JPH11149740A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH11149740A
JPH11149740A JP9314084A JP31408497A JPH11149740A JP H11149740 A JPH11149740 A JP H11149740A JP 9314084 A JP9314084 A JP 9314084A JP 31408497 A JP31408497 A JP 31408497A JP H11149740 A JPH11149740 A JP H11149740A
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JP
Japan
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liner
disk
heat
magnetic disk
shell
Prior art date
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Withdrawn
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JP9314084A
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English (en)
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Shinji Masugi
真二 馬杉
Mika Kojika
美香 小鹿
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to CN98801835A priority patent/CN1243592A/zh
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0313Container cases
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/033Containers for flat record carriers for flexible discs
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/033Containers for flat record carriers for flexible discs
    • G11B23/0332Containers for flat record carriers for flexible discs for single discs, e.g. envelopes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 更なる高記録密度化を図ることが可能なディ
スクカートリッジを提供する。 【解決手段】 上ライナー70が貼り付けられた上シェ
ル4と、下ライナー71が貼り付けられた下シェル5と
からなる収納ケース3に、磁気ディスク2を収納する。
そして、磁気ディスク2と上ライナー70の間隙t1
と、磁気ディスク2と下ライナー71の間隙t2とのう
ち、少なくとも狭いほうの間隙を、0mmよりも大きく
且つ0.5mmよりも小さくなるようにする。このディ
スクカートリッジでは、磁気ディスク2と上ライナー7
0及び/又は下ライナー71との間に流れる空気流の作
用により、磁気ディスク2の面振れが抑えられるので、
高記録密度化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対にシェルから
なる収納ケースに円盤状記録媒体が収納されてなるディ
スクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の外部記録媒体として使
用されるディスクカートリッジとして、例えば、3.5
インチマイクロフレキシブルディスクカートリッジが広
く使用されている。
【0003】3.5インチマイクロフレキシブルディス
クカートリッジは、図17に示すように、円盤状記録媒
体である磁気ディスク100と、磁気ディスク100に
リング101を介して取り付けられたセンターハブ10
2と、磁気ディスク100を外力から保護するための上
シェル103及び下シェル104と、上シェル103に
取り付けられた第1のライナー105と、下シェル10
4に取り付けられた第2のライナー106と、下シェル
104に取り付けれたリフター107と、記録再生装置
への着脱時に開閉動作されるシャッタ108と、シャッ
タ108を閉塞する方向に付勢するシャッタスプリング
109と、磁気ディスク100への書き込みが可能であ
るか否かを設定するための誤消去防止部材110とから
構成される。
【0004】ここで、第1及び第2のライナー105,
106は、磁気ディスク100に付着した塵埃を除去す
るため、並びに磁気ディスク100に傷が付くのも防止
するためのものであり、不織布等からなる。そして、第
2のライナー106は、熱融着により、図18に示すよ
うに下シェル104に取り付けられる。また、第1のラ
イナー105も、第2のライナー106と同様に、熱融
着により上シェル103に取り付けられる。なお、図1
8において、黒塗部106aが熱融着された部分であ
り、その他の斜線部分106bが熱融着されていない部
分である。
【0005】このように、第1及び第2のライナー10
5,106は、それらの周辺部の一部のみがシェル10
3,104に熱融着されている。そして、第2のライナ
ー106のうち、熱融着されていない部分は、第2のラ
イナー106と下シェル104との間に配されたリフタ
ー107によって磁気ディスク2の側に付勢されてい
る。これにより、第1及び第2のライナー105,10
6と磁気ディスク2とが接触するようになされており、
第1及び第2のライナー105,106による塵埃除去
効果が高められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンピュー
タ等の外部記録媒体として使用されるディスクカートリ
ッジには、更なる高記録密度化が望まれている。そこ
で、従来の3.5インチマイクロフレキシブルディスク
