JPH11161977A - 情報読取ビームの移送制御装置 - Google Patents

情報読取ビームの移送制御装置

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JPH11161977A
JPH11161977A JP34434397A JP34434397A JPH11161977A JP H11161977 A JPH11161977 A JP H11161977A JP 34434397 A JP34434397 A JP 34434397A JP 34434397 A JP34434397 A JP 34434397A JP H11161977 A JPH11161977 A JP H11161977A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数の記録層間のフォーカスジャンプを行う
読取ビームの移送制御装置において、移送信号の設定の
繁雑さを低減する。 【解決手段】情報読み取りビームBの焦点位置からのず
れを示すフォーカスエラー信号に基づき情報読取ビーム
のフォーカス制御をなすフォーカスサーボ手段と、複数
の記録面の各記録面に適合したフォーカスサーボ手段の
ゲインを設定するゲイン設定手段10と、情報読取ビー
ムを加速駆動せしめるキック信号信号と加速駆動せしめ
られた情報読取ビームを減速駆動せしめるブレーキ信号
信号とを発生する移送信号発生手段7と、キック信号信
号並びにブレーキ信号信号に基づき、情報読取ビームを
一の記録面から他の記録面に移送する移送手段FAとを
備え、ゲイン設定手段は、情報読取ビームの移送時、移
送信号発生手段がブレーキ信号を発生する前に、一の記
録面に適合したゲインから他の記録面に適合したゲイン
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された複数の
記録面を有する情報記録媒体に対して同一の照射方向か
照射された情報読取ビームを一の記録面から他の記録面
に移送する情報読取ビームの移送制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した情報記録媒体として例えばDV
D(Digital Versatile Disc) の2層ディスクが公知で
ある。この2層ディスクは、図7に示されるように、ア
ルミ(Al)の反射膜が塗布された基板L1の情報記録面
と、30%程度の反射率が得られる金(Au)や誘電体な
どで形成される半透明膜が塗布された基板L0の記録面
とを、フォトポリマ樹脂等の光の透過率が高い紫外線硬
化型樹脂材料を用いて、互いに向かい合わせた形で張り
合わせた構造を有している。情報読取ビームは、片側か
ら(図7における基板L0側から)照射される。この照
射された情報読取ビームの焦点位置を、基板L0からL
1へ、またはL1からL0へと強制移送(以下、フォー
カスジャンプと称する。)することにより、各記録面の
情報を読み取ることができる。
【0003】フォーカスジャンプを行わしめるより具体
的な方法は、まず、対物レンズをフォーカス方向に駆動
するフォーカスアクチュエータに、対物レンズを強制加
速駆動する移送信号である所定レベルのキック信号を所
定時間だけ供給する。次いで、対物レンズの移送、すな
わち、情報読取ビームの移送に伴って現れるフォーカス
エラー信号のS字波形の振幅レベルが所定の閾値より大
となるタイミングで強制減速駆動する移送信号である所
定レベルのブレーキ信号を所定時間だけ供給する。ここ
で、所定レベル並びに所定時間及び所定の閾値は、アク
チュエータの感度(単位駆動電流が供給された時に発生
する加速度)並びに読取ビームの移送距離に基づいて決
定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばDV
Dの2層ディスクのような多層ディスクでは、その構造
上、各記録面(2層ディスクでは第1の記録面L0と第
2の記録面L1)の反射率は異なっている。上述したと
おり、読取ビームの移送に伴って現れるフォーカスエラ
ー信号のS字波形は、その振幅レベルを所定の閾値と比
較することにより、対物レンズを強制減速駆動せしめる
移送信号(ブレーキ信号)の供給タイミングを知らしめ
るために用いられるが、各記録面によって反射率が変化
すると読取ビームの移送先に応じて、現れるS字波形の
振幅レベルが変化することになり、ブレーキ信号の振幅
レベルと継続時間をその都度設定しなければならず繁雑
であるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、互いに異なる反射率を有する複
