JPH11153875A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- JPH11153875A JPH11153875A JP10265099A JP26509998A JPH11153875A JP H11153875 A JPH11153875 A JP H11153875A JP 10265099 A JP10265099 A JP 10265099A JP 26509998 A JP26509998 A JP 26509998A JP H11153875 A JPH11153875 A JP H11153875A
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Abstract
面の摩擦係数を小さくするとともに、耐油性を向上さ
せ、光疲労のない電子写真感光体を提供する。 【解決手段】本発明の電子写真感光体は、感光層中に結
着樹脂として一般式〔I〕で表される繰り返し単位から
なるホ゜リカーホ゛ネート共重合体と、電荷移動剤として一般式
〔IV〕で表されるシ゛アミノヒ゛フェニル化合物とを含有する。 【化69】 〔式中、R1〜R12は各々独立に炭素数1〜6のアルキル基又は炭
素数6〜12の芳香族炭化水素基を表し、a〜cは各々独立に
2〜6の整数を表し、dは0〜200の整数を表す。〕 【化70】 〔式中、R23及びR24は、各々独立にハロケ゛ン原子、アルキル基若し
くはアルコキシ基、又はアルキル基若しくはアルコキシ基を置換基とし
て有するフェニル基を表す。R25は、各々独立に水素原子、ハロ
ケ゛ン原子、又はアルキル基若しくはアルコキシ基を表し、R26は、各々
独立に水素原子、塩素原子、メチル基、又はメトキシ基を表す。〕
Description
レーザビームプリンタ等の電子写真装置に用いられる電
子写真感光体に関し、特に有機光導電材料を用いた電子
写真感光体に係るものである。
的に、セレン(Se)、硫化カドミウム(CdS)、酸化亜
鉛(ZnO)、アモルファスシリコン(a−Si)等の無機
材料が使用されているが、かかる無機材料を用いた感光
体は、暗所で例えば帯電ローラーにより帯電し、次い
で、像露光を行い露光部のみの電荷を選択的に消失させ
て静電潜像を形成し、更に、現像剤で可視化して画像形
成するごとく利用されている。かかる電子写真感光体に
要求される基本特性として、暗所で適当な電位に帯電
できること、光照射により表面電荷を消失することが
できる機能を備えていること等であるが、前記無機材料
は、各々長所、短所を有している。例えば、セレン(S
e)は、前記、の特性は十分満足するが、可撓性が
なくフィルム状に加工することが難しく、また、熱や機
械的衝撃に鋭敏であるため取扱いに注意を要する等の欠
点がある。更に、アモルファスシリコン(a−Si)は製
造条件が難しく、製造コストが高くなるという欠点があ
る。
て、有機光導電物質として知られるフタロシアニンやア
ゾ化合物を電荷発生層として用い、更にヒドラゾン化合
物等からなる電荷移動層を積層して構成される機能分離
型の有機感光体が主流になっている。
有機感光体の結着樹脂としては、ビスフェノールA型ポ
リカーボネート樹脂が最も一般的に用いられている。し
かしながら、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカ
ーボネート樹脂を用いて感光層を形成させる場合には、
感光層の塗工液が安定しない等の欠点がある。このた
め、かかる欠点のない電荷移動層の材料が要望されてい
る。
擦係数が大きいため、この電子写真感光体を電子写真装
置に装着して電子写真プロセスを繰り返した場合、感光
層表面の残留トナーのクリーニングに一般的に用いられ
ているクリーニングブレードが反転したり、あるいは異
音を発する等の不具合が生じていた。
性が悪いため、電子写真装置のメンテナンス時等におい
て、誤って感光層表面に触れてしまい指紋が付いてしま
うことがあり、その場合には、指紋が付いた部分にクラ
ックが発生して、その電子写真感光体が使用不可能とな
ってしまうことがしばしばあった。
真感光体の感光層の材料としてビスフェノールZ型ポリ
カーボネート樹脂を用いることも提案されている。しか
し、このビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂を用
いても摩擦係数が大きいことに起因するブレードの捲
(まく)れ、あるいは異音やクラックの発生等の問題解
決には至らなかった。
公報に記載されるような、前記ビスフェノールA型、Z
型以外の様々な構造のポリカーボネート樹脂やポリカー
ボネート共重合体が開発されているが、前記諸問題を全
て解決できるものは未だ見出されていない。
体の交換時において、電子写真感光体が室内光等に暴露
されることがあるが、電子写真感光体を長時間光に暴露
すると、電荷移動剤が劣化して電子写真感光体の残留電
位が上昇してしまう。このような状況はメンテナンスの
簡略化の大きな障害となっている。そのため、メンテナ
ンスは熟練したサービスマンが行わなくてはならず、ま
た、サービスマンも細心の注意を払わなければならなか
った。
解決するためになされたもので、優れた電子写真特性を
損なうことなく感光層表面の摩擦係数を小さくするとと
もに、耐油性を向上させ、しかも光疲労のない電子写真
感光体を提供することを目的とするものである。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、感光層中に結着樹
脂として特定の構造のポリカーボネート共重合体と特定
の構造の電荷移動剤を用いた電子写真感光体が、前記従
来の技術の問題点がなく、しかも長期間にわたって優れ
た静電特性を維持することを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
載の発明は、導電性支持体上に少なくとも電荷発生剤と
電荷移動剤と結着樹脂を有する感光層を形成した電子写
