JPH11151513A - 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法 - Google Patents

負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法

Info

Publication number
JPH11151513A
JPH11151513A JP9315304A JP31530497A JPH11151513A JP H11151513 A JPH11151513 A JP H11151513A JP 9315304 A JP9315304 A JP 9315304A JP 31530497 A JP31530497 A JP 31530497A JP H11151513 A JPH11151513 A JP H11151513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
control
rolling
load inertia
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9315304A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nagashita
謙治 長下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP9315304A priority Critical patent/JPH11151513A/ja
Publication of JPH11151513A publication Critical patent/JPH11151513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延機の圧延ロールなどの材料搬送装置の負荷
変動に対する最適制御方法を提供する。 【解決手段】材料の送り長さおよび断面積と圧延ロール
10のロール径とから、負荷慣性演算器18により圧延
ロール10が負担する負荷慣性を求め、この負荷慣性値
に基づいて駆動系23の制御パラメータを制御パラメー
タ演算器20の出力で補正し、制御量補正器21により
駆動系23の制御量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、材料搬送装置、
例えば圧延機における圧延ロール等の制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延機における圧延ロール等の制
御方法として、制御ロールとしての圧延ロールに対する
最大負荷から最小負荷までの全ての範囲で安定となる条
件を予め設定し、常時この設定条件に基づいて一定の制
御を行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
従来の制御方法において、負荷状態が変動しても常に一
定の条件で制御を行うため、負荷慣性の変動によって制
御応答や制御量も変動し、制御ロールを常に最適制御状
態を保持することができないという難点がある。この発
明の目的は、制御ロールが負担する負荷慣性を常時演算
し、この演算値に基づいて制御ロールの駆動系の制御パ
ラメータ及び制御ロールの制御量を補正することによ
り、負荷の変動に係わらず常に最適制御状態を保持でき
る負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、制御ロール
とこの制御ロールの前後に所定間隔離間して配設した前
段及び後段支持ロールからなり、前記前段支持ロールか
ら制御ロール及び後段支持ロールの方向へ材料を搬送す
る材料搬送装置の最適制御方法において、材料送り長さ
と材料断面積と制御ロールのロール径とから制御ロール
が負担する負荷慣性を演算し、この演算値と所定の慣性
基準値とを加算し、この加算値に基づいて制御ロールの
駆動系の制御パラメータと制御ロールに対する制御量と
を補正する。
【0005】この発明によれば、制御ロールが負担する
負荷慣性を常時演算し、この演算値に基づいて制御ロー
ルの駆動系の制御パラメータ及び制御ロールの制御量を
補正することにより、負荷の変動に係わらず常に最適制
御状態を保持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の負荷慣性把握
による材料搬送装置の最適制御方法の実施例を示す圧延
機の動作説明図である。図1において、10は圧延ロー
ル10aおよび10bからなる圧延ロールを示し、これ
らの圧延ロール10aおよび10bに対して前後に所定
間隔離間してそれぞれ前段支持ロール12および後段支
持ロール14を配設する。
【0007】このように構成した圧延機において、圧延
材料16は前段支持ロール12側から搬入され、圧延ロ
ール10の方向へ移送される(図1(イ))。この状態
では圧延ロール10が負担する負荷慣性は零(無負荷状
態)となる。やがて、圧延材料16が圧延ロール10a
および10b間に到達した時点(図1(ロ))で、圧延
ロール10にこの圧延ロール10と前段支持ロール12