数の記録面間のフォーカスジャンプを行わしめる読取ビ
ームの移送制御装置であっても、移送信号の繁雑な設定
を行う必要のない読取ビームの移送制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、積層された複数の記録面を
有する情報記録媒体から記録情報を読取るために同一の
照射方向から照射される情報読取ビームを一の記録面か
ら他の記録面に移送する情報読取ビームの移送制御装置
であって、前記情報読み取りビームの焦点位置からのず
れを示すフォーカスエラー信号に基づいて前記情報読取
ビームのフォーカス制御をなすフォーカスサーボ手段
と、前記複数の記録面の各記録面に適合した前記フォー
カスサーボ手段のゲインを設定するゲイン設定手段と、
前記情報読取ビームを加速駆動せしめるためのキック信
号と当該加速駆動せしめられた前記情報読取ビームを減
速駆動せしめるためのブレーキ信号とを発生する移送信
号発生手段と、前記キック信号並びに前記ブレーキ信号
に基づいて、前記情報読取ビームを一の記録面から他の
記録面に移送する移送手段とを備え、前記ゲイン設定手
段は、前記情報読取ビームを移送する際は、前記移送信
号発生手段が前記ブレーキ信号を発生する前に、前記一
の記録面に適合したゲインから前記他の記録面に適合し
たゲインに設定するように構成される。
【0007】請求項1に記載の発明の作用によれば、情
報読取ビームの移送を開始する際には、ゲイン設定手段
は、移送信号発生手段がブレーキ信号を発生する前に、
一の記録面に適合したゲインからフォーカスジャンプす
る先となる他の記録面に適合したゲインに設定する。
【0008】したがって、一の記録面と他の記録面とで
反射率が異なる場合であっても、フォーカスジャンプす
る間は、同一の反射率を有する記録面間をフォーカスジ
ャンプすることと等化になるから、移送信号の時間幅並
びに振幅レベルは、フォーカスアクチュエータの感度と
ディスクの層間距離によって一義的に求めることができ
る。
【0009】
【実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の好ましい
実施の形態(以下、実施形態と称する。)について説明
する。
【0010】図1に本発明の実施形態である情報読取ビ
ームの移送制御装置の具体的な構成例を示す。なお、こ
の実施形態では、情報記録媒体として2層ディスクを採
用した例について説明する。
【0011】図1において、ピックアップ2は、2層デ
ィスク1に照射した読取ビームBの反射光を、図示しな
い4分割ディテクタで受光し、各ディテクタの受光量に
応じた電気信号をフォーカスエラー信号生成回路3に供
給する。フォーカスエラー信号生成回路3は、供給され
た各電気信号から、例えば非点収差法に基づく所定の演
算を施すことによってフォーカスエラー信号Sfe を生成
し、かかるフォーカスエラー信号Sfe を増幅回路4に出
力する。
【0012】増幅回路4は供給されたフォーカスエラー
信号Sfe を、後述する制御部10から供給されるゲイン
設定信号Sgc に基づいて設定した所定のゲイン値で増幅
した増幅エラー信号Safeを生成し、オフセットエラー信
号生成手段としてのオフセット重畳回路5並びに制御部
10に出力する。
【0013】なお、各記録面に対する増幅回路4のゲイ
ン値は、情報の読み取りに先立つ初期設定動作における
フォーカスサーボの調整時に、後述する制御部10が、
増幅器4の出力信号からフォーカスサーボループが開状
態の時に得られるフォーカスエラー信号であるS字信号
の振幅レベルを検出し、かかる振幅レベルが所定のレベ
ルとなるゲイン値を演算して上記所定のゲイン値として
設定する。この各記録面に対して求めたゲイン値は、制
御部10に記憶される。増幅回路4のゲインを各記録面
に適合した所定のゲイン値に設定することにより、増幅
回路4から得られるS字信号の振幅レベルは記録面に拘
らず略一定となる。このように増幅回路4並びに制御部
10によりゲイン設定手段が構成される。
【0014】オフセット重畳回路5は、例えば図2に示
されるように、オフセットレベルをフォーカスエラー信
号に重畳するための加算回路51、オフセットレベルを
設定するための、切換えスイッチ52並びに電圧設定回
路53及び高インピーダンス素子54とからなり、後述
する制御部10からのオフセット重畳信号Son がHレベ
ルの時は、切換えスイッチ52は高インピーダンス素子
54が接続されているH端子側に接続してオフセットレ
ベルをゼロレベル(オフセットを重畳しない状態)とし
