JPH11155837A - 指紋検出装置 - Google Patents

指紋検出装置

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JPH11155837A
JPH11155837A JP9326414A JP32641497A JPH11155837A JP H11155837 A JPH11155837 A JP H11155837A JP 9326414 A JP9326414 A JP 9326414A JP 32641497 A JP32641497 A JP 32641497A JP H11155837 A JPH11155837 A JP H11155837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、低価格でありかつ高信頼性を有する指
紋検出装置を提供すること。 【解決手段】 指紋を検出すべき指が接触するための接
触面を具備し、該接触面となる平面に指が接触した場合
にその指紋の凹凸パターンにより生じる圧力に基づいて
厚みが変化する形状転写部108と、形状転写部108
の厚みの変化に基づいて指紋のパターンを検出し、該検
出結果を電気信号として出力する検出駆動回路部104
とを設け、形状転写部108の厚みの変化に基づいて指
紋パターンを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋を読み取って
電気信号に変換し出力する指紋検出装置に関し、特に、
指を押し当てたときの圧力分布から指紋パターンを読み
取る指紋検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】社会の情報化が進展し、カード社会が急
速に発展してきた結果、セキュリティの確保が強く求め
られるようになった。このような要請に応えるものとし
て、身体的な特徴を使って個人を識別する種々の技術の
開発が進められているが、指紋を使った個人識別技術
は、将来手軽に携帯できる各種端末装置への適用性が高
いと考えられ、その実用化に最も期待が持たれている。
【0003】これまで広く実用化されている指紋検出装
置は、例えば、特開昭55−13446号公報に開示さ
れているように、直角プリズムを用いた光学方式のもの
が中心であった。
【0004】しかし、直角プリズムを用いた光学方式の
ものにおいては、プリズム自体のサイズが大きい上に、
光学レンズの焦点距離を短くすることが困難であるた
め、装置の小型化を図るには限界があった。また、光学
部品を使用しているため、装置の低価格化を図る上でも
限界があった。
【0005】さらに、光学方式の指紋検出装置では、指
が濡れていたり乾燥していたりするような場合は、検出
された指紋パターンがそれぞれ潰れたりかすれたりして
しまうという問題があり、どのような状況下でも個人を
確実に識別するという信頼性の面で十分な実用性がある
と言える状況ではなかった。
【0006】この信頼性を高めるものとして、特開平7
−98754号公報に開示された従来技術では、プリズ
ム面に指を直接当てるような構造ではなく、指を当てる
光学参照面とプリズム面との間に弾性透明光学部材と液
体カップリング材とが挟まれるように設けられた構造が
示されている。この構造により、指と光学参照面との密
着性が高まり、より安定した指紋パターンが得られるよ
うになるというものである。
【0007】しかし、この従来技術においても、光学参
照面における光学原理は、プリズム面に指を直接当てる
ものと同等であるため、上述した信頼性の問題について
は若干の改善が図られる程度で、指が十分に濡れている
ような場合はやはり指紋パターンが潰れてしまい、ま
た、指を当てる面が汚れたりゴミが付着したりした場合
は指紋パターンが乱れてしまう等、問題の完全な解決を
図ることはできない。
【0008】光学方式の指紋検出装置においては、上述
したとおり、特に小型化のニーズに応えることが困難な
ことから、非光学式の指紋検出装置が提案されている。
【0009】例えば、特開昭58−27277号公報に
は、指を押しつけたときに指紋の凹凸パターンから圧力
パターンが得られることを利用し、この圧力パターンを
圧力依存性のある抵抗素子やピエゾ効果素子を用いて電
圧パターンに変換し、電気信号として出力する指紋セン
サが開示されている。さらに、同先願発明においては、
指紋の凹凸パターンから温度パターンが得られることを
利用し、この温度パターンを温度依存性のある抵抗素子
やパイロ効果素子を用いて電圧パターンに変換し、電気
信号として出力する指紋センサが開示されている。
【0010】特開昭58−27277号公報にて開示さ
れたこれらのセンサは、シリコン結晶を用いた集積回路
技術を用いて形成される。圧力や温度から電圧信号を発
生する変換素子は縦横に整列したアレイ状に配置され、
指が直接触れても信頼性が損なわれることのないように
酸化膜や窒化膜等の保護膜によって覆われている。
【0011】しかし、これらの保護膜は固くて薄いため
に壊れやすく、そのため、この保護膜に僅かでもクラッ
クやピンホールが発生すると、そこから指の接触等で付
着したナトリウム等の不純物が浸透し、変換素子やトラ
ンジスタ等の回路素子の特性を劣化させる原因となって
しまう。
【0012】非光学式指紋検出装置の他の従来例として
は、指紋の凹凸を静電容量の変化として捉え、この変化
を電気信号として出力する指紋センサが、特開平4−2
31803号公報及び特開平8−305832号公報に
開示されている。
【0013】これらは、いずれも絶縁材料で被覆された
検出電極を有する検出素子が行方向及び列方向にアレイ
状に配置されている。
【0014】本従来例においては、検出電極を被覆した
絶縁材料の表面に指を当てた場合に、指紋の山部は絶縁
材料に直接当たり、また、指紋の谷部においては絶縁材
料と皮膚との間に空気層が残る原理を利用しており、そ
の原理により、指表面と検出電極の間の静電容量は指紋
の山部が谷部に比べて大きな値のものとなる。この静電
容量の違いを電流ないし電圧の変化とした電気信号を出
力することにより指紋パターンの検出が行われる。これ
らのセンサにおいても、上述した従来例と同様に、シリ
コン結晶を用いた集積回路技術を用いてチップ形状に形
成される。
【0015】図11は、特開平8−305832号公報
に開示された指紋入力装置の構成を示す図である。
【0016】本従来例は図11に示すように、指紋を接
触ないし近接させるべき主平面511に対し、指紋パタ
ーンの谷線518と隆線519による凹凸に応じて静電
容量が異なることを利用して、その凹凸に応じた静電容
量を、主平面11上に指紋の線幅よりも細かいピッチで
配列された電極512を用いて検出回路513にて電気
的に検出するものである。
【0017】絶縁材料による被覆においては、集積回路
に対する保護膜としても機能することが重要であるが、
従来の集積回路技術における保護膜は、指が常時触れる
ような使い方を想定したものではなく、また、固くてか
つ薄く壊れやすいため、集積回路の機械的な損傷や不純
物による汚染等が原因となって特性が劣化してしまうと
いう問題点がある。
【0018】さらに、絶縁材料の表面が指の汗等で汚れ
て表面の絶縁特性が劣化した場合、表面に沿って電流リ
ークが発生し、指紋の山部と谷部との容量の違いが低減
してしまい、それにより、指紋パターンのコントラスト
が減少し、はなはだしい場合は指紋パターンそのものが
見えなくなってしまうという問題点がある。
【0019】シリコン結晶を使ったモノリシック型の指
紋センサの他の従来例が、特開平9−126918号公
報に開示されている。
【0020】本従来例は、指を押し当てたときの指紋の
凹凸に起因する圧力パターンを、マトリックスアレイ状
に配置された圧力センサで検出し電気信号として出力す
るものであり、圧力センサは、空洞の上方に延伸した絶
