JPH1116338A - リライタブル・キャパシティブ・データカード - Google Patents

リライタブル・キャパシティブ・データカード

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JPH1116338A
JPH1116338A JP9179163A JP17916397A JPH1116338A JP H1116338 A JPH1116338 A JP H1116338A JP 9179163 A JP9179163 A JP 9179163A JP 17916397 A JP17916397 A JP 17916397A JP H1116338 A JPH1116338 A JP H1116338A
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JP
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rewritable
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capacitive
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data card
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JP9179163A
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English (en)
Inventor
Koichi Awano
好一 粟野
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Tokyo Mechatronics Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Mechatronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所有者のID番号等の固定情報や残金等の可
変情報を記憶する他に、各種情報データを書き換え可能
とする。これにより、利用範囲の拡大並びに利用者等の
利便性を向上させる。 【解決手段】 リライタブル・キャパシティブ・データ
カードは、キャパシティブ・データを記憶するキャパシ
ティブ記憶領域8と磁気データを記憶する磁気記憶領域
6とを備えたハイブリッド・データカードである。更
に、このデータカードに、各種情報データを記憶させる
とともに該磁気データを書き換え自在なリライタブル領
域22を設ける。このリライタブル領域22を設ける位
置は、書換の際に上記磁気記憶領域6等に対して悪影響
を及ぼさない位置とする。又、キャパシティブ記憶領域
8に対しては、設ける位置やその大きさ等は任意であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路内にヒュー
ズを内蔵し、このヒューズの状態によってデータのビッ
トを表すキャパシティブ・データカードの改良に関し、
このようなキャパシティブ・データカードに、各種情報
データの書き換えを自在としたリライタブル領域を設け
ることにより、書き換え自在(rewriteable)なキャパシ
ティブ・データカードとして利用可能とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】公衆電話や交通機関等において、支払い
の釣り銭を不要とするデータカード(所謂プリペイドカ
ード)を利用することが普及している。このようなデー
タカードを用いて支払いを行うことは、利用者にとって
は、予め小銭を用意する必要がなく、又、釣り銭の受け
取りに手間取ったりする等の煩わしさがないため、迅速
な支払いが可能になる。一方、このようなデータカード
で支払いを受ける者にとっては、現金を扱わないため、
盗難の被害に会うことが避けられる等の利点がある。
【0003】上述したようにプリペイドカードとして利
用されるデータカードのうち、低価格で省エネルギーな
データカードとして、コンデンサを有する回路の一部を
なすキャパシティブ・データカードが考えられている
(例えば、米国パテントNo.4280119、或い
は、1995年5月26日の国際出願WO95/142
