JPH11180559A - 半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JPH11180559A
JPH11180559A JP35297897A JP35297897A JPH11180559A JP H11180559 A JPH11180559 A JP H11180559A JP 35297897 A JP35297897 A JP 35297897A JP 35297897 A JP35297897 A JP 35297897A JP H11180559 A JPH11180559 A JP H11180559A
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JP
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tray
base
uppermost
manufacturing apparatus
claw
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JP35297897A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Egashira
俊之 江頭
Hideji Aoki
秀二 青木
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーの精度不良により水平にトレーが積載
されず、切出爪の位置と積載されたトレー間の切出爪を
挿入すべき間隙の位置とがずれている場合にも、切出爪
の挿入を確実に行わせる。 【解決手段】 最上段トレー2Tの上面が、押さえ板8
の下面よりも低い位置になるように、トレー台1を下降
させておく。トレー台1を上昇させて行き、トレー台1
の移動領域内に進入させている押さえ板8の端部が、上
昇する最上段トレー2Tの上面によって押し上げられる
ことにより、軸10のロック機構が解除されて軸10が
突出し、最上段のトレー2Tとその下のトレー2Sとの
間隙に切出爪部32が挿入される。その後、トレー台1
の下降により、最上段トレー2Tのみがトレー2S以下
の他のトレーと分離されて、切出爪部32上に保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造装置、半
導体装置の製造方法及び半導体装置に関するものであ
る。特に、この発明は、複数枚が積み重ねられている半
導体装置収納用トレーから、最上段のトレーのみを確実
に分離するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の半導体装置の製造過程において、
半導体装置はトレーに収納された状態で、各工程間を移
送されたり、製造装置にセッティングされたりすること
が多い。このため、積み重ねられた半導体装置収納トレ
ーのそれぞれを分離する作業、又は、トレーを所定の位
置に積み重ねる作業が、製造工程中で頻繁に行われてお
り、このような作業を行うための半導体製造装置が、製
造工程の随所に配置されている。
【0003】ここで、上述した半導体製造装置の従来の
構成の一例を図17に示し、これを用いて従来の製造装
置の構成及びその動作を以下に説明する。なお、図17
は、従来の半導体製造装置の全体構造の概略を示す斜視
図である。
【0004】まず、製造装置の構成を説明する。複数の
半導体装置18Pをそれぞれの所定箇所に収納した複数
のトレー2Pが、トレー台1Pのトレー積載面1PS上
に積載され、これらのトレー2Pは、トレー台1Pに設
けられた図示しない上下駆動機構により、トレー台1P
とともに上下移動する。更に、かかる装置は、「コ」の
字型の形状を有する切出爪15Pを2対備え、この2対
の切出爪15Pはそれぞれ、トレー2Pの側辺のうちで
互いに向かい合う2辺の各々に対して、所定の距離をお
いて対向している。また、切出爪15Pの先端部には段
差部19Pが形成されており、この段差部19P上に、
分離すべきトレー2Pの上記側辺部分が搭載されて、当
該トレー2Pは切出爪15Pによって保持される。さら
に、この2対の切出爪15Pはそれぞれシリンダ3Pに
接続されており、このシリンダ3Pの伸縮によって、切
出爪15Pがトレー2Pに対して近付くあるい離れると
いう動作、即ち、切出爪15Pのトレー2Pに対する前
後移動が実現される。
【0005】次に、この製造装置の基本的な動作につい
て、図17を用いて説明する。まず、積み重ねられたト
レー2Pのそれぞれを分離する動作、ここでは、トレー
積載面1PS上に積載されたトレー2Pのうち、最上段
のトレー2P(以下、「最上段トレー2P」と称す)
を、段差部19Pによって、他のトレー2Pから分離
し、保持する動作について説明する。
【0006】まず、初期状態として、トレー台1Pの上
下移動の支障にならないように、シリンダ3Pによっ
て、切出爪15Pをトレー台1Pの通過位置の範囲外ま
で後退させておく。
【0007】次に、トレー台1Pを上昇させて行き、積
み重ねられたトレー2Pの最上段トレー2Pのつば部と
最上段より最上段トレーの下の次のトレー2P(以下、
「次のトレー2P」という)のつば部との間隙に段差部
19Pを挿入できる位置で、トレー台1Pの上昇を停止
させる。
【0008】ここで、トレー2Pの形状の概略について
簡単に触れることにする。トレー2Pの外周部にはつば
部を有するため、トレー2Pを積み重ねた場合、各トレ
ー2Pの外周部には、つば部による間隙(間隔X)が生
じる。この間隙に、段差部19Pを挿入するのである。
即ち、シリンダ3Pを伸長させることで切出爪15Pを
前進させ、最上段トレー2Pと次のトレー2Pとの間隙
に、段差部19Pを挿入する。この状態からトレー台1
Pを下降させることで、段差部19Pによって支持され
た最上段トレー2Pのみが残り、次のトレー2P以下の
他のトレー2Pはトレー台1と共に下降する。
【0009】以上のような動作により、トレー台1P上
の最上段トレー2Pを分離・保持することができる。
【0010】次に、トレー2Pを所定の位置に積み重ね
る動作、ここでは、段差部19P上に保持されているト
レー2Pを、トレー台1Pに積む動作について説明す
る。
【0011】この動作は、基本的に上述の分離・保持動
作の逆の動作をたどることになる。まず、トレー台1P
が上昇して行き、トレー積載面1PS上の最上段トレー
2Pの上面、もしくはトレー2Pがトレー積載面1PS
上に無い場合はトレー積載面1PSが、段差部19P上
に保持されているトレー2Pの底部と接する位置でトレ
ー台1Pの上昇を停止させる。その後、シリンダ3Pに
より切出爪15Pを後退させることで、段差部19P上
に保持されていたトレー2Pをトレー台1P上に積むこ
とができる。そして、トレー台1Pを下降させると、当
該トレー2Pも共に下降する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したトレーを分離
・積載する従来の装置において、トレー2Pの分離動作
を行うためには、図17に示すように、それぞれ精度良
く形成された複数のトレー2Pが、トレー積載面1PS
上に水平に整然と積み重ねられていなければならない。
しかしながら、トレー自体が形状寸法に誤差を有するた
め、このようなトレー2Pが多数積み重ねられる場合、
個々のトレー2Pの寸法誤差が累積されて、必ずしも最
上段のトレー2P(以下、「最上段トレー2P」と称
す)がトレー積載面1PSに対して水平な状態にあると
は限らない。
【0013】ここで、従来の装置で使用されるトレー2
Pについて、図18を用いて説明し、更に、積載された
トレー2Pが水平な状態にならない理由を具体的に説明
する。
【0014】トレー2Pの形状の概略は図18(a)に
示すとおりであり、例えば、幅W=300mm、長さL
=150mm、高さH10=6.5mmの外形寸法を有
し、その中央部には半導体装置を収納する所定の形状の
くぼみ2HPが複数設けられている。そして、トレーの
つば部の厚さ、即ち、外周縁から中央部に向けて幅A=
3mmで与えられる範囲の部分の厚さH13は3.5mm
であり、かかるつば部の下面からトレー底部までの高さ
11は3mmである。また、かかる形状を有するトレー
2Pを積み重ねた場合、図18(b)に示すように、ト
レーの底部から高さH12=0.5mmで与えられる部分
は、その直下のトレーと係合可能に形成されている。
【0015】さて、上述のような形状を有する個々のト
レー2Pは、設計値に対して約±0.2mm程度の形成
上の形状誤差を有しており、更に、トレーの形成時ある
いは使用時にトレーの全体的な反りが生じる場合もあ
り、その大きさは水平面に対して約±0.2mm程度で
ある。このように、全てのトレー2Pは物理的に完全同
一ではないために、複数のトレー2Pを重ね合わせた場
合に、個々のトレー2Pが全てトレー積載面1PSに対
して水平な状態にあるとは限らないのである。実際に、
図18(c)のように80枚のトレー2Pを積み重ねた
場合、全体の高さhを最上段トレーの外周部の数カ所で
測定すると、最大で6mmもの格差が生じているのであ
る。すなわち、積載されたトレー2Pの各々は、図18
(c)に示すようなxy平面に平行ではなく、同一トレ
ー2P内で一定の高さzを有さないのである。
