JP2005343614A - トレイ移送装置 - Google Patents

トレイ移送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005343614A
JP2005343614A JP2004163997A JP2004163997A JP2005343614A JP 2005343614 A JP2005343614 A JP 2005343614A JP 2004163997 A JP2004163997 A JP 2004163997A JP 2004163997 A JP2004163997 A JP 2004163997A JP 2005343614 A JP2005343614 A JP 2005343614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
holding
movable
holding member
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004163997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4530724B2 (ja
Inventor
Hisanobu Muraoka
久信 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Jidoki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Jidoki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Jidoki Co Ltd filed Critical Toyo Jidoki Co Ltd
Priority to JP2004163997A priority Critical patent/JP4530724B2/ja
Publication of JP2005343614A publication Critical patent/JP2005343614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4530724B2 publication Critical patent/JP4530724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Active legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • De-Stacking Of Articles (AREA)

Abstract

【課題】 段積みしたトレイの最上位のトレイTを順次1枚ずつ取出し、これを移送して所定位置に置く。トレイTに高さ方向及び左右方向の位置ずれがあっても、取出しに支障がないようにする。
【解決手段】 先端に係止爪9a,9bを有する保持アーム7a,7bが、可動部材5a,5bに揺動自在に連結している。押圧部材19a,19bを後退させ、係止爪にトレイTを係止すると、トレイTはばね部材16a,16bの付勢力がバランスする位置に自然に位置決めされる。これによりトレイTの左右方向の位置ずれが補正される。エアシリンダ18a,18bは係止爪をその位置にロックする。可動部材は上下揺動自在であり、ばね部材12a,12bにより下方に付勢され、ストッパ部材13a,13bにより下端が規制されている。係止爪は、可動部材に固定されたストッパ部材8a,8bの所定距離下に位置するので、トレイTを確実に係止できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、段積みした複数枚のトレイから最上位のトレイを順次1枚ずつ取出し、これを水平方向に離れた位置に移送して所定位置に置くために使用するトレイ移送装置に関する。
レトルトパウチの包装設備(下記特許文献1参照)では、充填済みの複数のレトルトパウチをトレイに載置し、これを段積みしてレトルト釜に搬入し、レトルト処理を行っている。この種の包装設備では多数のトレイが使用されるが、そのなかには、加工上の問題あるいは使用上における不具合等により変形(主に反り)が生じているものが混在している。このような変形したトレイを含む多数のトレイが段積みされると、上部のトレイはそれ自体が有する変形に加え、段積みされた下方のトレイが有する変形の累積により、傾いたり(高さ方向の位置ずれ)、水平方向にずれたりする。
トレイをある始点位置から終点位置まで移送する場合、一般的には、トレイの左右所定部位を爪部材等で挟持、あるいは係止してトレイを保持し、移送している。しかし、トレイに前記のように変形が生じていると、爪部材等で所定部位を正確に保持することが困難となり、特にトレイが段積みされ、その最上位のものから順次1枚ずつ取り出そうとした場合、最上位では位置ずれが増幅されていることが多く、保持が一層困難となる。
そのため、従来は一般に、変形したトレイを矯正したり(下記特許文献1の図8参照)、段積みトレイについては、最下位のものから順次取り出す方法(下記特許文献2参照)で対処している。
特開平10−77120号公報 特開2000−142982号公報 特許第2853339号公報
しかし、包装設備のレイアウトや生産上の都合で、段積みトレイの最上位のトレイから順次取り出す必要がある場合がある。この場合、移送装置は、始点位置に載置した段積みトレイ(最下位のトレイの中心が始点位置の中心に位置決めされている)の最上位のトレイを保持し、上昇して当該トレイを下のトレイから分離し、終点位置まで移送し、終点位置において下降してトレイを解放することになる。
