JPH11178267A - モータ保持構造 - Google Patents

モータ保持構造

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JPH11178267A
JPH11178267A JP34276497A JP34276497A JPH11178267A JP H11178267 A JPH11178267 A JP H11178267A JP 34276497 A JP34276497 A JP 34276497A JP 34276497 A JP34276497 A JP 34276497A JP H11178267 A JPH11178267 A JP H11178267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異音の発生を極力低減することができ、しか
もモータのモータホルダへの組付性を向上させることが
できるモータ保持構造を得る。 【解決手段】 直流モータ10のモータケース16とモ
ータホルダ12との間には、サブホルダ14が介在され
ている。サブホルダ14は径方向へ弾性変形可能な複数
の脚部48を備えており、各脚部48にはモータケース
16に圧接される緩衝部材62が取り付けられている。
このため、脚部48の弾性を利用することにより、組付
に際して緩衝部材62が脚部48から脱落するのを防止
することができ、その結果異音の発生を極力低減させる
ことができる。しかも、緩衝部材62を脱落させないよ
うに注意して作業する必要がないため、直流モータ10
のモータホルダ12への組付性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子及び固定子
並びにこれらを収容するモータケースを含んで構成され
たモータを、モータホルダの保持部内に保持するための
モータ保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】直流モ
ータにおいては、整流をする際にトルク変動が発生す
る。このトルク変動によって振動が発生し、異音発生の
一因となっている。そこで、従来から、この種の異音の
発生を低減する目的で、種々の対策が講じられている。
【0003】例えば、実開平3−1652号公報に開示
されたモータの固定構造によれば、モータ固定台に形成
された断面半円形状の凹部に円柱状のモータを固定する
に際して、凹部の表面とモータの外周面との間に振動吸
収部材を介在させている。この振動吸収部材の表裏面に
は接着剤が塗布されており、表面側の接着剤によってモ
ータが振動吸収部材に固定され、裏面側の接着剤によっ
て振動吸収部材がモータ固定台の凹部に固定されるよう
になっている。
【0004】しかしながら、この構成による場合、振動
吸収部材を間に介してモータをモータ固定台に固定する
際に接着剤を使用するため、接着剤が硬化するまでに時
間がかかると共に、脱脂処理等が必要になりコストアッ
プを招く不利がある。
【0005】このような不利を解消し得る技術として、
モータホルダ内にモータをフローティング支持する技術
が知られている。具体的には、有底円筒状のモータホル
ダの周壁に所定の間隔で径方向外側へ向けて中空扇形状
に突出する複数の突起部を形成し、これらの突起部内へ
ゴム製の緩衝部材を嵌め込む構成となっている。この状
態のモータホルダ内へ円柱状のモータを圧入させること
により、複数の緩衝部材によってモータがモータホルダ
に対してフローティング支持される構造である。
【0006】上記構成によれば、複数のゴム製の緩衝部
材によってモータホルダ内にモータをフローティング支
持する構成であるため、接着剤を使用することに起因し
た不利は生じない。しかしながら、この構成による場
合、モータホルダ内へモータを圧入する際に、モータの
周面と緩衝部材との接触面に生じる摩擦力によって緩衝
部材が突起部から脱落して本来の振動低減機能が確保さ
れないおそれがある。一方、緩衝部材の振動低減機能を
担保しようとすれば、緩衝部材が突起部から脱落しない
ようにモータをモータホルダ内へ慎重に圧入しなければ
ならず、モータのモータホルダへの組付性が低下すると
いった新たな問題が生じる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、異音の発生を
