JPH11178695A - データキャリア付食器 - Google Patents

データキャリア付食器

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JPH11178695A
JPH11178695A JP9348039A JP34803997A JPH11178695A JP H11178695 A JPH11178695 A JP H11178695A JP 9348039 A JP9348039 A JP 9348039A JP 34803997 A JP34803997 A JP 34803997A JP H11178695 A JPH11178695 A JP H11178695A
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sushi
signal
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Taichi Nishiyama
太一 西山
Yoshio Takahara
義男 高原
Naohisa Goto
尚久 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転寿司店などのように、皿の種類によって
飲食代金が異なる多数の寿司皿1を重ね合わせた場合に
も、各寿司皿1に取り付けられたデータキャリア4を確
実に動作させて、各寿司皿1毎のIDデータを確実に収
集する。 【解決手段】 寿司皿1の真ん中から偏芯した位置にデ
ータキャリア4を配置し、各寿司皿1が重ねられていて
も、各寿司皿1のデータキャリア4に設けられている各
アンテナ6の相互インダクタンスMが小さな値になるよ
うにして、各データキャリア4が相互に影響されないよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転寿司店などの
寿司皿として用いて好適なデータキャリア付食器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線応答機能を持たせた食器として、従
来、特開平8−56799号公報によって開示されてい
る「食器類及びその製造方法」が知られている。
【0003】この特開平8−56799号公報によって
開示されている「食器類及びその製造方法」では、図7
に示すように、外部に設けられた質問器(図示は省略す
る)から無線信号形式で、信号が送信されたとき、この
信号を受信して、蓄積しているデータを無線信号形式で
送信し、前記質問器に受信させるデータキャリア103
を用意し、合成樹脂など、磁力線や電波を通す部材を摺
鉢状に成形して、食器類本体102を一部を形成した
後、食器類本体102の底面内に、データキャリア10
3を配置した状態で、食器類本体102の残り部分を成
形して、食器101を作製する。
【0004】そして、社員食堂などによって各食器10
1を使用した後、自動洗浄機などによって使用済みの食
器101を洗い、ベルトコンベアなどによって食器10
1を搬送している途中で、質問器から無線信号形式で、
信号を送信させ、データキャリア103によってこの信
号が受信されて、このデータキャリア103からIDデ
ータなどのデータが無線信号形式で送信されたとき、質
問器によってデータを受信させ、この受信結果をデコー
ドすることにより、搬送後の分類工程で、各食器101
を種類毎に分類する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の食器101は、1列に並べた状態で、搬送しな
がら、質問器から質問を送信させ、各食器101の応答
を受信し、この受信結果に基づき、各食器101の種類
を識別することを目的としていることから、他の使用方
法、例えば飲食代金自動精算システムで使用すると、次
に述べるような問題があった。
【0006】まず、回転寿司店などの飲食店で使用され
る飲食代金自動精算システムでは、顧客が飲食した代金
の精算を行なうとき、顧客が使用した食器などに取り付
けたデータキャリアからIDデータなどを読み出して、
顧客が飲食した代金を自動的に計算し、会計時の待ち時
間を短縮したり、会計時の精算ミスなどを無くすように
しているので、一度に、たくさんの食器について、ID
データを収集することが求められる。
【0007】このため、顧客が飲食時に使用した食器を
重ね合わせた状態で、質問器から低い周波数の交番磁界
を出力させて、各食器に設けられたデータキャリアに電
源を供給しながら、各データキャリアから無線信号形式
で、IDデータなどを送信させなければならない。
