JP2001131373A - 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
塩素化塩化ビニル系樹脂組成物Info
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- JP2001131373A JP2001131373A JP31108199A JP31108199A JP2001131373A JP 2001131373 A JP2001131373 A JP 2001131373A JP 31108199 A JP31108199 A JP 31108199A JP 31108199 A JP31108199 A JP 31108199A JP 2001131373 A JP2001131373 A JP 2001131373A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 溶融特性および金属剥離性を向上させた塩素
化塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)0.
1〜3重量部を含有し、さらに熱安定剤、衝撃吸収剤お
よび滑剤を含有する塩素化塩化ビニル樹脂組成物にす
る。または、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)
のムーニー粘度ML1+4(100℃)が40〜80
で、かつプロピレン単位含有率が23〜30重量%であ
る上記組成物にする。
化塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)0.
1〜3重量部を含有し、さらに熱安定剤、衝撃吸収剤お
よび滑剤を含有する塩素化塩化ビニル樹脂組成物にす
る。または、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)
のムーニー粘度ML1+4(100℃)が40〜80
で、かつプロピレン単位含有率が23〜30重量%であ
る上記組成物にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融特性および金
属剥離性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物に
関する。
属剥離性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】塩素
化塩化ビニル系樹脂の成形物は、熱変形温度が高いとい
う特徴を有し、従来の塩化ビニル系樹脂の成形物では加
熱変形するために使用できないような比較的高温での用
途に用いられている。たとえば、塩化ビニル系樹脂成形
物よりも熱変形温度が20〜40℃も高いことを利用し
て、熱水用パイプとして塩素化塩化ビニル系樹脂成形物
が用いられている。加えて、パイプを成形する場合に、
塩素化塩化ビニル系樹脂は汎用の塩化ビニル系樹脂用の
押出成形機によって成形することができ、このことも塩
素化塩化ビニル系樹脂を広く使用しやすくする要因とな
っている。
化塩化ビニル系樹脂の成形物は、熱変形温度が高いとい
う特徴を有し、従来の塩化ビニル系樹脂の成形物では加
熱変形するために使用できないような比較的高温での用
途に用いられている。たとえば、塩化ビニル系樹脂成形
物よりも熱変形温度が20〜40℃も高いことを利用し
て、熱水用パイプとして塩素化塩化ビニル系樹脂成形物
が用いられている。加えて、パイプを成形する場合に、
塩素化塩化ビニル系樹脂は汎用の塩化ビニル系樹脂用の
押出成形機によって成形することができ、このことも塩
素化塩化ビニル系樹脂を広く使用しやすくする要因とな
っている。
【0003】一方、塩素化塩化ビニル系樹脂を成形する
にあたって、塩素化塩化ビニル系樹脂は塩化ビニル系樹
脂に比べて溶融粘度が高く、成形温度での熱安定性が劣
り、成形加工中に焼けやすく、押出生産性が低いという
欠点を持っている。たとえば、塩素化塩化ビニル系樹脂
を熱水用パイプに押出成形する際、ダイス内で粘着が起
こり、プレートアウト物の発生がおこったり、着色がお
こったり、場合によっては押出成形中に焼けが生じ、商
品として使えないなどの問題を生ずることがある。
にあたって、塩素化塩化ビニル系樹脂は塩化ビニル系樹
脂に比べて溶融粘度が高く、成形温度での熱安定性が劣
り、成形加工中に焼けやすく、押出生産性が低いという
欠点を持っている。たとえば、塩素化塩化ビニル系樹脂
を熱水用パイプに押出成形する際、ダイス内で粘着が起
こり、プレートアウト物の発生がおこったり、着色がお
こったり、場合によっては押出成形中に焼けが生じ、商
品として使えないなどの問題を生ずることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融特性およ
び金属剥離性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂組成
物を提供するためになされたものであり、塩素化塩化ビ
ニル系樹脂100重量部(以下、部という)に対して、
エチレン−プロピレン共重合体(EPM)0.1〜3部
を含有し、さらに熱安定剤、衝撃吸収剤および滑剤を含
有する塩素化塩化ビニル系樹脂組成物(請求項1)、お
よびエチレン−プロピレン共重合体(EPM)のムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)が40〜80で、かつプロ
ピレン単位含有率が23〜30重量%(以下、%とい
う)である請求項1記載の組成物(請求項2)に関す
る。
び金属剥離性を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂組成
物を提供するためになされたものであり、塩素化塩化ビ