【0016】この6mmの格差は図18(a)に示すト
レー2Pの高さH10に匹敵するため、従来の装置におけ
る動作では無視することができないほどに、水平度が損
なわれているのである。
【0017】上述のような水平に積載されていないトレ
ー2Pに対しては、図17に示す従来の装置の段差部1
9Pを上記の間隙に適切に挿入できないという問題点を
顕在化させてしまう。その理由について、図19を以て
説明する。
【0018】図19は従来の装置を図17における矢印
A4方向から見た概略図であり、積載されたトレー2P
の間隙と段差部19Pとの位置関係を説明するために、
図19では、シリンダ3Pの図示化を省略し、且つ、切
出爪15Pについては先端部の段差部19Pのみを断面
として図示している。また、同図中の波線55Pは、段
差部19Pが同じ高さにあることを解りやすくするため
の補助線である。そして、積載されたトレー2Pは、図
17に示す直交軸のy軸方向においてのみトレーの高さ
(位置)、即ち、zの値が異なるような傾きを有する状
態を仮定して描かれている。このような仮定をしても、
上記問題点を指摘する上で一般性を失わないことは、以
下の説明より明らかである。
【0019】さて、従来の装置においては、最上段トレ
ー2Pの上面が所定の位置まで上昇してきたことをセン
サ(図示せず)が検知して、トレー台1Pを停止させる
信号をトレー台の上下駆動回路に伝える。このセンサ
は、例えば、図19において点39Pで示すような予め
設定されたトレー2Pの位置を検出するように配置され
ており、最上段トレー2Pの上面が点39Pの高さにあ
るか否かを検出するのみであって、実際に最上段トレー
と最上段トレーの次のトレー2Pとの隙間Xに段差部1
9Pが挿入可能か否かまでを判断しているものではな
い。また、図17における段差部19Pは全てxy平面
に平行な面内に配置されており、しかも、その動作につ
いても、かかる面内でトレー2Pに対しての前後移動し
かできない。このため、図19に示すように、積載され
たトレー2Pが水平でない場合は、段差部19Pと本来
挿入すべき隙間とは、同じ高さに位置しない場合が生じ
るのである。
【0020】従って、上述のように積載されたトレー2
Pの各々が水平な状態にない場合には、段差部19P
を所定の位置に挿入できず、最上段トレー2Pの分離と
いう最も基本的な動作さえもできないばかりでなく、
段差部19Pとトレー2Pのつば部とが衝突して、段差
部19Pとトレー2Pとを損傷してしまったり、切出
爪15Pやシリンダ3Pの不可動な方向に大きな力が加
わる、あるいは無理な力が継続的に加わることで、切出
爪15Pやシリンダ3の駆動位置等の設定値に狂いが生
じたり、シリンダ3自体の性能に影響を及ぼすおそれも
ある。更には、上記衝突が激しかったり、トレーを適
切に分離・保持できないことにより、トレー2P内に収
納されている半導体装置が飛散又は損傷してしまうとい
う事態をも招きかねないのである。
【0021】また、トレー2Pの積み重ね動作時におい
ても、同様の問題が生じうるのである。すなわち、積載
面1PS上のトレー2が水平に積み重ねられていない場
合に、上昇してくるトレー台1上のトレー2と段差部1
9Pとが衝突して、上記のような損傷をもたらし、更
には、段差部19Pやシリンダ3Pを上方に押し上げる
力が無理に加わると、上記のような事態が発生しかね
ない。また、上記のように、トレー2Pの内容物の飛
散等の発生が生じる場合も包含しているのである。
【0022】ところで、半導体製造工程におけるトレー
分離・積載作業は頻繁になされる作業であり、その作業
の重要性は非常に高いと言える。それゆえに、上記問題
点〜を解決して、確実に且つ高速でトレーの分離・
積載動作を処理しうる半導体製造装置の開発が強く要望
されているのである。
【0023】本発明は上記のような問題点〜を解消
するためになされたものであり、半導体装置収納トレー
の分離・積載を行う半導体製造装置において、トレーの
形状精度誤差により積載時のトレーの水平度(傾き)に
影響されることなく、その分離・積載動作を確実に且つ
高速で遂行しうる、新規な構造を有する半導体製造装置
を提供することを第1の目的としている。
【0024】さらに、上記第1の目的の実現と同時に、
かかる新規な半導体製造装置を用いた、高速処理可能な
半導体製造方法を提供すると共に、そのような製造方法
を通じて半導体装置を得ることを第2の目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明に係る半導体製造装置は、上下方向に移動可能なトレ
ー台の積載面上に積載された、複数の半導体装置を収納
する複数のトレーの中から最上段トレーのみをその他の
トレーから分離するために、前記最上段トレーのみを保
持する半導体製造装置であって、前記トレーの外枠に対
応した形状を有するトレー通過エリアに接する内周側辺
を有するベースと、前記トレーのうちの前記最上段トレ
ーと前記最上段トレーの次のトレーとの間隙、又は前記
積載面と該積載面上に積載された最上段トレーとの間隙
に挿入されて、前記最上段トレーのつば部との当接によ
り前記最上段トレーを保持するための切出爪部を有する
軸と、前記ベースの前記内周側辺のうちの任意の1つに
沿って前記ベースの上面に配置された支持台と、その一
端部側が前記トレー通過エリア内にまで延びており、前
記軸の前記切出爪部が前記一端部側と所定の間隔を保持
した状態で前記トレー通過エリア内へ向けて突出できる
ように、前記軸をその他端部側で支持する押さえ板とを
備え、前記押さえ板の前記一端部側が前記トレー台の上
昇移動に伴い前記最上段トレーに当接した場合に、当該
当接状態のままで前記最上段トレーから受ける押圧力に
よって前記押さえ板が移動しうるように、前記押さえ板
の前記他端部側は前記支持台の一端部側に支持されてお
り、前記支持台は、前記トレー通過エリア側の他端部側
において、前記切出爪部が前記トレー通過エリア内へ突
出しないように規制しており、且つ前記押圧力による前
記押さえ板の前記移動に追従して前記切出爪部がその移
動を開始するのに応じて、前記切出爪部に対する規制状
態を解除するロック機構を備えることを特徴とする。
【0026】(2)請求項2記載の発明に係る半導体製
造装置は、前記切出爪部を有する前記軸と、前記支持台
と、前記押さえ板とをそれぞれ互いに独立して備える切
出爪ユニットが少なくとも3つ、前記ベースの前記内周
側辺に沿って、前記最上段トレーを安定的に保持可能な
前記ベース上面上の位置に配置されていることを特徴と
する。
【0027】(3)請求項3記載の発明に係る半導体装
置の製造方法は、請求項2記載の前記半導体製造装置を
用いて、前記半導体装置を製造するための半導体装置の
製造方法であって、請求項2記載の前記半導体製造装置
を準備し、前記トレーを前記トレー台の前記積載面上に
積載し、前記トレー台を上昇させて前記ベースの前記ト
レー通過エリア内を通過させ、前記最上段トレーと前記
最上段トレーの次のトレーとの間隙、又は前記積載面と
該積載面上に積載された最上段トレーとの間隙であっ
て、前記切出爪部が挿入されるべき間隙のうちで、最も
低い位置にある間隙に、対応する前記切出爪部が挿入さ
れる位置まで前記トレー台を上昇し続けた後に、前記ト
レー台を停止させることを特徴とする。
【0028】(4)請求項4記載の発明に係る半導体装
置は、請求項2記載の前記半導体製造装置を用いて製造
されることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本実施
の形態1に係る半導体製造装置の全体構成の概略を示す
斜視図である。また、図2〜図8は、図1に示す矢印A
1方向から本半導体製造装置をその中核たる後述の切出
爪部ユニットを中心に眺めた際の、一部断面図を含む正
面図である。但し、図2〜図8では、図1に示す半導体
製造装置のトレー分離・積載動作を説明するための模式
的な図面であるため、矢印A1方向から半導体製造装置
を見た場合に、本来、後方に描かれるべき構成要素の図
示化を省略している。また、これらの図2〜図8では、
後述する切出爪部ユニット30の4基(U1〜U4、図
1参照)のうち第1切出爪部ユニットU1とその動作の
説明に必要な基本的構成要素のみを抽出して図示してい
る。というのは、各ユニットU1〜U4の構成と動作と
は、それらが別個独立して動作する点を除いて、基本的
に同一であるからである。以下に、本発明の実施の形態
1に係る半導体製造装置を上記図面を用いて説明する。
【0030】A.全体構成 まず、図1を用いて、本発明に係る半導体製造装置の全
体の構成を説明する。トレー台1は図示しない駆動機構
により上下方向(図1で示すz方向)に移動可能であ
り、その積載面1S上に、複数の半導体装置を収納する
ための複数のトレー2を積載する点については、従来装
置(図17参照)と同一である。ここで、トレー2は従
来装置で使用するトレー2P(図18(a)参照)と同
一のものとする。そして、ベース4がトレー台1の積載
面1Sに対して略平行に配置されており、このベース4
の中央部をトレー2が通過できるように、トレー2の外
枠に対応した形状を有するトレー通過エリアをなす貫通
孔4Hが、図1に示すように、ベース4に形成されてい
る。また、貫通孔4Hの壁面で規定されるベース4の内
周側辺に沿って、ベース4の上面の所定の位置に、本発
