JPH11152439A - 水性重合体被覆組成物 - Google Patents
水性重合体被覆組成物Info
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- JPH11152439A JPH11152439A JP9335087A JP33508797A JPH11152439A JP H11152439 A JPH11152439 A JP H11152439A JP 9335087 A JP9335087 A JP 9335087A JP 33508797 A JP33508797 A JP 33508797A JP H11152439 A JPH11152439 A JP H11152439A
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- Japan
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- vinyl
- coating composition
- monomer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗料やコーティング用として使用される水分
散液組成物の泡立ちが少なく、貯蔵安定性に優れ、しか
も長期の保存後も塗膜の耐水性、耐候性、および基材へ
の付着性が低下することの少ない水性重合体被覆組成物
の提供。 【構成】 特定の不飽和基含有高分子量乳化剤0.1〜
10重量部の存在下にビニル重合性単量体99.9〜9
0重量%と、カルボキシル基含有ビニル単量体0.1〜
10重量%からなる単量体混合物100重量部を乳化共
重合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合
性シランカップリング剤0.1〜10重量部とからなる
水性重合体被覆組成物。
散液組成物の泡立ちが少なく、貯蔵安定性に優れ、しか
も長期の保存後も塗膜の耐水性、耐候性、および基材へ
の付着性が低下することの少ない水性重合体被覆組成物
の提供。 【構成】 特定の不飽和基含有高分子量乳化剤0.1〜
10重量部の存在下にビニル重合性単量体99.9〜9
0重量%と、カルボキシル基含有ビニル単量体0.1〜
10重量%からなる単量体混合物100重量部を乳化共
重合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合
性シランカップリング剤0.1〜10重量部とからなる
水性重合体被覆組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、コーティング用
に適した低起泡性で貯蔵安定性が極めて良く、耐水性、
耐候性、付着性に優れた塗膜を与える水性重合体被覆組
成物に関するものである。
に適した低起泡性で貯蔵安定性が極めて良く、耐水性、
耐候性、付着性に優れた塗膜を与える水性重合体被覆組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乳化重合により得られる水分散液組成物
は、従来の有機溶剤型の組成物に比べて、引火性や毒性
が少なく、安全かつ経済的であり、取扱いが容易なた
め、塗料、接着剤、各種のコーティング剤として広範囲
な分野に使用されている。
は、従来の有機溶剤型の組成物に比べて、引火性や毒性
が少なく、安全かつ経済的であり、取扱いが容易なた
め、塗料、接着剤、各種のコーティング剤として広範囲
な分野に使用されている。
【0003】しかし、水分散液組成物を上記用途に使用
する際に大きな欠点がある。水分散液組成物は、製造時
に乳化剤を使用することが必須であるため、耐水性の低
下や、起泡性に起因するピンホ−ルの問題等が生じる。
そこでこれらの問題を解決するため、各種の共重合性乳
化剤が使用されている。例えば、特公昭51−4415
7号公報では、水酸基とスルホン酸塩を有する不飽和カ
ルボン酸エステルを乳化剤として乳化重合する方法。特
公昭51−44158号公報では、乳化剤としてアルキ
ルスルホン酸基を有するマレイン酸アルキルエステルを
使用する方法。特開昭51−30285号公報では、フ
マ−ル酸誘導体の共重合性アニオン乳化剤の存在下にエ
チレン性不飽和単量体を重合して得られる重合体。特開
昭60−181111号公報では、(メタ)アクリル酸
スルホアルキルエステル塩なるアニオン性の重合性乳化
剤の存在下で、エチレン性不飽和単量体を重合してなる
組成物。特開昭61−223011号公報では、アリル
アルコ−ルのアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル
塩の存在下で、エチレン性不飽和単量体を重合してなる
組成物等がそれぞれ開示されている。これらの共重合性
乳化剤は、必ずしも単量体との共重合性が十分でないた
め、未重合物は、通常の非重合性乳化剤を使用した場合
と同じように塗膜の耐水性低下や起泡の原因となり、満
足できるものではなかった。
する際に大きな欠点がある。水分散液組成物は、製造時
に乳化剤を使用することが必須であるため、耐水性の低
下や、起泡性に起因するピンホ−ルの問題等が生じる。
そこでこれらの問題を解決するため、各種の共重合性乳
化剤が使用されている。例えば、特公昭51−4415
7号公報では、水酸基とスルホン酸塩を有する不飽和カ
ルボン酸エステルを乳化剤として乳化重合する方法。特
公昭51−44158号公報では、乳化剤としてアルキ
ルスルホン酸基を有するマレイン酸アルキルエステルを
使用する方法。特開昭51−30285号公報では、フ
マ−ル酸誘導体の共重合性アニオン乳化剤の存在下にエ
チレン性不飽和単量体を重合して得られる重合体。特開
昭60−181111号公報では、(メタ)アクリル酸
スルホアルキルエステル塩なるアニオン性の重合性乳化
剤の存在下で、エチレン性不飽和単量体を重合してなる
組成物。特開昭61−223011号公報では、アリル
アルコ−ルのアルキレンオキサイド付加物硫酸エステル
塩の存在下で、エチレン性不飽和単量体を重合してなる
組成物等がそれぞれ開示されている。これらの共重合性
乳化剤は、必ずしも単量体との共重合性が十分でないた
め、未重合物は、通常の非重合性乳化剤を使用した場合
と同じように塗膜の耐水性低下や起泡の原因となり、満
足できるものではなかった。
【0004】一方、水分散液組成物中にシリコ−ンを導
入することは、被塗物の耐水性、付着性、耐候性、耐薬
品性を高めるため望ましいものである。例えば、特開昭
57−63316号公報では、アクリル酸アルキルエス
テル、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはス
チレン、エチレン性不飽和カルボン酸および加水分解型
