JP3894639B2 - 管継手構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に埋設された水道管やガス管等の流体輸送管の配管系、並びに、この配管系に連続する地上部の配管系に用いられる管継手構造であって、詳しくは、挿入管部が挿入接続された受口管部の内周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の外周面との間に、管径方向への相対移動に連れて、前記挿入管部の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある管継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の管継手構造としては、従来、図9に示すように、前記受口管部2Aの端部に同芯状態で固定接続された筒状部03の内周面と前記挿入管部1Aの外周面との間に、挿入管部1Aの外径よりも大なる内径から、該挿入管部1Aの外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリング04を設けるとともに、前記筒状部03を、受口管部2Aの端部の外周面に管軸芯X方向から脱着自在に螺合される外側筒状体03Aと、管軸芯X方向の受口管部2A側の端部に、受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間に介在される環状の弾性シール材019を固着してある内側筒状体03Bとから構成し、この内側筒状体03Bは、受口管部2Aの端部に対する外側筒状体03Aの固定側への螺合操作に連れて、外側筒状体03Aと受口管部2Aとに亘って内嵌され、かつ、該外側筒状体03Aと受口管部2Aとの間で挾持固定されるように構成する。
更に、前記受口管部2Aに対する外側筒状体03Aの固定側への螺合操作に連れて、接続時に抜止めリング04の外周面に形成された受口管部2A側ほど大径となるテーパー面04aに管軸芯X方向の他側方から接当して、該抜止めリング04を挿入管部1Aの外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形させ、かつ、前記受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材04を更に弾性的に縮径変形させるテーパー状のカム面06を、外側筒状体03Aの内周面に形成したものが提案されている(例えば、特表平8−501863号公報参照)。
前記従来の管継手構造では、地震や不同沈下等に起因する管軸芯方向の引張力により、前記受口管部2Aに対して挿入管部1Aに引抜力が作用すると、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動に連れて、前記抜止めリング04が、外側筒状体03Aのカム面06によるカム作用で更に弾性的に縮径変形されて挿入管部1Aの外周面に深く食い込むから、挿入管部1Aの外周面に抜止めリング04が強固に固定され、それ以上の受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動が、抜止めリング04のテーパー面04aと外側筒状体03Aのカム面06との接当により抑制されるから、前記受口管部2Aから挿入管部1Aが抜け出すことを抑制することができる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の管継手構造では、前記受口管部2Aに対して挿入管部1Aに引抜力が作用したときには、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの抜け出しを抑制することができるものの、地震や不同沈下等に起因する管軸芯X方向の圧縮力により、前記受口管部2Aに対して挿入管部1Aに押込力が作用したときには、前記外側筒状体03Aのカム面06に対して抜止めリング04が管軸芯X方向に離間移動して、該抜止めリング04が弾性的に拡径変形され、その結果、挿入管部1Aの外周面に対する抜止めリング04の食い込み深さが減少するため、挿入管部1Aの端部1Bが受口管部2Aの内周壁部2Bに衝撃的に押し付けられ、受口管部2Aの破損を招来し易い。
【0004】
そこで、このような不都合を解決する手段として、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの押込み時に作用する第1カム面及び第1抜止めリングと、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引抜き時に作用する第2カム面及び第2抜止めリングとを管軸芯方向に並設することが考えられるが、これによる場合は、部品点数の増大によって構造が複雑化するばかりでなく、製造コストが高騰化し、しかも、管継手全体が大型化する問題がある。
【0005】