明の特徴的構成要素である切出爪部ユニット30が4基
(U1〜U4)配置されている。ここでは特に、貫通孔
4Hの向かい合う2辺の各々に沿って、対向する1対の
切出爪部ユニット30が配置されている。つまり、図1
に示す構成では、1組の向かい合う2辺に2対の切出爪
部ユニット30が配置されている。勿論、2組の向かい
合う2辺にそれぞれ1対ずつの切出爪部ユニット30が
配置される形態、即ち、ベース4の内周側辺の各辺に1
基ずつ前記切出爪部ユニット30が配置される形態とし
ても良く、その場合においても本発明の効果には何ら支
障がない。なお、切出爪部ユニット30の配置数、配置
位置については、原理的には、少なくとも3基によって
トレー2を安定的に保持可能な位置に配置する形態であ
れば良い。
【0031】以下、この切出爪部ユニット30の構成に
ついて、図1あるいは図2を用いて詳述する。なお、図
2においては、図面の煩雑を避けるために、断面図とし
てベース4を表している。この点は、後述する図3〜図
8においても同様である。
【0032】上記内周側辺と外周側辺とで挟まれたベー
ス4の上面上において、内周側辺に沿って所定の位置
に、且つ、かかる内周側辺に直交するように、レール3
6が敷設されている。また、支持台5の後述する前進移
動を規制するためのストッパ7が、レール36のベース
4の内周側の先端部に対峙するように、ベース4の内周
側辺に沿って配置されている。
【0033】支持台5は、長方形の板状部材の上面上
に、その一対の長辺の一端部側に沿ってそれぞれ第1突
出部及び第2突出部が向かい合うように形成されてお
り、かかる突出部が形成されていない側(他端部側)の
短辺部の中央部において当該短辺部に沿って、第3突出
部が備えられている。この第3突出部は、後述するよう
に、ロック機構の一翼を担う第2フック13として機能
する。また、支持台5の板状部材の下面には、図1の矢
印A2方向からの断面が「コ」の字型の部材を備えてお
り、この「コ」の字型部材がレール36に摺動可能に嵌
合されており、これによって、支持台5は当該レール3
6上に支持されつつ、レール36上を摺動しうる。更
に、ベース4の上面上中、ストッパ7側のレール36の
貫通孔4H側の一方の側面(−y方向側)の近傍部分
に、第1突起部が設けられており、又、支持台5の板状
部材部の下面のうちで上記第1突出部の直下に当たる部
分には、上記第1突起部に対向するように第2突起部が
設けられている。そして、ベース4上の上記第1突起部
と支持台5上の上記第2突起部とは第1バネ6を介して
連結されている。従って、支持台5とベース4とが第1
バネ6を介して接続され、この第1バネの復元力によ
り、支持台5はトレー通過エリアの方向に向かって(以
下、支持台5の移動に対して、「前方」と表現する)移
動することが可能となる。勿論、ベース4の上記第1突
起部、支持台5の上記第2突起部及び第1バネ6は、支
持台5の摺動の妨げとならないように配置されているこ
とは言うまでもない。
【0034】なお、ベース4の上面に配置される上記の
構成要素全体、即ち、支持台5、レール36、ストッパ
7、第1及び第2突起部、第1バネ6を総称して、その
機能面から、「広義の支持台」として定義することもで
きる。
【0035】更に、支持台5の上記第1突出部の、かか
る突出部が形成されている板状部材の長辺に沿う側面に
は、かかる側面に垂直な第1貫通孔が設けられており、
上記第2突出部の対応する箇所にも同様に第2貫通孔が
設けられている。これに対して、押さえ板8は、図2に
示すように、その側面の(図2のxz平面に関する)断
面がほぼ「L」字型をなす部材であり、その短辺の一方
の先端部(他端部)の両側面には、その表面から内部に
向けて(図2の+y,−y方向に向けて)所定の深さの
第1及び第2穿設孔を有している。そして、押さえ板8
は、上記第1穿設孔と支持台5の第1貫通孔に並びに上
記第2穿設孔と支持台5の第2貫通孔とにそれぞれ棒状
部材を挿入することにより、支持台5によって支持され
ている。そして、各貫通孔と各穿設孔の内部にはベアリ
ング(図示せず)が装備されているので、支持台5と押
さえ板8とは上記棒状部材を支点31として回動可能で
あるが、かかる回動範囲は、支持台5の他端部の一方の
側面に形成された第3突起部と、押さえ板8の上記トレ
ー通過エリア側の一端部側の側面であって支持台5の第
3突起部と同じ側に形成された第4突起部とを連結する
第3バネ9によって規制されている。
【0036】更に、押さえ板8の「L」字型の長辺部分
の中央付近であって、支持台5の板状部材の上面と対向
する面には、切り欠き部33が設けられれている。ま
た、押さえ板8の他端部には、押さえ板8の「L」字型
の長辺部分に平行に、且つ、上記の押さえ板8の穿設孔
に垂直な方向に、後述する軸10を支持するための貫通
孔(図示せず)が設けられている。
【0037】押さえ板8のかかる貫通孔の内部にはベア
リング(図示せず)が装備されており、軸10がその軸
方向に移動可能に上記ベアリングを介して貫通孔内に挿
入されている。この軸10は、図2に示すように、トレ
ー通過エリア側に位置する、その一端部に段差状に形成
された切出爪部32と、他端部に連結された、後述する
プレート14と係合するための円盤状の係合板37とを
備える。この切出爪部32は、支持台5の上記板状部材
と対向する押さえ板8の面(以下、「押さえ板8の下
面」と表現する)と対向する面を有しており、後述する
ように、かかる面上とトレー2のつば部の下面とが当接
してトレー2を保持する。
【0038】そして、軸10は、軸10が押さえ板8の
上記貫通孔に挿入されている部分と切出爪部32との間
に、円盤状の部材35を有しており、この円盤状部材3
5は、その外周部の一部が押さえ板8の上記切り欠き部
33内に存在し、且つ、後述する軸10の前後移動の際
に、かかる切り欠き部33の両壁面と係合しうる位置に
固定される。即ち、円盤状部材は、軸10の前後移動に
より、切り欠き部33の押さえ板8の一端部側の壁面で
ある第3フック34と、あるいは、押さえ板8の他端部
側の壁面である第5フック38と係合する機能を有して
いる。そこで、かかる機能を据えて、以降、同部材35
を第4フック35とも呼称する。また、この円盤状部材
35と、押さえ板8の他端部側の貫通孔を有する面のう
ちで、かかる円盤状部材35と対向する面との間には、
第2バネ12が軸10に巻装されており、この第2バネ
12の復元力を利用して軸10は前方へ突出される。
【0039】更に、軸10の一端部側であって切出爪部
32よりも軸の中央側であって、且つ、上記切出爪部3
2とは逆側に位置する部分は、支持台5の第2フック1
3である上記突出部に係合しうる形状が、第1フック1
1として形成されている。この第1フック11と第2フ
ック13とは、それらが係合することで、切出爪部3
2がトレー通過エリア内へ突出しないように切出爪部3
2を規制しており、且つ、後述するように、上昇する
トレー台1上の最上段のトレー2から受ける押圧力によ
る押さえ板8の移動に追従して切出爪部32がその移動
を開始するのに応じて、切出爪部32に対する上記の規
制状態を解除するロック機構としても機能するのであ
る。
【0040】このように、切出爪部ユニット30は上記
の構成要素を備えている。
【0041】更に、ベース4上には、第1切出爪ユニッ
トU1と第2切出爪ユニットU2のそれぞれの係合板3
7の両方に係合しうる長さを有する板状部材であるプレ
ート14と、このプレート14の一方の面の中央部に接
続されたシリンダ3とが備えられており、かかるシリン
ダ3及びプレート14は、第1及び第2切出爪ユニット
U1,U2の後方であって、プレート14の上記一方の
面と第1及び第2切出爪ユニットU1,U2のそれぞれ
の係合板37のそれぞれの軸10が接続されている面の
双方に、プレート14の下側(−z方向側)長辺に沿っ
て係合しうる位置に配置されている。第3及び第4切出
爪ユニットについても同様のシリンダ3とプレート14
が配置される。このシリンダ3の伸縮と上記の第1バネ
6の復元力との作用により、支持台5をレール36上を
前後に摺動させるのである。なお、本実施の形態1の構
成では、1組のシリンダ3とプレート14とによって、
2基の切出爪部ユニット30を同時に駆動する形態を採
っているが、勿論、各切出爪部ユニット30に対してそ
れぞれの駆動機構を設けても良く、上記の駆動形態と比
較しても得られる効果に差異はない。
【0042】B.切出爪ユニット30の基本動作 次に、図2〜図8を用いて、上述の構成を有する本実施
の形態1に係る半導体製造装置の基本的な動作について
説明するが、最初に、トレー台1のトレー積載面1S上
に積み重ねられた複数のトレー2(以下、「積載トレー
2」と称す)のうち最上段のトレー2(以下、「最上段
トレー2」と称す)のみを分離する動作について述べ
る。
【0043】まず、図2に示すトレー台1のトレー積載
面1S上には、複数のトレー2が積み重ねられ、この
際、最上段トレー2の上面が押さえ板8の下面よりも低
い位置になるように、トレー台1を下降しておく。
【0044】図2は、切出爪部ユニット30(U1)の
全構成要素がベース4上の外周側辺と内周側辺に挟まれ
た領域内に収まっている状態を示しており、かかる状態
が本製造装置のトレー分離動作時における初期状態であ
る。この初期状態を為すには、まず、シリンダ3を縮ま