極力低減することができ、しかもモータのモータホルダ
への組付性を向上させることができるモータ保持構造を
得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、回転子及び固定子並びにこれらを収容するモータケ
ースを含んで構成されたモータを、モータホルダの保持
部内に保持するためのモータ保持構造であって、モータ
ケースの周面に沿ってモータ軸線方向へ延出されかつモ
ータ径方向へ弾性変形可能な複数の脚部と、これらの脚
部の内側面に装着されてモータケースの周面に圧接され
る緩衝部材と、を含んでサブホルダを構成し、当該サブ
ホルダの複数の脚部によってモータケースが挟持された
状態で、モータがサブホルダを介してモータホルダの保
持部内に保持されている、ことを特徴としている。
【0009】上記構成の本発明によれば、以下の組付要
領で、回転子及び固定子並びにこれらを収容するモータ
ケースを含んで構成されたモータを、モータホルダの保
持部内に保持させることができる。
【0010】まず、モータケースの周面に沿ってモータ
軸線方向へ延出されたサブホルダの複数の脚部をモータ
径方向外側へ向けて弾性変形させる。そして、この状態
で、モータをサブホルダ内へ挿入させる。モータの挿入
後は、弾性変形状態にある複数の脚部を復元させる。こ
のとき、複数の脚部の内側面には緩衝部材が装着されて
おり、複数の脚部を弾性復元させると各緩衝部材がモー
タケースの周面に圧接される。これにより、複数の脚部
の弾性復元力に起因した摩擦力が緩衝部材とモータケー
スとの接触面に作用し、当該摩擦力によってモータがサ
ブホルダに保持されて一体化される。
【0011】次いで、モータをサブホルダごとモータホ
ルダの保持部内へ挿入させる。これにより、サブホルダ
の複数の脚部によってモータのモータケースが挟持され
た状態で、モータがサブホルダを介してモータホルダの
保持部内に保持される。
【0012】このように本発明では、モータホルダに緩
衝部材を直接装着させるのではなく、モータ径方向へ弾
性変形可能な複数の脚部を備えたサブホルダをモータホ
ルダとモータとの間に介在させ、このサブホルダの脚部
に緩衝部材を装着させる構成としたので、脚部の弾性を
利用することにより、サブホルダの底部にモータケース
の底部が到るまで緩衝部材とモータケースとを非接触の
状態に保つことができる。このため、モータの挿入動作
によって緩衝部材が脱落するおそれがなくなる。従っ
て、すべての組付作業が終了した状態では、緩衝部材は
モータケースの周面に確実に圧接される。その結果、本
発明によれば、緩衝部材によるモータの振動低減機能は
充分に担保され、これにより異音の発生を極力低減する
ことができる。
【0013】また、本発明によれば、モータのサブホル
ダへの挿入時には緩衝部材はモータケースの周面に対し
て非接触の状態とされるので、緩衝部材が脱落しないよ
うに慎重にモータをサブホルダへ挿入する必要はない。
さらに、サブホルダとモータとが一体化された状態で
は、サブホルダの脚部とモータケースの周面との間に緩
衝部材が介在されることになるため、その後にモータホ
ルダの保持部内へモータ及びサブホルダを挿入する際に
緩衝部材が脱落するおそれもない。その結果、本発明に
よれば、作業者は安心して組付作業を行うことができ、
モータのモータホルダへの組付性を向上させることがで
きる。
【0014】請求項2記載の本発明に係るモータ保持構
造は、請求項1に記載の発明において、前記サブホルダ
の各脚部には所定形状の切欠又は孔として形成された被
嵌入部が設けられており、当該被嵌入部に前記緩衝部材
が嵌入されることにより、当該緩衝部材が当該脚部に装
着されている、ことを特徴としている。
【0015】上記構成の本発明によれば、サブホルダの
各脚部には所定形状の切欠又は孔として形成された被嵌
入部が設けられており、この被嵌入部に緩衝部材が嵌入
されることにより、当該緩衝部材が当該脚部に装着され
る構成としたので、組付作業的には緩衝部材の被嵌入部
への嵌入作業だけでよいことになる。このため、緩衝部
材のサブホルダへの組付性を向上させることができる。
【0016】さらに、本発明によれば、同様の理由か
ら、緩衝部材をサブホルダに装着させるのに接着剤等を
用いる必要がない。このため、接着剤を塗布する等の作
業が不要になると共に、接着剤が硬化するまでの時間を
