JPH11172769A - ユニット建物及びその構築方法 - Google Patents
ユニット建物及びその構築方法Info
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- JPH11172769A JPH11172769A JP9337441A JP33744197A JPH11172769A JP H11172769 A JPH11172769 A JP H11172769A JP 9337441 A JP9337441 A JP 9337441A JP 33744197 A JP33744197 A JP 33744197A JP H11172769 A JPH11172769 A JP H11172769A
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- unit
- pillar
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建物内での柱の重複を無くして有効居室スペ
ースの拡大と柱使用本数の低減を図り、且つ建物の構造
耐力を確保可能とすること。 【解決手段】 ユニット建物１において、柱省略建物ユ
ニット２０を用い、柱省略建物ユニット２０の柱省略部
２１（２２）に位置する床梁１２Ａ（１２Ｂ）と天井梁
１３Ａ（１３Ｂ）を隣接する標準建物ユニット１０の構
造材に接合してなるもの。
ースの拡大と柱使用本数の低減を図り、且つ建物の構造
耐力を確保可能とすること。 【解決手段】 ユニット建物１において、柱省略建物ユ
ニット２０を用い、柱省略建物ユニット２０の柱省略部
２１（２２）に位置する床梁１２Ａ（１２Ｂ）と天井梁
１３Ａ（１３Ｂ）を隣接する標準建物ユニット１０の構
造材に接合してなるもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット建物及び
その構築方法に関する。
その構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のユニット建物は、特開平4-261938
号公報に記載の如く、各 4本の柱と床梁と天井梁を箱形
に接合した建物ユニットを用い、それら複数の建物ユニ
ットを左右に隣接設置することにて構築される。
号公報に記載の如く、各 4本の柱と床梁と天井梁を箱形
に接合した建物ユニットを用い、それら複数の建物ユニ
ットを左右に隣接設置することにて構築される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、相隣る建物ユニットの柱同士が建物内で重複する
如くに並置し、その柱の重複が建物内の有効居室スペー
スを制限するとともに、柱使用本数を過多にする傾向に
ある。
では、相隣る建物ユニットの柱同士が建物内で重複する
如くに並置し、その柱の重複が建物内の有効居室スペー
スを制限するとともに、柱使用本数を過多にする傾向に
ある。
【０００４】本発明の課題は、建物内での柱の重複を無
くして有効居室スペースの拡大と柱使用本数の低減を図
り、且つ建物の構造耐力を確保可能とすることにある。
くして有効居室スペースの拡大と柱使用本数の低減を図
り、且つ建物の構造耐力を確保可能とすることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、複数の箱形骨組構造体からなる建物ユニットを接合
してなるユニット建物において、箱形骨組構造体の２つ
以下のコーナー部で、床梁と天井梁の間の柱を省略した
柱省略部を備える柱省略建物ユニットを用い、柱省略建
物ユニットの柱省略部に位置する上記床梁と天井梁を隣
接する他の建物ユニットの構造材に接合してなるように
したものである。
は、複数の箱形骨組構造体からなる建物ユニットを接合
してなるユニット建物において、箱形骨組構造体の２つ
以下のコーナー部で、床梁と天井梁の間の柱を省略した
柱省略部を備える柱省略建物ユニットを用い、柱省略建
物ユニットの柱省略部に位置する上記床梁と天井梁を隣
接する他の建物ユニットの構造材に接合してなるように
したものである。
【０００６】請求項２に記載の本発明は、複数の箱形骨
組構造体からなる建物ユニットを接合してなるユニット