縁層上に位置する圧電抵抗または可変コンデンサあるい
はマイクロコンダクタのいずれかが使用される。また、
本従来例においては、集積化製造工程にて、センサを保
護する目的でセンサ上に形成された保護膜に指が直接接
触することを防ぐために、保護膜の上にさらにシリコー
ン等で形成された柔軟層が付着されており、この柔軟層
の表面に指を押し当てることにより圧力センサに圧力が
作用する。
【0021】圧力が作用するのは指紋の山部が当たった
圧力センサに対してのみであり、この圧力の作用で空洞
の上方に延伸された絶縁層にて撓み変形が生じる。
【0022】圧力センサに圧電抵抗を使用した場合は、
絶縁層の撓み変形により抵抗値が変化することを利用し
て、指紋の凹凸に起因する圧力分布を電気信号として出
力する。また、圧電センサに可変コンデンサを使用した
場合は、絶縁層の撓み変形により空洞の厚みが変化し、
空洞を挟む二つの電極間の静電容量が変化することを利
用して、圧力分布に対応した電気信号を出力する。さら
に、マイクロコンタクタを使用した場合は、絶縁層の撓
み変形により空洞が潰れたときに、空洞を挟む二つの電
極が接触し導通状態になることを利用して圧力分布に対
応した電気信号を出力する。
【0023】上述したいずれの圧力センサを利用した場
合においても、本従来例においては、作用した圧力は絶
縁層の撓み変形に効率よく働くことが重要であるため、
保護膜として付着させる柔軟層は、絶縁層の撓み変形を
阻害しない程度の柔軟性を有していることが必要であ
る。
【0024】しかし、一方では、作用した圧力で柔軟層
自体が簡単に潰れる程度の柔軟性しか有していないと、
絶縁層の撓み変形は、作用した圧力が、その圧力のう
ち、柔軟層自体の変形に吸収された分だけ小さくなって
しまう。
【0025】そのため、作用した圧力が柔軟層に吸収さ
れる割合を少なくし、かつ絶縁層の撓み変形を阻害しな
い程度の柔軟性を保持するためには、柔軟層の厚みを薄
くしなければならなくなるが、その場合、本来の目的で
ある表面保護機能が著しく低下してしまうという問題が
ある。
【0026】圧力の作用で空洞の厚みが変化し、その結
果静電容量が変化することを利用した圧力センサは、上
述した特開平9−126918号公報に開示された従来
技術よりも前に既に特開昭61−22178号公報にお
いて開示されている。
【0027】図12は、特開昭61−22178号公報
に開示された電界効果型圧力センサの構造を示す断面図
である。
【0028】図12に示すように本従来例においては、
空洞室607により電界効果トランジスタのゲート電極
606とチャンネル間のゲート絶縁膜605とが構成さ
れており、圧力の作用でゲート容量が変化する結果、チ
ャンネル電流が変調され、電気信号出力が得られてい
る。本従来例においてはさらに、空洞内に弾性の優れた
高分子化合物を充填した圧力センサも示されている。
【0029】本従来例においては、圧力の作用による空
洞の厚み変化をできるだけ大きくすることが求められ
る。そのためには、高分子化合物から成る弾性層は、作
用した圧力をできるだけ多く吸収するために十分な柔軟
性を有するとともに、さらに望ましくは、その厚みと直
角の方向にも変形できるような構成条件に設定されるこ
とが重要である。
【0030】しかし、本従来例においては、弾性の優れ
た高分子化合物が空洞の中に閉じこめられた構造となっ
ているため、厚みと直角方向の変形は不可能な状態であ
り、その結果、圧力の作用による厚み方向の変形が著し
く制限されてしまうという問題がある。
【0031】図13は、特開昭63−204374号公
報に開示された圧力式指紋入力装置の構成を示す図であ
り、図14は、図13に示した指紋入力板の組み立て状
態の部分断面図である。
【0032】本従来例における指紋入力板は図13に示
すように、マトリクス電極シート720と、絶縁シート
721と、感圧シート722とが順次積層されてなり、
マトリクス電極シート720はアルミナまたは半導体の
ような材料からなる基板720aの上面に複数のX方向
走査電極lx1,lx2,・・・を平行に真空蒸着法やスパ
ッタリング法で形成し、下面にはそれとは直行する方向
に複数のY方向走査電極ly1,ly2,・・・を平行に同
様な方法で形成してマトリクス電極とし、各Y方向走査
電極ly1,ly2,・・・はスルーホールにより基板の上
面に一部が露出して導電部Py1,Py2,・・・を形成す
るようにしてある。
【0033】絶縁シート721は、マトリクス電極シー
ト720に形成されたマトリクス電極の交点を中心とす
る部位に開口721aが位置するように多数の開口72
1aが形成されている。
【0034】感圧シート722は、加わる圧力の大きさ
に応じて抵抗値が変化する。
【0035】図14に示すように、指紋入力板上に指7
30を乗せて軽く押し付けると、感圧シート721の開
口721aの枠を支点としてたわみ、マトリクス電極シ
ート720上の上面においてX方向走査電極lx(例え
ばlx1)とY方向走査電極ly(例えばly1)の導電部
y(例えばPy1)とに接触し、この間の横抵抗値が押
圧力に応じて変化する。これにより、指紋パターンに応
じた抵抗値変化を電流値の変化として検出することがで
きる。
【0036】図15は、特開昭63−310087号公
報に開示された接触式指紋入力装置の構成を示す図であ
る。
【0037】図15に示すように本従来例においては、
指先820を押し付ける平らな絶縁板の表面に、指紋パ
ターンの山部820a及び谷部820bのピッチよりも
十分小さな間隔で点状接触子電極812を設けた接触板
とこの接触子電極の位置で互いに交差してマトリクスを
形成するように配置された複数本の走査電極を有するマ
トリクス回路部とを積層して指紋入力板を構成するとと
もに、各接触子電極から離間して検出電極部材を設け、
指紋入力板と検出電極部材とにまたがるように指先82
0を乗せ、走査電極を所定の順序で走査したとき走査電
極の交点に対応した接触子電極が指紋の山部820aに
触れているか、谷部820bで触れていないかによる接
触子電極と検出電極部材との電気的な導通、非導通状態
を指紋データとして取り出すように構成されている。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術においては、実用性に関わる重要な条件である小
型化、低価格化及び高信頼性の全てを満足したものはま
だ知られていない。
【0039】具体的には、直角プリズムを使用した光学
式指紋検出装置においては、プリズムや光学レンズ等の
光学部品が使用されているが、現状の光学部品では装置
の小型化及び低価格化を図るには限界があった。
【0040】また、指紋パターンを検知する原理が指を
当てた光学参照面における屈折率の違いを利用するもの
であるため、指を光学参照面に押し当てたときの密着状
態の影響を受けるだけでなく、指の乾燥状態や湿潤状態
等の影響を受けて指紋パターンがかすれたり潰れたりす
る等、高信頼性を図ることができないという問題点があ
る。
【0041】また、プリズムの指を当てる面に弾性透明
光学部材から成る層を形成し、指の密着性を高めた指紋
検出装置においても、指の乾燥あるいは湿潤状態により
指紋パターンが乱れ易いという信頼性の問題は解決され
ていない。
【0042】さらに、弾性透明光学部材から成る層の表
面は、ガラス面よりも汚れが付着しやすく、付着した汚
れの量が多い場合は良好な指紋パターンの検出が困難と
なってしまうという問題点がある。
【0043】また、半導体集積回路により構成された指
紋センサにおいては、小型化及び低価格化を図るための
有力な手段として提案されているが、まだ信頼性の点で
十分な実用性を備えているとは言い難い状態にある。
【0044】すなわち、指紋の凹凸パターンから圧力パ
ターンや温度パターンが得られることを利用し、圧力や
温度の変化を抵抗や電圧の変化として取り出すために縦
横にアレイ状に配置された変換素子を介して指紋パター
