JPH024871A - マイクロ波吸収発熱塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」二の利用分野〉 この発明は、電子レンジのマグネト（１ンから放射され
るマイク〔１波の照射により発熱し、被調理物に焦げ目
を付ける電子レンジ用発熱体に使用される塗料に関ずろ
。

〈従来技術〉 電子レンジとは、元来、マグネト〔１ンから放射された
マイクロ波をオーブン庫内に導いて被調理物に照射し、
被調理物自体を発熱させて調理を行なうようにした調Ｂ
Ｊ！　Ａである。したがって、被調理物に焦げ目が付け
ないのが特長であったが、調理の方法によっては、焦げ
目をつけた方がよい場合がある。そのため、焦げ口を付
けろことができる電子レンジとして、シーズヒータを内
蔵して、マイクロ波による被調理物への加熱に並行して
ヒータの発熱を被調理物に直接与えるようにしたらのが
提供されている。しかしながら、この電子レンジはこの
ように２１の加熱手段を用いるため、熱源としてマグネ
トロンとヒータを必要とし、高価格となる−１−１槽成
が複雑で装置全体が大形であるという欠点ををする乙の
であった。

そこで、本出願人は最近、この問題を収得゛４゛るらの
として、マイクロ波の照射により発熱４゛る電子レンジ
用発熱体の提案を行なった（実願昭６１−１／１９３７
２号）。この電子レンジ用発熱体は炭化けい素成形品に
よって形成した乙のである。

また、マイクロ波の照射により発熱ケろ電子レンジ用発
熱体としては、炭化けいそを無機あるいは／Ｔ機バイン
ダーを使用して金属板等にコーティングするしのも提案
されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上述のマイクロ波の照射により発熱する
焦げ目付き用電子レンジのための発熱体を炭化けい素成
形品で形成する場合は、複雑な形状の発熱体を作ること
が困難であった。

一方、炭化けいそを無機あるいはｆｒ機バインダーを使
用１してコーティングした発熱体の場合は、コーティン
グ方式であるため、基材の形状を変えることにより、種
々の形状の発熱体を作製できるが、■塗装作業が困Ｉｔ
であること、■金属基材に塗装したときの発熱効率が劣
ること、■形成塗膜の密着性及び耐久性に問題があるこ
と等により、実用化に至っていない。

そこで、この発明の目的は、電子レンジのマグネトロン
から放射されるマイクロ波の照射により発熱する焦げ目
付調理用の発熱体に優れた形状側」磁性、発熱効率、耐
久性を与えろことのできるマイクロ波吸収発熱塗料を提
供することである。

く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明のマイクロ波吸収発
熱塗料は、マンガン、亜鉛および鉄の酸化物を主成分と
し、キ；１．−り一温度か１５０〜２５０℃の範囲内に
あるフェライト粉と、耐熱樹脂ワニスとを所定の重量圧
で含んでいることを特徴とする。

ところで、」二足フェライト粉の粒径が１μより小さい
場合は樹脂への練り込みが困難になる」二、比表面積が
大きくなるため、発熱材の高温酸化劣化を起こし易くな
り、また一方、１０μ５１；り大きい場合は塗膜外観が
著しく悪化するなめ、平均粒径がｌ〜１０μの範囲のフ
ェライト粉を使用゛４゛るのが望ましい。

また、上記耐熱樹脂ワニスはシリコーン系の樹脂ワニス
であるのが望ましく、中でら、金属に対する密着、性に
優れたエポキシ変性シリ＝ｌ−ン樹脂ワニスであるのか
望ましい。

また、塗膜自身に食品に対する非粘着性を必要とする場
合は、上記耐熱樹脂ワニスはフッ素系樹脂ワニスである
のが望ましい。

く作用〉 上記マイクロ波吸収発熱塗料を、必要に応じて板金加工
された金属板上に吹き付けあるいはハケ塗りにより塗装
することによってマイクロ波吸収発熱体が作られる。上
記塗料は耐熱樹脂ワニスを含んでおり、これがバインダ
ーとして働くので、上記塗料に含まれたフェライト粉は
この耐熱樹脂ワニスを介して金属基打上に強固に固着さ
れる。