カートリッジでのディスク回転数が300rpm又は3
60rpmであったのに対して、記録再生時におけるデ
ィスク回転数を3000rpm以上とすることで、高記
録密度化を図ったディスクカートリッジが考案されてい
る。
【0007】しかしながら、ディスク回転数を上げて高
記録密度化を図った場合に、ディスクの面振れが大きい
と正常な記録再生が行えなくなってしまう。そのため、
ディスク回転数を上げて高記録密度化を図るためには、
従来の3.5インチマイクロフレキシブルディスクカー
トリッジのとき以上に、ディスクの面振れを抑制する必
要がある。
【0008】また、ディスク回転数を上げて高記録密度
化を図った場合には、非常に微細な塵埃でも、いわゆる
ドロップアウトが生じる。すなわち、ディスク回転数を
上げて高記録密度化を図った場合には、従来は問題とな
らなかったような微細な塵埃でも、データエラーの原因
となる。そのため、ディスク回転数を上げて高記録密度
化を図るには、従来の3.5インチマイクロフレキシブ
ルディスクカートリッジのとき以上に、塵埃がディスク
面に付着しないようにする必要がある。
【0009】このように、ディスクの面振れや塵埃によ
るドロップアウト等が問題となるので、従来の3.5イ
ンチマイクロフレキシブルディスクカートリッジのよう
な構成で単に回転数を上げて高記録密度化を図ったので
は、実用に耐えうる信頼性を確保することは困難であっ
た。
【0010】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、更なる高記録密度化を図るこ
とが可能なディスクカートリッジを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクカ
ートリッジは、3000rpm以上の回転数にて回転し
た状態で記録及び/又は再生がなされる円盤状記録媒体
と、円盤状記録媒体を収納する収納ケースとを備える。
上記収納ケースは、円盤状記録媒体の一方の主面側に配
された第1の収納ケース部材と、円盤状記録媒体の他方
の主面側に配された第2の収納ケース部材とを有し、第
1の収納ケース部材と第2の収納ケース部材との間に円
盤状記録媒体を収納する。そして、円盤状記録媒体を回
転駆動したときに、円盤状記録媒体と第1の収納ケース
部材の間隙と、円盤状記録媒体と第2の収納ケース部材
の間隙とのうち、少なくとも狭いほうの間隙が、0mm
よりも大きく、0.5mmよりも小さくなるようになさ
れている。
【0012】このディスクカートリッジでは、円盤状記
録媒体を回転させたときに、収納ケース部材と円盤状記
録媒体との間隙のうち、少なくとも狭いほうの間隙が、
0.5mmよりも小さくなるようになされている。その
ため、このディスクカートリッジでは、円盤状記録媒体
を回転駆動させたときに、収納ケース部材と円盤状記録
媒体との間に流れる空気流が、円盤状記録媒体の面振れ
を抑えるように作用する。また、当該間隙は0mmより
も大きくなるようになされているので、円盤状記録媒体
を回転駆動させたときに、収納ケース部材と円盤状記録
媒体とが接触するようなことはない。したがって、円盤
状記録媒体を回転駆動させたときに、円盤状記録媒体が
収納ケース部材に接触して磨耗してしまうようなことも
ない。
【0013】なお、上記ディスクカートリッジは、上記
第1の収納ケース部材と上記第2の収納ケース部材の少
なくとも一方が、円盤状記録媒体に対向する面に貼り付
けられたライナーを備えていることが好ましい。ライナ
ーにより、円盤状記録媒体に付着した塵埃を除去した
り、円盤状記録媒体と収納ケース部材との磨耗を防止し
たりすることができる。
【0014】そして、ライナーを設ける場合、当該ライ
ナーは、少なくとも、円盤状記録媒体に対向し円盤状記
録媒体を保護する保護層と、加熱することにより溶融す
る熱融着層とが積層されてなり、当該熱融着層を熱融着
することにより貼り付けられていることが好ましい。こ
のように、ライナーに熱融着層を設けて当該熱融着層を
熱融着することで貼り付けるようにすれば、円盤状記録
媒体に対向する保護層にダメージを与えることなく、ラ
イナーを貼り付けることが可能となる。したがって、ラ
イナー貼り付け時に生じたダメージに起因して、ライナ
ーから塵埃が生じるようなことがなくなる。
【0015】また、ライナーに熱融着層を設ける場合、
当該熱融着層の軟化点は、当該熱融着層に積層された保
護層が軟化する温度よりも低く、且つ、収納ケース部材
のうち当該熱融着層を有するライナーが貼り付けられる
部分が軟化する温度よりも低いことが好ましい。これに
より、熱融着層を熱融着して貼り付ける際に、当該熱融
着層に積層された保護層や、ライナーが貼り付けられる
部分が軟化してしまうようなことがなくなり、ライナー
の貼り付けを容易且つ良好に行うことができる。
【0016】また、ライナーに熱融着層を設けて、当該
熱融着層を熱融着する際は、当該熱融着層の全面を熱融
着するようにしても、当該熱融着層の一部を熱融着する
ようにしてもよい。全面を熱融着するようにした場合に
は、ライナーが全面にわたって貼り付けられることとな
るので、ライナー上面の面高さのばらつきが減少し、ラ
イナー全面にわたって、当該ライナーと円盤状記録媒体
との間隙の大きさのばらつきを少なくすることができ
る。一方、一部を熱融着するようにした場合には、熱融
着時に加える熱量が少なくて済む。したがって、比較的
に容易に熱融着することが可能である。また、加える熱
量が多いと、ライナーが貼り付けられる側の部材に反り
などの変形が生じる場合があるが、一部を熱融着するよ
うにした場合には、熱融着時に加える熱量が少なくて済
むので、このような反りなどの変形が生じ難い。
【0017】また、本発明に係る他のディスクカートリ
ッジは、円盤状記録媒体と、円盤状記録媒体を収納する
収納ケースとを備える。上記収納ケースは、円盤状記録
媒体の一方の主面側に配された第1のシェルと、円盤状
記録媒体の他方の主面側に配された第2のシェルとを有
し、第1のシェルと第2のシェルとの間に円盤状記録媒
体を収納する。そして、上記第1のシェルと上記第2の
シェルの少なくとも一方には、円盤状記録媒体に対向す
る面にライナーが貼り付けられており、上記ライナー
は、少なくとも、円盤状記録媒体に対向し円盤状記録媒
体を保護する保護層と、加熱することにより溶融する熱