待つ等の必要がない。従って、この点からも緩衝部材の
サブホルダへの組付性を向上させることができ、又組付
時間の短縮化を図ることができる。
【0017】請求項3記載の本発明に係るモータ保持構
造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前
記緩衝部材の肉厚方向の所定部位には、空隙部が設けら
れている、ことを特徴としている。
【0018】上記構成の本発明によれば、緩衝部材の肉
厚方向の所定部位に空隙部が設けられているため、緩衝
部材が圧縮された際に、この空隙部が逃げ代としての役
目を果たす。
【0019】請求項4記載の本発明に係るモータ保持構
造は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明に
おいて、前記モータホルダの保持部の内周面には、サブ
ホルダの脚部の外周面に当接して当該脚部をモータ径方
向内側へ加圧する複数の突起が形成されている、ことを
特徴としている。
【0020】上記構成の本発明によれば、モータホルダ
の保持部の内周面に、サブホルダの脚部の外周面に当接
して当該脚部をモータ径方向内側へ加圧する複数の突起
が形成されているため、サブホルダにモータを組み付け
た後にこれをモータホルダの保持部内へ圧入すると、複
数の突起がサブホルダの脚部の外周面に当接してこれを
径方向内側(即ち、緩衝部材を圧縮する方向)へ加圧す
る。その結果、本発明によれば、モータホルダの保持部
内にモータを適正に保持することができる。
【0021】請求項5記載の本発明に係るモータ保持構
造は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明に
おいて、前記サブホルダの底部にはモータ取付用孔が形
成されており、当該サブホルダはモータ取付用孔内へ挿
通された固定具によってモータホルダの底部に固定され
ている、ことを特徴としている。
【0022】上記構成の本発明によれば、サブホルダの
底部にモータ取付用孔が形成されており、当該サブホル
ダはモータ取付用孔内へ挿通された固定具によってモー
タホルダの底部に固定される構成としたので、サブホル
ダの複数の脚部の弾性による挟持力以外に、固定具によ
る固定力によってサブホルダをモータに確実に固定する
ことができる。すなわち、固定具を用いることによっ
て、サブホルダとモータとの固定状態を補完することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。
【0024】図3には本実施形態に係る直流モータ10
のモータホルダ12への組付状態の平面図が示されてお
り、又図1には直流モータ10のモータホルダ12への
組付状態の縦断面構造が示されており、更に図2には直
流モータ10のサブホルダ14への組付前後の状態の縦
断面構造が示されている。なお、図2の切断位置は基本
的には図1同様に図3の1−1線に沿う位置であるた
め、本来図2には後述する三つの脚部48のうち一つの
脚部48のみが図示される筈であるが、ここでは直流モ
ータ10が組付けられるに際して各脚部48がどのよう
にされるかを強調すべく、三つの脚部48のうちの二つ
の脚部48を図示している。
【0025】まず、直流モータ10の概略構造について
説明する。なお、本実施形態に係る直流モータ10は、
ブロワモータとして使用されるものであるが、広義には
小型モータとして把握されるものである。
【0026】これらの図に示されるように、直流モータ
10は、有底円筒状のモータケース16と、このモータ
ケース16の開放側の端部に嵌着されてかしめ固定され
る円板状のエンドプレート18と、によってその外郭が
構成されている。モータケース16及びエンドプレート
18の軸芯部には互いに離間する方向へ膨出する膨出部
20、22が同軸上にそれぞれ形成されており、これら
の膨出部20、22内には軸受24、26がそれぞれ配
設されている。
【0027】上述した一対の軸受24、26には、モー
タケース16及びエンドプレート18による隔成空間内
に収容された回転子28の軸30が支持されている。ま
た、モータケース16の周壁部16B内周面には、回転
子28と対向して固定子(マグネット)32が固着され
ている。さらに、エンドプレート18の裏面側には、薄
肉かつ樹脂製のインシュレータプレート34が固定され
ている。インシュレータプレート34には、図示しない