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、抜止め部材に対するカム面構造を工夫することにより、管継手構造の簡素化、小型化及び製造コストの低廉化を図りながら、地震や不同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力及び押込力のいずれが作用しても、受口管部と挿入管部との管軸芯方向への相対移動を抑制することができる管接続構造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による管継手構造の特徴構成は、挿入管部が挿入接続された受口管部の内周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて前記挿入管部の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある管継手構造であって、
前記受口管部の内周面又は筒状部の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周面に、前記受口管部に対する挿入管部の押し込み移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の一側方から接当して該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第1カム面と、前記受口管部に対する挿入管部の引き抜き移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の他側方から接当して該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第2カム面とを形成するとともに、前記抜止め部材の外周面を、管軸芯を半径中心とする部分球状の環状球曲外周面に形成し、前記両カム面を、抜止め部材の管軸芯方向中央位置ほど大径となるテーパー面に形成して、前記抜止め部材の環状球曲外周面の半径中心を中心として、前記挿入管部と受口管部とを屈曲自在に構成してある点にある。
上記特徴構成によれば、地震や不同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の押込力が作用して、受口管部に対して挿入管部が押し込み移動すると、その押し込み移動に連れて、前記抜止め部材が、前記第1カム面と接当して管径方向内方に移動し、該抜止め部材が挿入管部の外周面に深く食い込むから、挿入管部の外周面に抜止め部材が強固に固定され、それ以上の受口管部に対する挿入管部の押し込み移動が、抜止めリングと第1カム面との接当により規制される。
また、前記外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力が作用して、受口管部に対して挿入管部が抜け出し移動すると、その引き抜き移動に連れて、前記抜止め部材が、前記第2カム面と接当して管径方向内方に移動し、該抜止め部材が挿入管部の外周面に深く食い込むから、挿入管部の外周面に抜止め部材が強固に固定され、それ以上の受口管部に対する挿入管部の抜け出し移動が、抜止めリングと第2カム面との接当により規制される。
従って、前記抜止め部材に対するカム面構造を上述の如く構成するだけであるから、管継手構造の簡素化、小型化及び製造コストの低廉化を図りながら、地震や不同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力及び押込力のいずれが作用しても、受口管部と挿入管部との管軸芯方向への相対移動を抑制することができる。
更に、地震や不同沈下等に起因して管軸芯方向と交差する方向の剪断力や曲げモーメントが、前記受口管部と挿入管部に亘って作用しても、前記抜止め部材の環状球曲外周面の半径中心を中心とする、前記挿入管部と受口管部との屈曲により吸収することができるから、前記剪断力や曲げモーメントに起因する配管系の脆弱部での破損を抑制することができる。
【0007】
本発明の請求項2による管継手構造の特徴構成は、前記筒状部が、前記受口管部に管軸芯方向から固定接合手段を介して脱着自在に固定接続される外側筒状体と、該外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌される内側筒状体とから構成されていて、前記内側筒状体の内周面に前記第1カム面が形成され、かつ、前記外側筒状体の内周面のうち、前記第1カム面に対して管軸芯方向で対向する部位に前記第2カム面が形成されているとともに、前記両カム面が、前記固定接合手段による固定操作に連れて管軸芯方向の両側方から抜止め部材の外周面に接当するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、従来の管継手構造が、受口管部に管軸芯方向から固定接合手段を介して脱着自在に固定接続される外側筒状体の内周面に、受口管部に対する挿入管部の引き抜き移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の他側方から接当して、該抜止め部材を管軸芯方向内方に移動させるカム面が形成されたものである場合には、この外側筒状体のカム面を第2カム面として利用し、これに、外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌される第1カム面付きの内側筒状体と、前記両カム面に接当する抜止め部材とを新たに準備するだけで済む。