て加算回路51に供給する。また、オフセット重畳信号
SonがLレベルの時は切換えスイッチ52はL端子側
に接続して、制御部10から供給されるオフセットレベ
ル設定信号Sofcに応じて電圧設定回路53が設定した直
流レベルを、重畳するべきオフセットレベルとして加算
回路51に供給する。したがって、加算回路51は、増
幅回路4からの増幅エラー信号Safeに切換えスイッチ5
2を介して供給される上記オフセットレベルを重畳して
オフセットエラー信号Sofsを生成し、S/H(サンプル
ホールド)回路6に出力する。
【0015】なお、オフセットを重畳するのは、読取信
号のジッタ成分を低減するために、読取ビームのディス
ク上でのスポット形状が円形ではなく楕円形状となる様
に対物レンズの焦点位置を設定するためである。より具
体的には、図6に示すように、楕円の長軸方向がピット
11により形成されるトラックの接線方向と垂直になる
(楕円の短軸方向がトラックの接線方向と平行となる)
スポット12の位置に光ディスク1が位置するように対
物レンズの焦点位置を設定する。すなわち、2層ディス
クに対するフォーカスサーボ制御においては、情報読取
ビームの焦点位置からのずれ量を示すフォーカスエラー
信号に、所定の直流レベルをオフセットレベルとして重
畳し、かかる重畳が施されたエラー信号に基づいてサー
ボ制御を行うことにより、焦点位置からオフセットレベ
ルに相当する距離分だけ積極的に偏倚させ、ディスク上
での読取ビームのスポット形状を円形から楕円形状とす
るのである。
【0016】したがって、オフセット重畳回路5の電圧
設定回路53で設定された直流レベルによってオフセッ
トされたフォーカスエラー信号に基づきフォーカスサー
ボ制御を受けた情報読取ビームのスポット形状は、短軸
方向がトラック接線方向と平行な楕円形状となる。
【0017】なお、上記オフセットレベルは、情報の読
み取りに先立つ初期設定動作において、重畳するオフセ
ットレベルを所定の範囲で振りながら、例えば読取信号
のエラー率を測定し、このエラー率が最も小さくなるレ
ベルを所定のオフセットレベルとして設定しておく。
【0018】S/H回路6は、例えば図3に示される様
に、開閉スイッチ61、切換えスイッチ62、ホールド
回路63とからなり、後述する制御部10からのホール
ド指令信号SshcがLレベルの時は開閉スイッチ61は閉
状態、切換えスイッチ62はL端子側に接続して、供給
されたオフセットエラー信号Sofsは保持エラー信号Shfe
として加算回路8に供給され、ホールド指令信号Sshcが
Hレベルの時は開閉スイッチ61は開状態、切換えスイ
ッチ62はH端子側に接続することにより、開閉スイッ
チ61が開状態となる直前にホールド回路63で保持さ
れたオフセットエラー信号Sofsが、保持エラー信号Shfe
として加算回路8に供給される。
【0019】移送信号発生部7は、切換えスイッチ7
1、フォーカスアクチュエータFAを加速駆動するキッ
ク信号Skl を発生するキック信号発生部72並びに減速
駆動するためのブレーキ信号Sbl を発生するブレーキ信
号発生部73と、高インピーダンス素子74とからな
り、制御部10からの2ビットの移送制御信号Skbcに応
じて、キック信号Skl 、ブレーキ信号Sbl 、ゼロレベル
(何も加算しない状態)をそれぞれ選択的に加算回路8
に供給する。
【0020】加算回路8は、移送信号発生部7から供給
される移送信号SkbpをS/H回路6を介して供給される
オフセットエラー信号に重畳して重畳パルス信号Sfedを
生成し、ドライバ回路9に出力する。
【0021】ドライバ回路9は供給された重畳パルス信
号Sfedを電力増幅して、ピックアップ2に配置されてい
る移送手段であるフォーカスアクチュエータFAを上記重
畳パルス信号Sfedの極性に応じた方向へ上記重畳パルス
信号Sfedの振幅レベルに応じた加速度で駆動する。
【0022】最後に制御部10は、図示しないが、コン
トロールCPUと、かかるコントロールCPUの制御プ
ログラム並びに情報の読取動作に先立って行なわれる初
期設定動作で得られる各記録面に対する増幅回路4のゲ
イン値やオフセットレベル等の設定値を記憶するRAM
(Randam Access Memory) とからなる。そして、制御部
10は、RAMに記憶された上記制御プログロラム並び
に各種設定値に基づいて、増幅回路4、オフセット重畳
回路5、S/H回路6並びに移送信号設定部7に対し
て、ゲイン設定信号Sgc 、オフセット重畳信号Son 、オ
フセットレベル設定信号Sofc、ホールド指令信号Sshc並
びに移送制御信号Skbcを適宜供給すると共に、主として