せることにより、プレート14を後退させて行き、プレ
ート14と軸10に設けられた係合板37とが係合した
後は、プレート14から係合板37への押圧力によっ
て、軸10は復元力を受けつつ後方(図2における−x
方向)に引っ張られて行く。その際、軸10、従って第
4フック35の後退に伴い、第2バネ12は収縮されて
いく。そして、第4フック35と第5フック38とが係
合するまで軸10が後方に引かれた後は(この時点で、
第2バネ12は最も収縮された状態となる)、軸10に
伝えられたシリンダ3の収縮力は第4フック35と第5
フック38を介して、支持台5に伝達されて、支持台5
は第1バネ6の弾性力に逆らってレール36上を後方に
摺動して行き、それに伴い押さえ板8もトレー通過エリ
ア外へと向けて後退していく。そして、切出爪部ユニッ
ト30の全構成要素がトレー通過エリア外に後退したと
ころで、シリンダ3の収縮を停止させるのである。
【0045】次に、切出爪ユニット30を図2に示す初
期状態から図3に示す状態(押さえ板8の一端部をトレ
ー通過エリア内へ突出させた状態)へ移行させる。即
ち、シリンダ3を+x方向に伸ばして行くと、その伸長
に追従して、支持台5は、第1バネ6の復元力により、
プレート14と軸10の係合板37とが係合し、且つ、
第4フック35と第5フック38とが係合した状態のま
まで、支持台5がストッパ7に当接するまで、レール3
6上を前方(図2におけるx方向)に摺動して行く。そ
して、支持台5がストッパ7に当接すると、支持台5は
ベース4上に固定された状態となる。更に、シリンダ3
を伸ばして行くと、支持台5は不動なので、今度は軸1
0が第2バネ12の復元力を受けて軸10のみが+x方
向へと更に進行することとなるので、第4フック35と
第5フック38との係合が解除され、軸10は、第1フ
ック11と第2フック13とが係合するまで前進する。
この第1フック11と第2フック13との係合により軸
10が停止した状態では、軸10は第2バネ12の復元
力に対抗しており、この点において、第1フック11と
第2フック13とは軸10の突出、即ち、切出爪部32
がトレー通過エリア内へ突出しようとするのを規制する
ロック機構として機能している。なお、軸10が上述の
ようにロック状態となった後も、シリンダ3を伸ばして
行き、プレート14と軸10の係合板37とが後の動作
で互いに干渉しないように、両者の間隔を開けておく。
上述のようにして、図3に示す状態を為すのであるが、
この状態においては、押さえ板8の一端部側のみがトレ
ー通過エリア内にまで延びており、切出爪部32等の他
の構成要素は依然としてトレー通過エリア外に残るよう
に、押さえ板8及び軸10の一端部側の寸法が設計され
ている。
【0046】図3に示す状態の後に、トレー台1を上昇
させて行くのであるが、図4は、トレー通過エリア内に
延びている押さえ板8の一端部側の下面が、最上段トレ
ー2のつば部の上面と当接した瞬間を図示したものであ
る。そして、トレー台1を更に上昇させて行くと、最上
段トレー2のつば部の上面が押さえ板8の一端部の下面
に当接した状態のままで、最上段トレー2から受ける押
圧力によって、押さえ板8は支点31を中心にして回動
を開始し、これに追従して軸10もこの回動を開始す
る。この回動の途中における、第1フック11と第2フ
ック13との係合が、即ち、切出爪部32のロック機構
が解除される直前の状態を、図5に示す。
【0047】更にトレー台1を上昇し続けると、切出爪
部32に対する規制状態が解除され、かかるロック機構
が解除された瞬間に、第2バネ12の復元力により、軸
10、即ち切出爪部32が第4フック35と第3フック
34とが当接するまで、ほぼ水平に前方へ突出して、図
6に示すように、軸10の切出爪部32が最上段トレー
2のつば部と最上段トレー2の直下の次のトレー2(以
下、「次のトレー2」と称する)のつば部との間隙に挿
入される。図6はロック機構が解除された直後の状態、
つまり、上述の動作状況を描いたものであるが、上述の
突出動作と挿入動作とはロック機構の解除と同時に瞬時
に行われるため、一連の動作を極めて高速に実現でき
る。
【0048】なお、ここでは、トレー積載面1S上には
複数のトレー2が積載されている状態について説明して
いるが、トレー分離作業が進み、トレー積載面1S上に
1枚のトレー2のみが在る状態においては、最上段トレ
ー2である当該トレー2のつば部とトレー積載面1Sと
の間隙に対して、切出爪部32の上記突出動作及び挿入
動作を行うことを付け加えておく。かかる状況を想定す
ることは、以下の説明においても同様であり、トレー積
載面1S上に在る複数のトレー2に対する各動作と何ら
変わりはない。
【0049】さて、切出爪部32が所定の間隙に挿入さ
れた後も、トレー台1は上昇を続け、予め規定されてい
る高さに達するとその上昇を停止する。ここでは、切出
爪ユニットU1のみを抽出して、その動作を説明してい
るが、本半導体製造装置には4基の切出爪ユニット30
を備えているために、他のユニットの切出爪部32が対
応する間隙に全て挿入されるように、所定の位置までト
レー台1を上昇させるのである。その際、既に切出爪部
32の挿入が完了しているユニット(ここでは、U1が
相当)においては、図7に示すように、最上段トレー2
のつば部の上面が押さえ板8の一端部の下面に当接した
状態のままで、最上段トレー2から受ける押圧力によっ
て、押さえ板8と軸10とは、支点31を中心に、トレ
ー台1の上昇に追随して回動を続けるのである。上記の
動作(図7参照)については、後に詳述する。
【0050】次に、トレー台1が所定の位置まで上昇す
ることで、全ての切出爪部ユニット30(U1〜U4)
の切出爪部32がそれぞれ所定の間隙に挿入されると、
トレー台1を下降に転じる。すると、押さえ板8の一端
部の下面が、第3バネ9の復元力により最上段トレー2
のつば部の上面に当接した状態のままで、トレー台1の
下降に追随して、押さえ板8と軸10とは支点31を中
心に、上記とは逆方向に回動して行く。そして、押さえ
板8と軸10とが水平状態に戻ると、トレー台1はその
後も下降し続けるので、最上段トレー2は押さえ板8の
一端部の下面から離れて、最上段トレー2のみが切出爪
部32上に保持されることとなり、その結果、図8に示
すように、トレー台1と共に下降する他の積載トレー2
から分離される。但し、第3バネ9の復元力に依らなく
ても、トレー台1の下降に従って、押さえ板8を重力に
よって水平状態に戻すことは可能であるので、第3バネ
9は、本実施の形態1において必須の構成要素ではない
とも言える。
【0051】なお、図1〜図8には図示していないが、
ベース4及びトレー台1には、積載トレー2が上下方向
(垂直方向)に移動するためのガイドが設置されている
ので、切出爪部32の先端に保持されているトレー2及
びトレー積載面1S上に積載される複数のトレー2が、
水平方向の位置ズレを起こすことはない。
【0052】さて、次に、切出爪部32上に保持された
トレー2をトレー台1に戻す動作、つまり積載動作につ
いて説明するが、基本的には、上記のトレー分離動作の
逆の動作をたどれば良い。
【0053】まず、図8に示す、トレー2を切出爪部3
2上に保持している状態から、トレー台1を上昇させて
行くと、切出爪部32上に保持されているトレー2の底
部から距離H12の部分が、積載トレー2の最上段トレー
2に係合する(図18(b)参照)ように当接する。更
にトレー台1を上昇させて行くと、切出爪部32上に保
持されていたトレー2のつば部の上面が、切出爪部32
上から離れて押さえ板8の一端部側に当接し、当該一端
部側を押し上げて行く。その後、トレー分離動作時にお
けるトレー台1の停止位置と同じ位置で、トレー台1を
停止する。この状態(図7参照)から、シリンダ3を縮
めて行くと、プレート14と軸10の係合板37とが係
合し、軸10は後方へ引っ張られる。軸10の後退に従
って、第4フック35は第3フック34との係合を解除
して、再度第5フック38と係合するようになるが、か
かる軸10の後退の過程で、切出爪部32も挿入されて
いた間隙から後退することになる。その後、シリンダ3
の収縮は、プレート14と軸10の係合板37との係合
及び第4フック35と第5フック38との係合を介し
て、支持台5を後退させる。支持台5の後退が進行する
と、押さえ板8の一端部側の下面と切出爪32部上に保
持されていたトレー2との当接は解除されて、第3バネ
9の復元力によって押さえ板8及び軸10が水平状態に
戻る。上述の一連の動作により、トレー積載動作を行う
ことができる。
【0054】なお、押さえ板8と軸10とが水平に戻っ
た以降も、更に、支持台5を後退させて、図2に示すよ
うな初期状態に戻しても良いが、分離・積載動作を連続
して行う場合には、必ずしも図2に示す初期状態まで戻
さなくても、図3に示す状態まで復帰させれば良い。こ
のようにしても、連続動作に支障がないばかりか、寧ろ
連続動作時の高速化が図れるという利点がある。
【0055】以上のようなトレー分離動作においては
(積載動作においても)、トレー台1の上昇に伴い最上
段トレー2と押さえ板8の一端部側の下面とが当接した
状態(図3参照)から、切出爪部32が所定の間隙に挿
入される状態(図6)までの一連の動作に、本実施の形
態1の本質的な特徴がある。そのように捉えるときに