それ故に、前記請求項1に記載した、地震や不同沈下等に起因する外力で受口管部に対して挿入管部に管軸芯方向の引抜力及び押込力のいずれが作用しても、受口管部と挿入管部との管軸芯方向への相対移動を抑制することができる効果を奏する管継手構造を、既存の管継手構造を利用して製造コスト面で有利に製作することができる。
【0008】
本発明の請求項3による管継手構造の特徴構成は、前記内側筒状体の一側端部に、前記受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間に介在された環状の弾性シール材に管軸芯方向から接当して該弾性シール材の受口管部の端部側への移動を阻止するシール受け面が形成されているとともに、前記内側筒状体の他側方には、前記外側筒状体と受口管部との間に挾持固定される挾持部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記固定接合手段による外側筒状体の受口管部に対する固定操作に連れて、弾性シール材を内側筒状体のシール受け面で押圧しながら、該弾性シール材を前記受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間の所定位置まで押し込むことができるから、弾性シール材の装着作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0009】
また、前記抜止め保持手段が、前記外側筒状体に対する内側筒状体の挿抜を許容する状態で外側筒状体の内周面に突出形成された管軸芯方向に弾性変形自在な突起から構成されていてもよい。
上記構成によれば、前記抜止め保持手段を構成する突起が管軸芯方向に弾性変形自在であるから、前記外側筒状体に抜止め部材と内側筒状体とを組付けてユニット化する場合には、外側筒状体に抜止め部材を設けた状態で、該外側筒状体に対して内側筒状体を突起の弾性復元力に抗して強制的に押し込むだけ、特別な操作を要することなく外側筒状体に内側筒状体を組付けることができ、また、前記外側筒状体に抜け止め保持された内側筒状体を突起の弾性復元力に抗して強制的に抜き出すことにより、特別な操作を要することなく外側筒状体から抜止め部材を抜き出して、該抜止め部材を点検又は交換することができる。
それ故に、前記外側筒状体に抜止め部材と内側筒状体とを組付けてユニット化するための作業を、迅速かつ容易に行うことができるとともに、ユニット化された状態での抜止め部材の点検・交換作業も迅速かつ容易に行うことができる。
【0010】
更に、前記抜止め部材が、前記挿入管部の外径よりも大なる内径から該挿入管部の外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリングから構成されていてもよい。
上記構成によれば、前記抜止め部材が弾性的に縮径変形可能な抜止めリングから構成されているから、例えば、抜止め部材が挿入管部の管周方向に複数に分割形成された分割抜止め体から構成されている場合に比して、管継手構造の簡素化を図ることができる。
【0012】
また、前記弾性シール材に、前記受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間を通して流入する流体の圧力で管径方向外方及び内方に弾性変形させるための受圧面が形成されていてもよい。
上記構成によれば、前記受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間を通して流入する流体の圧力が高まれば高まるほど、弾性シール材と受口管部の内周面及び挿入管部の外周面との密着力が高まりそのシール性能が向上するから、高圧の流体を輸送する配管系の管接続構造にも採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1、図2は、地中に埋設された流体輸送管(例えば、水道管)の配管系、並びに、この配管系に連続する地上部の配管系に用いられる本発明の管継手構造の第1実施形態を示し、一方のポリエチレン製の流体輸送管1の挿入管部1Aが挿入接続された他方のポリエチレン製の流体輸送管2の受口管部2Aの端部に、同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部3の内周面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更に、前記筒状部3の内周面に、前記受口管部2Aに対する挿入管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外周面4aに管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第1カム面5と、前記受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面4aに管軸芯X方向の他側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム面6とを形成してある。