ンに対応した電気信号を出力する集積化指紋センサにお
いては、表面が酸化膜や窒化膜等の保護膜で覆われてい
るが、この表面に指が直接接触するという環境に対し
て、これらの保護膜は固くて薄いために壊れやすく、保
護膜に僅かでもクラックやピンホールが発生すると、そ
こから指の接触等で付着したナトリウム等の不純物が浸
透し、集積化された変換素子や回路素子の特性を劣化さ
せる原因となってしまう。
【0045】また、指紋の凹凸パターンを静電容量の変
化として捉え、この変化を電気信号として取り出す集積
化指紋センサにおいては、酸化膜や窒化膜等の表面保護
膜に指が直接接触するという環境の下における信頼性の
面において問題があったが、その上さらに、保護膜表面
が汗等で汚れ、表面の絶縁特性が劣化すると、表面に電
流リークが発生し、それにより、指紋パターンのコント
ラストが減少し、はなはだしい場合は指紋パターンその
ものが見えなくなってしまうという問題点がある。
【0046】さらに、空洞の上方に延伸した絶縁層上に
位置する圧電抵抗または可変コンデンサあるいはマイク
ロコンダクタのいずれかを使用した集積化指紋センサに
おいては、センサを保護する目的でセンサ上に形成され
た保護膜に指が直接接触することを防ぐために、保護膜
の上にさらにシリコーン等で形成された柔軟層が付着さ
れてるが、作用した圧力が柔軟層に吸収される割合を少
なくし、かつ絶縁層の撓み変形を阻害しないような柔軟
性を保持するためには、柔軟層の厚みを薄くしなければ
ならず、その結果、本来の目的である表面保護機能が著
しく低下してしまうという問題点がある。
【0047】また、圧力の変化を静電容量の変化として
捉える他の圧力センサにおいては、電界トランジスタの
ゲート容量が圧力で変化する構造を構成するために、弾
性の優れた高分子化合物が空洞の中に充填されており、
この高分子化合物がゲート電極を介して厚み方向に圧力
を受けるようになっているが、厚み方向と直角な方向の
変形が不可能な状態であり、その結果、圧力の作用によ
る厚み方向の変形も起こりにくくなってしまうという問
題点がある。
【0048】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点を解決し、さらに、小型、低価格でありかつ
高信頼性を有する指紋検出装置を提供することを目的と
する。
【0049】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、指紋情報を検出し、電気信号として出力す
る指紋検出装置であって、指紋を検出すべき指が接触す
るための接触面を具備し、該接触面となる平面に指が接
触した場合にその指紋の凹凸パターンにより生じる圧力
に基づいて厚みが変化する形状転写部と、該形状転写部
の厚みの変化に基づいて指紋のパターンを検出し、該検
出結果を電気信号として出力する検出駆動回路部とを設
ける。
【0050】また、前記検出駆動回路部は、前記形状転
写部の厚みの変化を静電容量の変化として検出し、該静
電容量の変化に基づいて指紋のパターンを検出するよう
にする。
【0051】また、前記形状転写部に、前記検出駆動回
路部上に形成され、指紋の凹凸パターンにより生じる圧
力に基づいて厚みが変化する絶縁性の変形層と、該変形
層上に形成され、指紋の凹凸パターンにより生じる圧力
に基づいて変形自在の可撓性電極と、該可撓性電極を保
護するために該可撓性電極上に形成された変形自在の表
面保護層とを設ける。
【0052】また、前記検出駆動回路部に、基板部材
と、該基板部材上にてアレイ状に配置され、前記可撓性
電極との間における静電容量に基づいて指紋のパターン
を検出するための複数の検出電極と、該検出電極と前記
可撓性電極の間の静電容量を検出し、該検出結果を電気
信号に変換して指紋のパターンとして出力する検知回路
と、前記検出電極を行方向及び列方向にそれぞれ順次選
択する第1及び第2の走査回路と、該第1及び第2の走
査回路と前記検出電極、並びに前記検知回路と前記検出
電極との接続を、前記第1及び第2の走査回路による制
御によって切り換える第1及び第2のスイッチング素子
とを設ける。
【0053】また、前記検出電極を、絶縁性を有する保
護層で覆う。
【0054】また、前記検出駆動回路部に、基板部材
と、該基板部材上にてアレイ状に配置され、前記形状転
写部の厚みの変化に基づいて流れる電流が変化する複数
の検出素子と、該検出素子を流れる電流を検出し、該検
出結果を電気信号に変換して指紋のパターンとして出力
する検知回路と、前記検出素子を行方向及び列方向にそ
れぞれ順次選択する第1及び第2の走査回路と、該第1
及び第2の走査回路と前記検出素子、並びに前記検知回
路と前記検出素子との接続を、前記第1及び第2の走査
回路による制御によって切り換える第1及び第2のスイ
ッチング素子とを設ける。
【0055】また、前記検出素子に、ソース領域とドレ
イン領域とを設け、前記変形層内に、前記2つの領域の
間のチャネル領域を形成する。
【0056】また、前記形状転送部内の前記可撓性電極
をゲート電極として電界効果トランジスタを形成する。
【0057】また、前記可撓性電極を、厚み20μm以
下の可撓性保護層で覆う。
【0058】また、前記表面保護層を、プラスティック
フィルムから構成し、前記可撓性電極を、前記プラスチ
ックフィルムの一方の面に積層された金属または金属酸
化膜からなる導電性薄膜で構成する。
【0059】また、前記変形層を、硬さ30度(Hs
(JIS A))以下の絶縁性のゴム材料からなる厚み
50μm以下の膜で構成する。
【0060】また、前記変形層の一方の面に複数の隙間
を設ける。
【0061】また、前記変形層を、硬さ50度(Hs
(JIS A))以下の絶縁性のゴム材料からなる厚み
50μm以下の膜で構成する。
【0062】また、前記変形層を、ゲル状の絶縁性変形
媒体で構成する。
【0063】また、前記変形層を、絶縁性の流動性媒体
で構成する。
【0064】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、指紋の凹凸パターンは、検出駆動回路部の検
出電極上または検出素子上に絶縁性弾性層または絶縁性
流動体層からなる変形層を介して配置された可撓性電極
に転写される。すなわち、指を可撓性電極の上から押し
当てたとき、指紋の山部では押圧力が作用し、可撓性電
極は変形層が潰れる方向に凹み、指紋の谷部では押圧力
は作用せず、変形層からの反発力のみを受け、可撓性電
極は膨らむ。
【0065】このようにして、可撓性電極には指紋の凹
凸パターンが転写され、アレイ状に配置された個々の検
出電極または検出素子との間隔が指紋の凹凸パターンに
応じて変化する。このような可撓性電極の位置の変化は
静電容量の変化として検出され、電気信号として出力さ
れる。
【0066】従来の集積化指紋センサにおいて、固い保
護膜に指を直接押し当てたのに対して、本発明において
は、変形層と可撓性電極とで覆われた面に指を当てるた
め、検出駆動回路部の回路素子に対する表面保護機能は
著しく改善される。
【0067】また、従来の集積化指紋センサにおいて
は、検出電極に対向する電極は押し当てる指自身が兼ね
ていたので、指を押し当てる保護膜の表面が汚れ、それ
により絶縁性が低下すると、指紋の凹凸による差異を検
出することができなくなってしまったが、本発明におい
ては、検出電極または検出素子に対向して配置された層
状の可撓性電極との間の静電容量を検出するので、指を
押し当てる面の汚れ等によって出力信号が影響されるこ
とは全くなくなった。
【0068】また、指紋の凹凸パターンは、指の湿潤状
態や乾燥状態の如何に関わらず安定して可撓性電極に転
写されるので、光学方式指紋センサに見られた指の乾湿
状態による影響も皆無となった。
【0069】また、本発明においては、指の押圧力を変
形層を介して他に伝える必要はないので、これらの層の