情報読取装置全体の動作制御を行う。
【0023】次に、以上のように構成された情報読取ビ
ームの移送制御装置における制御部10が行う移送制御
に拘る動作について、図4乃至図5を用いて説明する。
なお、図4は、制御部10が行う移送制御のための動作
フロー図であり、図5は、移送制御動作により現れる図
1に示す移送制御装置の主要部における波形図である。
【0024】いま、図5のタイミング0時点において、
図示しないキーボード等の操作手段により2層ディスク
1の第1の記録面L0から第2の記録面L1へのフォー
カスジャンプ指令が入力されたものとする。
【0025】制御部10は、まず、それまで実行してい
た作業を中断すると共に、フォーカスエラー信号Safeに
重畳しているオフセットレベルを0レベル、つまり、読
取ビームのスポット形状を整形するために重畳されてい
るオフセットの重畳を禁止するべく、オフセット重畳回
路5に対して、Hレベルのオフセット重畳信号Son を出
力する(ステップS1)。
【0026】次いで、ステップS1でオフセットレベル
を除去したことによって発生するフォーカスサーボルー
プの外乱を吸収し、図5に示すようにフォーカスサーボ
が、再びロックするのに充分な時間t1(例えば数μs
程度)だけ待機する(ステップS2)。
【0027】時間t1経過した後、制御部10はS/H
回路6にHレベルのホールド指令信号Sshcを供給する
(ステップS3)。Hレベルのホールド指令信号Ssh
cは、S/H回路6の開閉スイッチ61を開とし、切換
スイッチ62をH側に切換えるので、情報読取ビームの
今現在のフォーカス方向の位置情報を担うフォーカスエ
ラー信号の供給が遮断されることになり、フォーカスサ
ーボループは実質的に開状態となる。したがって、S/
H回路6はサーボを開状態とする直前にホールド回路6
3が保持したエラー信号(このエラー信号は、オフセッ
トが除去され、且つ、フォーカスサーボがロックした状
態で得られたものである。)を出力する。
【0028】次いで、制御部10は所定時間(t2−t
1)の間、移送制御信号Skbcを出力する(ステップS
4、S5)。移送制御信号Skbcは、この所定時間(t2
−t1)の間、スイッチ71を信号Skl の入力側に切換
えるので、移送信号Skbpとして、キック信号発生部72
から図5に示すような所定の振幅レベルを有する直流信
号が所定時間(t2−t1)だけ加算回路8に対して供
給される。ここで、所定時間(t2−t1)は、オフセ
ットがないのでフォーカスアクチュエータFAの感度並
びに2層ディスク1の層間距離によって一義的に求める
ことができる。つまり、ステップS4、S5におけるア
クチュエータの動作は、いわゆる等加速直線運動となる
から、アクチュエータの感度がx(m/s2 /A)で、
層間距離がy(μm)であり、さらに、上記所定の振幅
レベルをドライバ回路9の出力段で1(A)に相当する
レベル(この実施形態におけるアクチュエータFAを最
大加速するレベル)に設定すれば、上記所定時間(t2
−t1)は(y/x)1/2として求まるのである。ただ
し、この例では、等加速直線運動を行わしめる距離を層
間距離の略半分の距離としている。
【0029】このようにして求めたキック信号Skl の供
給時間(t2−t1)の間、キック信号Skl は加算回路
8においてS/H回路6から供給されたサーボループを
開状態とする直前のエラー信号(略ゼロレベル)に重畳
され、図5に示すSfedとしてドライバ回路9を介してフ
ォーカスアクチュエータFAに供給される。そして、ア
クチュータFAをして対物レンズ、つまり、情報読取ビ
ームを第2の記録面L1の方向に移送せしめるのであ
る。
【0030】次いで、上記所定時間経過後、制御部10
は、増幅回路4のゲインを第2の記録面L1に適合した
ゲイン値に設定するためにゲイン設定信号Sgc を出力す
る。(ステップS6)。このようにブレーキ信号を供給
する前に、つまり、情報読取ビームが第1の記録面L0
から第2の記録面L1への移動中に、移動先の記録面の
反射率に合ったゲイン値に設定し直すことにより、第1
の記録面と第2の記録面との反射率の差が吸収される。
つまり、読取ビームが焦点位置から離間することによっ
て現れるフォーカスエラー信号のS字信号うち、第1の
記録面L0上で現れるもの(図5 における時刻t1 とt
2 の間に現れる下側ピークレベル)と第2の記録面L1
上に現れるもの(図5 における時刻t3 とt4 の間に現
れる上側ピークレベル)とを同一の尺度で比較すること
ができる振幅レベル、すなわち、正規化された振幅レベ
ルとすることができるので、後述するように特にブレー