真感光体において、該感光層中に結着樹脂として一般式
〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリカーボネート
共重合体と、電荷移動剤として一般式〔IV〕で表され
るジアミノビフェニル化合物とを含有することを特徴と
する電子写真感光体である。
〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素
基のいずれかを表し、a〜cは2〜6の整数を表し、d
は0〜200の整数を表す。〕
ても異なっていてもよく、各々独立にハロゲン原子、炭
素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は炭
素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基を置換基
として有するフェニル基のいずれかを表す。また、R25
は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1
〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基のいずれかを表
し、R26は、各々独立に水素原子、塩素原子、メチル
基、又はメトキシ基のいずれかを表す。〕
場合、感光層中に結着樹脂として一般式〔I〕で表され
るシロキサン構造からなる繰り返し単位を含むポリカー
ボネート共重合体を含有することによって、離型性及び
潤滑性が向上するため、感光層の摩擦係数が低減するも
のである。
表されるジアミノビフェニル化合物を含有することによ
って、光疲労しにくくなる。
請求項1記載の発明において、感光層中に結着樹脂とし
て一般式〔I〕、一般式〔II〕及び一般式〔III〕
で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート共重
合体を含有することもできる。
〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素
基のいずれかを表し、a〜cは2〜6の整数を表し、d
は0〜200の整数を表す。〕
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR15R16−
(但し、R15及びR16は、各々独立に水素原子、トリフ
ルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素
数6〜12のアリール基若しくは置換アリール基のいず
れかを表す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキ
リデン基、9,9−フルオレニリデン基、又は炭素数2
〜12のα,ω-アルキレン基のいずれかを表す。ま
た、R13及びR14は、各々独立にハロゲン原子、炭素数
1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基
若しくは置換アリール基のいずれかを表し、e及びf
は、各々独立に0〜4の整数を表す。〕
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR19R20−
(但し、R19及びR20は、各々独立に水素原子、トリフ
ルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素
数6〜12のアリール基若しくは置換アリール基のいず
れかを表す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキ
リデン基、炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基、又は
一般式〔III’〕で表される官能基のいずれかを表
す。また、R17及びR18は、各々独立にハロゲン原子、
炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリ
ール基若しくは置換アリール基のいずれかを表す。ここ
で、Bが−O−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2
−、−CR19R20−、炭素数5〜8の1,1−シクロア
ルキリデン基、又は炭素数2〜12のα,ω-アルキレン
基のいずれかの場合、g及びhは、各々独立に1〜4の
整数を表す。Bが単結合、又は一般式〔III’〕で表
される官能基の場合、g及びhは、各々独立に0〜4の
整数を表す。〕
ゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロヘキシ
ル基、又は炭素数6〜12のアリール基若しくは置換ア
リール基のいずれかを表し、Dは単結合、−O−、−C
O−、−S−、−SO−、又は−SO2−のいずれかを
表し、i及びjは、各々独立に0〜4の整数を表す。〕
着樹脂として一般式〔I〕で表される繰り返し単位に加
え、一般式〔II〕及び一般式〔III〕で表される繰
り返し単位を共重合させてなるポリカーボネート共重合
体を含有することによって、耐トナーフィルミング性が
向上するようになる。
項2記載の発明において、感光層中に結着樹脂として式
〔Ia〕、式〔IIa〕及び式〔IIIa〕で表される
繰り返し単位からなるポリカーボネート共重合体を含有
することもできる。
く、高耐刷性、耐油性の点で好ましいものである。
求項2記載の発明において、感光層中に結着樹脂として
式〔Ia〕、式〔IIa〕及び式〔IIIb〕で表され
る繰り返し単位からなるポリカーボネート共重合体を含
有することもできる。
さく、高耐刷性、耐油性の点で好ましいものである。
に、請求項2記載の発明において、感光層中に結着樹脂
として式〔Ia〕、式〔IIa〕及び式〔IIIc〕で
表される繰り返し単位からなるポリカーボネート共重合
体を含有することもできる。
さく、高耐刷性、耐油性の点で好ましいものである。