の間の長さLF に相当する負荷慣性G1 がかかる。さら
に、圧延材料16は圧延ロール10から後段支持ロール
14の方向へ移送され(図1(ハ))、圧延材料16の
先端が後段支持ロール14に到達した時点(図1
(ニ))で圧延ロール10が負担する負荷慣性は、前記
1 に圧延ロール10と後段支持ロール14との間の長
さLB に相当する負荷慣性G2 を加えた値(G1
2 )になる。この状態は、さらに圧延材料16が移送
され、圧延材料16の尾端が前段支持ロール12を離れ
る直前まで続く(図1(ホ))。さらに圧延材料16が
移送されて、圧延材料16の尾端が前段支持ロール12
を離れ(図1(ヘ))、圧延材料16の尾端が圧延ロー
ル10に到達した時点(図1(ト))で圧延ロール10
が負担する負荷慣性は前記G2になる。さらに圧延材料
16が移送されて、圧延材料16の尾端が圧延ロール1
0を離れると(図1(チ))、圧延ロール10が負担す
る負荷慣性は零(無負荷状態)になる。
【0008】従って、前記負荷慣性をダイナミックに演
算し、この演算値に基づいて圧延ロール10の駆動系を
構成する調節器の比例ゲインなどの制御パラメータを補
正することにより、常に最適制御状態を保持して安定し
た制御応答を得ることができる。さらに2台の圧延機が
タンデムに配置された圧延設備において、2台の圧延機
間のフリーテンションコントロールのための制御量とし
ての圧延トルクを求めるためには、発生トルクから無負
荷損トルクと加減速トルクとを差し引くが、このうち加
減速トルクを求める際に、前記負荷慣性が必要となる。
すなわち圧延ロールによる材料噛み込み後の圧延トルク
をより正確に検出することによって、常に最適制御状態
を保持して安定した圧延トルク制御を得ることができ
る。
【0009】図1では、圧延材料16の先端が圧延ロー
ル10に到達してから後段支持ロール14に到達するま
での期間(図1(ハ))において、圧延ロール10の負
担する負荷慣性はG1 からG1 +G2 まで変化するが、
この間の負荷慣性Gは圧延ロール10の材料送り長さl
B と先端の材料断面積AB および圧延ロールのロール径
Dの関数となる。また、圧延材料16の尾端が前段支持
ロール12に到達してから圧延ロール10に到達するま
での期間(図1(ヘ))において、圧延ロール10の負
担する負荷慣性はG1 +G2 からG2 まで変化するが、
この間の負荷慣性Gは圧延ロール10の材料送り長さl
F と尾端の材料断面積AF および圧延ロールのロール径
Dの関数となる。
【0010】前記負荷慣性Gは式(1)で表される。
【0011】
【数1】 G=W×D2 ×(1/a2 ) 〔kg−m2 〕 …(1) ここで、W:圧延材料重量〔kg〕、D:ロール径
〔m〕、a:ギヤ比を示す。式(1)において、W∝A
×L,(A:材料断面積〔mm2 〕、L:材料長さ〔m
m〕)、材料の単位重量〔kg/m〕一定,a=一定と
すると、式(1)は式(2)に変形される。
【0012】
【数2】G∝A×L×D2 …(2) 図1で、前段支持ロール12の手前および後段支持ロー
ル14の先の負荷慣性については、それぞれ前段支持ロ
ール12と後段支持ロール14とが負担するため、圧延
ロール10に対する影響は一般に無視することができ
る。従って、式(2)より図1の状態では、式(3)が
得られる。
【0013】
【数3】 G=G1 ×AF ×(lF /LF )×D2+G2 ×AB ×
(lB /LB )×D2 …(3) 式(3)に基づく負荷慣性Gの変化は図2の特性曲線図
で示され、圧延ロール10の負担する負荷慣性Gは、図
1(ロ)の時点のG1 から圧延ロール10の材料送り長
さlB に対して直線的に増加し、図1(ニ)の時点でG
1 +G2 となり、図1(ホ)の時点まで継続する。その
後、圧延ロール10の材料送り長さlFに対して直線的
に減少し、図1(ト)の時点でG2 となり、圧延ロール
10から材料が離れると零(無負荷状態)となる。
【0014】次に、前述したような動作を行う圧延機の
圧延ロール10の制御を行う制御回路について、図3に
示すブロック回路図を参照しつつ説明する。図3では、
モータ26と圧延ロール10との間に配置されるギヤ
(ギヤ比a)およびモータ26に連結されるパルスエン
コーダなどからなる材料送り長さを検出する検出器の図
示を省略している。
【0015】すなわち図3において、18は前記検出器
が出力する材料送り長さlF およびlB ,材料断面積A
F およびAB ,圧延ロールのロール径Dに基づいて前記
式(3)の演算を行う負荷慣性演算器を示し、この演算
値と所定の慣性基準値とを加算する加算器22を設け、
この加算値を制御パラメータ補正器20と制御量補正器
21に入力する。制御パラメータ補正器20の出力は圧
延ロール10を駆動するモータ26の駆動系23に接続
し、駆動系23の前記制御パラメータを補正する。制御
量補正器21は圧延ロール10を駆動するモータ26の
発生トルクを駆動系23から取り込み、この発生トルク
から無負荷損トルクと、加算器22の出力とモータ26
の加減速度とにより求めた加減速トルクとを差し引いた
圧延トルクを検出して得られた補正値を出力する。この
補正値と制御量とを加算する加算する加算器25を設