キ信号の発生タイミングは読取ビームの移送方向(記録
面L0 からL1への移送、或いはL1からL0への移送)
に拘らずに同一になる。
【0031】次いで、制御部10は、切換えスイッチ7
1を高インピーダンス素子74に切換えるための移送制
御信号Skbcを出力するので(ステップS7)、移送信号
Skbpはゼロレベルとなる。すなわち、この状態(図5 に
おけるt2 乃至t3 期間)ではアクチュエータには駆動
信号が供給されない(正確にはS/H回路6から保持エ
ラー信号Shfeが供給されているが、ステップS1によっ
てオフセットの無い状態でサーボ制御が行なわれている
ため、かかるサーボ制御が行なわれた状態でのエラー信
号を保持した保持エラー信号Shfeは、略ゼロレベルであ
る)。この状態でのアクチュエータは、ステップS4,
S5によって供給されたキック信号による加速度運動に
よる惰性状態にあり、加速期間で加速された最終速度v
maxと略同じ速度で、第2の記録面L1方向への移動
動作、つまり、等速直線運動を継続している。このステ
ップS7の動作は、増幅回路4を介して与えられるフォ
ーカスエラー信号Safeが、所定の閾値Thを越える時点
t3まで続けられる(ステップS8)。
【0032】なお、この所定の閾値Thは、ブレーキ信
号Sbl の発生タイミングを知らしめるものであり、アク
チュエータの感度と残りの移送距離によって決められ
る。フォーカスジャンプ後のフォーカスサーボへの引き
込み動作を安定に行うためには、情報読取ビームの移動
速度が焦点位置近傍でフォーカスサーボに引き込むこと
ができる程度の速度にまで充分減速されている必要があ
るが、減速させ過ぎると、読取ビームは所望の記録面に
到達する前に失速してしまう。そこで、第2の記録面L
1における焦点位置で、読取ビームの移動速度がフォー
カスサーボに引き込むには十分に遅い速度である所定速
度vrとなるように上記閾値Thを決める。
【0033】つまり、ステップS4、S5による加速制
御により、情報読取ビームの最終速度vmaxは、アク
チュエータの感度がxであるから、x(t2−t1)と
表すことができる。したがって、焦点位置における読取
ビームの移動速度を上記所定の速度vrとするべく、最
終速度x(t2−t1)からの減速制御を開始する位置
は、焦点位置から
【0034】
【数1】(x(t2−t1)2 −vr2 )/2x
【0035】だけ離れた位置となる。つまり、加速度x
で上記数式1の距離だけ等加速直線運動(減速運動)す
ることにより、読取ビームの移動速度はvmaxからv
rに減速される。この際、上記数式1で表される距離に
対応する時間は、
【0036】
【数2】(x(t2−t1)−vr)/x
【0037】である。したがって、上記数式1に相当す
るフォーカスエラーの振幅レベルを所定の閾値Thとし
て設定し、読取ビームの移動に伴って現れるフォーカス
エラー信号が、かかる閾値Thを越えた時、制御部10
は上記数式2で与えられる時間の間、切換えスイッチ7
1をSbl 入力側に切換える移送制御信号Skbcを出力する
ので(ステップS9、S10)、移送信号Skbpとしてブ
レーキ信号発生部73からの図5に示す所定の振幅レベ
ル(アクチュエータを最大加速(減速)せしめる振幅レ
ベルであり、この実施形態ではドライバ10の出力段で
1Aとなるレベル)を有する直流信号が上記数式2で与
えられる時間だけ加算回路8に供給される。
【0038】この際、ステップS6において増幅回路4
のゲインが設定し直されているから、第1の記録面L0
と第2の記録面L1とにおけるフォーカスエラー信号の
感度(合焦位置からの単位変化量に対するエラー信号の
振幅の変化量)は、いずれも同一と見なせるので、上記
閾値Thの絶対値はフォーカスジャンプする方向によっ
て変える必要がない。つまり、ブレーキ信号を発生する
タイミングを担う上記所定の閾値Thの絶対値は記録面
の反射率が異なる毎に設定し直す必要がなく、制御部1
0が行う設定作業の繁雑さを低減できる。
【0039】次いで、制御部10は、移送信号Skbpをゼ
ロレベルにするために切換えスイッチ71を高インピー
ダンス74に切換える移送制御信号Skbcを出力するので
(ステップS11)、移送信号Skbpの保持エラー信号Sh
feへの重畳が禁止されると共に、ホールド指令信号Sshc
をLレベルに設定して出力するので(ステップS1
2)、フォーカスサーボループを閉状態、つまり、S/
H回路6における開閉スイッチ61が閉状態になると共
に、切換えスイッチ62がL端子側に切換わるのであ
る。その後、制御部10は、フォーカスサーボがロック