は、図3〜図6に示す形態を実現する、既述した広義の
支持台(5,6,7,36等)と、回動自在に支持され
た押さえ板8及び軸10と、切出爪部32のロック機構
とが、この実施の形態1に係る半導体製造装置に必須部
分をなすものと、理解される。
【0056】さて、ここで、押さえ板8と切出爪部32
との形状の、トレー2に対する設計について言及するこ
とにする。図9は、これら3者の形状寸法の関係を示す
図であり、説明の便宜上、トレー2のつば部の幅及びそ
の厚さをそれぞれA,H13とし、切出爪部32が挿入さ
れる間隙、即ち最上段トレー2のつば部の下面と次のト
レー2のつば部上面との間隔をXとし、切出爪部32の
先端から距離Aの部分の厚さ(以下、「切出爪部32の
厚さ」と称する)をTとし、押さえ板8の一端部側の下
面と切出爪部32の上面との間隔をYとして、表してい
る。また、トレー2の高さ及び積載時の直下のトレー2
との係合部分の高さをそれぞれH10,H12とすると、積
載トレー2間の間隔は(H10−H12)で表される。当然
のことながら、切出爪部32の厚さTは間隙Xよりも小
さくなければならず、且つ、押さえ板8の下面からの距
離(Y+T)はトレー2の上面からの距離(H10
12)よりも小さくなければならない。加えて、既述の
ように、トレー2が±0.2mm程度の形状誤差を有す
るために間隔X及び(H10−H12)の値にはバラツキが
あることを勘案して、当該Y及びTの値は設計されてい
る。また、間隔Yはつば部の厚さH13よりも大きく設計
されており、切出爪部32の上面と押さえ板8の一端部
側の下面とは常にこの間隔Yを保持するように、つま
り、軸10と押さえ板8とは所定の間隔を保って常に平
行状態となるように、押さえ板8の他端部側で軸10を
支持している。
【0057】C.本製造装置の全体の基本動作 さて、上述のトレー分離動作において、図6に示すよう
に、切出爪部32が最上段トレー2のつば部と次のトレ
ー2のつば部との間隙に挿入された後も、トレー台1は
所定の高さまで上昇を続けることを上述したが、この点
について、本製造装置における4基の切出爪ユニット3
0(U1〜U4)全体の動作を説明することで、かかる
上昇移動について説明を加えることにしよう。
【0058】まず、図2〜図6に示す形態の一連の動作
により、上述のように、第1切出爪部ユニット30(U
1)は所定の間隙への切出爪部32の挿入を完了してい
る。ここで、留意すべき点とは、(i)図2〜図6にに
おいて示した上述の動作により、押さえ板8の一端部側
をトレー通過エリア内へ延ばした後は、図3〜図7に示
す第1切出爪部ユニットU1は、他の第2〜第4ユニッ
トU2〜U4とは全く別個独立に動作可能な点である。
また、既述のように、(ii)積載トレー2は積載面1
Sに対して常に水平であるとは限らず、傾いている場合
があることを考えれば、第1ユニットU1の挿入動作が
完了していても、他の第2〜第4ユニットU2〜U4の
挿入動作が完了しているとは限らないのである。この2
点(i)〜(ii)について、図10を用いて詳述す
る。
【0059】図10(a)〜(d)は、第1〜第4切出
爪部ユニットU1〜U4のそれぞれの切出爪部32の挿
入タイミングを説明するための模式図であり、丁度、図
1に示す矢印A2の方向から半導体製造装置を眺めた際
の図である。但し、以下の説明の便宜から、図10には
ユニットU1及びU2の各切出爪部32と積載トレー2
との位置関係のみを示し、他の構成要素の図示化を省略
しており、また、同様の理由から、例えば、ユニットU
1の構成要素には切出爪部32−1のように、構成要素
の符号にハイフンとユニット番号を付記して、その区別
することにする。さらに、積載トレー2は、その説明を
解りやすくするため、図10(a)に示す直交軸のy軸
方向においてのみトレー2の高さ、即ち、z軸方向の位
置が異なるような傾きを有する状態を仮定して描かれい
る。従って、図1に示すように配置された4基の切出爪
ユニット40(U1〜U4)のうち、第1ユニットU1
と第3ユニットU3とが、トレー通過エリアを介して対
峙しており、それぞれがベース4上に固定されているた
め、かかる仮定のもとでは、第1及び第3ユニット(U
1,U3)の各切出爪部32の挿入動作は同時に行われ
る。同様に、第2及び第4ユニット(U2,U4)の各
切出爪部32の挿入動作は同時に行われる。このような
仮定のもとに以後の説明を進めても、一般性を失うこと
はない。また、同図中の波線55は切出爪部32−1及
び32−2が同じ高さにあることを示す補助線である。
【0060】さて、図10(a)では、両ユニットU1
及びU2は共に図3に示す状態にあり、積載トレー2の
最上段トレー2の上面は、切出爪部32−1及び32−
2の両者の各下面よりも低い位置にある(従って、切出
爪部32−3及び32−4も同様である)。図10
(a)の状態から、トレー台1がの上昇して行くと、ま
ず、押さえ板8−1の一端部側の下面が最上段トレー2
のつば部の上面と当接するので、図10(b)に示すよ
うに、切出爪部32−1のみが最上段トレー2のつば部
と次のトレー2のつば部との対応する間隙Xに挿入され
る(同時に、切出爪部32−3も対応する間隙に挿入さ
れる)。この際に、押さえ板8−2の一端部側の下面と
最上段トレー2のつば部の上面とは、依然当接していな
い。更にトレー台1が上昇を続けると、押さえ板8−2
の一端部側の下面が最上段トレー2のつば部の上面と当
接して、切出爪部32−2も所定の間隙に挿入される
(同時に、切出爪部32−3も対応する間隙に挿入され
る)が、これまでの間においても、切出爪部32−1
(及び32−3)は所定の間隙に挿入されたままの状態
を保持し、支点31−1を中心にして、押さえ板8−1
とともに回動を続けている。この状態を図10(c)に
示す。このとき、上述の積載トレー2の傾きに関する仮
定より、図10(c)に示す状態では、第1〜第4ユニ
ットU1〜U4の全ての切出爪部32についての所定の
間隙への挿入動作は完了している。従って、この後トレ
ー台1を後述する所定の停止位置まで上昇させる間は、
第1〜第4ユニットU1〜U4の全ての切出爪部32が
所定の間隙へ挿入されたままの状態で、トレー台1の上
昇に追従して全ユニットU1〜U4は回動を続ける。そ
して、所定の停止位置(ここでは、図10(c)に示す
位置)にトレー台1が達した後は、直ちにトレー台1を
下降させることにより、図10(d)のように、最上段
トレー2のみを他の積載トレー2から分離することがで
きる。なお、ここでは、積載トレー2の傾きに関する上
述のような仮定を前提に、本実施の形態1に係る製造装
置の4基の切出爪ユニット(U1〜U4)の挿入動作を
説明したが、実際には、第1〜第4ユニット(U1〜U
4)がいずれの順番で挿入動作を開始するかは、必ずし
も一義的に定まるものではなく、ケース・バイ・ケース
である。
【0061】ここで、まず、注目すべきは、図10
(b)において、切出爪部32−1は既に間隙への挿入
動作を完了しているのに対し、切出爪部32−2は未だ
その挿入動作を開始していない点である。これは、既述
のように、各切出爪ユニットは、別個独立にそれぞれの
切出爪部32の挿入動作が可能であることによる。従っ
て、本実施の形態1のように複数のユニット(U1〜U
4)を備える場合について考えると、積載トレー2が傾
いている状態においても、最上段トレー2と次のトレー
とのつば部の間隙のうち、最も高い位置にある間隙に対
応したユニットから順番に切出爪部32の挿入動作が開
始されて、最も低い位置にある間隙への切出爪部32の
挿入が完了するまで、トレー台1を上昇させれば良いの
である。換言すれば、トレー台1を上昇させて行くと、
最上段トレー2の最も高い位置にあるつば部から順番
に、対応するユニットの押さえ板8に当接して行くの
で、これによって、それぞれの切出爪部32のロック機
構が別個独立に解除され、自動的に切出爪部32の突出
を開始する。このため、切出爪部32を突出させるため
の特別の駆動機構を本製造装置に更に備える必要がなく
なり、切出爪部32の挿入動作はトレー台1の上昇中に
自動的に行われ、しかも、ロック機構解除後、瞬間的に
切出爪部32は突出するので、極めて高速に挿入動作を
行うことができる。更には、既述のように、各ユニット
が別個独立に動作可能なため、水平面に対して傾きを有
する積載トレー2であっても、各ユニットにフレキシブ
ル性を持たせつつ、各ユニットに確実に挿入動作を行わ
せることができる。
【0062】更に、図10(c)において、切出爪部3
2−1及び32−2はその高さを異にしている点につい
て言及しよう。これは、切出爪部32−1は切出爪部3
2−2よりも先に挿入動作が完了しているが、全てのユ
ニット(図10において、ユニットU2)の切出爪部3
2の挿入が完了する、所定の位置までトレー台1の上昇
が継続されるために、第1ユニットU1については、そ
の押さえ板8−1の一端部の下面と最上段トレー2のつ
ば部の上面とが当接したまま、且つ、所定の間隙にその
切出爪部32−1を挿入した状態のまま、上昇し続ける
最上段トレー2からの押圧力を受けて、押さえ板8−1
及び軸10−1は、支点31を中心にして回動を続けて
いるのである。この状態は、上述の図7に相当するもの
である。
【0063】また、トレー台1の停止は、例えば、図1
0(c)に点39を以て示す最上段トレー2の中央部の