ニル系樹脂100重量部(以下、部という)に対して、
エチレン−プロピレン共重合体(EPM)0.1〜3部
を含有し、さらに熱安定剤、衝撃吸収剤および滑剤を含
有する塩素化塩化ビニル系樹脂組成物(請求項1)、お
よびエチレン−プロピレン共重合体(EPM)のムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)が40〜80で、かつプロ
ピレン単位含有率が23〜30重量%(以下、%とい
う)である請求項1記載の組成物(請求項2)に関す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる塩素化塩化ビ
ニル系樹脂は、一般にパイプ押出成形に用いられるもの
であって、塩素化前の塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、600〜1500、さらには600〜1300、と
くには600〜1200であることが好ましい。塩素化
塩化ビニル系樹脂の原料である塩化ビニル系樹脂の平均
重合度が600未満の場合、充分な機械的強度が得られ
にくくなり、一方、その重合度が1500をこえる場
合、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生ずる。
ニル系樹脂は、一般にパイプ押出成形に用いられるもの
であって、塩素化前の塩化ビニル系樹脂の平均重合度
は、600〜1500、さらには600〜1300、と
くには600〜1200であることが好ましい。塩素化
塩化ビニル系樹脂の原料である塩化ビニル系樹脂の平均
重合度が600未満の場合、充分な機械的強度が得られ
にくくなり、一方、その重合度が1500をこえる場
合、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生ずる。
【0006】前記塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニル単
位70〜100%と塩化ビニルと共重合可能な単量体単
位0〜30%とからなる(共)重合体のことであり、そ
の具体例としては、たとえば塩化ビニルの単独重合体、
塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(たとえばエチ
レン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化アリル、アリルグ
リシジルエーテル、アクリル酸エステル、ビニルエーテ
ルなどの1種以上)との共重合体があげられるが、これ
らに限定されるものではない。
位70〜100%と塩化ビニルと共重合可能な単量体単
位0〜30%とからなる(共)重合体のことであり、そ
の具体例としては、たとえば塩化ビニルの単独重合体、
塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(たとえばエチ
レン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化アリル、アリルグ
リシジルエーテル、アクリル酸エステル、ビニルエーテ
ルなどの1種以上)との共重合体があげられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0007】前記塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度は
62〜70%、さらには64〜70%であるのが好まし
い。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度が62%未満の
場合、充分な熱変形温度を有する組成物が得られにく
く、一方、塩素化度が70%をこえる場合、溶融粘度が
高くなり、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生
ずる。
62〜70%、さらには64〜70%であるのが好まし
い。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素化度が62%未満の
場合、充分な熱変形温度を有する組成物が得られにく
く、一方、塩素化度が70%をこえる場合、溶融粘度が
高くなり、樹脂組成物の加工が容易でなくなる傾向が生
ずる。
【0008】本発明に用いられるエチレン−プロピレン
共重合体(EPM)は、組成物の溶融粘度特性を向上さ
せ、かつ金属剥離性を向上させるために使用される。
共重合体(EPM)は、組成物の溶融粘度特性を向上さ
せ、かつ金属剥離性を向上させるために使用される。
【0009】前記エチレン−プロピレン共重合体(EP
M)は、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が40〜8
0で、かつプロピレン単位含有率が23〜30%のもの
が好ましい。ムーニー粘度ML1+4(100℃)が40
未満の場合、塩素化塩化ビニル系樹脂の溶融粘度との差
が大きくなり、混練加工時に相分離しやすくなり、加工
後の製品の物性を低下させやすくなる傾向が生じる。ま
た、ムーニー粘度ML 1+4(100℃)が80より大き
い場合、該エチレン−プロピレン共重合体の分散が不充
分になりやすくなり、製品の物性が低下したり、粘度上
昇によって溶融特性の向上が期待するようにおこらなく
なる傾向が生ずる。さらにプロピレン単位含有率が、2
3%より少なかったり30%より多くなると、押出時の
メルトフラクチャーが起こりやすくなり、製品の外観が
損われたりしやすくなる。
M)は、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が40〜8
0で、かつプロピレン単位含有率が23〜30%のもの
が好ましい。ムーニー粘度ML1+4(100℃)が40
