JP3449686B2 - コートハンガー装置 - Google Patents

コートハンガー装置

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JP3449686B2
JP3449686B2 JP11607198A JP11607198A JP3449686B2 JP 3449686 B2 JP3449686 B2 JP 3449686B2 JP 11607198 A JP11607198 A JP 11607198A JP 11607198 A JP11607198 A JP 11607198A JP 3449686 B2 JP3449686 B2 JP 3449686B2
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成幸 岩野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の室内に
施用されるコートハンガー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコートハンガー装置とし
ては、図8乃至図10に示すようなものが開発されてい
る。このコートハンガー装置は、車両の室内に装備され
る内装部材本体33を備えており、この内装部材本体3
3の上部の表面側には引掛け用のフック34が形成して
ある。
【0003】クリップ座体36は、図10に示すように
支持ベース部37と、この支持ベース部37に設けられ
たクリップ座部38とから構成してある。そして、支持
ベース部37は前、後面部42、43と、これら前、後
面部42、43を互いに連結する底面部44と、前、後
面部42、43及び下面部44に跨がって形成されたリ
ブ45とを有している。
【0004】また、前記クリップ座部38は、前記リブ
45の面部45aの中央部に下面部44に平行して突設
されたプレート部47を有しており、このプレート部4
7の上、下面部47d、47eには前後の突条部48、
49と前後方向に沿う突条部50とが形成してある。そ
して、クリップ座部38は、その基部側で前、後面部4
2、43に内面部に連なっている。
【0005】このように構成されたクリップ座体36
は、内装部材本体33の裏側に一体に形成されている。
そして、クリップ座部38にはクリップ(鉄クリップ)
51が装着してある。
【0006】そして、コートハンガー装置は、クリップ
51を車体パネル52の孔部53に挿入して、この車体
パネル52に取り付けてある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、コートハ
ンガー装置が、そのクリップ51を車体パネル52の孔
部53に挿入して、この車体パネル52に取り付けてあ
るために、コートハンガー装置に、耐熱試験(3Kgの
錘をぶら下げて熱を加える試験)を行った場合に、クリ
ップ51には斜め方向に力(曲げモーメント)が加わ
り、このクリップ51が車体パネル52の孔部53から
抜けるという問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、ク
リップの車体パネルの孔部からの抜けが防止できるコー
トハンガー装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係るコートハンガー装置は、引
掛け用のフックを設けた内装部材本体の裏面側にクリッ
プ座体を形成し、このクリップ座体にクリップを取り付
けて、このクリップを車体パネルの孔部に挿入して、前
記内装部材本体を前記車体パネルに取り付けるようにし
たコートハンガー装置において、前記クリップ座体を、
支持ベース部と、この支持ベース部に設けられて前記ク
リップを装着するクリップ座部とから構成し、前記支持
ベース部の、前記クリップを挟んだ前後に位置する側板
部の先側を延長して、前記車体パネルの前記孔部に差し
込まれる差込み部を形成したことを特徴とする。
【0010】かかる構成により、コートハンガー装置
に、耐熱試験(3Kgの錘をぶら下げて熱を加える試
験)を行った場合に、錘の重量3Kgがフックに作用し
て、この重量3Kgに起因する曲げモーメントMがクリ
ップ回りに生じる。
【0011】しかしながら、前記支持ベース部の前後に
位置する側板部の先側を延長して形成された差込み部
が、前記車体パネルの前記孔部に差し込まれているため
に、斜め方向に加わる力(曲げモーメント)を差込み部
が受けるために、このクリップに加わる斜め方向の力が
軽減されて、クリップの車体パネルの孔部からの抜けが
防止できる。
【0012】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係るコートハンガー装置は、請求項1に記
載のコートハンガー装置において、前記差込み部を、前
記支持ベース部の前記側板部の先端縁部に、前記車体パ
ネルの前記孔部に挿入される突片部を突設して構成し、
前記クリップ座部を、前記支持ベース部の前記側板部に
連ねた。
【0013】かかる構成により、クリップ座体の支持ベ
ース部の側面部の突片部が車体パネルの孔部に挿入して
あり、しかも、これらの側面部の先端縁部が車体パネル
の内面部に衝接するために、曲げモーメントは、突片部
及び側面部の先端縁部が孔部の縁部及び車体パネルの内
面部に干渉することにより受けられて、クリップに加わ
る斜め方向の力が軽減されて、このクリップの孔部から
の抜けが防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳述する。なお、図面において車体の前後方
向X1−X2を前後方向という。
【0015】本発明に係るコートハンガー装置1は、図
1及び図2に示すように車両の室内に装備してあるルー
フ・サイド・インナ・ガーニッシュ2に設けてある。そ
して、コートハンガー装置1は内装部材本体3を備えて
おり、この内装部材本体3の上部の表面側には引掛け用
のフック4が形成してある。
【0016】そして、クリップ座体9は、図4乃至図7
に示すように支持ベース部10と、この支持ベース部1
0に設けられたクリップ座部11とから構成してある。
そして、支持ベース部10は前、後の側板部12、13