するのに要する時間だけ待機した後(ステップS1
3)、Lレベルのオフセット重畳信号Son を出力して
(ステップS14)、第2の記録面L1に適合した電圧
レベルをオフセットレベルとして重畳する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ゲイン設定手段は、情報読取ビームの移
送を開始する際には、移送信号発生手段がブレーキ信号
を発生する前に、一の記録面に適合したゲインから他の
記録面に適合したゲインに設定するので、一の記録面と
他の記録面とで反射率が異なる場合であっても、フォー
カスジャンプする間は、同一の反射率を有する記録面間
をフォーカスジャンプすることと等化になるから、移送
信号の時間幅並びに振幅レベルは、フォーカスアクチュ
エータの感度とディスクの層間距離によって一義的に求
めることができる。したがって、フォーカスジャンプす
る先の記録面に応じて異なる反射率に基づいて、ブレー
キ信号の時間幅や振幅レベルを設定し直すという繁雑さ
を低減できて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における移送制御装置の構
成例を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態におけるオフセット重畳回
路5の構成例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態におけるS/H回路6の構
成例を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態における制御部10が行う
移送制御動作の動作例を示すフロー図である。
【図5】 本発明の実施形態における移送制御が行なわ
れた際に、図1の主要部において現れる波形を示す図で
ある。
【図6】 情報記録媒体上での情報読取ビームのスポッ
ト形状の外観を示す図である。
【図7】 積層された複数の記録面を有する情報記録媒
体の例である2層ディスクの構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 積層された複数の記録面を有する情報記録
媒体としての2層ディスク 3 ・・・ フォーカスエラー信号生成回路 4 ・・・ ゲイン設定手段としての増幅回路 5 ・・・ オフセットエラー信号生成手段としてのオ
フセット重畳回路 51・・・ 加算回路 52・・・ 切換スイッチ 53・・・ 電圧設定回路 7 ・・・ 移送信号発生手段としての移送信号設定部 71・・・ 切換スイッチ 72・・・ キック信号発生部 73・・・ ブレーキ信号発生部 8 ・・・ 移送信号発生手段としての加算回路 10・・・ ゲイン設定手段としての制御部 FA・・・ 移送手段としてのフォーカスアクチュエー
タ Sfe ・・・ フォーカスエラー信号 Sofs・・・ オフセットエラー信号 Skbp・・・ 移送信号 Son ・・・ オフセット重畳信号 Sofc・・・ オフセットレベル設定信号 Skbc・・・ 移送制御信号 Sfed・・・ 重畳パルス信号 Sgc ・・・ ゲイン設定信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数の記録面を有する情報
    記録媒体から記録情報を読取るために同一の照射方向か
    ら照射される情報読取ビームを一の記録面から他の記録
    面に移送する情報読取ビームの移送制御装置であって、 前記情報読み取りビームの焦点位置からのずれを示すフ
    ォーカスエラー信号に基づいて前記情報読取ビームのフ
    ォーカス制御をなすフォーカスサーボ手段と、 前記複数の記録面の各記録面に適合した前記フォーカス
    サーボ手段のゲインを設定するゲイン設定手段と、 前記情報読取ビームを加速駆動せしめるためのキック信
    号と当該加速駆動せしめられた前記情報読取ビームを減
    速駆動せしめるためのブレーキ信号とを発生する移送信
    号発生手段と、 前記キック信号並びに前記ブレーキ信号に基づいて、前
    記情報読取ビームを一の記録面から他の記録面に移送す
    る移送手段と、 を備え、前記ゲイン設定手段は、前記
    情報読取ビームを移送する際は、前記移送信号発生手段
    が前記ブレーキ信号を発生する前に、前記一の記録面に
    適合したゲインから前記他の記録面に適合したゲインに
    設定することを特徴とする情報読取ビームの移送制御装
    置。
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