JPH1115055A - カメラの電動駆動装置 - Google Patents

カメラの電動駆動装置

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JPH1115055A
JPH1115055A JP9167140A JP16714097A JPH1115055A JP H1115055 A JPH1115055 A JP H1115055A JP 9167140 A JP9167140 A JP 9167140A JP 16714097 A JP16714097 A JP 16714097A JP H1115055 A JPH1115055 A JP H1115055A
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battery
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driving
camera
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Nobuo Matsukawa
信雄 松川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ電源として二次電池を用い、二個以
上の電動装置を駆動制御する際のバッテリチェックを確
実に行うことができ、しかもその状態を操作者に知らせ
ることができるようにする。 【解決手段】 シャッタ機構3を含むカメラの内部機構
を駆動する第1の電動装置6と、フィルム巻上げ機構8
を駆動する第2の電動装置9を備える。これら第1、第
2の電動装置の電源である二次電池21と、その電圧を
モニタする電圧検知手段22と、第1、第2の電動装置
を制御する制御手段20とを備える。この制御手段は、
露光動作終了後に第1、第2の電動装置の一方を起動
し、予め定めた遅延時間経過後であってかつ一方の電動
装置の駆動中に、他方の電動装置を起動するように制御
する。さらに、電圧検知手段がバッテリ電源の電圧が所
定の電圧値を下回ったことを検知した時には、前記遅延
時間を変更制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ機構やミ
ラー駆動装置、さらにはフィルム巻上げ機構のようなフ
ィルム給送機構等を含むカメラの内部機構を駆動するた
めの電動装置として少なくとも二個の電動モータを用い
ているカメラの電動駆動装置に関し、特に電動モータの
電源としてたとえば二次電池を用いたときの電動装置の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリ電源として二次電池あるいは一
次電池を用いている電動駆動装置では、電池の電圧が降
下すると正常な作動ができなくなるため、電池の電圧を
常時モニタするバッテリチェック機能を備えている。こ
のような電池の電圧をモニタするバッテリチェック機能
を有する電圧検知手段としては従来から種々知られてい
る。
【0003】すなわち、電池の電圧が予め定めた電圧値
(電動装置を駆動するに必要な限界値)に対して上回っ
ているか、あるいは下回っているかを判別することによ
り対応するバッテリチェック表示を行い、使用者が電池
の状況を把握できるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の電源駆動装置で
は、バッテリ電源となる電池として通常はアルカリ電池
(アルカリ蓄電池)やニカド電池(ニッケル−カドミウ
ム蓄電池)、ニッケル水素電池(ニッケル−水素蓄電
池)等の二次電池が使用されている。特に、ニカド電池
類は内部抵抗が低く、また低温特性もよいので実用面か
ら有用である。
【0005】このようなニカド電池類は、電圧変化(放
電特性)が比較的フラット(平坦)な特性を有する点が
特徴である。そして、このようなニカド電池類を上述し
た電動モータの駆動源として用いると、電動モータの駆
動速度(回転速度)が変化しにくいという利点がある。
しかし、このような特徴はバッテリチェックの面から見
ると扱いにくい。
【0006】このようなニカド電池類での消費による電
圧変化は、たとえば図8に実線で示すようにあらわれ
る。すなわち、この図8はニカド電池類をカメラに装填
したときに、撮影フィルムの本数(使用経過時間)を横
軸に、電圧変化を縦軸に示すと、電圧は末期まで徐々に