【0008】しかしながら、従来の食器101では、食
器類本体102の中央部分にデータキャリア103を配
置しているので、各食器101を重ね合わせたとき、デ
ータキャリア103が1本の線上に並んでしまい、これ
によって各データキャリア103の相互インダクタンス
が大きくなることから、質問器から交番磁界が出力さ
れ、各データキャリア103から無線信号形式でデータ
が送信されたとき、各データが他のデータキャリア10
3に影響を与えて、各データキャリア103から無線信
号形式で送信されるデータが乱れるとともに、各データ
キャリア103の電源電圧が変動して、質問器側で、各
データキャリア103から送信されるデータが解読でき
なくなってしまうことがあった。
【0009】このため、このような食器101を重ね合
わせるとき、枚数を考慮しないと、質問器によって各食
器101のデータが読み出せなくなり、会計時に正確な
飲食代金を算出できなくなってしまうという問題が生じ
てしまう。
【0010】本発明は上記の事情に鑑み、複数の食器を
重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデータ
キャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確実
に収集することができるデータキャリア付食器を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、送信装置から質問信号が送信されたと
き、記憶しているデータを無線信号形式で送信するデー
タキャリアを持つ食器において、各食器毎に、データキ
ャリアの配置位置を異ならせることを特徴としている。
【0012】また、前記データキャリアは、前記食器を
重ねた状態で食器の中心から偏芯した位置で、食器底面
に埋設されていることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、各食器毎に、データ
キャリアの配置位置を異ならせているので、複数の食器
を重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられたデー
タキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータを確
実に収集することができる。このような食器を、飲食店
で使用される皿として使用することにより、回転寿司店
などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる皿を
多数、重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けられた
データキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデータ
を確実に収集させ、正確な飲食代金を求めることができ
る。
【0014】また、このようなデータキャリア付食器
は、次のようなシステムに用いて好適である。すなわ
ち、各席毎に配置された質問装置によって、各席に着席
した顧客が飲食した食器のデータキャリアから送信され
る無線信号を受信して、この無線信号に含まれるIDデ
ータを再生し、各質問装置によって得られた各席毎のI
Dデータに基づき、飲食代金計算装置によって、各席毎
に顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計
算することにより、顧客が飲食したときに使用した食器
を各席に置いておくだけで、各顧客が飲食した食品の飲
食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算
する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なく
して、店の営業コストを低減させる。
【0015】さらに、各席の前方に設けられているテー
ブル下に前記各質問装置を配置し、このテーブルの上に
重ね合わされた各食器のIDデータを読み出させること
により、各席の前方や上方などに邪魔な装置を配置する
ことなく、顧客が飲食時に使用した食器を自分が着席し
たテーブルの前に重ねて置くだけで、各顧客が飲食した
食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代
金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数
を少なくして、店の営業コストを低減させる。
【0016】さらに、店内に移動自在に配置されたハン
ディターミナルから会計指示と会計要求を出した席の番
