JPH11173472A - 管継手構造 - Google Patents

管継手構造

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JPH11173472A
JPH11173472A JP9341050A JP34105097A JPH11173472A JP H11173472 A JPH11173472 A JP H11173472A JP 9341050 A JP9341050 A JP 9341050A JP 34105097 A JP34105097 A JP 34105097A JP H11173472 A JPH11173472 A JP H11173472A
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Haruhiko Shimizu
晴彦 清水
Hiroyuki Totsugi
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Suido Gijutsu Kaihatsu Kiko KK
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SUIDO GIJUTSU KAIHATSU KIKO KK
Suido Gijutsu Kaihatsu Kiko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管継手構造の簡素化、小型化及び製造コスト
の低廉化を図りながら、地震や不同沈下等に起因する外
力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力及
び押込力のいずれが作用しても、受口管部と挿入管部と
の管軸芯方向への相対移動を抑制することができる管接
続構造を提供する。 【解決手段】 受口管部2Aの端部に固定接続された筒
状部3の内周面と挿入管部1Aの外周面との間に、管径
方向内方への相対移動に連れて挿入管部2Aの外周面に
喰い込む抜止め部材4を設けてある。筒状部3の内周面
に、挿入管部2Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外
周面に管軸芯X方向の一側方から接当して抜止め部材4
を管径方向内方に移動させる第1カム面5と、挿入管部
2Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯
X方向の他側方から接当して抜止め部材4を管径方向内
方に移動させる第2カム面6とを形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設された
水道管やガス管等の流体輸送管の配管系、並びに、この
配管系に連続する地上部の配管系に用いられる管継手構
造であって、詳しくは、挿入管部が挿入接続された受口
管部の内周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほぼ
同芯状態で固定接続された筒状部の内周面、或いは、受
口管部の内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の外
周面との間に、管径方向への相対移動に連れて、前記挿
入管部の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある管継
手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の管継手構造としては、従来、図
9に示すように、前記受口管部2Aの端部に同芯状態で
固定接続された筒状部03の内周面と前記挿入管部1A
の外周面との間に、挿入管部1Aの外径よりも大なる内
径から、該挿入管部1Aの外周面に食い込む状態の内径
にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリング04を設け
るとともに、前記筒状部03を、受口管部2Aの端部の
外周面に管軸芯X方向から脱着自在に螺合される外側筒
状体03Aと、管軸芯X方向の受口管部2A側の端部
に、受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との
間に介在される環状の弾性シール材019を固着してあ
る内側筒状体03Bとから構成し、この内側筒状体03
Bは、受口管部2Aの端部に対する外側筒状体03Aの
固定側への螺合操作に連れて、外側筒状体03Aと受口
管部2Aとに亘って内嵌され、かつ、該外側筒状体03
Aと受口管部2Aとの間で挾持固定されるように構成す
る。更に、前記受口管部2Aに対する外側筒状体03A
の固定側への螺合操作に連れて、接続時に抜止めリング
04の外周面に形成された受口管部2A側ほど大径とな
るテーパー面04aに管軸芯X方向の他側方から接当し
て、該抜止めリング04を挿入管部1Aの外周面に食い
込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形させ、かつ、前
記受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時
に抜止め部材04を更に弾性的に縮径変形させるテーパ
ー状のカム面06を、外側筒状体03Aの内周面に形成
したものが提案されている(例えば、特表平8−501
863号公報参照)。前記従来の管継手構造では、地震
や不同沈下等に起因する管軸芯方向の引張力により、前
記受口管部2Aに対して挿入管部1Aに引抜力が作用す
ると、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移
動に連れて、前記抜止めリング04が、外側筒状体03
Aのカム面06によるカム作用で更に弾性的に縮径変形
されて挿入管部1Aの外周面に深く食い込むから、挿入
管部1Aの外周面に抜止めリング04が強固に固定さ
れ、それ以上の受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引