低下し、放電が完了する最後に急激に低下する。
【0007】このような特性に対してのバッテリチェッ
ク表示の切替え電圧(以下、チェック電圧という)を図
中Eとして設定すると、「電池消耗」の表示が出た直後
にカメラを作動できなくなり、撮影操作に支障をきた
す。このような問題を生じないようにチェック電圧Eを
高めに設定すると、電池の容量を十分に利用しないこと
になり、無駄である。
【0008】特に、このような放電特性をもつ電池で
は、チェック電圧Eを適正に設定することはかなり困難
であり、バッテリ電源として使用する二次電池等の放電
特性にかかわらず、適正なバッテリチェックを確実に行
える何らかの対策を講じることが望まれている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、電動モータ等の電動装置の駆動源となるバ
ッテリ電源として二次電池のように略フラットな電圧特
性をもち、電池消耗直前に急激に放電して電圧が低下す
るものを用いたときであっても、バッテリチェックを確
実に行うことができ、しかもその状態を操作者に知らせ
ることができるカメラの電動駆動装置を得ることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明に係るカメラの電動駆動装置は、シャッタ
機構を含むカメラの内部機構やフィルム巻上げ機構を駆
動する電動モータ等による第1、第2の電動装置と、こ
れら第1、第2の電動装置の駆動源である二次電池のよ
うなバッテリ電源の電圧をモニタする電圧検知手段と、
前記第1、第2の電動装置を駆動制御する制御手段とを
備え、常時はこの制御手段によりカメラの露光動作終了
後にいずれか一方の電動装置を起動し、予め定めた遅延
時間経過後であってかつ一方の電動装置の駆動中に、他
方の電動装置を起動するように制御するとともに、前記
電圧検知手段がバッテリ電源の電圧が所定の電圧値を下
回ったことを検知したときに、前記一方の電動装置と他
方の電動装置との駆動期間の重なりを維持しながら、前
記遅延時間を変更制御するように構成したものである。
【0011】本発明に係るカメラの電動駆動装置は、第
1、第2の電動装置は電動モータを含み、またバッテリ
電源をニカド電池のような二次電池によって構成したも
のである。さらに、本発明に係るカメラの電動駆動装置
は、上述した制御手段を初期状態に復帰させるリセット
手段を備え、そのリセット操作により第1、第2の電動
装置の起動時における遅延時間を前記予め定めた初期の
時間に復帰させることができるように構成したものであ
る。また、前記電圧検知手段はバッテリ電圧レベルを複
数段に分けて検知可能であり、前記制御手段は、この電
圧検知手段により検知されたバッテリ電圧レベルの程度
に応じて前記遅延時間を複数段に設定可能に構成したも
のである。
【0012】本発明によれば、シャッタ機構等のような
カメラの内部機構を駆動する第1の電動装置とフィルム
巻上げ機構を駆動する第2の電動装置とを、起動時に若
干の遅延時間をもたせて同時に作動させるように制御し
ている。ここで、この遅延時間を可変とし、バッテリ電
源の電圧のモニタ値に対応して変更することができる。
したがって、バッテリ電源の電圧がチェック電圧に近づ
いたときに遅延時間を延ばし、両電動装置を同時に作動
することによるバッテリ電源への負担を軽減する。
【0013】特に、本発明によれば、ニカド電池のよう
に使用時間に対して電圧変化が少なく、しかも急激に放
電し電圧が低下して消耗してしまう二次電池をバッテリ
電源として使用したとき、電池の消耗が進むと電動装置
としての第1、第2のモータを起動する際の遅延時間を
長くし、その結果一こま当たりの撮影からフィルム巻上
げ時間が完了するまでの時間を長くすることができる。
そして、このようなフィルム巻上げ時間が長くなること
により、操作者は電池の残存容量が少なくなり、再充電
または交換時期が近づいたことを感覚的に理解すること
ができる。電池の消耗がさらに進むと、カメラの適宜の
位置に設けた表示手段によって「電池消耗」の表示を行
うが、操作者は既にこの状況を気付いているから、慌て
ることがなく、電池交換の準備および電池交換または再
充電を行うことができる。
【0014】ここで、上述したような電池の消耗に伴う
電圧低下によって、フィルム巻上げ時間が完了するまで
の撮影操作からの時間が突然長くなると、撮影に支障が
