JPH11180392A - モータボートなどの可動式フィン装置 - Google Patents
モータボートなどの可動式フィン装置Info
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- JPH11180392A JPH11180392A JP9365929A JP36592997A JPH11180392A JP H11180392 A JPH11180392 A JP H11180392A JP 9365929 A JP9365929 A JP 9365929A JP 36592997 A JP36592997 A JP 36592997A JP H11180392 A JPH11180392 A JP H11180392A
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- boat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直進走行時の保針性が高く、しかも旋回時の
旋回性能が高く、船体内に要するスペースが小さく、作
動機構が簡単な、モータボートなどの可動式のフィン装
置を提供する。 【解決手段】モータボートの船底9の重心位置の近辺に
設けたハウジング1と、そのハウジングによって前後移
動自在に支持されるフィン2と、操縦席から操作される
電動モータMと、そのモータの回転を伝導機構7を介し
てフィン2の前後移動に変換させるリンク機構6とを備
えている可動式のフィン装置A。フィン2はハウジング
1にスライド自在に設けたスライダ18に固定されてお
り、スライダ18はハウジング1を液密に貫通する駆動
軸22に固定したアームリンク24および連結リンク2
5と共に前記リンク機構6を構成している。モータM用
の減速機4の出力軸と前記駆動軸22とはローラチェー
ン32によって連結されている。
旋回性能が高く、船体内に要するスペースが小さく、作
動機構が簡単な、モータボートなどの可動式のフィン装
置を提供する。 【解決手段】モータボートの船底9の重心位置の近辺に
設けたハウジング1と、そのハウジングによって前後移
動自在に支持されるフィン2と、操縦席から操作される
電動モータMと、そのモータの回転を伝導機構7を介し
てフィン2の前後移動に変換させるリンク機構6とを備
えている可動式のフィン装置A。フィン2はハウジング
1にスライド自在に設けたスライダ18に固定されてお
り、スライダ18はハウジング1を液密に貫通する駆動
軸22に固定したアームリンク24および連結リンク2
5と共に前記リンク機構6を構成している。モータM用
の減速機4の出力軸と前記駆動軸22とはローラチェー
ン32によって連結されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータボートの可動
式フィン装置に関する。さらに詳しくは、モータボート
などの直進走行性能および旋回時の走行性能を向上させ
るための可動式フィン装置に関する。
式フィン装置に関する。さらに詳しくは、モータボート
などの直進走行性能および旋回時の走行性能を向上させ
るための可動式フィン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−209386号公報には、
図9に示すように、船尾の下方に、舵軸101とほぼ平
行な軸102廻りに回転可能なスケグ103を設けた船
舶が開示されている。なお符号104は舵であり、符号
105はプロペラである。この可動式のスケグ103
は、保針操船時は想像線で示すように船底を横切る流れ
を制限して直進安定性を高める通常のスケグとして作用
する。そして旋回時には実線で示すように、スケグ10
3を軸廻りに舵104と同じ方向に回転させることによ
り、舵104と同方向の水流(矢印F)に対する抵抗を
小さくすることができる。したがってこのものは、旋回
時の性能をほとんど低下させることなく、直進時の保針
性能を向上させることができる。
図9に示すように、船尾の下方に、舵軸101とほぼ平
行な軸102廻りに回転可能なスケグ103を設けた船
舶が開示されている。なお符号104は舵であり、符号
105はプロペラである。この可動式のスケグ103
は、保針操船時は想像線で示すように船底を横切る流れ
を制限して直進安定性を高める通常のスケグとして作用
する。そして旋回時には実線で示すように、スケグ10
3を軸廻りに舵104と同じ方向に回転させることによ
り、舵104と同方向の水流(矢印F)に対する抵抗を
小さくすることができる。したがってこのものは、旋回
時の性能をほとんど低下させることなく、直進時の保針
性能を向上させることができる。
【0003】他方、特開平1−278896号公報に
は、図10に示すように、船尾底部に首振り可能に設け
たノズル107と、ノズルと連動して出没するように船
首底部に設けたフィン108とを備えたウォータージェ
ット推進艇が開示されている。このようなウォータージ
ェット推進艇においては、ノズル107の向きを変えて
推進方向を変更するとき、フィン108が自動的に水中
に進出する。そのため、このフィンを支点として回転モ
ーメントが発生するので、横流れが抑止され、旋回半径
が小さくなって操舵性を向上させることができる。
は、図10に示すように、船尾底部に首振り可能に設け
たノズル107と、ノズルと連動して出没するように船
首底部に設けたフィン108とを備えたウォータージェ
ット推進艇が開示されている。このようなウォータージ
ェット推進艇においては、ノズル107の向きを変えて
推進方向を変更するとき、フィン108が自動的に水中
に進出する。そのため、このフィンを支点として回転モ