と、これら側板部12、13を互いに連結する底面部1
4と、側板部12、13及び下面部14に跨がって形成
されたリブ15とを有しており、側板部12、13の先
端縁部12a、13aの中央部には突片部12A、13
Aが突設してある。すなわち、側板部12、13の先側
を延長して、後述する車体パネル24の孔部25に差し
込まれる差込み部を設け、この差込み部を、側板部1
2、13の先端縁部12a、13aに突片部12A、1
3Bを突設して構成してある。
【0017】また、前記クリップ座部11は、前記リブ
15の面部15aの中央部に下面部14に平行して突設
されたプレート部17を有しており、このプレート部1
7の前、後側縁部17a、17bは側板部12、13に
内面部に連なっている。また、プレート部17の先端縁
部17cの前後にはV字溝部18、19が形成してあ
り、プレート部17の上、下面部17d、17eには前
後の突条部20、21が平行に形成してあり、突条部2
0、21間には前後方向に沿う突条部22が形成してあ
る。
【0018】このように構成されたクリップ座体9は、
内装部材本体3の裏側に一体に形成されている。そし
て、クリップ座部11にはクリップ(鉄クリップ)23
が装着してある。
【0019】そして、コートハンガー装置1は、クリッ
プ座体9の支持ベース部10の側板部12、13の突片
部12A、13Aを車体パネル24の孔部25に挿入し
て、これらの側板部12、13の先端縁部12a、13
aを車体パネル24の内面部24aに衝接させると共
に、クリップ23を孔部25に挿入して、車体パネル2
4に取り付けてある。
【0020】したがって、コートハンガー装置1に、耐
熱試験(3Kgの錘をぶら下げて熱を加える試験)を行
った場合に、錘の重量3Kgがフック4に作用して、こ
の重量3Kgに起因する曲げモーメントMがクリップ2
3回りに生じる。
【0021】しかしながら、クリップ座体9の支持ベー
ス部10の側板部12、13の突片部12A、13Aが
車体パネル24の孔部25に挿入してあり、しかも、こ
れらの側板部12、13の先端縁部12a、13aが車
体パネル24の内面部24aに衝接させてあるために、
曲げモーメントMは、突片部12A、13A及び側板部
12、13の先端縁部12a、13aが孔部25の縁部
及び車体パネル24の内面部24aに干渉することによ
り受けられて、クリップ23に加わる斜め方向の力が軽
減されて、このクリップ23の孔部25からの抜けが防
止される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコー
トハンガー装置によれば、このコートハンガー装置に、
耐熱試験(3Kgの錘をぶら下げて熱を加える試験)を
行った場合に、錘の重量3Kgがフックに作用して、こ
の重量3Kgに起因する曲げモーメントMがクリップ回
りに生じる。
【0023】しかしながら、支持ベース部の前後に位置
する側板部の先側を延長して形成された差込み部が、車
体パネルの孔部に差し込まれているために、斜め方向に
加わる力(曲げモーメント)を差込み部が受けるため
に、このクリップに加わる斜め方向の力が軽減されて、
クリップの車体パネルの孔部からの抜けが防止できる。
【0024】そして、前記差込み部を、支持ベース部の
前後に位置する側板部の先端縁部に、車体パネルの孔部
に挿入される突片部を突設して構成し、クリップ座部
を、支持ベース部の側板部に連ねることにより、クリッ
プ座体の支持ベース部の側面部の突片部を車体パネルの
孔部に挿入し、これらの側面部の先端縁部を車体パネル
の内面部に衝接させることで、曲げモーメントを、突片
部及び側面部の先端縁部が孔部の縁部及び車体パネルの
内面部に干渉することにより受けて、クリップに加わる
斜め方向の力が軽減されて、このクリップの孔部からの
抜けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコートハンガー装置を備えた車室
内の一部省略した斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係るコートハンガー装置におけるクリ
ップ座体の斜視図である。
【図5】同クリップ座体の正面図である。
【図6】図5のC方向からの矢視図である。
【図7】図5のD方向からの矢視図である。
【図8】従来のコートハンガー装置の縦断面図である。
【図9】図8のE−E線に沿う断面図である。
【図10】従来のコートハンガー装置におけるクリップ
座体の斜視図である。
【符号の説明】
3 内装部材本体 4 フック 9 クリップ座体 10 支持ベース部 11 クリップ座部 12 側板部 12A 突片部(差込み部) 12a 先端縁部 13 側板部 13A 突片部(差込み部) 13a 先端縁部 23 クリップ 24 車体パネル 25 孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 7/10 A47G 25/02 B60N 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引掛け用のフックを設けた内装部材本体
    の裏面側にクリップ座体を形成し、このクリップ座体に
    クリップを取り付けて、このクリップを車体パネルの孔
    部に挿入して、前記内装部材本体を前記車体パネルに取
    り付けるようにしたコートハンガー装置において、 前記クリップ座体を、支持ベース部と、この支持ベース
    部に設けられて前記クリップを装着するクリップ座部と
    から構成し、 前記支持ベース部の、前記クリップを挟んだ前後に位置
    する側板部の先側を延長して、前記車体パネルの前記孔
    部に差し込まれる差込み部を形成したことを特徴とする
    コートハンガー装置。
  2. 【請求項2】 前記差込み部を、前記支持ベース部の前
    記側板部の先端縁部に、前記車体パネルの前記孔部に挿
    入される突片部を突設して構成し、前記クリップ座部
    を、前記支持ベース部の前記側板部に連ねた請求項1に
    記載のコートハンガー装置。
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