融着層とが積層されてなり、当該熱融着層を熱融着する
ことによりシェルに貼り付けられている。
【0018】このディスクカートリッジでは、ライナー
に保護層と熱融着層を設けて、当該熱融着層を熱融着す
ることで、ライナーをシェルに貼り付けるようにしてい
る。したがって、このディスクカートリッジでは、円盤
状記録媒体に対向する保護層にはダメージを与えること
なく、ライナーを貼り付けることが可能となっている。
したがって、このディスクカートリッジでは、ライナー
貼り付け時に生じたダメージに起因して、ライナーから
塵埃が生じるようなことがない。
【0019】なお、ライナーの熱融着層の軟化点は、当
該熱融着層に積層された保護層が軟化する温度よりも低
く、且つ、当該熱融着層を有するライナーが貼り付けら
れるシェルが軟化する温度よりも低いことが好ましい。
これにより、熱融着層を熱融着して貼り付ける際に、当
該熱融着層に積層された保護層や、ライナーが貼り付け
られるシェルが軟化してしまうようなことがなくなり、
ライナーの貼り付けを容易且つ良好に行うことができ
る。
【0020】また、ライナーに熱融着層を設けて、当該
熱融着層を熱融着する際は、当該熱融着層の全面を熱融
着するようにしても、当該熱融着層の一部を熱融着する
ようにしてもよい。全面を熱融着するようにした場合に
は、ライナーが全面にわたって貼り付けられることとな
るので、ライナー上面の面高さのばらつきが減少し、ラ
イナー全面にわたって、当該ライナーと円盤状記録媒体
との間隙の大きさのばらつきを少なくすることができ
る。一方、一部を熱融着するようにした場合には、熱融
着時に加える熱量が少なくて済む。したがって、比較的
に容易に熱融着することが可能である。また、加える熱
量が多いと、ライナーが貼り付けられるシェルに反りな
どの変形が生じる場合があるが、一部を熱融着するよう
にした場合には、熱融着時に加える熱量が少なくて済む
ので、このような反りなどの変形が生じ難い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】本発明を適用したディスクカートリッジの
一例を図1に示す。このディスクカートリッジ1は、
3.5インチ径の磁気ディスク2が、収納ケース3の内
部に回転自在に収納されたものである。
【0023】収納ケース3は、合成樹脂材料により成形
された方形略浅皿状の上シェル4と下シェル5とを突き
合わせて結合することよって全体薄箱状に形成されてい
る。
【0024】上シェル4及び下シェル5の外周部には、
図1及び図2に示すように、互いに突き合わされて収納
ケース3の外周側面を構成するように、前面側の側面の
一部が切り欠かれた外周壁6,7がそれぞれ一体に突出
形成されている。また、これら上シェル4及び下シェル
5の相対向する内面には、外周壁6,7に略内接する複
数の壁として形成されて、互いに突き合わされて円形状
のディスク収納部を構成するディスク収納部形成壁がそ
れぞれ一体に立設されている。
【0025】また、これら上シェル4及び下シェル5の
相対向する内面には、外周壁6,7のコーナー部近傍
に、複数の係合突起とこの係合突起が挿通される挿通孔
とが、互いに対向する位置にそれぞれ一体に設けられて
いる。また、上シェル4の側に設けられた各係合突起の
外周部には、環状の当接部がそれぞれ一体に立設されて
おり、各係合突起が各挿通孔に挿通されたときに、各当
接部の先端部が下シェル5の各挿通孔の外周部にそれぞ
れ当接するようになされている。
【0026】以上のように構成された上シェル4と下シ
ェル5は、互いに突き合わされて結合される際に、各外
周壁6,7及び各ディスク収納部形成壁を突き合わせる
ようにして組み付けられ、各係合突起が各挿通孔に挿通
させられるとともに、各当接部の先端部が挿通孔の外周
部に当接させられる。そして、上シェル4及び下シェル
5は、各挿通孔から突出された各係合突起の先端部を溶
融することによって、係止部が膨出形成され、これによ
り、挿通孔の外周部が係止されて一体化されている。
【0027】下シェル5には、図2に示すように、ディ
スク収納部の中心穴を構成するように円形状のテーブル
進入用開口部10が開設されている。このテーブル進入
用開口部10には、記録再生装置にディスクカートリッ
ジ1を装填した際、収納ケース3に収納された磁気ディ
スク2を回転駆動する記録再生装置のターンテーブルが
進入する。そして、このテーブル進入用開口部10は、
収納ケース3に収納された磁気ディスク2のセンター孔
を閉塞するようにして取り付けられたセンターハブ11
を、下シェル5から外方に臨ませる。
【0028】センターハブ11は、磁気ディスク2のセ
ンター孔の孔径とほぼ同径の嵌合部の外周部にフランジ
部が一体に張り出して設けられ、全体として略カップリ
ング状に形成されている。また、このセンターハブ11
には、中央部に、ターンテーブルの回転軸が挿入される
中心孔12が設けられており、この中心孔12の近傍
に、ターンテーブル上に設けられた駆動部材が係合する
係合部13が設けられている。
【0029】また、上シェル4には、図3及び図4に示
すように、ディスク収納部に収納された磁気ディスク2
の信号記録領域の少なくとも一部を内外周に亘って収納
ケース3の外方に臨ませる記録再生用開口部14が設け
られている。また、下シェル5には、図3及び図5に示
すように、ディスク収納部に収納された磁気ディスク2
の信号記録領域の少なくとも一部を内外周に亘って収納
ケース3の外方に臨ませる記録再生用開口部15が、上
シェル4に設けれられた記録再生用開口部14に対向す
る位置に設けられている。これら記録再生用開口部1
4,15は、テーブル進入用開口部10に隣接する位置
から収納ケース3の前面側に亘って、上シェル4及び下
シェル5の幅方向の略中央に位置して、略矩形状に形成
されている。
【0030】また、収納ケース3には、各記録再生用開
口部14,15を開閉するように略T字状のシャッタ部
材22が、図2中矢印A方向及び矢印B方向に移動自在
に配設されている。このシャッタ部材22は、例えば金
属材料によって成形されており、図3に示すように、互
いに平行に向き合うシャッタ部23,24と、シャッタ
部23,24の移動方向の両側に位置するようにそれぞ
れ形成されて収納ケース3に移動自在に支持される支持
部25,26と、シャッタ部23,24と支持部25,