あるように思われるが、このような場合にはリセット手
段によりリセット操作を行う。このようなリセット操作
を行うと、カメラの撮影からフィルム巻上げが完了する
までの間の作動を元の速度に戻し、たとえば連写撮影時
のように現実的に支障を生じる場合の遅延時間を通常撮
影時の状態で行える。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図8は本発明に係るカ
メラの電動駆動装置の一つの実施の形態を示すものであ
り、これらの図において、始めに本発明を適用するカメ
ラの内部機構の概要を図1、図2を用いて説明する。
【0016】図2は一眼レフカメラにおける内部機構の
配置を説明するための正面から見た概要図であり、図に
おいて、符号1で示すカメラボディにおいて、正面中央
部には図示しないが撮影レンズを有するレンズ鏡筒が配
置されている。この撮影レンズの背面側には、メインミ
ラー2が略45度傾斜した状態で配置され、レリーズ操
作に伴って撮影時に撮影光路から退避するようにミラー
アップ動作を行い、撮影終了後は撮影光路上に位置する
ようにミラーダウン動作を行うように構成されている。
図中3はこれらのミラーアップ動作、ミラーダウン動作
を行うミラー駆動機構で、絞り駆動部を含む。また、4
はシャッタ機構である。
【0017】なお、前記メインミラー2の背面側には、
よく知られている通り、サブミラー(図示せず)が軸支
され、メインミラー2のミラーアップ動作時には撮影光
路外に退避し、ミラーダウン動作に伴ってメインミラー
2から離れる方向に回動する。また、前記メインミラー
2の上方には、よく知られているペンタプリズム(図示
せず)が配置されている。このペンタプリズムの背面側
に配置した接眼レンズに前記撮影レンズを通った撮影光
路が導かれ、被写体を視認することができる。さらに、
上述したカメラでは、測光装置や焦点検出装置が設けら
れ、自動露出(AE)やオートフォーカス(自動焦点合
わせ)を行えるように構成されているが、ここでの説明
は省略する。
【0018】5は上述したミラー駆動装置3やシャッタ
機構4をチャージ駆動する機構駆動装置であり、第1の
電動装置である第1の電動モータ6により駆動されるよ
うに構成されている。7は上述した機構駆動装置5のチ
ャージ完了を検知するためのスイッチであり、チャージ
完了時にOFFするように構成されている。
【0019】8はフィルム巻上げ装置であり、フィルム
巻上げ用としての第2の電動装置である第2の電動モー
タ9によって駆動されるように構成されている。10は
上述したフィルム巻上げ装置8の巻上げ完了を検知する
ためのスイッチであり、巻上げ完了時にOFFするよう
に構成されている。
【0020】11はカメラボディ1の上面部に設けたリ
セット釦、12はこのリセット釦11の操作を検知する
リセットスイッチであり、リセット釦11の押圧操作で
ONするように構成されている。なお、このリセット釦
11の付設位置はカメラボディ1の外面であればいずれ
の位置であってもよい。13はカメラボディ1の裏蓋
(図示せず)の開閉を検知するスイッチであり、裏蓋が
開放されることによりONするように構成されている。
【0021】図1は上述した構成によるカメラにおい
て、各部の駆動制御を行う制御系を説明するためのブロ
ック図である。図において、20はカメラボディ1の一
部に設けた制御手段としてのMCUである。21はカメ
ラボディ1に設けられ前記第1、第2の電動モータ6,
9の駆動源となるバッテリ電源としての二次電池であ
り、電圧検知部22によって電圧の状況がモニタされ、
いわゆるバッテリチェックが行える。
【0022】23は前記MCU20に接続され前記第
1、第2の電動モータ6,9を駆動制御するモータ駆動
部である。さらに、前述した各スイッチ7,10,1
2,13も前記MCU20にON、OFF信号を送出す
るように構成されている。
【0023】図3は上述した第1の電動モータ6が起動
された時の機構駆動装置5での機構チャージ駆動の処理
を示すフローチャートである。ステップ(以下、「S」
という)101では、チャージ完了SW7がOFFした
か否かを判別し、OFFすることによりS102に進
み、ONであればこのS101を繰り返して、いわゆる
待機状態となる。
【0024】S102では第1の電動モータ6への通電
が止められ、ブレーキをかけられてモータ6の回転が停
止される。このとき、シャッタ機構4やミラー駆動装置