き抜き移動が、抜止めリング04のテーパー面04aと
外側筒状体03Aのカム面06との接当により抑制され
るから、前記受口管部2Aから挿入管部1Aが抜け出す
ことを抑制することができる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の管継手構造では、前記受口管部2Aに対して挿入管
部1Aに引抜力が作用したときには、受口管部2Aに対
する挿入管部1Aの抜け出しを抑制することができるも
のの、地震や不同沈下等に起因する管軸芯X方向の圧縮
力により、前記受口管部2Aに対して挿入管部1Aに押
込力が作用したときには、前記外側筒状体03Aのカム
面06に対して抜止めリング04が管軸芯X方向に離間
移動して、該抜止めリング04が弾性的に拡径変形さ
れ、その結果、挿入管部1Aの外周面に対する抜止めリ
ング04の食い込み深さが減少するため、挿入管部1A
の端部1Bが受口管部2Aの内周壁部2Bに衝撃的に押
し付けられ、受口管部2Aの破損を招来し易い。
【0004】そこで、このような不都合を解決する手段
として、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの押込み時
に作用する第1カム面及び第1抜止めリングと、受口管
部2Aに対する挿入管部1Aの引抜き時に作用する第2
カム面及び第2抜止めリングとを管軸芯方向に並設する
ことが考えられるが、これによる場合は、部品点数の増
大によって構造が複雑化するばかりでなく、製造コスト
が高騰化し、しかも、管継手全体が大型化する問題があ
る。
【0005】本発明は、上記の実情に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、抜止め部材に対するカ
ム面構造を工夫することにより、管継手構造の簡素化、
小型化及び製造コストの低廉化を図りながら、地震や不
同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管部に
管軸芯方向の引抜力及び押込力のいずれが作用しても、
受口管部と挿入管部との管軸芯方向への相対移動を抑制
することができる管接続構造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
管継手構造の特徴構成は、挿入管部が挿入接続された受
口管部の内周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほ
ぼ同芯状態で固定接続された筒状部の内周面、或いは、
受口管部の内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の
外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて前
記挿入管部の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある
管継手構造であって、前記受口管部の内周面又は筒状部
の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周
面に、前記受口管部に対する挿入管部の押し込み移動時
に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の一側方から接当し
て該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第1カム面
と、前記受口管部に対する挿入管部の引き抜き移動時に
抜止め部材の外周面に管軸芯方向の他側方から接当して
該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第2カム面と
を形成してある点にある。上記特徴構成によれば、地震
や不同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管
部に管軸芯方向の押込力が作用して、受口管部に対して
挿入管部が押し込み移動すると、その押し込み移動に連
れて、前記抜止め部材が、前記第1カム面と接当して管
径方向内方に移動し、該抜止め部材が挿入管部の外周面
に深く食い込むから、挿入管部の外周面に抜止め部材が
強固に固定され、それ以上の受口管部に対する挿入管部
の押し込み移動が、抜止めリングと第1カム面との接当
により規制される。また、前記外力で受口管部に対して
挿入管部に管軸芯方向の引抜力が作用して、受口管部に
対して挿入管部が抜け出し移動すると、その引き抜き移
動に連れて、前記抜止め部材が、前記第2カム面と接当
して管径方向内方に移動し、該抜止め部材が挿入管部の
外周面に深く食い込むから、挿入管部の外周面に抜止め
部材が強固に固定され、それ以上の受口管部に対する挿
入管部の抜け出し移動が、抜止めリングと第2カム面と
の接当により規制される。従って、前記抜止め部材に対
するカム面構造を上述の如く構成するだけであるから、
管継手構造の簡素化、小型化及び製造コストの低廉化を
図りながら、地震や不同沈下等に起因する外力で受口管
部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力及び押込力の
いずれが作用しても、受口管部と挿入管部との管軸芯方
向への相対移動を抑制することができる。
【0007】本発明の請求項2による管継手構造の特徴
構成は、前記筒状部が、前記受口管部に管軸芯方向から
固定接合手段を介して脱着自在に固定接続される外側筒
状体と、該外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌される
内側筒状体とから構成されていて、前記内側筒状体の内
周面に前記第1カム面が形成され、かつ、前記外側筒状
体の内周面のうち、前記第1カム面に対して管軸芯方向
で対向する部位に前記第2カム面が形成されているとと
もに、前記両カム面が、前記固定接合手段による固定操
作に連れて管軸芯方向の両側方から抜止め部材の外周面
に接当するように構成されている点にある。上記特徴構