この場合、始点位置に段積みした最上位のトレイの中心が始点位置の中心からずれていると、仮に移送装置による当該トレイの保持ができたとしても、移送装置の保持力(左右の爪部材等からトレイに水平方向に作用する力)により当該トレイが始点位置の中心に戻ろうとし、それにより直下の2段目のトレイに負荷が掛かり、該2段目のトレイが最上位のトレイに引っ掛かって、最上位のトレイの分離がうまくいかず、2枚取りが生じるという問題がある。また、保持した最上位のトレイに保持力を加えず、最上位のトレイを位置ずれしたまま保持して上昇させれば、このような2枚取りが生じないが、移送装置は当該トレイを位置ずれしたまま終点位置に移送するので、終点位置において解放されたトレイの位置が不規則になるという問題がある。
一方、レトルトパウチ用のトレイではないが、段積みしたパレットの最上位のパレットから順次取り出すパレット供給・排出装置が前記特許文献3に記載されている。このパレット供給・排出装置は、パレット把持機構が装置の中心線に対して水平面内で移動可能とされていて、把持しようとするパレットが所定位置から水平方向にずれていた場合、左右いずれかの把持爪が先にパレットに係合し、当該把持爪からパレットに加わる負荷の反作用によりパレット把持機構自体が水平方向に移動し、続いて他方側の把持爪がパレットに係合して、パレットをパレット把持機構の中心に把持し、続いて装置が上昇すると、パレット把持機構の中心が装置の中心に自然に戻るようになっている。この装置を段積みしたトレイの移送に適用することも考えられるが、パレット把持機構の全体が、把持爪からパレットに加わる負荷の反作用により移動する構造になっていることから、把持爪からパレットに掛かる負荷は相当に大きく、トレイに適用した場合に2枚取りの解消は困難と考えられる。
また、パレットの場合、段積みしても高さ方向の位置ずれは考慮する必要がないが、トレイの場合は段積みすると高さ方向の位置ずれが生じる場合がある。このパレット供給・排出装置は、高さ方向の位置ずれについて考慮したものではなく、従って、高さ方向に位置ずれを起こした段積みトレイについては保持することすら困難な場合があり得る。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、段積みした複数枚のトレイから最上位のトレイを順次1枚ずつ取出し、これを水平方向に離れた位置に移送して所定位置に置くトレイ移送装置において、最上位のトレイが位置ずれ(高さ方向の位置ずれ及び/又は水平方向の位置ずれ)を起こしていても当該トレイを確実に保持し、トレイの2枚取りを防止し、さらに移送の終点の決められた位置にトレイを解放して置くことのできるトレイ移送装置を得ることを目的とする。
本発明に係るトレイ移送装置は、トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ前記始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置され前記フレームに対して各々上下移動自在に連結された左右一対又は複数対の可動部材と、各可動部材を下方に付勢する第1ばね部材と、各可動部材の前記フレームに対する下端位置を規制する係止手段と、左右に配置された各可動部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢する第2ばね部材と、トレイを保持した前記トレイ保持部材を前記第2ばね部材の付勢力がバランスする位置に位置決めする位置決め手段と、前記トレイ保持部材より所定距離上方位置において各可動部材に固定され、トレイの上端に当接して前記フレームの下降に伴う可動部材の下降を停止させ、トレイに対し前記トレイ保持部材の上下方向の位置決めを行うストッパ部材を備えることを特徴とする。なお、本発明において、左右とは前記トレイ保持部材が前進又は後退する方向に沿った方向を意味し、前後とはその方向に垂直な方向を意味する。
前記トレイ移送装置の具体的な実施形態として、(1)前記可動部材は、前記フレームに対して揺動自在に連結され、これにより上下移動自在となっていること、(2)前記トレイ移送装置は、例えば上部が各可動部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材後退手段、第2ばね部材及び位置決め手段はいずれも前記保持アームに対し作用すること、(3)前記トレイ保持部材は、先端がトレイの側壁に当接し、かつ上面がトレイのフランジを係止する係止爪であり、全てが外向き又は内向きに配置されていること、(4)前記移動装置は、前記終点位置においても前記トレイ保持装置を昇降させること、を挙げることができる。
前記トレイ移送装置は、最上位のトレイが高さ方向及び/又は水平方向(左右方向)に位置ずれを起こしている場合も、当該トレイを確実に保持し、トレイの2枚取りを防止し、さらに移送の終点の決められた位置にトレイを解放して置くことができる。
このトレイ移送装置において、トレイ保持装置が始点位置において下降するときは保持部材後退手段が作動して各トレイ保持部材は後退位置にある。続いて左右のストッパ部材が最上位のトレイに当接すると、トレイ保持装置の下降を止め、保持部材後退手段の作動を解除する。これにより、トレイ保持部材は第2ばね部材の付勢力で前進してトレイの左右の所定箇所を保持する。
次にトレイ保持装置を上昇させて、最上位のトレイを2段目以下のトレイから分離させる。このとき、各トレイ保持部材は左右の第2ばね部材の付勢力に支えられた形になり、トレイを保持した状態で左右に揺動するが、いずれこれらの付勢力がバランスする位置で自然に停止する。このときのトレイの中心を左右センタリングの基準位置とすればよい。逆にいえば、バランスしたときにトレイの中心が前記基準位置(例えばトレイ保持装置の中心位置)にくるように、前記第2ばね部材の付勢力を設定する。
位置決め手段は、揺動が止まった後又は揺動が止まり切る前に作動させ、左右のトレイ保持部材を位置決めする。位置決めされたトレイ保持部材の位置は、第2ばね部材の付勢力がバランスしたときにトレイ保持部材が自然に停止する位置でもある。
続いてトレイ保持装置を所定距離移動させて終点位置にもたらし、一般的にはこの時点で位置決め手段を解除し、下降させてトレイを所定の載置箇所に置き、トレイ保持部材を後退させてトレイを解放する。終点位置にもたらしたトレイ保持装置を、前記載置箇所に向けて下降させず(トレイが前記載置箇所の上方に位置した状態)、そこで前記トレイ保持部材を後退させてもよい。この場合、トレイは所定距離落下して、前記載置箇所に載置される。