26を連結する連結部27とからなり、全体として断面
略コ字状となるように形成されている。
【0031】シャッタ部23,24は、記録再生用開口
部14,15よりやや大とされた略矩形状に形成されて
いる。支持部25,26は、図3に示すように、それぞ
れ互いに平行に向き合う支持片25a,25b及び支持
片26a,26bを有しており、これら支持片25a,
25bの基端部、及び支持片26a,26bの基端部が
連結部27を介して連結され、断面略コ字状に形成され
ている。
【0032】支持部25,26には、支持片25b,2
6bの一部を主面に対して略直交するように折り返して
なるガイド片29,30がそれぞれ形成されており、こ
れらガイド片29,30が下シェル5に移動自在にそれ
ぞれ支持されている。これらのガイド片29,30は、
支持片25b,26bの一部として形成されることによ
って、機械的強度が確保されている。
【0033】連結部27は、シャッタ部23,24の基
端側を連結するとともに、これらシャッタ部23,24
と支持部25,26とを連結している。この連結部27
には、図3に示すように、支持部25の側に、当該連結
部27の内部の一部を折り返すことによりスプリング係
止片31が形成されており、このスプリング係止片31
に、収納ケース3の前方側の一方のコーナー部に配設さ
れたシャッタスプリング34の一端が係止されている。
そして、シャッタ部材22は、シャッタスプリング34
の弾性力によって、図2中A方向に移動しシャッタ部2
3,24が記録再生用開口部14,15を閉塞するよう
に付勢されている。
【0034】そして、シャッタ部23,34は、図6に
示すように、ディスクカートリッジ1が記録再生装置に
装填されていないときに記録再生用開口部14,15を
閉塞するように、記録再生用開口部14,15よりも若
干大きな略矩形状に形成されている。これにより、この
ディスクカートリッジ1は、当該ディスクカートリッジ
1が記録再生装置に装填されていないときには、記録再
生用開口部14,15から磁気ディスク2が外部に露呈
しないようになされている。
【0035】すなわち、シャッタ部材22は、ディスク
カートリッジ1が記録再生装置に装填されていないとき
に記録再生用開口部14,15を閉塞し、塵埃等が記録
再生用開口部14,15からディスク収納部内に進入し
て磁気ディスク2に付着したり、外部からの異物等によ
って磁気ディスク2に傷が付くようなことを防止するよ
うに作用する。
【0036】また、シャッタ部材22は、ディスクカー
トリッジ1が記録再生装置に装填された際に、記録再生
装置のシャッタ駆動部材45が係合される。このシャッ
タ駆動部材45は、収納ケース3の前面側に沿って移動
動作する。すなわち、シャッタ駆動部材45は、シャッ
タスプリング34の弾性力に抗して、シャッタ部材22
を収納ケース3に沿って図2中矢印B方向に移動させ
る。これにより、図7に示すように、記録再生用開口部
14,15が開放されて、磁気ディスク2が記録再生用
開口部14,15から外部に露呈した状態となる。
【0037】また、上シェル4及び下シェル5には、図
4及び図5に示すように、記録再生用開口部14,15
の周囲に、シャッタ部材22のシャッタ部23,24を
案内するガイド凹部32,33がそれぞれ設けられてい
る。これらガイド凹部32,33には、シャッタ部材2
2が記録再生用開口部14,15を閉塞したときに、当
該シャッタ部材22のシャッタ部23,24の一端が当
接する当接面35,36がそれぞれ形成されている。こ
れら当接面35,36は、記録再生用開口部14,15
の幅方向の一端に隣接する位置に形成されている。そし
て、シャッタ部材22によって記録再生用開口部14,
15を閉塞しているとき、シャッタ部材22のシャッタ
部23,24の一端がそれぞれ当接面35,36に当接
する。
【0038】また、上シェル4には、図4に示すよう
に、シャッタ部材22の移動方向に沿って、シャッタ部
材22の支持部26の支持片26aを案内するガイド凹
部37が設けられている。また、下シェル5には、図5
に示すように、シャッタ部材22の移動方向に沿って、
シャッタ部材22の支持部26の支持片26bを案内す
るガイド凹部40が設けられている。
【0039】更に、下シェル5のガイド凹部33には、
シャッタ部材22の移動方向に沿ってガイド溝42,4
3が設けられており、これらガイド溝42,43にシャ
ッタ部材22の支持片25b,26bのガイド片29,
30が移動自在にそれぞれ挿入されている。
【0040】そして、上シェル4及び下シェル5の前面
には、図4及び図5に示すように、記録再生装置のシャ
ッタ駆動部材45が摺接する摺接面46が、シャッタ部
材22の移動方向に亘って形成されている。
【0041】また、このディスクカートリッジ1には、
図3に示すように、磁気ディスク2への書き込みが可能
であるか否かを設定するための誤消去防止部材50が移
動自在に配設されている。この誤消去防止部材50は、
図4に示すように上シェル4の後面側コーナー部に設け
られた検出孔51、並びに図5に示すように下シェル5
の後面側コーナー部に設けられた開口部52に対応する
位置に移動自在に配設されている。
【0042】また、図2及び図5に示すように、下シェ
ル5には、幅方向の両側面の近傍に位置して、記録再生
装置のカートリッジ装填部に対する位置決めを行うため
に、一対の位置決め孔54,55がそれぞれ形成されて
いる。ディスクカートリッジ1は、記録再生装置に装填
された際、位置決め孔54,55に、記録再生装置側の
位置決め突起が挿入されることによって、カートリッジ
装填部に対する位置決めが行われる。
【0043】また、上シェル4及び下シェル5には、位
置決め孔54に隣接する位置に、収納された磁気ディス
ク2の記録容量等を識別するための識別孔56,57が
それぞれ貫通して設けられている。更に、上シェル4及
び下シェル5には、後面側の両コーナー部近傍に位置し
て、収納された磁気ディスク2の記録容量等を識別する
ための識別凹部63,65及び識別凹部64,66がそ
れぞれ設けられている。
【0044】また、上シェル4には、前面側の一方のコ
ーナー部に、記録再生装置のカートリッジ装填部に装填
された際にディスクカートリッジ1の仕様を識別するた
めの仕様識別用切欠き部60が、前面側に開口して切り
欠き形成されている。ディスクカートリッジ1は、記録