成によれば、例えば、従来の管継手構造が、受口管部に
管軸芯方向から固定接合手段を介して脱着自在に固定接
続される外側筒状体の内周面に、受口管部に対する挿入
管部の引き抜き移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方
向の他側方から接当して、該抜止め部材を管軸芯方向内
方に移動させるカム面が形成されたものである場合に
は、この外側筒状体のカム面を第2カム面として利用
し、これに、外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌され
る第1カム面付きの内側筒状体と、前記両カム面に接当
する抜止め部材とを新たに準備するだけで済む。それ故
に、前記請求項1に記載した、地震や不同沈下等に起因
する外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引
抜力及び押込力のいずれが作用しても、受口管部と挿入
管部との管軸芯方向への相対移動を抑制することができ
る効果を奏する管継手構造を、既存の管継手構造を利用
して製造コスト面で有利に製作することができる。
【0008】本発明の請求項3による管継手構造の特徴
構成は、前記外側筒状体に、前記内側筒状体を管軸芯方
向の一定範囲内で摺動自在に抜け止め保持する抜止め保
持手段が設けられている点にある。上記特徴構成によれ
ば、前記内側筒状体の外側筒状体からの抜け出しは前記
抜止め保持手段にて規制され、かつ、前記外側筒状体に
設けられた抜止め部材の該外側筒状体からの抜け出しは
内側筒状体の第1カム面にて規制されるから、予め、前
記外側筒状体に抜止め部材と内側筒状体とを組付けてユ
ニット化しておくことにより、施工現場では、このユニ
ットを挿入管部に装着し、固定接合手段によりこのユニ
ットの外側筒状体を受口管部に接続固定するだけで、受
口管部と挿入管部とを固定接続することができ、例え
ば、前記筒状部を、受口管部に管軸芯方向から固定接合
手段を介して脱着自在に固定接続される単一の筒状体か
ら構成し、この筒状体の内周面に第2カム面を、かつ、
受口管部の内周面に第1カム面をそれぞれ形成してある
場合のように、施工現場で、挿入管部に抜止め部材と筒
状体とを各別に装着する必要がなく、その分だけ、施工
現場での受口管部と挿入管部との接続作業の作業能率を
向上することができる。
【0009】本発明の請求項4による管継手構造の特徴
構成は、前記抜止め保持手段が、前記外側筒状体に対す
る内側筒状体の挿抜を許容する状態で外側筒状体の内周
面に突出形成された管軸芯方向に弾性変形自在な突起か
ら構成されている点にある。上記特徴構成によれば、前
記抜止め保持手段を構成する突起が管軸芯方向に弾性変
形自在であるから、前記外側筒状体に抜止め部材と内側
筒状体とを組付けてユニット化する場合には、外側筒状
体に抜止め部材を設けた状態で、該外側筒状体に対して
内側筒状体を突起の弾性復元力に抗して強制的に押し込
むだけ、特別な操作を要することなく外側筒状体に内側
筒状体を組付けることができ、また、前記外側筒状体に
抜け止め保持された内側筒状体を突起の弾性復元力に抗
して強制的に抜き出すことにより、特別な操作を要する
ことなく外側筒状体から抜止め部材を抜き出して、該抜
止め部材を点検又は交換することができる。それ故に、
前記外側筒状体に抜止め部材と内側筒状体とを組付けて
ユニット化するための作業を、迅速かつ容易に行うこと
ができるとともに、ユニット化された状態での抜止め部
材の点検・交換作業も迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0010】本発明の請求項5による管継手構造の特徴
構成は、前記抜止め部材が、前記挿入管部の外径よりも
大なる内径から該挿入管部の外周面に食い込む状態の内
径にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリングから構成
されていて、該抜止めリングの外周面が、管軸芯を半径
中心とする部分球状の環状球曲外周面に形成されている
とともに、前記両カム面が、抜止めリングの管軸芯方向
中央位置ほど大径となるテーパー面に形成され、もっ
て、前記抜止めリングの環状球曲外周面の半径中心を中
心として、前記挿入管部と受口管部とが屈曲自在に構成
されている点にある。上記特徴構成によれば、前記抜止
め部材が弾性的に縮径変形可能な抜止めリングから構成
されているから、例えば、抜止め部材が挿入管部の管周
方向に複数に分割形成された分割抜止め体から構成され
ている場合に比して、管継手構造の構造の簡素化を図る
ことができる。更に、地震や不同沈下等に起因して管軸
芯方向と交差する方向の剪断力や曲げモーメントが、前
記受口管部と挿入管部に亘って作用しても、前記抜止め
リングの環状球曲外周面の半径中心を中心とする、前記
挿入管部と受口管部との屈曲により吸収することができ
るから、前記剪断力や曲げモーメントに起因する配管系
の脆弱部での破損を抑制することがきる。
【0011】本発明の請求項6による管継手構造の特徴
構成は、前記内側筒状体の端部に、前記受口管部の内周
面と挿入管部の外周面との間に介在された環状の弾性シ
ール材に管軸芯方向から接当して該弾性シール材の受口
管部の端部側への移動を阻止するシール受け面が形成さ
れている点にある。上記特徴構成によれば、前記固定接
合手段による外側筒状体の受口管部に対する固定操作に
連れて、弾性シール材を内側筒状体のシール受け面で押
圧しながら、該弾性シール材を前記受口管部の内周面と
挿入管部の外周面との間の所定位置まで押し込むことが
できるから、弾性シール材の装着作業を迅速かつ容易に
行うことができる。
【0012】本発明の請求項7による管継手構造の特徴
構成は、前記弾性シール材に、前記受口管部の内周面と
挿入管部の外周面との間を通して流入する流体の圧力で
管径方向外方及び内方に弾性変形させるための受圧面が
形成されている点にある。上記特徴構成によれば、前記
