JPH11167985A - 高周波加熱装置用発熱体 - Google Patents

高周波加熱装置用発熱体

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JPH11167985A
JPH11167985A JP26751198A JP26751198A JPH11167985A JP H11167985 A JPH11167985 A JP H11167985A JP 26751198 A JP26751198 A JP 26751198A JP 26751198 A JP26751198 A JP 26751198A JP H11167985 A JPH11167985 A JP H11167985A
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JP
Japan
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microwave
heating
cooked
heating element
heater
Prior art date
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JP26751198A
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English (en)
Inventor
Nobushige Arai
暢茂 洗
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年、急速に普及している電子レンジを用い
て効率良く食品の内部を加熱すると同時に、その表面に
焦げ目を付けることのできる調理器は未だ開発されてい
ない。 【解決手段】 網目状に形成した金属製の芯材2の表面
にマイクロ波吸収発熱物質からなる発熱層3を形成し高
周波加熱装置用発熱体1を構成している。高周波発生手
段から放射されたマイクロ波の一部が発熱層3に照射さ
れ、発熱体1上に載置された被調理物の表面に網目形状
に対応する焦げ目を付ける。他方、芯材2の網目部分の
開口5を通過した残りのマイクロ波の作用により、被調
理物の表面及び内部を効率良く加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波加熱装置の
一例である電子レンジの本体内に配置され、マグネトロ
ン(高周波発生手段)から放射されるマイクロ波の照射
により発熱し、被調理物を加熱すると共に、この被調理
物の表面に焦げ目を付けるための高周波加熱装置用発熱
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば食品の表面に焦げ目を付け
ると同時にその内部をもある程度加熱し得る調理器とし
ては、ガス,電気等により予め加熱されたプレート上に
被調理物を載置して調理するようにしたものが知られて
いる。
【0003】例えばサンドイッチパンの内部を加熱する
と共にパン表面に焦げ目を付けてワッフル形の調理を行
う場合には、アルミニウム製の鋳物で形成された中央に
凹部を有する上下に分割可能な調理器内にパンを載置す
ると共に挟持し、ガスコンロに当てて焼くか、若しく
は、上記調理器を予め加熱しておき、その後、上記パン
を調理器内に載置して調理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、急速
に普及している電子レンジを用いて効率良く食品の内部
を加熱すると同時に、その表面に焦げ目を付けることの
できる調理器は未だ開発されていない。
【0005】そこで、本発明の目的とするところは、電
子レンジ内に載置され、マイクロ波の照射により効率良
く被調理物の内部を加熱すると同時に、その表面に焦げ
目を付けることのできる調理器に適用し得る高周波加熱
装置用発熱体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明が採用する主たる手段は、その要旨とすると
ころが、基材とマイクロ波吸収発熱物質とを有して構成
され、高周波発生手段から放射されるマイクロ波の照射
により発熱する高周波加熱装置用発熱体において、上記
基材を、金属製の芯材により網目状に形成すると共に、
上記芯材の表面に、上記マイクロ波吸収発熱物質からな
る発熱層を形成してなる点に係る高周波加熱装置用発熱
体である。
【0007】本発明に係る高周波加熱装置用発熱体は上
記したように構成されているため、高周波発生手段から
放射されたマイクロ波の一部が網目状の基材の表面に形
成された発熱層に照射され、上記発熱体上に載置された
被調理物の表面に上記基材の網目形状に対応する焦げ目
が付けられる。他方、上記基材の網目部分の開口を通過
した残りのマイクロ波の作用により、上記被調理物の表
面及び内部が効率良く加熱される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。尚、以下の実施例は、本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。
【0009】ここに、図1は本発明の一実施例に係る高
周波加熱装置用発熱体を有して構成される調理器を示す
側面図,図2は図1におけるA矢視部の拡大平面図,図
3は図2におけるB−B′矢視断面図,図4は図3にお
けるC矢視部拡大図、図5は上記調理器を電子レンジ内
に載置した状態での概略構成図、図6は上記調理器によ
り調理されたパンの表面状態を示す部分平面図、図7は
上記発熱体を用いて構成される他の実施例に係る調理器