上記トレイ移送装置において、位置決め手段を省略することも一応考えられる。ただし、その場合、トレイ保持装置が始点位置から終点位置に移動する間、各トレイ保持部材はトレイを保持した状態で揺動する。従って、移送の安定性の面からは位置決め手段がある方が望ましい。
上記トレイ移送装置において、保持部材後退手段、位置決め手段及び第2ばね部材に代えて、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを保持する前進位置と後退位置の間で移動させ、前記両位置のいずれかに位置決めする保持部材移動手段を設けることもできる。この場合、各トレイ保持部材が前進位置でトレイを保持した時点でのトレイの中心が左右センタリングの基準位置となる。ただし、最上位のトレイが2段目以下のトレイから分離される前に、トレイ保持部材によりトレイのセンタリングが強制的に行われることになるので、最上位のトレイが高さ方向だけでなく、左右方向にも位置ずれを起こしている場合に、トレイの2枚取りを防止する機能はない。従って、このトレイ移送装置は、左右方向に位置ずれを起こしていない段積みトレイに対して適用することができる。
また、本発明に係る別のトレイ移送装置は、トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ前記始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置された左右一対又は複数対の固定部材と、左右に配置された各固定部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢するばね部材と、トレイを保持した前記トレイ保持部材を前記ばね部材の付勢力がバランスする位置に位置決めする位置決め手段を備える。このトレイ移送装置は、先に述べたトレイ移送装置にあったストッパ部材を省略し、同時にフレームに対して上下移動自在に連結された可動部材を固定部材に換え、かつ第1ばね部材を省略したものである。
このトレイ保持装置は、それ自体がトレイに対するトレイ保持部材の高さを調整する機能を有しないので、最上位のトレイが高さ方向に大きく位置ずれを起こしている場合(トレイの左右の高さが大きく異なる場合)に、トレイの保持の確実性が低下する。従って、このトレイ移送装置は、高さ方向に位置ずれを起こしていない段積みトレイに対して適用することができる。
上記別のトレイ移送装置において、位置決め手段を省略することも一応考えられる。その場合、各トレイ保持部材は左右のばね部材の付勢力が釣り合う位置で停止し、それによりトレイのセンタリングが行われる。このとき、トレイ保持部材は前記位置決め位置にある。
本発明によれば、所定位置に段積みした複数枚のトレイから最上位のトレイを順次1枚ずつ取出し、これを水平方向に離れた位置に移送して所定位置に置くトレイ移送装置において、最上位のトレイが位置ずれ(高さ方向の位置ずれ及び/又は左右方向の位置ずれ)を起こしていても当該トレイを確実に保持し、トレイの2枚取りを防止し、さらに移送の終点の決められた位置にトレイを解放して置くことのできるトレイ移送装置を得ることができる。
以下、図1〜図10を参照して、本発明に係るトレイ移送装置について説明する。
図1〜図3に示すトレイ移送装置は、トレイを保持するトレイ保持装置1と、図示しないフレーム移動手段(フレーム取付部2のみ示す)からなる。トレイ保持装置1は、フレーム取付部2に固定されたフレーム3、フレーム3の左右端に支点軸4a〜4dを介して鉛直面内で上下揺動自在に連結された4つの可動部材5a〜5d(左右一対の可動部材が前後に配置されて計二対ある)、各可動部材5a〜5dに前記支点軸4a〜4dに平行な支点軸6a〜6dを介して左右揺動自在に連結されたL字状の保持アーム7a〜7d、各可動部材5a〜5dの外側の端部に取り付けられたストッパ部材8a〜8dを備える。各保持アーム7a〜7dの下端には、先端がトレイTの側壁T1に当接し、かつ上面がトレイTのフランジT2を係止する板状のトレイ保持部材(係止爪)9a〜9dが外向きに固定されている。ストッパ部材8a〜8dは上下方向の位置が調節可能で、係止爪9a〜9dが外向きに揺動したときにおいて該係止爪9a〜9dがストッパ部材8a〜8dの下面より所定距離だけ下方位置にくるように、位置調整されている。
フレーム3の左右端に各可動部材5a〜5dに対応してブラケット11a〜11dが設置され、該ブラケット11a〜11dと可動部材5a〜5dの間に第1ばね部材12a〜12dが張架され、可動部材5a〜5dを下方に付勢している。各ブラケット11a〜11dにはストッパ部材13a〜13dが取り付けられ、該ストッパ部材13a〜13dに対応して各可動部材5a〜5dにストッパ当接部材14a〜14dが固定されている。これらストッパ部材13a〜13dとストッパ当接部材14a〜14dは本発明でいう係止手段に相当し、可動部材5a〜5dのフレーム3に対する下端位置を規制している。ストッパ部材13a〜13dは上下方向の位置が調節可能である。各ブラケット11a〜11dにはさらに近接センサ15a〜15dが設置され、ストッパ当接部材14a〜14dの接近及び離脱を検知して信号を発信する。
各可動部材5a〜5dと保持アーム7a〜7dの横行部の間に第2ばね部材16a〜16dが張架されている。この第2ばね部材16a〜16dは保持アーム7a〜7dの横行部を下方に付勢し、これにより係止爪9a〜9dをトレイTを係止する前進位置の方向(外向き)に付勢している。
各可動部材5a〜5dには、さらにエアシリンダ17a〜17d、エアシリンダ18a〜18d(18dのみ図示せず)が設置されている。エアシリンダ17a〜17dは本発明でいう保持部材後退手段に相当し、作動してロッド部が伸張したとき、その先端に取り付けた押圧部材19a〜19dが保持アーム7a〜7dの横行部に当接し、係止爪9a〜9dをトレイTを解放する後退位置に向けて(内向きに)移動させる。エアシリンダ18a〜18dは本発明でいう位置決め手段に相当し、作動してロッド部が伸張したとき、その先端に取り付けた押圧部材21a〜21d(21dのみ図示せず)が保持アーム7a〜7dの縦行部に当接し、係止爪9a〜9dを保持したトレイTの左右センタリングを行う位置決め位置に移動させる。
