JP2004258699A - 情報記録媒体および情報記録媒体印刷システム - Google Patents
情報記録媒体および情報記録媒体印刷システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】キャッシュカード、IDカードや定期券等のようなカード状記録媒体に目視可能に印刷する情報記録媒体印刷システムを提供する。
【解決手段】情報記録媒体は、可視情報として少なくとも1つの画像を含む変化情報を書き換え可能なリライト領域と、電子情報を記憶する記憶領域を有する記録媒体の基材を備えている。この情報記録媒体のリライト領域に、所持者の顔写真や利用履歴に応じた画像情報を印刷する領域と、所持者の個別情報とそれに応じた画像を印刷する領域を配置して、所持者の用意した写真と更新情報に応じてリライト領域を昇華型熱転写方式によって書き換えるようにした。また、リライト領域を電子ペーパーで構成するようにしてもよい。
【選択図】 図2
【解決手段】情報記録媒体は、可視情報として少なくとも1つの画像を含む変化情報を書き換え可能なリライト領域と、電子情報を記憶する記憶領域を有する記録媒体の基材を備えている。この情報記録媒体のリライト領域に、所持者の顔写真や利用履歴に応じた画像情報を印刷する領域と、所持者の個別情報とそれに応じた画像を印刷する領域を配置して、所持者の用意した写真と更新情報に応じてリライト領域を昇華型熱転写方式によって書き換えるようにした。また、リライト領域を電子ペーパーで構成するようにしてもよい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体および情報記録媒体印刷システムに関し、具体的には、キャッシュカード、IDカードや定期券等のようなカード状記録媒体に情報を目視可能に印刷する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、情報の記録媒体として、クレジットカード、キャッシュカード、ライセンスカード、IDカード、定期券、会員証等のカード状記録媒体が使われている。これらのカードは、そのカードの種類や発券団体を示す情報や保有者に関する情報を目視可能なように印刷した印刷領域と、カードの保有者に関する電子情報を記憶する磁気テープやICチップ等のような記憶領域を備えている。
【0003】
これらのカードでは、使用履歴のように変化する情報は記憶領域に記録されるが、中でもカードの所持者が確認したい情報、例えば、プリペイドカードの残高、ポイントカードの所有ポイント数、図書館の借り出した図書名と返却日等は目視できると便利である。
【0004】
また、このようなカードは使い捨てであり、有効期限が切れたり、残高がゼロになると廃棄処分となっている。
【0005】
このような問題点を解決するために、例えば、特許文献1の「ICカードおよびその製造方法」の技術は、非接触ICカードをリライト層、中間層およびIC層から構成している。このリライト層には、リライト記録層が設けられており、有機低分子物質および赤外線吸収材等が分散されている。この有機低分子物質には、加熱されると結晶状態が変化するものが選ばれている。このため、加熱により可視情報を記録することができる。
これにより、例えば、乗車区間や有効期間といった可視情報が表示される。また、IC層のモジュール層には、CPUとメモリが設けられており、そこには乗車区間や有効期間を示すデータが格納されており、自動改札装置等によってデータが読み出される。
【0006】
また、特許文献2の「非接触ICカードリチャージ機」の技術では、非接触ICカードの表面にリライト層を設けておき、「券面印字の更新」が選択された際、非接触ICカードを挿入して、使用履歴の印字を「ICカードに印字」する選択ボタンが押された場合に、リライト印刷機構を用いて非接触ICカードのリライト層に使用履歴を印字する。
これにより、非接触ICカードを用いて繰り返し再生して利用でき、さらに最新の情報を目視できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−287072号公報
【特許文献2】
特開2001−93003号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の技術では、カードには、発券団体単位で定型のデザインがすでに印刷されており、リライト層にはカードに記録されている電子情報の中から目視したい情報を文字情報として印字させているのみである。
【0009】
従来のカードのうちでも、個人の顔写真等を印刷するようなサービスがあるが、これはデザインの一部に利用するのみであり、個人個人で自由なデザインを持ったカードを作成するということではなかった。
また、上記のサービスの場合には、顔写真を発券団体に送付して申し込んでから発券までには数日かかるものであり、申し込みと同時にカードを受け取るようなことはできなかった。
【0010】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、画像や文字情報を用いて、個別のデザインでオンデマンドに印刷できると共に再利用可能な情報記録媒体および情報記録媒体印刷システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の請求項1の情報記録媒体は、可視情報として少なくとも1つの画像を含む変化情報を書き換え可能にしたリライト領域と、電子情報を記憶する記憶領域を有する記録媒体の基材を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、請求項1に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域は、前記基材の全面に接着するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3は、請求項1に記載の情報記録媒体において、前記基材には、1つ以上のリライト領域と書き換え不可の印刷領域とからなることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4は、請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域または前記印刷領域に、この情報記録媒体の所持者の顔写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域に利用履歴に応じた画像情報を印刷する領域を配置するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