ビニルシランからなる共重合体。特開昭60−1811
75号公報では、加水分解性ビニルシラン単量体とエチ
レン性不飽和単量体を水性媒体中で重合することにより
得られる被覆組成物。特開昭62−267374号公報
では、飽和脂肪族アルコキシシランの存在下にエチレン
性不飽和単量体を乳化重合せしめて得られる水性エマル
ジョン。特開平2−308801号公報では、ビニル基
とシロキサン基を含有する単量体と界面活性ビニル単量
体を使用して得られる水性分散物等が開示されている
が、いずれも水分散液の経時変化が有り、保存期間が長
くなるにつれて塗膜物性(耐水性、造膜性、付着性等)
が低下する問題がある。
入することは、被塗物の耐水性、付着性、耐候性、耐薬
品性を高めるため望ましいものである。例えば、特開昭
57−63316号公報では、アクリル酸アルキルエス
テル、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはス
チレン、エチレン性不飽和カルボン酸および加水分解型
ビニルシランからなる共重合体。特開昭60−1811
75号公報では、加水分解性ビニルシラン単量体とエチ
レン性不飽和単量体を水性媒体中で重合することにより
得られる被覆組成物。特開昭62−267374号公報
では、飽和脂肪族アルコキシシランの存在下にエチレン
性不飽和単量体を乳化重合せしめて得られる水性エマル
ジョン。特開平2−308801号公報では、ビニル基
とシロキサン基を含有する単量体と界面活性ビニル単量
体を使用して得られる水性分散物等が開示されている
が、いずれも水分散液の経時変化が有り、保存期間が長
くなるにつれて塗膜物性(耐水性、造膜性、付着性等)
が低下する問題がある。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】従って、本発明は、水
分散液の泡立ちが少なく、貯蔵安定性に優れ、しかも長
期の保存後も塗膜の耐水性、耐候性、および、基材への
付着性が低下することの少ない水性重合体被覆組成物を
提供することにある。
分散液の泡立ちが少なく、貯蔵安定性に優れ、しかも長
期の保存後も塗膜の耐水性、耐候性、および、基材への
付着性が低下することの少ない水性重合体被覆組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特公昭62−6
1049号公報に開示されている不飽和基含有高分子量
乳化剤の存在下にビニル重合性単量体混合物を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液が、極めて低起泡性
で、耐水性に優れた塗膜を与えることを見い出し、更
に、非ビニル重合性シランカップリング剤を使用するこ
とで、塗料などの各種コ−ティング用として貯蔵安定性
が良く、耐水性、耐候性、付着性に優れた塗膜性能を与
え得る本発明の被覆組成物を完成させた。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特公昭62−6
1049号公報に開示されている不飽和基含有高分子量
乳化剤の存在下にビニル重合性単量体混合物を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液が、極めて低起泡性
で、耐水性に優れた塗膜を与えることを見い出し、更
に、非ビニル重合性シランカップリング剤を使用するこ
とで、塗料などの各種コ−ティング用として貯蔵安定性
が良く、耐水性、耐候性、付着性に優れた塗膜性能を与
え得る本発明の被覆組成物を完成させた。
【0007】即ち、本発明は、主成分が一般式
【化1】(式中、kは、2〜6の整数、mは、2〜12
の整数、nは、2〜12の整数を示す。)で示される不
飽和基含有高分子量乳化剤0.1〜10重量部の存在下
にビニル重合性単量体99.9〜90重量%とカルボキ
シル基含有ビニル単量体0.1〜10重量%からなる単
量体混合物100重量部を乳化共重合させて得られる共
重合体水分散液と、非ビニル重合性シランカップリング
剤0.1〜10重量部とからなる水性重合体被覆組成物
である。更に、該シランカップリング剤がエポキシ系シ
ラン化合物、または、アミノ系シラン化合物であり、更
にまた、該シランカップリング剤を単量体混合物に溶解
させて乳化重合させてなる水性重合体被覆組成物であ
る。
の整数、nは、2〜12の整数を示す。)で示される不
飽和基含有高分子量乳化剤0.1〜10重量部の存在下
にビニル重合性単量体99.9〜90重量%とカルボキ
シル基含有ビニル単量体0.1〜10重量%からなる単
量体混合物100重量部を乳化共重合させて得られる共
重合体水分散液と、非ビニル重合性シランカップリング
剤0.1〜10重量部とからなる水性重合体被覆組成物
である。更に、該シランカップリング剤がエポキシ系シ
ラン化合物、または、アミノ系シラン化合物であり、更
にまた、該シランカップリング剤を単量体混合物に溶解
させて乳化重合させてなる水性重合体被覆組成物であ
る。
【0008】本発明に使用される不飽和基含有高分子量
乳化剤は以下の三段階の反応により合成できる。先ず、
炭素数が8または9個のアルキル基を有するアルキルフ
ェノ−ルのエチレンオキサイド付加物(2〜12モルの
エチレンオキサイド鎖を有する)と、無水マレイン酸と
を等モル反応させて不飽和カルボン酸のモノエステルを
合成する。次にこのモノエステル2モルに、炭素数2〜
6個の1級アルコ−ルのジオ−ル1モルを反応させてジ
エステル化合物を合成する。最後に、このジエステル化
合物1モルに対して、酸性亜硫酸塩を1モル付加反応さ
せて本発明に使用する不飽和基含有高分子量乳化剤を得
る。該乳化剤の使用量は、単量体混合物100重量部当
たり、0.1〜10重量部である。0.1重量部より少
ない場合には、乳化重合の安定性が悪く、またその他の
公知の乳化剤を併用した場合にも泡立ち易くなり好まし
くない。10重量部より多い場合には、塗膜の耐水性が
低下する。より好ましい使用量は、0.5〜5重量部で
ある。その他の公知の重合性乳化剤や通常のアニオン性
乳化剤との併用もできるが、その他の乳化剤の使用量
は、該乳化剤の量を超えてはならず、その他の乳化剤と
該乳化剤の合計量は10重量部以下である。
乳化剤は以下の三段階の反応により合成できる。先ず、
炭素数が8または9個のアルキル基を有するアルキルフ
ェノ−ルのエチレンオキサイド付加物(2〜12モルの
エチレンオキサイド鎖を有する)と、無水マレイン酸と
を等モル反応させて不飽和カルボン酸のモノエステルを
合成する。次にこのモノエステル2モルに、炭素数2〜
6個の1級アルコ−ルのジオ−ル1モルを反応させてジ
エステル化合物を合成する。最後に、このジエステル化
合物1モルに対して、酸性亜硫酸塩を1モル付加反応さ