未満の場合、塩素化塩化ビニル系樹脂の溶融粘度との差
が大きくなり、混練加工時に相分離しやすくなり、加工
後の製品の物性を低下させやすくなる傾向が生じる。ま
た、ムーニー粘度ML 1+4(100℃)が80より大き
い場合、該エチレン−プロピレン共重合体の分散が不充
分になりやすくなり、製品の物性が低下したり、粘度上
昇によって溶融特性の向上が期待するようにおこらなく
なる傾向が生ずる。さらにプロピレン単位含有率が、2
3%より少なかったり30%より多くなると、押出時の
メルトフラクチャーが起こりやすくなり、製品の外観が
損われたりしやすくなる。
【0010】前記エチレン−プロピレン共重合体(EP
M)の使用量は、塩素化塩化ビニル系樹脂100部に対
して0.1〜3部、好ましくは0.5〜3部である。該
使用量が0.1部未満の場合、期待する効果が発現せ
ず、また、3部より多い場合、相分離がおこり、製品の
品質が低下したり、外観を損うようになる。
M)の使用量は、塩素化塩化ビニル系樹脂100部に対
して0.1〜3部、好ましくは0.5〜3部である。該
使用量が0.1部未満の場合、期待する効果が発現せ
ず、また、3部より多い場合、相分離がおこり、製品の
品質が低下したり、外観を損うようになる。
【0011】本発明に用いられる熱安定剤は、組成物の
熱安定性、具体的にはパイプなどの押出成形での熱安定
性を改善し、成形加工中に焼けやすく、押出生産性が低
下するのを改善するために使用される。
熱安定性、具体的にはパイプなどの押出成形での熱安定
性を改善し、成形加工中に焼けやすく、押出生産性が低
下するのを改善するために使用される。
【0012】前記熱安定剤の具体例としては、たとえば
Ba−Zn系安定剤、Ca−Zn系安定剤、Sn系安定
剤、Pb系安定剤、Mg−Al安定剤、ハイドロタルサ
イト系安定剤など通常使用されている熱安定剤があげら
れる。これらは単独で用いてもよく2種以上を併用して
もよい。
Ba−Zn系安定剤、Ca−Zn系安定剤、Sn系安定
剤、Pb系安定剤、Mg−Al安定剤、ハイドロタルサ
イト系安定剤など通常使用されている熱安定剤があげら
れる。これらは単独で用いてもよく2種以上を併用して
もよい。
【0013】前記熱安定剤の使用量は、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂100部に対して0.1〜7部、さらには1〜
5部が好ましい。
ル系樹脂100部に対して0.1〜7部、さらには1〜
5部が好ましい。
【0014】本発明に用いられる衝撃吸収剤としては、
通常、塩素化塩化ビニル系樹脂の衝撃吸収剤として用い
られているもの、たとえばメタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン系重合体(MBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン系重合体(ABS)、ブタジエ
ンまたはスチレン−ブタジエンゴムにメチルメタクリレ
ート−スチレン−アクリロニトリルをグラフトした重合
体(MABS)、塩素化ポリエチレン(CPE)、アク
リルゴムを主成分とした耐衝撃吸収剤などであれば使用
することができる。これらは単独で用いてもよく、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではM
BSとCPEとの併用が好ましい。
通常、塩素化塩化ビニル系樹脂の衝撃吸収剤として用い
られているもの、たとえばメタクリル酸メチル−ブタジ
エン−スチレン系重合体(MBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン系重合体(ABS)、ブタジエ
ンまたはスチレン−ブタジエンゴムにメチルメタクリレ
ート−スチレン−アクリロニトリルをグラフトした重合
体(MABS)、塩素化ポリエチレン(CPE)、アク
リルゴムを主成分とした耐衝撃吸収剤などであれば使用
することができる。これらは単独で用いてもよく、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちではM
BSとCPEとの併用が好ましい。
【0015】前記衝撃吸収剤の使用量は、耐衝撃性と熱
変形温度のバランスを持たせる点から、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂100部あたり4〜15部、さらには6〜9部
であるのが好ましい。また、エチレン−プロピレン共重
合体の添加効果をさらに向上させるためには、塩素化ポ
リエチレンを0.1〜3部併用するのが好ましい。
変形温度のバランスを持たせる点から、塩素化塩化ビニ
ル系樹脂100部あたり4〜15部、さらには6〜9部
であるのが好ましい。また、エチレン−プロピレン共重
合体の添加効果をさらに向上させるためには、塩素化ポ
リエチレンを0.1〜3部併用するのが好ましい。
【0016】本発明に用いられる滑剤としては、ポリエ
チレンワックス、酸化ポリエチレン、高分子量パラフィ
ンワックスなどがあげられる。これらは単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも
ポリエチレンワックスが好ましい。
チレンワックス、酸化ポリエチレン、高分子量パラフィ
ンワックスなどがあげられる。これらは単独で用いても
よく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも
ポリエチレンワックスが好ましい。
【0017】前記滑剤の使用量は、塩素化塩化ビニル系
樹脂100部に対して1.5〜4部であるのが好まし
い。滑剤の配合量が1.5部未満の場合、溶融粘度が高
くなるため、押出加工性が低下する傾向が生じ、4部を
こえる場合、樹脂と金属との滑性が強くなりすぎ、押出