85号明細書参照)。このようなキャパシティブ・デー
タカードの基本的な構成について、以下に説明する。
【0004】このキャパシティブ・データカードは、図
7に示すように、カード部lが読み取り装置(read
er)側に形成させた検出部2と一体になることによ
り、コンデンサを有する回路3を形成する。カード部l
には、抵抗R1と、この抵抗R1の各端に結線接続させ
る、コンデンサの一部を形成する電極部1a、1bとを
設けている。一方、検出部2には、電源4の各端子に結
線接続される、コンデンサの一部を形成する電極部2
a、2bを設けている。そして、上記カード部1が検出
部2に挿着された場合、図示のように、各電極部1a、
2a、1b、2b間に、空気を挟んだ空気コンデンサ3
a、3bを有する回路が形成される。
【0005】このようにして形成させた回路3では、抵
抗R1に高い電圧で電流を流すことにより焼き切ると使
用済みとなり、焼き切っていない状態が未使用のビット
となり、1つの閉回路で1ビットの信号が与えられる。
このため、任意個数の閉回路を形成させることにより必
要な桁数を有する信号を記憶可能なデータカードを構成
できるようになる。尚、このようにして記憶させたデー
タを、キャパシティブ。データと称する。
【0006】更に、図8に示すように、キャパシティブ
・データカード5に、キャパシティブ・データの記憶に
係るキャパシティブ記憶領域8と、磁気データの記憶に
係る磁気記憶領域6と、を設けたもの(いわゆるハイブ
リッド型のもの)も考えられている。このような各記憶
領域6、8には、カード発行年月日、カード使用者の暗
証番号等の固定データ及び残高(カードの残金)等の可
変データを、適宜、記録する。尚、上記磁気記憶領域6
には、カード5の読み書き方向に、記憶量に応じた磁気
トラック7が設けられている。これに対し、上記キャパ
シティブ記憶領域8は、次述するような構成を有する。
【0007】すなわち、このキャパシティブ記憶領域8
は、図9に示すように、その一面側に、後述する入出力
部16(次述する図10参照)の電極配置に一致するよ
うに一列に配設した複数個の第一電極9を配置させると
ともに、この第一電極9の列と平行に配置させた長尺な
第二電極10を配置させる。各第一電極9と第二電極1
0とは、ヒューズ11、11で接続する。このヒューズ
11が無傷の場合は、第一電極9と第二電極10との間
を自由に電流が流れ、非常に抵抗の小さい状態にある。
上記ヒューズ11が溶断した場合は、電流の流れを減少
させるのに充分な抵抗増加を生じる。
【0008】次に、上記キャパシティブ・データカード
5の読み書き装置(reader/writer)の構
成について、簡単に説明する。このカード5の読み書き
装置の入出力部は、図10に示すように、カード5を載
置させて読み書き可能な位置まで送る送り台12と、こ
の送り台12の上方からカード5に移送力を加え読み書
きできる位置まで移動させる送りローラ13と、この送
りローラ13を回転させるための回転動力を供給するモ
ータ14と、上記磁気記憶領域6に磁気データの読み書
きを行う磁気へッド15と、送り台12の終端に設けら
れた入出力部16の真上に設けられカード5を押圧する
クッションラバーケース17と、このクッションラバー
ケース17の上面に設けたテーパ板17aと、このテー
パ板17aを上から押圧するローラ18、18を取り付
けたレバ−19と、このレバ−19を動作させるソレノ
イド20と、入出力部16の端縁部にカード5が送られ
て来たことを検出するエッジングセンサ21と、を備え
る。尚、この読み書き装置の一部(例えば、上記入出力
部16)には、前記図7に示すような検出部2が設けら
れ、キャパシティブ記憶領域8に記憶されているデータ
の読み出しを自在としている。上記カード5は、このよ
うな読み書き装置により、各種データの読み取り或いは
書き込みが行われる。
【0009】上述したようなキャパシティブ記憶領域8
と磁気記憶領域6とを備え、上述したような読み書き装
置によりキャパシティブデータや磁気データの読み出し
及び書き込みをされるキャパシティブ・データカード5
においては、上記固定データと可変データとのいずれを
も記録できるため、実用性に富み、データカードの普及
に寄与できる。尚、上記磁気記憶領域6に代えて、集積
回路によってデータを記憶するIC記憶領域を設けたも