再生装置側の仕様検出部材を仕様識別用切欠き部60に
挿入することが可能か不能かによって、仕様が検出され
る。
【0045】さらに、図8及び図9に示すように、上シ
ェル4の内壁と磁気ディスク2との間には、上シェル4
に取り付けられた上ライナー70が配設されており、ま
た、図8及び図10に示すように、下シェル5の内壁と
磁気ディスク2との間には、下シェル5に取り付けられ
た下ライナー71が配設されている。なお、図9及び図
10では、上ライナー70及び下ライナー71の部分に
ハッチングを施して図示している。
【0046】これら上ライナー70及び下ライナー71
は、収納ケース3の内部に入り込んだ塵埃を取り込んで
磁気ディスク2に付着するのを防止するとともに、比較
的に硬度の高い上シェルや下シェルに磁気ディスク2が
直接接触して傷が付くのを防止するためのものである。
そして、これら上ライナー70及び下ライナー71は、
磁気ディスク2とそれぞれほぼ同径であって、中心部
に、磁気ディスク2のセンター孔の孔径より大径とされ
た中心孔が設けられた略環状に形成されている。また、
上ライナー70及び下ライナー71には、外周部から中
心孔に隣接した位置に向かって半径方向の切欠きが設け
られている。これら切欠きは、上シェル4及び下シェル
5にそれぞれ設けられた記録再生用開口部14,15の
開口寸法よりやや大とされて切り欠かれている。
【0047】ところで、従来のディスクカートリッジで
は、不織布からなるライナーをシェルに圧着させた状態
で、シェルの一部に熱を加えてシェルを溶融させること
で、ライナーをシェルに熱融着するようにしていた。こ
こで、不織布からなるライナーは、通常、直径が10〜
20μm程度の細かい繊維が絡み合ったものであり、そ
の切断面部分からは多くの繊維片が脱落しやすい。
【0048】そして、従来は、不織布からなるライナー
をシェルに熱融着するようにしていたため、この熱融着
時にライナーを構成する繊維に対しても大きなダメージ
を与えてしまい、特に圧着されていた部分のエッジにお
いて、多くの繊維が切断された状態となってしまってい
た。そのため、この部分から繊維片が脱落しやすくなっ
ており、本来ならば塵埃を除去すべきライナー自身が、
塵埃の発生源となってしまう場合があった。
【0049】また、通常、不織布からなるライナーは、
もともと大量の繊維片等の塵埃を保有している。そし
て、従来のディスクカートリッジでは、リフターによっ
てライナーを持ち上げて、磁気ディスクの回転時に磁気
ディスクとライナーとが接触するようにしていた。しか
しながら、磁気ディスクの回転時に磁気ディスクとライ
ナーが接触すると、当該接触によってライナーが振動
し、ライナーから繊維片等の塵埃が脱落してしまうこと
があった。そのため、本来ならば塵埃を除去すべきライ
ナー自身が、塵埃の発生源となってしまう場合があっ
た。
【0050】しかし、従来のディスクカートリッジで
は、比較的に記録密度が低かったために、ライナーから
脱落する繊維片は大きな問題とはなっていなかった。こ
れに対して、記録密度を上げて大容量化を図った場合に
は、更に小さな塵埃までもがドロップアウトの原因とな
ってしまうので、ライナーから脱落する繊維片等の塵埃
までもが問題となってくる。
【0051】更に、従来は、ライナーをシェルに取り付
けるときにシェルを溶融させて熱融着するようにしてい
たため、この熱融着時にシェルの溶融物がライナー表面
に染み出してしまうことがあった。そして、ライナー表
面に染み出した溶融物が固化したものが、磁気ディスク
に触れて、磁気ディスクに傷を付けてしまうようなこと
もあった。
【0052】そこで、本発明を適用したディスクカート
リッジ1では、図8に示すように、上ライナー70を保
護層72と熱融着層73とからなる2層構造とし、上シ
ェル4の磁気ディスク2に対向する面に熱融着層73の
全面を熱融着するとともに、同様に、下ライナー71を
保護層74と熱融着層75とからなる2層構造とし、下
シェル5の磁気ディスク2に対向する面に、熱融着層7
5の全面を熱融着するようにしている。
【0053】ここで、上ライナー70及び下ライナー7
1の保護層72,74は、収納ケース3の内部に入り込
んだ塵埃を取り込んで磁気ディスク2に付着するのを防
止するとともに、磁気ディスク2を傷が付かないように
保護するためのものであり、磁気ディスク2に対向する
側に配される。これらの保護層72,74は、ナイロン
やレイヨン等の繊維からなる不織布によって構成され、
その厚みは、例えば、200μm〜400μm程度とさ
れる。
【0054】一方、上ライナー70の熱融着層73は、
上ライナー70を上シェル4に熱融着するためのもので
あり、上シェル4に対向する側に配される。同様に、下
ライナー71の熱融着層75は、下ライナー71を下シ
ェル5に熱融着するためのものであり、下シェル5に対
向する側に配される。これら熱融着層73,75は、加
熱することにより溶融する材料、具体的には、例えばポ
リエチレン等の高分子材料からなる。そして、これら熱
融着層73,75の厚みは、例えば、10〜300μm
程度とされる。
【0055】そして、上ライナー70は、上シェル4に
押圧した状態で熱融着層73を溶融させることにより、
上シェル4に熱融着されて貼り付けられている。同様
に、下ライナー71は、下シェル5に押圧した状態で熱
融着層75を溶融させることにより、下シェル5に熱融
着されて貼り付けられている。
【0056】このように、このディスクカートリッジ1
では、上ライナー70及び下ライナー71がそれぞれ保
護層72,74と熱融着層73,75とから構成され、
熱融着層73,75を熱融着することで上シェル4及び
下シェル5にそれぞれ貼り付けられている。したがっ
て、このディスクカートリッジ1では、磁気ディスク2
に対向する保護層72,74にダメージを与えることな
く、上ライナー70及び下ライナー71をそれぞれ上シ
ェル4及び下シェル5に貼り付けることが可能となって
いる。したがって、このディスクカートリッジ1では、
上ライナー70及び下ライナー71の貼り付け時に生じ
たダメージに起因して、上ライナー70及び下ライナー
71から塵埃が生じるようなことがないようになってい
る。
【0057】なお、上ライナー70及び下ライナー71
の熱融着層73,75の軟化点は、保護層72,74が