建物において、箱形骨組構造体の１つの長辺を挟む２つ
のコーナー部のそれぞれで、床梁と天井梁の間の柱を省
略した柱省略部を備える柱省略建物ユニットを用い、柱
省略建物ユニットの上記長辺を、隣接する他の２個の建
物ユニットの相並ぶ２つの短辺に平行に配置し、柱省略
建物ユニットの上記両柱省略部に位置する床梁と天井梁
を隣接する他の建物ユニットの柱の他端部と上端部とに
接合してなるようにしたものである。
組構造体からなる建物ユニットを接合してなるユニット
建物において、箱形骨組構造体の１つの長辺を挟む２つ
のコーナー部のそれぞれで、床梁と天井梁の間の柱を省
略した柱省略部を備える柱省略建物ユニットを用い、柱
省略建物ユニットの上記長辺を、隣接する他の２個の建
物ユニットの相並ぶ２つの短辺に平行に配置し、柱省略
建物ユニットの上記両柱省略部に位置する床梁と天井梁
を隣接する他の建物ユニットの柱の他端部と上端部とに
接合してなるようにしたものである。
【０００７】請求項３に記載の本発明は、請求項１又は
２に記載の本発明において更に、前記柱省略建物ユニッ
トの床梁と天井梁を他の建物ユニットの構造材に高力ボ
ルトを用いてピン接合してなるようにしたものである。
２に記載の本発明において更に、前記柱省略建物ユニッ
トの床梁と天井梁を他の建物ユニットの構造材に高力ボ
ルトを用いてピン接合してなるようにしたものである。
【０００８】請求項４に記載の本発明は、請求項１〜３
のいずれかに記載の本発明において更に、前記柱省略建
物ユニットを上下階に連続して配置し、それらの柱省略
建物ユニットにより上下に連続する吹抜け部を形成して
なるようにしたものである。
のいずれかに記載の本発明において更に、前記柱省略建
物ユニットを上下階に連続して配置し、それらの柱省略
建物ユニットにより上下に連続する吹抜け部を形成して
なるようにしたものである。
【０００９】請求項５に記載の本発明は、請求項１〜４
のいずれかに記載のユニット建物の構築方法であって、
前記柱省略建物ユニットの柱省略部に仮設柱を設けて該
柱省略建物ユニットを組立て生産し、上記柱省略建物ユ
ニットを建築現場に据付けて他の建物ユニットの構造材
に接合した後、上記仮設柱を撤去するようにしたもので
ある。
のいずれかに記載のユニット建物の構築方法であって、
前記柱省略建物ユニットの柱省略部に仮設柱を設けて該
柱省略建物ユニットを組立て生産し、上記柱省略建物ユ
ニットを建築現場に据付けて他の建物ユニットの構造材
に接合した後、上記仮設柱を撤去するようにしたもので
ある。
【００１０】
【作用】請求項１、２に記載の本発明によれば下記、
の作用がある。 ユニット建物の構成ユニットとして、柱省略建物ユニ
ットを用い、柱省略建物ユニットの柱省略部に位置する
床梁と天井梁を隣接する他の建物ユニットに接合した。
これにより、柱省略建物ユニットと他の建物ユニットと
の間での柱の重複を無くすことができ、有効居室スペー
スの拡大と柱使用本数の低減を図ることができる。
の作用がある。 ユニット建物の構成ユニットとして、柱省略建物ユニ
ットを用い、柱省略建物ユニットの柱省略部に位置する
床梁と天井梁を隣接する他の建物ユニットに接合した。
これにより、柱省略建物ユニットと他の建物ユニットと
の間での柱の重複を無くすことができ、有効居室スペー
スの拡大と柱使用本数の低減を図ることができる。
【００１１】柱省略建物ユニットは柱の省略により構
造上の耐力、特に水平方向の耐力が低下するが、柱省略
建物ユニットの柱省略部に位置する床梁と天井梁を隣接
する他の建物ユニットに接合することにより、その低下
した耐力を隣接する他の建物ユニットにて負担させ、建
物の構造耐力を確保可能とする。
造上の耐力、特に水平方向の耐力が低下するが、柱省略
建物ユニットの柱省略部に位置する床梁と天井梁を隣接
する他の建物ユニットに接合することにより、その低下
した耐力を隣接する他の建物ユニットにて負担させ、建
物の構造耐力を確保可能とする。
【００１２】請求項３に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 柱省略建物ユニットの床梁と天井梁を他の建物ユニッ
トの構造材に高力ボルトを用いてピン接合させた。従っ
て、高力ボルトの強度（剪断強度）を利用することによ
り小径ボルトで鉛直荷重（剪断力）を負担できる。ま