のも考えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなキャパシティブ記憶領域8を備えた従来のキャパシ
ティブ・データカード5においては、以下に述べるよう
な改良の余地があった。即ち、上述したようなキャパシ
ティブ・データカード5は、例えばスーパーマーケット
等の小売店においてプリペイドカードとして利用される
ことが考えられるが、このような小売店の場合、例え
ば、いわゆるポイントサービス制度を設ける場合があ
る。言い換えれば、当該店舗における利用回数、或は購
入金額に応じて利用者に得点(ポイント)を与え、得点
数に応じて各種景品を贈与したり、購入金額の割引を行
うようにしている。このようなポイントサービスを行う
場合、従来は所定の用紙に店員がスタンプを押印した
り、所定の台紙に所定のシールを貼着していくような方
法が取られていた。しかしながら、このようにスタンプ
を押印したり、シールを貼着することは、小売店側にと
ってはスタンプやシールの用意、スタンプの押印等の面
倒が生じ、利用者側にとっては買い物時における所定の
用紙の持参、シールの貼着作業等の面倒が生じる。
【0011】上記キャパシティブ・データカードに、上
記ポイントを記録可能とすることができれば、上述した
ような各種面倒が解消され、小売店側にとっても利用者
側にとっても好都合である。特に、上記キャパシティブ
・データカードに、上述のようなポイントを記録可能な
構成を付加した場合、本来、キャパシティブ・データカ
ードの有する高い改竄防止効果に加えて、上述したポイ
ントサービスを実施する際の利便性が向上する。しかし
ながら、このような構成を付加したキャパシティブ・デ
ータカードは従来知られておらず、又、カードのスペー
ス上の制約やそれぞれの記憶容量の確保等の問題により
実現化が容易ではなかった。従って、上述したような、
上記ポイント等の情報データの書き換えを行えるリライ
タブル領域を設けたキャパシティブ・データカードの実
現が、小売店側からも利用者側からも望まれていた。こ
のような要望は上記小売店及びその利用者にとどまら
ず、例えばパチンコ店における玉交換用カード、病医院
の診察カード、会社施設等へ入退カード等として利用す
べく、種々の分野で上記リライタブル領域を設けたキャ
パシティブ・データカードの実現が望まれていた。
【0012】尚、従来知られている、テレフォンカード
と同様の磁気カードに、上述したリライタブル領域を設
けても、ポイントサービスを実施する等にあたって同様
の効果を得られると思われるが、前述したように磁気カ
ードは改竄が比較的容易であるため、上記キャパシティ
ブ・データカードに上記リライタブル領域を設ける構造
が、数段勝る。又、キャパシティブ記憶領域8と磁気記
憶領域6とを備えたキャパシティブ・データカードにお
いて、磁気記憶領域6の面積を増大させ、この増大させ
た磁気記憶領域6に、上記残高等のデータとともに前記
ポイント等の各種データを書き込み及び読み出し自在に
構成する(磁気記憶領域6にリライタブル領域としての
機能を付加する)ことも考えられる。しかしながら、上
記磁気記憶領域6にリライタブル領域としての機能を付
加することは、情報データの書き換えの際に、すでに記
憶されているデータ(例えば、前記固定データ等)が消
去されてしまう等のため、採用することはできない。
【0013】この発明に係るリライタブル・キャパシテ
ィブ・データカードは、上述のような事情に鑑みて創案
されたもので、その目的とするところは、キャパシティ
ブ・データカードが有する高い改竄防止効果をそのまま
に、書き換えを要する各種情報データの書き込みを確実
に行える構造を得るべくなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るリライタブル・キャパシティブ・デ
ータカードは、請求項1に記載したように、キャパシテ
ィブ・データを記憶するキャパシティブ記憶領域を備え
たキャパシティブ・データカードに、情報データの書き
換えを自在としたリライタブル領域を設けたことを特徴
とするものである。このようなリライタブル領域を設け
るキャパシティブ・データカードとしては、単に、キャ
パシティブ記憶領域のみを設けたキャパシティブ・デー
タカードであっても、上記キャパシティブ記憶領域に加
えて磁気記憶領域とIC記憶領域との少なくとも一方を
設けた、いわゆるハイブリッド・キャパシティブ・デー
タカードであっても、いずれであっても良い。