厚みを特に薄くする必要はなく、指を押し当てる環境か
ら集積化素子を保護するために必要なだけの厚さにする
ことができ、信頼性を著しく向上させることができる。
【0070】また、本発明においては、変形層が所要の
面積に亘って層状に形成されているので、変形層を空洞
に閉じ込めた場合と比べて押圧力に対する厚みの変化を
大きく取ることができる。
【0071】また、変形層の少なくとも一方の面に微細
な隙間を形成した場合は、指の押圧力に対する厚みの変
化をより一層大きくすることができる。
【0072】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0073】(第1の実施の形態)図1は、本発明の指
紋検出装置の第1の実施の形態の構成を示す概略断面図
である。
【0074】本形態は図1に示すように、指紋を検出す
べき指が接触するための接触面を有し、該接触面となる
平面に指が接触した場合にその指紋の凹凸パターンによ
り生じる圧力に基づいて厚みが変化する形状転写部10
8と、形状転写部108の下部に形成され、形状転写部
108の厚みの変化に基づいて指紋のパターンを検出す
る検出駆動回路部104とから構成されており、形状転
写部108には、検出駆動回路部104上に形成され、
指紋の凹凸パターンにより生じる圧力に基づいて厚みが
変化する絶縁性の変形層105と、変形層105上に形
成され、指紋の凹凸パターンにより生じる圧力に基づい
て変形自在の可撓性電極106と、可撓性電極106を
保護するために可撓性電極106上に形成された変形自
在の表面保護層107とが設けられており、また、検出
駆動回路部104には、基板部材101と、基板部材1
01上にてアレイ状に配置され、可撓性電極106との
間における静電容量に基づいて指紋のパターンを検出す
るための検出電極103と、検出電極103を保護する
ために検出電極103上に形成された絶縁性を有する保
護層102とが設けられている。
【0075】なお、検出駆動回路部104は、単結晶S
iや、低い温度条件下でガラス基板等の上に形成された
薄膜状の多結晶シリコン等を使用し、実用化されている
集積回路製造技術を用いてMOSトランジスタや薄膜ト
ランジスタ等で構成される集積回路素子として製造され
る。
【0076】また、保護層102は、一般に、酸化膜や
窒化膜等で形成され、回路構成要素である半導体素子の
動作安定性を確保する。
【0077】また、変形層105は、ゴム等の弾性体、
絶縁性の流動体、あるいはゲル状の変形媒体で構成され
ている。
【0078】また、可撓性電極106は、指紋の凹凸に
添って変形層105が変形するのを妨げないことが求め
られ、金属または金属酸化膜からなる導電性薄膜等で、
自在に変形できるように薄く形成されている。
【0079】また、表面保護層108は、可撓性電極1
06に指が直接触れて傷ついたり腐食したりするのを防
止するために設けられており、プラスティックフィルム
等で形成され、変形層105の変形を妨げないように薄
く形成されている。
【0080】上記のように構成された指紋検出装置にお
いては、表面保護層107表面に指が接触するとその指
紋パターンに基づいて表面保護層107及び可撓性電極
106が変形し、それにより、変形層106の厚みが変
化する。
【0081】変形層106の厚みが変化すると、可撓性
電極106と検出電極103との間の距離が変化し、そ
れにより、可撓性電極106と検出電極103との間に
おける静電容量が変化する。
【0082】可撓性電極106と検出電極103との間
における静電容量の変化は、電気信号に変換され、指紋
のパターンとして出力される。
【0083】以下に、上述した検出駆動回路部104の
構成について図面を参照して詳細に説明する。
【0084】図2は、図1に示した検出駆動回路部10
4の一構成例を示す回路図である。なお、可撓性電極1
06と検出電極103との間における静電容量はそれぞ
れ個別の容量素子109で示されており、また、可撓性
電極106は常時接地電位に保持されている。
【0085】本形態における検出駆動回路部104は図
2に示すように、マトリックス状に複数配置された検出
電極103と可撓性電極106との間の静電容量を検出
し、その検出結果を電気信号に変換して指紋のパターン
として出力する検知回路112と、各容量素子109を
列方向に接続するデータライン113と、各容量素子1
09を行方向に接続するゲートライン114と、各容量
素子109における静電容量を検出するために各容量素
子109を行方向及び列方向にそれぞれ順次選択する第
1及び第2の走査回路115,116と、容量素子10
9毎に設けられ、ゲート電極がゲートライン114を介
して第1の走査回路115に接続され、ソース電極がデ
ータライン113に接続され、ドレイン電極が検出電極
13にそれぞれ接続された複数の第1のスイッチングト
ランジスタ110と、データライン113毎に設けら
れ、ゲート電極が第2の走査回路116に接続され、ソ
ース電極がデータライン113に接続され、ドレイン電
極が検出回路112に接続された複数の第2のスイッチ
ングトランジスタ111とから構成されており、検知回
路112には、リセット動作用のスイッチングトランジ
スタ117が設けられている。
【0086】以下に、上記のように構成された検出駆動
回路部104の動作について説明する。
【0087】まず、第1及び第2の走査回路115,1
16によってスイッチングトランジスタ110,111
を全て導通状態として全ての容量素子109を選択し、
それにより、全ての容量素子109に充電された電荷量
を0に初期化する。ここで、容量素子109の初期化に
おいては、全ての容量素子109が選択された状態にお
いて、検知回路部112内に組み込まれたリセット用の
スイッチングトランジスタ117にリセット信号が与え
られ、スイッチングトランジスタ117が導通状態に設
定されることにより実施される。
【0088】その後、第1走査回路115によってゲー
トライン114が順次選択され、また、第2の走査回路
116によってデータライン115が順次選択される。
【0089】ゲートライン114及びデータライン11
5が選択されると、選択されたゲートライン114とデ
ータライン115との交差部に位置する容量素子109
に充電電流が流し込まれ、その充電電流が検知回路11
2にて計測される。
【0090】以下に、上述した検出駆動回路部104の
製造方法について説明する。
【0091】図3は、図2に示した検出駆動回路部10
4の製造方法について説明するための図であり、(a)
はスイッチングトランジスタ110及びそれに接続され
た検出電極103の断面図、(b)は(a)に示したス
イッチングトランジスタ110及び検出電極103の平
面図である。
【0092】まず、シリコン酸化膜121がコーティン
グされたガラス基板122の表面にアモルファスシリコ
ン膜を形成した後、形成された膜に加熱処理を施して多
結晶シリコン膜123を生成する。
【0093】次に、ゲート絶縁膜124となるシリコン
酸化膜及び導電膜125を順次積層し、その後、導電膜
125にフォトエッチング加工を施し、ゲート電極12
6とこれに接続されるゲートライン114を形成する。
【0094】次に、多結晶シリコン膜123の所定の部
分にイオン注入により燐のイオンを打ち込み、n+導電
型のソース領域127及びドレイン領域128を形成す
る。
【0095】次に、シリコン窒化膜による絶縁保護膜1
29を積層し、その後、この絶縁保護膜126のうち、
ソース領域127及びドレイン領域128の絶縁保護膜
126に電極接続のための窓を形成し、アルミニウムの
導電膜130を積層する。
【0096】その後、アルミニウム導電膜130にフォ
トエッチング加工を施し、ドレイン電極131とこれに
一体的に接続される検出電極103とソース電極132
とこれに接続されるデータライン113とを形成する。