た、ボルトを剛接合することなく、ピン接合するもので
あるから、締結トルクを低目、換言すればトルクレンチ
等の小型工具にて締結作業できる。即ち、柱省略建物ユ
ニットの床梁と天井梁を小径ボルト、小型工具により、
他の建物ユニットの構造材に接合でき、それら床梁、天
井梁の狭小接合スペースでの接合作業性を向上できる。
作用がある。 柱省略建物ユニットの床梁と天井梁を他の建物ユニッ
トの構造材に高力ボルトを用いてピン接合させた。従っ
て、高力ボルトの強度（剪断強度）を利用することによ
り小径ボルトで鉛直荷重（剪断力）を負担できる。ま
た、ボルトを剛接合することなく、ピン接合するもので
あるから、締結トルクを低目、換言すればトルクレンチ
等の小型工具にて締結作業できる。即ち、柱省略建物ユ
ニットの床梁と天井梁を小径ボルト、小型工具により、
他の建物ユニットの構造材に接合でき、それら床梁、天
井梁の狭小接合スペースでの接合作業性を向上できる。
【００１３】請求項４に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 柱省略建物ユニットを上下階に連続して配置し、それ
らの柱省略建物ユニットにより上下に連続する吹抜け部
を形成し、この吹抜け部を階段室等として利用できる。
作用がある。 柱省略建物ユニットを上下階に連続して配置し、それ
らの柱省略建物ユニットにより上下に連続する吹抜け部
を形成し、この吹抜け部を階段室等として利用できる。
【００１４】請求項５に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 工場生産段階で仮設柱を有する柱省略建物ユニットを
生産し、建築現場においてその仮設柱を撤去する。仮設
柱を工場生産段階で具備するから、当該柱省略建物ユニ
ットの柱、床梁、天井梁の組付位置精度を確保し、組立
精度を向上できる。また、仮設柱を具備した状態で柱省
略建物ユニットを工場から建築現場へと輸送するものと
なり、輸送時に必要とされる構造強度も確保できる。
作用がある。 工場生産段階で仮設柱を有する柱省略建物ユニットを
生産し、建築現場においてその仮設柱を撤去する。仮設
柱を工場生産段階で具備するから、当該柱省略建物ユニ
ットの柱、床梁、天井梁の組付位置精度を確保し、組立
精度を向上できる。また、仮設柱を具備した状態で柱省
略建物ユニットを工場から建築現場へと輸送するものと
なり、輸送時に必要とされる構造強度も確保できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１はユニット建物を示す模式
図、図２は柱省略建物ユニットを示す模式図、図３は柱
省略建物ユニットの接合構造を示す模式図、図４は図３
の要部拡大図、図５はユニット建物における柱省略建物
ユニットの配置の変形例を示す模式図、図６は下階に柱
省略建物ユニットを配置したユニット建物を示す模式
図、図７は上階に柱省略建物ユニットを配置したユニッ
ト建物を示す模式図、図８は標準建物ユニットを示す模
式図である。
図、図２は柱省略建物ユニットを示す模式図、図３は柱
省略建物ユニットの接合構造を示す模式図、図４は図３
の要部拡大図、図５はユニット建物における柱省略建物
ユニットの配置の変形例を示す模式図、図６は下階に柱
省略建物ユニットを配置したユニット建物を示す模式
図、図７は上階に柱省略建物ユニットを配置したユニッ
ト建物を示す模式図、図８は標準建物ユニットを示す模
式図である。
【００１６】図１のユニット建物１は、複数の建物ユニ
ット１０、２０を左右上下に据付けて構築されたもので
あり、下階部分の一部に標準建物ユニット１０、柱省略
建物ユニット２０を隣接配置し、上階部分の一部に標準
建物ユニット１０、柱省略建物ユニット２０を隣接配置
している。ユニット建物１は、下階部分では、図１、図
２に示す如く、隣接する 2個の標準建物ユニット１０、
１０の相並ぶ 2つの短辺に柱省略建物ユニット２０の長
辺を平行に配置し、上階部分でも、隣接する 2個の標準
建物ユニット１０、１０の相並ぶ 2つの短辺に柱省略建
物ユニット２０の長辺を平行に配置し、上下階の柱省略
建物ユニット２０、２０を上下に連続して配置し、この
上下連続吹抜け部を階段室３０とするものである。
ット１０、２０を左右上下に据付けて構築されたもので