せて本発明に使用する不飽和基含有高分子量乳化剤を得
る。該乳化剤の使用量は、単量体混合物100重量部当
たり、0.1〜10重量部である。0.1重量部より少
ない場合には、乳化重合の安定性が悪く、またその他の
公知の乳化剤を併用した場合にも泡立ち易くなり好まし
くない。10重量部より多い場合には、塗膜の耐水性が
低下する。より好ましい使用量は、0.5〜5重量部で
ある。その他の公知の重合性乳化剤や通常のアニオン性
乳化剤との併用もできるが、その他の乳化剤の使用量
は、該乳化剤の量を超えてはならず、その他の乳化剤と
該乳化剤の合計量は10重量部以下である。
【0009】本発明に使用されるカルボキシル基含有ビ
ニル単量体は、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン
酸、および、マレイン酸、イタコン酸の炭素数1〜12
の直鎖または分岐鎖を有するアルコ−ルとのハ−フエス
テル等が挙げられ、これらの群より選ばれた1種または
2種以上を使用できる。好ましいカルボキシル基含有ビ
ニル単量体は、アクリル酸またはメタクリル酸である。
該ビニル単量体の使用量は単量体混合物の0.1〜10
重量%である。その使用量が、0.1重量%より少ない
場合は、乳化重合の安定性が低下し、塗膜の付着性も低
下する。10重量%より多い場合には、塗膜の耐水性が
低下する。より好ましい使用量は、0.5〜7重量%で
ある。
ニル単量体は、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン
酸、および、マレイン酸、イタコン酸の炭素数1〜12
の直鎖または分岐鎖を有するアルコ−ルとのハ−フエス
テル等が挙げられ、これらの群より選ばれた1種または
2種以上を使用できる。好ましいカルボキシル基含有ビ
ニル単量体は、アクリル酸またはメタクリル酸である。
該ビニル単量体の使用量は単量体混合物の0.1〜10
重量%である。その使用量が、0.1重量%より少ない
場合は、乳化重合の安定性が低下し、塗膜の付着性も低
下する。10重量%より多い場合には、塗膜の耐水性が
低下する。より好ましい使用量は、0.5〜7重量%で
ある。
【0010】本発明に使用されるビニル重合性単量体
は、主成分が、スチレンおよび/または(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体よりなる。(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体としては、各種の単量体が使用でき、例
えば、メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)ア
クリレ−ト、n−ブチル(メタ)アクリレ−ト、イソブ
チル(メタ)アクリレ−ト、t−ブチル(メタ)アクリ
レ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−トオ、
シクロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メ
タ)アクリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリレ−ト、
イソボニル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)ア
クリレ−ト等が挙げられ、これらの群より選ばれた1種
または2種以上を用いる。
は、主成分が、スチレンおよび/または(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体よりなる。(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体としては、各種の単量体が使用でき、例
えば、メチル(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)ア
クリレ−ト、n−ブチル(メタ)アクリレ−ト、イソブ
チル(メタ)アクリレ−ト、t−ブチル(メタ)アクリ
レ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−トオ、
シクロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メ
タ)アクリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリレ−ト、
イソボニル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)ア
クリレ−ト等が挙げられ、これらの群より選ばれた1種
または2種以上を用いる。
【0011】本発明において、必要に応じてその他のビ
ニル重合性単量体を使用することも可能である。その他
のビニル重合性単量体としては、親水性基含有ビニル単
量体である(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの酸
アミド基またはN−アルキル基置換アミド基を含有する
ビニル単量体;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリセ
ロ−ル(メタ)アクリレ−ト、平均付加モル数4から1
00モルのポリオキシアルキレン鎖を有するポリエチレ
ングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト類またはポリプ
ロピレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト類などの
ヒドロキシル基を含有するビニル単量体等が挙げられ
る。また上記以外のビニル単量体としてα−メチルスチ
レン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニ
ルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、バ−サチック酸ビニル等も挙げら
れる。更にジビニルベンゼン、ジアリルフタレ−ト、エ
チレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレン
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリ(メタ)アクリレ−ト等の2〜3個の二重結
合を有するビニル単量体;グリシジル(メタ)アクリレ
−ト、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリ
レ−ト、N−メチロ−ルアクリルアミドなどの反応性ビ
ニル単量体等も挙げられる。
ニル重合性単量体を使用することも可能である。その他