尚、前記管軸芯X方向の一側方とは、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの挿入方向下手側である。
【0014】
前記筒状部3は、受口管部2Aに管軸芯X方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続される砲金製の外側筒状体3Aと、該外側筒状体3Aと受口管部2Aとに亘って内嵌され、かつ、前記固定接合手段7による固定操作に連れて外側筒状体3Aと受口管部2Aとの間で挾持固定されるジュラコン樹脂製の内側筒状体3Bとから構成してある。
【0015】
前記外側筒状体3Aはナット様体から構成されていて、それの内周面には、図5に示すように、管軸芯X方向の一側方から順に、受口管部2Aの端部の外周面に形成された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9と、前記内側筒状体3Bを管軸芯X方向の一定範囲内で摺動自在に抜止め保持する抜止め保持手段10を備えたガイド面11と、前記第2カム面6とを形成してある。
つまり、前記受口管部2Aの雄ネジ部8と、外側筒状体3Aの雌ネジ部9とをもって前記固定接合手段7を構成してある。
【0016】
前記内側筒状体3Bは、それの外周面が管軸芯X方向の一側方に向かって段状に窄み形成されているとともに、前記内側筒状体3Bの内周面のうち、管軸芯X方向の他側方の過半部分には、管軸芯X方向の他側方に開口する状態で大小二つの周溝が管軸芯X方向に連続的に窪み形成してあり、これら両周溝のうち、小径側の周溝の内周面を前記第1カム面5に形成してある。
つまり、前記内側筒状体3Bの内周面に第1カム面5を形成し、かつ、前記外側筒状体3Aの内周面のうち、第1カム面5に対して管軸芯X方向で対向する部位に第2カム面6を形成してある。
【0017】
前記内側筒状体3Bは、受口管部2Aの雄ネジ部8に外側筒状体3Aの雌ネジ部9を螺合締結操作するに連れて、この内側筒状体3Bのうち、図5に詳細に示す管軸芯X方向の他側方の端面12と、外周面に形成された管軸芯X方向に直交する段面13との間の挾持部14が、前記外側筒状体3Aの内周面のうちのガイド面11と第2カム面6とを繋ぐ管軸芯Xと直交する段面16と、受口管部2Aの先端面17とで挟持されるとともに、前記内側筒状体3Bのうち、段面13よりも管軸芯X方向の一側方に位置する挿入部15が受口管部2Aに挿入され、更に、前記両カム面5,6が、管軸芯X方向の両側方から抜止め部材4の外周面4aに接当するように構成されている。
つまり、前記固定接合手段7による固定操作につれて、内側筒状体3Bの挾持部14が外側筒状体3Aと受口管部2Aとの間に挾持固定されるとともに、内側筒状体3Bの挿入部15が受口管部2Aに挿入され、更に、前記両カム面5,6が管軸芯X方向の両側方から抜止め部材4の外周面4aに接当するように構成されている。
【0018】
図5に示すように、前記抜止め保持手段10は、外側筒状体3Aのガイド面11に対する内側筒状体3Bの挿抜を許容する状態で、このガイド面11のうちの管軸芯X方向の一側方周縁部に沿って管径方向に一体的に突出形成された管軸芯X方向及び管径方向に弾性変形自在な環状の突起から構成してある。
そして、前記内側筒状体3Bの外周面のうち、管軸芯X方向の他側方に最も位置する大径部分は、最大外径が前記環状突起10の内径よりも僅かに大となり、かつ、最小外径が前記環状突起10の内径よりも僅かに小となる管軸芯X方向の一側方に向かって窄むテーパー面18に形成してある。
そして、前記外側筒状体3Aに内側筒状体3Bを抜け止め保持した状態で、この内側筒状体3Bを外側筒状体3Aから強制的に引き抜き操作すると、前記環状突起10は、前記テーパー面18との押圧接当に連れて、管軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形及び弾性圧縮変形して内側筒状体3Bの抜き出しが許容され、また、前記外側筒状体3Aと内側筒状体3Bとが分離した状態から、この内側筒状体3Bを外側筒状体3Aに押し込み操作すると、前記環状突起10は、該内側筒状体3Bの管軸芯X方向の他側方の端面12との押圧接当により、管軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形又は弾性圧縮変形して内側筒状体3Bの押し込みが許容される。
【0019】
前記受口管部2Aの内周面には、内側筒状体3Bの挿入部15を外嵌する大径の挿入部用周溝と、受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに密封(水密)状態で介在される合成ゴム製の環状の弾性シール材19の外周面側を受け止めるシール材用周溝とを管軸芯X方向で連続形成してあり、更に、前記シール材用周溝の受止め面20の内径は挿入部用周溝の嵌合面21の内径よりも小に構成してあるとともに、嵌合面21と受止め面20との間には、前記挿入部用周溝を通してシール材用周溝側に押し込まれる自由状態(縮径方向への外力を受けない状態)にある弾性シール材19を、管軸芯X方向の一側方の向かって移動案内しながら管径方向内方に弾性的に縮径変形するテーパー面22を形成してある。