受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間を通して流
入する流体の圧力が高まれば高まるほど、弾性シール材
と受口管部の内周面及び挿入管部の外周面との密着力が
高まりそのシール性能が向上するから、高圧の流体を輸
送する配管系の管接続構造にも採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1、図2は、
地中に埋設された流体輸送管(例えば、水道管)の配管
系、並びに、この配管系に連続する地上部の配管系に用
いられる本発明の管継手構造の第1実施形態を示し、一
方のポリエチレン製の流体輸送管1の挿入管部1Aが挿
入接続された他方のポリエチレン製の流体輸送管2の受
口管部2Aの端部に、同芯又はほぼ同芯状態で固定接続
された筒状部3の内周面と、前記挿入管部1Aの外周面
との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿入管部
1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更に、前
記筒状部3の内周面に、前記受口管部2Aに対する挿入
管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外周面4a
に管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材4を
管径方向内方に移動させる第1カム面5と、前記受口管
部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め
部材4の外周面4aに管軸芯X方向の他側方から接当し
て該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム
面6とを形成してある。尚、前記管軸芯X方向の一側方
とは、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの挿入方向下
手側である。
【0014】前記筒状部3は、受口管部2Aに管軸芯X
方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続さ
れる砲金製の外側筒状体3Aと、該外側筒状体3Aと受
口管部2Aとに亘って内嵌され、かつ、前記固定接合手
段7による固定操作に連れて外側筒状体3Aと受口管部
2Aとの間で挾持固定されるジュラコン樹脂製の内側筒
状体3Bとから構成してある。
【0015】前記外側筒状体3Aはナット様体から構成
されていて、それの内周面には、図5に示すように、管
軸芯X方向の一側方から順に、受口管部2Aの端部の外
周面に形成された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9と、
前記内側筒状体3Bを管軸芯X方向の一定範囲内で摺動
自在に抜止め保持する抜止め保持手段10を備えたガイ
ド面11と、前記第2カム面6とを形成してある。つま
り、前記受口管部2Aの雄ネジ部8と、外側筒状体3A
の雌ネジ部9とをもって前記固定接合手段7を構成して
ある。
【0016】前記内側筒状体3Bは、それの外周面が管
軸芯X方向の一側方に向かって段状に窄み形成されてい
るとともに、前記内側筒状体3Bの内周面のうち、管軸
芯X方向の他側方の過半部分には、管軸芯X方向の他側
方に開口する状態で大小二つの周溝が管軸芯X方向に連
続的に窪み形成してあり、これら両周溝のうち、小径側
の周溝の内周面を前記第1カム面5に形成してある。つ
まり、前記内側筒状体3Bの内周面に第1カム面5を形
成し、かつ、前記外側筒状体3Aの内周面のうち、第1
カム面5に対して管軸芯X方向で対向する部位に第2カ
ム面6を形成してある。
【0017】前記内側筒状体3Bは、受口管部2Aの雄
ネジ部8に外側筒状体3Aの雌ネジ部9を螺合締結操作
するに連れて、この内側筒状体3Bのうち、図5に詳細
に示す管軸芯X方向の他側方の端面12と、外周面に形
成された管軸芯X方向に直交する段面13との間の挾持
部14が、前記外側筒状体3Aの内周面のうちのガイド
面11と第2カム面6とを繋ぐ管軸芯Xと直交する段面
16と、受口管部2Aの先端面17とで挟持されるとと
もに、前記内側筒状体3Bのうち、段面13よりも管軸
芯X方向の一側方に位置する挿入部15が受口管部2A
に挿入され、更に、前記両カム面5,6が、管軸芯X方
向の両側方から抜止め部材4の外周面4aに接当するよ
うに構成されている。つまり、前記固定接合手段7によ
る固定操作につれて、内側筒状体3Bの挾持部14が外
側筒状体3Aと受口管部2Aとの間に挾持固定されると
ともに、内側筒状体3Bの挿入部15が受口管部2Aに
挿入され、更に、前記両カム面5,6が管軸芯X方向の
両側方から抜止め部材4の外周面4aに接当するように
構成されている。
【0018】図5に示すように、前記抜止め保持手段1
0は、外側筒状体3Aのガイド面11に対する内側筒状
体3Bの挿抜を許容する状態で、このガイド面11のう
ちの管軸芯X方向の一側方周縁部に沿って管径方向に一
体的に突出形成された管軸芯X方向及び管径方向に弾性
変形自在な環状の突起から構成してある。そして、前記
内側筒状体3Bの外周面のうち、管軸芯X方向の他側方
に最も位置する大径部分は、最大外径が前記環状突起1
0の内径よりも僅かに大となり、かつ、最小外径が前記
環状突起10の内径よりも僅かに小となる管軸芯X方向
の一側方に向かって窄むテーパー面18に形成してあ
る。そして、前記外側筒状体3Aに内側筒状体3Bを抜
け止め保持した状態で、この内側筒状体3Bを外側筒状
体3Aから強制的に引き抜き操作すると、前記環状突起
10は、前記テーパー面18との押圧接当に連れて、管
軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形及び弾性圧縮変
形して内側筒状体3Bの抜き出しが許容され、また、前
記外側筒状体3Aと内側筒状体3Bとが分離した状態か
ら、この内側筒状体3Bを外側筒状体3Aに押し込み操