加工時の樹脂吐出に脈動が生じやすくなる。
樹脂100部に対して1.5〜4部であるのが好まし
い。滑剤の配合量が1.5部未満の場合、溶融粘度が高
くなるため、押出加工性が低下する傾向が生じ、4部を
こえる場合、樹脂と金属との滑性が強くなりすぎ、押出
加工時の樹脂吐出に脈動が生じやすくなる。
【0018】本発明では、塩素化塩化ビニル系樹脂、エ
チレン−プロピレン共重合体、熱安定剤、衝撃吸収剤お
よび滑剤からなる必須成分に、さらに改質剤、加工助剤
などの塩化ビニル系樹脂に使用する添加剤を添加しても
よい。また、二酸化チタンや炭酸カルシウムなどの充填
剤を添加してもよい。さらに、着色剤として塩素化塩化
ビニル系樹脂の成形加工に一般に用いられるものを添加
してもよい。
チレン−プロピレン共重合体、熱安定剤、衝撃吸収剤お
よび滑剤からなる必須成分に、さらに改質剤、加工助剤
などの塩化ビニル系樹脂に使用する添加剤を添加しても
よい。また、二酸化チタンや炭酸カルシウムなどの充填
剤を添加してもよい。さらに、着色剤として塩素化塩化
ビニル系樹脂の成形加工に一般に用いられるものを添加
してもよい。
【0019】本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物
は、前記の必須成分および所望の添加剤を、従来の混合
・混練装置を用いて配合することにより製造することが
できる。本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、従
来の塩素化塩化ビニル系樹脂(組成物)が用いられてい
る分野で用いることができるが、前記のような特性か
ら、押出パイプの成形にとくに好ましく用いられる。
は、前記の必須成分および所望の添加剤を、従来の混合
・混練装置を用いて配合することにより製造することが
できる。本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物は、従
来の塩素化塩化ビニル系樹脂(組成物)が用いられてい
る分野で用いることができるが、前記のような特性か
ら、押出パイプの成形にとくに好ましく用いられる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の組成物を実施例をあげてさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
らに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0021】なお、実施例および比較例で用いる原材料
および評価方法を以下にまとめて説明する。
および評価方法を以下にまとめて説明する。
【0022】[原材料] 塩素化塩化ビニル樹脂:H829(鐘淵化学工業(株)
製、塩素化度68%、平均重合度1000) エチレン−プロピレン共重合体1:EP961SP(J
SR(株)製、ML1+4(100℃)約63、プロピレ
ン単位含有率23%) エチレン−プロピレン共重合体2:EP941P(JS
R(株)製、ML1+4(100℃)約44、プロピレン
単位含有率27%) 熱安定剤:ジオクチル錫メルカプト(日東化成(株)
製、TVS#8831) 衝撃吸収剤1:B56(鐘淵化学工業(株)製、MB
S) 衝撃吸収剤2:H135(ダイソー(株)製、塩素化ポ
リエチレン) 滑剤1:AC629A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 滑剤2:AC617A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 充填剤:R650(堺化学工業(株)製、酸化チタン)
製、塩素化度68%、平均重合度1000) エチレン−プロピレン共重合体1:EP961SP(J
SR(株)製、ML1+4(100℃)約63、プロピレ
ン単位含有率23%) エチレン−プロピレン共重合体2:EP941P(JS
R(株)製、ML1+4(100℃)約44、プロピレン
単位含有率27%) 熱安定剤:ジオクチル錫メルカプト(日東化成(株)
製、TVS#8831) 衝撃吸収剤1:B56(鐘淵化学工業(株)製、MB
S) 衝撃吸収剤2:H135(ダイソー(株)製、塩素化ポ
リエチレン) 滑剤1:AC629A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 滑剤2:AC617A(アライド・シグナル社製、ポリ
エチレンワックス) 充填剤:R650(堺化学工業(株)製、酸化チタン)
【0023】[評価方法] (B法フロー値)樹脂組成物を8インチロールにより2
00℃、5分間ロール混練したのち、厚さ1mmのロー
ルシートを製造した。得られたシートを用いて、JIS
K7210の流れ試験方法の参考試験であるB法フロ
ー試験を実施した。測定条件は、ノズル1φ×1L、2
10℃、荷重2940×104Pa(300kg/c
m2)とした。
00℃、5分間ロール混練したのち、厚さ1mmのロー
ルシートを製造した。得られたシートを用いて、JIS
K7210の流れ試験方法の参考試験であるB法フロ
ー試験を実施した。測定条件は、ノズル1φ×1L、2
10℃、荷重2940×104Pa(300kg/c
m2)とした。
【0024】(プレートアウト物発生時間および表面
性)東洋精機(株)製プラストグラフのラボコニカル押
出実験機を用いて、バレル温度190℃、ダイス温度2
05℃、スクリュー回転数30回転の条件で丸棒の成形
体を押し出した。押し出した丸棒の表面性の外観評価
(目視)とダイ先端に発生する黒化したプレートアウト
物の発生時間を測定した。
性)東洋精機(株)製プラストグラフのラボコニカル押
出実験機を用いて、バレル温度190℃、ダイス温度2
05℃、スクリュー回転数30回転の条件で丸棒の成形
体を押し出した。押し出した丸棒の表面性の外観評価