3のチャージは完了する。これで、このフローチャート
でのルーチンが終了する。
【0025】図4は第2の電動モータ9が起動された時
のフィルム巻上げ機構8での駆動の処理を示すフローチ
ャートである。S201では巻上げ完了SW10がOF
Fしたか否かを判別し、OFFすればS202に進み、
ONであれば待機状態となる。
【0026】S202では第2の電動モータ9への通電
が止められ、ブレーキをかけられてモータ9の回転が停
止され、フィルム巻上げが完了する。これで、このフロ
ーチャートでのルーチンが終了する。
【0027】図5はカメラでの撮影露光動作が完了して
次のフィルム巻上げ動作を行う時の処理を示すフローチ
ャート、図6はレリーズ操作されてからフィルム巻上げ
が完了するまでのタイムチャートである。すなわち、シ
ャッタ機構4の露光動作の完了が検知されると、図5の
ルーチンが実行される。この図5において、S301で
は第1の電動モータ6が起動され、前述した図3のルー
チンが実行される。
【0028】S302ではバッテリ電源である二次電池
21の電圧が電圧検知部22によって検知される。S3
03では、この検知された電源電圧がチェック電圧Ec
より低いか否かが判別され、低ければS304に進み、
高ければS305に進む。
【0029】S304では遅延時間tdが変更される。
この遅延時間tdは図6に示すように、第1の電動モー
タ6の起動に対する第2の電動モータ9の起動の遅延時
間である。この遅延時間tdは第2の電動モータ9の起
動時に大きくなる突入電流が、第1の電動モータ6と時
間的に重ならないように設けている。ここで、レリーズ
操作のタイミングから両電動モータ6,9の駆動終了ま
での時間Tが一こま当たりのシーケンスであり、この時
間Tが極力短くなるように、tdは最小限の値に設定さ
れている。
【0030】このS304での遅延時間tdの変更は、
たとえば機構駆動装置5での機構チャージ時間の1/3
程度に設定する。また、S305では第2の電動モータ
9が起動され、図4のルーチンが実行される。これで、
この図5におけるフローチャートによるルーチンが終了
する。
【0031】このような一連の撮影動作が行われると、
以下のようなことになる。すなわち、電源電圧が十分に
高い時はEc以上であり、遅延時間は初期の最小の一定
時間tdであるので高速のフィルム巻上げを行う。一
方、バッテリ電源(二次電池21)の消耗が進み、図8
に示すように予め設定した電圧値Ecを下回ると、上述
した遅延時間tdが長い時間となり、したがって一こま
当たりの巻上げ時間Tが急に長くなる。さらに、電源電
圧が下がり、図8におけるチェック電圧Eを下回ると、
適宜の表示手段により「電池消耗」の表示を行う。
【0032】図7はリセット釦11の操作または裏蓋開
閉の操作が行われた場合の処理を示すフローチャートで
ある。S401ではリセットSW12がOFFであるか
否かを判別し、リセット釦11が押圧操作されずOFF
であればS402に進む。押圧操作されてONであれば
S403に進む。
【0033】S402では裏蓋開閉SW13がONであ
るか否かを判別し、裏蓋が開けられてONであればS4
03に進み、閉まったままでOFFであればこのS40
2で待機状態となる。そして、S403では上述した図
5のルーチンにおいて、S304で変更された遅延時間
tdが初期値にリセットされる。これで、この図7のフ
ローチャートでのルーチンが終了する。
【0034】このような一連の動作が行われると、以下
のようなことになる。すなわち、バッテリ電源(二次電
池21)での消耗が進み、第1、第2の電動モータ6,
9の起動タイミングをずらす遅延時間tdを変更してフ
ィルム巻上げ時間を延ばした場合に、リセット釦11が
押されると、リセットスイッチ12の信号がMCU20
に入力され、遅延時間tdは初期値に戻される。このよ
うなリセット操作をしない場合にも、裏蓋が開けられて
裏蓋開閉スイッチ13が切替わるとリセットされる。す
なわち、次のフィルムが装填されると、再度電圧状態に
より遅延時間tdを変更するかどうかの処理を行う。
【0035】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、バッテリ電源であるニカド電池類の
ような二次電池21を用いてシャッタ機構4等のカメラ
内部機構を駆動する第1の電動モータ6と、フィルム巻
上げ機構8を駆動する第2の電動モータ9との起動タイ