号とを示す無線信号が送信されたとき、前記飲食代金計
算装置によって前記ハンディターミナルから送信された
無線信号を受信して、各質問装置のうち、前記席の番号
に対応する質問装置に食器のIDデータを読み取らせ、
このIDデータに基づき、会計要求を出した顧客が飲食
した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することに
より、各顧客が店側の従業員などに会計を要求した時点
で、各顧客が飲食した食品の飲食代金計算を開始し、こ
れによって常時、各顧客の飲食代金を計算する場合に比
べて、システム側の負担を軽くし、システムの構築コス
トを低く抑える。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるデータキャリ
ア付食器の実施の形態である寿司皿の構成を示す平面図
である。
【0018】この図に示す寿司皿1は、合成樹脂など、
磁力線や電波を通す部材を皿状に形成して作製される食
器本体2と、食器本体2の底面3内のうち、底面3の中
心点3aから偏芯した位置に埋め込まれ、外部に設けら
れた後述する質問装置から低い周波数の交番磁界が供給
されたとき、この交番磁界に応じて、電源電圧となる誘
導起電圧を生成し、記憶しているIDデータを含む磁気
信号を発生するデータキャリア4とを備えており、前記
質問装置から低い周波数の交番磁界が供給されたとき、
この交番磁界を取り込んで、電源電圧となる誘導起電圧
を生成するとともに、記憶しているIDデータを含む磁
気信号を発生して、これを前記質問装置に供給する。
【0019】データキャリア4は、図2に示すように、
板状に形成される基板5と、この基板5上に配置された
コイルなどによって構成され、前記質問装置から出力さ
れる交番磁界によって誘導起電圧を生成するとともに、
信号電流が入力されてきたとき、この信号電流に応じた
磁気信号を生成して、前記質問装置に供給するアンテナ
6と、基板5の中央部分に配置され、アンテナ6に誘起
された誘導起電圧から電源電圧を生成して動作状態にな
り、記憶しているIDデータ(各食器1毎に固有なデー
タ)を示す信号電流を生成して、アンテナ6に供給する
半導体回路7とを備えており、質問装置11から出力さ
れる交番磁界の到達範囲にあり、アンテナ6によって交
番磁界に応じた誘導起電圧が生成されているとき、半導
体回路7によって誘導起電圧から電源電圧を生成すると
ともに、記憶しているIDデータを示す信号電流を生成
し、アンテナ6から信号電流に応じた磁気信号を出力し
て、この磁気信号を前記質問装置に向けて送信する。
【0020】次に、このようなデータキャリア4が埋設
された寿司皿1を使用した飲食代自動生産システムにつ
いて図3、図4を参照して説明する。
【0021】図3に示す飲食代金自動精算システム8
は、回転寿司店などの従業員によって携帯されるハンデ
ィターミナル9と、このハンディターミナル9と無線信
号形式でデータの授受を行なうPOS端末装置10と、
回転寿司店などの各席毎に設けられる複数の質問装置1
1と、各質問装置11とPOS端末装置10とを接続す
るLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)12とを
備えており、回転寿司店に入店した顧客が席について、
ベルトコンベアによって搬送されている各寿司皿1を取
り上げて、この寿司皿1上の寿司を食べた後、自分の座
席の前にあるテーブル13の上に重ねておく。そして、
顧客が会計を要求して、最寄りの従業員がハンディター
ミナル9を操作して、座席情報を入力したとき、ハンデ
ィターミナル9から座席番号が書き込まれたレシート1
4を発行して、これを顧客に渡すとともに、POS端末
装置10によって各質問装置11のうち、座席情報に対
応する質問装置11を動作状態にして、会計を要求した
顧客の前に重ね合わされている各寿司皿1のデータを読
み出させ、このデータに基づき、飲食代金の計算を行な
い、顧客がPOS端末装置10の所に来て、レシート1
4を提示したとき、飲食代金の金額を表示して、顧客に
会計を行なわせる。
【0022】ハンディターミナル9は、図4に示すよう
に、従業員によって携帯可能な大きさ、形状に形成され
るハンディターミナル筐体15と、このハンディターミ
ナル筐体15の上面に設けられ、座席番号などを入力す
る際に操作される座席情報入力部16、ビール、ジュー
ス、持ち帰り品などの注文内容などを入力する際に操作
される品目情報入力部17を有するキー入力回路18
と、ハンディターミナル筐体15内に配置され、キー入
力回路18から出力される座席データ、注文データなど