【0015】この発明に係るリライタブル・キャパシテ
ィブ・データカードは、上述のように構成されるため、
所有者のID番号等の固定情報や残金等の可変情報の他
に、書き換えを要する各種情報データを、上記リライタ
ブル領域に書き込んで記憶することができる。この結
果、その利用範囲並びに利用者等の利便性が著しく向上
する。
【0016】尚、前記リライタブル領域は、請求項2に
記載したように、磁場の方向に配向する磁性材によって
構成することができる。このような磁性材は、微小範囲
ごとに、例えばカードに平行な磁場とカードに垂直な磁
場とを与えることにより、それぞれの微小範囲ごとに上
記カードと平行或は垂直な方向に配向させることによっ
て情報データを書き換え可能にできる。このような磁性
材を採用した場合における情報データの読み出しは、上
記カードに光を当て、上記微小範囲ごとの磁性材の配向
方向による反射方向(反射強度)の違い(明暗)を認識
することで行う。又、磁性材としては、請求項3に記載
したように、鉄(Fe)単体、または、鉄とニッケル
(Ni)とを含む合金、若しくは、鉄とニッケルとクロ
ム(Cr)とを含む合金等、を採用できる。更に、上記
磁性体の形状としては、請求項4に記載したように、球
状、針状、板状、フレーク状等のものを採用できる。こ
のような磁性材は、紙或はフィルムシート等の基材の上
面と透明なフィルムシートの下面との間に、層状に設け
る。尚、上記磁性材の反射率を向上させるために、上記
基材の上面と磁性材の層との間に、アルミニウム(アル
ミニウム合金を含む)や銀等の層を、例えば蒸着により
形成しても良い。また、上記基材の下面及び透明なフィ
ルムシートの上面に適宜の材料製のコーティング層を設
け、カード自体及びカードを構成する各種材料の保護等
を図ることができる。
【0017】又、前記ハイブリッド・キャパシティブ・
データカードにこの発明を適用して成るリライタブル・
キャパシティブ・データカードの場合、請求項5に記載
したように、磁気記憶領域は、前記リライタブル領域の
書き換え時における熱影響等の外的影響の及ばない位置
に形成する。請求項10に記載したように、IC記憶領
域を設けている場合にも、このIC記憶領域を前記リラ
イタブル領域の書き換えの際における熱影響等の外的影
響の及ばない位置に形成することが好ましい。すなわ
ち、上記リライタブル領域に各種情報データを書き込む
場合、書き込み装置は、当該領域に既に書き込まれてい
るデータを消去したり新たに書き込む際に、当該領域を
加熱する方式を採用することが多い。このような方式の
場合、上記磁気記憶領域やIC記憶領域に、この加熱に
よる影響が及ばないように配慮する。上記キャパシティ
ブ記憶領域も、この外的影響が及ばないように配慮す
る。
【0018】上述のような磁気記憶領域やIC記憶領域
の設けられる位置としては、請求項6乃至請求項9に記
載したような位置が考えられる。すなわち、互いに接合
される1対の基材のうちの一の基材の表面に、前記キャ
パシティブ記憶領域と並列若しくはこのキャパシティブ
記憶領域の上方に積層した状態で磁気記憶領域やIC記
憶領域を形成するとともに、前記リライタブル領域を、
他の基材の表面若しくは裏面に形成(請求項6)した
り、互いに接合される1対の基材のうちの一の基材の表
面に、前記キャパシティブ記憶領域と並列若しくはこの
キャパシティブ記憶領域の上方に積層した状態で前記リ
ライタブル領域を形成するとともに、前記磁気記憶領域
やIC記憶領域を、他の基材の表面に形成(請求項7)
したり、更には、互いに接合される1対の基材のうちの
一の基材の表面に、前記リライタブル領域を前記磁気記
憶領域やIC記憶領域と並列した状態で形成するととも
に、前記キャパシティブ記憶領域を、他の基材の表面に
形成(請求項8)したり、或は、これらリライタブル領
域と前記磁気記憶領域やIC記憶領域と前記キャパシテ
ィブ記憶領域とを、一の基材の表面に互いに並列した状
態で形成(請求項9)する。尚、いずれの場合であって
も、リライタブル領域への書き込み等の際の上記加熱手
段による熱等の外的影響が、磁気記憶領域等に及ばない
ようにする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態例に
ついて、図面を参照しつつ説明する。図1は、第一形態
例を示す略分解斜視図であり、本形態例におけるリライ
タブル・キャパシティブ・データカードは、前述した従