のビニル重合性単量体としては、親水性基含有ビニル単
量体である(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの酸
アミド基またはN−アルキル基置換アミド基を含有する
ビニル単量体;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリセ
ロ−ル(メタ)アクリレ−ト、平均付加モル数4から1
00モルのポリオキシアルキレン鎖を有するポリエチレ
ングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト類またはポリプ
ロピレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ−ト類などの
ヒドロキシル基を含有するビニル単量体等が挙げられ
る。また上記以外のビニル単量体としてα−メチルスチ
レン、クロロスチレン、4−ヒドロキシスチレン、ビニ
ルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、バ−サチック酸ビニル等も挙げら
れる。更にジビニルベンゼン、ジアリルフタレ−ト、エ
チレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジエチレン
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリ(メタ)アクリレ−ト等の2〜3個の二重結
合を有するビニル単量体;グリシジル(メタ)アクリレ
−ト、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリ
レ−ト、N−メチロ−ルアクリルアミドなどの反応性ビ
ニル単量体等も挙げられる。
【0012】本発明の水性重合体被覆組成物のガラス転
移温度(以下Tgと称する。)は、−40〜70℃であ
ることが望ましい。Tgが−40℃より低い場合は、耐
ブロッキング性が乏しく、塗膜物性を満たすことは困難
である。一般に、Tgが高い重合体水分散液には適性温
度で成膜させるため、成膜助剤が使用されている。Tg
が70℃より高い場合には、使用する成膜助剤の量が多
くなるため、塗膜強度の低下や経時で塗膜にクラックが
発生し易いなどの欠点がある。より好ましいTgは、−
20〜50℃である。ここで、水性重合体組成物のTg
は、該重合体が形成されるそれぞれの単量体の重量分率
を、それぞれの単量体から誘導される単一重合体のTg
(K:ケルビンで表す)値で割ることによって得られる
それぞれの商の合計の逆数として計算される。
移温度(以下Tgと称する。)は、−40〜70℃であ
ることが望ましい。Tgが−40℃より低い場合は、耐
ブロッキング性が乏しく、塗膜物性を満たすことは困難
である。一般に、Tgが高い重合体水分散液には適性温
度で成膜させるため、成膜助剤が使用されている。Tg
が70℃より高い場合には、使用する成膜助剤の量が多
くなるため、塗膜強度の低下や経時で塗膜にクラックが
発生し易いなどの欠点がある。より好ましいTgは、−
20〜50℃である。ここで、水性重合体組成物のTg
は、該重合体が形成されるそれぞれの単量体の重量分率
を、それぞれの単量体から誘導される単一重合体のTg
(K:ケルビンで表す)値で割ることによって得られる
それぞれの商の合計の逆数として計算される。
【0013】本発明に使用される非ビニル重合性シラン
カップリング剤は、公知のエポキシ系シラン化合物、ま
たは、アミノ系シラン化合物から選ばれた1種または2
種以上が使用できるが、その中でも特に、エポキシ系シ
ラン化合物が好ましい。エポキシ系シランカップリング
剤としては、例えばβ−(3、4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン等が、またアミノ系シランカップ
リング剤としては、例えばN−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等があり、これ
らの群から選ばれた1種または2種以上を使用できる。
該シランカップリング剤の使用量は、上記単量体混合物
100重量部当たり0.1〜10重量部であり、0.1
重量部より少ない場合は、塗膜の耐水性、耐候性、付着
性が不足し、10重量部を多い場合は、本発明組成物の
貯蔵安定性が悪くなる。
カップリング剤は、公知のエポキシ系シラン化合物、ま
たは、アミノ系シラン化合物から選ばれた1種または2
種以上が使用できるが、その中でも特に、エポキシ系シ
ラン化合物が好ましい。エポキシ系シランカップリング
剤としては、例えばβ−(3、4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン等が、またアミノ系シランカップ
リング剤としては、例えばN−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等があり、これ
らの群から選ばれた1種または2種以上を使用できる。
該シランカップリング剤の使用量は、上記単量体混合物
100重量部当たり0.1〜10重量部であり、0.1
重量部より少ない場合は、塗膜の耐水性、耐候性、付着
性が不足し、10重量部を多い場合は、本発明組成物の
貯蔵安定性が悪くなる。
【0014】該シランカップリング剤は上記の単量体混
合物に溶解して乳化重合させても良く、また該共重合体
分散液に配合して被覆組成物とすることもできる。好ま
しくは、単量体混合物に溶解して乳化重合させる方法で
ある。上記の方法にて得た水性重合体被覆組成物は、配
合する方法よりも耐水性、付着性がさらに向上する。
合物に溶解して乳化重合させても良く、また該共重合体
分散液に配合して被覆組成物とすることもできる。好ま
しくは、単量体混合物に溶解して乳化重合させる方法で
ある。上記の方法にて得た水性重合体被覆組成物は、配
合する方法よりも耐水性、付着性がさらに向上する。
【0015】上記の不飽和基含有高分子量乳化剤の存在
下における単量体混合物の乳化共重合は、単量体混合物
にラジカル重合開始剤を用いて通常の乳化重合の方法で
行うことができる。また必要に応じて重合度調整剤、粒
子径調整剤等を使用することもできる。ラジカル重合開
始剤としては、熱または還元性物質等によってラジカル
を生成してビニル重合性単量体の付加重合を起こさせる
もので、水溶性または油溶性の過硫酸塩、過酸化物、ア
ゾビス化合物等がある。例えば、過硫酸カリウム、過硫
酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−
ブチルハイドロオキサイド、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、2.2−アゾビスイソブチロニトリル、2.