トレイTは、平面視矩形で、側壁T1、側壁の上端全周において内向きに形成されたフランジT2及び底壁T3からなり、さらに各コーナー部外周側にアングルT4が固定されている。このアングルT4は、トレイTを段積みする場合に水平方向の位置ずれを防止して積み重ねやすくするためのものである。
このトレイ移送装置において、トレイ保持装置1は、図3に示すように、鉛直の中心線C1を通る面(紙面に垂直な面)に対して左右対称構造をなし、第2ばね部材16a〜16d、エアシリンダ17a〜17d及びエアシリンダ18a〜18dが保持アーム7a〜7dに作用するとき、左右の係止爪(左側の係止爪9a,9c、右側の係止爪9b,9d)は互いに反対向きに移動する。
そして、中心線C1の位置が左右センタリングの基準位置となるように、前記第2ばね部材16a〜16dの付勢力が設定され、かつ前記エアシリンダ18a〜18dよる位置決めは、係止爪9a〜9dに係止されたトレイの中心が前記基準位置にくるように設定されている。また、図2に示すように、前後対称構造をなす。
図1〜3に示すトレイTは、段積みトレイの最上位のトレイであり、段積みトレイの水平な第1載置箇所(段積みトレイの最下位のトレイが当接する箇所)を基準にしたとき、通常、水平面内で左右及び前後方向に位置ずれを生じており、高さ方向にも位置ずれ(左右で高さが異なる)を生じている。
トレイ保持装置1は、図示しない移動装置により、水平方向に離れた始点位置及び終点位置で昇降し、かつ始点位置と終点位置の間を水平移動する。始点位置では、前記中心線C1(左右センタリングの基準位置でもある)が前記第1載置箇所の中心に一致し、終点位置には解放したトレイTを置く水平な第2載置箇所(トレイ保持装置1に保持されたトレイTが当接する箇所)が設定され、そこでは前記中心線C1が第2載置箇所の中心に一致するように、水平移動の始点位置及び終点位置が設定されている。なお、移動装置は、ロボットアームや前記特許文献3に記載された移動機構などが適宜利用できる。
次に、このトレイ移送装置の作動について、図3〜図7を参照して説明する。
(1)図3は、トレイ保持装置1が始点位置に停止したときの状態を示す。トレイ保持装置1の中心線C1は、段積みトレイを載置した第1載置箇所の中心線D1と一致し、トレイTは前記中心線C1,D1よりやや右方にずれ、かつ、水平面から見ると高さ方向にもずれている(左側が右側より高い)。可動部材5a,5bは、ストッパ当接部材14a、14bがそれぞれストッパ部材13a,13bに当接して、下端位置で停止し、エアシリンダ17a,17bの押圧部材19a,19bが保持アーム7a,7bの横行部に当接して保持アーム7a,7bを揺動させ、係止爪9a,9bが内側の後退位置に移動している。なお、可動部材5c,5d及び係止爪9c,9d等についても、図示していないが同様の状態にある。
(2)この状態でトレイ保持装置1が下降すると、始めに左側の係止爪9aがトレイTの内側に入り、トレイTのフランジT2(左側)の高さより所定距離下降したところでストッパ部材8aがフランジT2に当接し(図4参照)、ここで可動部材5a及び係止爪9aの下降が停止し、その間もトレイ保持装置1は下降しているので、ストッパ当接部材14aと近接センサ15aとの間隔がしだいに開き、その距離が一定以上になると近接センサ15aが信号を発信する。一方、右側の係止爪9bは係止爪9aに遅れてトレイTの内側に入り、トレイTのフランジT2(右側)の高さより所定距離下降したところでストッパ部材8bがフランジT2に当接し、ここで可動部材5b及び係止爪9bの下降が停止し、その間もトレイ保持装置1は下降しているので、ストッパ当接部材14bと近接センサ15bとの間隔がしだいに開き、その距離が一定以上になると近接センサ15bが信号を発信する。なお、ストッパ部材8c,8d及び係止爪9c,9d等においても、特に説明しないが、同様のことが行われている。
全ての近接センサ15a〜15dから信号が発信された時点で、トレイ保持装置1の下降が停止する。
(3)続いて、図5に示すように、エアシリンダ17a,17bが逆に作動して押圧部材18a,18bが後退し、保持アーム7a,7bが第2ばね部材16a,16bの付勢力により揺動して、係止爪9a,9bが外側に前進し、トレイTの側壁T1の内面に当接する。エアシリンダ17c,17d及び係止爪9c,9dも同様の動きをする。
なお、トレイ保持装置1が下降する過程で、ストッパ部材8a〜8dがトレイTのフランジT2に当接し、係止爪9a〜9dがストッパ部材8a〜8dより所定距離下方位置において停止するので、トレイTが高さ方向に位置ずれしていても、またその位置ずれの程度が移送工程のたびに変動しても、係止爪9a〜9dが停止した時点で、トレイTに対する係止爪9a〜9dの相対的な位置は常に一定である。従って、係止爪9a〜9dは常にトレイTの側壁T1の決まった位置(フランジT2から所定距離下の位置)に当接する。従って、トレイTに高さ方向の位置ずれがあっても、トレイTの保持は常に確実に行われる。
また、係止爪9a〜9dの先端がトレイTの側壁T1に当接したとき、係止爪9a〜9dからトレイTへ掛かる負荷は、第2ばね部材16a〜16dによる付勢力のみである。図5のケースでは、トレイTの中心は中心線C1(中心線D1)よりやや右方にずれているから、トレイTへ掛かる負荷は、係止爪9a,9cによる左方向への負荷の方が、係止爪9b,9dによる右方向への負荷よりやや大きく(第2ばね部材16a〜16dには同じばねが用いられている)、その負荷の差だけ、トレイTの中心を中心線C1(中心線D1)の方向へずらそうとする負荷がトレイTに掛かるが、その負荷自体小さいものであるので、トレイTの直下の2段目のトレイに掛かる負荷も当然小さい。