を示す斜視図,図8は図7の調理器の側断面図、図9は
上記発熱体を用いて構成される更に他の実施例に係る調
理器の側面図である。
【0010】この実施例に係る高周波加熱装置用発熱体
1は、図1乃至図4に示す如く、基材とマイクロ波吸収
発熱物質とを有して構成され、例えばマグネトロンから
放射されるマイクロ波の照射により発熱する。
【0011】そして、上記基材は、金属製の芯材2によ
り網目状に形成されており、該芯材2の表面に、上記マ
イクロ波吸収発熱物質からなる発熱層3が形成されてい
る。以下、上記発熱体1の構成について、該発熱体1
を、例えばワッフル形調理器4に適応した場合を例に詳
述する。
【0012】上記芯材2は、熱伝導率の優れたアルミニ
ウムや銅により構成されており、網目状にパンチング加
工或いはラス加工された板或いはダイキャストにより、
比較的粗い目の開口5が形成されている。上記開口5の
寸法は、マグネトロンから放射されたマイクロ波を遮断
しない程度の大きさに設定することが必要であって、本
実施例においては、直径寸法として例えば40〜50m
m程度とするのが効果的である。
【0013】上記発熱層3を構成するマイクロ波吸収発
熱物質は、フェライト粉、例えばキュリー点が200℃
以上であって、熱安定性が良く、酸化しないマンガン,
ジンクフェライトの微粒子で且つ透磁率の大きい粉末
を、シリコン樹脂等のバインダー塗料を用いて塗料化
し、60〜80%(重量比)のフェライト含有率でフェ
ライト塗料とすることにより構成されている。そして、
上記フェライト塗料が、上記芯材2の表面に200〜3
00μの厚み寸法にて被膜形成されている。
【0014】尚、上記バインダーとして、シリコン樹脂
に代えて、水ガラス,シリカゾル等のセラミックや無機
質材料等を使用することも可能である。
【0015】上記発熱層3を芯材2の表面に形成する手
順としては、図4に示す如く、上記芯材2の表面をサン
ドブラスト処理後、該表面にアルミナの溶射膜6を形成
する。その後、前記したような手順により形成されたフ
ェライト塗料7を芯材2の表面に付着させて、乾燥・焼
付固化させることにより、強固で密着性と耐蝕性を有す
る厚膜の発熱層3が被膜形成される。
【0016】上記構成において、芯材2とフェライト塗
料7との密着結合性を向上させるために、サンドブラス
ト処理後、アルミナのようなセラミック質の多孔質層を
形成することが極めて重要である。特に、素地がアルミ
ニウム等の腐食しやすい金属の場合には、耐腐食性を考
慮する点からも必要である。
【0017】更に本実施例に係る発熱体1においては、
発熱層3の最上層部に、被調理物の表面に焦げ目を付け
る際、該被調理物がこびり付かないようにすると共に、
発熱層3の多孔質面が腐食性物質を吸い込むのを防止
し、耐久性を向上させることを目的として、フッ素樹脂
(例えば四フッ化エチレン樹脂塗料),PES,PP
S,シリコン樹脂或いはこれらの混合物からなる塗料が
20〜40μの厚み寸法にて被膜形成(図4において8
で示す部分)されている。
【0018】尚、上記被膜8に代えて、上記発熱層3に
予めサラダオイル等を含浸付着させておくことも可能で
ある。
【0019】そして、図1に示す如く、上記発熱体1,
1を、支点軸9にて相互に開閉可能な構造とすることに
より、上記ワッフル形調理器4が形成される。
【0020】尚、同図において10は操作ハンドル,1
1は上記発熱体1,1の間に例えば食パン12,12と
共に具13を挟持してその状態で保持するためのフック
である。
【0021】上記したように構成されたワッフル形調理
器4を用いて、食パン12及び具13からなる被調理物
14を電子レンジ15内において調理する場合の手順に
ついて、図5に基づいて説明する。
【0022】被調理物14を挟持したワッフル形調理器
4をオーブン16内のターンテーブル20上に配備し、
マイクロ波加熱用の熱源となるマグネトロン17からマ
イクロ波を放射する。上記マイクロ波は、導波管18に
導かれて、照射口19からオーブン16内の上記ワッフ
ル形調理器4に照射される。
【0023】すると、上記マイクロ波の一部が網目状の
芯材2(図3参照)の表面に形成された発熱層3に照射
され、上記発熱体1にて挟持された被調理物14の食パ
ン12の表面に、発熱体1の網目形状に対応する焦げ目
21(図6参照)が付けられる。
【0024】他方、上記発熱体1の網目部分の開口5を
通過した残りのマイクロ波の作用により、上記被調理物
14の表面及び内部が効率良く加熱される。
【0025】従って、本実施例に係る発熱体1を有して
構成されるワッフル形調理器4を用いることにより、電
子レンジ15において、マイクロ波の照射により効率良
く被調理物14の表面及び内部を加熱すると同時に、該
表面に焦げ目を付けることができる。
【0026】尚、上記ワッフル形調理器4においては、
例えば具13が加熱される前に食パン12の表面に焦げ
目を付けたい場合、予めワッフル形調理器4を電子レン
ジ15内に載置して予備運転して予熱した後、上記被調
理物14を上記ワッフル形調理器4にて挟持して再度上
記電子レンジ15内にセットし、該電子レンジ15を運
転することにより、具13が加熱される前に食パン12
の表面にのみ焦げ目が付けられる。
【0027】上記構成による発熱体1を有して構成され
る他の実施例構造のワッフル形調理器22を図7及び図
8に示す。
【0028】上記ワッフル形調理器22では、下部容器
23に上部容器24が支点軸25により開閉可能に支持
されている。そして、上記上部容器24に設けられた把
手24aを操作して上方へ持ち上げることにより、該上
