JPH09285808A - タンデム圧延機の速度制御方法 - Google Patents

タンデム圧延機の速度制御方法

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Publication number
JPH09285808A
JPH09285808A JP8100802A JP10080296A JPH09285808A JP H09285808 A JPH09285808 A JP H09285808A JP 8100802 A JP8100802 A JP 8100802A JP 10080296 A JP10080296 A JP 10080296A JP H09285808 A JPH09285808 A JP H09285808A
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JP
Japan
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stand
speed
constant
drooping
drooping characteristic
Prior art date
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Pending
Application number
JP8100802A
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English (en)
Inventor
Shunji Goto
俊二 後藤
Hisafumi Tsuchida
尚史 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09285808A publication Critical patent/JPH09285808A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に最適な垂下特性定数を設定できるように
して安定した垂下特性制御を可能にする。 【解決手段】 各圧延スタンドの速度を、設定速度より
所定の垂下率分だけ低くなるように、圧延ロール駆動モ
ータ10の垂下特性定数を各モータ毎にドルピーング設
定器14で設定して、制御するタンデム圧延機の速度制
御方法において、前記垂下特性定数を、次式: DRi =Ci ×Vi /(Vp ×Di ×Ai ×Bi ) (ここで、DRi :iスタンド垂下特性定数,Vi :i
スタンド速度設定値,Vp :ピボットスタンド速度設定
値,Di :iスタンドロール径,Ai :iスタンド最大
回転数,Bi :負荷率を考慮した定数,Ci :板サイズ
を考慮した定数)により設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンデム圧延機の
速度制御方法、特に冷間タンデム圧延機による圧延に適
用して好適な、タンデム圧延機の速度制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷間圧延等に用いるタンデム圧
延機で圧延する場合、圧延材が各圧延スタンドに同時に
噛み込まれているので、各圧延スタンドの速度比を一定
に保つ必要がある。ところが、外乱等が原因でその速度
比に誤差が生じ、各スタンドの圧延ロールを駆動するモ
ータに過負荷が生じたり、スタンド間の急激な張力変動
により板破断が生じたりすることがある。これを防止す
るために、一般に各圧延スタンドへの速度指令値に対し
て、設定速度より所定の垂下率分だけ低くなるように、
圧延ロール駆動モータの垂下特性定数を各駆動モータ毎
に設定して、制御する、いわゆる垂下特性制御を行って
いる。
【0003】この垂下特性制御とは、ロール駆動モータ
の実電流値をフィードバック入力として、該実電流値に
変動が生じた場合にはその変動が小さくなるように速度
指令の補正値を出力する制御である。
【0004】このような垂下特性(以下、ドルーピング
ともいう)制御に関しては、例えば、特開昭52−12
3360に、ロール駆動電動機の垂下率を少なくとも定
常圧延用と非定常圧延用を含む2種以上備え、所定の圧
延条件で前記垂下率の切換えを行うようにした圧延機の
制御方法が開示されている。
【0005】上記垂下特性制御では、iスタンドに対す
る速度補正出力値ΔVi は、垂下特性定数をDRi とす
ると、一般に次の(1)式で与えられる。
【0006】 ΔVi =K×DRi (ΔI/I)×Vtopi …(1) ここで、K:定数 I:定格電流 ΔI:変動電流 Vtopci :モータトップスピード
【0007】従って、上記垂下特性制御を行うために
は、垂下特性定数DRi を設定する必要があるが、従
来、この定数は各スタンド毎に経験に基づいて作成した
定数テーブルや回帰式によって設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