ーメントが発生するので、横流れが抑止され、旋回半径
が小さくなって操舵性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の船尾に設けた角
度可動式のスケグ103は、本質的には保針性を向上さ
せる安定板として働くものであり、旋回時には水流と同
方向に向けてできるだけ抵抗を少なくしようとするもの
である。したがって基本的には保針性を高くするもので
あって、積極的に旋回性能を向上させるものではない。
度可動式のスケグ103は、本質的には保針性を向上さ
せる安定板として働くものであり、旋回時には水流と同
方向に向けてできるだけ抵抗を少なくしようとするもの
である。したがって基本的には保針性を高くするもので
あって、積極的に旋回性能を向上させるものではない。
【0005】これに対し、前述の船首下面に設けた出没
式のフィン108は、ジェット水流の反動で推力を得る
ジェット推進艇に特有の旋回時の横滑りの問題を解決し
ようとするものであるが、同時にボートの旋回半径を小
さくするなど、旋回性能を積極的に向上させることもで
きる。しかしながら前述の船首に設けたフィン108
は、基本的には直進走行時に保針性を不安定にするの
で、フィンを船体内に収容する必要がある。そのため船
体内にフィン108を収容するための前後および上下に
大きいスペースが必要である。したがって小型モータボ
ート、とくに競艇用ボートには採用できない。さらにフ
ィン108の出没(とくに引き上げ)のための機構が複
雑になる。
式のフィン108は、ジェット水流の反動で推力を得る
ジェット推進艇に特有の旋回時の横滑りの問題を解決し
ようとするものであるが、同時にボートの旋回半径を小
さくするなど、旋回性能を積極的に向上させることもで
きる。しかしながら前述の船首に設けたフィン108
は、基本的には直進走行時に保針性を不安定にするの
で、フィンを船体内に収容する必要がある。そのため船
体内にフィン108を収容するための前後および上下に
大きいスペースが必要である。したがって小型モータボ
ート、とくに競艇用ボートには採用できない。さらにフ
ィン108の出没(とくに引き上げ)のための機構が複
雑になる。
【0006】本発明は、直進走行時の保針性が優れてお
り、しかも旋回時の旋回性能が高く、船体内に要するス
ペースが小さく、作動機構を簡単にしうる、可動式のフ
ィン装置を提供することを技術課題としている。
り、しかも旋回時の旋回性能が高く、船体内に要するス
ペースが小さく、作動機構を簡単にしうる、可動式のフ
ィン装置を提供することを技術課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明のモータボー
トなどの可動式フィン装置は、船底に前後方向に延びる
ように設けられるフィンと、そのフィンを操縦者を含む
船体の重心の下方近辺で前後に移動自在に支持するガイ
ド手段と、そのフィンを前後に移動させる手段とを備え
ていることを特徴としている。
トなどの可動式フィン装置は、船底に前後方向に延びる
ように設けられるフィンと、そのフィンを操縦者を含む
船体の重心の下方近辺で前後に移動自在に支持するガイ
ド手段と、そのフィンを前後に移動させる手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0008】このような可動式フィン装置では、フィン
(その側面積の重心)が船体の重心の位置とその後方の
位置との間で移動するようにしてもよく、また、重心の
位置とその前方の位置との間で移動するようにしてもよ
い。さらに前側のストロークエンドと後ろ側のストロー
クエンドの間に重心位置があるようにしてもよい。
(その側面積の重心)が船体の重心の位置とその後方の
位置との間で移動するようにしてもよく、また、重心の
位置とその前方の位置との間で移動するようにしてもよ
い。さらに前側のストロークエンドと後ろ側のストロー
クエンドの間に重心位置があるようにしてもよい。
【0009】第2の発明の可動式フィン装置は、前記フ
ィンが横断面T字状を呈しており、前記ガイド手段が、
フィンの上面に取り付けられた断面逆台形状のスライダ
と、フィンの上面とスライダの側面との間に挿入される
左右の断面楔状のガイド部材とを備えていることを特徴
としている。
ィンが横断面T字状を呈しており、前記ガイド手段が、
フィンの上面に取り付けられた断面逆台形状のスライダ
と、フィンの上面とスライダの側面との間に挿入される
左右の断面楔状のガイド部材とを備えていることを特徴
としている。
【0010】第3の発明の可動式フィン装置は、前記フ
ィンを前後に移動させる手段が、動力式の駆動機構と、
その駆動機構を操縦席から操作する操作機構とを備えて
いることを特徴としている。第4の発明の可動式フィン
装置は、前述の第3の発明において、前記ガイド手段が
ハウジングによって船体上部と液密に区画されており、
駆動機構が、そのハウジングを上下に貫通するように回
転自在に設けられる駆動軸と、駆動軸の回転を許しなが
ら水密状態を維持するシールと、駆動軸の上部側を回転
駆動するための電動モータおよび減速機と、駆動軸の下
部の回転運動をスライダの往復移動に変換する変換手段
とを備えており、さらに操作機構が電気回路を介して電
動モータの回転/停止および回転方向を操作する手段で
あることを特徴としている。
ィンを前後に移動させる手段が、動力式の駆動機構と、
その駆動機構を操縦席から操作する操作機構とを備えて
いることを特徴としている。第4の発明の可動式フィン
装置は、前述の第3の発明において、前記ガイド手段が
ハウジングによって船体上部と液密に区画されており、
駆動機構が、そのハウジングを上下に貫通するように回