(4)次に、図6に示すように、トレイ保持装置1を上昇させると、まず右側のストッパ部材13bがストッパ当接部材14bに当接し、続いて可動部材5bが係止爪9b及びストッパ部材8bとともに上昇して、係止爪9bは上面がトレイTのフランジT2に当接し(それまで係止爪9bの先端はトレイTの側壁T1の内面に当接しながら滑る)、ストッパ部材8bはトレイTのフランジT2の上面から離れ、さらに係止爪9bはトレイTのフランジT2を掛止してこれを上昇させる。一方、左側の可動部材5a、係止爪9a及びストッパ部材8aは、右側の可動部材5b、係止爪9b及びストッパ部材8bよりやや遅れて上昇し、係止爪9aは上面がトレイTのフランジT2に当接し、ストッパ部材8aはトレイTのフランジT2の上面から離れ、さらに係止爪9aはトレイTのフランジT2を掛止してこれを上昇させる。なお、可動部材5c,5d、係止爪9c,9d及びストッパ部材8c,8d等においても、同様のことが行われている。
これにより、図6に示すように、トレイTは係止爪9a〜9dに掛止されて上昇し、段積みトレイの2段目以下のトレイから分離される。このとき、トレイTの高さは左右が実質的に同じとなる。
また、保持アーム7a〜7dの位置を規制するものは第2ばね部材16a〜16dの付勢力のみであり、該保持アーム7a〜7dは、白抜き矢印に示すように、トレイTを係止したまま支点軸6a〜6dを中心として左右に揺動し、係止されたトレイTは中心線C1を中心として左右に揺動するが、いずれその揺動は収束して、ばね部材16a〜16dの付勢力がバランスする位置に停止する。このとき、トレイTの左右の中心が中心線C1に一致する。また、この例では、係止爪9a(9c)と係止爪9b(9d)は中心線C1に対して左右対称位置にきている。
(5)続いて、図7に示すように、エアシリンダ18a,18bを作動させ、押圧部材21a,21bを所定距離突出させる。押圧部材21a,21bは保持アーム7a,7bの縦行部に当接し、保持アーム7a,7b及び係止爪9a,9bを所定位置に位置決めする。この所定位置とは、ばね部材16a〜16dの付勢力がバランスしたときの係止爪9a〜9dの位置に一致する。係止爪9c,9dも同様である。このときトレイTの左右の中心は中心線C1に一致し、左右センタリングの状態は変化しない。
(6)次に、トレイ保持装置1を終点位置に向けて水平移動させ、終点位置において停止させる。この水平移動の間、トレイTは係止爪9a〜9dにより位置決めされているので、センタリング状態は維持される。この終点位置では、トレイ保持装置1の中心軸C1とトレイTを載置すべき第2載置箇所の中心が一致するように、前記トレイ保持装置1の停止位置が設定されている。
(7)続いてこの終点位置では、トレイ保持装置1によってトレイTを係止し次いで上昇させたプロセス(1)〜(5)とはほぼ逆のプロセスが行われる。
概略を説明すると、まずエアシリンダ18a〜18dが逆に作動して押圧部材21a〜21dを引っ込める(図6参照)。これにより、保持アーム7a〜7dの位置を規制するものは第2ばね部材16a〜16dの付勢力のみとなるが、この位置では第2ばね部材16a〜16dの付勢力がバランスしているので、係止爪9a〜9d及びトレイTの左右位置は実質的に変化せず(左右に揺れない)、トレイTのセンタリング状態が崩れることはない。
続いてトレイ保持装置1を下降させると、トレイTが第2載置箇所の載置面に当接し、ストッパ部材8a〜8dがトレイTのフランジT2に当接して停止し、それ以後は可動部材5a〜5dも下降を停止し、さらにトレイ保持装置1が下降すると、ストッパ当接部材14a〜14dと近接センサ15a〜15dの間隔が開く(図5参照)。該近接センサ15a〜15dの全てが信号を発信した時点で、トレイ保持装置1の下降が停止する。続いてエアシリンダ17a〜17dが作動し、押圧部材19a〜19dが保持アーム7a〜7dの横行部に当接して保持アーム7a〜7dを揺動させ、係止爪9a〜9dを内側の後退位置に移動させてトレイTを解放し(図4参照)、続いてトレイ保持装置1が上昇して、トレイTを第2載置箇所の載置面に置き残す。
なお、トレイ保持装置1自体には、トレイTの前後方向の位置ずれを解消する機能はないが、トレイTが前後方向に位置ずれを起こしていても、係止爪9a〜9dの係止位置が前後方向に多少ずれるだけで、トレイTを係止して段積みトレイから分離することには全く支障がなく、また、必要があれば、例えば終点位置において押圧部材21a〜21dを引っ込めた後、トレイTを係止爪9a〜9dの上で前後方向に滑らせて(例えばトレイTを前後方向から互いに平行な基準壁で挟み、トレイTの前後方向の中心をトレイ保持装置1の中心軸C1に合わせる)、ずれを解消することができる。
以上述べたトレイ保持装置1において、エアシリンダ18a〜18dを省略することもできる。この場合、エアシリンダ18a〜18dによる位置決めがないため、始点位置から終点位置までの水平移動の際に係止爪9a〜9dがトレイTとともに揺動し、また、終点位置において揺動が停止するのを待つ必要があるが、トレイ保持装置の構造が簡素化される利点がある。
図8に示すトレイ保持装置31は、別の形態のトレイSに適用するものである(トレイ保持装置1と同じ機能を有する部位に同じ番号を付与している)。トレイSは、トレイTと同じく平面視矩形で、側壁S1、側壁の上端全周において外向きに形成されたフランジS2及び底壁S3、さらに側壁の下端全周において外向きに形成されたフランジS4からなる。
トレイ保持装置31をトレイ保持装置1と比較すると、外向きに形成されたフランジS2に対応して、係止爪9a〜9d(9c,9dは図示せず)が内側を向き、保持アーム7a〜7d(7c,7dは図示せず)が逆方向を向き、それに伴い、可動板5a〜5d(5c,5dは図示せず)に対するエアシリンダ17a〜17d(17c,17dは図示せず)及びエアシリンダ18a〜18d(18c,18dは図示せず)の取付位置も変更されているなど、構造的にはかなりの相違がある。しかし、外向きに形成されたフランジS2を係止爪9a〜9dが外側から係止する点が異なるだけで、各部位の機能には格別の相違点がなく、作動の手順も変わりがない。