作すると、前記環状突起10は、該内側筒状体3Bの管
軸芯X方向の他側方の端面12との押圧接当により、管
軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形又は弾性圧縮変
形して内側筒状体3Bの押し込みが許容される。
【0019】前記受口管部2Aの内周面には、内側筒状
体3Bの挿入部15を外嵌する大径の挿入部用周溝と、
受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の
隙間Sに密封(水密)状態で介在される合成ゴム製の環
状の弾性シール材19の外周面側を受け止めるシール材
用周溝とを管軸芯X方向で連続形成してあり、更に、前
記シール材用周溝の受止め面20の内径は挿入部用周溝
の嵌合面21の内径よりも小に構成してあるとともに、
嵌合面21と受止め面20との間には、前記挿入部用周
溝を通してシール材用周溝側に押し込まれる自由状態
(縮径方向への外力を受けない状態)にある弾性シール
材19を、管軸芯X方向の一側方の向かって移動案内し
ながら管径方向内方に弾性的に縮径変形するテーパー面
22を形成してある。尚、前記弾性シール材19は、管
軸芯X方向の一方に向かって窪む環状凹溝を備えた断面
U字状のリップシールから構成してあり、受口管部2A
の内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに介在
した状態では、環状凹溝が受口管部2Aの内周面と挿入
管部1Aの端部との開口部に向かって、つまり管軸芯X
方向の一側方に向かって開口する姿勢で装着される。そ
して、前記弾性シール材19のうち、管径方向で相対向
する一対のリップ部19aの内側面の各々を、この弾性
シール材19よりも挿入管部1Aの先端側に位置する受
口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との隙間S
に、それの開口部側から流入する流体の圧力で、両リッ
プ部19aを管径方向外方及び内方に弾性変形させるた
めの受圧面19bに形成してある。また、前記内側筒状
体3Bの挿入部15のうち、管軸芯X方向の一側方の端
面は、弾性シール材19の両リップ部19aを繋ぐ屈曲
部の外面に管軸芯X方向から接当して、前記流体の圧力
で弾性シール材19が前記受止め面20から抜け出し
て、受口管部2Aの端部側へ移動することを阻止するシ
ール受け面23に形成してある。
【0020】前記抜止め部材4は、挿入管部1Aの外径
よりも大なる内径から該挿入管部1Aの外周面に食い込
む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可能、換言すれ
ば、管径方向に相対移動可能なステンレス製のC型の抜
止めリングから構成してあり、該抜止めリング4の外周
面4aは、管軸芯X上の一点Pを半径中心とする部分球
状の環状球曲外周面に形成してあるとともに、抜止めリ
ング4の内周面には、挿入管部1Aの外周面に喰い込む
多数の食い込み用突起4bを形成してある。また、前記
内側筒状体3Bの第1カム面5と外側筒状体3Aの第2
カム面6とを、互いに挿入管部1Aの外周面に食い込む
抜止めリング4の管軸芯X方向中央位置ほど大径となる
テーパー面に形成し、もって、図2に示すように、前記
挿入管部1Aの外周面に食い込んだ抜止めリング4の環
状球曲外周面4aが、それの半径中心Pを中心として両
カム面5,6に対して摺接回動して、前記挿入管部1A
と受口管部2Aとが屈曲するように構成してある。つま
り、前記挿入管部1Aと受口管部2Aとが、前記弾性シ
ール材19による密封状態を維持した状態で屈曲自在に
挿入接続してある。
【0021】尚、前記外側筒状体3Aの外周面と挿入管
部1Aの外周面とに亘って、合成ゴム製のシールカバー
24を外套してある。
【0022】このように構成された管継手構造では、図
3に示すように、前記外側筒状体3Aに抜止めリング4
を挿入した後、この外側筒状体3Aに内側筒状体3B
を、前記環状突起10の弾性復元力に抗して強制的に押
し込み、内側筒状体3Bを、外側筒状体3Aのガイド面
11に保持させることにより、外側筒状体3Aと抜止め
リング4と内側筒状体3Bとが一体に組付けられたユニ
ットAを構成することができる。従って、施工現場では
以下の工程により、受口管部2Aと挿入管部1Aとを挿
入接続することができる。図4に示すように、前記挿入
管部1Aに、それの端部からシールカバー24を外嵌装
着した後、前記ユニットAを、それの外側筒状体3Aの
雌ネジ部9側が挿入管部1Aの端部側となる姿勢で挿入
管部1Aに外嵌装着するとともに、前記弾性シール材1
9を所定姿勢で受口管部2Aに内嵌装着し、その状態か
ら、受口管部2Aに挿入管部1Aを挿入し、前記外側筒
状体3Aの雌ネジ部9を受口管部2Aの雄ネジ部8に螺
合締結操作すると、それに連れて抜止めリング4と内側
筒状体3Bとが外側筒状体3Aの第2カム面6及び段面
16に押圧されて受口管部2A側に移動するとともに、
弾性シール材19は内側筒状体3Bのシール受止め面2
0に押圧されながら受口管部2Aのシール材用周溝の受
止め面20にまで移動する。そして、抜止めリング4の
環状球曲外周面4aに内側筒状体3Bの第1カム面5と
外側筒状体3Aの第2カム面6とが共に接当してから、
更に、外側筒状体3Aの雌ネジ部9を受口管部2Aの雄
ネジ部8に螺合締結操作すると、両カム面5,6が管軸
芯X方向で相対近接移動し、それに連れての両カム面
5,6のカム作用にて抜止めリング4が弾性的に縮径変
形して、該抜止めリング4の食い込み用突起4bが挿入
管部1Aの外周面に食い込み、これら受口管部2Aと挿
入管部1Aとが屈曲自在に挿入接続される。その後、前
記外側筒状体3Aの外周面と挿入管部1Aの外周面とに
亘ってシールカバー24を外套する。
【0023】尚、当該実施形態では、外側筒状体3Aと
抜止めリング4と内側筒状体3Bとをユニット化した
が、必ずしもユニット化する必要はなく、挿入管部1A
に外側筒状体3Aと抜止めリング4と内側筒状体3Bと