ブラシ及びスプリングを収容したブラシホルダ36が整
流子38に臨むかたちで取り付けられている。ブラシか
らは連結用のピッグテール40が引き出されており、給
電用の接続線42に接続されている。また、スプリング
はブラシをブラシホルダ36から突出する方向へ常時付
勢しており、これによりブラシの先端部は整流子38の
周面に圧接されるようになっている。
【0028】次に、上述した直流モータ10の保持構造
について説明する。特には図1に示されるように、上述
した直流モータ10は、サブホルダ14を間に介してモ
ータホルダ12に保持されている。以下、本実施形態の
要部に係るサブホルダ14の構成について詳細に説明し
た後、モータホルダ12の構成についても簡単に説明す
ることにする。
【0029】図4及び図5に示されるように、サブホル
ダ14は、軸芯部に円孔44が形成された円板状の底部
46と、この底部46の周縁部から120度間隔で立ち
上げられた三つの脚部48と、から成るサブホルダ本体
50を備えている。このサブホルダ本体50は、例えば
樹脂等の弾性を有する材料(包括概念的には、樹脂材料
以外に金属材料も含む弾性材料)から形成されている。
【0030】サブホルダ本体50の底部46に形成され
た円孔44の内径はモータケース16の膨出部20の外
径よりも若干大きく設定されており、組付に際して当該
円孔44内へ膨出部20が嵌合されるようになってい
る。また、底部46における円孔44と脚部48との間
には「モータ取付用孔」としての3個の取付孔52が形
成されており、これらの取付孔52へはゴム製のグロメ
ット54がそれぞれ嵌着されている。これに対応して、
モータケース16の底壁部16Aには取付孔52に対し
て同軸上となる位置に雌ねじ付きの小孔56(図1及び
図2参照)が形成されており、グロメット54の軸芯部
へ挿入された「固定具」としてのスクリュー58が小孔
56へ螺合されることにより、サブホルダ14がモータ
ケース16の底壁部16Aに固定されている。なお、本
実施形態では、グロメット54をゴム製としているが、
これに限らず、樹脂製等でもよい。
【0031】また、サブホルダ本体50の脚部48は底
部46の曲率に合致する曲面形状とされており、底部4
6に対して面直角に延出されている。従って、脚部48
は、サブホルダ本体50の径方向(モータ径方向)へ弾
性変形可能とされている(図2参照)。さらに、サブホ
ルダ本体50の各脚部48の幅方向中間部には、その上
縁側から高さ方向中間部付近まで切れ込む所定幅の「被
嵌入部」としてのスリット60が形成されている。
【0032】このスリット60を利用して、ゴム等の弾
性材料によって構成された緩衝部材62が脚部48の内
側に取り付けられている。より具体的に説明すると、緩
衝部材62は脚部48の内側面に沿うような曲面形状に
形成されており、その背面側中央部には平面視でT字形
に形成された係合突起64が一体に形成されている(図
4参照)。係合突起64の首部64Aの幅方向寸法は、
スリット60のスリット幅に略一致する寸法に設定され
ている。そして、この係合突起64の首部64Aをスリ
ット60内へ嵌入させていくことにより、緩衝部材62
が脚部48の内側に取り付けられている。緩衝部材62
の取付後の状態では、係合突起64の頭部64Bが脚部
48の外周面に係合しており、これにより緩衝部材62
の脚部48からの抜止めとしての機能を果たしている
(図5及び図6参照)。
【0033】なお、緩衝部材62の厚さ並びに周方向に
沿う寸法は、サブホルダ14が取り付けられた直流モー
タ10を後述するモータホルダ12へ組み付けた際に、
緩衝部材62の弾性変形量(圧縮変形量)が適切になる
程度(即ち、緩衝部材62がモータケース16の周壁部
16Bに圧接された際の面圧が適切な面圧になる程度)
の厚さに設定されている。
【0034】また、緩衝部材62の肉厚方向の中間部に
は、周方向に沿って一対の空隙部66が並設されてい
る。
【0035】図1に示されるように、上述したサブホル
ダ14が予め組付けられた直流モータ10は、モータホ
ルダ12に保持されている。図1及び図7に示されるよ
うに、モータホルダ12は、直流モータ10をサブホル
ダ14と共に収容して保持する有底円筒状の保持部68
と、この保持部68の開放側の端部から半径方向外側へ
向けて延出された延出部69と、この延出部69の周方
