JPH11175179A - 車輛用ペダルカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車輛用ペダルカバーは、既設のペダル
に対して側面方向から固定していたため、上下方向に対
する規制がなされず、車輛用ペダルカバーが既設のペダ
ルからずれ落ちてしまうという欠点があった。 【解決手段】 本発明の車輛用ペダルカバーにおいて
は、ペダルカバー本体の背面に既設のペダルの上端を挟
持できるフックを配置し、また、上記ペダルカバー本体
の背面に上記ペダルを固定する固定手段を設ける。ま
た、上記フックは上記ペダルカバー本体に対して移動自
在ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は車輛用ペダルカバ
ー、特に、車輛に設けられている既設の純正クラッチペ
ダル、アクセルペダル、ブレーキペダル等に重ねて用い
る車輛用ペダルカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、既設のペダルにその美観や機能性
を向上せしめるため種々の車輛用ペダルカバーを取り付
けることがなされている。

【０００３】図９は従来のこの種の車輛用ペダルカバー
を示し、１は既設のペダル、１ａは上記ペダル１のステ
ー、２はこのペダル１にかぶせた車輛用ペダルカバーの
ペダルカバー本体である。

【０００４】このような従来の第１のものでは、ペダル
カバー本体２を既設のペダル１に取り付けるため図１０
に示すようにバンド３の一端３ａを上記ペダルカバー本
体２の上面一側にビス４によって固定し、上記バンド３
によって図９に示すように上記既設のペダル１を取り巻
いた後、上記バンド３の他端３ｂを上記ペダルカバー本
体２の他側に引き出し、図１１に示すように上記バンド
３の他端３ｂを反対側に折り曲げ、孔あきレバー５の一
端を上記バンド３の他端３ｂに形成した溝６に係合して
両者を連結し、この連結した孔あきレバー５の他端側の
孔を、上記バンド３の一端３ａをペダルカバー本体２に
固定しているビス４に係止せしめている。

【０００５】図１２は従来の第２のものを示し、このよ
うなものではペダルカバー本体２の両端部両側に短冊状
の爪７を突設し、この爪７を図１３に示すようにプライ
ヤー８等によって折り曲げ、図１４に示すように既設の
ペダル１を挟持せしめるようにしている。

【０００６】また、図１５は車輛用ペダルカバー本体２
を直接既設のペダル１上にビス９によってねじ止め固定
するようにした従来の第３のものを示す。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
の第１のものでは既設のペダル１に対する車輛用ペダル
カバーの取り付け作業が面倒であり、且つ難しく、ま
た、部品点数が多いことからコスト高になる等の欠点が
あった。

【０００８】また、上記従来の第２のものでは簡単に取
り付けられ、低コストにできるが確実な固定ができず、
使用中に緩み、ガタツキが発生する欠点があった。

【０００９】また、上記従来の第１及び第２のペダルカ
バーでは、ペダルカバー本体２の両側方から延びるバン
ド３又は短冊状の爪７により横方向からペダル１に取付
け固定するものであるため、ペダルカバー本体１の上下
方向のズレに対する規制がなされずペダルカバーがペダ
ルからズレ落ちてしまう事があった。

【００１０】また、上記直接ねじ止めにより固定する従
来の第３のものでは既設のペダルに傷を付けることにな
り好ましくない。

【００１１】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の車輛用ペダルカ
バーは、ペダルカバー本体と、このペダルカバー本体と
共に既設のペダルの上端を挟持するため上記ペダルカバ
ー本体の背面に固定されるフックと、上記ペダルカバー
本体と共に既設のペダルを挟持固定するため上記ペダル
カバー本体の背面に配置された固定手段とより成ること
を特徴とする。

【００１３】上記フックは、上記ペダルカバー本体に対
して左右方向に移動自在であることを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。

【００１５】本発明においては図１及び図２に示すよう
に、ペダルカバー本体２の背面上部にペダルカバー本体
２の背面を既設のペダル１の上面に固定するためのフッ
ク１０を設けるとともに、上記ペダルカバー本体２の背
面下部に既設のペダル１をその下側から挟持固定する固
定手段１１を設ける。

【００１６】上記フック１０は図３及び図４に示すよう
に、上記ペダルカバー本体２の背面上部に固定される板
状のフランジ１２と、このフランジ１２から上記ペダル
カバー本体２の背面に対して垂直に起立した起立部と、
この起立部の端部から上記ペダルカバー本体２の背面及
び下方に向かって斜めに折り曲げられた部分から成る板
状部分１３と、この板状部分１３の先端部からペダルカ
バー本体２の背面及び上方に向かって斜めに折り曲げら
れた、上記ペダル１を上記ペダルカバー本体２の背面と
共に挟持固定するための舌片１４と、上記フランジ１２
に形成した横方向に延びる長穴１５とにより構成する。

【００１７】また、上記ペダルカバー本体２の上部には
横方向に延びる長孔１６を形成し、この長孔１６と上記
フランジ１２の長穴１５とにビス１７を貫通しナット１
８を締め付けることにより上記フック１０を上記ペダル
カバー本体２に固定せしめる。

【００１８】なお、上記ナット１８は角ナットとし、そ
の端面が上記起立部１３に当接することによりその回転
が規制され、従って、ビス１７の締め付けが容易となる
ようにするのが好ましい。