を個別に外嵌装着し、受口管部2Aの雄ネジ部8に対す
る外側筒状体3Aの雌ネジ部9の螺合締結操作により、
この外側筒状体3A内に内側筒状体3Bを、前記環状突
起10を管軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形又は
弾性圧縮変形させながら押し込み、該内側筒状体3Bを
外側筒状体3Aに抜止め保持させてもよい。
【0024】〔第2実施形態〕図6は、本発明の管継手
構造の第2実施形態を示し、前記挿入管部1Aが挿入接
続された受口管部2Aの内周面及び該受口管部2Aの端
部に同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部3の
内周面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方
向内方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰
い込む抜止め部材4を設け、更に、前記受口管部2Aの
端部の内周面に、該受口管部2Aに対する挿入管部1A
の押し込み移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方
向の一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方
に移動させる第1カム面5を形成してあるとともに、筒
状部3の内周面に、受口管部2Aに対する挿入管部1A
の引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方
向の他側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方
に移動させる第2カム面6を形成してある。
【0025】前記筒状部3は、受口管部2Aに管軸芯X
方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続さ
れる砲金製の筒状体から構成してある。前記筒状体3は
ナット様体から構成されていて、それの内周面には、管
軸芯X方向の他側方から順に、受口管部2Aの端部の先
端側を内嵌する嵌合面25と、該受口管部2Aの端部の
外周面に形成された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9
と、前記第2カム面6とを形成してある。つまり、前記
受口管部2Aの雄ネジ部8と、筒状体3の雌ネジ部9と
をもって前記固定接合手段7を構成してある。前記受口
管部2Aの内周面には、該受口管部2Aの内周面と挿入
管部1Aの外周面との間の隙間Sに密封(水密)状態で
介在された合成ゴム製の環状の弾性シール材19の外周
面側を受け止め保持する周溝26を形成してある。尚、
前記筒状体3の外周面と挿入管部1Aの外周面とに亘っ
て、合成ゴム製のシールカバー24を外套してある。
【0026】その他の構成のうち、前記第1実施形態で
説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成
部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記して
それの説明を省略する。
【0027】〔第3実施形態〕図7は、本発明の管継手
構造の第3実施形態を示し、前記挿入管部1Aが挿入接
続された受口管部2Aの内周面と、前記挿入管部1Aの
外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿
入管部1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更
に、前記受口管部2Aの内周面に、該受口管部2Aに対
する挿入管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外
周面に管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材
4を管径方向内方に移動させる第1カム面5と、前記受
口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜
止め部材4の外周面に管軸芯X方向の他側方から接当し
て該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム
面6とを形成してある。
【0028】前記受口管部2Aの内周面には、該受口管
部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間S
に密封(水密)状態で介在された合成ゴム製の環状の弾
性シール材19の外周面側を受け止め保持する周溝26
を形成してある。尚、前記受口管部2Aの外周面と挿入
管部1Aの外周面とに亘って、合成ゴム製のシールカバ
ー24を外套してある。
【0029】その他の構成のうち、前記第1実施形態で
説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成
部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記して
それの説明を省略する。
【0030】〔第4実施形態〕図8は、本発明の管継手
構造の第4実施形態を示し、鋼管1aの外周面側及び内
周面側に合成樹脂(ポリエチレン又は硬質塩化ビニル)
層1bが形成されている流体輸送管1の挿入管部1Aが
挿入接続された接続管30の受口管部30Aの端部に、
同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部3の内周
面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方向内
方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰い込
む抜止め部材4を設け、更に、前記筒状部3の内周面
に、前記受口管部30Aに対する挿入管部1Aの押し込