尚、前記弾性シール材19は、管軸芯X方向の一方に向かって窪む環状凹溝を備えた断面U字状のリップシールから構成してあり、受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに介在した状態では、環状凹溝が受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの端部との開口部に向かって、つまり管軸芯X方向の一側方に向かって開口する姿勢で装着される。
そして、前記弾性シール材19のうち、管径方向で相対向する一対のリップ部19aの内側面の各々を、この弾性シール材19よりも挿入管部1Aの先端側に位置する受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との隙間Sに、それの開口部側から流入する流体の圧力で、両リップ部19aを管径方向外方及び内方に弾性変形させるための受圧面19bに形成してある。
また、前記内側筒状体3Bの挿入部15のうち、管軸芯X方向の一側方の端面は、弾性シール材19の両リップ部19aを繋ぐ屈曲部の外面に管軸芯X方向から接当して、前記流体の圧力で弾性シール材19が前記受止め面20から抜け出して、受口管部2Aの端部側へ移動することを阻止するシール受け面23に形成してある。
【0020】
前記抜止め部材4は、挿入管部1Aの外径よりも大なる内径から該挿入管部1Aの外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可能、換言すれば、管径方向に相対移動可能なステンレス製のC型の抜止めリングから構成してあり、該抜止めリング4の外周面4aは、管軸芯X上の一点Pを半径中心とする部分球状の環状球曲外周面に形成してあるとともに、抜止めリング4の内周面には、挿入管部1Aの外周面に喰い込む多数の食い込み用突起4bを形成してある。
また、前記内側筒状体3Bの第1カム面5と外側筒状体3Aの第2カム面6とを、互いに挿入管部1Aの外周面に食い込む抜止めリング4の管軸芯X方向中央位置ほど大径となるテーパー面に形成し、もって、図2に示すように、前記挿入管部1Aの外周面に食い込んだ抜止めリング4の環状球曲外周面4aが、それの半径中心Pを中心として両カム面5,6に対して摺接回動して、前記挿入管部1Aと受口管部2Aとが屈曲するように構成してある。
つまり、前記挿入管部1Aと受口管部2Aとが、前記弾性シール材19による密封状態を維持した状態で屈曲自在に挿入接続してある。
【0021】
尚、前記外側筒状体3Aの外周面と挿入管部1Aの外周面とに亘って、合成ゴム製のシールカバー24を外套してある。
【0022】
このように構成された管継手構造では、図3に示すように、前記外側筒状体3Aに抜止めリング4を挿入した後、この外側筒状体3Aに内側筒状体3Bを、前記環状突起10の弾性復元力に抗して強制的に押し込み、内側筒状体3Bを、外側筒状体3Aのガイド面11に保持させることにより、外側筒状体3Aと抜止めリング4と内側筒状体3Bとが一体に組付けられたユニットAを構成することができる。
従って、施工現場では以下の工程により、受口管部2Aと挿入管部1Aとを挿入接続することができる。
図4に示すように、前記挿入管部1Aに、それの端部からシールカバー24を外嵌装着した後、前記ユニットAを、それの外側筒状体3Aの雌ネジ部9側が挿入管部1Aの端部側となる姿勢で挿入管部1Aに外嵌装着するとともに、前記弾性シール材19を所定姿勢で受口管部2Aに内嵌装着し、その状態から、受口管部2Aに挿入管部1Aを挿入し、前記外側筒状体3Aの雌ネジ部9を受口管部2Aの雄ネジ部8に螺合締結操作すると、それに連れて抜止めリング4と内側筒状体3Bとが外側筒状体3Aの第2カム面6及び段面16に押圧されて受口管部2A側に移動するとともに、弾性シール材19は内側筒状体3Bのシール受止め面20に押圧されながら受口管部2Aのシール材用周溝の受止め面20にまで移動する。
そして、抜止めリング4の環状球曲外周面4aに内側筒状体3Bの第1カム面5と外側筒状体3Aの第2カム面6とが共に接当してから、更に、外側筒状体3Aの雌ネジ部9を受口管部2Aの雄ネジ部8に螺合締結操作すると、両カム面5,6が管軸芯X方向で相対近接移動し、それに連れての両カム面5,6のカム作用にて抜止めリング4が弾性的に縮径変形して、該抜止めリング4の食い込み用突起4bが挿入管部1Aの外周面に食い込み、これら受口管部2Aと挿入管部1Aとが屈曲自在に挿入接続される。
その後、前記外側筒状体3Aの外周面と挿入管部1Aの外周面とに亘ってシールカバー24を外套する。
【0023】