転自在に設けられる駆動軸と、駆動軸の回転を許しなが
ら水密状態を維持するシールと、駆動軸の上部側を回転
駆動するための電動モータおよび減速機と、駆動軸の下
部の回転運動をスライダの往復移動に変換する変換手段
とを備えており、さらに操作機構が電気回路を介して電
動モータの回転/停止および回転方向を操作する手段で
あることを特徴としている。
【0011】
【作用および発明の効果】第1の発明においては、フィ
ンが船体の重心の近辺にあるので、直進時には保針性を
向上させることができ、しかも旋回時でも船体を不安定
にしない。そのためフィンを収容する必要がない。また
フィンを前後に移動させることにより、その位置に応じ
た保針性および旋回容易性が得られる。したがって、操
縦者がフィンの位置を操作することにより、運転状況に
応じた適切な操作性が得られる。
ンが船体の重心の近辺にあるので、直進時には保針性を
向上させることができ、しかも旋回時でも船体を不安定
にしない。そのためフィンを収容する必要がない。また
フィンを前後に移動させることにより、その位置に応じ
た保針性および旋回容易性が得られる。したがって、操
縦者がフィンの位置を操作することにより、運転状況に
応じた適切な操作性が得られる。
【0012】たとえばフィン(その側面積の重心で表さ
れる流体抵抗の中心)を乗員の重量を含めた船体の重心
位置より前方まで移動させることができる場合は、フィ
ンを船体の重心位置より前方に移動させれば旋回半径が
小さくなり、重心位置まで後退させれば旋回時に膨らみ
が少なくなる。すなわちフィンを重心位置に移動させた
ときは、180度ターンをするときの旋回径(最初の進
行軌跡と反転後の進行軌跡の間隔)は大きくなるが、膨
らみ(90度まわったときの半径)が小さくなる。他
方、重心位置より前方に移動させると、旋回半径が小さ
くなるが、膨らみはいくらか大きくなる。したがって操
縦者はそのような特質を利用して、種々のコース取りを
選択することができ、軽快な旋回性能が得られる。
れる流体抵抗の中心)を乗員の重量を含めた船体の重心
位置より前方まで移動させることができる場合は、フィ
ンを船体の重心位置より前方に移動させれば旋回半径が
小さくなり、重心位置まで後退させれば旋回時に膨らみ
が少なくなる。すなわちフィンを重心位置に移動させた
ときは、180度ターンをするときの旋回径(最初の進
行軌跡と反転後の進行軌跡の間隔)は大きくなるが、膨
らみ(90度まわったときの半径)が小さくなる。他
方、重心位置より前方に移動させると、旋回半径が小さ
くなるが、膨らみはいくらか大きくなる。したがって操
縦者はそのような特質を利用して、種々のコース取りを
選択することができ、軽快な旋回性能が得られる。
【0013】逆にフィンが船体の重心位置とそれより後
方の位置との間で移動させることができるものである場
合は、重心より後方に移動させれば、保針性が高くな
り、直進時に安定して進行させることができ、重心位置
まで前進させると、保針性が低下するので旋回させ易く
なり、旋回半径も小さくなる。さらにフィンの前後のス
トロークエンドの間に船体の重心位置がある場合は、上
記の両方の作用を奏することができ、一層、運転状況に
応じたすぐれた操縦性能が得られる。
方の位置との間で移動させることができるものである場
合は、重心より後方に移動させれば、保針性が高くな
り、直進時に安定して進行させることができ、重心位置
まで前進させると、保針性が低下するので旋回させ易く
なり、旋回半径も小さくなる。さらにフィンの前後のス
トロークエンドの間に船体の重心位置がある場合は、上
記の両方の作用を奏することができ、一層、運転状況に
応じたすぐれた操縦性能が得られる。
【0014】さらに第1の発明においては、フィンは船
底に取り付けた状態のまま前後に移動させるだけである
ので、船体内に収容する必要がなく、スペースをとらな
い。またフィンを単に直進往復運動させるだけであるの
で、手動操作の場合も操作が容易であり、動力式の駆動
機構を採用する場合でも、その機構が簡単である。
底に取り付けた状態のまま前後に移動させるだけである
ので、船体内に収容する必要がなく、スペースをとらな
い。またフィンを単に直進往復運動させるだけであるの
で、手動操作の場合も操作が容易であり、動力式の駆動
機構を採用する場合でも、その機構が簡単である。
【0015】第2の発明においては、ガイド部材の内縁
が楔状にされ、フィンの上面とスライダの側面との間に
挿入されているので、スライダをガイド部材と同一平面
内に配置することができ、それによりガイド手段の上下
方向の寸法を小さくすることができる。さらにガイド面
の遊びないし隙間を小さくすることができるので、がた
つきが少なく、前後の移動操作がスムーズである。
が楔状にされ、フィンの上面とスライダの側面との間に
挿入されているので、スライダをガイド部材と同一平面
内に配置することができ、それによりガイド手段の上下
方向の寸法を小さくすることができる。さらにガイド面
の遊びないし隙間を小さくすることができるので、がた
つきが少なく、前後の移動操作がスムーズである。
【0016】第3の発明においては、フィンの前後操作
を動力式の駆動機構で行うので、操作が楽である。さら
に第4の発明においては、ハウジングを上下に貫通する
ものが駆動軸だけであるので、シールが容易である。
を動力式の駆動機構で行うので、操作が楽である。さら
に第4の発明においては、ハウジングを上下に貫通する
ものが駆動軸だけであるので、シールが容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の可動式フィン装置の実施の形態を説明する。図1は本