上記マイクロ波吸収発熱体を電子レンジに内蔵ずろと、
次のように作用する。

上記発熱体はマイク【Ｊ波の照射を受けるとこれを吸収
し発熱”４°る。フェライト粉はマイクロ波を効率よく
吸収し発熱するマンガン、亜鉛および鉄の酸化物を主成
分とし、キューリー点が１５０〜２５０℃であるため、
マイクロ波が照射され始めた昇温の立ち上がり時期には
効率よくマイクロ波を吸収し発熱するが、キューリー点
を超えた温度まで昇温すると磁性特性の変化によりマイ
クロ波の吸収効率が落ち、最終的にはキューリー点付近
で発熱体自身の温度が保持される。被調理物に効率良く
焦げ目を付けるための温度は約１５０’Ｃ以」二が必要
であるので、被調理物を効率よく焦げ目を付はシ、１理
ができろ。しから発熱体の温度は２５０℃以上にならな
いため、バインダーとして用いている耐熱樹脂は劣化し
にくく発熱体として耐久性の良いものとなり、金属を基
材として用いるので強度的にも良好な乙のになる。また
、基材の形状を変えるだけで、種々の形状の発熱体が容
易に作製される。

また、本発明のマイク［１波吸収発熱塗料を金属基材の
片面に塗布した発熱体においては、照射されたマイクロ
波は金属基材によって発熱体を透過するのを阻止され、
完全に反射される。ずな４つち、発熱体の一方の面から
入射したマイクロ波は他方の而に透過することがなく、
マイクＵ７波が直接波？Ｊ７Ｊ理物に接触しては困る調
理（例えば、イースト閑の発酵加熱）用の発熱体として
６使用できる。

〈実施例〉 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明す。

第１図は本発明の一実施例のマイク【１波吸収発熱塗料
の配合原料と配合比を示したしのである。

この図に示すように、主たる配合原料は、バインダーと
して働く耐熱樹脂ワニスとしての不揮発分を５０％含む
エポキシ変性シリコーンワニス、発熱材としてのマンガ
ン、亜鉛および鉄の酸化物を主成分とするフェライト粉
であり、これに、有機ベントナイト 族系溶剤を加えている。これらの原料のうちエポキシ変
性シリコーンワニスとフェライト粉と沈降防止剤はそれ
ぞれ５０、＋００、０．７の配合比で配合する。

上記エポキシ変性シリコーンワニスは耐熱樹脂の中でら
特に金属に対ずろ密着性のよいものである。また、マン
ガン、亜鉛、鉄の酸化物を主成分とするフェライト粉は
昇温制御機能を有し、磁性特性の転換点であるキューリ
ー点が１５０〜２５０℃で、平均粒径は約３μである。

粒径が１μ以下であると、樹脂への練り込みが困■ｔに
なる上、比表面積が大きくなるため、発熱材の高温酸化
劣化を起こし易くなり、また一方、ＩＯμ以上であると
、塗膜外観が著しく悪化するためである。また、キュー
リー点が１５０〜２５０℃のフェライト粉を使用１４′
るのは、前述した，１；うに、焦げ目を付けるには最低
！５０℃の温度が必要なこと、又、２５０℃以−ににな
ると、耐熱樹脂ワニスの寿命が短くなることによる。

」二足原料のうらエポキシ変性シリコーンワニスとフェ
ライト粉と沈降防止剤を」ユ記配合比でらって配合した
しのを３本ロールまたは自動乳鉢で十分に混合、混練４
゛る。このとき、混合、混線状態が不十分であると、金
属」１【材等に塗膜を形成し１こときに亀裂や膨れ現象
を起こ′４°からである。そのため、自動乳鉢の場合に
は、２〜３時間混合、混練ケる必要がある。混合、混線
が終了すると、芳香族系溶剤を適ｌｉ１加えて適当な粘
度になるように調整を行なう。以」−のブ〔１セスで本
実施例のマイク【１波吸収発熱塗料が作製される。

この塗料を、吹き付けやハケ塗り等の方法を用いて、第
４図に示すように、発熱体としての発熱容器５用のアル
ミＪ，１．．材５ｃに３００μ程度の塗膜厚になるよう
に塗布して、塗膜５ａを形成する。

塗膜厚は厚ければ厚い程昇温速度が大きくなるが、３５
０μ以上らの厚さの塗膜を、次の乾燥、焼き付は工程に
おいて１度に焼き付けると膨れ現象が発生ずるため、上
述のように３００μ程度にしておくのが望ましい。乾燥
、焼き付は条件としては、８０℃で３０分間乾燥した後
、３５０℃で３０分間焼き付けを行なうのが最適である
。