を処理して送信データを生成する処理、この処理内容に
応じた表示データ、印字データを生成する処理などを行
なうCPU回路19と、ハンディターミナル筐体15内
に配置され、CPU回路19で使用される各種プログラ
ムを格納し、これをCPU回路19に供給する処理、C
PU回路19で使用されるデータを一時的に格納してお
く処理などを行なうデータ記憶回路20と、ハンディタ
ーミナル筐体15の上面に配置され、CPU回路19か
ら表示データが出力されているとき、この表示データの
内容を文字などで表示する表示器21とを備えている。
【0023】さらに、ハンディターミナル9は、ハンデ
ィターミナル筐体15内に配置され、CPU回路19か
ら印字データが出力されたとき、この印字データを取り
込んで、レシート14を発行するプリンタ機構22と、
ハンディターミナル筐体15内に配置され、CPU回路
19から出力される送信データに基づき、キャリア信号
を変調して送信信号を生成し、また受信信号が入力され
たとき、この受信信号を復調して、受信データを生成
し、これをCPU回路19に供給する無線通信回路23
と、ハンディターミナル筐体15の内部または外部に配
置され、無線通信回路23から出力される送信信号を取
り込んで、無線信号を送信し、また無線信号を受信した
とき、この無線信号を受信信号に変換して、無線通信回
路23に供給するアンテナ24とを備えている。
【0024】そして、回転寿司店などの従業員によって
携帯されている状態で、座席情報入力部16や品目情報
入力部17が操作されて、ビール、ジュース、持ち帰り
品などの注文内容などが入力されたとき、CPU回路1
9によって注文の内容を示す表示データを生成して、表
示器21上に注文された品目の種類、個数などを表示さ
せるとともに、注文内容を示す送信データを生成して、
アンテナ24から注文内容を含む無線信号を送信させた
後、アンテナ24によって、受付完了データが受信され
たとき、これを表示器21上に表示させる。また、回転
寿司店などの従業員によって座席情報入力部16が操作
されて、会計が要求されたことを示す会計指示や座席番
号などが入力されたとき、CPU回路19によって座席
番号を示す表示データを生成して、表示器21上に座席
番号を表示するとともに、印字データを生成して、プリ
ンタ機構22から座席番号を書き込んだレシート14を
発行させながら、会計を要求した顧客の座席を示す送信
データを生成して、アンテナ24から座席内容を含む無
線信号を送信させる。
【0025】また、質問装置11は、回転寿司店などの
各席毎に設けられる誘導コイル形のアンテナ25と、低
い周波数の駆動電流を発生して、アンテナ25に交番磁
界を発生させ、各テーブル13上に重ねられた各寿司皿
1のデータキャリア4に電源電圧となる誘導起電圧を生
成させるとともに、各データキャリア4からIDデータ
を含む高い周波数の磁気信号が送信され、アンテナ25
によって磁気信号が受信されて、受信信号が出力された
とき、この受信信号を取り込んで、各寿司皿1のIDデ
ータを再生する送受信回路26と、POS端末装置10
から自質問装置11の番号を示す指示信号が出力され、
これがLAN12上を介して供給されたとき、送受信回
路26を制御して、各寿司皿1のIDデータを読み取ら
せるとともに、この読取動作で得られた各寿司皿1のI
Dデータを含む応答信号を生成し、これをLAN12上
に送出し、POS端末装置10に供給する制御/通信回
路27とを備えている。
【0026】そして、POS端末装置10から自質問装
置11の番号を示す指示信号が出力され、これがLAN
12上を介して供給されたとき、制御/通信回路27に
よってこれを受信して、送受信回路26から低い周波数
の駆動電流を出力させ、アンテナ25から低い周波数の
交番磁界を出力させるとともに、この交番磁界によって
誘導起電圧が誘起された各寿司皿1のデータキャリア4
からIDデータを含む磁気信号が出力され、アンテナ2
5から受信信号が出力されて、送受信回路26から受信
信号をデコードした各寿司皿1のIDデータが出力され
たとき、このIDデータを含む応答信号を生成して、こ
れをLAN12上に送出し、POS端末装置10に供給
する。
【0027】POS端末装置10は、会計を要求した顧
客が持つレシート14に書き込まれた座席番号を読み取
るバーコードリーダ28と、無線信号形式でハンディタ
ーミナル9とデータの授受を行なう無線モデム回路29
と、マイクロプロセッサなどによって構成される演算回
路30、この演算回路30の作業エリアなどとして使用
されるメモリ回路31を有し、無線モデム回路29から
出力される受信データが各顧客から注文されたビール、