尚、当該実施形態では、外側筒状体3Aと抜止めリング4と内側筒状体3Bとをユニット化したが、必ずしもユニット化する必要はなく、挿入管部1Aに外側筒状体3Aと抜止めリング4と内側筒状体3Bとを個別に外嵌装着し、受口管部2Aの雄ネジ部8に対する外側筒状体3Aの雌ネジ部9の螺合締結操作により、この外側筒状体3A内に内側筒状体3Bを、前記環状突起10を管軸芯X方向及び管径方向に弾性撓み変形又は弾性圧縮変形させながら押し込み、該内側筒状体3Bを外側筒状体3Aに抜止め保持させてもよい。
【0024】
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の管継手構造の第2実施形態を示し、前記挿入管部1Aが挿入接続された受口管部2Aの内周面及び該受口管部2Aの端部に同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部3の内周面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更に、前記受口管部2Aの端部の内周面に、該受口管部2Aに対する挿入管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第1カム面5を形成してあるとともに、筒状部3の内周面に、受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方向の他側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム面6を形成してある。
【0025】
前記筒状部3は、受口管部2Aに管軸芯X方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続される砲金製の筒状体から構成してある。
前記筒状体3はナット様体から構成されていて、それの内周面には、管軸芯X方向の他側方から順に、受口管部2Aの端部の先端側を内嵌する嵌合面25と、該受口管部2Aの端部の外周面に形成された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9と、前記第2カム面6とを形成してある。
つまり、前記受口管部2Aの雄ネジ部8と、筒状体3の雌ネジ部9とをもって前記固定接合手段7を構成してある。
前記受口管部2Aの内周面には、該受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに密封(水密)状態で介在された合成ゴム製の環状の弾性シール材19の外周面側を受け止め保持する周溝26を形成してある。
尚、前記筒状体3の外周面と挿入管部1Aの外周面とに亘って、合成ゴム製のシールカバー24を外套してある。
【0026】
その他の構成のうち、前記第1実施形態で説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記してそれの説明を省略する。
【0027】
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の管継手構造の第3実施形態を示し、前記挿入管部1Aが挿入接続された受口管部2Aの内周面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更に、前記受口管部2Aの内周面に、該受口管部2Aに対する挿入管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第1カム面5と、前記受口管部2Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面に管軸芯X方向の他側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム面6とを形成してある。
【0028】
前記受口管部2Aの内周面には、該受口管部2Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに密封(水密)状態で介在された合成ゴム製の環状の弾性シール材19の外周面側を受け止め保持する周溝26を形成してある。
尚、前記受口管部2Aの外周面と挿入管部1Aの外周面とに亘って、合成ゴム製のシールカバー24を外套してある。
【0029】
その他の構成のうち、前記第1実施形態で説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記してそれの説明を省略する。
【0030】
〔第4実施形態〕
図8は、本発明の管継手構造の第4実施形態を示し、鋼管1aの外周面側及び内周面側に合成樹脂(ポリエチレン又は硬質塩化ビニル)層1bが形成されている流体輸送管1の挿入管部1Aが挿入接続された接続管30の受口管部30Aの端部に、同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部3の内周面と、前記挿入管部1Aの外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて挿入管部1Aの外周面に喰い込む抜止め部材4を設け、更に、前記筒状部3の内周面に、前記受口管部30Aに対する挿入管部1Aの押し込み移動時に抜止め部材4の外周面4aに管軸芯X方向の一側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第1カム面5と、前記受口管部30Aに対する挿入管部1Aの引き抜き移動時に抜止め部材4の外周面4aに管軸芯X方向の他側方から接当して該抜止め部材4を管径方向内方に移動させる第2カム面6とを形成してある。