図9に示すトレイ保持装置41(トレイ保持装置1と同じ機能を有する部位に同じ番号を付与している)は、トレイ保持装置1から第2ばね部材16a〜16d、エアシリンダ17a〜17d及びエアシリンダ18a〜18dを除き、エアシリンダ42a〜42d(42c,42dは図示せず)を設置したものであり、その他の構造及び作動はトレイ保持装置1と同じである。エアシリンダ42a〜42dは本発明でいう保持部材移動手段であり、後端が可動部材5a〜5d(5c,5dは図示せず)側に取り付けられ、ロッドの先端が保持アーム7a〜7d(7c,7dは図示せず)の横行部に取り付けられ、保持アーム7a〜7dに作用して、係止爪9a〜9d(9c,9dは図示せず)をトレイTを係止する前進位置とトレイTを解放する後退位置の間で移動させる。
トレイ移送工程において、トレイ保持装置41が始点位置において下降し、エアシリンダ42が作動して係止爪9a〜9dが前進位置に移動し、これにより段積みしたトレイの最上位のトレイTを係止するが、このとき同時にトレイTのセンタリングが強制的に行われるので、段積みしたトレイの最上位のトレイが左右方向に位置ずれを起こしている場合に、その位置ずれを解消する方向の負荷がトレイTに掛かり、それに伴って2段目のトレイに大きい負荷が掛かり、2枚取りが行われる恐れがある。従って、このトレイ移送装置41は、高さ方向に位置ずれを起こしているが、左右方向に位置ずれを起こしていない段積みトレイに対して適用することができる。
図10に示すトレイ保持装置51(トレイ保持装置1と同じ機能を有する部位に同じ番号を付与している)は、トレイ保持装置1と比較すると、ストッパ部材8a〜8dを省略し、同時にフレーム3に対して上下移動自在に連結された可動部材5a〜5dを固定部材52a〜52d(52c,52dは図示せず)に換え、さらに第1ばね部材12a〜12dを省略したもので、他はトレイ保持装置1と同じ構造を有する。
このトレイ移送装置51は、始点位置において下降させるとき、全ての係止爪9a〜9dがちょうどトレイTのフランジT2と底壁T4の中間の位置にきたとき停止させる必要がある。
このトレイ保持装置51は、前記構造としたことにより、トレイ保持装置1と異なり、それ自体が係止爪9a〜9d(9c,9dは図示せず)のトレイTに対する高さ位置を調整する機能を有しないので、最上位のトレイTが高さ方向に大きく位置ずれを起こしている場合(トレイの左右の高さが大きく異なる場合)に、トレイTの保持の確実性が低下する。従って、このトレイ移送装置は、左右方向に位置ずれを起こしているが、高さ方向に位置ずれを起こしていない段積みトレイに対して適用することができる。
本発明にかかるトレイ移送装置の平面図である。 その側面図である。 その正面図である。 工程順に記載した正面図である。 同じく工程順に記載した正面図である。 同じく工程順に記載した正面図である。 同じく工程順に記載した正面図である。 本発明に係る別のトレイ移送装置の正面図である。 本発明に係るさらに別のトレイ移送装置の正面図である。 本発明に係るさらに別のトレイ移送装置の正面図である。
符号の説明
1,31,41,51 トレイ移送装置
3 フレーム
5a〜5d 可動部材
7a〜7d 保持アーム
8a〜8d ストッパ部材
9a〜9d 係止爪
12a〜12d 第1ばね部材
13a〜13d ストッパ部材
14a〜14d ストッパ当接部材
16a〜16d 第2ばね部材
17a〜17d,18a〜18d エアシリンダ

Claims (13)

  1. トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置され前記フレームに対して各々上下移動自在に連結された左右一対又は複数対の可動部材と、各可動部材を下方に付勢する第1ばね部材と、各可動部材の前記フレームに対する下端位置を規制する係止手段と、左右に配置された各可動部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢する第2ばね部材と、トレイを保持した前記トレイ保持部材を前記第2ばね部材の付勢力がバランスする位置に位置決めする位置決め手段と、前記トレイ保持部材より所定距離上方位置において各可動部材に固定され、トレイの上端に当接して前記フレームの下降に伴う可動部材の下降を停止させ、トレイに対し前記トレイ保持部材の上下方向の位置決めを行うストッパ部材を備えることを特徴とするトレイ移送装置。
  2. 上部が各可動部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材後退手段、第2ばね部材及び位置決め手段はいずれも前記保持アームに対し作用するものであることを特徴とする請求項1に記載されたトレイ移送装置。
  3. トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置され前記フレームに対して各々上下移動自在に連結された左右一対又は複数対の可動部材と、各可動部材を下方に付勢する第1ばね部材と、各可動部材の前記フレームに対する下端位置を規制する係止手段と、左右に配置された各可動部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢する第2ばね部材と、前記トレイ保持部材より所定距離上方位置において各可動部材に固定され、トレイの上端に当接して前記フレームの下降に伴う可動部材の下降を停止させ、トレイに対し前記トレイ保持部材の上下方向の位置決めを行うストッパ部材を備えることことを特徴とするトレイ移送装置。
  4. 上部が各可動部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材後退手段及び第2ばね部材はいずれも前記保持アームに対し作用するものであることを特徴とする請求項3に記載されたトレイ移送装置。