をプリペイドカードとして使用する場合、前記リライト領域には、有効期限および残高を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項6は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をポイントカードとして使用する場合、前記リライト領域には、利用履歴に応じたお勧め商品の画像および優遇措置を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項7は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を貸出カードとして使用する場合、前記リライト領域には、借りた物品の名称、貸出日と返却日、および新規入荷情報を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項8は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をペットの診察券として使用する場合、前記リライト領域には、前記ペットの成長過程の写真、ペットの健康状態、次回の予防接種や健康診断日等を印刷する領域を配置することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項9は、請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を保証書として使用する場合、前記リライト領域または前記印刷領域には、保証対象となる商品の写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域には、次回のメンテナンス予定日を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項10は、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体において、前記リライト領域を電子ペーパーで構成するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項11の情報記録媒体印刷システムは、情報記録媒体の面に文字、図形または画像等を印刷する情報記録媒体印刷システムにおいて、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体と、利用者の用意する個別画像を入力する個別画像入力部と、前記利用者の用意する個別情報を入力する個別情報入力部と、前記個別画像、前記個別情報や予め用意された文字・図形・画像を前記リライト領域および前記印刷領域に配置してデザインを作成するレイアウト部と、前記デザインを前記情報記録媒体の面上に印刷するとともに前記個別情報を電子情報として前記記憶領域へ記録する出力部とを有することを特徴とする。
また、本発明の請求項12は、請求項11に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、更新情報を入力する更新情報入力部と、前記記憶領域の情報を読み取る情報記録媒体読取部と、前記記憶領域から読み取られた情報を前記更新情報によって更新するとともに前記リライト領域を更新する画像を決定する更新部とを備え、前記出力部は、前記更新された情報と前記決定された画像とによって前記リライト領域を書き換えるとともに前記更新された情報を前記記憶領域へ記録することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項13は、請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記出力部の印刷は、昇華型熱転写方式によって印刷するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項14は、請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記情報記録媒体を請求項10に記載の情報記録媒体を用いた場合には、前記出力部の印刷は、電子ペーパーへの表示であることを特徴とする。
【0016】
以上のような構成により、利用者の希望するデザインおよび画像を用いて、オンデマンドに情報記録媒体を作成できる。
また、情報記録媒体を発行する提供者が、自分の目的に相応しい画像情報を用い、記録媒体の耐用回数まで使用できるので、無駄な記録媒体を作成しなくてもよくなり、コストダウンが図られるとともに、環境負荷も低減できる。
【0017】
また、情報記録媒体に個人の顔写真を印刷するようにすれば、この記録媒体を他人では利用できにくくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(A)情報記録媒体の構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報記録媒体の構成図である。図1に示すように、情報記録媒体Aの一方の面には、リライト層を接着したリライト領域A1と印刷領域A2とが設けられている。以下の説明では、情報記録媒体Aをカード状の記録媒体とするが、リライト層を接着でき且つプリンタによって印刷できるものであれば、本発明を実施できる。
【0019】
この情報記録媒体Aは、図1に示すように少なくとも1箇所のリライト領域A1を有するものであれば、リライト領域A1をどのように配置してあってもかまわないし、領域の形状は矩形でなく、円形、楕円、多角形等でも構わない。
また、これらのリライト領域A1や印刷領域A2への印刷には、例えば、昇華型熱転写方式のプリンタによって印刷する。
【0020】
(1)図1(A)は、リライト領域A1を面全体に配置した例である。
(2)図1(B)は、リライト領域A1を横(または縦)の帯状に配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
(3)図1(C)は、リライト領域A1を矩形領域として配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
(4)図1(D)は、リライト領域A1を矩形領域として2箇所に配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
【0021】
リライト領域A1は、書き換え可能な領域であって、例えば、プリペイドカードの残高やお勧め商品の宣伝画像のような変化する情報に対して文字、画像、図形等をモノクロあるいはフルカラーにて印刷される。