軟化する温度よりも低く、且つ、上シェル4及び下シェ
ル5が軟化する温度よりも低いことが好ましい。これに
より、熱融着層73,75を上シェル4及び下シェル5
にそれぞれ熱融着して貼り付ける際に、当該熱融着層7
3,75に積層された保護層72,74や、上シェル4
及び下シェル5が軟化してしまうようなことがなくな
り、上ライナー70及び下ライナー71の貼り付けを容
易且つ良好に行うことができる。
【0058】具体的には、例えば、上ライナー70及び
下ライナー71の保護層72,74をビカット軟化点が
110℃のナイロン繊維からなる不織布によって形成
し、上ライナー70及び下ライナー71の熱融着層7
3,75をビカット軟化点が80℃以下のポリエチレン
によって形成し、上シェル4及び下シェル5をビカット
軟化点が125℃以上又は熱変形温度が110℃以上の
アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂によって形成
する。
【0059】そして、上ライナー70を上シェル4の内
壁の所定位置に配した上で、当該上ライナー70の熱融
着層73だけが溶融し且つ熱融着層73が保護層72の
表面に染みでない程度の温度、具体的には100℃前後
に加熱したフラットホーンで、上ライナー70を上シェ
ル4に押圧する。これにより、保護層72や上シェル4
が軟化することなく、熱融着層73だけが溶融して、当
該熱融着層73が上シェル4に熱融着される。
【0060】同様に、下ライナー71を下シェル5の内
壁の所定位置に配した上で、当該下ライナー71の熱融
着層75だけが溶融し且つ熱融着層75が保護層74の
表面に染みでない程度の温度、具体的には100℃前後
に加熱したフラットホーンで、下ライナー71を下シェ
ル5に、熱融着層75が保護層74の表面に染みでない
程度の圧力にて押圧する。これにより、保護層74や下
シェル5が軟化することなく、熱融着層75だけが溶融
して、当該熱融着層75が下シェル4に熱融着される。
【0061】以上のように、熱融着層73,75だけが
溶融するようにして熱融着することにより、保護層7
2,74にダメージを与えることなく、上ライナー70
及び下ライナー71をそれぞれ上シェル4及び下シェル
5に貼り付けることができるので、保護層72,74に
生じたダメージに起因して、保護層72,74を構成す
る不織布から繊維片が脱落してしまうようなことがなく
なる。
【0062】また、このディスクカートリッジ1では、
上ライナー70の全面を上シェル4に貼り付けているの
で、磁気ディスク2を回転駆動したときに、上ライナー
70と磁気ディスク2とが接触することなく、上ライナ
ー70と磁気ディスク4との間に所定の間隙t1が生じ
る。同様に、下ライナー71の全面を下シェル5に貼り
付けているので、磁気ディスク2を回転駆動したとき
に、下ライナー71と磁気ディスク2とが接触すること
なく、下ライナー71と磁気ディスク2との間に所定の
間隙t2が生じる。
【0063】すなわち、このディスクカートリッジ1で
は、磁気ディスク2の回転駆動時に、上ライナー70や
下ライナー71が磁気ディスク2に接触することがな
い。したがって、このディスクカートリッジ1では、磁
気ディスク2の回転駆動時に上ライナー70や下ライナ
ー71が磁気ディスク2に接触することに起因して、上
ライナー70や下ライナー71から繊維片等の塵埃が脱
落してしまうようなことがない。
【0064】また、このディスクカートリッジ1では、
上ライナー70及び下ライナー71の全面をそれぞれ上
シェル4及び下シェル5に貼り付けているので、上ライ
ナー70や下ライナー71の一部だけを上シェル4や下
シェル5に貼り付けるような場合に比べて、上ライナー
70及び下ライナー71の磁気ディスク対向面の高さの
ばらつきが少なくて済む。換言すれば、上ライナー70
の全面にわたって、上ライナー70と磁気ディスク2と
の間隙t1の大きさのばらつきが少なくて済み、同様
に、下ライナー71の全面にわたって、下ライナー71
と磁気ディスク2との間隙t2の大きさのばらつきが少
なくて済む。
【0065】後述するように、これらの間隙t1,t2
の大きさは、磁気ディスク2を回転駆動したときに、当
該磁気ディスク2に生じる面振れの度合いに影響する。
そのため、これらの間隙t1,t2の大きさにばらつき
があると、磁気ディスク2に面振れが生じやすくなる。
しかし、このディスクカートリッジ1では、上ライナー
70及び下ライナー71の全面をそれぞれ上シェル4及
び下シェル5に貼り付けているので、これらの間隙t
1,t2の大きさのばらつきが少なくなっており、磁気
ディスク2に面振れが生じ難くなっている。
【0066】なお、上ライナー70及び下ライナー71
は、例えば、不織布に半溶融状態の高分子材料を塗布す
ることにより形成する。この場合、不織布が保護層7
2,74となり、塗布された高分子材料が熱融着層7
3,75となる。このように、不織布に半溶融状態の高
分子材料を塗布して上ライナー70及び下ライナー71
を形成したときには、当該高分子材料が、不織布に含有
されていた塵埃を保持するように作用するため、上ライ
ナー70及び下ライナー71からの塵埃の発生が更に抑
えられる。
【0067】以上のように、このディスクカートリッジ
1では、上ライナー70及び下ライナー71からの塵埃
の発生が抑えられるので、塵埃に起因したドロップアウ
トが生じ難く、更なる高記録密度化を図ることが可能で
ある。
【0068】なお、上ライナー70及び下ライナー71
をそれぞれ上シェル4及び下シェル5に熱融着する際
は、全面を熱融着するのではなく、その一部だけを熱融
着するようにしても良い。一部だけを熱融着するように
した場合の、熱融着箇所のパターンの例を図11乃至図
14に示す。なお、図11乃至図14では、熱融着する
箇所に斜線のハッチングを施すことで、熱融着箇所のパ
ターンを図示している。
【0069】図11及び図12に示した例は、熱融着箇
所をピンポイント状とした例であり、上ライナー70及
び下ライナー71の周辺部80,81を上シェル4及び
下シェル5にそれぞれ熱融着するとともに、上ライナー
70及び下ライナー71の面内の複数の箇所82,83
をそれぞれ上シェル4及び下シェル5に点状に熱融着す
るようにしている。
【0070】また、図13及び図14に示した例は、熱
融着箇所をライン状とした例であり、上ライナー70及