項1乃至5のいずれか1項記載の発明において、電荷移
動剤として式〔IVa〕で表されるジアミノビフェニル
化合物を用いることもできる。
感度になり、光疲労にも強くなる点で好ましいものであ
る。
求項1乃至5のいずれか1項記載の発明において、電荷
移動剤として式〔IVb〕で表されるジアミノビフェニ
ル化合物を用いることもできる。
が高感度になり、光疲労にも強くなる点で好ましいもの
である。
体の好ましい実施の形態を詳細に説明する。本発明は、
例えば、導電性支持体の上に少なくとも電荷発生剤が含
有される電荷発生層が形成され、その上に少なくとも電
荷移動剤が含有される電荷移動層が形成される機能分離
型電子写真感光体に適用されるものである。この場合、
電荷発生層と電荷移動層とにより感光層が形成される。
が同一の層に含有される単層型電子写真感光体や、電荷
移動層、電荷発生層の順に積層された逆積層型電子写真
感光体等に対しても適用することができる。
としては、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼、ニッケ
ル、クロム、チタン、金、銀、銅、錫、白金、モリブデ
ン、インジウム等の金属単体やその合金の加工体や、上
記金属や炭素等の導電性物質を蒸着、メッキ等の方法で
処理し、導電性を持たせたプラスチック板およびフィル
ム、さらに酸化錫、酸化インジウム、ヨウ化アルミニウ
ムで被覆した導電性ガラス等、種類や形状に制限される
ことなく、導電性を有する種々の材料を使用して導電性
支持体を構成することができる。また、導電性支持体の
形状については、ドラム状、棒状、板状、シート状、ベ
ルト状のものを使用することができる。
しては、ジスアゾ顔料やオキシチタニウムフタロシアニ
ンが感度の相性が良い点で望ましいが、それに限定され
るものではない。その他、例えば、セレン、セレン−テ
ルル、セレン−砒素、アモルファスシリコン、無金属フ
タロシアニン、他の金属フタロシアニン顔料、モノアゾ
顔料、トリスアゾ顔料、ポリアゾ顔料、インジゴ顔料、
スレン顔料、トルイジン顔料、ピラゾリン顔料、ペリレ
ン顔料、キナクリドン顔料、多環キノン顔料、ピリリウ
ム塩等を用いることができる。
し、適切な光感度波長や増感作用を得るために2種類以
上を混合して用いてもよい。
に結着樹脂として一般式〔I〕で表されるシロキサン構
造からなる繰り返し単位を含むポリカーボネート共重合
体を含有するものである。前記シロキサン構造単位を有
することにより、感光層の摩擦係数を小さくすることが
できる。
〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素
基のいずれかを表し、a〜cは2〜6の整数を表し、d
は0〜200の整数を表す。〕
は、前記シロキサン構造単位の他に一般式〔II〕及び
一般式〔III〕で表されるポリカーボネート構造単位
を繰り返し単位とすることができる。これらポリカーボ
ネート構造単位は、その特性、合成の容易さ、あるいは
樹脂の用途等により適宜選択することができる。
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR15R16−
(但し、R15及びR16は、各々独立に水素原子、トリフ
ルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素
数6〜12のアリール基若しくは置換アリール基のいず
れかを表す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキ
リデン基、9,9−フルオレニリデン基、又は炭素数2
〜12のα,ω-アルキレン基のいずれかを表す。ま
た、R13及びR14は、各々独立にハロゲン原子、炭素数
1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基
若しくは置換アリール基のいずれかを表し、e及びf
は、各々独立に0〜4の整数を表す。〕
−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR19R20−
(但し、R19及びR20は、各々独立に水素原子、トリフ
ルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素
数6〜12のアリール基若しくは置換アリール基のいず
れかを表す。)、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキ
リデン基、炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基、又は
一般式〔III’〕で表される官能基のいずれかを表
す。また、R17及びR18は、各々独立にハロゲン原子、
炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリ
ール基若しくは置換アリール基のいずれかを表す。ここ
で、Bが−O−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2
−、−CR19R20−、炭素数5〜8の1,1−シクロア
ルキリデン基、又は炭素数2〜12のα,ω-アルキレン
基のいずれかの場合、g及びhは、各々独立に1〜4の
整数を表す。Bが単結合、又は一般式〔III’〕で表
される官能基の場合、g及びhは、各々独立に0〜4の
整数を表す。〕
ゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロヘキシ
ル基、又は炭素数6〜12のアリール基若しくは置換ア
リール基のいずれかを表し、Dは単結合、−O−、−C
O−、−S−、−SO−、又は−SO2−のいずれかを
表し、i及びjは、各々独立に0〜4の整数を表す。〕
a〕及び式〔IIIa〕あるいは式〔Ia〕、式〔II
a〕及び式〔IIIb〕あるいは式〔Ia〕、式〔II
a〕及び式〔IIIc〕で表される繰り返し単位からな