来のキャパシティブ・データカード5(図8参照)と同
様、キャパシティブデータの記憶に係るキャパシティブ
記憶領域8と、磁気データの記憶に係る磁気記憶領域6
と、各種情報データを書き換え自在としたリライタブル
領域22と、を備えている。言い換えれば、上記キャパ
シティブ記憶領域8に加えて磁気記憶領域6を設けた、
いわゆるハイブリッド・キャパシティブ・データカード
に、更に、リライタブル領域22を設けて成る。上記キ
ャパシティブ記憶領域8は、例えば、8行16列のマト
リクス状に形成している。尚、この発明は、上記ハイブ
リッド・キャパシティブ・データカードのみを前提とす
るものではなく、単に、キャパシティブ記憶領域8のみ
を設けたキャパシティブ・データカードに、上記リライ
タブル領域22を設けることにより構成しても、或は、
上記キャパシティブ記憶領域8に加えてIC記憶領域2
8(図5参照。図1には図示せず。)を設けて成るハイ
ブリッド・キャパシティブ・データカードに、リライタ
ブル領域22を設けることで構成しても良い。
【0020】本第一形態例の場合、上記リライタブル領
域22は、図6に示すように、磁場の方向に配向する磁
性材26、26によって構成している。この磁性材26
としては、鉄(Fe)単体、又は、鉄とニッケル(N
i)とを含む合金、若しくは、鉄とニッケルとクロム
(Cr)とを含む合金等、を採用できる。このような合
金製の磁性体26は、球状、針状、板状、フレーク状等
の形状としている。このような形状は、ハンマーミル等
の従来知られた装置を使用して加工できる。上記磁性材
26は、紙或はフィルムシート等の基材23の上面と、
透明なフィルムシート24の下面と、の間に磁性材層2
5として設けられる。尚、上記磁性材26の反射率を向
上させるために、上記基材23の上面と磁性材層25と
の間にアルミニウム(Al)或はアルミニウム合金や、
銀等の層(図示省略)を、例えば蒸着により形成してい
る。又、上記基材23の下面及び透明なフィルムシート
24の上面に適宜の材料製のコーティング層(図示せ
ず)を設け、リライタブル・キャパシティブ・データカ
ード自体及びこのカードの構成各部材の保護やこのカー
ド自体の反り防止を図っている。
【0021】尚、本形態例におけるリライタブル・キャ
パシティブ・データカードにおいては、前記リライタブ
ル領域22に記憶された内容を消去したり、或は新たな
データを書き込んだりする場合に、書き込み装置(消去
装置を含む)に設けたサーマルヘッド等の加熱手段(図
示せず)によって加熱することにより行うように構成し
ている。尚、このような書き込み装置は公知であるた
め、詳細な説明は省略する。上記書き込み装置が上述の
ような加熱手段を有することにより、上記磁気記憶領域
6は、前記リライタブル領域22の書き換えの際(消去
時及び書き込み時)における熱影響の及ばない位置に形
成する。以下に、上記各領域6、8、22(更には、I
C記憶領域28)の配置例について説明する。
【0022】先ず、本形態例(図1)は、互いに接合さ
れる1対の基材23、27のうちの一(図1の上方)の
基材27の表面27aに、前記キャパシティブ記憶領域
8と磁気記憶領域6とを並列にして設けるとともに、前
記リライタブル領域22を、他(図1の下方)の基材2
3の表面23a(図1の下面)に形成している。この図
1に示す構成において、それぞれの領域6、8、22に
記憶するデータを読み込む場合、前述した読み取り装置
の挿入部にこのカード全体を挿入し、各領域6、8、2
2のデータを読み取り可能なヘッドにより読み込む。磁
気記憶領域6の残高を記すべく、この磁気記憶領域6に
穿孔したり、或は残高等を記録する場合には、この磁気
記憶領域6に対応する位置に設けられた書き込み手段に
より行う。
【0023】一方、リライタブル領域22にデータを書
き込んで記憶させたり或はこれらデータを消去したりす
る場合、当該書き込み装置の書き込みヘッド或は消去ヘ
ッドに上記リライタブル領域22が対向する位置に、こ
のカードを挿入する。従って、上記リライタブル領域2
2がカードの長手方向先端部に設けられている場合に
は、カードの先半部を挿入する。これにより、外的影響
の一であるサーマルヘッドによる熱影響は、上記磁気記
憶領域6等には及ばない。尚、上記書き込みヘッドと消
去ョヘッドとは、別体の装置にそれぞれ設けても、一の
ヘッドにより両方の機能を持たせても、いずれでも良