向の所定位置に形成された複数の取付部70と、を主要
部として構成されている。なお、モータホルダ12は、
直流モータ10を保持部68に保持した状態で、取付部
70を介して相手部材(具体的には、本実施形態では、
ユニットケース)に取り付けるために用いられるもので
ある。
【0036】上述した保持部68の底壁部68Aの軸芯
部には、モータケース16の膨出部20を貫通させるた
めの貫通孔72が形成されている。さらに、底壁部68
Aの貫通孔72の周囲における所定位置には、グロメッ
ト54の下端部を挿通させるための挿通孔74がそれぞ
れ形成されている。
【0037】また、保持部68の周壁部68Bの所定位
置(脚部48の形成位置に対応する120度間隔の三箇
所)には、径方向外側へ膨出する凸部76が一体に形成
されている(図3及び図8参照)。この凸部76の内周
面の中央には、係合突起64の頭部64Bを挿通させる
ための溝77が形成されている。さらに、凸部76の内
周面には、溝77を挟んで保持部68の軸線に沿って細
長く形成された一対の突起78が形成されている。各突
起78は、上端部が球面状に形成されており、更に下端
部に向かうにつれて先細りになるように形成されている
(図7参照)。また、突起78の径方向内側への突出長
さは、緩衝部材62の圧縮量との関係で所定長さに設定
されている。
【0038】次に、直流モータ10のモータホルダ12
への組付手順について説明し、当該説明を通して本実施
形態の作用並びに効果について説明する。
【0039】まず、サブホルダ14をサブアッセンブリ
化しておく。すなわち、サブホルダ14の各脚部48の
スリット60内へ緩衝部材62の係合突起64を嵌入さ
せて、緩衝部材62を脚部48の内側面に装着させる。
また、サブホルダ14の底部46の取付孔52内へグロ
メット54を弾性変形させつつ嵌合させる。これによ
り、サブホルダ14がサブアッセンブリ化される。
【0040】次に、サブアッセンブリ化されたサブホル
ダ14に直流モータ10を組付ける。より具体的に説明
すると、図2に二点鎖線で示されるように、サブホルダ
14の各脚部48を半径方向外側へ向けてそれぞれ弾性
変形させる。次いで、この状態を維持しながら、直流モ
ータ10をサブホルダ14内へ挿入していく。このと
き、サブホルダ14の各脚部48は弾性変形された状態
に維持されることから、緩衝部材62とモータケース1
6の周壁部16Bとが接触することはない。
【0041】なお、挿入に際しては、モータケース16
の膨出部20がサブホルダ14の円孔44内へ確実に嵌
合されるように挿入され、又モータケース16の底壁部
16Aに形成された小孔56がグロメット54に対して
同軸上に位置されるように位置決めされる。
【0042】直流モータ10のモータケース16への挿
入及び位置決めが終了したら、各脚部48を弾性復帰さ
せて図2の実線図示状態とする。この状態では、脚部4
8の弾性復元力によって、脚部48に装着された緩衝部
材62がモータケース16の周壁部16Bに圧接され
る。その後、スクリュー58がグロメット54内へ挿入
されて小孔56に螺合される。これにより、サブホルダ
14はモータケース16に完全に固定される。なお、ス
クリュー58による固定は、モータホルダ12への組付
後に行ってもよい。
【0043】次に、図1に示されるように、サブホルダ
14が取り付けられた直流モータ10がモータホルダ1
2に組付けられる。すなわち、直流モータ10をサブホ
ルダ14ごとモータホルダ12の保持部68内へ圧入し
ていく。このとき、保持部68の内周面に形成された複
数の突起78によって脚部48が半径方向内側へ向けて
押圧される。このため、緩衝部材62は空隙部66を潰
しつつより圧縮変形され、直流モータ10の保持状態を
安定化させる。
【0044】上記の如くして、モータホルダ12の保持
部68内へサブホルダ14を介して直流モータ10が組
付けられた状態では、直流モータ10はサブホルダ14
の複数の脚部48の緩衝部材62によって挟持され、こ
の状態で、当該保持部68内にフローティング支持状態
で保持される。その後、モータホルダ12は、相手部材
(ユニットケース)に組付けられる。
【0045】このように本実施形態では、モータホルダ
12に緩衝部材62を直接装着させるのではなく、モー
タ径方向へ弾性変形可能な複数の脚部48を備えたサブ
ホルダ14をモータホルダ12と直流モータ10との間