上面が規定の位置に達したことを機械的又は光学的セン
サ(図示せず)等により検出して、上昇を停止させるた
めの信号をトレー台1の上下駆動機構へ発することによ
り行っている。この際、トレー台1の停止位置は、(水
平に積載された場合に切出爪部32が突出する位置)+
(予想される積載トレー2の高さのバラツキの最大値
(例えば、既述のように6mm程度))以上、且つ、そ
の回動により押さえ板8の一端部の下面と最上段トレー
2のつば部の上面との当接が解除されない位置以下の範
囲に規定すれば良い。これにより、かかる停止位置まで
トレー台1を上昇させて行く間に、本装置の基本的な動
作である切出爪部32の挿入動作が全ユニットについて
自動的に完了し、停止位置に達した後は単にトレー台1
を下降させるだけで、最上段トレー2の分離動作を遂行
できる。従って、切出爪部32の突出のための特別な機
構及びその駆動に費やす時間を必要とせず、また、トレ
ー台1は停止位置まで上昇した後は、即座に下降に転じ
ても良いので、これらの点において、本製造装置は高速
稼動が可能と言える。
【0064】しかも、本実施の形態1に係る製造装置に
よれば、従来の装置(図17参照)と比較して、トレー
2の分離動作をより確実に実行できるという顕著な効果
が得られる。これは、ベース4上に装備された4基の切
出爪部ユニット(U1〜U4)の各々が別個独立に切出
爪部32の所定の間隙への挿入動作を行いうるため、積
載トレー2の様々な傾きに対しても対応可能となったこ
とに起因する。また、従来の装置では、全ての切出爪部
15P(図17参照)が同一平面内に配置され、且つ、
その平面内の一軸方向にしかその移動ができないのに対
して、本実施の形態1に係る装置では、上述した回動機
構を備えた切出爪部32を採用しているので、最上段ト
レー2からの押圧力を受けても、シリンダ3や支持台5
はベース4の上面上の定位置に固定されたままでベース
4と共に不動状態を保つのに対して、上記押圧力を受け
て、押さえ板8、従って、切出爪部32のみがトレー上
昇方向に追従して移動可能になるようにしている。これ
により、積載トレー2が結果的に様々な傾きを有してい
ても、その時々の傾きに応じて各ユニットU1〜U4を
柔軟に対応させることができる。この点も、後述する先
行技術(特開昭63−235219号公報)にはない顕
著な効果の一つである。
【0065】更に、上述の効果は、トレー台1の上昇移
動の高速化を可能にし、それに伴って本装置の高速稼動
を可能にするという効果をもたらす。この点について
は、更に詳細な説明を加えておこう。
【0066】一般に、モータ等の駆動機構は、高速駆動
になればなるほど急激な制動が困難になり、停止にかか
る時間が長くなるので、トレー台1をより高速に上下移
動させると、実際の停止位置と本来規定されている停止
位置とのズレが増大してしまうという問題を潜在してい
る。図17に示す従来の装置では、切出爪部15Pの先
端部の段差部19の全てが、同一平面内に配置されてお
り、且つ、その移動はかかる平面内の一軸方向に限られ
ているために、トレー台1Pの停止位置に要求される精
度は厳しく、その高速稼動には限界がある。
【0067】しかしながら、本実施の形態1に係る製造
装置によれば、切出爪部32をトレー上昇方向に回動可
能な構造としているので、トレー台1の停止位置を所望
の幅を持った範囲として設計することができ、かかる設
計によりトレー台1の高速移動による停止位置のズレの
増大を吸収させることができるので、従来の装置に比較
して高速稼動が可能である。
【0068】ここで、かかるズレの増大に対する対応策
の一つとしては、特開昭63−235219号公報に記
載された先行技術がある。同公報においては、差込み爪
の上下方向への摺動を自在にするスライダ機構と、積載
トレーの所定位置以上の上昇に伴って差込み爪を同時に
上昇させるための当接腕等により構成される積載トレー
分離・積み重ね装置が提案されている。
【0069】しかし、特開昭63−235219号公報
では、本発明のベースに当たる水平スライダ36−1及
び36、シリンダ38等の全ての部材をスライドさせて
上昇させている。これに対して、本発明は軸10付きの
押さえ板8のみをトレー台1の上昇に追従移動させてい
る。この点は、後述する実施の形態2においても同様で
ある。このため、本装置が切出爪部32の挿入に関し
て特別な装置及びその駆動に費やす時間を必要とせず、
トレー台1の停止位置に達した後、即座に下降を開始
できることにより、かかる公報に提案される製造装置よ
りも高速稼動を可能にするという、際立った効果を備え
るのであり、このことは、既述のとおりである。この点
で、上記公報記載の先行技術よりも、本製造装置は、構
造上及び効果上のいずれの面においても優位性を有して
いるものと、考える。
【0070】更に、本実施の形態1に係る製造装置によ
れば、半導体製造装置の高速稼動が可能なため、従来の
製造装置と比較して、半導体装置の生産性向上が実現で
きるという効果をも内包している。
【0071】(実施の形態1の変形例)ここでは、実施
の形態1に係る半導体製造装置の変形例について言及す
る。
【0072】本変形例は、実施の形態1に係る製造装置
におけるベース4(図1参照)の形状の変形に関するも
のであり、以下に述べるように、かかるベースの形状が
相違する点を除けば、上述の実施の形態1に係る製造装
置における他の構成要素に変更はない。
【0073】本変形例では、ベースとしてその平面形状
が「コ」字状である平板部材を用いて、かかる「コ」字
形状の内周側辺によりトレーの外枠に対応した形状のト
レー通過エリアを実現している。このように、ベースを
かかる形状の部材としても、実施の形態1に係る製造装
置におけるベース4及び貫通孔4H(共に図1参照)と
同様の機能を発揮できるので、上述の実施の形態1に係
る製造装置における本質的な特徴をそのまま踏襲してお
り、上述の実施の形態1に係る製造装置と同様の効果を
得ることができる。
【0074】更に、ベースを一対の平板部材とし、各々
の平板部材の一の側辺がトレー通過エリアに接するよう
に対峙する構成にすることによっても、実施の形態1に
係る製造装置におけるベース4及び貫通孔4H(共に図
1参照)と同様の機能を実現できる。即ち、上記一対の
平面部材の各々の一の側辺が、実施の形態1に係る製造
装置における貫通孔4H(図1参照)の内周側辺に相当
するため、上述の実施の形態1に係る製造装置における
本質的な特徴をそのまま踏襲しており、上述の実施の形
態1に係る製造装置と同様の効果を得ることができる。
【0075】従って、ベースの形状は支持台が配置可能
であり、且つ、トレー通過エリアに接する内周側辺を有
する形状であれば、上記の形状に限られるものではない
と言える。加えて、かかる技術的思想は、実施の形態1
に係る製造装置のみならず、以下に述べる実施の形態2
及びその変形例に係る製造装置についても適応可能であ
る。
【0076】(実施の形態2)次に、実施の形態2に係
る半導体製造装置について説明する。
【0077】本実施の形態2に係る半導体製造装置で
は、実施の形態1で述べた切出爪部ユニット30の支点
31を中心とした回動機構(図6,7参照)に代えて、
トレー台1の上昇に伴い、押さえ板の一端部側の下面に
最上段トレー2のつば部の上面が当接した後は、当該当
接状態のまま、押さえ板がトレー台1の上昇方向に追従
移動し、その上昇移動開始の瞬間に切出爪部32のロッ
ク機構が解除され、所定の間隙に切り出し爪部32が水
平方向へ突出する機構を備えるようにしており、この点
が、本製造装置の特徴であり、且つ、実施の形態1に係
る製造装置と異なる点である。しかし、以下で述べるよ
うに、本実施の形態2に係る製造装置においても、トレ
ー分離(積載)動作時に、トレー台1の上昇に伴い、最
上段トレー2のつば部の上面と後述する押さえ板41の
一端部側の下面とが当接した状態から、切出爪部32が
所定の間隙に挿入される状態までの一連の動作に、本質
的な特徴がある。従って、以下に詳述するように、固定
のベース4上に固定された広義の支持台と、トレー台1
の上昇方向に対して唯一追従移動可能に支持された押さ
え板41及び軸10と、切出爪部32のロック機構と
が、本実施の形態2に係る製造装置においても、その必
須要素であるとの認識は、実施の形態1に係る製造装置
と同様である。
【0078】まず、本実施の形態2に係る半導体製造装
置において基本要素である切出爪ユニット40の構成に
ついて、図11を用いて説明する。但し、図11は図2
と同様に、1基の切出爪ユニットに抽出し、その側面図
から眺めた模式的な図面であり、実施の形態1に係る装
置と同一の構成要素については、同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0079】切出爪ユニット40において、支持台44
の基部をなす、長方形の板状部材の上面であって、一端
部側の短辺部からかかる部材の中心側に所定の距離だけ
離れた位置に、2本の棒状部材42が支持台44の一部
として所定の間隔を置いて接続されており、当該板状部
材の上面であって、他端部側の短辺部の中央部において
当該短辺部に沿って、第3突出部が備えられている。こ
の第3突出部は、実施の形態1に係る装置における第2
フック13と同一であり、そのロック機構としての機能
も同様である。
【0080】また、押さえ板41は、実施の形態1に係