【００１９】また、上記固定手段１１としては従来既知
のペダル固定手段を使用する。即ち、例えば図３及び図
４に示すように既設のペダル１をその下側から支えるサ
ポート１９と、このサポート１９の両端部に設けたネジ
孔２０，２０と、上記ペダルカバー本体２の両端下部に
設けた孔２１，２１と、この孔２１，２１を貫通して上
記サポート１９に設けたネジ孔２０，２０に螺合するネ
ジ２２，２２とより成るペダル固定手段を用いる。

【００２０】本発明の車輛用ペダルカバーは上記のよう
な構成であるから、上記サポート１９を上記ペダルカバ
ー本体２から取り外し、上記ペダル１の上端を上記ペダ
ルカバー本体２の背面と上記フック１０の舌片１４との
間に形成される開口部から上記起立部１３に当接するま
で挿入せしめれば、上記フック１０の舌片１４の弾性に
より上記ペダル１の上部に上記ペダルカバー本体２の上
部を固定することができる。

【００２１】次いで、上記サポート１９を上記ペダル１
の下側に通し、上記ペダルカバー本体２の上面側から上
記サポート１９にネジ２２，２２を螺合し、これを締め
付ければペダル１の下部に上記ペダルカバー本体２の下
部を固定できるようになる。

【００２２】なお、図５に示すようにペダル１の上端左
側からステー１ａが伸びている場合には図６に示すよう
に長穴１５、１６を利用してフック１０をペダルカバー
本体２に対して相対的に背面から見て左側に移動せしめ
て固定し、また、図７に示すようにペダル１の上端右側
からステー１ａが伸びている場合には図８に示すように
長穴１５、１６を利用してフック１０をペダルカバー本
体２に対して相対的に背面から見て右側に移動せしめて
固定すればよく、ステー１ａのペダル１に対する位置に
係わらず、ペダル１に車輛用ペダルカバーを固定するこ
とができる。

【００２３】また、上記ペダルカバー本体２は必要に応
じて既設のペダル１の形状に沿って少なくともその一部
を湾曲せしめてもよく、また、ペダルカバー本体２とペ
ダル１間にスペーサ（図示せず）を介挿し、床からの上
記ペダルカバー本体２の高さを任意に調節してもよい。

【００２４】

【発明の効果】本発明の車輛用ペダルカバーによれば、
フック１０によりペダルカバーがペダル１からずれ落ち
ることがなく、また固定手段１１により左右方向にもず
れることもない。

【００２５】また、ペダルカバー上部の固定はペダルに
ペダルカバー本体２のフック１０を挿入係合せしめるだ
けで済むので簡単にペダルカバーをペダルに固定でき
る。

【００２６】更に、フック１０は左右に移動可能である
ので、ペダル１に対するステー１ａの位置に係わらずペ
ダル１に車輛用ペダルカバーを固定することができ、幅
や厚さが大きく異なったペダルにも取り付けできるとい
う大きな利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の車輛用ペダルカバーを既設のペダルに
取り付けた状態の背面図である。

【図２】本発明の車輛用ペダルカバーを既設のペダルに
取り付けた状態の右側面図である。

【図３】本発明の車輛用ペダルカバーの背面図である。

【図４】本発明の車輛用ペダルカバーの左側面図であ
る。

【図５】既設のペダルを示す説明用正面図である。

【図６】図５に示すペダルに適用できる本発明の車輛用
ペダルカバーのフックの説明用背面図である。

【図７】他の既設のペダルを示す説明用正面図である。

【図８】図７に示すペダルに適用できる本発明の車輛用
ペダルカバーのフックの説明用背面図である。

【図９】従来の車輛用ペダルカバーとペダルの斜視図で
ある。

【図１０】従来の車輛用ペダルカバーの斜視図である。

【図１１】ペダルに対する従来の車輛用ペダルカバーの
取付方法説明用の斜視図である。

【図１２】従来の他の車輛用ペダルカバーの斜視図であ
る。

【図１３】図１２に示す上記従来の他の車輛用ペダルカ
バーの取付方法説明用の斜視図である。

【図１４】ペダルに取り付けた上記従来の他の車輛用ペ
ダルカバーの側面図である。

【図１５】従来の更に他の車輛用ペダルカバーの説明用
斜視図である。

【符号の説明】

１ ペダル １ａ ステー ２ ペダルカバー本体 ３ バンド ３ａ 一端 ３ｂ 他端 ４ ビス ５ 孔あきレバー ６ 溝 ７ 短冊状の爪 ８ プライヤー ９ ビス １０ フック １１ 固定手段 １２ 板状のフランジ １３ 板状部分 １４ 舌片 １５ 長穴 １６ 長孔 １７ ビス １８ ナット １９ サポート ２０ ネジ孔 ２１ 孔 ２２ ネジ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペダルカバー本体と、このペダルカバー
   本体と共に既設のペダルの上端を挟持するため上記ペダ
   ルカバー本体の背面に固定されるフックと、上記ペダル
   カバー本体と共に既設のペダルを挟持固定するため上記
   ペダルカバー本体の背面に配置された固定手段とより成
   ることを特徴とする車輛用ペダルカバー。
2. 【請求項２】 上記フックが上記ペダルカバー本体に対
   して左右方向に移動自在であることを特徴とする請求項
   １記載の車輛用ペダルカバー。