印刷領域A2は、書き換え不可の領域であって、例えば、情報記録媒体Aの所持者の氏名や顔写真等変化のない情報に対して文字、画像、図形等をモノクロあるいはフルカラーにて印刷される。
【0022】
また、情報記録媒体Aの他の面も同様にリライト領域A1と印刷領域A2の構成になっていてもよいし、全面が印刷領域A2であってもかまわない。
さらに、情報記録媒体Aに磁気テープや接触型ICまたはアンテナを備えた被接触型ICチップ等を備えるようにして、電子情報を記録するようにした方が好ましい。
【0023】
さらに、リライト層を電子ペーパーで構成すれば、コンピュータで作成された配置された画像等を表示装置で表示するのと同様であるので、情報記録媒体への書き込み装置をより簡便に構成することができる。
【0024】
(B)情報記録媒体の使用方法
以下、情報記録媒体として、商店街で共通に使えるポイントカードを例にして説明するが、これに限ったものではない。また、このポイントカードは、肉屋、八百屋、魚屋、コンビニ等の店別に発行した個人別(顔写真入)のカードを想定する。
【0025】
図2は、このポイントカードのデザイン例である。同図において、B1は商店街名とポイントカードの名称であり印刷領域へ印刷される。
また、B2はこのポイントカードを発行した商店名と発行日を印刷した領域であり、B3はカードの所持者の名前と顔写真を印刷した領域であり、B4は会員番号、ポイントカードを利用した最後の日付、今回利用したポイント数、今回を含めた累積ポイント数、カードの有効期限を印刷した領域であり、B5はお勧め商品、売り出しの目玉商品やポイント数に応じたサービス商品等の文字・写真・図形等を印刷した領域で、これらはすべてリライト領域である。
このようにリライト領域を複数個とはせずに、1つのリライト領域を複数個の書き込み領域として分割して配置するようにしてもよい。
【0026】
(1)ポイントカードの発行処理
図3は、ポイントカード発行時の処理を示す機能構成のブロック図である。
同図において、個別画像入力部31、個別情報入力部32、顧客DB(データベース)33、画像DB34、レイアウト部35、デザインDB36、出力部37とを含んでいる。
【0027】
個別画像入力部31は、ポイントカードの発行を申し込んだ申込者の顔写真画像を入力する。この顔写真は、デジタルカメラやスキャナでデジタル化された画像データであり、顧客番号に対応させて顧客DB33へ登録される。
個別情報入力部32は、カードの申込者の名前、連絡先(住所、電話番号等)等の個人情報を入力する。ここで入力された個人情報は、顧客番号に対応させて顧客DB33へ登録される。
この顧客DB33には、カードの保持者が買物をするごとに買物の履歴(買物した日付、商品とその数量等)が登録・更新される。
【0028】
レイアウト部35は、ポイントカードのリライト領域および印刷領域にどのような情報を配置するかを決定し、決定したデザインをデザインDB36へデザインIDを付加して登録する。
このデザインDB36には、1つのデザインIDは1つのカードの片面に対応しており、片面に印刷される項目に対して、領域番号、位置情報、大きさ情報とリライト領域であるか否かのフラグを記憶している。この項目が固定の文字情報や画像情報等であれば、これらの内容も併せて記憶するようにする。
【0029】
レイアウト部35は、配置された領域の領域番号と印刷される顧客DB33のデータ項目や画像DB34の画像データとを関連付けさせ、デザインIDとこの関連付けられた対応を顧客DB33に記憶させる。
また、レイアウトを作成するときには、初めからレイアウトを考えるのではなく、予めデザインDB36に用意されたレイアウトのサンプルを取り出して、修正するようにしてもよい。
【0030】
画像DB34は、商品の画像やポイントカードの背景となる画像等を予め作成して記憶している。
出力部37は、昇華型熱転写方式のプリンタと電子情報を記録する磁気エンコード部からなっている。
出力部37は、レイアウトが完了するとポイントカードに図2に示したような情報を印刷すると共に、顧客番号、氏名、住所等の入力した個別情報や初期化された累積ポイントを電子情報として書き込む。
【0031】
複数の商店で共通にポイントカードを利用する場合には、上記の顧客DB33、画像DB34およびデザインDB36は各商店(商店街)で共通のデータベースとして管理する。
このように構成されると、予め決められた配置のポイントカードを作成する場合であれば、デジタルカメラで顧客の顔写真を撮ってから2分程度で発券することができる。
【0032】
(2)ポイントカードの更新処理
図4は、ポイントカードを利用して買物をしたときのポイント数の処理を示す機能構成のブロック図である。
同図において、更新情報入力部41、カード読取部42、商品DB43、更新部44、顧客DB33、画像DB34、デザインDB36、出力部37とを含んでいる。
【0033】
更新情報入力部41は、買物が済んでレジにおいてPOS(Point of sales)等で商品コードと金額を入力する。
カード読取部42は、ポイントカードの電子情報から顧客番号と累積ポイントとを読み出す。
商品DB43は、各商店の扱っている商品に関する情報であり、例えば、キャンペーン中の目玉商品等の情報を管理している。
【0034】
更新部44は、顧客番号から顧客DB33を検索し、これまでの買物履歴からお勧め商品を決定してその商品の写真を画像DB34から取り出す。または、キャンペーン中の商品の画像を画像DB34から取り出す。
また、顧客番号から顧客DB33を検索し、デザインIDとこれに対応するデザインにおける領域番号と顧客DB33のデータ項目の対応を取り出す。
さらに、このデザインIDを用いて、デザインDB36を検索することによって、カードのデザインを取り出す。
【0035】
更新部44は、更新情報入力部41で入力された買物情報から顧客DB33の買物履歴を更新するとともに、今回のポイント数および累積ポイント数を計算する。
【0036】
出力部37は、取り出したデザインに従って、更新部44で取り出したキャンペーン中の商品画像やお勧めの商品の画像で図2の領域B5を書き換え、今回および累積ポイント数と利用日とを変更して図2の領域B4を書き換える。
また、出力部37は、同時に、電子情報の累積ポイント数も更新する。
【0037】
(C)情報記録媒体の他の使用方法
本発明の情報記録媒体の使用方法としては、上述の使用方法に限定されたものではなく、次のようなプリペイドカード、クレジットカード、IDカード(会員証、社員証、学生証)、定期券、入場券等に使用してもよい。
【0038】