あり、下階部分の一部に標準建物ユニット１０、柱省略
建物ユニット２０を隣接配置し、上階部分の一部に標準
建物ユニット１０、柱省略建物ユニット２０を隣接配置
している。ユニット建物１は、下階部分では、図１、図
２に示す如く、隣接する 2個の標準建物ユニット１０、
１０の相並ぶ 2つの短辺に柱省略建物ユニット２０の長
辺を平行に配置し、上階部分でも、隣接する 2個の標準
建物ユニット１０、１０の相並ぶ 2つの短辺に柱省略建
物ユニット２０の長辺を平行に配置し、上下階の柱省略
建物ユニット２０、２０を上下に連続して配置し、この
上下連続吹抜け部を階段室３０とするものである。
【００１７】（標準建物ユニット１０）（図８） 標準建物ユニット１０は、図８に示す如く、各 4本の角
鋼管製柱１１と、形鋼製床梁１２と形鋼製天井梁１３と
を箱形に接合した骨組構造体である。床梁１２は柱１１
の下端部にジョイントピース１４を介して接合され、天
井梁１３は柱１１の上端部にジョイントピース１５を介
して接合される。
鋼管製柱１１と、形鋼製床梁１２と形鋼製天井梁１３と
を箱形に接合した骨組構造体である。床梁１２は柱１１
の下端部にジョイントピース１４を介して接合され、天
井梁１３は柱１１の上端部にジョイントピース１５を介
して接合される。
【００１８】（柱省略建物ユニット２０）（図２〜図
４） 柱省略建物ユニット２０は、図２に示す如く、標準建物
ユニット１０と基本的構造を同様としながら、標準建物
ユニット１０における２つのコーナー部で、床梁１２と
天井梁１３の間の柱１１を省略して柱省略部２１、２２
を備えるものである。
４） 柱省略建物ユニット２０は、図２に示す如く、標準建物
ユニット１０と基本的構造を同様としながら、標準建物
ユニット１０における２つのコーナー部で、床梁１２と
天井梁１３の間の柱１１を省略して柱省略部２１、２２
を備えるものである。
【００１９】尚、柱省略建物ユニット２０において、省
略されなかった一方の柱１１の下端部にはジョイントピ
ース１４を介する等により床梁１２、１２Ａが接合さ
れ、他方の柱１１の下端部にはジョイントピース１４を
介する等により床梁１２、１２Ｂが接合される。また、
一方の柱１１の上端部にはジョイントピース１５を介す
る等により天井梁１３、１３Ａが接合され、他方の柱１
１の上端部にはジョイントピース１５を介する等により
天井梁１３、１３Ｂが接合される。そして、床梁１２Ａ
の柱省略部２１側の端部と床梁１２Ｂの柱省略部２２Ｂ
側の端部とに掛け渡される床梁１２Ｃは、接合金物２３
を介してそれらの床梁１２Ａ、１２Ｂに接合され、天井
梁１３Ａの柱省略部２１側の端部と天井梁１３Ｂの柱省
略部２２側の端部とに掛け渡される天井梁１３Ｃは、接
合金物２４を介してそれらの天井梁１３Ａ、１３Ｂに接
合される。
略されなかった一方の柱１１の下端部にはジョイントピ
ース１４を介する等により床梁１２、１２Ａが接合さ
れ、他方の柱１１の下端部にはジョイントピース１４を
介する等により床梁１２、１２Ｂが接合される。また、
一方の柱１１の上端部にはジョイントピース１５を介す
る等により天井梁１３、１３Ａが接合され、他方の柱１
１の上端部にはジョイントピース１５を介する等により
天井梁１３、１３Ｂが接合される。そして、床梁１２Ａ
の柱省略部２１側の端部と床梁１２Ｂの柱省略部２２Ｂ
側の端部とに掛け渡される床梁１２Ｃは、接合金物２３
を介してそれらの床梁１２Ａ、１２Ｂに接合され、天井
梁１３Ａの柱省略部２１側の端部と天井梁１３Ｂの柱省
略部２２側の端部とに掛け渡される天井梁１３Ｃは、接
合金物２４を介してそれらの天井梁１３Ａ、１３Ｂに接
合される。
【００２０】また、柱省略建物ユニット２０は、天井フ
レーム内で、相対するコーナー部に張り渡される水平ブ
レース２５Ａ、２５Ｂを備えることができる。水平ブレ
ース２５Ａの一端は柱省略部２１に相対する柱１１の上
端部に、他端は天井梁１３Ａの端部（天井梁１３Ａの端
部に取着されている天井梁１３Ｃの接合金物２４）に接
続される。水平ブレース２５Ｂの一端は柱省略部２２に
相対する柱１１の上端部に、他端は天井梁１３Ｂの端部
（天井梁１３Ｂの端部に取着されている天井梁１３Ｃの
接合金物２４）に接続される。
レーム内で、相対するコーナー部に張り渡される水平ブ