発明の可動式フィン装置の一実施形態を示す一部切欠概
略斜視図、図2は図1の装置の一部切欠平面図、図3は
図2のIII-III 線断面図、図4は図3のIV-IV 線断面
図、図5は図1の装置の駆動部および伝導機構の平面
図、図6は図5のVI-VI 線断面図、図7aおよび図7b
はそれぞれ本発明の可動式フィン装置を備えたボートの
一実施形態を示す底面図および側面図、図8aおよび図
8bはそれぞれ本発明の可動式フィン装置を備えたボー
トの運転状態を示す説明図である。
の可動式フィン装置の実施の形態を説明する。図1は本
発明の可動式フィン装置の一実施形態を示す一部切欠概
略斜視図、図2は図1の装置の一部切欠平面図、図3は
図2のIII-III 線断面図、図4は図3のIV-IV 線断面
図、図5は図1の装置の駆動部および伝導機構の平面
図、図6は図5のVI-VI 線断面図、図7aおよび図7b
はそれぞれ本発明の可動式フィン装置を備えたボートの
一実施形態を示す底面図および側面図、図8aおよび図
8bはそれぞれ本発明の可動式フィン装置を備えたボー
トの運転状態を示す説明図である。
【0018】図1に示す可動式フィン装置Aは、ボート
の重心位置(図7aの符号G)の近辺に設けられるハウ
ジング1と、そのハウジングによって前後にスライド自
在に案内されるフィン2と、そのフィンを前後に駆動す
るための駆動機構3とを備えている。駆動機構はモータ
Mおよび減速機4からなる回転駆動部と、その回転駆動
部の回転をフィン2の往復前後運動に変換するリンク機
構6と、両者間の動力を伝達する伝導機構7とからな
る。回転駆動部のモータMはコントローラCLを介して
操縦席のスイッチSWにより操作されるように構成して
いる。図1の符号8はキールで、符号9は船底である。
この実施形態では、図面の左下が船首側である。
の重心位置(図7aの符号G)の近辺に設けられるハウ
ジング1と、そのハウジングによって前後にスライド自
在に案内されるフィン2と、そのフィンを前後に駆動す
るための駆動機構3とを備えている。駆動機構はモータ
Mおよび減速機4からなる回転駆動部と、その回転駆動
部の回転をフィン2の往復前後運動に変換するリンク機
構6と、両者間の動力を伝達する伝導機構7とからな
る。回転駆動部のモータMはコントローラCLを介して
操縦席のスイッチSWにより操作されるように構成して
いる。図1の符号8はキールで、符号9は船底である。
この実施形態では、図面の左下が船首側である。
【0019】図2に示すように、前記ハウジング1は長
方形状のベース11と、そのベース11に被せられる箱
状のカバー12とに分けられている。そして図3および
図4に示すように、船底9には前後に長い長方形状の貫
通孔13が形成されており、ベース11はその貫通孔1
3に嵌合されて固定されている。ベース11とカバー1
2の間には、図2に示すような枠状のガスケット14を
介在させてシールしている。なお図1ではカバー12の
上面を省略しており、図2ではカバー12の大部分を省
略している。
方形状のベース11と、そのベース11に被せられる箱
状のカバー12とに分けられている。そして図3および
図4に示すように、船底9には前後に長い長方形状の貫
通孔13が形成されており、ベース11はその貫通孔1
3に嵌合されて固定されている。ベース11とカバー1
2の間には、図2に示すような枠状のガスケット14を
介在させてシールしている。なお図1ではカバー12の
上面を省略しており、図2ではカバー12の大部分を省
略している。
【0020】図2に示すように、ベース11の中央には
長方形状の開口15が形成されており、その開口15の
両側縁は図4に示すように上方に向かって広がる傾斜面
16となっている。カバー12はその開口15の幅より
も大きい幅を有し、前後の長さの内のりは開口15の前
後の寸法に合わしている(図3参照)。したがってベー
ス11の開口15はガスケット14およびカバー12に
よって液密に覆われている。図3および図4の符号17
は操縦者が乗り込む床面である。なおベース11に枠状
の側壁を立ち上げて、その側壁の上端に板状のカバーを
被せるようにしてもよい。ベース11およびカバー12
は合成樹脂または金属で形成しうる。
長方形状の開口15が形成されており、その開口15の
両側縁は図4に示すように上方に向かって広がる傾斜面
16となっている。カバー12はその開口15の幅より
も大きい幅を有し、前後の長さの内のりは開口15の前
後の寸法に合わしている(図3参照)。したがってベー
ス11の開口15はガスケット14およびカバー12に
よって液密に覆われている。図3および図4の符号17
は操縦者が乗り込む床面である。なおベース11に枠状
の側壁を立ち上げて、その側壁の上端に板状のカバーを
被せるようにしてもよい。ベース11およびカバー12
は合成樹脂または金属で形成しうる。
【0021】図4に示すように、ベース11の開口15
の傾斜面16上には、平面形状が矩形状で、断面が逆台
形状のスライダ18が前後に摺動自在に載置されてい
る。そしてスライダ18の下面には、前後に延びる板状
の縦板部2aとその上端に固定される前後に長い長方形
状の横板部2bとからなる断面T字状のフィン2がビス
19などで固定されている。フィン2の縦板部2aは図
3に示すように、ボートの進行方向の前側では鋭い角度
で傾斜し、後端側では円弧状にされて、いわば水滴を半
分にした形態を呈している。フィン2の上面、すなわち
横板部2bの上面2cはベース11の開口15の下面側
の幅よりも広く、そのためその上面2cはベース11の
下面と摺接する。したがってベース11の開口15の楔
状の側縁部12aは、スライダ18の傾斜している側面
18aとフィン2の上面2cとに挟まれている。それに