2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ハイドロクロラ
イド、2.2−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニト
リル)等があり、より好ましくは水溶性のものである。
その使用量は、単量体混合物に対して通常0.05〜2
重量部である。なお、重合速度の促進、さらに低温での
重合を望む場合には、重亜硫酸ナトリウム、塩化第一
鉄、アスコルビン酸塩、ロンガリット等の還元剤をラジ
カル重合開始剤と組み合わせて用いることもできる。
下における単量体混合物の乳化共重合は、単量体混合物
にラジカル重合開始剤を用いて通常の乳化重合の方法で
行うことができる。また必要に応じて重合度調整剤、粒
子径調整剤等を使用することもできる。ラジカル重合開
始剤としては、熱または還元性物質等によってラジカル
を生成してビニル重合性単量体の付加重合を起こさせる
もので、水溶性または油溶性の過硫酸塩、過酸化物、ア
ゾビス化合物等がある。例えば、過硫酸カリウム、過硫
酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、t−
ブチルハイドロオキサイド、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、2.2−アゾビスイソブチロニトリル、2.
2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ハイドロクロラ
イド、2.2−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニト
リル)等があり、より好ましくは水溶性のものである。
その使用量は、単量体混合物に対して通常0.05〜2
重量部である。なお、重合速度の促進、さらに低温での
重合を望む場合には、重亜硫酸ナトリウム、塩化第一
鉄、アスコルビン酸塩、ロンガリット等の還元剤をラジ
カル重合開始剤と組み合わせて用いることもできる。
【0016】更に、本発明の水性重合体被覆組成物に
は、流動性改良、ブロッキング防止等のため、必要に応
じて公知の添加物である成膜助剤、可塑剤、充填剤、顔
料、粘性調整剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、分
散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、凍結防止
剤、防炎剤、難燃剤、防錆剤等を本発明の効果を損なわ
ない範囲で配合して使用することもできる。
は、流動性改良、ブロッキング防止等のため、必要に応
じて公知の添加物である成膜助剤、可塑剤、充填剤、顔
料、粘性調整剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、分
散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、凍結防止
剤、防炎剤、難燃剤、防錆剤等を本発明の効果を損なわ
ない範囲で配合して使用することもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明を実施例において詳しく説明
するが、本発明はこれによって制限されるものではな
い。なお、実施例および比較例における部もしくは%と
あるのは、特にことわりない限り、重量部または重量%
を示す。
するが、本発明はこれによって制限されるものではな
い。なお、実施例および比較例における部もしくは%と
あるのは、特にことわりない限り、重量部または重量%
を示す。
【0018】(不飽和基含有高分子量乳化剤(A)の製
造例)無水マレイン酸98g(1モル)にノニルフェノ
−ルのエチレンオキサイド5モル付加物440g(1モ
ル)を混合して約55℃に加熱し、マレイン酸のモノエ
ステルを生成せしめる。次いで該マレイン酸のモノエス
テル538g(1モル)とエチレングリコ−ル31g
(1/2モル)を約180℃に加熱して脱水反応を行わ
せ、不飽和ラジカルを2個含有するジエステルを生成さ
せる。その後、該ジエステル551g(1/2モル)に
酸性亜硫酸のナトリウム塩52g(1/2モル)を含む
水溶液(50%濃度)を加えて、約100℃に加熱する
ことによって不飽和ラジカル1個とスルホン酸ナトリウ
ム塩1個を含有する不飽和基含有高分子量乳化剤を得
た。該乳化剤のケン化価は179.2、酸価は2.5、
エステル価は176.7(計算値186.1)でエプト
ン法による結合硫酸は6.1%(計算値6.6%)であ
った。
造例)無水マレイン酸98g(1モル)にノニルフェノ
−ルのエチレンオキサイド5モル付加物440g(1モ
ル)を混合して約55℃に加熱し、マレイン酸のモノエ
ステルを生成せしめる。次いで該マレイン酸のモノエス
テル538g(1モル)とエチレングリコ−ル31g
(1/2モル)を約180℃に加熱して脱水反応を行わ
せ、不飽和ラジカルを2個含有するジエステルを生成さ
せる。その後、該ジエステル551g(1/2モル)に
酸性亜硫酸のナトリウム塩52g(1/2モル)を含む
水溶液(50%濃度)を加えて、約100℃に加熱する
ことによって不飽和ラジカル1個とスルホン酸ナトリウ
ム塩1個を含有する不飽和基含有高分子量乳化剤を得
た。該乳化剤のケン化価は179.2、酸価は2.5、
エステル価は176.7(計算値186.1)でエプト
ン法による結合硫酸は6.1%(計算値6.6%)であ
った。
【0019】実施例1 予め、ビ−カ−にスチレン30部、メチルメタアクリレ
−ト36部、2−エチルヘキシルアクリレ−ト29部、
メタクリル酸5部、および前述の不飽和基含有高分子量
乳化剤(A)2部、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403
信越化学工業(株)製)3部、脱イオン水45部をとり
攪拌して乳化する。攪拌機、環流冷却器、および滴下ロ
−トを付した反応装置に、脱イオン水58.5部を仕込
み、内温を80℃まで昇温させる。予めビ−カ−に調整
した乳化物を5時間で滴下する。並行して脱イオン水で
10%に溶解した過硫酸アンモニウム3部を滴下する。
滴下終了後、2時間その温度に保った後、30℃まで冷
却し、25%アンモニア水を、1.5部添加し、固形分
濃度50%の水性重合体被覆組成物を得た。該組成物に
ついての性能結果を表1に示す。その結果、該組成物は
泡立ちが少なく、貯蔵安定性も優れていた。また、塗膜
の耐水性、耐候性、基材への付着性も良く、保存後の性
能の低下も見られないことが明らかである。
−ト36部、2−エチルヘキシルアクリレ−ト29部、
メタクリル酸5部、および前述の不飽和基含有高分子量
乳化剤(A)2部、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403
信越化学工業(株)製)3部、脱イオン水45部をとり
攪拌して乳化する。攪拌機、環流冷却器、および滴下ロ
−トを付した反応装置に、脱イオン水58.5部を仕込
み、内温を80℃まで昇温させる。予めビ−カ−に調整
した乳化物を5時間で滴下する。並行して脱イオン水で
10%に溶解した過硫酸アンモニウム3部を滴下する。
滴下終了後、2時間その温度に保った後、30℃まで冷
却し、25%アンモニア水を、1.5部添加し、固形分
濃度50%の水性重合体被覆組成物を得た。該組成物に
ついての性能結果を表1に示す。その結果、該組成物は