レース２５Ａ、２５Ｂを備えることができる。水平ブレ
ース２５Ａの一端は柱省略部２１に相対する柱１１の上
端部に、他端は天井梁１３Ａの端部（天井梁１３Ａの端
部に取着されている天井梁１３Ｃの接合金物２４）に接
続される。水平ブレース２５Ｂの一端は柱省略部２２に
相対する柱１１の上端部に、他端は天井梁１３Ｂの端部
（天井梁１３Ｂの端部に取着されている天井梁１３Ｃの
接合金物２４）に接続される。
【００２１】そして、柱省略建物ユニット２０は、柱省
略部２１に位置する床梁１２Ａと天井梁１３Ａを隣接す
る標準建物ユニット１０の柱１１の下端部と上端部とに
接合し、柱省略部２２に位置する床梁１２Ｂと天井梁１
３Ｂも隣接する標準建物ユニット１０の柱１１の下端部
と上端部とに接合するものとしている。
略部２１に位置する床梁１２Ａと天井梁１３Ａを隣接す
る標準建物ユニット１０の柱１１の下端部と上端部とに
接合し、柱省略部２２に位置する床梁１２Ｂと天井梁１
３Ｂも隣接する標準建物ユニット１０の柱１１の下端部
と上端部とに接合するものとしている。
【００２２】ここで、柱省略建物ユニット２０の床梁１
２Ａ（１２Ｂも同じ）を標準建物ユニット１０の柱１１
の下端部に接合する構造は、図３に示す如く、床梁１２
Ａのエンドプレート２６を、高力六角ボルト２７（不図
示）により柱１１の下端部内面に溶接してある裏ナット
板２８（不図示）にピン接合することにてなされる。ま
た、柱省略建物ユニット２０の天井梁１３Ａ（１３Ｂも
同じ）を標準建物ユニット１０の柱１１の上端部に接合
する構造は、図３、図４に示す如く、天井梁１３Ａのエ
ンドプレート２９を、高力六角ボルト３０により柱１１
の上端部内面に溶接してある裏ナット板３１にピン接合
することにてなされる。
２Ａ（１２Ｂも同じ）を標準建物ユニット１０の柱１１
の下端部に接合する構造は、図３に示す如く、床梁１２
Ａのエンドプレート２６を、高力六角ボルト２７（不図
示）により柱１１の下端部内面に溶接してある裏ナット
板２８（不図示）にピン接合することにてなされる。ま
た、柱省略建物ユニット２０の天井梁１３Ａ（１３Ｂも
同じ）を標準建物ユニット１０の柱１１の上端部に接合
する構造は、図３、図４に示す如く、天井梁１３Ａのエ
ンドプレート２９を、高力六角ボルト３０により柱１１
の上端部内面に溶接してある裏ナット板３１にピン接合
することにてなされる。
【００２３】ここで、ユニット建物１は、以下の如くに
構築される。 (1) 工場生産段階で、柱省略建物ユニット２０の柱省略
部２１、２２に仮設柱４１、４２を設けて、該柱省略建
物ユニット２０を組立て生産する。
構築される。 (1) 工場生産段階で、柱省略建物ユニット２０の柱省略
部２１、２２に仮設柱４１、４２を設けて、該柱省略建
物ユニット２０を組立て生産する。
【００２４】(2) 上記(1) の柱省略建物ユニット２０を
工場から建築現場に輸送し、該柱省略建物ユニット２０
を建築現場に据付け、この柱省略建物ユニット２０を標
準建物ユニット１０の柱１１に前述の如くに接合した
後、上記仮設柱４１、４２を撤去する。
工場から建築現場に輸送し、該柱省略建物ユニット２０
を建築現場に据付け、この柱省略建物ユニット２０を標
準建物ユニット１０の柱１１に前述の如くに接合した
後、上記仮設柱４１、４２を撤去する。
【００２５】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 ユニット建物１の構成ユニットとして、柱省略建物ユ
ニット２０を用い、柱省略建物ユニット２０の柱省略部
２１、２２に位置する床梁１２Ａ、１２Ｂと天井梁１３
Ａ、１３Ｂを隣接する標準建物ユニット１０に接合し
た。これにより、柱省略建物ユニット２０と標準建物ユ
ニット１０との間での柱１１の重複を無くすことがで
き、有効居室スペースの拡大と柱１１の使用本数の低減
を図ることができる。
ある。 ユニット建物１の構成ユニットとして、柱省略建物ユ
ニット２０を用い、柱省略建物ユニット２０の柱省略部
２１、２２に位置する床梁１２Ａ、１２Ｂと天井梁１３
Ａ、１３Ｂを隣接する標準建物ユニット１０に接合し
た。これにより、柱省略建物ユニット２０と標準建物ユ
ニット１０との間での柱１１の重複を無くすことがで
き、有効居室スペースの拡大と柱１１の使用本数の低減
を図ることができる。