る製造装置における押さえ板8と同様に、ほぼ「L」字
型をなす部材から成り、且つ、切り欠き部33を有して
おり、切り欠き部33の両側の面が第3及び第5フック
34,38として機能する点も上記押さえ板8と共通し
ている。そして、押さえ板41の他端部側には、上記の
支持台44の棒状部材42を遊嵌可能にする貫通孔を2
つ有しており、支持台44の上記棒状部材42が、貫通
孔内部に設けられたベアリング(図示せず)を介して、
かかる貫通孔に挿入されることで、押さえ板41の他端
部側は上記支持台44の一端部側でスライド可能に支持
されている。ここで、2本の棒状部材42は、押さえ板
41の上下方向(図11における+z、−z方向)への
摺動を可能とするスライダとして機能するため、以降、
スライダ42と称呼する。
【0081】更に、支持台44の一端部側の一方の側面
(+y方向側)上に形成された第5突起部と、押さえ板
41の他端部側の側面であって支持台44の第5突起部
と同じ側(+y方向側)に形成された第6突起部とを連
結する第4バネ43によって、押さえ板41のスライド
は規制されている。
【0082】本実施の形態2に係る製造装置では、実施
の形態1に係る装置における構成要素、即ち、支持台
5、押さえ板8、支点31、第3バネ9に代えて、上記
構成要素を備える切出爪ユニット40が、図1に示す4
基の切出爪ユニット30が配置されている位置に、新た
に第1〜第4切出爪ユニットU1〜U4としてベース4
上に配置される。
【0083】次に、本装置の基本的な動作について、図
11〜図14を用いて説明するが、実施の形態1に係る
製造装置における動作との違いを中心に述べることにす
る。なお、図11〜図14は、図2〜図8と同様に、本
製造装置の一連のトレー分離・積載動作を説明するため
の模式的な図面であり、4基の切出爪部ユニット40
(U1〜U4、図1参照)のうち第1切出爪部ユニット
U1とその動作の説明に必要な基本的構成要素のみを抽
出して図示している。まず、積載トレー2から最上段ト
レー2のみを分離する動作について述べる。
【0084】図11に示す形態は、図2に示す初期状態
に相当し、切出爪ユニット40の全ての構成要素は、ト
レー通過エリアをなすベース4の貫通孔4H外に後退し
ている。この初期状態をなす際に、第4バネ43は第3
バネ9(図2参照)と同様の機能を発揮して、押さえ板
41を支持台44の側へ引き寄せると共に、スライダ4
2によるスライド可能範囲中、最も低い位置にまで下降
させる点は、実施の形態1に係る製造装置とは異なる。
【0085】次に、図11の状態から図12の状態へ
は、実施の形態1に係る製造装置と同様の方法で移行さ
せる。図12に示す状態では、実施の形態1に係る製造
装置(図3参照)と同様に、押さえ板41の一端部側の
みがトレー通過エリア内へ延びており、また、第1フッ
ク11と第2フック13により、切出爪部32のトレー
通過エリア内への突出しようとするのを規制するロック
機構として機能する。
【0086】図12に示す状態の後に、トレー通過エリ
ア内に延びている押さえ板41の一端部側の下面が、上
昇するトレー台1上の最上段トレー2のつば部の上面と
当接すると、最上段トレー2のつば部の上面が押さえ板
41の一端部の下面に当接した状態のままで、最上段ト
レー2から受ける押圧力によって、押さえ板41のみが
スライダ42の上方へ向けてスライドを開始する。この
際、同時に、軸10も押さえ板41のスライドに追従し
て上方への移動を開始するのであるが、軸10の上昇開
始直後に瞬間的に切出爪部32に対するロック機構が解
除され、軸10、即ち、切出爪部32は第2バネ12の
復元力により水平に前方へ自動的に突出して、軸10の
切出爪部32が最上段トレー2のつば部と次のトレー2
のつば部との間隙に挿入される。このように、突出動作
と挿入動作とは、トレー台1の上昇に伴い生ずるロック
機構の解除と同時に、瞬時に且つ自動的に行われるた
め、極めて高速な一連の動作が可能である。この効果
は、実施の形態1に係る製造装置の効果と同様である。
その後、図13に示すように、トレー台1は未だロック
機構が解除されていない他のユニットのロック機構が全
て解除されると推定しうる所定の停止位置まで上昇を続
ける。
【0087】かかる停止位置までトレー台1が上昇する
間に、全ての切出爪部ユニット40(U1〜U4)の切
出爪部32の挿入動作が完了しており、その後、トレー
台1を下降させることで、第4バネ43の復元力によ
り、押さえ板41と軸10もスライダ42を下降して行
く。押さえ板8と軸10とが最下点まで戻ると、最上段
トレー2のみは切出爪部32上に保持されて、トレー台
1と共に下降する他の積載トレー2から分離されること
になる。
【0088】さて、切出爪部32上に保持されたトレー
2のトレー台1への積載動作については、基本的に上記
のトレー分離動作の逆の動作をたどれば良く、しかも、
実施の形態1に係る製造装置による積載動作と同様であ
るため、その説明を省略する。
【0089】なお、本実施の形態2に係る装置では、押
さえ板41及び軸10はスライダ42を介して上下方向
へ移動するため、プレート14は、その移動範囲内にお
いて軸10の係合板37と係合しうる形状とし、且つ、
図1に示すように1組のシリンダ3とプレート14とに
よって2基の切出爪ユニットを駆動する形態では、プレ
ート14の短辺部において係合板37と係合しうる形状
としている。従って、軸10の係合板37は、プレート
14の短辺部に沿って上下方向へ移動する。
【0090】ここで、上述した特開昭63−23521
9号公報に提案される積載トレー分離・積み重ね装置に
おいても、差込み爪(本実施の形態2において切出爪部
32に相当)の上下方向への摺動を自在にするスライダ
機構が備えられているが、かかる装置では、トレー台
の上昇に伴って差込み爪とその駆動機構(シリンダ)と
を上昇させ、トレー台が停止した後に、上記差し込み
爪の駆動機構(シリンダ)によって挿入動作を行うとい
う、2段階の動作を経て差し込み爪の挿入動作が完了す
る。これに対して、本実施の形態2に係る半導体製造装
置においては、最上段トレー2のつば部の上面が押さえ
板41の一端部の下面に当接し、最上段トレー2から受
ける押圧力による、軸10の上方への移動開始直後に、
瞬間的に切出爪部32に対するロック機構が解除され、
切出爪部32が水平に前方へ自動的に突出・挿入動作を
行うという一連の動作を高速に行いうる。かかる高速動
作は本製造装置の特徴の一つであり、この点において
も、両者には顕著な差異が認められる。
【0091】以上のように、本実施の形態2に係る半導
体製造装置によれば、従来の製造装置と比較して、実施
の形態1に係る製造装置と同様の効果が得られる。つま
り、上述の構成を備える切出爪ユニット40によれば、
切出爪部32がトレー台1の上昇方向に追従可能であり
(このとき、ベース4、シリンダ3及び支持台5は全て
追従することなく、それらの位置は全て不変)、トレー
台1の上昇に従って切出爪部32のロック機構が解除さ
れるので、積載トレー2が様々な傾きを有している場合
に対しても、自動的に且つ高速に、切出爪部32の所定
の間隙への挿入動作が実現される。更に、それぞれ別個
独立に動作可能な4基の切出爪ユニット(U1〜U4)
を固定されたベース上に備えるので、積載トレー2が様
々な傾きを有している場合であっても、確実な切出爪部
32の挿入動作が達成され、且つ、本製造装置の高速稼
動が可能である。更に、本製造装置が高速稼動可能なた
め、半導体装置の生産性向上という効果を内包してい
る。
【0092】(実施の形態2の変形例)ここでは、実施
の形態2に係る半導体製造装置の変形例について言及す
る。
【0093】本変形例は、実施の形態2に係る製造装置
に対して、軸10、即ち、切出爪部32の突出・挿入動
作の完了を確認するためのリミットスイッチ16と、当
該センサ16と当接するドグ17とを更に備えるもので
あり、この点を除けば、上述の実施の形態1及び2に係
る製造装置における本質的な特徴を踏襲している。
【0094】以下に、本製造装置について、図15〜図
16を用いて説明するが、実施の形態2に係る製造装置
との差異を中心に述べる。また、実施の形態2に係る製
造装置と同一の構成要素については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0095】まず、図15には、図2あるいは図11と
同様に、本装置における切出爪ユニット50(U1)の
初期状態が描かれており、当該ユニット50は、実施の
形態2に係る製造装置における切出爪ユニット40に対
して、ドグ17とリミットスイッチ16とを更に備えて
いる。かかるドグ17は、その側面の(図15のxz平
面に関する)断面が「L」字型をなす部材であり、当該
「L」字型部材の短辺部は、軸10の係合板37と垂直
に配置され、かかる短辺部の端部と円盤状部材から成る
係合板37の外周部の一部とが接続されているため、ド
グ17は係合板37、即ち、軸10と移動を共にする。
また、かかるドグ17が当接することで、軸10、即
ち、切出爪部32が前方へ突出したことを検知する、リ
ミットスイッチ16が所定の位置に固定されている。こ
のようにして、本製造装置は、4基の上述の切出爪ユニ
ット50(U1〜U4)が、図1に示す実施の形態1に
係る製造装置における切出爪ユニット30(U1〜U