に介在させ、このサブホルダ14の脚部48に緩衝部材
62を装着させる構成としたので、脚部48の弾性を利
用することにより、サブホルダ14の底部46にモータ
ケース16の底壁部16Aが到るまで緩衝部材62とモ
ータケース16の周壁部16Bとを非接触の状態に保つ
ことができる。このため、直流モータ10の挿入動作に
よって緩衝部材62が脱落するおそれがなくなる。従っ
て、すべての組付作業が終了した状態では、緩衝部材6
2はモータケース16の周壁部16Bに確実に圧接され
る。その結果、本実施形態によれば、緩衝部材62によ
る直流モータ10の振動低減機能は充分に担保され、こ
れにより異音の発生を極力低減することができる。
【0046】また、本実施形態によれば、直流モータ1
0のサブホルダ14への挿入時には緩衝部材62はモー
タケース16の周壁部16Bに対して非接触の状態とさ
れるので、緩衝部材62が脱落しないように慎重に直流
モータ10をサブホルダ14へ挿入する必要がなくな
る。さらに、サブホルダ14と直流モータ10とが一体
化された状態では、サブホルダ14の脚部48とモータ
ケース16の周壁部16Bとの間に緩衝部材62が介在
されることになるため、その後にモータホルダ12の保
持部68内へ直流モータ10及びサブホルダ14を挿入
する際に緩衝部材62が脱落するおそれもない。その結
果、本実施形態によれば、作業者は安心して組付作業を
行うことができ、直流モータ10のモータホルダ12へ
の組付性を向上させることができる。
【0047】総じていえば、本実施形態によれば、直流
モータ10の作動状態における異音の発生を極力低減す
ることができ、しかも直流モータ10のモータホルダ1
2への組付性を向上させることができる。
【0048】また、本実施形態によれば、サブホルダ1
4の各脚部48にはスリット60を形成して、このスリ
ット60へ緩衝部材62の係合突起64を嵌入させるこ
とにより、当該緩衝部材62を当該脚部48に装着させ
る構成としたので、組付作業的には緩衝部材62の係合
突起64のスリット60への嵌入作業だけでよいことに
なる。このため、緩衝部材62のサブホルダ14への組
付性を向上させることができる。
【0049】さらに、本実施形態によれば、同様の理由
から、緩衝部材62をサブホルダ14に装着させるのに
接着剤等を用いる必要がない。このため、接着剤を塗布
する等の作業が不要になると共に、接着剤が硬化するま
での時間を待つ等の必要がない。従って、この点からも
緩衝部材62のサブホルダ14への組付性を向上させる
ことができ、又緩衝部材62のサブホルダ14への組付
時間の短縮化を図ることができる。
【0050】また、本実施形態によれば、緩衝部材62
の肉厚方向の所定部位に空隙部66が設けられているた
め、緩衝部材62が圧縮された際に、この空隙部66が
逃げ代としての役目を果たす。
【0051】さらに、本実施形態によれば、モータホル
ダ12の保持部68の内周面に、サブホルダ14の脚部
48の外周面に当接して当該脚部48をモータ径方向内
側へ加圧する複数の突起78が形成されているため、サ
ブホルダ14に直流モータ10を組み付けた後にこれを
モータホルダ12の保持部68内へ圧入すると、複数の
突起78がサブホルダ14の脚部48の外周面に当接し
て当該脚部48を径方向内側(即ち、緩衝部材62を圧
縮する方向)へ加圧する。その結果、本実施形態によれ
ば、モータホルダ12の保持部68内に直流モータ10
を適正に保持することができる。
【0052】また、本実施形態によれば、サブホルダ1
4の底部46に取付孔52が形成されており、当該サブ
ホルダ14は取付孔52に装着されたグロメット54内
へ挿通されたスクリュー58によってモータホルダ12
の底壁部に固定される構成としたので、サブホルダ14
の複数の脚部48の弾性による挟持力以外に、スクリュ
ー58による固定力によってサブホルダ14を直流モー
タ10に確実に固定することができる。すなわち、スク
リュー58を用いることによって、サブホルダ14と直
流モータ10との固定状態を補完することができる。
【0053】なお、本実施形態では、サブホルダ14の
脚部48に上縁側から下縁側へ向かって切れ込むスリッ
ト60を形成し、このスリット60に緩衝部材62の係
合突起64を嵌入させる構成を採ったが、これに限ら
ず、脚部48に円孔等の孔を形成して当該孔に緩衝部材