(1)レジャー施設での年間パス/1ヶ月パス/1週間券
印刷領域には、レジャー施設に関する名称や施設の特徴を表す写真等を印刷する。電子情報として施設の利用履歴を記憶しておき、リライト領域には、この電子情報からパスの有効期限やお勧めコースの画像情報を利用するごとに替えて印刷する。
また、同様にプリペイドカードの場合には、リライト領域にはカードの有効期限および残高を印刷する。
これらのカードの場合に、カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷しておけば、本人以外では利用しにくくなる。
【0039】
(2)オリジナル商品付会員証/ポイントカード(図5参照)
会員証/ポイントカードとして、カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷する。また、リライト領域に、高級ブティックでのオリジナル商品やお勧め商品の写真画像を利用ごとに変化させて印刷する。
また、電子情報として利用履歴を記憶しておき、この利用履歴に応じた会員サービス、例えば、ボーナスポイントを付加したことや、会員のグレードをアップしたようなメッセージや画像等をリライト領域に印刷するようにしてもよい。
【0040】
(3)写真付高額品の保証書(図6参照)
高額品、例えば、オフィスで複写機を購入したときに、その保証書として購入した商品の写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、次回のメンテナンス予定日をリライト領域へ印刷しておく。
このメンテナンス予定日は、メンテナンスされるごとに更新して印刷される。
【0041】
(4)動物病院でのペットの画像入り診察券
動物病院での診察券として、飼い主の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、リライト領域にペットの成長過程における写真、ペットの健康状態、次回の予防接種や健康診断日等を利用するごとに替えて印刷する。
【0042】
(5)ビデオレンタル等の顔写真入会員証
カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、電子情報としてビデオの利用履歴を記憶しておき、この電子情報から返却日やお勧めビデオの入荷情報を利用するごとに替えて印刷する。
【0043】
(6)学生証と図書館利用カードを兼ねたカード(図7参照)
学生証としては、学籍番号と名前および顔写真をリライト領域または印刷領域へ印刷する。また、図書館利用カードとしては、リライト領域に借りた書籍名と貸出日および返却日を利用するごとに替えて印刷する。
また、書籍管理カードとしては、書籍の表紙の写真、書籍名、管理番号、分類、受入期日等をリライト領域に印刷する。すべてリライト領域に印刷することによって、書籍の廃棄処分を行った場合には、そのカードを他の書籍用に転用することができる。
【0044】
上記のいずれの場合にあっても、顔写真等の個別情報を印刷領域に印刷した場合には、例えば、プリペイドカードでは、その人が所有している限り更新して再利用することができる。
また、すべての固有情報や変化情報をリライト領域に印刷した場合は、そのカードの所持者や使用目的を問わず他の人や他の目的に再利用することができる。
【0045】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、利用者の希望するデザインおよび画像を用いて、オンデマンドに情報記録媒体を作成できる。
また、情報記録媒体を発行する提供者が、自分の目的に相応しい画像情報を用い、記録媒体の耐用回数まで使用できるので、無駄な記録媒体を作成しなくてもよくなり、コストダウンが図られるとともに、環境負荷も低減できる。
【0047】
また、情報記録媒体に個人の顔写真を印刷するようにすれば、この記録媒体を他人が利用できにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の構成図である。
【図2】ポイントカードのレイアウト例である。
【図3】ポイントカードの発行処理の機能構成を示すブロック図である。
【図4】ポイントカードの更新処理の機能構成を示すブロック図である。
【図5】ポイントカードのレイアウト例である。
【図6】高額品の保証書のレイアウト例である。
【図7】学生証と図書館利用カードを兼ねたカードのレイアウト例である。
【符号の説明】
31…個別画像入力部、32…個別情報入力部、33…顧客DB、34…画像DB、35…レイアウト部、36…デザインDB、37…出力部、41…更新情報入力部、42…カード読取部、43…商品DB、44…更新部、A…情報記録媒体、A1…リライト領域、A2…印刷領域、B1…ポイントカードの種別を表すタイトル等、B2…カード発行者とカード発行日、B3…カード所持者の名前と写真画像、B4…ポイントに関する文字情報、B5…宣伝等の文字・図形・写真等。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体および情報記録媒体印刷システムに関し、具体的には、キャッシュカード、IDカードや定期券等のようなカード状記録媒体に情報を目視可能に印刷する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、情報の記録媒体として、クレジットカード、キャッシュカード、ライセンスカード、IDカード、定期券、会員証等のカード状記録媒体が使われている。これらのカードは、そのカードの種類や発券団体を示す情報や保有者に関する情報を目視可能なように印刷した印刷領域と、カードの保有者に関する電子情報を記憶する磁気テープやICチップ等のような記憶領域を備えている。
【0003】
これらのカードでは、使用履歴のように変化する情報は記憶領域に記録されるが、中でもカードの所持者が確認したい情報、例えば、プリペイドカードの残高、ポイントカードの所有ポイント数、図書館の借り出した図書名と返却日等は目視できると便利である。
【0004】
また、このようなカードは使い捨てであり、有効期限が切れたり、残高がゼロになると廃棄処分となっている。
【0005】
このような問題点を解決するために、例えば、特許文献1の「ICカードおよびその製造方法」の技術は、非接触ICカードをリライト層、中間層およびIC層から構成している。このリライト層には、リライト記録層が設けられており、有機低分子物質および赤外線吸収材等が分散されている。この有機低分子物質には、加熱されると結晶状態が変化するものが選ばれている。このため、加熱により可視情報を記録することができる。