【0097】最後に、シリコン窒化膜からなる表面保護
膜133を積層して検出駆動回路部104が完成する。
【0098】本形態における回路構成においては、容量
素子109の容量値及び形状転写部108に指を押し当
てたときの容量の変化量が大きくない場合、充電電流の
変化を大きくすることができず、この変化が、種々の条
件の下で発生する雑音レベルよりも小さいと指紋パター
ンの検出が不可能になってしまう。
【0099】容量素子109の容量値を大きくするため
には、形状転写部108内の変形層105を形成する変
形媒体に、誘電率の大きな材料を選択するか、変形層1
05の厚みを薄くすることが要求される。
【0100】一方、容量素子109における容量の変化
量を大きくするためには、形状転写部108内の変形層
105を形成する変形媒体に、小さな圧力で容易に変形
する柔らかい材料を選択するか、変形層105の厚みを
厚くすることが要求される。
【0101】ここで、シリコーン化合物においては、ゴ
ム、ゲル、オイル等の各種の形態を利用することがで
き、変形媒体として使用するのに適している。一例を挙
げると、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製の
製品名SE1740は、ポッティング用として製品化さ
れている2液型シリコーンゴムであり、硬化後の硬さは
JIS硬度(JIS A)で3と通常のゴムの10分の
1以下の柔らかさである。なお、比誘電率は約3であ
る。
【0102】上述したシリコーンゴムにおいては、硬化
前は室温における粘度が920mPa・sのオイル状で
あり、これを検出駆動回路部104の表面に適量垂ら
し、回転塗布法により薄く引き延ばした後、硬化させる
ことにより変形層105を形成した。なお、塗布層の厚
みにおいては、回転塗布における回転数や回転時間によ
って変えることができるが、回転数4000rpmで1
分間回転させた場合の塗布層の厚みは約4μmであっ
た。
【0103】この塗布層の表面に、片面にAl蒸着膜が
形成された厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムを、Al蒸着面が塗布層に重なるよ
うに積層した後、塗布層を硬化させる。
【0104】Al蒸着膜は可撓性電極106を形成し、
また、ベースのPETフィルムは表面保護層107を形
成する。
【0105】塗布層の硬化においては、室温で24時間
以上放置することで得られるが、150℃で1時間の加
熱により十分硬化させることも可能である。
【0106】上述した検出駆動回路部104において
は、80μm角の大きさを有する検出電極103を10
0μm置きに配置したものを使用した結果、良好な指紋
パターンを検知することができた。なお、動作電圧は5
Vであった。
【0107】表面保護層107は、厚みを薄くした方が
指紋の凹凸に良くなじんで変形しやすくなる。本形態で
あげたPETフィルムは4μmと薄いものも入手が可能
であるが、薄いフィルムに対しては、その表面へのAl
蒸着膜の形成が困難であったり、取り扱いが容易でない
等の問題があった。一方、表面保護層107の厚みを厚
くすると、撓み変形がしにくくなるため、指紋の凹凸に
追従した変形ができなくなる。表面保護層107の厚み
をいくつか替えてみた結果、厚みが20μmを越えると
指紋パターンは急激にかすれ、コントラストの小さな不
鮮明な状態になった。すなわち、表面保護層107の厚
みは20μm以下にしなくてはならないことが明らかに
なったが、これは、指紋の凹凸が平均のピッチ約100
μmであり、平均の振幅約50μmであることに良く対
応したものと考えられる。
【0108】変形層105を形成する変形媒体は、指の
皮膚に比べて十分に柔らかいことが求められる。しか
し、皮膚の硬さに関するデータはなく、また、新たに計
測することも容易ではない。上述した実施の形態におい
て硬さの異なる変形媒体を使用し、指紋パターンの状態
を観察した結果、硬さがJIS硬度(JIS A)で3
0度を越えると急激に指紋パターンが不鮮明になった。
したがって、変形媒体の硬度は30度以下でなくてはな
らないことが明らかになった。
【0109】ここで、変形媒体としては他にゲル状のシ
リコーン化合物も適している。例えば、ジャンクション
コーティングレジンとして商品化されている東レ・ダウ
コーニング・シリコーン(株)製の製品名JCR613
4Nは、2液型のシリコーンゲルであり、比誘電率は
2.7である。硬化前は約0.015Pa・sと低粘度
であるため、薄膜コートに適している。なお、回転数4
000rpmで1分間の回転塗布により得られた膜厚は
2μmであった。
【0110】このシリコーン化合物は、上述したシリコ
ーンゴムに比べて膜厚が2分の1になり、それにより、
検出電極103と可撓性電極106との間の静電容量が
2倍になり、上述したシリコーンゴムの場合よりもさら
に良好な指紋パターンを得ることができた。
【0111】(第2の実施の形態)図4は、本発明の指
紋検出装置の第2の実施の形態の構成を示す概略断面図
である。
【0112】本形態は図4に示すように、図1に示した
ものと比べて、変形層105が片面に隙間118が形成
された弾性層で構成されていることのみが異なるもので
あり、その他の構成については図1に示したものと同様
である。
【0113】すなわち、図1に示したものにおいては、
変形層105に変形材料が密に使われていたのに対し
て、本形態においては、変形層105に隙間118が形
成されているため、同一の変形材料を使用して同じ厚み
に形成した変形層105と比べて、同じ圧力に対して変
形量が大きくなる。
【0114】その理由は、一般的な材料は、縦方向に変
形材料がつぶされる場合、これと直交する横方向に膨ら
む性質を有しているが、材料が密に詰まっている場合は
この横方向の変形が制限されるため、縦方向の圧力に対
しても変形しにくくなるからである。本形態における隙
間118は、この横方向の変形が制限されるのを低減す
る効果をもたらすものである。
【0115】隙間118の幅は、縦方向の圧力に対して
横方向の変形を吸収することができる程度に広く取る必
要があり、縦方向の圧力に対してつぶれる量の20〜3
0%に設定すれば十分である。この値は、変形層105
の厚みの10%程度と小さなものである。
【0116】一方、隙間118の形成には、従来から周
知の各種の成型法を使用することができるが、隙間11
8の最小幅は、その深さの程度までしか小さくすること
はできない。隙間118の深さはできるだけ深くするこ
とが望まれることから、隙間118の深さを変形層10
5の厚み程度にした場合、隙間118の幅も変形層10
5の厚み程度となり、それより小さくすることは困難で
ある。従って、従来より周知の各種成型法を用いて隙間
118を形成する限り、隙間118の幅が狭すぎるとい
うことはない。
【0117】一方、隙間118間においては、変形材料
の柱119となる角柱あるいは円柱が形成されており、
それらの幅を大きくすると変形層105の変形量は小さ
くなり、隙間118を設けた効果が低減する。従って、
変形材料の柱119の幅はできるだけ狭くすることが望
まれる。
【0118】この場合においても、従来より周知の各種
成型法を用いる限り、隙間131間の最小距離、すなわ
ち変形材料の柱119の幅は変形層105の厚み程度で
あり、それより小さくすることは困難である。
【0119】本形態において、上述した東レ・ダウコー
ニング・シリコーン社製シリコーンゴムSE1740を
用いて隙間118のある変形層105を形成した。
【0120】形成された変形層105は、厚みが5μm
であり、隙間118においては、幅、深さとも4μm、
隙間118間の距離が5μmとなるように格子状に並べ
られたものである。すなわち、断面が5μm角で高さが
4μmのゴムの角柱が4μmの隙間を隔てて縦横に整列
されており、これらの角柱は厚み1μmのゴム層にぶら
下がっているような構造になっている。