け、その出力を駆動系23に接続して圧延トルク制御を
行わせる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、制御ロールが負担す
る負荷慣性を常時演算し、この演算値に基づいて制御ロ
ールの駆動系の制御パラメータを補正することにより、
負荷の変動に係わらず常に最適制御状態を保持して安定
した制御応答を得ることができる。さらに圧延ロールに
よる材料噛み込み後の加減速時の圧延トルクをより正確
に検出することによって、負荷の変動に係わらず常に最
適制御状態を保持して安定した圧延トルク制御を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(イ)〜(チ)は、この発明の実施例を示
す圧延機の動作説明図
【図2】図1に示した動作における負荷慣性の特性曲線
【図3】図1に示す圧延機の圧延ロールの制御を行う制
御回路図
【符号の説明】
10…圧延ロール、12…前段支持ロール、14…後段
支持ロール、16…圧延材料、18…負荷慣性演算器、
20…制御パラメータ補正器、21…制御量補正器、2
2…加算器、23…駆動系、25…加算器、26…モー
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御ロールとこの制御ロールの前後に所定
    間隔離間して配設した前段及び後段支持ロールからな
    り、前記前段支持ロールから制御ロール及び後段支持ロ
    ールの方向へ材料を搬送する材料搬送装置の最適制御方
    法において、 材料送り長さと材料断面積と制御ロールのロール径とか
    ら制御ロールが負担する負荷慣性を演算し、この演算値
    と所定の慣性基準値とを加算し、 この加算値に基づいて制御ロールの駆動系の制御パラメ
    ータと制御ロールに対する制御量とを補正することを特
    徴とする負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方
    法。
JP9315304A 1997-11-17 1997-11-17 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法 Pending JPH11151513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9315304A JPH11151513A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9315304A JPH11151513A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11151513A true JPH11151513A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18063792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9315304A Pending JPH11151513A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11151513A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11151513A (ja) 負荷慣性把握による材料搬送装置の最適制御方法
JPH08332507A (ja) テーパプレートの板厚制御方法
JPS60137754A (ja) ダンサロ−ル制御装置
JPH061533A (ja) 巻取・巻出機の張力制御装置
JPH0576365B2 (ja)
JP3018903B2 (ja) ブライドルロールの運転制御方法及びその装置
JP3345311B2 (ja) 圧延機駆動用電動機の速度制御装置
JP2676983B2 (ja) 鋼板搬送制御方法
JP3040254B2 (ja) 連続処理設備の速度基準発生装置
JP2005046898A (ja) 圧延機の速度制御方法
JP2970327B2 (ja) 被圧延材のル−プ最適制御自己学習方法およびその装置
JPH0551370B2 (ja)
JPS6239042B2 (ja)
JPH0635005B2 (ja) 条鋼圧延における噛み遅れ制御方法
JP2760264B2 (ja) タンデム圧延機の板厚制御方法及び装置
KR101597591B1 (ko) 장력 제어 장치
JP3910264B2 (ja) 圧延制御装置
JPH07323312A (ja) 電動機の速度制御装置及び圧延材の張力制御装置
JPH07245976A (ja) 圧延機の速度補償装置
JP2021122834A (ja) 圧延制御システムおよび圧延制御方法
JPH0642962B2 (ja) 伸び率制御装置
JPH09285808A (ja) タンデム圧延機の速度制御方法
JPS55165209A (en) Controlling method for tension
JPH0857536A (ja) 巻取材の張力制御装置
JPS62227514A (ja) 圧延機のリ−ルモ−タ制御方法