よりスライダ18およびフィン2はベース11の左右の
側縁部12aによって前後にスライド自在に、かつ抜け
ないように支持されている。なおスライダ18はベース
11と、したがってボートの船底9と同一の高さに配置
されることになる。
の傾斜面16上には、平面形状が矩形状で、断面が逆台
形状のスライダ18が前後に摺動自在に載置されてい
る。そしてスライダ18の下面には、前後に延びる板状
の縦板部2aとその上端に固定される前後に長い長方形
状の横板部2bとからなる断面T字状のフィン2がビス
19などで固定されている。フィン2の縦板部2aは図
3に示すように、ボートの進行方向の前側では鋭い角度
で傾斜し、後端側では円弧状にされて、いわば水滴を半
分にした形態を呈している。フィン2の上面、すなわち
横板部2bの上面2cはベース11の開口15の下面側
の幅よりも広く、そのためその上面2cはベース11の
下面と摺接する。したがってベース11の開口15の楔
状の側縁部12aは、スライダ18の傾斜している側面
18aとフィン2の上面2cとに挟まれている。それに
よりスライダ18およびフィン2はベース11の左右の
側縁部12aによって前後にスライド自在に、かつ抜け
ないように支持されている。なおスライダ18はベース
11と、したがってボートの船底9と同一の高さに配置
されることになる。
【0022】カバー12の前方の上面には円筒状の軸支
持部20が突設されており、その内部にボールベアリン
グ21を介して駆動軸22が回転自在に設けられてい
る。駆動軸22の下部近辺と軸支持部20の内面との間
には、オイルシール23が設けられている。駆動軸22
の下端はハウジング内部に達しており、その下端にアー
ムリンク24が固定されている。図2に示すように、ア
ームリンク24の先端には連結リンク25の一端がピン
26により回動自在に連結されており、連結リンク25
の他端とスライダ18の後端とは、ピン27により回動
自在に連結されている。したがって駆動軸22が往復回
動すると、スライダ17が前後に駆動される。アームリ
ンク24、連結リンク25およびスライダ17は前述の
回転駆動をフィン2の往復前後運動に変換するリンク機
構6を構成している。
持部20が突設されており、その内部にボールベアリン
グ21を介して駆動軸22が回転自在に設けられてい
る。駆動軸22の下部近辺と軸支持部20の内面との間
には、オイルシール23が設けられている。駆動軸22
の下端はハウジング内部に達しており、その下端にアー
ムリンク24が固定されている。図2に示すように、ア
ームリンク24の先端には連結リンク25の一端がピン
26により回動自在に連結されており、連結リンク25
の他端とスライダ18の後端とは、ピン27により回動
自在に連結されている。したがって駆動軸22が往復回
動すると、スライダ17が前後に駆動される。アームリ
ンク24、連結リンク25およびスライダ17は前述の
回転駆動をフィン2の往復前後運動に変換するリンク機
構6を構成している。
【0023】駆動軸22の上端はカバー12の上面を貫
通して突出しており、その上端近辺に負荷側のスプロケ
ット30とスイッチ作動レバー31とが固定されてい
る。図5に示すように、そのスイッチ作動レバー31は
平面視が扇状を呈している。図5において、軸支持部2
0の周囲には、スイッチ作動レバー31と当接して駆動
軸22がスライダ17のストロークの前端および後端に
対応する角度まで回動したことを検出するためのリミッ
トスイッチLS1およびLS2が取り付けられている。
リミットスイッチLS1、LS2の接点の信号は図1の
コントローラCLに送られて、モータMをスライダ18
のストロークエンドで停止させたり、モータMを不適当
な方向に回転させないようにするために用いられる。
通して突出しており、その上端近辺に負荷側のスプロケ
ット30とスイッチ作動レバー31とが固定されてい
る。図5に示すように、そのスイッチ作動レバー31は
平面視が扇状を呈している。図5において、軸支持部2
0の周囲には、スイッチ作動レバー31と当接して駆動
軸22がスライダ17のストロークの前端および後端に
対応する角度まで回動したことを検出するためのリミッ
トスイッチLS1およびLS2が取り付けられている。
リミットスイッチLS1、LS2の接点の信号は図1の
コントローラCLに送られて、モータMをスライダ18
のストロークエンドで停止させたり、モータMを不適当
な方向に回転させないようにするために用いられる。
【0024】前記負荷側のスプロケット30は無端ルー
プ状のローラチェーン32によって回転駆動部の減速機
4の出力軸4aに取り付けた駆動側のスプロケット33
と連結されている。減速機4は従来公知のウォームギヤ
式の減速機や遊星ギヤ式の減速機などが用いられ、たと
えば図6に示すようにキール9、9間の上端に渡された
プレート34の下面にビス35によって固定されてい
る。
プ状のローラチェーン32によって回転駆動部の減速機
4の出力軸4aに取り付けた駆動側のスプロケット33
と連結されている。減速機4は従来公知のウォームギヤ
式の減速機や遊星ギヤ式の減速機などが用いられ、たと
えば図6に示すようにキール9、9間の上端に渡された
プレート34の下面にビス35によって固定されてい
る。
【0025】上記のごとく構成される可変式フィン装置
Aは、操縦席のスイッチSWを操作してモータMを一方
向に回転させると、減速機4の出力軸4aも一方向に回
転し、ローラチェーン32を介して駆動軸22が回転す
る。そしてさらにリンク機構6の働きにより、スライダ
18がたとえば前進し、モータMを停止させればその位
置でスライダ18が停止する。それによりフィン2を前