【0121】この変形層105に指を押し当てたときの
変形量は、変形層105の厚みの40%と大きな値を得
ることができた。
【0122】この変形層105を、80μm角の検出電
極103が100μmピッチで配置された検出駆動回路
に適用した結果、検出信号における雑音成分が低減し、
より良好な指紋パターン検知を行うことができた。
【0123】本形態においては、変形層105において
角柱または円柱により隙間118が形成されていたが、
角錐または円錐によっても隙間118が形成される。
【0124】図5は、図4に示した変形層105の隙間
118を角柱または円柱によって形成した例を示す図で
ある。
【0125】本形態では、変形層105に形成された隙
間の効果で、同一の変形媒体を使用した場合には、変形
量を大きくすることができるが、逆に、同一の変形量が
得られる範囲においては、より硬い変形媒体の使用を可
能にするものである。変形媒体のいくつかの硬さに対し
て指紋パターンの状態を観察した結果、硬度50までの
変形媒体について良好な指紋パターンが得られることが
確認された。
【0126】(第3の実施の形態)上述したシリコーン
及びシリコーンゲルを用いた実施の形態において、指紋
パターンの解像度を高めるために、検出電極103の大
きさを40μm角と小さくし、検出電極103アレイの
ピッチを50μmとして検出駆動回路を使用した場合
は、検出信号に雑音成分が多く含まれてしまい、良好な
指紋パターン検知は困難であった。これは、検出電極1
03の大きさが小さくなり、この検出電極103と可撓
性電極106との間の静電容量が小さくなったためと、
指を押し当てたときの変形層105の変形量が、最大で
も40%程度ではまだ不十分であるためである。
【0127】そこで、変形層105における変形量をさ
らに大きくすることができれば、つぶされて薄くなった
部分の静電容量は大きくなり、また、容量の変化量も大
きくすることができる。このような状態を実現するため
の実施例の形態を、以下に、図を参照しながら説明す
る。
【0128】図6は、本発明の指紋検出装置の第3の実
施の形態の構成を示す概略断面図である。
【0129】本形態は図6に示すように、図1に示した
ものと比べて、変形層105が流動性媒体で構成されて
いる点と、検出駆動回路部104と可撓性電極106と
の間における変形層105の周辺部に支持部材135が
設けられている点のみが異なるものであって、検出駆動
回路部104と可撓性電極106と支持部材135とに
よって囲まれた領域に変形層105となる流動性媒体が
封入され、密封されている。なお、可撓性電極106は
表面保護層107に支持されている。
【0130】第1及び第2の実施の形態において示した
ようにゴム等の弾性体を用いた場合は、これらの変形媒
体が圧力に対して体積変化を生じることを利用したのに
対して、本形態においては、液体が圧力を受けても体積
がほとんど変化しない代わりに、これらが流動性媒体と
して、より圧力の低い部分に押し出されて移動するの性
質を利用している。
【0131】すなわち、変形層105に指を押し当てた
とき、指紋の山部では、圧力を受けた流動性媒体が圧力
の低い周辺部や指紋の谷部に移動するため、可撓性電極
106は検出駆動回路部104の表面の保護層102に
ほとんど接触する状態になる。
【0132】流動性媒体は狭い空間を移動するため流動
抵抗が高くなり、流動性媒体の内圧は高くなる。その結
果、指紋の谷部では、表面保護層107を形成している
薄いフィルムが皮膚に密着するように変形し、可撓性電
極106と検出駆動回路部104の保護層102との間
に流動性媒体が介在した状態となる。このとき、検出電
極103と可撓性電極106との間の静電容量を決定す
る電極間距離は、指紋の山部では検出駆動回路部104
の保護層102の厚みにほぼ等しく、指紋の谷部では指
紋の凹凸の大きさの程度のものとなる。なお、保護層1
02の厚みは、サブミクロンの範囲にあり、指紋の山部
に対応する静電容量は、上述したようなゴム材料を使用
したものにおける値よりも100倍程度大きなものとな
る。
【0133】この結果、検出電極103の大きさを40
μm角、検出電極103アレイのピッチを50μmと細
かくした検出回路を使用しても良好な指紋パターンを得
ることができた。
【0134】なお、本形態における流動性媒体は、絶縁
性であり電気的特性が安定なものであればどのようなも
のでも使用することができる。シリコーンオイルは安定
性や電気的特性が優れており、本形態における流動性媒
体として最適である。例えば、東レ・ダウコーニング・
シリコーン(株)製の製品名SH200は種々の用途に
適用できる一般用として販売されており、粘度も低粘度
から高粘度まで選択することができる。
【0135】(第4の実施の形態)図2に示した検出駆
動回路部104においては、検出電極103への充電及
び放電の電荷量が計測されているが、上述した実施の形
態において説明したように、計測すべき電荷量は小さい
上に、電荷量の変化分はさらに小さいため、指紋パター
ンに対応した電気信号出力を安定に得ることは容易では
ない。
【0136】そこで、第4の実施の形態として、より安
定な電気信号出力を得ることができる指紋検出装置につ
いて説明する。
【0137】図7は、本発明の指紋検出装置の第4の実
施の形態の構成を示す概略断面図である。
【0138】本形態は図7に示すように、図1に示した
検出電極103の代わりに、基板部材101上にてアレ
イ状に配置され、可撓性電極106との距離に基づいて
指紋のパターンを検出するための検出素子134が設け
られている点のみが異なるものであって、その他の構成
については図1に示したものと同様である。
【0139】図8は、図7に示した検出駆動回路部10
4の一構成例を示す回路図である。
【0140】本形態における検出駆動回路部104は図
8に示すように、マトリックス状に複数配置され、ソー
ス領域、ドレイン領域及び両領域を結ぶチャネル領域か
ら形成された検出素子134に流れる電流を検出し、そ
の検出結果を電気信号に変換して指紋のパターンとして
出力する検知回路145と、検出素子134のソース電
極136間に接続されたソースライン137と、検出素
子134のドレイン電極140間に接続されたドレイン
ライン141と、各検出素子134を流れる電流を検出
するために各検出素子134を行方向及び列方向にそれ
ぞれ順次選択し、所定のソース・ドレイン間電圧を印加
する第1及び第2の走査回路146,147と、ソース
ライン137毎に設けられ、ゲート電極が第1の走査回
路146に接続され、ドレイン電極がソースライン13
7に接続された複数の第1のスイッチングトランジスタ
138と、ドレインライン141毎に設けられ、ゲート
電極が第2の走査回路147に接続され、ソース電極が
ドレインライン141に接続され、ドレイン電極が検知
回路145に接続された複数の第2のスイッチングトラ
ンジスタ144と、第1のスイッチングトランジスタ1
38のソース電極に接続されたソース電源139と、ゲ
ート電極が第2のスイッチングトランジスタ144のゲ
ート電極に接続され、ドレイン電極が第2のスイッチン
グトランジスタ144のソース電極に接続され、定電流
源として機能する電界効果トランジスタ142と、電界
効果トランジスタのソース電極に接続されたドレイン電
源143とから構成されている。
【0141】なお、上述したチャネル領域は、絶縁性の
保護膜で覆われており、その上に形成された形状転写部
108の可撓性電極106は、チャネル領域の導電性を
制御するためのゲート電極135を形成している。
【0142】また、可撓性電極106が所定の電位に固
定されているため、ゲート電極135は全ての検出素子
134に対して同一の電位に固定されている。
【0143】以下に、上記のように構成された検出駆動
回路部104の動作について説明する。