み移動時に抜止め部材4の外周面4aに管軸芯X方向の
一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移
動させる第1カム面5と、前記受口管部30Aに対する
挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面
4aに管軸芯X方向の他側方から接当して該抜止め部材
4を管径方向内方に移動させる第2カム面6とを形成し
てある。また、前記接続管30の受口管部30A側とは
反対側の端部には、ポリエチレン製の流体輸送管2を螺
合接続してある。
【0031】前記筒状部3は、受口管部30Aに管軸芯
X方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続
される砲金製の外側筒状体3Aと、該外側筒状体3Aと
受口管部30Aとに亘って内嵌されるジュラコン樹脂製
の内側筒状体3Bとから構成してある。
【0032】前記外側筒状体3Aはナット様体から構成
されていて、それの内周面には、管軸芯X方向の一側方
から順に、受口管部30Aの端部の外周面に形成された
雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9と、前記内側筒状体3
Bを管軸芯X方向に摺動自在に保持するガイド面11
と、前記第2カム面6とを形成してある。つまり、前記
受口管部30Aの雄ネジ部8と、外側筒状体3Aの雌ネ
ジ部9とをもって前記固定接合手段7を構成してある。
【0033】前記内側筒状体3Bは、それの外周面が管
軸芯X方向に一側方に向かって段状に窄む大径部分31
と小径部分32とから形成されているとともに、内側筒
状体3Bの内周面には管軸芯X方向の一側方側ほど小径
となるテーパー面を形成してあり、前記内側筒状体3B
の大径部分31の外周面を、前記外側筒状体3Aのガイ
ド面11に摺動案内される被ガイド面31aに形成して
あるとともに、前記内側筒状体3Bの内周面のテーパー
面を前記第1カム面5に形成してある。つまり、前記内
側筒状体3Bの内周面に第1カム面5を形成し、かつ、
前記外側筒状体3Aの内周面のうち、第1カム面5に対
して管軸芯X方向で対向する部位に第2カム面6を形成
してある。尚、前記抜止め部材4は、前記第1実施形態
で説明した抜止め部材4と同様に構成されていて、以
下、抜止めリング4と記載する。
【0034】そして、前記固定接合手段7による螺合締
結操作につれて、内側筒状体3Bの大径部分31が外側
筒状体3Aのガイド面11部分に挿入され、内側筒状体
3Bの小径部分32が受口管部30A内に挿入されると
ともに、前記両カム面5,6が管軸芯X方向の両側方か
ら抜止めリング4の外周面4aに接当するように構成さ
れている。また、前記固定接合手段7による螺合代を調
節することにより、前記両カム面5,6の管軸芯X方向
での対向間隔を変更して、前記抜止めリング4の径を変
更調節することができ、これにより挿入管部1Aの一定
範囲内での外径の変更に対応することができるように構
成してある。
【0035】前記受口管部30Aの内周面には、受口管
部30Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間
Sに密封(水密)状態で介在される合成ゴム製の環状の
弾性シール材19の外周面側と、内側筒状体3Bの小径
部分32の外周面側とを外嵌する周面33を備えた周溝
を形成してある。
【0036】前記受口管部30Aの内周面のうち、挿入
された挿入管部1Aの先端側が位置する部位は、管軸芯
X方向の一側方側ほど大径となるテーパー面34に形成
してあり、挿入管部1Aと受口管部30Aとが許容屈曲
角度範囲内の最大角度に屈曲されたとき、挿入管部1A
の外周面が前記テーパー面34に接当して、それ以上の
屈曲を規制するように構成してある。
【0037】その他の構成のうち、前記第1実施形態で
説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成
部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記して
それの説明を省略する。
【0038】〔その他の実施形態〕 上述の各実施形態では、前記抜止め部材4を、挿入
管部1Aの外径よりも大なる内径から該挿入管部1Aの
外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可
能な抜止めリングから構成したが、この構成に限定され
るものではなく、例えば、抜止め部材4を、管径方向内
方に相対移動可能で、かつ、挿入管部1Aの管周方向に
複数に分割形成された分割抜止め体から構成してもよ
い。 上述の各実施形態では、前記固定接合手段7を、受
口管部2Aの雄ネジ部8と外側筒状体3Aの雌ネジ部9
とをもって構成したが、これに限定されるものではな
く、例えば、受口管部2Aの端部に形成されたフランジ
部と外側筒状体3Aに形成されたフランジ部、及び、こ
れらフランジ部同士を管軸芯X方向で締結するボルト・
ナットから固定接合手段7を構成してもよい。 上述の各実施形態では、弾性シール材19をリップ
シールから構成したが、弾性シール材19としては、例
えば、断面円形状の合成ゴム製のOリングから構成して
もよい。 前記受口管部としては、流体輸送管2の受口管部2
A又は流体輸送管1,2同士を接続する接続管30の受
口管部30Aに限定されるものではなく、仕切り弁や分
流弁等に設けられた接続管部の受口管部であってもよ
く、また、前記挿入管部としては、流体輸送管1の挿入
管部1Aに限定されるものではなく、仕切り弁や分流弁
等に設けられた接続管部の挿入管部であってもよい。 上述の各実施形態では、流体輸送管1,2として水
道管を例示したが、これに限定されるものではなく、流
体輸送管1,2としてはガス管や石油輸送管等であって
もよい。 前記流体輸送管及び接続管の材質、並びに、前記筒
状部3及び抜止め部材4の材質は、上述の各実施形態で
説明した材質に限定されるものではなく、適宜変更する