  5. トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置され前記フレームに対して各々上下移動自在に連結された左右一対又は複数対の可動部材と、各可動部材を下方に付勢するばね部材と、各可動部材の前記フレームに対する下端位置を規制する係止手段と、左右に配置された各可動部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを保持する前進位置と後退位置の間で移動させ、前記両位置のいずれかに位置決めする保持部材移動手段と、前記トレイ保持部材より所定距離上方位置において各可動部材に固定され、トレイの上端に当接して前記フレームの下降に伴う可動部材の下降を停止させ、トレイに対し前記トレイ保持部材の上下方向の位置決めを行うストッパ部材を備えることを特徴とするトレイ移送装置。
  6. 上部が各可動部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材移動手段は前記保持アームに対し作用するものであることを特徴とする請求項5に記載されたトレイ移送装置。
  7. 前記可動部材は、前記フレームに対して揺動自在に連結され、これにより上下移動自在となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載されたトレイ移送装置。
  8. トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置された左右一対又は複数対の固定部材と、左右に配置された各固定部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢するばね部材と、トレイを保持した前記トレイ保持部材を前記ばね部材の付勢力がバランスする位置に位置決めする位置決め手段を備えることを特徴とするトレイ移送装置。
  9. 上部が各固定部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材後退手段、ばね部材及び位置決め手段はいずれも前記保持アームに対し作用するものであることを特徴とする請求項8に記載されたトレイ移送装置。
  10. トレイを保持するトレイ保持装置と、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置の間で移動させ、かつ始点位置において昇降させる移動装置からなり、前記トレイ保持装置は、前記移動装置に取り付けられたフレームと、前記フレームの左右に配置された左右一対又は複数対の固定部材と、左右に配置された各固定部材に対し左右方向に移動可能に設置されたトレイ保持部材と、左右に設置された各トレイ保持部材をトレイを解放する後退位置に向けて移動させる保持部材後退手段と、各トレイ保持部材をトレイを保持する前進方向に付勢するばね部材を備えることを特徴とするトレイ移送装置。
  11. 上部が各固定部材に軸支されて鉛直面内で左右に揺動自在とされた保持アームを備え、前記保持アームの下端に前記トレイ保持部材が設置され、これにより前記トレイ保持部材が左右方向に移動可能であり、前記保持部材後退手段及びばね部材はいずれも前記保持アームに対し作用するものであることを特徴とする請求項10に記載されたトレイ移送装置。
  12. 前記トレイ保持部材は、先端がトレイの側壁に当接し、かつ上面がトレイのフランジを係止する係止爪であり、全てが外向き又は内向きに配置されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載されたトレイ移送装置。
  13. 前記移動装置は、前記トレイ保持装置を水平方向に離れた始点位置及び終点位置で昇降させ、かつ該始点位置と終点位置の間を移動させるものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載されたトレイ移送装置。
JP2004163997A 2004-06-02 2004-06-02 トレイ移送装置 Active JP4530724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163997A JP4530724B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 トレイ移送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163997A JP4530724B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 トレイ移送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005343614A true JP2005343614A (ja) 2005-12-15
JP4530724B2 JP4530724B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=35496344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163997A Active JP4530724B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 トレイ移送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4530724B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100871716B1 (ko) 2008-04-07 2008-12-05 주식회사 신라에프에이 냉장고 내상 성형 설비용 트랜스퍼 장치
JP2014051342A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Toyo Jidoki Co Ltd トレイ移送装置
CN111071787A (zh) * 2020-03-10 2020-04-28 深圳市尚明精密模具有限公司 一种料片的夹取装置