4)に代えて、ベース上に固定されている。
【0096】次に、上記のリミットスイッチ16が作動
する状況を、図16を用いて説明する。図16は図13
に対応する図面であり、トレー分離動作において、切出
爪部32が所定の間隙への突出・挿入動作を完了し、ト
レー台1が所定の位置まで上昇を続けている状態を図示
している。このように、軸10が第4フック35と第3
フック34とが係合するまで、前方へ突出した際に、リ
ミットスイッチ16にドグ17が当接することで、リミ
ットスイッチ16が発する当該当接状態の検知信号によ
り、正常に軸10即ち切出爪部32の突出・挿入動作の
完了を確認することができる。
【0097】このように、本変形例に係る製造措置によ
れば、実施の形態2に係る製造装置に対して、軸10、
即ち、切出爪部32の突出・挿入動作を確認するリミッ
トスイッチ16及びドグ17を更に備えるため、トレー
2が正常に積載されていない、トレー2内の内容物が飛
び出している等の原因により、本製造装置の許容量を超
えて積載トレー2が傾いている状態を検知できる。
【0098】なお、本変形例においては、動作の理解を
助けるためにドグ17は「L」字型部材を用いている
が、リミットスイッチ16との位置を適切に規定するこ
とにより、板状部材等を用いても良く、更に、リミット
スイッチ16及びドグ17の代わりに、例えば、光学的
センサ等を用いて同様の検出を行うことも可能であり、
これらの場合においても、上述の効果を損なうものでは
ない。
【0099】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、押
さえ板の一端部側がトレー台の上昇移動に伴いトレー積
載面上の最上段トレーに当接した場合に、当接状態のま
まで最上段トレーから受ける押圧力によって押さえ板が
移動し、且つ、最上段トレーの押圧力による押さえ板の
移動に追従して押さえ板と所定の間隔を保持している切
出爪部のロック機構が解除されて、切出爪部が瞬時に最
上段トレーのつば部と次のトレーのつば部との間隙に突
出する。このように、本発明では、トレーが水平方向に
傾斜して上記間隙への挿入位置が変化しても、先行技術
(特開昭63−235210号公報)のように爪部をシ
リンダでスライドさせるステップを必要とすることな
く、確実に且つ高速に切出爪部を上記間隙に挿入するこ
とが可能になる。
【0100】(2)請求項2に係る発明によれば、少な
くとも3つの切出爪ユニットのそれぞれの押さえ板の一
端部側が、上昇する最上段トレーに別個独立に当接する
ことにより、対応する切出爪部のロック機構が解除さ
れ、それぞれの切出爪部が独立して最上段トレーのつば
部と次のトレーのつば部との対応する間隙に突出する。
従って、この発明により、単にトレー台を上昇させるだ
けで、その上昇期間中にそれぞれの切出爪部を対応する
間隙に確実に且つ高速に自動的に挿入していき、上昇終
了時には全ての切出爪部が対応する間隙に挿入すること
ができ、トレーの形状等の誤差の累積によりトレー積載
面上に積載されたトレーが積載面に対して傾いている場
合であっても、その傾きに影響されることなく、最上段
トレーを確実に保持することができるという効果が得ら
れる。
【0101】(3)請求項3又は請求項4に係る発明に
よれば、上記(2)と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の全体構造の概略を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の動作説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製造
装置の構成の一部を示す概略図である。
【図10】 この発明の実施の形態1に係る、半導体製
造装置の動作を説明する概略図である。
【図11】 この発明の実施の形態2に係る、半導体製
造装置の動作説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態2に係る、半導体製
造装置の動作説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態2に係る、半導体製
造装置の動作説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態2に係る、半導体製
造装置の動作説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態2の変形例に係る、
半導体製造装置の動作説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態2の変形例に係る、
半導体製造装置の動作説明図である。
【図17】 従来の技術における、半導体製造装置の全
体構造の概略を示す斜視図である。
【図18】 半導体収納トレーの説明図である。
【図19】 従来の技術における、半導体製造装置の動
作を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 トレー台、1S トレー積載面、2 トレー、3
シリンダ、4 ベース、4H 貫通孔(トレー通過エリ
ア)、5 支持台、6 第1バネ、7 ストッパ、8
押さえ板、9 第3バネ、10 軸、11 第1フッ
ク、12 第2バネ、13 第2フック、14 プレー
ト、30 切出爪ユニット(U1〜U4)、32 切出
爪部、40 切出爪ユニット(U1〜U4)、50 切
出爪ユニット(U1〜U4)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に移動可能なトレー台の積載面
    上に積載された、複数の半導体装置を収納する複数のト
    レーの中から最上段トレーのみをその他のトレーから分
    離するために、前記最上段トレーのみを保持する半導体
    製造装置であって、 前記トレーの外枠に対応した形状を有するトレー通過エ
    リアに接する内周側辺を有するベースと、 前記トレーのうちの前記最上段トレーと前記最上段トレ
    ーの次のトレーとの間隙、又は前記積載面と該積載面上
    に積載された最上段トレーとの間隙に挿入されて、前記
    最上段トレーのつば部との当接により前記最上段トレー
    を保持するための切出爪部を有する軸と、 前記ベースの前記内周側辺のうちの任意の1つに沿って
    前記ベースの上面に配置された支持台と、 その一端部側が前記トレー通過エリア内にまで延びてお
    り、前記軸の前記切出爪部が前記一端部側と所定の間隔
    を保持した状態で前記トレー通過エリア内へ向けて突出
    できるように、前記軸をその他端部側で支持する押さえ
    板とを備え、 前記押さえ板の前記一端部側が前記トレー台の上昇移動
    に伴い前記最上段トレーに当接した場合に、当該当接状
    態のままで前記最上段トレーから受ける押圧力によって
    前記押さえ板が移動しうるように、前記押さえ板の前記
    他端部側は前記支持台の一端部側に支持されており、 前記支持台は、前記トレー通過エリア側の他端部側にお
    いて、 前記切出爪部が前記トレー通過エリア内へ突出しないよ
    うに規制しており、且つ前記押圧力による前記押さえ板
    の前記移動に追従して前記切出爪部がその移動を開始す
    るのに応じて、前記切出爪部に対する規制状態を解除す
    るロック機構を備えることを特徴とする、半導体製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記切出爪部を有する前記軸と、前記支
    持台と、前記押さえ板とをそれぞれ互いに独立して備え
    る切出爪ユニットが少なくとも3つ、前記ベースの前記
    内周側辺に沿って、前記最上段トレーを安定的に保持可
    能な前記ベース上面上の位置に配置されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の前記半導体製造装置を用
    いて、前記半導体装置を製造するための半導体装置の製
    造方法であって、 請求項2記載の前記半導体製造装置を準備し、 前記トレーを前記トレー台の前記積載面上に積載し、 前記トレー台を上昇させて前記ベースの前記トレー通過
    エリア内を通過させ、 前記最上段トレーと前記最上段トレーの次のトレーとの
    間隙、又は前記積載面と該積載面上に積載された最上段
    トレーとの間隙であって、前記切出爪部が挿入されるべ
    き間隙のうちで、最も低い位置にある間隙に、対応する
    前記切出爪部が挿入される位置まで前記トレー台を上昇
    し続けた後に、前記トレー台を停止させることを特徴と
    する、半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の前記半導体製造装置を用
    いて製造される、半導体装置。
JP35297897A 1997-12-22 1997-12-22 半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置 Pending JPH11180559A (ja)

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