第２図は」二足塗料を８０ｍｍ角で厚さ２ＩｌｌＩＲの
アルミ板の片面に塗膜形成した試料に５００Ｗ出力のマ
イク「ｌ波を照射したときの、照射時間に対する塗装面
と塗膜か形成されていない反対面（アルミ話材面）の表
面ｉ１．五度の関係を示したものである。

次に、第４図に示す上記発熱容器５を電子レンジに使用
して行う焦げ目専１理の一例を第３図を用いて１悦明す
る。

第３図において１はマイクロ波加熱用の熱源となるマグ
ネトロン、２はこのマグネトロン１から発信されたマイ
クロ波を照射口３からオーブン４へ導く導波管である。

オーブン４内には上記構成の発熱容器５が着脱自在に設
置されている。この発熱容器５は取り外し自在の上蓋を
備える。

いま、」二足発熱容器５の内部にはパンを焼くために、
パン粉、イースト菌、水を適度に配合し、練り終えられ
たパン生地６が入れられている。オーブン４内に照射さ
れたマイクロ波は発熱容器５で吸収され熱変換されて、
パン生地６を加熱する。

発熱容器５の温度が４０９Ｃ　＋ｉｉｉ後になるように
、マグネト［ｌン１からのマイクロ波発信をＯ　Ｎ　−
　Ｏ　ＦＦ制御し、１〜２時間その温度を保持した後、
今度は発熱容器５の温度が約１６０℃になるようにさら
にマイクロ波を約５０分間照射するとパン焼きシ．ＸＩ
理が完了し、表面がこんがり焦げた見た［１にらおいし
そうなパンが出来上がる。焼き上げ時のマイク［ｌ波の
照射条件としては、５００Ｗ出力でＯＮを２７秒モして
Ｏ　ｌ”　Ｆを５秒の制御を操り返すのが適当である。

なお、上記実施例では耐熱樹脂ワニスとしてエポキシ変
性シリコーンワニスを使用したが、他のシリコーン系樹
脂ワニスであってもよく、また塗膜自身に食品に対−４
゛る非粘着性を特徴とする特許はフッ素糸樹脂ワニスを
用いるのもよい。また、材料の配合比は本実施例のらの
に限るものではなく、フェライト粉が５０〜９０重量百
分率で含まれるようにすれば望ましい。

〈効果〉 以」―より明らかなように、本発明のマイクロ波吸収発
熱塗料はキューリーｌＡＡ度が１５０〜２５０°Ｃの範
囲内にあるフェライト粉と耐熱樹脂ワニスとを所定の重
量比で含むので、パンなどに焦げ目をつけるのに必要な
１５０〜２５０°Ｃの範囲までしか昇温することがな（
、したがって、耐熱樹脂ワニスを劣化さＵることかなく
、焦げ目を良好な状態で付けることができる。また、こ
の発明のマイクロ波吸収発熱塗料は他金属板に塗布した
ときの発熱効率か高く、しかも塗装作業が容易であるの
で、種々の形状の容器等に簡単に塗装でき、この塗料を
塗布した金属板等は被調理物に焦げ目を付けろ７１子レ
ンジ用の発熱体として使用すれば、最適なしのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のマイク〔ｌ波吸収発熱塗料の代表的な
配合例を示す図、第２図はアルミ基村上に」−記塗料を
塗装したときのマイクロ波照射時間に対する塗装面およ
びアルミ基祠面の表面温度の関係を示す図、第３図は、
−に記塗料を使用した電子レンジ用発熱容器を配設した
電子レンジの概略図、第４図は第３図の発熱容器の断面
拡大図である。 Ｉ・・・マグネト〔１ン、２・・・導波管、３・・・照
射ＩＩＩ、４・・・オーブン、　　　５−発熱容器、５
ａ・・・マイクロ波吸収発熱塗料で形成された塗膜、５
ｃ・・・アルミ基材。 特　許　出　願　人　ンヤーブ株式会社代理人弁理士１
１を山　葆１也Ｉ名 第１図 第３図 第２図 マイクＯシｌＬ所１１１手間

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マンガン、亜鉛および鉄の酸化物を主成分とし、
   キューリー温度が１５０〜２５０℃の範囲内にあるフェ
   ライト粉と、耐熱樹脂ワニスとを所定の重量比で含むマ
   イクロ波吸収発熱塗料。