び下ライナー71の周辺部84,85を上シェル4及び
下シェル5にそれぞれ熱融着するとともに、上ライナー
70及び下ライナー71の面内の複数の箇所86,87
をそれぞれ上シェル4及び下シェル5に線状に熱融着す
るようにしている。
【0071】図11及び図12や、図13及び図14に
示したように、上ライナー70や下ライナー71の一部
だけを熱融着するようにした場合には、熱融着時に加え
る熱量が少なくて済む。したがって、比較的に容易に熱
融着することが可能である。また、加える熱量が多い
と、熱融着時に上シェル4や下シェル5に反りなどの変
形が生じる場合があるが、上ライナー70や下ライナー
71の一部だけを熱融着するようにした場合には、熱融
着時に加える熱量が少なくて済むので、このような反り
などの変形が生じ難いという利点もある。
【0072】なお、図11乃至図14に示した例では、
上ライナー70及び下ライナー71の面内に熱融着され
ていない部分が残ってはいるが、上ライナー70及び下
ライナー71の周辺部は全て熱融着するようにしてい
る。したがって、上ライナー70及び下ライナー71の
面内に熱融着されていない部分が残っていたとしても、
それら上ライナー70及び下ライナー71の周辺部が持
ち上がってしまうようなことはない。すなわち、図11
乃至図14に示したようなパターンで熱融着するように
すれば、少ない熱量で、上ライナー70及び下ライナー
71の周辺部が持ち上がってしまうようなことがないよ
うに、上ライナー70及び下ライナー71を貼り付ける
ことができる。
【0073】なお、上ライナー70及び下ライナー71
の保護層72,74は、不織布以外のものからなるもの
であってもよく、例えば、テフロン等のように摩擦係数
が小さい材料からなるシートによって構成するようにし
てもよい。不織布の場合には、塵埃を取り込む効果があ
るが、上述したように、場合によっては塵埃の発生源と
もなりうる。これに対して、保護層72,74を、テフ
ロン等のように摩擦係数が小さい材料からなるシートに
よって構成した場合には、塵埃の発生源となるようなこ
となく、磁気ディスク2を保護することができる。
【0074】そして、このディスクカートリッジ1で
は、磁気ディスク2を回転駆動したときに、図8に示す
ように、下ライナー71と磁気ディスク2との間に生じ
る間隙t2が、0mmよりも大きく且つ0.5mmより
も小さくなるようになされている。このように、このデ
ィスクカートリッジ1では、下ライナー71と磁気ディ
スク2との間隙t2が非常に小さくなっているので、磁
気ディスク2を回転駆動させたときに、下ライナー71
と磁気ディスク2との間に流れる空気流が、磁気ディス
ク2の面振れを抑えるように作用する。
【0075】すなわち、このディスクカートリッジ1で
は、磁気ディスク2を回転駆動したときに、下ライナー
71と磁気ディスク2との間に流れる空気流の影響によ
り、当該磁気ディスク2に面振れが生じ難くなってい
る。そして、このディスクカートリッジ1では、磁気デ
ィスク2の面振れが少なくて済むので、更なる高記録密
度化を図ることが可能である。
【0076】なお、このディスクカートリッジ1では、
下ライナー71と磁気ディスク2との間隙t2を狭くし
ているが、当該間隙t2が0mmよりは大きくなるよう
にしている。したがって、磁気ディスク2を回転駆動さ
せたときに、下ライナー71と磁気ディスク2とが接触
してしまうようなことはない。したがって、このディス
クカートリッジ2では、磁気ディスク2を回転駆動させ
たときに、磁気ディスク2が下ライナー71に接触して
磨耗してしまうようなことはない。
【0077】なお、狭くする間隙は、下ライナー71と
磁気ディスク2との間隙t2ではなく、上ライナー70
と磁気ディスク2との間隙t1であってもよい。すなわ
ち、上ライナー70と磁気ディスク2との間隙t1を、
0mmよりも大きく且つ0.5mmよりも小さくなるよ
うにしてもよい。この場合も同様に、上ライナー70と
磁気ディスク2との間隙t1に流れる空気流の影響によ
り、磁気ディスク2の面振れが抑えられる。
【0078】更には、上ライナー70と磁気ディスク2
の間隙t1と、下ライナー71と磁気ディスク2の間隙
t2との両方を、0mmよりも大きく且つ0.5mmよ
りも小さくなるようにしても良い。この場合は、上ライ
ナー70と磁気ディスク2の間隙t1に流れる空気流に
よる作用と、下ライナー71と磁気ディスク2の間隙t
2に流れる空気流による作用とのうち、特に狭いほうの
間隙に流れる空気流がより強く作用して、磁気ディスク
2の面振れが更に抑えられる。
【0079】以上のような構成を有するディスクカート
リッジ1は、記録再生装置に装填されていない状態のと
きには、シャッタスプリング34の付勢力によって、図
6に示したように、シャッタ部材22が図6中矢印A方
向に移動されており、当該シャッタ部材22のシャッタ
部23,24によって記録再生用開口部14,15が閉
塞されている。なお、シャッタ部材22は、記録再生用
開口部14,15を閉塞したとき、シャッタ部23,2
4の移動方向の一端が当接面35,36に当接する。
【0080】そして、このディスクカートリッジ1は、
記録再生装置に装填されて記録操作或いは再生操作が行
われる。
【0081】このディスクカートリッジ1を記録再生装
置に装填したときには、図7に示したように、記録再生
装置のシャッタ駆動部材45によってシャッタ部材22
が移動操作され、記録再生用開口部14,15が開放さ
れる。すなわち、このディスクカートリッジ1を記録再
生装置に装填すると、先ず、記録再生装置のシャッタ駆
動部材45が、摺接面46の一端側に当接するととも
に、シャッタ部材22の支持部26の一端に当接する。
そして、このシャッタ駆動部材45は、摺接面46に沿
って図6中矢印B方向に摺動することによって、シャッ
タ部材22の支持部26を矢印B方向に移動させる。そ
して、支持部26の移動に伴ってシャッタ部23,24
が移動されて、記録再生用開口部14,15が開放され
る。
【0082】そして、以上のように開放された記録再生
用開口部14,15には、記録再生装置の磁気ヘッドが
進入する。また、ディスクカートリッジ1を記録再生装
置に装填したとき、テーブル進入用開口部10に磁気デ
ィスク2を回転駆動するターンテーブルが進入し、当該