CN111453386A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 广东汉能薄膜太阳能有限公司 一种物料盘传送装置及供料装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63262340A (ja) * 1987-04-17 1988-10-28 Iseki & Co Ltd 苗箱の分離移送装置
JPH1077120A (ja) * 1996-09-02 1998-03-24 Toyo Jidoki Co Ltd 包装袋の自動配列段積み装置
JPH10297765A (ja) * 1997-04-22 1998-11-10 Robo Techno Shiya:Kk 容器移動装置
JP2853339B2 (ja) * 1990-12-19 1999-02-03 凸版印刷株式会社 パレット供給・排出装置
JPH11180559A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2000142982A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Toyo Jidoki Co Ltd セミオートローダーにおけるトレイの搬出入方法及び装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63262340A (ja) * 1987-04-17 1988-10-28 Iseki & Co Ltd 苗箱の分離移送装置
JP2853339B2 (ja) * 1990-12-19 1999-02-03 凸版印刷株式会社 パレット供給・排出装置
JPH1077120A (ja) * 1996-09-02 1998-03-24 Toyo Jidoki Co Ltd 包装袋の自動配列段積み装置
JPH10297765A (ja) * 1997-04-22 1998-11-10 Robo Techno Shiya:Kk 容器移動装置
JPH11180559A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2000142982A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Toyo Jidoki Co Ltd セミオートローダーにおけるトレイの搬出入方法及び装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100871716B1 (ko) 2008-04-07 2008-12-05 주식회사 신라에프에이 냉장고 내상 성형 설비용 트랜스퍼 장치
JP2014051342A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Toyo Jidoki Co Ltd トレイ移送装置
CN111453386A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 广东汉能薄膜太阳能有限公司 一种物料盘传送装置及供料装置
CN111071787A (zh) * 2020-03-10 2020-04-28 深圳市尚明精密模具有限公司 一种料片的夹取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4530724B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6722840B2 (ja) 容器供給装置及び容器供給方法、容器取り付けシステム
JP6040883B2 (ja) 基板搬送装置、基板搬送方法及び記憶媒体
JP5518513B2 (ja) フープオープナ及びその動作方法
JP5681412B2 (ja) 板状部材収納用ラック、板状部材移載設備、及び板状部材収納方法
JP4530724B2 (ja) トレイ移送装置
KR20200137972A (ko) 이송 장치
JP6561896B2 (ja) ワーク取り出し装置
JP2009215026A (ja) 段ばらし装置
JP5932365B2 (ja) 保持装置及び保持方法
CN111468629A (zh) 工件搬送系统、搬送工件件数检测装置及工件搬送系统的控制方法
JP4591335B2 (ja) ストッカー内の棚における基板収納用容器の変位防止装置
JP6517162B2 (ja) トレイ移送装置
KR101412370B1 (ko) 슬라브 포지션 확인장치
JP6025343B2 (ja) 棚装置におけるワークの1枚取り方法及び棚装置
WO2014136541A1 (ja) ワーク搬送方法及びワーク搬送システム
JP4937953B2 (ja) ウェハ搬送装置
JP5221991B2 (ja) ブランク材の搬入方法が用いられるディスタックフィーダ及び搬入機構
KR102369044B1 (ko) 마스크 이송을 위한 마스크 포크 및 해당 마스크 상자와 마스크 이송 방법
JP2017197235A (ja) ペーパーカセットの緩衝材、及びペーパーカセットの梱包方法
JP2011046524A (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP2001213521A (ja) 荷物移送装置およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2010099744A (ja) 物品保持装置
JP2008080458A (ja) 物品把持装置
JP2020021896A (ja) 搬送ロボットおよび搬送システム
JPH08187528A (ja) 板材位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4530724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160618

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250