【００２６】柱省略建物ユニット２０は柱１１の省略
により構造上の耐力、特に水平方向の耐力が低下する
が、柱省略建物ユニット２０の柱省略部２１、２２に位
置する床梁１２Ａ、１２Ｂと天井梁１３Ａ、１３Ｂを隣
接する標準建物ユニット１０に接合することにより、そ
の低下した耐力を隣接する標準建物ユニット１０にて負
担させ、建物の構造耐力を確保可能とする。
により構造上の耐力、特に水平方向の耐力が低下する
が、柱省略建物ユニット２０の柱省略部２１、２２に位
置する床梁１２Ａ、１２Ｂと天井梁１３Ａ、１３Ｂを隣
接する標準建物ユニット１０に接合することにより、そ
の低下した耐力を隣接する標準建物ユニット１０にて負
担させ、建物の構造耐力を確保可能とする。
【００２７】柱省略建物ユニット２０の床梁１２Ａ、
１２Ｂと天井梁１３Ａ、１３Ｂを標準建物ユニット１０
の構造材に高力ボルト２７、３０を用いてピン接合させ
た。従って、高力ボルト２７、３０の強度（剪断強度）
を利用することにより小径ボルトで鉛直荷重（剪断力）
を負担できる。また、ボルトを剛接合することなく、ピ
ン接合するものであるから、締結トルクを低目、換言す
ればトルクレンチ等の小型工具にて締結作業できる。即
ち、柱省略建物ユニット１０の床梁１２Ａ、１２Ｂと天
井梁１３Ａ、１３Ｂを小径ボルト、小型工具により、標
準建物ユニット１０の構造材に接合でき、それら床梁１
２Ａ、１２Ｂ、天井梁１３Ａ、１３Ｂの狭小接合スペー
スでの接合作業性を向上できる。
１２Ｂと天井梁１３Ａ、１３Ｂを標準建物ユニット１０
の構造材に高力ボルト２７、３０を用いてピン接合させ
た。従って、高力ボルト２７、３０の強度（剪断強度）
を利用することにより小径ボルトで鉛直荷重（剪断力）
を負担できる。また、ボルトを剛接合することなく、ピ
ン接合するものであるから、締結トルクを低目、換言す
ればトルクレンチ等の小型工具にて締結作業できる。即
ち、柱省略建物ユニット１０の床梁１２Ａ、１２Ｂと天
井梁１３Ａ、１３Ｂを小径ボルト、小型工具により、標
準建物ユニット１０の構造材に接合でき、それら床梁１
２Ａ、１２Ｂ、天井梁１３Ａ、１３Ｂの狭小接合スペー
スでの接合作業性を向上できる。
【００２８】柱省略建物ユニット２０を上下階に連続
して配置し、それらの柱省略建物ユニット２０により上
下に連続する吹抜け部を形成し、この吹抜け部を階段室
３０等として利用できる。
して配置し、それらの柱省略建物ユニット２０により上
下に連続する吹抜け部を形成し、この吹抜け部を階段室
３０等として利用できる。
【００２９】工場生産段階で仮設柱４１、４２を有す
る柱省略建物ユニット２０を生産し、建築現場において
その仮設柱４１、４２を撤去する。仮設柱４１、４２を
工場生産段階で具備するから、当該柱省略建物ユニット
２０の柱１１、床梁１２、天井梁１３の組付位置精度を
確保し、組立精度を向上できる。また、仮設柱４１、４
２を具備した状態で柱省略建物ユニット２０を工場から
建築現場へと輸送するものとなり、輸送時に必要とされ
る構造強度も確保できる。
る柱省略建物ユニット２０を生産し、建築現場において
その仮設柱４１、４２を撤去する。仮設柱４１、４２を
工場生産段階で具備するから、当該柱省略建物ユニット
２０の柱１１、床梁１２、天井梁１３の組付位置精度を
確保し、組立精度を向上できる。また、仮設柱４１、４
２を具備した状態で柱省略建物ユニット２０を工場から
建築現場へと輸送するものとなり、輸送時に必要とされ
る構造強度も確保できる。
【００３０】尚、ユニット建物１にあっては、図５に示
す如く、柱省略建物ユニット２０を相隣る標準建物ユニ
ット１０の長辺側に配置するものであっても良い。
す如く、柱省略建物ユニット２０を相隣る標準建物ユニ
ット１０の長辺側に配置するものであっても良い。
【００３１】また、ユニット建物１にあっては、図６に
示す如く、下階部分に標準建物ユニット１０と柱省略建
物ユニット２０を並置し、それら標準建物ユニット１
０、柱省略建物ユニット２０の上部に大サイズの上階建
物ユニット５０を配置しても良い。
示す如く、下階部分に標準建物ユニット１０と柱省略建
物ユニット２０を並置し、それら標準建物ユニット１
０、柱省略建物ユニット２０の上部に大サイズの上階建
物ユニット５０を配置しても良い。
【００３２】また、ユニット建物１にあっては、図７に