(目視)とダイ先端に発生する黒化したプレートアウト
物の発生時間を測定した。
【0025】なお、外観評価(目視)は、丸棒でプレー
トアウト物が発生する前のサンプルで評価し、◎:優、
○:良、△:可、×:不可とした。
トアウト物が発生する前のサンプルで評価し、◎:優、
○:良、△:可、×:不可とした。
【0026】(アイゾット衝撃値)樹脂組成物を8イン
チロールで混練したのち、プレス加工を行ない、JIS
K7110のアイゾット衝撃試験を実施した。サンプル
作成条件はロール混練を200℃で5分、プレス加工を
205℃で10分とした。
チロールで混練したのち、プレス加工を行ない、JIS
K7110のアイゾット衝撃試験を実施した。サンプル
作成条件はロール混練を200℃で5分、プレス加工を
205℃で10分とした。
【0027】評価は、サンプル厚さ5mm、Vノッチ、
3.92J(40kg・cm)ハンマーを用いて行なっ
た。
3.92J(40kg・cm)ハンマーを用いて行なっ
た。
【0028】実施例1〜4および比較例1 表1に示す成分を表1に示す量配合し、ホモジナイザー
により均一に混合して樹脂組成物を製造した。得られた
樹脂組成物を用いて試験用サンプルを作成し、評価し
た。結果を表1に示す。
により均一に混合して樹脂組成物を製造した。得られた
樹脂組成物を用いて試験用サンプルを作成し、評価し
た。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から、エチレン−プロピレン共重合体
を添加することによってB法フロー測定による吐出量が
多くなることがわかる。また、ラボコニカルの丸棒押出
評価で、プレートアウト物発生時間が長くなり、丸棒表
面の表面性が良好になることがわかる。さらに、アイゾ
ット衝撃試験による機械特性の低下も実質的に見られな
いことがわかる。
を添加することによってB法フロー測定による吐出量が
多くなることがわかる。また、ラボコニカルの丸棒押出
評価で、プレートアウト物発生時間が長くなり、丸棒表
面の表面性が良好になることがわかる。さらに、アイゾ
ット衝撃試験による機械特性の低下も実質的に見られな
いことがわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物
を用いることにより、衝撃強度特性を損うことなく、溶
融特性を向上させ押出加工時のプレートアウト物の発生
を抑制することが可能となり、パイプ押出などの成形加
工における連続生産が可能となり、飛躍的に生産性が向
上する。
を用いることにより、衝撃強度特性を損うことなく、溶
融特性を向上させ押出加工時のプレートアウト物の発生
を抑制することが可能となり、パイプ押出などの成形加
工における連続生産が可能となり、飛躍的に生産性が向
上する。
Claims (2)
- 【請求項1】 塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)0.
1〜3重量部を含有し、さらに熱安定剤、衝撃吸収剤お
よび滑剤を含有する塩素化塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 エチレン−プロピレン共重合体(EP
M)のムーニー粘度ML1+4(100℃)が40〜80
で、かつプロピレン単位含有率が23〜30重量%であ
る請求項1記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31108199A JP2001131373A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31108199A JP2001131373A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131373A true JP2001131373A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18012902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31108199A Pending JP2001131373A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2001131373A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018059045A (ja) * | 2015-10-19 | 2018-04-12 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物、該組成物からなる成形体およびパイプ |
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1999
- 1999-11-01 JP JP31108199A patent/JP2001131373A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018059045A (ja) * | 2015-10-19 | 2018-04-12 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物、該組成物からなる成形体およびパイプ |
US10414915B2 (en) | 2015-10-19 | 2019-09-17 | Mitsui Chemicals, Inc. | Resin composition, and molded article and pipe formed from said composition |
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