るポリカーボネート共重合体を用いることができる。
ボネート共重合体の場合、一般式〔I〕で表される繰り
返し単位の含有割合が、一般式〔I〕で表される繰り返
し単位のモル数と全ての繰り返し単位のモル数の合計に
対するモル比で、0.0001以上であることが望まし
い。一般式〔I〕で表される繰り返し単位の含有割合が
0.0001未満の場合には耐フィルミング性向上の効
果が十分に発揮されない。
塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の
20℃における還元粘度(ηSP/c)が0.70dl
/g以上であると、成膜された感光層の硬度が高くなり
好ましい。
層型とした場合には、電荷発生層及び電荷移動層の片方
あるいは両方に本発明の結着樹脂が用いられてもよい
が、前記結着樹脂はその特性上、最表面層に含有される
と、所望の特性が十分に発揮され好ましいものである。
は、感光層中に、上述した特定のポリカーボネート共重
合体以外の結着樹脂を含有させることもできる。
る結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、スチレン
樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩素化ポリエーテル、塩化ビニル−酢酸ビニル樹
脂、ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ニトリル樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリメチルペンテ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリアリレート樹脂、ジアリレート樹脂、ポリス
ルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリルス
ルホン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂、
EVA(エチレン・酢酸ビニル・共重合体)樹脂、AC
S(アクリロニトリル・塩素化ポリエチレン・スチレ
ン)樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン)樹脂、エポキシアリレート等の光硬化樹脂等が
ある。これらは、1種でも2種以上混合して使用するこ
とも可能である。また、分子量の異なった樹脂を混合し
て用いれば、硬度や耐摩耗性を改善できるのでより好ま
しい。
に電荷移動剤として一般式〔IV〕で表されるジアミノ
ビフェニル化合物を含有するものである。
ても異なっていてもよく、各々独立にハロゲン原子、炭
素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基、又は炭
素数1〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基を置換基
として有するフェニル基のいずれかを表す。また、R25
は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1
〜6のアルキル基若しくはアルコキシ基のいずれかを表
し、R26は、各々独立に水素原子、塩素原子、メチル
基、又はメトキシ基のいずれかを表す。〕
で表されるジアミノビフェニル化合物の含有量は、結着
樹脂1重量部に対し、0.3〜2.0重量部とすること
が好ましく、より好ましくは0.5〜1.2重量部であ
る。
0.3重量部より少ないと、残留電位が上昇するなど電
気特性が悪化する。他方、2.0重量部より多いと、耐
摩耗性等の機械特性が低下する。
ニル化合物のうちでも、特に、式〔IVa〕で表される
ジアミノビフェニル化合物、又は式〔IVb〕で表され
るジアミノビフェニル化合物を用いることが光疲労しな
い点で効果的である。
中には、他の電荷移動剤を添加することもできる。その
場合には、感光層の感度を高めたり、残留電位を低下さ
せることができるので、本発明の電子写真感光体の特性
を改良することができる。
荷移動剤としては、ポリビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルインドロキノキサリン、ポリビニルベンゾチオフェ
ン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、
ポリビニルピラゾリン、ポリアセチレン、ポリチオフェ
ン、ポリピロール、ポリフェニレン、ポリフェニレンビ
ニレン、ポリイソチアナフテン、ポリアニリン、ポリジ
アセチレン、ポリヘプタジイエン、ポリピリジンジイ
ル、ポリキノリン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフ
ェロセニレン、ポリペリナフチレン、ポリフタロシアニ
ン等の導電性高分子化合物を用いることができる。
ルオレノン、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、キノン、ジフェノキノン、ナフトキノン、ア
ントラキノン及びこれらの誘導体等、アントラセン、ピ
レン、フェナントレン等の多環芳香族化合物、インドー
ル、カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複素環化合
物、フルオレノン、フルオレン、オキサジアゾール、オ
キサゾール、ピラゾリン、トリフェニルメタン、トリフ
ェニルアミン、エナミン、スチルベン、ブタジエン、ヒ
ドラゾン、前記以外のジアミノビフェニル化合物等を電
荷移動剤として添加することができる。
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリア
クリロニトリル、ポリメタクリル酸等の高分子化合物に
Li(リチウム)イオン等の金属イオンをドープした高
分子固体電解質等を添加することもできる。
テトラチアフルバレン−テトラシアノキノジメタンで代