示す如く、下階部分に大サイズの下階建物ユニット５０
を配置し、その建物ユニット５０の上部にて標準建物ユ
ニット１０と柱省略建物ユニット２０を並置しても良
い。
示す如く、下階部分に大サイズの下階建物ユニット５０
を配置し、その建物ユニット５０の上部にて標準建物ユ
ニット１０と柱省略建物ユニット２０を並置しても良
い。
【００３３】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の柱省略建物ユニットは、箱形骨組構造体の１つの
コーナー部で柱省略部を備えるものであっても良い。ま
た、本発明の柱省略建物ユニットは、３階建以上の高層
ユニット建物の中間層に設けられるものであっても良
い。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の柱省略建物ユニットは、箱形骨組構造体の１つの
コーナー部で柱省略部を備えるものであっても良い。ま
た、本発明の柱省略建物ユニットは、３階建以上の高層
ユニット建物の中間層に設けられるものであっても良
い。
【００３４】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物内で
の柱の重複を無くして有効居室スペースの拡大と柱使用
本数の低減を図り、且つ建物の構造耐力を確保すること
ができる。
の柱の重複を無くして有効居室スペースの拡大と柱使用
本数の低減を図り、且つ建物の構造耐力を確保すること
ができる。
【図１】図１はユニット建物を示す模式図である。
【図２】図２は柱省略建物ユニットを示す模式図であ
る。
る。
【図３】図３は柱省略建物ユニットの接合構造を示す模
式図である。
式図である。
【図４】図４は図３の要部拡大図である。
【図５】図５はユニット建物における柱省略建物ユニッ
トの配置の変形例を示す模式図である。
トの配置の変形例を示す模式図である。
【図６】図６は下階に柱省略建物ユニットを配置したユ
ニット建物を示す模式図である
ニット建物を示す模式図である
【図７】図７は上階に柱省略建物ユニットを配置したユ
ニット建物を示す模式図である。
ニット建物を示す模式図である。
【図８】図８は標準建物ユニットを示す模式図である。
１ ユニット建物 １０ 標準建物ユニット １１ 柱 １２ 床梁 １３ 天井梁 ２０ 柱省略建物ユニット ２１、２２ 柱省略部 ２７ 高力ボルト ３０ 階段室（吹抜け部） ４１、４２ 仮設柱
Claims (5)
- 【請求項１】 複数の箱形骨組構造体からなる建物ユニ
ットを接合してなるユニット建物において、 箱形骨組構造体の２つ以下のコーナー部で、床梁と天井
梁の間の柱を省略した柱省略部を備える柱省略建物ユニ
ットを用い、 柱省略建物ユニットの柱省略部に位置する上記床梁と天
井梁を隣接する他の建物ユニットの構造材に接合してな
ることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項２】 複数の箱形骨組構造体からなる建物ユニ
ットを接合してなるユニット建物において、 箱形骨組構造体の１つの長辺を挟む２つのコーナー部の
それぞれで、床梁と天井梁の間の柱を省略した柱省略部
を備える柱省略建物ユニットを用い、 柱省略建物ユニットの上記長辺を、隣接する他の２個の
建物ユニットの相並ぶ２つの短辺に平行に配置し、 柱省略建物ユニットの上記両柱省略部に位置する床梁と
天井梁を隣接する他の建物ユニットの柱の他端部と上端
部とに接合してなることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項３】 前記柱省略建物ユニットの床梁と天井梁
を他の建物ユニットの構造材に高力ボルトを用いてピン
接合してなる請求項１又は２記載のユニット建物。 - 【請求項４】 前記柱省略建物ユニットを上下階に連続
して配置し、それらの柱省略建物ユニットにより上下に
連続する吹抜け部を形成してなる請求項１〜３のいずれ
かに記載のユニット建物。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載のユニッ
ト建物の構築方法であって、 前記柱省略建物ユニットの柱省略部に仮設柱を設けて該
柱省略建物ユニットを組立て生産し、 上記柱省略建物ユニットを建築現場に据付けて他の建物