垂下特性制御では、設定する垂下特性定数を、圧延スケ
ジュールやロール径等を考慮することなく、前記の如
く、経験に基づいて決めていたために、必ずしも最適な
値になっていないことから、各スタンドにおける速度補
正出力値ΔVi にアンバランスが発生し、特に圧延機の
起動・停止時に張力変動が大きくなることがあるという
問題があった。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、常に最適な垂下特性定数を設定でき
ることから、安定した垂下特性制御を行うことができる
タンデム圧延機の速度制御方法を提供することを課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、各圧延スタン
ドの速度を、設定速度より所定の垂下率分だけ低くなる
ように、圧延ロール駆動モータの垂下特性定数を各駆動
モータ毎に設定して、制御するタンデム圧延機の速度制
御方法において、前記垂下特性定数を、次式: DRi =f(Vi ,Vp ,Di ,Ai ,Bi ,Ci ) …(2) (ここで、DRi :iスタンド垂下特性定数,Vi :i
スタンド速度設定値,Vp :ピボットスタンド速度設定
値,Di :iスタンドロール径,Ai :iスタンド最大
回転数,Bi :負荷率を考慮した定数,Ci :板サイズ
を考慮した定数)により設定することにより、前記課題
を解決したものである。
【0011】即ち、本発明においては、iスタンドに対
する垂下特性定数DRi の設定値を求めるために、同ス
タンドの速度設定値Vi 、ロール径Di 及びロール最大
回転数(モータ定格、ギア比より決まる)Ai と共に、
任意のピボットスタンドの速度設定値Vp を考慮するよ
うにしたことから、従来は経験的にしか求められなかっ
たものを、理論的に求めることができるようになった。
更に、モータそのものの特性を考慮した定数(圧延スケ
ジュール、モータ特性により決まる)Bi 、圧延材の特
性を考慮した定数(圧延材により決まる)Ci をも、設
定値を求める計算式内にパラメータとして取込むことに
より、これらに起因して現実に生じる理論値からのばら
つきをも調整できるようにしている。
【0012】従って、本発明においては、垂下特性定数
を理論的に設定できるようにしたので、タンデム圧延機
における各スタンドの速度変動のばらつきが小さくな
り、その結果スタンド間の張力変動を小さくすることが
可能となる。又、その理論式中で、前記の如く速度設定
値Vi 、Vp 、ロール径Di を考慮するようにしたた
め、圧延スケジュールの変更やロールの変更等に拘ら
ず、前記(2)式を用いることにより、常に最適な垂下
特性定数を設定することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明に適用される速度制御装置
の要部概略を示す説明図である。
【0015】この実施の形態では、5スタンドからなる
冷間タンデム圧延機が用いられるが、図には1ST〜3
STの3スタンドのみを示し、又、垂下特性制御機能を
備えた速度制御装置は、1STと2STについてのみ示
してあるが、全てのスタンドについて同様の制御装置が
設置されている。
【0016】各スタンドでは、圧延ロールを駆動するた
めのモータ10に速度制御装置12が接続され、又、該
速度制御装置12には垂下特性(ドルーピング)設定器
14が接続されている。
【0017】上記各スタンドのドルーピング設定器14
には、iスタンドにおける垂下特性定数(ドルーピング
値)DRiが、前記(2)式の関数の1つである次の
(3)式により設定されており、モータの実電流にΔI
の変動が電流計(図示せず)で検出された場合には、こ
の(3)式から求まる定数DRi を前記(1)式に適用
して速度補正値ΔVi を求め、それを各スタンドのモー
タに出力することにより、各スタンドに対して速度制御
が適切に実行されるようになっている。
【0018】 DRi =Ci ×Vi /(Vp ×Di ×Ai ×Bi ) …(3)
【0019】一般に、上記タンデム圧延機では、隣接す
るスタンドで同一の鋼板16を噛み込んだ状態で連続的
に圧延するため、モータ10に対する速度指令の僅かな
誤差やマスフローのアンバランスがスタンド間に過大な
張力を生じさせる原因となる。とりわけ、2つ以上のス
タンドが鋼板16を噛んだ状態における起動若しくは停
止時に、このような現象が起り易い。
【0020】この実施の形態においては、垂下特性制御
機能を備えた速度制御装置12により、上記現象を防止
するために、モータ10の実電流をフィードバックする
ことにより、該モータ10が過負荷ぎみとなって電流変
動ΔIが生じると、圧延速度を下げる方向に速度補正値
ΔVi が出力され、負荷が軽減される。逆に、負荷が軽
過ぎると速度が上昇し、負荷が増加する方向に制御が行
われる。
【0021】次に、垂下特性定数DRi を前記(3)式
で設定して速度制御を実際に行った結果を図2に示し