い。又、カード全体を一の装置に挿入し、この一の装置
により、各領域6、8、22に記憶されたデータの読み
出しや各領域6、22の書き込みを行うように、当該装
置を構成することもできる。この場合には、上記加熱手
段であるサーマルヘッドの熱影響が、上記磁気記憶領域
6やキャパシティブ記憶領域8に及ばないように、サー
マルヘッドの配設位置、加熱制御等を配慮する。
【0024】次に、図2に示す第二形態例は、互いに接
合される1対の基材23、27のうちの一(図2の上
方)の基材23の表面23aに、前記キャパシティブ記
憶領域8とリライタブル領域22とを並列して設けると
ともに、前記磁気記憶領域6を、他(図2の下方)の基
材27の裏面27bに形成している。この図2に示す構
成において、リライタブル領域22にデータを書き込ん
で記憶させたり或はこれらデータを消去したりする場
合、一例として、上記リライタブル領域22を設けた、
このカードの長手方向(図2の斜め左右方向)一端部
(図2の右下端部)を上記書き込み装置の挿入部に挿入
する。その他、前述した第一形態例の場合と同様に、一
の装置で各領域6、8、22のデータの読み出しや各領
域6、22へのデータの書き込みを行えるように構成す
ることができる。又、磁気記憶領域6は1対の基材2
3、27に挟まれた状態で、カードの厚さ方向中間部に
設けられる。従って、上記サーマルヘッドによる熱影響
は、この磁気記憶領域6に及ぶことがない。
【0025】次に、図3に示す第三形態例は、1対の基
材23、27のうちの一(図3の上方)の基材23の表
面23aに、リライタブル領域22と磁気記憶領域6と
を、このカードの長手方向(図3の斜め左右方向)に亙
って、互いに平行に形成するとともに、キャパシティブ
記憶領域8を、他(図3の下方)の基材27の表面27
aに形成したものである。この図3に示す構成におい
て、リライタブル領域22にデータを書き込ん記憶させ
たり或はこれらデータを消去したりする場合、或は各領
域6、8、22のデータを読み込む場合における装置や
その方法については、前述した第一、第二の各形態例の
場合と同様である。又、サーマルヘッドが、リライタブ
ル領域22に対応する位置に設けられており、上記磁気
記憶領域6には、その熱影響が及ばないようにしている
ことも同様である。尚、上記磁気記憶領域部分6に適宜
の部材によってコーティング層を設けて、より確実な熱
影響の防止を図ることもできる。
【0026】次に、図4に示す第四形態例は、1対の基
材23、27のうちの一(図4の上方)の基材27の表
面27aに、キャパシティブ記憶領域8と磁気記憶領域
6とを積層して設けるとともに、リライタブル領域22
を、他(図4の下方)の基材23の表面23aに形成し
ている。この図4に示す構成において、リライタブル領
域22等にデータを書き込んだり消去したりする場合等
の装置並びに読み書き方法については、前述した第一乃
至第三形態例の場合と同様である。又、サーマルヘッド
の設置位置についても同様であり、上記サーマルヘッド
による熱影響が、上記磁気記憶領域6等に及ばないよう
にする。尚、本形態例の場合、上述したように、キャパ
シティブ記憶領域8と磁気記憶領域6とを積層して設け
ることにより、これら両者6、8の面積が増大するた
め、それぞれの領域6、8における記憶容量を増大させ
ることが可能になる。
【0027】次に、図5に示す第五形態例は、1対の基
材23、27のうちの一(図5の下方)の基材23の表
面23aに、キャパシティブ記憶領域8とリライタブル
領域22とを並列させて設けるとともに、IC記憶領域
28を、他(図5の上方)の基材27の表面27aに形
成している。この図5に示す構成において、リライタブ
ル領域22等にデータを書き込んだり消去したりする場
合等の装置並びに記憶領域22等にデータを書き込んだ
り消去したりする場合等の装置並びに読み書き方法につ
いては、前述した第一乃至第四形態例の場合と同様であ
る。又、サーマルヘッドの設置位置についても同様であ
り、上記サーマルヘッドによる熱影響が、上記磁気記憶
領域6等に及ばないようにする。
【0028】尚、図示は省略したが、上述した各例の他
に、1対の基材23、27のうちの一の基材23の表面
に、前記キャパシティブ記憶領域8と並列若しくは積層
した状態で前記リライタブル領域22を形成するととも
に、前記磁気記憶領域6やIC記憶領域28を、他の基