【0144】指を形状転写部108に押し当てると、指
紋の凹凸パターンに添って可撓性電極106が変形し、
各検出素子134毎にそのチャネル領域とゲート電極1
35との距離が変化する。
【0145】ここで、ゲート電極135の電位は一定に
固定されているが、ゲート容量が各検出素子134毎に
変化しているため、所定のソース・ドレイン間電圧の印
加に対して、各検出素子134におけるチャネル電流は
検出素子134毎に変化する。
【0146】そこで、第1及び第2の走査回路146,
147によって複数の検出素子134のうち1つの検出
素子134が選択されると、選択された検出素子134
は、ソース電源139及びドレイン電源143に接続さ
れてソース・ドレイン電圧が印加され、その時のゲート
容量に対応したチャネル電流を流すことができる状態に
なる。
【0147】チャネル電流はソース電源139から、選
択された検出素子134のチャネルを通って、ドレイン
電源143に流れ込むが、途中に配置された電流制限用
の電界効果トランジスタ142によって電流制限を受
け、それにより、検出素子134のドレイン電極140
の電位がゲート容量の値に応じて変化する。
【0148】この電圧変化が、第2のスイッチングトラ
ンジスタ144を介して検知回路145にて捉えられ、
指紋の凹凸パターンに対応した電気信号として出力され
る。
【0149】図8に示した回路は、図2及び図3に示し
たものと同様に、多結晶シリコン膜を用いた薄膜トラン
ジスタ製造技術によって製造される。
【0150】図9は、図8に示した検出素子134の構
造概略を示す平面図である。
【0151】図3の説明で述べた製造プロセスの中で、
ゲート電極とこれに接続されるゲートラインを形成する
ための、導電膜の積層とフォトエッチング加工は図9に
示すものにおいては不要である。
【0152】すなわち、シリコン酸化膜をコーティング
したガラス基板上に形成された多結晶シリコン膜148
にシリコン酸化膜のゲート絶縁膜を積層した後、燐のイ
オン注入によりソース領域149及びドレイン領域15
0を形成する。
【0153】次に、ソース領域に電極接続のための窓を
形成し、その後、アルミニウムの導電膜を積層し、フォ
トエッチング加工を施してソース電極151及びこれに
接続されるソースライン152を形成する。
【0154】次に、シリコン酸化膜の絶縁保護膜を積層
し、その後、ドレイン領域に電極接続のための窓を形成
し、その上にアルミニウムの導電膜を積層し、フォトエ
ッチング加工を施してドレイン電極153及びこれに接
続するドレインライン154を形成する。
【0155】最後に、表面保護層となるシリコン窒化膜
を積層して検出駆動回路部が完成する。
【0156】本形態においては、容量変化の検出に電界
効果トランジスタの増幅機能が用いられているため、安
定な検出が可能である。
【0157】一例として、移動度が120cm2/V/
sの多結晶シリコン膜を用い、ゲート電極の幅と長さが
それぞれ40μmと10μm、ゲート絶縁膜の厚みと誘
電率がそれぞれ10μmと3.4×10-13F/cmの
とき、ゲート電圧をしきい電圧値よりも5V高く設定し
たときのドレイン電流は10.2μAとなり、雑音レベ
ルよりも十分大きな値を得ることができた。この電流値
を定電流値として維持しながら、ゲート絶縁膜の厚みを
10μmから9μmに1μm小さくしたとき、ソース電
圧は5Vから4.74Vになり、260mVの十分大き
な電圧変化が得られた。
【0158】すなわち、本形態によれば、検出素子13
4を50μmピッチで配置する高精細化が実現され、か
つ形状転写部における変形層の厚みを10μmと厚くす
ることができるので、製造が容易になった。
【0159】(第5の実施の形態)上述した実施の形態
においては、検出素子134が、電界効果トランジスタ
のゲート電極がない形状のものであったが、検出素子1
34として電界効果トランジスタの形状をそのまま利用
することもできる。
【0160】図10は、本発明の指紋検出装置の第5の
実施の形態の構成を示す図であり、検出駆動回路部の構
成例を示している。
【0161】図10に示すように本形態においては、検
出素子134はゲート電極155を有する電界効果トラ
ンジスタであり、ゲート電極の上面に形状転写部108
が形成されている。
【0162】これにより、検出素子134の特性が安定
すると共に、形状転写部108を積層する工程におい
て、検出素子134に静電的なダメージを与えてしまう
という事故が大幅に低減される。
【0163】この場合、ゲート電極の電位は、浮動状態
にあって、形状転写部108における可撓性電極106
の電位によって決定されるため、検出動作特性は図8に
示したものほとんど同様である。
【0164】図8及び図10に示した検出駆動回路部
を、図4、図5及び図6に示した指紋検出装置に適用す
ることにより、高安定かつ高感度の指紋検出装置を実現
することが可能になった。
【0165】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0166】(1)指の湿潤状態の如何を問わず指紋の
凹凸パターンが形状転写部に写されるため、従来の光学
式指紋センサのように指の状態の影響を受けることがな
くなる。
【0167】(2)形状転写部に写された凹凸パターン
が、形状転写部の内部構造変化に伴った容量変化という
形で検出されるため、表面の汚れなどの影響を受けるこ
とが原理的になくなる。
【0168】(3)形状転写部に指が直接押し当てられ
る構成としたため、検出駆動回路部が直接的に外力を受
けることがなくなり、それにより、表面保護層が破壊さ
れたり、不純物が浸透するようなことを防ぐことができ
る。
【0169】(4)形状転写部における変形層の厚みを
厚くした場合においても、高安定及び高感度の検出が可
能であるため、積層された形状転写部によって検出駆動
回路部を十分保護することができる。
【0170】(5)形状転写部における変化層を、厚み
方向と直角方向の変形を制限しないように構成した場合
や、変形層に微細な隙間を形成した場合や、さらに、ゲ
ル状媒体や流動性媒体を用いて変形層を構成した場合
は、変形層の厚み方向の変形を大きくすることができ、
検出動作の高感度化及び高安定化をより一層高めること
ができる。
【0171】上述したように、本発明においては、小型
化及び薄型化を容易に実現することができ、また、ガラ
ス基板上に形成された多結晶シリコン回路は、基板が安
価であるため、製造プロセスが複雑化されることはな
く、それにより、低価格化を容易に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指紋検出装置の第1の実施の形態の構
成を示す概略断面図である。
【図2】図1に示した検出駆動回路部の一構成例を示す
回路図である。
【図3】図2に示した検出駆動回路部の製造方法につい
て説明するための図であり、(a)はスイッチングトラ
ンジスタ及びそれに接続された検出電極の断面図、
(b)は(a)に示したスイッチングトランジスタ及び
検出電極の平面図である。
【図4】本発明の指紋検出装置の第2の実施の形態の構
成を示す概略断面図である。
【図5】図4に示した変形層の隙間を角柱または円柱に
よって形成した例を示す図である。
【図6】本発明の指紋検出装置の第3の実施の形態の構
成を示す概略断面図である。
【図7】本発明の指紋検出装置の第4の実施の形態の構
成を示す概略断面図である。
【図8】図7に示した検出駆動回路部の一構成例を示す
回路図である。
【図9】図8に示した検出素子の構造概略を示す平面図
である。
【図10】本発明の指紋検出装置の第5の実施の形態の
構成を示す図である。
【図11】特開平8−305832号公報に開示された
指紋入力装置の構成を示す図である。
【図12】特開昭61−22178号公報に開示された
電界効果型圧力センサの構造を示す断面図である。
【図13】特開昭63−204374号公報に開示され