進させた位置まで移動させることができる。他方、モー
タMを逆回転させることにより、フィン2を後退した位
置まで移動させることができる。そしてフィン2に外力
が加わっても、減速機4の働きで、モータMが逆回転さ
れることはない。その場合、リミットスイッチLS1、
LS2は、それ以上駆動軸22が回転しないようにモー
タMを停止させる働きをする。なお、モータMを回転さ
せると、リミットスイッチがストロークエンドを検知し
て自動的に止まるように構成することもできる。
Aは、操縦席のスイッチSWを操作してモータMを一方
向に回転させると、減速機4の出力軸4aも一方向に回
転し、ローラチェーン32を介して駆動軸22が回転す
る。そしてさらにリンク機構6の働きにより、スライダ
18がたとえば前進し、モータMを停止させればその位
置でスライダ18が停止する。それによりフィン2を前
進させた位置まで移動させることができる。他方、モー
タMを逆回転させることにより、フィン2を後退した位
置まで移動させることができる。そしてフィン2に外力
が加わっても、減速機4の働きで、モータMが逆回転さ
れることはない。その場合、リミットスイッチLS1、
LS2は、それ以上駆動軸22が回転しないようにモー
タMを停止させる働きをする。なお、モータMを回転さ
せると、リミットスイッチがストロークエンドを検知し
て自動的に止まるように構成することもできる。
【0026】前記の可変式フィン装置Aは、図7aおよ
び図7bに示すように、ボート36の船底9に対し、フ
ィン2が船底の中心線に沿って前後移動するように取り
付けられる。フィン2の前後方向の位置については、乗
員37の重量を含めたボート36全体の重量の重心Gの
下方近辺であり、図7aの場合は、フィン2の側面積の
重心で表される流体抵抗の中心が、重心Gの下方の後退
位置P1と、それより前方の位置P2との間で前後移動
するようにしている。なお図7a、7bではボート36
は船底9の前方にステップ38を有し、船外機39ごと
プロペラ40を左右に回動させて方向転換する競艇用の
ボートである。しかし前記の可変式フィン装置Aは他の
種類のボートにも適用しうる。
び図7bに示すように、ボート36の船底9に対し、フ
ィン2が船底の中心線に沿って前後移動するように取り
付けられる。フィン2の前後方向の位置については、乗
員37の重量を含めたボート36全体の重量の重心Gの
下方近辺であり、図7aの場合は、フィン2の側面積の
重心で表される流体抵抗の中心が、重心Gの下方の後退
位置P1と、それより前方の位置P2との間で前後移動
するようにしている。なお図7a、7bではボート36
は船底9の前方にステップ38を有し、船外機39ごと
プロペラ40を左右に回動させて方向転換する競艇用の
ボートである。しかし前記の可変式フィン装置Aは他の
種類のボートにも適用しうる。
【0027】この実施形態では、図8aに示すように、
船外機39を矢印N方向に回動させると、プロペラ40
の推進力Kは、ボート36を矢印M方向に推進させよう
とする。そのためボート36にはその重心Gまわりに左
旋回のモーメントが与えられ、左に旋回しながら矢印T
方向に前進する。そのとき実線で示すようにフィン2を
位置P2まで前進させておくと、水流Fに対する抵抗F
2に基づいてフィン2に横向きの力F3が働く。そのた
め、横向きの力F3の重心Gまわりのモーメントがボー
ト36に対し、同じく左旋回させる方向に加わる。なお
この場合、船外機のロワーユニット39aに加わる抵抗
F4も左旋回させる方向に働いている。したがって図8
bに示すようにボート36の旋回径D1(旋回半径R
1)が小さくなり、軽快な旋回性能が得られる。ただし
膨らみS1は大きくなる。
船外機39を矢印N方向に回動させると、プロペラ40
の推進力Kは、ボート36を矢印M方向に推進させよう
とする。そのためボート36にはその重心Gまわりに左
旋回のモーメントが与えられ、左に旋回しながら矢印T
方向に前進する。そのとき実線で示すようにフィン2を
位置P2まで前進させておくと、水流Fに対する抵抗F
2に基づいてフィン2に横向きの力F3が働く。そのた
め、横向きの力F3の重心Gまわりのモーメントがボー
ト36に対し、同じく左旋回させる方向に加わる。なお
この場合、船外機のロワーユニット39aに加わる抵抗
F4も左旋回させる方向に働いている。したがって図8
bに示すようにボート36の旋回径D1(旋回半径R
1)が小さくなり、軽快な旋回性能が得られる。ただし
膨らみS1は大きくなる。
【0028】他方、フィン2を前進させた状態で直進運
転する場合は、フィン2による保針性向上の作用が働く
ので、船外機39のロワーユニット39aに基づく保針
性と相まって、直進運転時の安定性が向上する。
転する場合は、フィン2による保針性向上の作用が働く
ので、船外機39のロワーユニット39aに基づく保針
性と相まって、直進運転時の安定性が向上する。
【0029】逆にフィン2を想像線のように重心Gの位
置まで後退させる場合は、フィン2に加わる抵抗F2の
重心Gまわりのモーメントはほとんど「0」であるの
で、前述の場合よりも旋回性能は低下する半面、保針性
も低下する。そのため図8bの破線で示すように、旋回
径D2は大きくなる半面、膨らみS2が前述の場合の膨
らみS1よりも少なくなり、場合により180度のター
ンが完了するまでの走行距離は短くなる。
置まで後退させる場合は、フィン2に加わる抵抗F2の
重心Gまわりのモーメントはほとんど「0」であるの
で、前述の場合よりも旋回性能は低下する半面、保針性
も低下する。そのため図8bの破線で示すように、旋回
径D2は大きくなる半面、膨らみS2が前述の場合の膨
らみS1よりも少なくなり、場合により180度のター