ミングを、同時に起動することにより問題となる電動モ
ータの突入電流が時間的に重ならないように所定の遅延
時間tdをおいてずらしているが、本発明はこれに限ら
ない。
【0036】すなわち、各種の機構を駆動するための第
1、第2の電動装置を備えているときに、それぞれの起
動を必要最小限の遅延時間tdをおいて起動させるとよ
い。このようにすれば、各電動装置は、起動のタイミン
グはずれるが、それぞれ同時に駆動しつづけ、必要最小
限の駆動時間でそれぞれの機構動作を個別に行わせるこ
とができる。
【0037】また、上述した遅延時間tdの変更制御を
行う電圧値Ecとしても、図8に示すように、Ec1、
Ec2のように複数段にわたって制御を行うように構成
してもよい。ここで、このような複数段の電圧値の判断
を行うときは、図5のルーチンにおいて、S303から
S305に至る途中に、その段数の判断を行うステップ
を行うようにするとよい。
【0038】また、これに伴い、電圧値に応じて遅延時
間tdを複数段にわたって変更するように構成してもよ
い。これによって、現在の電圧値に応じたずらし時間を
設定することができ、使用者はこのずらし期間(すなわ
ち、このずらし時間に伴う駆動機構の総駆動期間)によ
り、駆動音の長短の程度で残電池容量を判別することが
できる。
【0039】さらに、カメラに搭載されるバッテリ電源
は、たとえばストロボ発光の充電のための電源としても
機能するが、その充電量による消耗をも加味して上述し
た第1、第2の電動装置の起動制御を行うようにすると
よい。ここで、このようなバッテリ電源としては、二次
電池に限らない。また、リセット手段としては、リセッ
ト釦11や裏蓋開閉に限らず、主電源スイッチのON、
OFFなどを始め、適宜の手段を採用してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の電動駆動装置によれば、ニカド電池のように使用時間
に対して電圧変化が少なく、しかも急激に放電し電圧が
低下して消耗してしまう二次電池をバッテリ電源として
使用する場合において、電池の消耗が進むと電動装置と
しての第1、第2のモータを起動する際の遅延時間を長
くし、その結果一こま当たりの撮影からフィルム巻上げ
時間が完了するまでの時間を長くすることができる。そ
して、このようなフィルム巻上げ時間が長くなることに
より、操作者は電池の残存容量が少なくなり、電池交換
あるいは再充電の時期が近づいたことを感覚的に理解す
ることがでえきる。
【0041】さらに、電池の消耗が進むと、カメラの適
宜の位置に設けた表示手段によって「電池消耗」の表示
を行うが、操作者は既にこの状況を気付いているから、
慌てることがなく、電池交換の準備および電池交換(ま
たは再充電)を行うことができる。
【0042】ここで、上述したような電池の消耗に伴う
電圧低下によって、フィルム巻上げ時間が完了するまで
の撮影操作からの時間が突然長くなると、撮影に支障が
あるようにも思われるが、このような場合には適宜のリ
セット操作を行うとよい。すなわち、このようなリセッ
ト操作により、カメラの撮影からフィルム巻上げが完了
するまでの間の作動を元の速度に戻すことができるか
ら、連写撮影時のように現実的に支障を生じる場合には
遅延時間を通常撮影時の状態で行えるから問題はない。
なお、このようなリセット操作は専用の操作部材を設け
てもよいし、また専用に設けずに電源スイッチを一旦O
FFすることでリセット操作と同様の状況下におくこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、機構駆動装置等を備えたカメラの駆
動制御系に関する構成単位を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、カメラの内部機構の配置を示す正面
から見た断面図である。
【図3】 本発明に係るカメラの電動駆動装置におい
て、第1の電動モータによりシャッタ機構やミラー駆動
機構の機構駆動装置での機構チャージ駆動を行う際の処
理を示すフローチャートである。
【図4】 第2の電動モータが起動された時のフィルム
巻上げ機構での駆動の処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】 カメラでの撮影露光動作が完了して次のフィ