部容器24は開放される。他方、上記上部容器24が閉
鎖されている時は、該上部容器24の自重の作用により
上部容器24の閉鎖状態が維持される。
【0029】上記下部容器23及び上部容器24は、共
にマイクロ波を透過させることのできるプラスチック,
陶磁器あるいはセラミックにより構成されており、各容
器の中央部には、それぞれ開口26,26が設けられて
いる。上記開口26は、上記ワッフル形調理器22内へ
マイクロ波を効率良く集中的に照射し得るようにするた
めのものであって、下部容器23若しくは上部容器24
にのみ設けることも可能である。
【0030】尚、上記下部容器23及び上部容器24が
共に金属性の材料にて形成されている場合には、上記開
口26を必ず設ける必要がある。
【0031】上記下部容器23の内部には、受け皿27
が配備されており、該受け皿27の上面には、発熱体1
が載置されている。従って、上記下部容器23を掃除す
る際、受け皿27と共に発熱体1を取り除くことによ
り、この下部容器23の内部を容易に洗浄することがで
きる。
【0032】上記上部容器24の内部には、支柱28に
より上記発熱体1が上下動可能に支持されており、上記
ワッフル形調理器22内に載置された被調理物14の厚
み寸法に応じて、上記上部容器24側の発熱体1は自動
的に上下動する。
【0033】上記支柱28は、セラミック材料若しくは
金属棒の表面にセラミック質の被膜を形成することによ
り構成されている。
【0034】図9に示す更に他の実施例に係るワッフル
形調理器29では、発熱体1が、該ワッフル形調理器2
9内に収容される被調理物14に合わせた形状に予め形
成されている。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記したように、基材とマイ
クロ波吸収発熱物質とを有して構成され、高周波発生手
段から放射されるマイクロ波の照射により発熱する高周
波加熱装置用発熱体において、上記基材を、金属製の芯
材により網目状に形成すると共に、上記芯材の表面に、
上記マイクロ波吸収発熱物質からなる発熱層を形成して
なることを特徴とする高周波加熱装置用発熱体である。
【0036】従って、上記発熱体を用いて調理器を構成
し、電子レンジ内においてマイクロ波を照射することに
より、効率良く被調理物の表面及び内部を加熱すると同
時に、該表面に焦げ目を付けることができる。
【0037】更に、上記発熱体の基材が網目状に形成さ
れていることから、少ない熱容量でしかも短時間に焦げ
目付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高周波加熱装置用発熱
体を有して構成される調理器を示す側面図である。
【図2】図1におけるA矢視部の拡大平面図である。
【図3】図2におけるB−B′矢視断面図である。
【図4】図3におけるC矢視部拡大図である。
【図5】上記調理器を電子レンジ内に載置した状態での
概略構成図である。
【図6】上記調理器により調理されたパンの表面状態を
示す部分平面図である。
【図7】本発明の発熱体を用いて構成される他の実施例
に係る調理器を示す斜視図である。
【図8】図7の調理器の側断面図である。
【図9】本発明の発熱体を用いて構成される更に他の実
施例に係る調理器の側面図である。
【符号の説明】
1 高周波加熱装置用発熱体 2 芯材 3 発熱層 5 開口 7 フェライト塗料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材とマイクロ波吸収発熱物質とを有し
    て構成され、高周波発生手段から放射されるマイクロ波
    の照射により発熱する高周波加熱装置用発熱体におい
    て、上記基材を、金属製の芯材により網目状に形成する
    と共に、上記芯材の表面に、上記マイクロ波吸収発熱物
    質からなる発熱層を形成してなることを特徴とする高周
    波加熱装置用発熱体。
JP26751198A 1988-07-12 1998-09-22 高周波加熱装置用発熱体 Pending JPH11167985A (ja)

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JP26751198A JPH11167985A (ja) 1988-07-12 1998-09-22 高周波加熱装置用発熱体

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JP66629588 1988-07-12
JP26751198A JPH11167985A (ja) 1988-07-12 1998-09-22 高周波加熱装置用発熱体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007103299A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Central Res & Dev Lab Inc マイクロ波発熱複合材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007103299A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Central Res & Dev Lab Inc マイクロ波発熱複合材
JP4690845B2 (ja) * 2005-10-07 2011-06-01 株式会社豊田中央研究所 マイクロ波発熱複合材

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