ンが完了するまでの走行距離は短くなる。
【0030】上記のようにフィン2の位置を前後に調整
することにより、ボート36の走行軌跡が変化するの
で、操縦者は他のボートとのコース取りの争いや、旋回
の目印の旗41への接近性に応じて、もっとも好ましい
走行軌跡を描けるように、舵角とともにフィンの前後位
置を調整すればよい。それにより競艇のおもしろさが一
層増加する。
することにより、ボート36の走行軌跡が変化するの
で、操縦者は他のボートとのコース取りの争いや、旋回
の目印の旗41への接近性に応じて、もっとも好ましい
走行軌跡を描けるように、舵角とともにフィンの前後位
置を調整すればよい。それにより競艇のおもしろさが一
層増加する。
【0031】図7aの実施形態では、フィン2を重心ま
で後退した位置P1とそこから前進した位置P2との間
で移動できるようにしているが、重心位置とそこから後
退した位置との間で移動可能に構成してもよい。このよ
うな実施形態では、フィンを重心よりも後退させておく
と、保針性が高くなり、重心位置まで前進させると、旋
回性能が高くなる。そのため直進運転のときはフィンを
充分後退させて安定した高速運転を行い、旋回時には重
心位置までフィンを前進させて軽快に旋回するようにす
ればよい。さらにフィンを重心位置Rを挟んで前方から
後方まで広い範囲で移動可能に構成すれば、旋回性能の
向上や旋回時の多彩なコース取りと、直進時の高速安定
性の両方のメリットを享受することができる。
で後退した位置P1とそこから前進した位置P2との間
で移動できるようにしているが、重心位置とそこから後
退した位置との間で移動可能に構成してもよい。このよ
うな実施形態では、フィンを重心よりも後退させておく
と、保針性が高くなり、重心位置まで前進させると、旋
回性能が高くなる。そのため直進運転のときはフィンを
充分後退させて安定した高速運転を行い、旋回時には重
心位置までフィンを前進させて軽快に旋回するようにす
ればよい。さらにフィンを重心位置Rを挟んで前方から
後方まで広い範囲で移動可能に構成すれば、旋回性能の
向上や旋回時の多彩なコース取りと、直進時の高速安定
性の両方のメリットを享受することができる。
【0032】図1などの実施形態では、クランク機構と
同等のリンク機構6によって回転運動をスライダの直進
運動に変換しているが、ピニオン−ラック機構、スコッ
チヨークなどの他の変換機構を採用することもできる。
また前後のスプロケット30、33やプーリで張られて
いるローラチェーン32あるいはワイヤないしケーブル
などの巻き掛け伝導手段にスライダを直接連結すること
により、モータの回転運動を直進運動に変換することも
できる。
同等のリンク機構6によって回転運動をスライダの直進
運動に変換しているが、ピニオン−ラック機構、スコッ
チヨークなどの他の変換機構を採用することもできる。
また前後のスプロケット30、33やプーリで張られて
いるローラチェーン32あるいはワイヤないしケーブル
などの巻き掛け伝導手段にスライダを直接連結すること
により、モータの回転運動を直進運動に変換することも
できる。
【0033】さらに操縦席に手動操作のレバーを回動自
在に設け、導管と内索からなる(一対の)引きコントロ
ールケーブルあるいは押し引きコントロールケーブルな
どを介してそのレバーとスライダとを連結するようにし
てもよい。それらの場合は手動操作によるフィンの前後
移動手段を構成することができる。なお、その場合はバ
ネなどで後退側あるいは前進側に常時付勢するようにし
てもよい。
在に設け、導管と内索からなる(一対の)引きコントロ
ールケーブルあるいは押し引きコントロールケーブルな
どを介してそのレバーとスライダとを連結するようにし
てもよい。それらの場合は手動操作によるフィンの前後
移動手段を構成することができる。なお、その場合はバ
ネなどで後退側あるいは前進側に常時付勢するようにし
てもよい。
【0034】前述の実施形態ではフィンは船底の中心線
に沿って1個だけ配置されているが、左右に配列される
ように2個あるいはそれ以上設けるようにしてもよい。
また競艇のボートのように旋回方向が常時同じである場
合は、フィンを中心線から旋回時における外側にずらせ
た位置で前後に移動自在に設けてもよい。なお、所望に
より、内側にずらせた位置で前後に移動自在に設けても
よい。
に沿って1個だけ配置されているが、左右に配列される
ように2個あるいはそれ以上設けるようにしてもよい。
また競艇のボートのように旋回方向が常時同じである場
合は、フィンを中心線から旋回時における外側にずらせ
た位置で前後に移動自在に設けてもよい。なお、所望に
より、内側にずらせた位置で前後に移動自在に設けても
よい。
【0035】前記の実施形態では、船外機の角度調整と
フィンの前後位置の調整を別個に行うようにしている
が、ハンドルの回転によって両者が連動して調整される
ように構成することもできる。
フィンの前後位置の調整を別個に行うようにしている
が、ハンドルの回転によって両者が連動して調整される
ように構成することもできる。
【図1】 本発明の可動式フィン装置の一実施形態を示
す一部切欠概略斜視図である。
す一部切欠概略斜視図である。
【図2】 図1の装置の一部切欠平面図である。
【図3】 図2のIII-III 線断面図である。
【図4】 図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】 図1の装置の駆動部および伝導機構の平面図
である。
である。
【図6】 図5のVI-VI 線断面図である。
【図7】 図7aおよび図7bはそれぞれ本発明の可動
式フィン装置を備えたボートの一実施形態を示す底面図
および側面図である。