材27の表面に形成したり、更には、1対の基材23、
27のうちの一の基材23の表面に、前記リライタブル
領域22を前記磁気記憶領域6やIC記憶領域28と並
列した状態で形成するとともに、前記キャパシティブ記
憶領域8を、他の基材27の表面に形成したり、或は、
これらリライタブル領域22と前記磁気記憶領域6やI
C記憶領域28と前記キャパシティブ記憶領域8とを、
一の基材23の表面に互いに並列した状態で形成するこ
ともできる。尚、いずれの場合であっても、上記加熱手
段による熱等の外的影響が、磁気記憶領域6等に及ぼさ
れないよう配慮する。
【0029】例えば、1対の基材23、27のうちの一
の基材23の表面で、カードの長手方向一側半部に前記
キャパシティブ記憶領域8を、このキャパシティブ記憶
領域8に並列した状態で、上記カードの長手方向他側半
部に前記リライタブル領域22を、それぞれ形成すると
ともに、前記磁気記憶領域6やIC記憶領域28を、他
の基材27の表面に形成した場合、リライタブル領域2
2のデータ消去や書き込みの際に使用する装置へは、こ
のカードの長手方向他半部のみを挿入するようにして、
上記加熱手段による熱影響が、磁気記憶領域6等に及ぼ
されないよう配慮する。
【0030】次に、上記キャパシティブ記憶領域8、磁
気記憶領域6について、簡単に補足しておく。上記キャ
パシティブ記憶領域8は、伝導体蒸着層の表面にポリエ
チレンフィルム層が積層されており、更に、このように
構成されたキャパシティブ記憶領域8の表面にはコーテ
ィング層が設けられている。又、上記磁気記憶領域6
は、従来から知られているプリペイドカードの構成と同
様であり、例えばカードの読み書き方向に磁気トラック
を設ける等により構成されている。そして、上記各記憶
領域6、8の両方に、「カード発行者番号」、「カード
発行年月日」、「カードの額面金額」、「カードの有効
期限」、「カード使用可データ(カード発行時に、カー
ド使用可能を表すために書き込む符号)」、「暗証番号
(システムがカ−ド利用者を登録した本人であると認識
するための番号)」等の固定情報を書き込み、上記磁気
記憶領域6にのみ、「カード前残高(決済前の残
高)」、「カード新残高(決済後の残高)」、「使用機
器番号(決済した機器番号)」、「使用店舗(決済した
店舗番号)」等の可変情報を書き込む。
【0031】上述のように構成される各形態例のリライ
タブル・キャパシティブ・データカードの各領域6、
8、22に記憶させている各データを、読み出したり、
或は、書き込んだりする際の作用は、前述したような読
み書き装置に挿着し、前述のようにして行う。特に、こ
の発明に係るリライタブル・キャパシティブ・データカ
ードの場合、上記リライタブル領域22を設けたことに
伴ない、このデータカードに、各種情報データを書き換
え可能とすることができる。すなわち、この発明に係る
リライタブル・キャパシティブ・データカードは、所有
者のID番号等の固定情報や残金等の可変情報の他に、
書き換えを要する各種情報データを、上記リライタブル
領域に書き込んで記憶することができる。このため、本
来キャパシティブ・データカードの有する高い改竄防止
効果に加えて、カードの利用範囲が広範なものとなり、
カード利用者にとっても、被利用者にとっても、その利
便性や実用性が大幅に向上する。例えば、前述したよう
に小売店におけるポイントサービス用の機能を持たせた
カード、パチンコ店における玉交換用カード、病医院の
診察カード、会社施設等へ入退カード等、として有効に
利用でき、種々の分野で著しい利便性を発揮する等、大
きな効果が生じる。
【0032】
【発明の効果】この発明のキャパシティブ・データカー
ドは、以上説明したように構成されているため、所有者
のID番号等の固定情報や残金等の可変情報の他に、書
き換えを要する各種情報データを、上記リライタブル領
域に書き込んで記憶することができるため、その利用範
囲並びに利用者等の利便性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第一形態例に係るキャパシテ
ィブ・データカードの分解斜視図である。
【図2】この発明の実施の第二形態例に係るキャパシテ
ィブ・データカードの分解斜視図である。
【図3】この発明の実施の第三形態例に係るキャパシテ
ィブ・データカードの分解斜視図である。
【図4】この発明の実施の第四形態例に係るキャパシテ
