JP2575997Y2 - 車両用シートにおける表皮材端末固定構造 - Google Patents

車両用シートにおける表皮材端末固定構造

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JP2575997Y2
JP2575997Y2 JP1993005672U JP567293U JP2575997Y2 JP 2575997 Y2 JP2575997 Y2 JP 2575997Y2 JP 1993005672 U JP1993005672 U JP 1993005672U JP 567293 U JP567293 U JP 567293U JP 2575997 Y2 JP2575997 Y2 JP 2575997Y2
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由雄 渡辺
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シートにおい
て、クッションパッドを被覆した表皮材の端末をシート
バックの背面側で固定し、この固定した部分をシートバ
ックの背面に取り付けられたバックボードで隠してなる
車両用シートにおける表皮材端末固定構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用シートには、その加減
速や方向変更等に伴って、シートクッションやシートバ
ックにその面に沿う方向の力が加えられる。したがっ
て、そのような力によってもシートのクッションパッド
の表面を覆う表皮材が剥がれることがないようにするた
めに、その表皮の端末部をシートに固定しておく必要が
ある。
【0003】そこで、このようなシートの表皮材の端末
を固定処理する構造も従来より色々と提案されている。
このうち、例えばシートバックにおける表皮材の端末を
固定する構造では、シートバックの背面側に表皮材の端
末が配置されるようにし、この端末をホグリング等でシ
ートバックフレームやSバネに固定して、この後からシ
ートバックの背面にバックボードを取り付け、このバッ
クホードで固定した部分を覆って隠す構造が取られてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の構造では、ホグリング等で固定する構造を採っ
ているが、1つのシートバックに多数のホグリングを使
用する必要があるので作業工数が多く、作業性が悪いと
言う問題点があった。また、ホグリングは金属製で作ら
れているので、例えば表皮材のリサイクルを考えるよう
な場合に、ホグリングを1つ1つ外さねばならない。こ
のため、コスト面でのネックとなっている。
【0005】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は表皮材の端末固定をシートバック
背面で簡単にできるようにした車両シートにおける表皮
材端末固定構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、シートバックの背面に設けられた開口と、
前記シートバックを被覆していると共に前記開口側に引
き寄せられる表皮材の端末と、基材表面を独自の表皮材
で覆い、前記開口に配置されてシートバック内のフレー
ム側に取り付けられるバックボードとを備え、前記表皮
材の端末を前記バックボードにより隠してなる車両用シ
ートにおける表皮材端末固定構造において、前記バック
ボードの表面側の周囲に沿って溝状の係合レールを一体
的に設けると共に、前記シートバックの表皮材の端末に
比較的硬質の芯材を固定して取り付け、前記バックボー
ドを前記シートバックのフレーム側に取り付けた後、
シートバックの表皮材の端末を前記芯材と共に前記係
合レール内に巻き込み挿入係合して前記バックボードに
固定するようにしたものである。
【0007】
【作用】この構成によれば、シートバックの表皮材の端
末を芯材と共に係合レール内に巻き込んで挿入係合させ
ると、ホグリング等の特別な部品を用いずに、その表皮
材の端末をバックボードを介してシートバックに簡単
に取り付けることができる。また、前記端末を巻き込ん
で挿入するので、係合レールがそのシートバックの表皮
にて隠される(バックボードの端末処理を兼ねる)
同時に、前記端末の固定部分が係合レール内に隠される
ことになる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図4は本考案の一実施例とし
ての車両用シートを示すもので、図1は図2のA−A線
に沿う概略拡大断面図、図2は同上車両用シートの斜視
図、図3は図2のB−B線に沿う概略拡大断面図、図4
はバックボードを取り外した状態で示す同上車両用シー
トの斜視図である。
【0009】図1乃至図4において、この車両用シート
1は、大きくはシートクッション2とシートバック3と
で構成されている。このうち、シートバック3の背面に
はバックボード4が取り付けられ、このバックボード4
にシートバック3のクッションパッド5を覆っている表
皮材6の端末6aを固定した構造に成っている。
【0010】さらに詳述すると、表皮材6の端末6a
は、図4に示すように、バックボート4が取り付けられ
るシートバック3の背面に、バックボード4の4つの側
面に合わせて上下左右の4側面方向より中心に向かって
来るようにして設けられている。また、各端末6a間に
は、各端末6aを独立して処理し易いように切込み7が
形成されている。さらに、各端末6aの先端部分の内面
側には、この先端部分に沿って細長い平板状の芯材8が
各々固定して取り付けられている。なお、芯材8は樹脂
製で、これを芯として端末6aを巻くことができる程度
に、比較的硬質の芯材として作られている。
【0011】一方、バックボード4は、図5に単品とし
ても示しているように、基材9の表面が表皮材10で覆
われ、略四角のボード状に形成されている(図1及び図