ことができる。尚、筒状部3及び抜止め部材4の材質
は、流体輸送管及び接続管の材質に応じて選択すればよ
い。 前記抜止め保持手段10を構成するに、上述の第1
実施形態では、前記外側筒状体3Aに対する内側筒状体
3Bの挿抜を許容する状態で外側筒状体3Aの内周面に
突出形成された管軸芯X方向に弾性変形自在な突起から
抜止め保持手段10を構成したが、これに限定されるも
のではなく、例えば、前記外側筒状体3Aの内周面に形
成された管軸芯X方向に沿う長溝と、前記外側筒状体3
Aに対する内側筒状体3Bの挿抜を許容する状態で、前
記長溝に係入する内側筒状体3Bの外周面に突出形成さ
れた管軸芯X方向及び管径方向に弾性変形自在な突起と
から構成してもよい。 上述の各実施形態において、流体輸送管2及び接続
管30の両端側の各々に挿入管部1Aを固定接続するこ
とができるように、これら流体輸送管2及び接続管30
の両端側に本発明の管継手構造を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継手構造の第1実施形態を示す断面
【図2】挿入管部と受口管部とが屈曲した状態を示す断
面図
【図3】ユニットの断面図
【図4】固定接合手段を固定操作する途中の断面図
【図5】要部の拡大断面図
【図6】本発明の管継手構造の第2実施形態を示す部分
断面図
【図7】本発明の管継手構造の第3実施形態を示す部分
断面図
【図8】本発明の管継手構造の第4実施形態を示す断面
【図9】従来技術を示す断面図
【符号の説明】
1A 挿入管部 2A 受口管部 3 筒状部 3A 外側筒状体 3B 内側筒状体 4 抜止め部材(抜止めリング) 4a 外周面(環状球曲外周面) 5 第1カム面 6 第2カム面 7 固定接合手段 10 抜止め保持手段(環状突起) 19 弾性シール材 19b 受圧面 23 シール受け面 30A 受口管部 P 半径中心 X 管軸芯

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入管部が挿入接続された受口管部の内
    周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほぼ同芯状態
    で固定接続された筒状部の内周面、或いは、受口管部の
    内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の外周面との
    間に、管径方向内方への相対移動に連れて前記挿入管部
    の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある管継手構造
    であって、 前記受口管部の内周面又は筒状部の内周面、或いは、受
    口管部の内周面及び筒状部の内周面に、前記受口管部に
    対する挿入管部の押し込み移動時に抜止め部材の外周面
    に管軸芯方向の一側方から接当して該抜止め部材を管径
    方向内方に移動させる第1カム面と、前記受口管部に対
    する挿入管部の引き抜き移動時に抜止め部材の外周面に
    管軸芯方向の他側方から接当して該抜止め部材を管径方
    向内方に移動させる第2カム面とを形成してある管継手
    構造。
  2. 【請求項2】 前記筒状部が、前記受口管部に管軸芯方
    向から固定接合手段を介して脱着自在に固定接続される
    外側筒状体と、該外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌
    される内側筒状体とから構成されていて、前記内側筒状
    体の内周面に前記第1カム面が形成され、かつ、前記外
    側筒状体の内周面のうち、前記第1カム面に対して管軸
    芯方向で対向する部位に前記第2カム面が形成されてい
    るとともに、前記両カム面が、前記固定接合手段による
    固定操作に連れて管軸芯方向の両側方から抜止め部材の
    外周面に接当するように構成されている請求項1記載の
    管継手構造。
  3. 【請求項3】 前記外側筒状体に、前記内側筒状体を管
    軸芯方向の一定範囲内で摺動自在に抜け止め保持する抜
    止め保持手段が設けられている請求項2記載の管継手構
    造。
  4. 【請求項4】 前記抜止め保持手段が、前記外側筒状体
    に対する内側筒状体の挿抜を許容する状態で外側筒状体
    の内周面に突出形成された管軸芯方向に弾性変形自在な
    突起から構成されている請求項3記載の管継手構造。
  5. 【請求項5】 前記抜止め部材が、前記挿入管部の外径
    よりも大なる内径から該挿入管部の外周面に食い込む状
    態の内径にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリングか
    ら構成されていて、該抜止めリングの外周面が、管軸芯
    を半径中心とする部分球状の環状球曲外周面に形成され
    ているとともに、前記両カム面が、抜止めリングの管軸
    芯方向中央位置ほど大径となるテーパー面に形成され、
    もって、前記抜止めリングの環状球曲外周面の半径中心
    を中心として、前記挿入管部と受口管部とが屈曲自在に
    構成されている請求項1、2、3又は4項に記載の管継
    手構造。
  6. 【請求項6】 前記内側筒状体の端部には、前記受口管
    部の内周面と挿入管部の外周面との間に介在された環状
    の弾性シール材に管軸芯方向から接当して該弾性シール
    材の受口管部の端部側への移動を阻止するシール受け面
    が形成されている請求項2、3、4又は5項に記載の管
    継手構造。
  7. 【請求項7】 前記弾性シール材には、前記受口管部の
    内周面と挿入管部の外周面との間を通して流入する流体
    の圧力で管径方向外方及び内方に弾性変形させるための
    受圧面が形成されている請求項6記載の管継手構造。
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