式フィン装置を備えたボートの一実施形態を示す底面図
および側面図である。
【図8】 図8aおよび図8bはそれぞれ本発明の可動
式フィン装置を備えたボートの運転状態を示す説明図で
ある。
式フィン装置を備えたボートの運転状態を示す説明図で
ある。
【図9】 従来の可動式のスケグを用いた船舶の一例を
示す底面図である。
示す底面図である。
【図10】 従来の可動式のフィンを備えたジェット推
進艇の一例を示す側面図である。
進艇の一例を示す側面図である。
A フィン装置 G 重心位置 1 ハウジング 2 フィン 3 駆動機構 M モータ 4 減速機 6 リンク機構 7 伝導機構 CL コントローラ SW スイッチ 18 スライダ 22 駆動軸 32 ローラチェーン
Claims (4)
- 【請求項1】 船底に前後方向に延びるように設けられ
る板状のフィンと、そのフィンを操縦者を含む船体の重
心の下方近辺で前後に移動自在に支持するガイド手段
と、そのフィンを前後に移動させる手段とを備えてい
る、モータボートなどの可動式フィン装置。 - 【請求項2】 前記フィンが横断面T字状を呈してお
り、前記ガイド手段が、フィンの上面に取り付けられた
断面逆台形状のスライダと、フィンの上面とスライダの
側面との間に挿入される左右の断面楔状のガイド部材と
を備えている請求項1記載の可動式フィン装置。 - 【請求項3】 前記フィンを前後に移動させる手段が、
動力式の駆動機構と、その駆動機構を操縦席から操作す
る操作機構とを備えている請求項1記載の可動式フィン
装置。 - 【請求項4】 前記ガイド手段がハウジングによって船
体上部と液密に区画されており、前記駆動機構が、その
ハウジングを上下に貫通するように回転自在に設けられ
る駆動軸と、駆動軸の回転を許しながら水密状態を維持
するシールと、駆動軸の上部側を回転駆動するための電
動モータおよび減速機と、駆動軸の下部の回転運動をス
ライダの往復移動に変換する変換手段とを備えており、
前記操作機構が電気回路を通じて電動モータの回転/停
止および回転方向を操作する手段である、請求項3記載
の可動式フィン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9365929A JPH11180392A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | モータボートなどの可動式フィン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9365929A JPH11180392A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | モータボートなどの可動式フィン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180392A true JPH11180392A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18485483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9365929A Pending JPH11180392A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | モータボートなどの可動式フィン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11180392A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009136761A3 (ko) * | 2008-05-09 | 2010-02-25 | Cho Hyun Chul | 수상 운송장치 |
WO2015098317A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 三菱重工業株式会社 | 水陸両用車 |
JP2015127185A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 三菱重工業株式会社 | 水陸両用車 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP9365929A patent/JPH11180392A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009136761A3 (ko) * | 2008-05-09 | 2010-02-25 | Cho Hyun Chul | 수상 운송장치 |
WO2015098317A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 三菱重工業株式会社 | 水陸両用車 |
JP2015127185A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 三菱重工業株式会社 | 水陸両用車 |
JP2015127182A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 三菱重工業株式会社 | 水陸両用車 |
US10106004B2 (en) | 2013-12-27 | 2018-10-23 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Amphibious vehicle |
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