ルム巻上げ動作を行う時の処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】 レリーズ操作されてからフィルム巻上げが完
了するまでのタイムチャートである。
【図7】 リセット釦の操作または裏蓋開閉の操作が行
われた場合の処理を示すフローチャートである。
【図8】 バッテリ電源に二次電池を用いたときのフィ
ルム本数に対しての電圧変化を説明するための特性図で
ある。
【符号の説明】 1…カメラボディ、2…メインミラー、3…ミラー駆動
装置、4…シャッタ機構、5…機構駆動装置、6…第1
の電動モータ(第1の電動装置)、7…チャージ完了ス
イッチ、8…フィルム巻上げ装置、9…フィルム巻上げ
用の第2の電動モータ(第2の電動装置)、10…巻上
げ完了スイッチ、11…リセット釦、12…リセットス
イッチ、13…裏蓋開閉スイッチ、20…MCU、21
…バッテリ電源としての二次電池、22…電圧検知部
(バッテリチェック手段)、23…モータ駆動部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ機構を含むカメラの内部機構を
    駆動する第1の電動装置と、 フィルム巻上げ機構を駆動する第2の電動装置と、 前記第1、第2の電動装置の駆動源となるバッテリ電源
    と、 前記バッテリ電源の電圧をモニタする電圧検知手段と、 前記第1、第2の電動装置を駆動制御する制御手段とを
    備え、 前記制御手段は、カメラの露光動作終了後に前記第1、
    第2の電動装置の一方を起動し、予め定めた遅延時間経
    過後であってかつ一方の電動装置の駆動中に、他方の電
    動装置を起動するように制御するとともに、 前記電圧検知手段が前記バッテリ電源の電圧が所定の電
    圧値を下回ったことを検知した時に、前記一方の電動装
    置と前記他方の電動装置との駆動期間の重なりを維持し
    ながら、前記遅延時間を変更制御することを特徴とする
    カメラの電動駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラの電動駆動装置に
    おいて、 第1、第2の電動装置を制御する制御手段を初期状態に
    復帰させるリセット手段を備え、 このリセット手段によるリセット操作により第1、第2
    の電動装置の起動時における遅延時間を、バッテリ電源
    の電圧が所定の電圧値を下回っていても、予め定めた初
    期の遅延時間に復帰させることができるように構成した
    ことを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のカメラの
    電動駆動装置において、 前記バッテリ電源を二次電池によって構成したことを特
    徴とするカメラの電動駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のカメラの電動駆動装置において、 第1、第2の電動装置は電動モータを含むことを特徴と
    するカメラの電動駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のカメラの電動駆動装置に
    おいて、 電圧検知手段はバッテリ電圧レベルを複数段に分けて検
    知可能であり、 制御手段は前記電圧検知手段により検知されたバッテリ
    電圧レベルの程度に応じて、遅延時間を複数段に設定可
    能であることを特徴とするカメラの電動駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100573582B1 (ko) * 1999-04-06 2006-04-24 삼성테크윈 주식회사 배터리 전압에 따른 필름 이송 장치 및 그 방법
JP2007003612A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Ricoh Co Ltd 鏡胴ユニットの駆動制御装置
JP2010166485A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100573582B1 (ko) * 1999-04-06 2006-04-24 삼성테크윈 주식회사 배터리 전압에 따른 필름 이송 장치 및 그 방법
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