これにより、例えば、乗車区間や有効期間といった可視情報が表示される。また、IC層のモジュール層には、CPUとメモリが設けられており、そこには乗車区間や有効期間を示すデータが格納されており、自動改札装置等によってデータが読み出される。
【0006】
また、特許文献2の「非接触ICカードリチャージ機」の技術では、非接触ICカードの表面にリライト層を設けておき、「券面印字の更新」が選択された際、非接触ICカードを挿入して、使用履歴の印字を「ICカードに印字」する選択ボタンが押された場合に、リライト印刷機構を用いて非接触ICカードのリライト層に使用履歴を印字する。
これにより、非接触ICカードを用いて繰り返し再生して利用でき、さらに最新の情報を目視できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−287072号公報
【特許文献2】
特開2001−93003号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の技術では、カードには、発券団体単位で定型のデザインがすでに印刷されており、リライト層にはカードに記録されている電子情報の中から目視したい情報を文字情報として印字させているのみである。
【0009】
従来のカードのうちでも、個人の顔写真等を印刷するようなサービスがあるが、これはデザインの一部に利用するのみであり、個人個人で自由なデザインを持ったカードを作成するということではなかった。
また、上記のサービスの場合には、顔写真を発券団体に送付して申し込んでから発券までには数日かかるものであり、申し込みと同時にカードを受け取るようなことはできなかった。
【0010】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、画像や文字情報を用いて、個別のデザインでオンデマンドに印刷できると共に再利用可能な情報記録媒体および情報記録媒体印刷システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の請求項1の情報記録媒体は、可視情報として少なくとも1つの画像を含む変化情報を書き換え可能にしたリライト領域と、電子情報を記憶する記憶領域を有する記録媒体の基材を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、請求項1に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域は、前記基材の全面に接着するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3は、請求項1に記載の情報記録媒体において、前記基材には、1つ以上のリライト領域と書き換え不可の印刷領域とからなることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4は、請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域または前記印刷領域に、この情報記録媒体の所持者の顔写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域に利用履歴に応じた画像情報を印刷する領域を配置するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をプリペイドカードとして使用する場合、前記リライト領域には、有効期限および残高を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項6は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をポイントカードとして使用する場合、前記リライト領域には、利用履歴に応じたお勧め商品の画像および優遇措置を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項7は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を貸出カードとして使用する場合、前記リライト領域には、借りた物品の名称、貸出日と返却日、および新規入荷情報を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項8は、請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をペットの診察券として使用する場合、前記リライト領域には、前記ペットの成長過程の写真、ペットの健康状態、次回の予防接種や健康診断日等を印刷する領域を配置することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項9は、請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を保証書として使用する場合、前記リライト領域または前記印刷領域には、保証対象となる商品の写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域には、次回のメンテナンス予定日を印刷する領域を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項10は、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体において、前記リライト領域を電子ペーパーで構成するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項11の情報記録媒体印刷システムは、情報記録媒体の面に文字、図形または画像等を印刷する情報記録媒体印刷システムにおいて、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体と、利用者の用意する個別画像を入力する個別画像入力部と、前記利用者の用意する個別情報を入力する個別情報入力部と、前記個別画像、前記個別情報や予め用意された文字・図形・画像を前記リライト領域および前記印刷領域に配置してデザインを作成するレイアウト部と、前記デザインを前記情報記録媒体の面上に印刷するとともに前記個別情報を電子情報として前記記憶領域へ記録する出力部とを有することを特徴とする。