また、前記接続管30の受口管部30A側とは反対側の端部には、ポリエチレン製の流体輸送管2を螺合接続してある。
【0031】
前記筒状部3は、受口管部30Aに管軸芯X方向から固定接合手段7を介して脱着自在に固定接続される砲金製の外側筒状体3Aと、該外側筒状体3Aと受口管部30Aとに亘って内嵌されるジュラコン樹脂製の内側筒状体3Bとから構成してある。
【0032】
前記外側筒状体3Aはナット様体から構成されていて、それの内周面には、管軸芯X方向の一側方から順に、受口管部30Aの端部の外周面に形成された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ部9と、前記内側筒状体3Bを管軸芯X方向に摺動自在に保持するガイド面11と、前記第2カム面6とを形成してある。
つまり、前記受口管部30Aの雄ネジ部8と、外側筒状体3Aの雌ネジ部9とをもって前記固定接合手段7を構成してある。
【0033】
前記内側筒状体3Bは、それの外周面が管軸芯X方向に一側方に向かって段状に窄む大径部分31と小径部分32とから形成されているとともに、内側筒状体3Bの内周面には管軸芯X方向の一側方側ほど小径となるテーパー面を形成してあり、前記内側筒状体3Bの大径部分31の外周面を、前記外側筒状体3Aのガイド面11に摺動案内される被ガイド面31aに形成してあるとともに、前記内側筒状体3Bの内周面のテーパー面を前記第1カム面5に形成してある。
つまり、前記内側筒状体3Bの内周面に第1カム面5を形成し、かつ、前記外側筒状体3Aの内周面のうち、第1カム面5に対して管軸芯X方向で対向する部位に第2カム面6を形成してある。
尚、前記抜止め部材4は、前記第1実施形態で説明した抜止め部材4と同様に構成されていて、以下、抜止めリング4と記載する。
【0034】
そして、前記固定接合手段7による螺合締結操作につれて、内側筒状体3Bの大径部分31が外側筒状体3Aのガイド面11部分に挿入され、内側筒状体3Bの小径部分32が受口管部30A内に挿入されるとともに、前記両カム面5,6が管軸芯X方向の両側方から抜止めリング4の外周面4aに接当するように構成されている。
また、前記固定接合手段7による螺合代を調節することにより、前記両カム面5,6の管軸芯X方向での対向間隔を変更して、前記抜止めリング4の径を変更調節することができ、これにより挿入管部1Aの一定範囲内での外径の変更に対応することができるように構成してある。
【0035】
前記受口管部30Aの内周面には、受口管部30Aの内周面と挿入管部1Aの外周面との間の隙間Sに密封(水密)状態で介在される合成ゴム製の環状の弾性シール材19の外周面側と、内側筒状体3Bの小径部分32の外周面側とを外嵌する周面33を備えた周溝を形成してある。
【0036】
前記受口管部30Aの内周面のうち、挿入された挿入管部1Aの先端側が位置する部位は、管軸芯X方向の一側方側ほど大径となるテーパー面34に形成してあり、挿入管部1Aと受口管部30Aとが許容屈曲角度範囲内の最大角度に屈曲されたとき、挿入管部1Aの外周面が前記テーパー面34に接当して、それ以上の屈曲を規制するように構成してある。
【0037】
その他の構成のうち、前記第1実施形態で説明した構成部分と同一構造又は同一機能を有する構成部分には、前記第1実施形態で付記した番号を付記してそれの説明を省略する。
【0038】
〔その他の実施形態〕
▲1▼ 上述の各実施形態では、前記抜止め部材4を、挿入管部1Aの外径よりも大なる内径から該挿入管部1Aの外周面に食い込む状態の内径にまで弾性的に縮径変形可能な抜止めリングから構成したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、抜止め部材4を、管径方向内方に相対移動可能で、かつ、挿入管部1Aの管周方向に複数に分割形成された分割抜止め体から構成してもよい。
▲2▼ 上述の各実施形態では、前記固定接合手段7を、受口管部2Aの雄ネジ部8と外側筒状体3Aの雌ネジ部9とをもって構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、受口管部2Aの端部に形成されたフランジ部と外側筒状体3Aに形成されたフランジ部、及び、これらフランジ部同士を管軸芯X方向で締結するボルト・ナットから固定接合手段7を構成してもよい。
▲3▼ 上述の各実施形態では、弾性シール材19をリップシールから構成したが、弾性シール材19としては、例えば、断面円形状の合成ゴム製のOリングから構成してもよい。