ジュース、持ち帰り品などの注文内容であれば、注文内
容を示す注文データを生成し、これを厨房側に送信する
処理、厨房側に注文を出したことを示す受付完了データ
を生成して、無線モデム回路29から無線信号を送信さ
せる処理、受信データが会計指示データであれば、この
会計指示データとともに受信された座席番号データに基
づき、指示データを生成して、各質問装置11のうち、
座席番号に対応する質問装置11を動作させる処理、こ
の処理に対応して得られた各寿司皿1のIDデータを記
憶する処理、バーコードリーダ28によって読み取られ
た座席番号に基づき、各座席番号毎に記憶している各寿
司皿1のIDデータ、各座席番号毎に記憶している別注
文データに基づき、顧客の飲食代金を計算する処理、こ
の処理で得られた飲食代金を示す表示データなどを生成
する処理などを行なうPC回路32とを備えている。
【0028】さらに、POS端末装置10は、PC回路
32から出力される注文データ、指示データを取り込ん
で、LAN12上に送出する処理、各質問装置11から
LAN12上に送出された応答信号を取り込んで、各寿
司皿1のIDデータを生成し、これをPC回路32に供
給する処理などを行なうネットワークアダプタ33と、
PC回路32から出力される表示データを取り込んで、
これを会計処理を行なう係員や顧客などに提示する表示
部34とを備えている。
【0029】そして、ハンディターミナル9から無線信
号が送信され、無線モデム回路29によって無線信号が
受信され、受信データが出力されたとき、PC回路32
によって受信データをデコードし、受信データが各顧客
から注文されたビール、ジュース、持ち帰り品などの注
文データであれば、この注文データの内容を記憶すると
ともに、ネットワークアダプタ33を制御して、LAN
12に接続された厨房側に注文データの内容を伝えた
後、厨房側に注文を出したことを示す受付完了データを
生成して、無線モデム回路29から無線信号を送信さ
せ、ハンディターミナル9に注文を受付たことを知らせ
る。また、受信データが会計を要求する会計指示データ
であれば、この会計指示データとともに受信された座席
番号に基づき、ネットワークアダプタ33を制御して、
座席番号に対応する質問装置11を動作させて、顧客が
食べた寿司の寿司皿1に関するIDデータを収集し、こ
れを記憶した後、会計要求を出した顧客が来て、係員に
よりバーコードリーダ28が操作されて、レシート14
の内容が読み取られたとき、この読取動作によって得ら
れた座席番号に基づき、各座席番号毎に記憶している各
寿司皿1のIDデータ、各座席番号毎に記憶している別
注文データを読み出すとともに、各寿司皿1のIDデー
タ、別注文データに基づき、顧客の飲食代金を計算し、
この計算結果を表示部34上に表示して、会計処理を行
なわせる。
【0030】この際、図5に示すように、寿司皿1が重
ねられていても、各寿司皿1に埋め込まれている各デー
タキャリア4が各寿司皿1の真ん中から偏芯した位置に
配置されていることから、1つのデータキャリア4の直
上または直下に他のデータキャリア4が存在する確率を
ほぼゼロにして、図6に示すように、各データキャリア
4に設けられた各アンテナ6間を通る磁束の数を極めて
少なくして、各データキャリア4間の相互インダクタン
スMを極めて小さな値にする。
【0031】これにより、質問装置11に設けられたア
ンテナ25によって生成される交番磁界の磁束Φ0によ
って各データキャリア4に設けられたアンテナ6に誘導
起電圧が誘起されて、各データキャリア4のアンテナ6
から磁束Φ1、Φ2の磁気信号が出力されたとき、一方の
データキャリア4に設けられたアンテナ6によって生成
される磁束Φ1が他方のデータキャリア4に設けられた
アンテナ6に影響を与えないようにするとともに、この
データキャリア4に設けられたアンテナ6によって生成
される磁束Φ2が一方のデータキャリア4に設けられた
アンテナ6に影響を与えないようにして、各データキャ
リア4のアンテナ6から出力される磁束Φ1、Φ2の磁気
信号を質問装置11のアンテナ25によって確実に受信
させる。
【0032】この結果、寿司皿1が多数、重ねられてい
るときにも、質問装置11によって各寿司皿1のIDデ
ータを確実に読み取らせて、顧客が食べた寿司の代金を
正確に精算させることができる。
【0033】このようにこの実施の形態においては、寿
司皿1の真ん中から偏芯した位置にデータキャリア4を
配置し、各寿司皿1が重ねられていても、各寿司皿1の
データキャリア4に設けられている各アンテナ6の相互
インダクタンスMが小さな値になるようにしているの
で、回転寿司店などのように、皿の種類によって飲食代