また、本発明の請求項12は、請求項11に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、更新情報を入力する更新情報入力部と、前記記憶領域の情報を読み取る情報記録媒体読取部と、前記記憶領域から読み取られた情報を前記更新情報によって更新するとともに前記リライト領域を更新する画像を決定する更新部とを備え、前記出力部は、前記更新された情報と前記決定された画像とによって前記リライト領域を書き換えるとともに前記更新された情報を前記記憶領域へ記録することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項13は、請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記出力部の印刷は、昇華型熱転写方式によって印刷するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項14は、請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記情報記録媒体を請求項10に記載の情報記録媒体を用いた場合には、前記出力部の印刷は、電子ペーパーへの表示であることを特徴とする。
【0016】
以上のような構成により、利用者の希望するデザインおよび画像を用いて、オンデマンドに情報記録媒体を作成できる。
また、情報記録媒体を発行する提供者が、自分の目的に相応しい画像情報を用い、記録媒体の耐用回数まで使用できるので、無駄な記録媒体を作成しなくてもよくなり、コストダウンが図られるとともに、環境負荷も低減できる。
【0017】
また、情報記録媒体に個人の顔写真を印刷するようにすれば、この記録媒体を他人では利用できにくくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(A)情報記録媒体の構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報記録媒体の構成図である。図1に示すように、情報記録媒体Aの一方の面には、リライト層を接着したリライト領域A1と印刷領域A2とが設けられている。以下の説明では、情報記録媒体Aをカード状の記録媒体とするが、リライト層を接着でき且つプリンタによって印刷できるものであれば、本発明を実施できる。
【0019】
この情報記録媒体Aは、図1に示すように少なくとも1箇所のリライト領域A1を有するものであれば、リライト領域A1をどのように配置してあってもかまわないし、領域の形状は矩形でなく、円形、楕円、多角形等でも構わない。
また、これらのリライト領域A1や印刷領域A2への印刷には、例えば、昇華型熱転写方式のプリンタによって印刷する。
【0020】
(1)図1(A)は、リライト領域A1を面全体に配置した例である。
(2)図1(B)は、リライト領域A1を横(または縦)の帯状に配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
(3)図1(C)は、リライト領域A1を矩形領域として配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
(4)図1(D)は、リライト領域A1を矩形領域として2箇所に配置し、その他の領域を印刷領域A2とした例である。
【0021】
リライト領域A1は、書き換え可能な領域であって、例えば、プリペイドカードの残高やお勧め商品の宣伝画像のような変化する情報に対して文字、画像、図形等をモノクロあるいはフルカラーにて印刷される。
印刷領域A2は、書き換え不可の領域であって、例えば、情報記録媒体Aの所持者の氏名や顔写真等変化のない情報に対して文字、画像、図形等をモノクロあるいはフルカラーにて印刷される。
【0022】
また、情報記録媒体Aの他の面も同様にリライト領域A1と印刷領域A2の構成になっていてもよいし、全面が印刷領域A2であってもかまわない。
さらに、情報記録媒体Aに磁気テープや接触型ICまたはアンテナを備えた被接触型ICチップ等を備えるようにして、電子情報を記録するようにした方が好ましい。
【0023】
さらに、リライト層を電子ペーパーで構成すれば、コンピュータで作成された配置された画像等を表示装置で表示するのと同様であるので、情報記録媒体への書き込み装置をより簡便に構成することができる。
【0024】
(B)情報記録媒体の使用方法
以下、情報記録媒体として、商店街で共通に使えるポイントカードを例にして説明するが、これに限ったものではない。また、このポイントカードは、肉屋、八百屋、魚屋、コンビニ等の店別に発行した個人別(顔写真入)のカードを想定する。
【0025】
図2は、このポイントカードのデザイン例である。同図において、B1は商店街名とポイントカードの名称であり印刷領域へ印刷される。
また、B2はこのポイントカードを発行した商店名と発行日を印刷した領域であり、B3はカードの所持者の名前と顔写真を印刷した領域であり、B4は会員番号、ポイントカードを利用した最後の日付、今回利用したポイント数、今回を含めた累積ポイント数、カードの有効期限を印刷した領域であり、B5はお勧め商品、売り出しの目玉商品やポイント数に応じたサービス商品等の文字・写真・図形等を印刷した領域で、これらはすべてリライト領域である。
このようにリライト領域を複数個とはせずに、1つのリライト領域を複数個の書き込み領域として分割して配置するようにしてもよい。
【0026】
(1)ポイントカードの発行処理
図3は、ポイントカード発行時の処理を示す機能構成のブロック図である。
同図において、個別画像入力部31、個別情報入力部32、顧客DB(データベース)33、画像DB34、レイアウト部35、デザインDB36、出力部37とを含んでいる。
【0027】
個別画像入力部31は、ポイントカードの発行を申し込んだ申込者の顔写真画像を入力する。この顔写真は、デジタルカメラやスキャナでデジタル化された画像データであり、顧客番号に対応させて顧客DB33へ登録される。
個別情報入力部32は、カードの申込者の名前、連絡先(住所、電話番号等)等の個人情報を入力する。ここで入力された個人情報は、顧客番号に対応させて顧客DB33へ登録される。
この顧客DB33には、カードの保持者が買物をするごとに買物の履歴(買物した日付、商品とその数量等)が登録・更新される。
【0028】
レイアウト部35は、ポイントカードのリライト領域および印刷領域にどのような情報を配置するかを決定し、決定したデザインをデザインDB36へデザインIDを付加して登録する。
このデザインDB36には、1つのデザインIDは1つのカードの片面に対応しており、片面に印刷される項目に対して、領域番号、位置情報、大きさ情報とリライト領域であるか否かのフラグを記憶している。この項目が固定の文字情報や画像情報等であれば、これらの内容も併せて記憶するようにする。