表される電子供与性物質と電子受容性物質で形成された
有機電荷移動錯体等も用いることができる。
ても、2種以上の化合物を混合して添加しても所望の感
光体特性を得ることができる。
結着樹脂の酸化劣化による特性変化、クラックの防止、
機械的強度の向上の目的で、その感光層中に酸化防止剤
や紫外線吸収剤を含有することが好ましい。
しては、2,6-ジ-tert-ブチルフェノール、2,6-ジ-tert-
4-メトキシフェノール、2-tert-ブチル-4-メトキシフェ
ノール、2,4-ジメチル-6-tert-ブチルフェノール、2,6-
ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノール、ブチル化ヒドロ
キシアニソール、プロピオン酸ステアリル-β-(3,5-ジ-
tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)、α-トコフェロー
ル、β-トコフェロール、n-オクタデシル-3-(3′-5′-
ジ-tert-ブチル-4′-ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト等のモノフェノール系、2,2′-メチレンビス(6-tert-
ブチル-4-メチルフェノール)、4,4′-ブチリデン-ビス
-(3-メチル-6-tert-ブチルフェノール)、4,4′-チオビ
ス(6-tert-ブチル-3-メチルフェノール)、1,1,3-トリス
(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタ
ン、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-tert-ブチ
ル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチ
レン-3(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕メタン等のポリフェノール系等が好まし
く、これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層中に
含有することができる。
-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-〔2-ヒ
ドロキシ-3,5-ビス(α,α-ジメチルベンジル)フェニ
ル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-tert-ブチル-
2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3-tert
-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベ
ンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-tert-ブチル-2-ヒドロキ
シフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-
tert-アミル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2-(2′-ヒドロキシ-5′-tert-オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サリチル
酸フェニル、サリチル酸-p-tert-ブチルフェニル、サリ
チル酸-p-オクチルフェニル等のサリチル酸系が好まし
く、これらを1種若しくは2種以上を同時に感光層に含
有することができる。
添加することもできる。これらの添加は感光層中であれ
ば何れの層でもよいが、最表面の層特に電荷移動層に添
加することが好ましい。
対して3〜20重量%とすることが好ましく、紫外線吸
収剤の添加量は、結着樹脂に対して3〜30重量%とす
ることが好ましい。更に、酸化防止剤と紫外線吸収剤と
の両者を添加する場合には、両成分の添加量は、結着樹
脂に対して5〜40重量%とすることが好ましい。
ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール化合物等の光
安定剤、ジフェニルアミン化合物等の老化防止剤、界面
活性剤等を感光層に添加することもできる。
料と結着樹脂と共に溶媒に分散あるいは溶解して塗工液
を作成し、所定の下地上に塗工する方法が一般的であ
る。
ロー、バーコート、ロールコート、リングコート、スピ
ンコート、スプレーコート等、下地の形状や塗工液の状
態に合わせて行うことができる。また、電荷発生層は真
空蒸着法により形成させることもできる。
エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、ブタノ
ール等のアルコール類、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の飽
和脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、クロロベンゼン等の塩素系炭化水素、ジメチルエー
テル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、メトキシエタノール等のエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、
プロピオン酸メチル等のエステル類、N,N-ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等がある。これらは
単独で用いても、2種類以上の溶剤を混合して用いても
よい。
導電性支持体と感光層との間に、接着機能、バリヤー機
能、支持体表面の欠陥被覆機能などを持つ中間層を設け
てもよい。この中間層としては、酸化アルミニウム、ポ
リエチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ナイロン樹脂等を用いることができる。これら
の中間層は、単独の樹脂で構成しても良く、2種類以上
の樹脂を混合して構成しても良い。
カーボン、シリカ、樹脂粉体等を分散させた中間層を用
いることもできる。更に、特性改善のために各種顔料、
電子受容性物質や電子供与性物質等を含有させることも
できる。
マール樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の有機薄膜や、シランカ
ップリング剤の加水分解物で形成されるシロキサン構造
体から成る薄膜を成膜して表面保護層を設けてもよく、
その場合には、感光体の耐久性が向上するので好まし
い。この表面保護層は、耐久性向上以外の他の機能を向
上させるために設けてもよい。
を比較例とともに詳細に説明する。 〔実施例1〕直径30mmのアルミニウムからなる円筒
ドラム上に、結着樹脂としてポリビニルブチラールを用
いたジスアゾ顔料の分散液を浸漬塗工により0.1μm
塗布し、電荷発生層を形成した。
〔IIa〕及び式〔IIIa〕で表されるポリカーボネ
ート共重合体と、電荷移動剤として式〔IVa〕で表さ
れるジアミノビフェニル化合物と、酸化防止剤として2,6
-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノールと、紫外線吸収剤
として2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾ−ルを、ポリカーボネート共重合体/式〔IVa〕
/酸化防止剤/紫外線吸収剤=1.0/0.8/0.1
8/0.1の重量比でクロロホルムに溶解して塗工液を
調製した。
返し単位のモル比は式〔Ia〕/式〔IIa〕/式〔I
IIa〕=0.01/0.85/0.14とし、その場
合の還元粘度は1.63dl/gであった。
した後、100℃の温度下で1時間乾燥し、20μmの
膜厚の電荷移動層を形成した。以上のような方法で電子
写真感光体を作製した。
共重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔Ia〕
/式〔IIa〕/式〔IIIa〕=0.001/0.8
5/0.149、還元粘度が0.77dl/gのポリカ
ーボネート共重合体を結着樹脂として用い、実施例1と
同様の方法で電子写真感光体を作製した。
樹脂に代えて、式〔Ia〕、式〔IIa〕及び式〔II
Ic〕で表されるポリカーボネート共重合体を用い、実
施例1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
返し単位のモル比は式〔Ia〕/式〔IIa〕/式〔I
IIc〕=0.001/0.82/0.179とし、そ
の場合の還元粘度は1.77dl/gであった。
される電荷移動剤に代えて、式〔IVb〕で表される2
種類のジアミノビフェニル化合物の混合物を用い、実施
例1と同様の方法で電子写真感光体を作製した。
からなる円筒ドラム上に、結着樹脂としてポリビニルブ
チラールを用いたαペリレン顔料の分散液を浸漬塗工に
より0.1μm塗布し、電荷発生層を形成した。
〔IIa〕及び式〔IIIb〕で表されるポリカーボネ
ート共重合体と、電荷移動剤として式〔IVa〕で表さ
れるジアミノビフェニル化合物と、酸化防止剤として2,6
-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノールと、紫外線吸収剤
として2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾ−ルとを、ポリカーボネート共重合体/式〔IV
a〕/酸化防止剤/紫外線吸収剤=1.0/0.8/
0.18/0.1の重量比でクロロホルムに溶解して塗
工液を調製した。ここで、ポリカーボネート共重合体の
繰り返し単位のモル比は、式〔Ia〕/式〔IIa〕/
式〔IIIb〕=0.01/0.85/0.14とし、
その場合の還元粘度は1.62dl/gであった。そし
て、浸漬塗工によりこの塗工液を塗布した後、100℃
の温度下で1時間乾燥し、20μmの膜厚の電荷移動層
を形成した。以上のような方法で電子写真感光体を作製
した。
発生層を形成し、次いで実施例5のポリカーボネート共
重合体に代えて、繰り返し単位のモル比が式〔Ia〕/
式〔IIa〕/式〔IIIb〕=0.001/0.85
/0.149、還元粘度が1.64dl/gのポリカー
ボネート共重合体を結着樹脂として用い、実施例1と同
様の方法で電荷移動層を形成して電子写真感光体を作製
した。
共重合体に代えて、式〔IIa〕を繰り返し単位とする
還元粘度が0.72dl/gのポリカーボネートを結着
樹脂として用いた。この場合、式〔IIa〕/式〔IV
a〕/酸化防止剤/紫外線吸収剤=1.0/0.8/
0.18/0.1の重量比でクロロホルムに溶解して塗
工液を調製した。そして、実施例1と同様の方法により
電荷移動層を形成して電子写真感光体を作製した。
に代えて、式〔IIb〕を繰り返し単位とする還元粘度
が0.75dl/gのポリカーボネートを結着樹脂とし
て用い、比較例1と同様の方法により電荷移動層を形成
して電子写真感光体を作製した。
に代えて、式〔IIa〕及び式〔IIIa〕を繰り返し
単位とするポリカーボネート共重合体を結着樹脂として
用いた。ここで、ポリカーボネート共重合体の繰り返し
単位の組成(モル)比は式〔IIa〕/式〔IIIa〕=
0.8/0.2とし、その場合の還元粘度は0.76d
l/gであった。そして、実施例1と同様の方法により
電荷移動層を形成して電子写真感光体を作製した。
に代えて、式〔IIa〕及び式〔IIIb〕を繰り返し
単位とするポリカーボネート共重合体を結着樹脂として
用いた。この場合、ポリカーボネート共重合体の繰り返
し単位の組成(モル)比は、式〔IIa〕/式〔III
b〕=0.9/0.1とし、還元粘度は0.76dl/
gであった。そして、実施例1と同様の方法により電荷