金が異なる多数の寿司皿1を重ね合わせた場合にも、各
寿司皿1に取り付けられたデータキャリア4を確実に動
作させて、各寿司皿1毎のIDデータを確実に収集する
ことができる。
【0034】また、この実施の形態では、各席の前方に
あるテーブル13の下に各質問装置11を配置して、テ
ーブル13上に重ねられた各寿司皿1のIDデータを読
み出すようにしているので、各席の前方や上方などに邪
魔な装置を配置することなく、顧客が飲食した寿司皿1
を自分が着席したテーブル13の前に重ねて置くだけ
で、各顧客が食べた寿司の飲食代金を自動的に計算する
ことができ、これによって飲食代金を計算する際の計算
ミスを無くすことができるとともに、従業員数を少なく
して、店の営業コストを低減させることができる。
【0035】さらに、この実施の形態では、顧客から会
計の要求が出され、店側の従業員がハンディターミナル
9を操作して、会計の指示要求と、会計の要求を出した
顧客の座席番号とを入力した時点で、各質問装置11の
うち、座席番号に対応する質問装置11に寿司皿1のI
Dデータを読み取らせて、飲食代金の計算を開始させる
ようにしているので、各顧客が店側の従業員などに会計
を要求した時点で、各顧客が飲食した食品の飲食代金の
計算を開始することができ、これによって常時、各顧客
の飲食代金を計算する場合に比べて、システム側の負担
を軽くして、システムの構築コストを低く抑えることが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の食器を重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けら
れたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデ
ータを確実に収集することができる。このため、回転寿
司店などのように、皿の種類によって飲食代金が異なる
皿を多数、重ね合わせた場合にも、各食器に取り付けら
れたデータキャリアを確実に動作させて、各食器毎のデ
ータを確実に収集させ、正確な飲食代金を求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータキャリア付食器の実施の形
態である寿司皿の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す寿司皿に埋設されるデータキャリア
の構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示す寿司皿を使用した飲食代金自動精算
システムの一例を示すブロック図である。
【図4】図3に示すハンディターミナルの詳細な回路構
成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す寿司皿を重ねたときにおける各デー
タキャリアの位置を示す説明図である。
【図6】図2に示す各寿司皿のデータキャリアに設けら
れている各アンテナと、質問装置のアンテナとの磁気関
係を示す説明図である。
【図7】特開平8−56799号公報によって開示され
ている「食器類及びその製造方法」の概要を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:寿司皿(データキャリア付食器) 2:食器本体 3:底面 3a:中心点 4:データキャリア 5:基板 6:アンテナ 7:半導体回路 8:飲食代金自動精算システム 9:ハンディターミナル 10:POS端末装置(飲食代金計算装置) 11:質問装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A47G 19/00 G06K 19/00 H (72)発明者 後藤 尚久 東京都八王子市城山手2−8−1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲食店等で使用され、送信装置から質問
    信号が送信されたとき、記憶しているデータを無線信号
    形式で送信するデータキャリアを持つ食器であって、 各食器毎に、前記データキャリアの取付位置を異ならせ
    たことを特徴とするデータキャリア付食器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の食器において、 前記データキャリアは、前記食器を重ねた状態で食器の
    中心から偏芯した位置で、食器底面に埋設されているこ
    とを特徴とするデータキャリア付食器。
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