泡立ちが少なく、貯蔵安定性も優れていた。また、塗膜
の耐水性、耐候性、基材への付着性も良く、保存後の性
能の低下も見られないことが明らかである。
【0020】
【表1】
【0021】表中、単量体の種類を下記の略号で示し、
また共重合体の計算Tgは括弧内に示すそれぞれの単一
重合体のTgを用いた。 St : スチレン (Tg:100℃) MMA : メチルメタクリレート (Tg:105
℃) CHMA: シクロヘキシルメタクリレート (T
g:83℃) IBMA: イソブチルメタクリレ−ト (Tg:4
8℃) 2EHA: 2−エチルヘキシルアクリレ−ト (T
g:−70℃) MAAc: メタクリル酸 (Tg:185℃) 表中、乳化剤を下記の略号で示す。 A : 上記の不飽和基含有高分子量乳化剤(A) B : 反応性乳化剤として商品名 エレミノ−ルJ
S−2(三洋化成工業(株)製) C : 非反応性乳化剤として商品名 レベノ−ルW
Z(花王(株)製) 表中、シリコンは下記のシランカップリング剤である。 エポキシ系: 商品名 信越シリコ−ンKBM−403
(信越化学工業(株)製) ア ミ ノ系: 商品名 信越シリコ−ンKBE−903
(信越化学工業(株)製) アクリル系: 商品名 信越シリコ−ンKBM−503
(信越化学工業(株)製)
また共重合体の計算Tgは括弧内に示すそれぞれの単一
重合体のTgを用いた。 St : スチレン (Tg:100℃) MMA : メチルメタクリレート (Tg:105
℃) CHMA: シクロヘキシルメタクリレート (T
g:83℃) IBMA: イソブチルメタクリレ−ト (Tg:4
8℃) 2EHA: 2−エチルヘキシルアクリレ−ト (T
g:−70℃) MAAc: メタクリル酸 (Tg:185℃) 表中、乳化剤を下記の略号で示す。 A : 上記の不飽和基含有高分子量乳化剤(A) B : 反応性乳化剤として商品名 エレミノ−ルJ
S−2(三洋化成工業(株)製) C : 非反応性乳化剤として商品名 レベノ−ルW
Z(花王(株)製) 表中、シリコンは下記のシランカップリング剤である。 エポキシ系: 商品名 信越シリコ−ンKBM−403
(信越化学工業(株)製) ア ミ ノ系: 商品名 信越シリコ−ンKBE−903
(信越化学工業(株)製) アクリル系: 商品名 信越シリコ−ンKBM−503
(信越化学工業(株)製)
【0022】実施例2〜3 実施例1の単量体混合物を表1に示すように変更した以
外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体被覆組
成物を作成した。結果は表1に示す。
外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体被覆組
成物を作成した。結果は表1に示す。
【0023】実施例4 実施例1のメタクリル酸を3部、前述の不飽和基含有高
分子量乳化剤(A)を5部に変更し、計算Tgが30℃
になるように単量体組成物を組合せて、実施例とまった
く同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果は
表1に示す。
分子量乳化剤(A)を5部に変更し、計算Tgが30℃
になるように単量体組成物を組合せて、実施例とまった
く同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果は
表1に示す。
【0024】実施例5 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を6部に変更した以外は、実施例とまっ
たく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を6部に変更した以外は、実施例とまっ
たく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。
【0025】実施例6 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)をγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBE−903 信越化学
工業(株)製)に変更した以外は、実施例とまったく同
様にして水性重合体被覆組成物を作成した。
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)をγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBE−903 信越化学
工業(株)製)に変更した以外は、実施例とまったく同
様にして水性重合体被覆組成物を作成した。
【0026】実施例7 実施例2のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を単量体混合物に溶解するかわりに、水
性重合体被覆組成物に後添加する以外は、実施例1とま
ったく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。シ
ランカップリング剤を反応中に使用しても配合しても同
様な結果が得られ、その結果を表1に示す。
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を単量体混合物に溶解するかわりに、水
性重合体被覆組成物に後添加する以外は、実施例1とま
ったく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。シ
ランカップリング剤を反応中に使用しても配合しても同
様な結果が得られ、その結果を表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403信越化学工
業(株)製)を除く以外は、実施例1とまったく同様に
して水性重合体被覆組成物を作成した。シランカップリ
ング剤を使用しないため、貯蔵安定性は良好であるが皮
膜性能が劣った。結果は表1に示す。
ン(商品名 信越シリコ−ンKBM−403信越化学工
業(株)製)を除く以外は、実施例1とまったく同様に
して水性重合体被覆組成物を作成した。シランカップリ
ング剤を使用しないため、貯蔵安定性は良好であるが皮
膜性能が劣った。結果は表1に示す。
【0028】比較例2 実施例1の不飽和基含有高分子量乳化剤(A)を反応性
乳化剤アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム(商品
名 エレミノ−ルJS−2 三洋化成工業(株)製)に
変更する以外は、実施例1とまったく同様にして水性重
合体被覆組成物を作成した。結果は表1に示す。
乳化剤アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム(商品
名 エレミノ−ルJS−2 三洋化成工業(株)製)に
変更する以外は、実施例1とまったく同様にして水性重
合体被覆組成物を作成した。結果は表1に示す。
【0029】比較例3 実施例1の不飽和基含有高分子量乳化剤(A)をポリオ
キシエチレンノニルフェニルエ−テル硫酸ナトリウム
(商品名 レベノ−ルWZ 花王(株)製)に変更する
以外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体被覆
組成物を作成した。結果は表1に示す。
キシエチレンノニルフェニルエ−テル硫酸ナトリウム
(商品名 レベノ−ルWZ 花王(株)製)に変更する