移動層を形成して電子写真感光体を作製した。
される電荷移動剤に代えて、式〔Va〕で表される化合
物を用い、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作
製した。
される電荷移動剤に代えて、式〔Vb〕で表される化合
物を用い、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作
製した。
される電荷移動剤に代えて、式〔Vc〕で表される化合
物を用い、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作
製した。
される電荷移動剤に代えて、式〔Vd〕で表される化合
物を用い、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を作
製した。
×100mmのアルミニウムを蒸着したPET(ポリエ
チレンテレフタレート)フィルム上に実施例及び比較例
の感光層を塗布し、シート状電子写真感光体を作製し
た。
施例及び比較例によって作製された電子写真感光体の初
期の表面電位、感度、残留電位、暗減衰率等の静電特性
を測定したが、いずれも良好な特性であった。
RH)の環境下にて、電子写真感光体評価装置を用い、
実施例及び比較例によって作製された円筒状電子写真感
光体を印加電圧−5KVで帯電させ、露光光量2Lux
・secの白色光を用いて電子写真感光体を露光したと
きの残留電位VR(−V)を測定した。
uxの蛍光灯光を10分間照射し、その後、前記電子写
真感光体評価装置により残留電位VR1(−V)を測定
し、蛍光灯光を照射する前後の残留電位の差(|VR−
VR1|)をΔVR(V)とした。その結果を表1に示
す。
されたシート状電子写真感光体を平面上に固定し、摩擦
係数測定装置(HEIDON社製 トライボギア ミュ
ーズ TYPE94B)を用いて静摩擦係数を測定し
た。その結果を表1に示す。
製された円筒状電子写真感光体を、ブラシ帯電方式によ
り電子写真感光体を負に帯電し、LED露光、非磁性一
成分現像方式、ブレードクリーニング方式により画像形
成を行う電子写真装置に装着し、A4用紙を5,000
枚連続印字させ、連続印字後の画像を評価した。その結
果を表1に示す。
た円筒状電子写真感光体を、前記光疲労試験を行った後
に前記電子写真装置に装着し、画像印字を行い評価し
た。この場合、判定は、「○」が良好、「×」は画像不
良等があり実用上問題があるものとした。
画像試験における5,000枚連続印字の際にブレード
捲れの有無及びブレードの異音の発生有無を観測した。
その結果を表1に示す。この場合、判定は、ブレードの
捲れ又は異音が発生しなかったものを「○」、発生した
ものを「×」とした。
体表面に指紋を付着させ24時間常温常湿下に放置し、
指紋の付いた部分についてクラック発生の有無を目視で
観察した。その結果を表1に示す。この場合、判定は、
クラックが発生しないものを「○」、クラックが発生し
たものを「×」とした。
電子写真感光体は摩擦係数が小さく、ブレードの捲れや
異音の発生が全くないため、連続印字後の画像において
も欠陥が全く発生しなかった。
光疲労もほとんどないため、熟練したサービスマンでな
くとも容易にメンテナンスをすることが可能である。
に、結着樹脂の繰り返し単位の組成比を変更しても良好
な結果が得られた。
体は、本発明に使用されるジアミノビフェニル化合物を
用いているため光疲労は少ない。しかし、本発明に使用
されるポリカーボネート共重合体を用いないことから摩
擦係数が大きく、ブレードの捲れや異音が発生し、それ
に伴い連続印字後における画像に、クリーニング不良が
原因と思われる白地上の黒点、黒地上の白点、スジ状の
欠陥が多く見られた。また、連続印字の最中にブレード
の捲れや異音が発生したため、何度も電子写真装置を停
止しなければならなかった。
着に起因する多くのクラックが発生した。このようなク
ラックの発生した電子写真感光体を評価用の電子写真装
置に装着して印字させたところ、クラックが画像上に表
れてしまい、実用不可能なものであった。
使用されるポリカーボネート共重合体を用いているの
で、ブレードの捲れや異音、クラックの発生はなかった
が、本発明に使用されるジアミノビフェニル化合物を用
いないため、光疲労試験により電荷移動剤の劣化が生
じ、光疲労後の白地画像に黒点が生じ、実用不可能なも
のであった。
光体は、表面電位や感度等の静電特性に影響されること
なく、摩擦係数が非常に小さく、ブレードの捲れや異音
が全く発生せず、しかも指紋の付着に対しても強い耐久
性を示し、更に光疲労にも強いものである。よって、本
発明によれば、優れた電子写真特性、クリーニング性、
耐油性を有し、かつ、メンテナンスの簡略化が図れる電
子写真感光体を提供することができるものである。
Claims (7)
- 【請求項1】導電性支持体上に少なくとも電荷発生剤と
電荷移動剤と結着樹脂を有する感光層を形成した電子写
真感光体において、該感光層中に結着樹脂として一般式
〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリカーボネート
共重合体と、電荷移動剤として一般式〔IV〕で表され
るジアミノビフェニル化合物とを含有することを特徴と
する電子写真感光体。 【化1】 〔式中、R1〜R12は、各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素基のいずれか
を表し、a〜cは2〜6の整数を表し、dは0〜200
の整数を表す。〕 【化2】 〔式中、R23及びR24は、各々同一であっても異なって
いてもよく、各々独立にハロゲン原子、炭素数1〜6の
アルキル基若しくはアルコキシ基、又は炭素数1〜6の
アルキル基若しくはアルコキシ基を置換基として有する
フェニル基のいずれかを表す。また、R25は、各々独立
に水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1〜6のアルキ