3参照)。また、バックボード4の裏面側において、基
材9には、上下左右の各辺に沿ってブラケット11A,
11B,11C,11Dが固定して取り付けられてい
る。この各ブラケット11A,11B,11C,11D
の一部はそれぞれバックボード4の表面側に延出され
て、この表面側で各辺に沿う溝状の係合レール12を形
成した状態になっている。なお、係合レール12の溝幅
T(図1参照)は、表皮材6の端末6aの厚みt1に芯
材8の厚みt2を加えた寸法(t1+t2)と略等し
く、深さは芯材8の幅寸法W(図1参照)よりも若干大
きく形成されている。
【0012】さらに、ブラケット11Aにだけは、一対
のフック13が左右両側に分かれて一体に形成されてい
る。このフック13は、バックボード4の裏面から離れ
る方向へ略直角に折り曲げられた水平部13aと、この
水平部13aの先端よりバックボード4の裏面に沿って
上方に略直角に折曲げられた垂直部13bとを一体に有
して成り、図1及び図5に示すように、上部が開口した
略L字状にして設けられている。
【0013】加えて、バックボード4の裏面側には、係
合ピン14が取り付けられている。この係合ピン14
は、バックボード4の下端に近い位置でそれぞれ左右両
側に分かれて、各々が裏面から略直角に突出した状態で
一対設けられている。また、各係合ピン14の先端には
係止爪部14aが一体に形成されている。
【0014】ところで、このように構成されたバックボ
ード4は、シートバック3の背面に、表皮材6の端末6
aを固定処理する部位に対応して取り付けられるが、こ
のシートバック3側には、フック13を開口縁に掛け止
めして取り付けるための開口15と、係合ピン14を差
し込んでスナップ止めするための取付孔16とを、フッ
ク13及び係合ピン14にそれぞれ対応させて設けたフ
レーム17が配設されている。
【0015】次に、このように構成されたシートバック
13において、表皮材6の端末6aをバックボード4に
固定して処理する手順を説明する。先ず、バックボード
4に端末6aを固定するのに先立って、シートバック3
の背面にバックボード4を取り付ける。
【0016】そして、バックボード4をシートバック3
に取り付ける場合は、まず開口15からフック13の垂
直部13bを侵入させて、フレーム17の内側に垂直部
13bを配置させ、フック13とバックボード4との間
にフレーム17の口縁を挟み込みながら、係合ピン14
を取付孔16に強く押し付け、取付孔16に係合ピン1
4をスナップ止めする。すなわち、図1に示すように、
係止ピン14と取付孔16のスナップ係合でバックボー
ド4の下側がフレーム17に取り付けられるとともに、
フック13の掛け止めでバックボート4の上側がフレー
ム17に取り付けられ、この2つの係合によりバックボ
ード4がシートバック3にしっかりと固定される。
【0017】次いで、バックボード4に表皮材6の端末
6aを固定する。この場合、各端末6aをバックボード
4の表面側に回し、このバックボード4の表面側に設け
られている4つの係合レール12にそれぞれ対応する端
末6aを芯材8と共に順次挿入させる。すると、これに
より各端末6aが係合レール12内に巻き込まれた状態
で係合され、その各端末6aが係合レール12を隠すと
同時に、この端末6aも係合レール12で隠された状態
で固定される(図1乃至図3参照)。
【0018】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係る車両
シートにおける表皮材端末固定構造によれば、表皮材の
端末を芯材と共に係合レール内に巻き込んで挿入係合さ
せると、ホグリング等の特別な部品を用いずに、表皮材
の端末をバックボードを介してシートバック本体に簡単
に取り付けることができる。また、端末を巻き込んで挿
入するので、その固定部分が係合レール内に同時に隠さ
れることになり、固定部分を隠すための別部材を必要と
しない。よって、固定に必要な部品点数並びに作業工数
を減らすことができ、コストを下げて安価に提供するこ
とができる等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線に沿う概略拡大断面図である。
【図2】本考案の一実施例として示す車両用シートの斜
視図である。
【図3】図2のB−B線に沿う概略拡大断面図である。
【図4】バックボードを取り外した状態で示す同上車両
用シートの斜視図である。
【図5】同上バックボード単体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用シート 2 シートクッション 3 シートバック 4 バックボード 5 クッションパッド 6 表皮材 6a 端末 8 芯材 12 係合レール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの背面に設けられた開口
    と、前記シートバックを被覆していると共に前記開口側
    に引き寄せられる表皮材の端末と、基材表面を独自の表
    皮材で覆い、前記開口に配置されてシートバック内のフ
    レーム側に取り付けられるバックボードとを備え、前記
    表皮材の端末を前記バックボードにより隠してなる車両
    用シートにおける表皮材端末固定構造において、 前記バックボードの表面側の周囲に沿って溝状の係合レ
    ールを一体的に設けると共に、前記シートバックの表皮
    材の端末に比較的硬質の芯材を固定して取り付け、前記バックボードを前記シートバックのフレーム側に取
    り付けた後、 前記シートバックの表皮材の端末を前記芯
    材と共に前記係合レール内に巻き込み挿入係合して前記
    バックボードに固定することを特徴とする車両シートに
    おける表皮材端末固定構造。
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