以外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体被覆
組成物を作成した。結果は表1に示す。
【0030】比較例4 実施例1のエポキシ系シランであるγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン(商品名 信越シリコ−ンK
BM−403 信越化学工業(株)製)をγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン(商品名 信越シリ
コ−ンKBM−503 信越化学工業(株)製)に変更
する以外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体
被覆組成物を作成した。結果は表1に示す。
ロピルトリメトキシシラン(商品名 信越シリコ−ンK
BM−403 信越化学工業(株)製)をγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン(商品名 信越シリ
コ−ンKBM−503 信越化学工業(株)製)に変更
する以外は、実施例1とまったく同様にして水性重合体
被覆組成物を作成した。結果は表1に示す。
【0031】[試験方法] 1.耐水性:JIS K−5400に準じ試験する。試
験塗膜作成方法は、クリヤ−で塗膜厚が20μなるよう
にガラス板に塗布後、室温20℃、湿度60%で1週間
乾燥させて試験片とする。上記で得た試験片を、水道水
に24時間浸漬後、塗膜状態を観察する。 ○:変化なし △:ブル−イング(半透明) ×:白化
またはブリスタ−(不透明) 2.耐アルカリ性:JIS K−5400に準じ試験す
る。試験塗膜作成方法は、耐水性に同じ。室温にて3%
NaOH水溶液に24時間浸漬後の塗膜状態を観察す
る。 ○:変化なし △:ブル−イング(半透明) ×:白化
またはブリスタ−(不透明) 3.耐候性:QUV試験機(ATLAS−UVCON:
東洋精機製作所製)にて試験。条件は、50℃で4時間
照射60℃で4時間湿潤を1サイクルとして、1、00
0時間後のグロスリテンションを調べる。試験塗膜作成
方法は、耐水性に同じ。 ○:80%以上 △:80〜50% ×:50
%以下 4.付着性:JIS K−5400碁盤目法に準じ試験
する。試験塗膜はガラス板とフレキシブルボ−ド(塗工
面をアクリル有機溶剤型シ−ラ−で下地処理)に塗布す
る。表中、保存後の付着性は基材フレキシルボ−ドへの
付着性について観察する。 ○:100/100 △:95/100以上 ×:
95/100以下 5.耐泡立ち性:水性重合体被覆組成物を 100ml
の共栓比色管に10mlをとり、脱イオン水を10ml
入れて、10回上下に強振させ、泡立ち具合を観察す
る。 ○:泡立ち少ない ×:泡立ち多い 6.貯蔵安定性:水性重合体被覆組成物を300mlガ
ラス容器に入れ密栓して、50℃の恒温槽に1週間保管
し、塗膜の性能、液状態、粘度変化を観察する。 ○:異常なし △:粘度値が1.5倍以上に上昇
験塗膜作成方法は、クリヤ−で塗膜厚が20μなるよう
にガラス板に塗布後、室温20℃、湿度60%で1週間
乾燥させて試験片とする。上記で得た試験片を、水道水
に24時間浸漬後、塗膜状態を観察する。 ○:変化なし △:ブル−イング(半透明) ×:白化
またはブリスタ−(不透明) 2.耐アルカリ性:JIS K−5400に準じ試験す
る。試験塗膜作成方法は、耐水性に同じ。室温にて3%
NaOH水溶液に24時間浸漬後の塗膜状態を観察す
る。 ○:変化なし △:ブル−イング(半透明) ×:白化
またはブリスタ−(不透明) 3.耐候性:QUV試験機(ATLAS−UVCON:
東洋精機製作所製)にて試験。条件は、50℃で4時間
照射60℃で4時間湿潤を1サイクルとして、1、00
0時間後のグロスリテンションを調べる。試験塗膜作成
方法は、耐水性に同じ。 ○:80%以上 △:80〜50% ×:50
%以下 4.付着性:JIS K−5400碁盤目法に準じ試験
する。試験塗膜はガラス板とフレキシブルボ−ド(塗工
面をアクリル有機溶剤型シ−ラ−で下地処理)に塗布す
る。表中、保存後の付着性は基材フレキシルボ−ドへの
付着性について観察する。 ○:100/100 △:95/100以上 ×:
95/100以下 5.耐泡立ち性:水性重合体被覆組成物を 100ml
の共栓比色管に10mlをとり、脱イオン水を10ml
入れて、10回上下に強振させ、泡立ち具合を観察す
る。 ○:泡立ち少ない ×:泡立ち多い 6.貯蔵安定性:水性重合体被覆組成物を300mlガ
ラス容器に入れ密栓して、50℃の恒温槽に1週間保管
し、塗膜の性能、液状態、粘度変化を観察する。 ○:異常なし △:粘度値が1.5倍以上に上昇
【0032】
【発明の効果】実施例および比較例より明らかなよう
に、不飽和基含有高分子量乳化剤存在の下にビニル重合
性単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合性
シランカップリング剤とからなる本発明の水性重合体被
覆組成物は、泡立ちが少なく、貯蔵安定性が極めて優
れ、長期の保存後に形成された塗膜においても耐水性、
耐候性、基材への付着性の低下がみられない優れた性能
を得ることができる。
に、不飽和基含有高分子量乳化剤存在の下にビニル重合
性単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合性
シランカップリング剤とからなる本発明の水性重合体被
覆組成物は、泡立ちが少なく、貯蔵安定性が極めて優
れ、長期の保存後に形成された塗膜においても耐水性、
耐候性、基材への付着性の低下がみられない優れた性能
を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例4 実施例1のメタクリル酸を3部、前述の不飽和基含有高
分子量乳化剤(A)を5部に変更し、計算Tgが30℃
になるように単量体組成物を組合せて、実施例1とまっ
たく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果
は表1に示す。
分子量乳化剤(A)を5部に変更し、計算Tgが30℃
になるように単量体組成物を組合せて、実施例1とまっ
たく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果
は表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実施例5 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコーンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を6部に変更した以外は、実施例1とま
ったく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結
果は表1に示す。
ン(商品名 信越シリコーンKBM−403 信越化学
工業(株)製)を6部に変更した以外は、実施例1とま
ったく同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結
果は表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例6 実施例1のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン(商品名 信越シリコーンKBM−403 信越化学
