対する熱安定性改善効果の点から好ましい。
化塩化ビニル樹脂100部に対して0.1部以上、さら
には0.5部以上含まれるのが、塩素化塩化ビニル系樹
脂に対する熱安定性改善効果の点から好ましい。
【0020】本発明に用いられる衝撃吸収剤としては、
通常、塩素化塩化ビニル系樹脂の衝撃吸収剤として用い
られているもの、たとえばメタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン系重合体(MBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン系重合体(ABS)、ブタジエ
ンまたはスチレン−ブタジエンゴムにメチルメタクリレ
ート−スチレン−アクリロニトリルをグラフトした重合
体(MABS)、塩素化ポリエチレン(CPE)、アク
リルゴムを主成分とした衝撃吸収剤などであれば使用す
ることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではMB
SとCPEの併用が好ましい。
通常、塩素化塩化ビニル系樹脂の衝撃吸収剤として用い
られているもの、たとえばメタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン系重合体(MBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン系重合体(ABS)、ブタジエ
ンまたはスチレン−ブタジエンゴムにメチルメタクリレ
ート−スチレン−アクリロニトリルをグラフトした重合
体(MABS)、塩素化ポリエチレン(CPE)、アク
リルゴムを主成分とした衝撃吸収剤などであれば使用す
ることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではMB
SとCPEの併用が好ましい。
【0021】前記衝撃吸収剤の使用量は、耐衝撃性と熱
変形温度のバランスを持たせる点から、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂100部あたり、4〜15部、さらには4〜1
0部であるのが好ましい。
変形温度のバランスを持たせる点から、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂100部あたり、4〜15部、さらには4〜1
0部であるのが好ましい。
【0022】本発明に用いられる滑剤としては、ポリエ
チレンワックス、酸化ポリエチレン、高分子量パラフィ
ンワックスなどがあげられる。これらは単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも
ポリエチレンワックスが好ましい。
チレンワックス、酸化ポリエチレン、高分子量パラフィ
ンワックスなどがあげられる。これらは単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも
ポリエチレンワックスが好ましい。
【0023】前記滑剤の使用量は、塩素化塩化ビニル系
樹脂100部に対して1.5〜4部であるのが好まし
い。滑剤の使用量が1.5部未満の場合、溶融粘度が高
くなるため、押出加工性が低下する傾向が生じ、4部を
こえる場合、樹脂と金属との滑性が強くなりすぎ、押出
加工時の樹脂吐出に脈動が生じやすくなる。
樹脂100部に対して1.5〜4部であるのが好まし
い。滑剤の使用量が1.5部未満の場合、溶融粘度が高
くなるため、押出加工性が低下する傾向が生じ、4部を
こえる場合、樹脂と金属との滑性が強くなりすぎ、押出
加工時の樹脂吐出に脈動が生じやすくなる。
【0024】本発明では、塩素化塩化ビニル系樹脂、一
般式(1)で示されるジアルキル錫オキサイドを含有す
る錫系安定剤、衝撃吸収剤および滑剤からなる必須成分
に、さらに改質剤、加工助剤などの塩化ビニル系樹脂に
使用する添加剤を添加してもよい。また、二酸化チタン
や炭酸カルシウムなどの充填剤を添加してもよい。さら
に、着色剤として塩素化塩化ビニル系樹脂の成形加工に
一般に用いられるものを添加してもよい。
般式(1)で示されるジアルキル錫オキサイドを含有す
る錫系安定剤、衝撃吸収剤および滑剤からなる必須成分
に、さらに改質剤、加工助剤などの塩化ビニル系樹脂に
使用する添加剤を添加してもよい。また、二酸化チタン
や炭酸カルシウムなどの充填剤を添加してもよい。さら
に、着色剤として塩素化塩化ビニル系樹脂の成形加工に
一般に用いられるものを添加してもよい。
【0025】本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物
は、前記の必須成分および所望の添加剤を、従来の混合
・混練装置を用いて配合することにより製造することが
できる。本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、従
来の塩素化塩化ビニル系樹脂(組成物)が用いられてい
る分野で用いることができるが、前記のような特性か
ら、押出パイプの成形にとくに好ましく用いられる。
は、前記の必須成分および所望の添加剤を、従来の混合
・混練装置を用いて配合することにより製造することが
できる。本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、従
来の塩素化塩化ビニル系樹脂(組成物)が用いられてい
る分野で用いることができるが、前記のような特性か
ら、押出パイプの成形にとくに好ましく用いられる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の組成物を実施例をあげてさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
らに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0027】なお、実施例および比較例で用いる原材料
および評価方法を以下にまとめて説明する。
および評価方法を以下にまとめて説明する。
【0028】[原材料] 塩素化塩化ビニル樹脂:H829(鐘淵化学工業(株)
製、塩素化度68%、平均重合度1000) ジブチル錫オキサイド:U−300(日東化成(株)
製) ジオクチル錫オキサイド:U−800(日東化成(株)
製) 有機錫系熱安定剤:ジオクチル錫メルカプト(日東化成
(株)製、TVS#8831) 衝撃吸収剤1:B56(鐘淵化学工業(株)製、MB
S) 衝撃吸収剤2:H135(ダイソー(株)製、塩素化ポ