ィブ・データカードの分解斜視図である。
【図5】この発明の実施の第五形態例に係るキャパシテ
ィブ・データカードの分解斜視図である。
【図6】リライタブル領域の構成を説明するための縦断
側面図である。
【図7】キャパシティブ・データカードの基本構成を説
明するための略図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】従来のキャパシティブ記憶領域の回路構成を示
すブロック図である。
【図10】従来のキャパシティブ・データ・カード読み
書き装置を示す平面図である。
【符号の説明】
6 磁気記憶領域 8 キャパシティブ記憶領域 22 リライタブル領域 23 基材 25 磁性材層 26 磁性材 27 基材 28 IC記憶領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャパシティブ・データを記憶するキャ
    パシティブ記憶領域を備えたキャパシティブ・データカ
    ードに、情報データの書き換えを自在としたリライタブ
    ル領域を設けたことを特徴とする、リライタブル・キャ
    パシティブ・データカード。
  2. 【請求項2】 前記リライタブル領域は、磁場の方向に
    配向する磁性材によって構成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載のリライタブル・キャパシティブ・
    データカード。
  3. 【請求項3】 前記磁性材が、鉄若しくは鉄を含む合金
    であることを特徴とする、請求項2に記載のリライタブ
    ル・キャパシティブ・データカード。
  4. 【請求項4】 前記磁性材の形状が、球状と針状と板状
    とフレーク状とのうちの少なくともいずれか一であるこ
    とを特徴とする、請求項2乃至請求項3のいずれかに記
    載のリライタブル・キャパシティブ・データカード。
  5. 【請求項5】 前記リライタブル・キャパシティブ・デ
    ータカードは、磁気データの記憶のみを行う磁気記憶領
    域を備えており、この磁気記憶領域は、前記リライタブ
    ル領域の書き換えの際における外的影響の及ばない位置
    に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載のリライタブル・キャパシティブ
    ・データカード。
  6. 【請求項6】 前記磁気記憶領域は、互いに接合される
    1対の基材のうちの一の基材の表面に、前記キャパシテ
    ィブ記憶領域と並列若しくは積層した状態で形成されて
    おり、前記リライタブル領域は、他の基材の表面若しく
    は裏面に形成されていることを特徴とする、請求項5に
    記載のリライタブル・キャパシティブ・データカード。
  7. 【請求項7】 前記リライタブル領域は、互いに接合さ
    れる1対の基材のうちの一の基材の表面に、前記キャパ
    シティブ記憶領域と並列若しくはこのキャパシティブ記
    憶領域の上方に積層した状態で形成されており、前記磁
    気記憶領域は、他の基材の表面に形成されていることを
    特徴とする、請求項5に記載のリライタブル・キャパシ
    ティブ・データカード。
  8. 【請求項8】 前記リライタブル領域は、互いに接合さ
    れる1対の基材のうちの一の基材の表面に、前記磁気記
    憶領域と並列した状態で形成されており、前記キャパシ
    ティブ記憶領域は、他の基材の表面に形成されているこ
    とを特徴とする、請求項5に記載のリライタブル・キャ
    パシティブ・データカード。
  9. 【請求項9】 前記リライタブル領域と前記磁気記憶領
    域と前記キャパシティブ記憶領域とが、一の基材の表面
    に互いに並列した状態で形成されていることを特徴とす
    る、請求項5に記載のリライタブル・キャパシティブ・
    データカード。
  10. 【請求項10】 前記磁気記憶領域に代えて、若しくは
    この磁気記憶領域とともに、集積回路によってデータを
    記憶するIC記憶領域を設けたことを特徴とする、請求
    項5乃至請求項9のいずれかに記載のリライタブル・キ
    ャパシティブ・データカード。
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