た。なお、この例では、ピボットスタンドが、最終の5
STである。
【0022】図2(A)は2−3スタンド間の張力を、
同図(B)は2STの速度、同図(C)は3STの速度
を、それぞれ対応させて示したタイムチャートである。
【0023】又、図3は、比較のために垂下特性定数と
して従来と同様に経験値を用いた以外は、図2の場合と
実質的に同一の条件で圧延して得られた制御結果を示し
たタイムチャートである。
【0024】この図2、図3に示したものは、全スタン
ドが鋼板16を噛んだ状態での圧延の起動時の張力測定
結果である。
【0025】上記図2、図3の比較から明らかなよう
に、従来法ではスタンド間の最大張力Tb が約15tで
あったのに対し、本発明によれば最大張力Ta を約6t
にまで減少させることができた。このように、この実施
の形態においては、垂下特性定数DRi として理論的な
最適値を設定することができるため、従来の方法と比較
して、張力変動を大幅に抑えることができた。
【0026】即ち、本発明によれば、垂下特性定数を理
論に従って最適な値に設定できるようになったので、圧
延時(特に、起動・停止時)の張力変動を大きく抑える
ことができるようになった。その結果、鋼板の破断等の
トラブルがなくなり、能率を大幅に向上することが可能
となった。
【0027】以上、本発明を具体的に説明したが、本発
明は、前記実施の形態に示したものに限られるものでな
く、その用紙を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0028】例えば、前記実施の形態では、冷間タンデ
ム圧延機の場合について説明したが、本発明はこれに限
られるものでなく、複数スタンドからなるタンデム圧延
機であれば、熱間圧延機や調質圧延機又はDCR(Dou
ble Cold Reduction:一般的にはDRミルと呼ばれる
焼鈍後の再圧延工程)であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
常に最適な垂下特性定数を設定できることから、安定し
た垂下特性制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1実施の形態に適用される速度制
御装置の概略構成を示す説明図
【図2】本発明による制御結果の一例を示すタイムチャ
ート
【図3】従来法による制御結果を示すタイムチャート
【符号の説明】
10…モータ 12…速度制御装置 14…垂下特性(ドルーピング)設定器 16…鋼板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各圧延スタンドの速度を、設定速度より所
    定の垂下率分だけ低くなるように、圧延ロール駆動モー
    タの垂下特性定数を各駆動モータ毎に設定して、制御す
    るタンデム圧延機の速度制御方法において、 前記垂下特性定数を、次式: DRi =f(Vi ,Vp ,Di ,Ai ,Bi ,Ci ) (ここで、DRi :iスタンド垂下特性定数,Vi :i
    スタンド速度設定値,Vp :ピボットスタンド速度設定
    値,Di :iスタンドロール径,Ai :iスタンド最大
    回転数,Bi :負荷率を考慮した定数,Ci :板サイズ
    を考慮した定数)により設定することを特徴とするタン
    デム圧延機の速度制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記設定式が、 DRi =Ci ×Vi /(Vp ×Di ×Ai ×Bi ) であることを特徴とするタンデム圧延機の速度制御方
    法。
JP8100802A 1996-04-23 1996-04-23 タンデム圧延機の速度制御方法 Pending JPH09285808A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018023A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷間タンデム圧延機の制御装置
CN111556797A (zh) * 2018-12-12 2020-08-18 东芝三菱电机产业系统株式会社 连轧机的控制装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018023A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷間タンデム圧延機の制御装置
CN111556797A (zh) * 2018-12-12 2020-08-18 东芝三菱电机产业系统株式会社 连轧机的控制装置
CN111556797B (zh) * 2018-12-12 2022-03-25 东芝三菱电机产业系统株式会社 连轧机的控制装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210