リエチレン) 滑剤1:AC629A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 滑剤2:AC617A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 充填剤:R650(堺化学工業(株)製、酸化チタン)
製、塩素化度68%、平均重合度1000) ジブチル錫オキサイド:U−300(日東化成(株)
製) ジオクチル錫オキサイド:U−800(日東化成(株)
製) 有機錫系熱安定剤:ジオクチル錫メルカプト(日東化成
(株)製、TVS#8831) 衝撃吸収剤1:B56(鐘淵化学工業(株)製、MB
S) 衝撃吸収剤2:H135(ダイソー(株)製、塩素化ポ
リエチレン) 滑剤1:AC629A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 滑剤2:AC617A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 充填剤:R650(堺化学工業(株)製、酸化チタン)
【0029】[評価方法] (黒化時間)樹脂組成物を8インチロールにより200
℃、5分間ロール混練したのち、厚さ1mmのロールシ
ートを製造した。得られたシートを用いて、ギヤオーブ
ン、200℃での静的熱安定性を評価し、黒化時間
(分)(ロールシートが黒く変色するまでの時間)を求
めた。
℃、5分間ロール混練したのち、厚さ1mmのロールシ
ートを製造した。得られたシートを用いて、ギヤオーブ
ン、200℃での静的熱安定性を評価し、黒化時間
(分)(ロールシートが黒く変色するまでの時間)を求
めた。
【0030】(分解時間)東洋精機(株)製プラストグ
ラフを用いて200℃、50回転で動的熱安定性を評価
し、分解によりトルクの上昇が開始するまでの時間を分
解時間(分)として求めた。
ラフを用いて200℃、50回転で動的熱安定性を評価
し、分解によりトルクの上昇が開始するまでの時間を分
解時間(分)として求めた。
【0031】実施例1〜5および比較例1〜2 表1に示す成分を表1に示す量配合し、ホモジナイザー
により均一に混合して樹脂組成物を製造し、評価に用い
た。結果を表1に示す。
により均一に混合して樹脂組成物を製造し、評価に用い
た。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、ジブチル錫オキサイド
またはジオクチル錫オキサイドを使用したものが、黒化
時間および分解時間が飛躍的に長くなることがわかる。
またはジオクチル錫オキサイドを使用したものが、黒化
時間および分解時間が飛躍的に長くなることがわかる。
【0034】また、錫系熱安定剤の総使用量の10%以
上をジアルキル錫オキサイドにすると、黒化時間および
分解時間が長くなる効果が得られることがわかる。
上をジアルキル錫オキサイドにすると、黒化時間および
分解時間が長くなる効果が得られることがわかる。
【0035】
【発明の効果】ジアルキル錫オキサイドを配合した本発
明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を用いることによ
り、静的熱安定性および動的熱安定性が飛躍的に向上
し、パイプ押出などの成形加工における連続生産が可能
となり、生産性が飛躍的に向上する。
明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物を用いることによ
り、静的熱安定性および動的熱安定性が飛躍的に向上
し、パイプ押出などの成形加工における連続生産が可能
となり、生産性が飛躍的に向上する。
Claims (3)
- 【請求項1】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、一般式(1): 【化1】 (式中、R1、R2はいずれも炭素数4または8のアルキ
ル基)で示されるジアルキル錫オキサイドを含有する錫
系熱安定剤0.1〜5重量部を含有し、さらに衝撃吸収
剤および滑剤を含有する塩素化塩化ビニル系樹脂組成
物。 - 【請求項2】 一般式(1)中のR1、R2がいずれもブ
チル基またはオクチル基である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 前記錫系熱安定剤が、一般式(1)で示
されるジアルキル錫オキサイドを10〜100重量%含
有する請求項1または2記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31108099A JP2001131375A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31108099A JP2001131375A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131375A true JP2001131375A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18012890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31108099A Pending JP2001131375A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001131375A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014061526A1 (ja) * | 2012-10-15 | 2014-04-24 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム組成物及びこれを用いる空気入りタイヤ |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31108099A patent/JP2001131375A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014061526A1 (ja) * | 2012-10-15 | 2014-04-24 | 横浜ゴム株式会社 | ゴム組成物及びこれを用いる空気入りタイヤ |
US9724967B2 (en) | 2012-10-15 | 2017-08-08 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber composition and pneumatic tire using the same |
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