工業(株)製)をγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン(商品名 信越シリコーンKBE−903 信越化学
工業(株)製)に変更した以外は、実施例1とまったく
同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果は表
1に示す。
ン(商品名 信越シリコーンKBM−403 信越化学
工業(株)製)をγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン(商品名 信越シリコーンKBE−903 信越化学
工業(株)製)に変更した以外は、実施例1とまったく
同様にして水性重合体被覆組成物を作成した。結果は表
1に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【発明の効果】実施例および比較例より明らかなよう
に、不飽和基含有高分子量乳化剤の存在下にビニル重合
性単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合性
シランカップリング剤とからなる本発明の水性重合体被
覆組成物は、泡立ちが少なく、貯蔵安定性が極めて優
れ、長期の保存後に形成された塗膜においても耐水性、
耐候性、基材への付着性の低下がみられない優れた性能
を得ることができる。
に、不飽和基含有高分子量乳化剤の存在下にビニル重合
性単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体を乳化共重
合させて得られる共重合体水分散液と、非ビニル重合性
シランカップリング剤とからなる本発明の水性重合体被
覆組成物は、泡立ちが少なく、貯蔵安定性が極めて優
れ、長期の保存後に形成された塗膜においても耐水性、
耐候性、基材への付着性の低下がみられない優れた性能
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 7/12 C09D 7/12 Z 125/08 125/08 133/08 133/08 133/10 133/10 //(C08F 220/10 212:08 220:38 220:06)
Claims (3)
- 【請求項1】 主成分が一般式 【化1】 (式中、kは2〜6の整数、mは2〜12の整数、nは
8または9の整数を示す。)で示される不飽和基含有高
分子量乳化剤0.1〜10重量部の存在下にビニル重合
性単量体99.9〜90重量%とカルボキシル基含有ビ
ニル単量体0.1〜10重量%からなる単量体混合物1
00重量部を乳化共重合させて得られる共重合体水分散
液と、非ビニル重合性シランカップリング剤0.1〜1
0重量部とからなる水性重合体被覆組成物。 - 【請求項2】 非ビニル重合性シランカップリング剤
が、エポキシ系シラン化合物、または、アミノ系シラン
化合物である請求項1記載の水性重合体被覆組成物。 - 【請求項3】 非ビニル重合性シランカップリング剤を
単量体混合物に溶解させて乳化重合させてなる請求項1
または2に記載の水性重合体被覆組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9335087A JPH11152439A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 水性重合体被覆組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9335087A JPH11152439A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 水性重合体被覆組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11152439A true JPH11152439A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18284634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9335087A Pending JPH11152439A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 水性重合体被覆組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11152439A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010065098A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Sk Kaken Co Ltd | 水性被覆材 |
CN103857759A (zh) * | 2011-10-11 | 2014-06-11 | 罗门哈斯公司 | 水性聚合物分散体 |
JP2015030787A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | サイデン化学株式会社 | 一液型水性シーラー用エマルション組成物および一液型水性シーラー用エマルション組成物の製造方法 |
JP2016508534A (ja) * | 2013-11-18 | 2016-03-22 | エルジー・ケム・リミテッド | カルボン酸変性ニトリル系共重合体ラテックス組成物、この製造方法、及びこれを含むディップ成形用ラテックス組成物 |
JP2018053204A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社日本触媒 | 塗料用樹脂エマルション |
CN110945038A (zh) * | 2017-07-31 | 2020-03-31 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 水性聚合物分散体 |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP9335087A patent/JPH11152439A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9820517B2 (en) | 2013-11-18 | 2017-11-21 | Lg Chem. Ltd. | Carboxylic acid-modified nitrile-based copolymer latex composition, preparation method thereof, and latex composition for dip molding including the same |
JP2018053204A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社日本触媒 | 塗料用樹脂エマルション |
CN110945038A (zh) * | 2017-07-31 | 2020-03-31 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 水性聚合物分散体 |
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