ユニットの構造材に接合した後、上記仮設柱を撤去する
ユニット建物の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9337441A JPH11172769A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ユニット建物及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9337441A JPH11172769A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ユニット建物及びその構築方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11172769A true JPH11172769A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18308671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9337441A Pending JPH11172769A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | ユニット建物及びその構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11172769A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007113258A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物ユニット |
| JP2013108228A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 付帯構造物及びユニット建物 |
| JP2014163172A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物用付帯構造物およびユニット建物 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS518806U (ja) * | 1974-07-08 | 1976-01-22 | ||
| JPH05209441A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-08-20 | Misawa Homes Co Ltd | 張出ユニット |
| JPH06272317A (ja) * | 1993-03-24 | 1994-09-27 | Misawa Homes Co Ltd | 建物ユニットおよびユニット式建物 |
| JPH06294228A (ja) * | 1993-04-07 | 1994-10-21 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット車庫 |
| JPH07180228A (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-18 | Misawa Homes Co Ltd | 建物ユニット連結具 |
| JPH08158482A (ja) * | 1994-12-07 | 1996-06-18 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物 |
| JPH09165824A (ja) * | 1995-12-19 | 1997-06-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 仮柱構造と建物ユニットとユニット建物の施工方法 |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP9337441A patent/JPH11172769A/ja active Pending
Patent Citations (7)
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