ル基若しくはアルコキシ基のいずれかを表し、R26は、
各々独立に水素原子、塩素原子、メチル基、又はメトキ
シ基のいずれかを表す。〕 - 【請求項2】感光層中に結着樹脂として一般式〔I〕、
一般式〔II〕及び一般式〔III〕で表される繰り返
し単位からなるポリカーボネート共重合体を含有するこ
とを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。 【化3】 〔式中、R1〜R12は、各々独立に炭素数1〜6のアルキ
ル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素基のいずれか
を表し、a〜cは2〜6の整数を表し、dは0〜200
の整数を表す。〕 【化4】 〔式中、Aは、単結合、−O−、−CO−、−S−、−
SO−、−SO2−、−CR15R16−(但し、R15及び
R16は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、
炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリ
ール基若しくは置換アリール基のいずれかを表す。)、
炭素数5〜8の1,1−シクロアルキリデン基、9,9
−フルオレニリデン基、又は炭素数2〜12のα,ω-ア
ルキレン基のいずれかを表す。また、R13及びR14は、
各々独立にハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、
又は炭素数6〜12のアリール基若しくは置換アリール
基のいずれかを表し、e及びfは、各々独立に0〜4の
整数を表す。〕 【化5】 〔式中、Bは、単結合、−O−、−CO−、−S−、−
SO−、−SO2−、−CR19R20−(但し、R19及び
R20は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、
炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリ
ール基若しくは置換アリール基のいずれかを表す。)、
炭素数5〜8の1,1−シクロアルキリデン基、炭素数
2〜12のα,ω-アルキレン基、又は一般式〔II
I’〕で表される官能基のいずれかを表す。また、R17
及びR18は、各々独立にハロゲン原子、炭素数1〜6の
アルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基若しくは
置換アリール基のいずれかを表す。ここで、Bが−O
−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR
19R20−、炭素数5〜8の1,1−シクロアルキリデン
基、又は炭素数2〜12のα,ω-アルキレン基のいずれ
かの場合、g及びhは、各々独立に1〜4の整数を表
す。Bが単結合、又は一般式〔III’〕で表される官
能基の場合、g及びhは、各々独立に0〜4の整数を表
す。〕 【化6】 〔式中、R21及びR22は、各々独立にハロゲン原子、炭
素数1〜12のアルキル基、シクロヘキシル基、又は炭
素数6〜12のアリール基若しくは置換アリール基のい
ずれかを表し、Dは単結合、−O−、−CO−、−S
−、−SO−、又は−SO2−のいずれかを表し、i及
びjは、各々独立に0〜4の整数を表す。〕 - 【請求項3】感光層中に結着樹脂として式〔Ia〕、式
〔IIa〕及び式〔IIIa〕で表される繰り返し単位
からなるポリカーボネート共重合体を含有することを特
徴とする請求項2記載の電子写真感光体。 【化7】 【化8】 【化9】 - 【請求項4】感光層中に結着樹脂として式〔Ia〕、式
〔IIa〕及び式〔IIIb〕で表される繰り返し単位
からなるポリカーボネート共重合体を含有することを特
徴とする請求項2記載の電子写真感光体。 【化10】 【化11】 【化12】 - 【請求項5】感光層中に結着樹脂として式〔Ia〕、式
〔IIa〕及び式〔IIIc〕で表される繰り返し単位
からなるポリカーボネート共重合体を含有することを特
徴とする請求項2記載の電子写真感光体。 【化13】 【化14】 【化15】 - 【請求項6】電荷移動剤が式〔IVa〕で表されるジア
ミノビフェニル化合物であることを特徴とする請求項1
乃至5のいずれか1項記載の電子写真感光体。 【化16】 - 【請求項7】電荷移動剤が式〔IVb〕で表されるジア
ミノビフェニル化合物であることを特徴とする請求項1
乃至5のいずれか1項記載の電子写真感光体。 【化17】
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002328480A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Hodogaya Chem Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JP2008145661A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2017068014A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2018203972A (ja) * | 2017-06-02 | 2018-12-27 | 三菱ケミカル株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
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-
1998
- 1998-09-18 JP JP26509998A patent/JP4072257B2/ja not_active Expired - Fee Related
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