に設けた傘状等の係合突起を嵌入させるようにしてもよ
い。
【0054】また、本実施形態では、サブホルダ14に
120度間隔で3つの脚部48を形成したが、これに限
らず、2つ又は4つ以上の脚部を設けてもよい。
【0055】さらに、本実施形態では、小型の直流モー
タ10をモータホルダ12の保持部68に保持させる構
成に対して本発明を適用したが、これに限らず、種々の
モータに対して本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るサブホルダを用いた直流モー
タのモータホルダへの保持構造を示す図3の1−1線に
沿う縦断面図である。
【図2】直流モータをサブホルダへ組付ける際の要領を
説明するための縦断面図である。
【図3】モータホルダにサブホルダを介して直流モータ
が保持された状態を示す平面図である。
【図4】サブホルダを単体で示す平面図である。
【図5】サブホルダの断面構造を示す図4の5−5線に
沿う縦断面図である。
【図6】脚部に緩衝部材が装着された状態を脚部の外側
から見て示す要部拡大図である。
【図7】図1に示されるサブホルダを一部断面にして単
体で示す側面図である。
【図8】サブホルダの保持部の内周面に形成された突起
を示す要部拡大平面図である。
【符号の説明】
10 直流モータ 12 モータホルダ 14 サブホルダ 16 モータケース 28 回転子 32 固定子 48 脚部 52 取付孔(モータ取付用孔) 58 スクリュー(固定具) 60 スリット(被嵌入部) 62 緩衝部材 66 空隙部 68 保持部 78 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子及び固定子並びにこれらを収容す
    るモータケースを含んで構成されたモータを、モータホ
    ルダの保持部内に保持するためのモータ保持構造であっ
    て、 モータケースの周面に沿ってモータ軸線方向へ延出され
    かつモータ径方向へ弾性変形可能な複数の脚部と、これ
    らの脚部の内側面に装着されてモータケースの周面に圧
    接される緩衝部材と、を含んでサブホルダを構成し、 当該サブホルダの複数の脚部によってモータケースが挟
    持された状態で、モータがサブホルダを介してモータホ
    ルダの保持部内に保持されている、 ことを特徴とするモータ保持構造。
  2. 【請求項2】 前記サブホルダの各脚部には所定形状の
    切欠又は孔として形成された被嵌入部が設けられてお
    り、 当該被嵌入部に前記緩衝部材が嵌入されることにより、
    当該緩衝部材が当該脚部に装着されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のモータ保持構造。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材の肉厚方向の所定部位に
    は、空隙部が設けられている、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ
    保持構造。
  4. 【請求項4】 前記モータホルダの保持部の内周面に
    は、サブホルダの脚部の外周面に当接して当該脚部をモ
    ータ径方向内側へ加圧する複数の突起が形成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のモータ保持構造。
  5. 【請求項5】 前記サブホルダの底部にはモータ取付用
    孔が形成されており、 当該サブホルダはモータ取付用孔内へ挿通された固定具
    によってモータホルダの底部に固定されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載のモータ保持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100663331B1 (ko) 2005-03-26 2007-01-02 주식회사 일광 차량용 공기청정기의 모터설치구조
JP2011254567A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Nidec Copal Corp 表面実装用モータ

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