【0029】
レイアウト部35は、配置された領域の領域番号と印刷される顧客DB33のデータ項目や画像DB34の画像データとを関連付けさせ、デザインIDとこの関連付けられた対応を顧客DB33に記憶させる。
また、レイアウトを作成するときには、初めからレイアウトを考えるのではなく、予めデザインDB36に用意されたレイアウトのサンプルを取り出して、修正するようにしてもよい。
【0030】
画像DB34は、商品の画像やポイントカードの背景となる画像等を予め作成して記憶している。
出力部37は、昇華型熱転写方式のプリンタと電子情報を記録する磁気エンコード部からなっている。
出力部37は、レイアウトが完了するとポイントカードに図2に示したような情報を印刷すると共に、顧客番号、氏名、住所等の入力した個別情報や初期化された累積ポイントを電子情報として書き込む。
【0031】
複数の商店で共通にポイントカードを利用する場合には、上記の顧客DB33、画像DB34およびデザインDB36は各商店(商店街)で共通のデータベースとして管理する。
このように構成されると、予め決められた配置のポイントカードを作成する場合であれば、デジタルカメラで顧客の顔写真を撮ってから2分程度で発券することができる。
【0032】
(2)ポイントカードの更新処理
図4は、ポイントカードを利用して買物をしたときのポイント数の処理を示す機能構成のブロック図である。
同図において、更新情報入力部41、カード読取部42、商品DB43、更新部44、顧客DB33、画像DB34、デザインDB36、出力部37とを含んでいる。
【0033】
更新情報入力部41は、買物が済んでレジにおいてPOS(Point of sales)等で商品コードと金額を入力する。
カード読取部42は、ポイントカードの電子情報から顧客番号と累積ポイントとを読み出す。
商品DB43は、各商店の扱っている商品に関する情報であり、例えば、キャンペーン中の目玉商品等の情報を管理している。
【0034】
更新部44は、顧客番号から顧客DB33を検索し、これまでの買物履歴からお勧め商品を決定してその商品の写真を画像DB34から取り出す。または、キャンペーン中の商品の画像を画像DB34から取り出す。
また、顧客番号から顧客DB33を検索し、デザインIDとこれに対応するデザインにおける領域番号と顧客DB33のデータ項目の対応を取り出す。
さらに、このデザインIDを用いて、デザインDB36を検索することによって、カードのデザインを取り出す。
【0035】
更新部44は、更新情報入力部41で入力された買物情報から顧客DB33の買物履歴を更新するとともに、今回のポイント数および累積ポイント数を計算する。
【0036】
出力部37は、取り出したデザインに従って、更新部44で取り出したキャンペーン中の商品画像やお勧めの商品の画像で図2の領域B5を書き換え、今回および累積ポイント数と利用日とを変更して図2の領域B4を書き換える。
また、出力部37は、同時に、電子情報の累積ポイント数も更新する。
【0037】
(C)情報記録媒体の他の使用方法
本発明の情報記録媒体の使用方法としては、上述の使用方法に限定されたものではなく、次のようなプリペイドカード、クレジットカード、IDカード(会員証、社員証、学生証)、定期券、入場券等に使用してもよい。
【0038】
(1)レジャー施設での年間パス/1ヶ月パス/1週間券
印刷領域には、レジャー施設に関する名称や施設の特徴を表す写真等を印刷する。電子情報として施設の利用履歴を記憶しておき、リライト領域には、この電子情報からパスの有効期限やお勧めコースの画像情報を利用するごとに替えて印刷する。
また、同様にプリペイドカードの場合には、リライト領域にはカードの有効期限および残高を印刷する。
これらのカードの場合に、カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷しておけば、本人以外では利用しにくくなる。
【0039】
(2)オリジナル商品付会員証/ポイントカード(図5参照)
会員証/ポイントカードとして、カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷する。また、リライト領域に、高級ブティックでのオリジナル商品やお勧め商品の写真画像を利用ごとに変化させて印刷する。
また、電子情報として利用履歴を記憶しておき、この利用履歴に応じた会員サービス、例えば、ボーナスポイントを付加したことや、会員のグレードをアップしたようなメッセージや画像等をリライト領域に印刷するようにしてもよい。
【0040】
(3)写真付高額品の保証書(図6参照)
高額品、例えば、オフィスで複写機を購入したときに、その保証書として購入した商品の写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、次回のメンテナンス予定日をリライト領域へ印刷しておく。
このメンテナンス予定日は、メンテナンスされるごとに更新して印刷される。
【0041】
(4)動物病院でのペットの画像入り診察券
動物病院での診察券として、飼い主の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、リライト領域にペットの成長過程における写真、ペットの健康状態、次回の予防接種や健康診断日等を利用するごとに替えて印刷する。
【0042】
(5)ビデオレンタル等の顔写真入会員証
カードの所持者の顔写真をリライト領域または印刷領域に印刷し、電子情報としてビデオの利用履歴を記憶しておき、この電子情報から返却日やお勧めビデオの入荷情報を利用するごとに替えて印刷する。
【0043】
(6)学生証と図書館利用カードを兼ねたカード(図7参照)
学生証としては、学籍番号と名前および顔写真をリライト領域または印刷領域へ印刷する。また、図書館利用カードとしては、リライト領域に借りた書籍名と貸出日および返却日を利用するごとに替えて印刷する。
また、書籍管理カードとしては、書籍の表紙の写真、書籍名、管理番号、分類、受入期日等をリライト領域に印刷する。すべてリライト領域に印刷することによって、書籍の廃棄処分を行った場合には、そのカードを他の書籍用に転用することができる。
【0044】
上記のいずれの場合にあっても、顔写真等の個別情報を印刷領域に印刷した場合には、例えば、プリペイドカードでは、その人が所有している限り更新して再利用することができる。
また、すべての固有情報や変化情報をリライト領域に印刷した場合は、そのカードの所持者や使用目的を問わず他の人や他の目的に再利用することができる。