た圧力式指紋入力装置の構成を示す図である。
【図14】図13に示した指紋入力板の組み立て状態の
部分断面図である。
【図15】特開昭63−310087号公報に開示され
た接触式指紋入力装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 基板部材 102 保護層 103 検出電極 104 検出駆動回路部 105 変形層 106 可撓性電極 107 表面保護層 108 形状転写部 109 容量素子 110,111,117,138,144 スイッチ
ングトランジスタ 112,145 検知回路 113 データライン 114 ゲートライン 115,116,146,147 走査回路 118 隙間 119 変形材料の柱 121 シリコン酸化膜 122 ガラス基板 123,148 多結晶シリコン膜 125,130 導電膜 124 ゲート絶縁膜 126,135,155 ゲート電極 127,136,140 ソース領域 128,150 ドレイン領域 129 絶縁保護膜 131,140,153 ドレイン電極 132,151 ソース電極 133 表面保護膜 134 検出素子 135 支持部材 137,152 ソースライン 139 ソース電源 141,154 ドレインライン 142 電界効果トランジスタ 143 ドレイン電源

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋情報を検出し、電気信号として出力
    する指紋検出装置であって、 指紋を検出すべき指が接触するための接触面を具備し、
    該接触面となる平面に指が接触した場合にその指紋の凹
    凸パターンにより生じる圧力に基づいて厚みが変化する
    形状転写部と、 該形状転写部の厚みの変化に基づいて指紋のパターンを
    検出し、該検出結果を電気信号として出力する検出駆動
    回路部とを有することを特徴とする指紋検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記検出駆動回路部は、前記形状転写部の厚みの変化を
    静電容量の変化として検出し、該静電容量の変化に基づ
    いて指紋のパターンを検出することを特徴とする指紋検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記形状転写部は、 前記検出駆動回路部上に形成され、指紋の凹凸パターン
    により生じる圧力に基づいて厚みが変化する絶縁性の変
    形層と、 該変形層上に形成され、指紋の凹凸パターンにより生じ
    る圧力に基づいて変形自在の可撓性電極と、 該可撓性電極を保護するために該可撓性電極上に形成さ
    れた変形自在の表面保護層とを有することを特徴とする
    指紋検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記形状転写部は、 前記検出駆動回路部上に形成され、指紋の凹凸パターン
    により生じる圧力に基づいて厚みが変化する絶縁性の変
    形層と、 該変形層上に形成され、指紋の凹凸パターンにより生じ
    る圧力に基づいて変形自在の可撓性電極と、 該可撓性電極を保護するために該可撓性電極上に形成さ
    れた変形自在の表面保護層とを有することを特徴とする
    指紋検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記検出駆動回路部は、 基板部材と、 該基板部材上にてアレイ状に配置され、前記可撓性電極
    との間における静電容量に基づいて指紋のパターンを検
    出するための複数の検出電極と、 該検出電極と前記可撓性電極の間の静電容量を検出し、
    該検出結果を電気信号に変換して指紋のパターンとして
    出力する検知回路と、 前記検出電極を行方向及び列方向にそれぞれ順次選択す
    る第1及び第2の走査回路と、 該第1及び第2の走査回路と前記検出電極、並びに前記
    検知回路と前記検出電極との接続を、前記第1及び第2
    の走査回路による制御によって切り換える第1及び第2
    のスイッチング素子とを有することを特徴とする指紋検
    出装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の指紋検
    出装置において、 前記検出電極は、絶縁性を有する保護層で覆われている
    ことを特徴とする指紋検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記検出駆動回路部は、 基板部材と、 該基板部材上にてアレイ状に配置され、前記形状転写部
    の厚みの変化に基づいて流れる電流が変化する複数の検
    出素子と、 該検出素子を流れる電流を検出し、該検出結果を電気信
    号に変換して指紋のパターンとして出力する検知回路
    と、 前記検出素子を行方向及び列方向にそれぞれ順次選択す
    る第1及び第2の走査回路と、 該第1及び第2の走査回路と前記検出素子、並びに前記
    検知回路と前記検出素子との接続を、前記第1及び第2
    の走査回路による制御によって切り換える第1及び第2
    のスイッチング素子とを有することを特徴とする指紋検
    出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記検出素子は、ソース領域とドレイン領域とを有し、 前記変形層内に、前記2つの領域の間のチャネル領域が
    形成されていることを特徴とする指紋検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の指紋検出装置におい
    て、 前記形状転送部内の前記可撓性電極をゲート電極として
    電界効果トランジスタが形成されていることを特徴とす
    る指紋検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記可撓性電極は、厚み20μm以下の可撓性保護層で
    覆われていることを特徴とする指紋検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記表面保護層は、プラスティックフィルムから構成さ
    れ、 前記可撓性電極は、前記プラスチックフィルムの一方の
    面に積層された金属または金属酸化膜からなる導電性薄
    膜で構成されていることを特徴とする指紋検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記変形層は、硬さ30度(Hs(JIS A))以下
    の絶縁性のゴム材料からなる厚み50μm以下の膜で構
    成されていることを特徴とする指紋検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記変形層は、一方の面に複数の隙間を有することを特
    徴とする指紋検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の指紋検出装置にお
    いて、 前記変形層は、硬さ50度(Hs(JIS A))以下
    の絶縁性のゴム材料からなる厚み50μm以下の膜で構
    成されていることを特徴とする指紋検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記変形層は、ゲル状の絶縁性変形媒体で構成されてい
    ることを特徴とする指紋検出装置。
  16. 【請求項16】 請求項3または請求項4に記載の指紋
    検出装置において、 前記変形層は、絶縁性の流動性媒体で構成されているこ
    とを特徴とする指紋検出装置。
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