▲4▼ 前記受口管部としては、流体輸送管2の受口管部2A又は流体輸送管1,2同士を接続する接続管30の受口管部30Aに限定されるものではなく、仕切り弁や分流弁等に設けられた接続管部の受口管部であってもよく、また、前記挿入管部としては、流体輸送管1の挿入管部1Aに限定されるものではなく、仕切り弁や分流弁等に設けられた接続管部の挿入管部であってもよい。
▲5▼ 上述の各実施形態では、流体輸送管1,2として水道管を例示したが、これに限定されるものではなく、流体輸送管1,2としてはガス管や石油輸送管等であってもよい。
▲6▼ 前記流体輸送管及び接続管の材質、並びに、前記筒状部3及び抜止め部材4の材質は、上述の各実施形態で説明した材質に限定されるものではなく、適宜変更することができる。尚、筒状部3及び抜止め部材4の材質は、流体輸送管及び接続管の材質に応じて選択すればよい。
▲7▼ 前記抜止め保持手段10を構成するに、上述の第1実施形態では、前記外側筒状体3Aに対する内側筒状体3Bの挿抜を許容する状態で外側筒状体3Aの内周面に突出形成された管軸芯X方向に弾性変形自在な突起から抜止め保持手段10を構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、前記外側筒状体3Aの内周面に形成された管軸芯X方向に沿う長溝と、前記外側筒状体3Aに対する内側筒状体3Bの挿抜を許容する状態で、前記長溝に係入する内側筒状体3Bの外周面に突出形成された管軸芯X方向及び管径方向に弾性変形自在な突起とから構成してもよい。
▲8▼ 上述の各実施形態において、流体輸送管2及び接続管30の両端側の各々に挿入管部1Aを固定接続することができるように、これら流体輸送管2及び接続管30の両端側に本発明の管継手構造を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継手構造の第1実施形態を示す断面図
【図2】挿入管部と受口管部とが屈曲した状態を示す断面図
【図3】ユニットの断面図
【図4】固定接合手段を固定操作する途中の断面図
【図5】要部の拡大断面図
【図6】本発明の管継手構造の第2実施形態を示す部分断面図
【図7】本発明の管継手構造の第3実施形態を示す部分断面図
【図8】本発明の管継手構造の第4実施形態を示す断面図
【図9】従来技術を示す断面図
【符号の説明】
1A 挿入管部
2A 受口管部
3 筒状部
3A 外側筒状体
3B 内側筒状体
4 抜止め部材(抜止めリング)
4a 外周面(環状球曲外周面)
5 第1カム面
6 第2カム面
7 固定接合手段
10 抜止め保持手段(環状突起)
19 弾性シール材
19b 受圧面
23 シール受け面
30A 受口管部
P 半径中心
X 管軸芯
Claims (3)
- 挿入管部が挿入接続された受口管部の内周面、又は、該受口管部の端部に同芯又はほぼ同芯状態で固定接続された筒状部の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周面と前記挿入管部の外周面との間に、管径方向内方への相対移動に連れて前記挿入管部の外周面に喰い込む抜止め部材を設けてある管継手構造であって、
前記受口管部の内周面又は筒状部の内周面、或いは、受口管部の内周面及び筒状部の内周面に、前記受口管部に対する挿入管部の押し込み移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の一側方から接当して該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第1カム面と、前記受口管部に対する挿入管部の引き抜き移動時に抜止め部材の外周面に管軸芯方向の他側方から接当して該抜止め部材を管径方向内方に移動させる第2カム面とを形成するとともに、前記抜止め部材の外周面を、管軸芯を半径中心とする部分球状の環状球曲外周面に形成し、前記両カム面を、抜止め部材の管軸芯方向中央位置ほど大径となるテーパー面に形成して、前記抜止め部材の環状球曲外周面の半径中心を中心として、前記挿入管部と受口管部とを屈曲自在に構成してある管継手構造。 - 前記筒状部が、前記受口管部に管軸芯方向から固定接合手段を介して脱着自在に固定接続される外側筒状体と、該外側筒状体と受口管部とに亘って内嵌される内側筒状体とから構成されていて、前記内側筒状体の内周面に前記第1カム面が形成され、かつ、前記外側筒状体の内周面のうち、前記第1カム面に対して管軸芯方向で対向する部位に前記第2カム面が形成されているとともに、前記両カム面が、前記固定接合手段による固定操作に連れて管軸芯方向の両側方から抜止め部材の外周面に接当するように構成されている請求項1記載の管継手構造。
- 前記内側筒状体の一側端部には、前記受口管部の内周面と挿入管部の外周面との間に介在された環状の弾性シール材に管軸芯方向から接当して該弾性シール材の受口管部の端部側への移動を阻止するシール受け面が形成されているとともに、前記内側筒状体の他側方には、前記外側筒状体と受口管部との間に挾持固定される挾持部が形成されている請求項2記載の管継手構造。
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