【0045】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、利用者の希望するデザインおよび画像を用いて、オンデマンドに情報記録媒体を作成できる。
また、情報記録媒体を発行する提供者が、自分の目的に相応しい画像情報を用い、記録媒体の耐用回数まで使用できるので、無駄な記録媒体を作成しなくてもよくなり、コストダウンが図られるとともに、環境負荷も低減できる。
【0047】
また、情報記録媒体に個人の顔写真を印刷するようにすれば、この記録媒体を他人が利用できにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の構成図である。
【図2】ポイントカードのレイアウト例である。
【図3】ポイントカードの発行処理の機能構成を示すブロック図である。
【図4】ポイントカードの更新処理の機能構成を示すブロック図である。
【図5】ポイントカードのレイアウト例である。
【図6】高額品の保証書のレイアウト例である。
【図7】学生証と図書館利用カードを兼ねたカードのレイアウト例である。
【符号の説明】
31…個別画像入力部、32…個別情報入力部、33…顧客DB、34…画像DB、35…レイアウト部、36…デザインDB、37…出力部、41…更新情報入力部、42…カード読取部、43…商品DB、44…更新部、A…情報記録媒体、A1…リライト領域、A2…印刷領域、B1…ポイントカードの種別を表すタイトル等、B2…カード発行者とカード発行日、B3…カード所持者の名前と写真画像、B4…ポイントに関する文字情報、B5…宣伝等の文字・図形・写真等。
Claims (14)
- 可視情報として少なくとも1つの画像を含む変化情報を書き換え可能としたリライト領域と、電子情報を記憶する記憶領域を有する記録媒体の基材を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域は、前記基材の全面に接着するようにしたことを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1に記載の情報記録媒体において、前記基材には、1つ以上のリライト領域と書き換え不可の印刷領域とからなることを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、前記リライト領域または前記印刷領域に、この情報記録媒体の所持者の顔写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域に利用履歴に応じた画像情報を印刷する領域を配置するようにしたことを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をプリペイドカードとして使用する場合、前記リライト領域には、有効期限および残高を印刷する領域を配置することを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をポイントカードとして使用する場合、前記リライト領域には、利用履歴に応じたお勧め商品の画像および優遇措置を印刷する領域を配置することを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を貸出カードとして使用する場合、前記リライト領域には、借りた物品の名称、貸出日と返却日、および新規入荷情報を印刷する領域を配置することを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項4に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体をペットの診察券として使用する場合、前記リライト領域には、前記ペットの成長過程の写真、ペットの健康状態、次回の予防接種や健康診断日等を印刷する領域を配置することを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1、2または3に記載の情報記録媒体において、この情報記録媒体を保証書として使用する場合、前記リライト領域または前記印刷領域には、保証対象となる商品の写真を印刷する領域を配置し、前記リライト領域には、次回のメンテナンス予定日を印刷する領域を配置することを特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体において、前記リライト領域を電子ペーパーで構成するようにしたことを特徴とする情報記録媒体。
- 情報記録媒体の面に文字、図形または画像等を印刷する情報記録媒体印刷システムにおいて、請求項1乃至9のいずれかに記載の情報記録媒体と、利用者の用意する個別画像を入力する個別画像入力部と、前記利用者の用意する個別情報を入力する個別情報入力部と、前記個別画像、前記個別情報や予め用意された文字・図形・画像を前記リライト領域および前記印刷領域に配置してデザインを作成するレイアウト部と、前記デザインを前記情報記録媒体の面上に印刷するとともに前記個別情報を電子情報として前記記憶領域へ記録する出力部とを有することを特徴とする情報記録媒体印刷システム。
- 請求項11に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、更新情報を入力する更新情報入力部と、前記記憶領域の情報を読み取る情報記録媒体読取部と、前記記憶領域から読み取られた情報を前記更新情報によって更新するとともに前記リライト領域を更新する画像を決定する更新部とを備え、前記出力部は、前記更新された情報と前記決定された画像とによって前記リライト領域を書き換えるとともに前記更新された情報を前記記憶領域へ記録することを特徴とする情報記録媒体印刷システム。
- 請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記出力部の印刷は、昇華型熱転写方式によって印刷するようにしたことを特徴とする情報記録媒体印刷システム。
- 請求項11または12に記載の情報記録媒体印刷システムにおいて、前記情報記録媒体を請求項10に記載の情報記録媒体を用いた場合には、前記出力部の印刷は、電子ペーパーへの表示であることを特徴とする情報記録媒体印刷システム。
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2003
- 2003-02-24 JP JP2003045265A patent/JP2004258699A/ja active Pending
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