ターンテーブルにセンターハブ11が固定される。
【0083】そして、このディスクカートリッジ1は、
ターンテーブル上にて磁気ディスク2を3000rpm
以上の回転数、具体的には例えば3600rpmにて回
転駆動させた状態で、磁気ヘッドによって磁気ディスク
2に対して記録操作或いは再生操作がなされる。
【0084】このとき、このディスクカートリッジ1で
は、上述したように、下ライナー71と磁気ディスク2
との間隙t2が非常に小さく設定されているので、下ラ
イナー71と磁気ディスク2との間隙に流れる空気流
が、磁気ディスク2の面振れを抑えるように作用する。
したがって、このディスクカートリッジ1では、大きな
面振れを起こすことなく、非常に安定な回転状態にて、
磁気ディスク2に対して記録再生を行うことが可能とな
っている。
【0085】つぎに、実際に磁気ディスクを回転駆動し
て当該磁気ディスクの面振れについて調べた結果につい
て説明する。
【0086】上述のディスクカートリッジ1で使用した
上ライナー70や下ライナー71と同様に保護層と熱融
着層とからなる2層構造のライナーを、熱融着層の全面
を熱融着することにより、表面が平滑な基板に貼り付け
て、このライナー上に磁気ディスクを配した。そして、
ライナーと磁気ディスクとの間隙を変化させ、当該間隙
の大きさと、磁気ディスクを回転駆動したときに生じる
当該磁気ディスクの面振れの大きさとの関係を測定し
た。なお、磁気ディスクには、直径86.5mmのもの
を使用し、その回転数は3600rpmとした。
【0087】結果を図15に示す。なお、図15におい
て、横軸は、ライナーと磁気ディスクとの間隙の大きさ
を示しており、縦軸は、磁気ディスクの半径300mm
の位置での面振れのピーク値を示している。
【0088】図15に示すように、ライナーと磁気ディ
スクとの間隙を小さくするほど、磁気ディスクの面振れ
が少なくなっている。これは、ライナーと磁気ディスク
との間隙に流れる空気流が、磁気ディスクの面振れを抑
えるように作用するからである。なお、ライナーと磁気
ディスクとの間隙を0mmとした場合には、面振れは最
小となるが、ライナーと磁気ディスクとが摺接して、ラ
イナーや磁気ディスクが磨耗して塵埃を生じてしまう。
したがって、当該間隙を0mmとすることは好ましくな
い。
【0089】ところで、磁気ディスクの高記録密度化を
図るには、ハードディスク装置での実績からも分かるよ
うに、磁気ヘッドをヘッドスライダに搭載し、磁気ヘッ
ドを磁気ディスク上で僅かに浮上させるか、或いはほぼ
無負荷状態で磁気ディスクに接触させるようにすること
が望ましい。そして、磁気ヘッドをヘッドスライダに搭
載して記録再生を行うようにした場合、磁気ディスクの
面振れの大きさは、40μm程度以下に抑えることが必
要となる。すなわち、磁気ディスクの高記録密度化を図
るには、磁気ヘッドをヘッドスライダに搭載して記録再
生を行うようにすることが望ましく、そのためには、磁
気ディスクの面振れの大きさを40μm程度以下に抑え
る必要がある。
【0090】そして、図15から分かるように、ライナ
ーと磁気ディスクとの間隙を0.5mm以下とすること
で、磁気ディスクの面振れの大きさを40μm程度以下
に抑えることが可能となる。したがって、ライナーと磁
気ディスクとの間隙を0.5mm以下とすることで、磁
気ディスクの面振れの大きさを、ヘッドスライダの使用
が可能となる40μm程度以下にまで抑えることが可能
となり、ヘッドスライダを用いての高記録密度化を図る
ことが可能となる。具体的には、本発明を適用してライ
ナーと磁気ディスクとの間隙を0.5mm以下とするこ
とで、例えば、3.5インチ径の磁気ディスクを用いた
ディスクカートリッジにおいて、その容量を200MB
とすることも可能である。
【0091】なお、上述の実験では、磁気ディスクの一
方の面側にだけライナーを配したが、上述したディスク
カートリッジ1において、磁気ディスク2は上ライナー
70と下ライナー71とによって挟まれている。したが
って、磁気ディスク2は、上ライナー70と磁気ディス
ク2の間に流れる空気流の影響と、下ライナー71と磁
気ディスク2の間に流れる空気流の影響とを受ける。こ
のような場合、磁気ディスク2の面振れは、その位置に
よって図16に示すような傾向を示す。
【0092】図16において、横軸は、磁気ディスク2
と、上ライナー70及び下ライナー71との位置関係を
示しており、上ライナー70と下ライナー71との中間
に磁気ディスク2が配されているときを基準位置(0)
としている。そして、磁気ディスク2を上ライナー70
の側に動かしたとき、すなわち、磁気ディスク2と上ラ
イナー70との間隙t1が狭くなり、磁気ディスク2と
下ライナー71との間隙t2が広くなるように動かした
ときを、プラス(+)として示している。逆に、磁気デ
ィスク2を下ライナー71の側に動かしたとき、すなわ
ち、磁気ディスク2と上ライナー70との間隙t1が広
くなり、磁気ディスク2と下ライナー71との間隙t2
が狭くなるように動かしたときを、マイナス(−)とし
て示している。
【0093】図16に示すように、磁気ディスク2を下
ライナー71よりの位置(図16中のマイナス側の位
置)に配した場合には、下ライナー71と磁気ディスク
2との間に流れる空気流の影響により、磁気ディスク2
の面振れが抑えられる。そして、磁気ディスク2を下ラ
イナー71から離していくと、磁気ディスク2の面振れ
が大きくなっていく。これは、下ライナー71と磁気デ
ィスク2との間に流れる空気流による面振れを抑える作
用が減少するからである。そして、更に磁気ディスク2
を下ライナー71から離していき、磁気ディスク2を上
ライナー70よりの位置(図16中のプラス側の位置)
にすると、再び磁気ディスク2の面振れは小さくなる。
これは、磁気ディスク2と上ライナー70との間隙t1
が狭くなり、上ライナー70と磁気ディスク2との間に
流れる空気流が磁気ディスク2の面振れを抑えるように
作用するからである。
【0094】したがって、ディスクカートリッジ1で
は、磁気ディスク2と上ライナー70の間隙t1と、磁
気ディスク2と下ライナー71の間隙t2とのうち、ど
ちらか一方を0.5mmよりも小さくなるようにすれ
ば、磁気ディスク2の面振れを抑えることが可能であ
る。なお、磁気ディスク2と上ライナー70の間隙t1
と、磁気ディスク2と下ライナー71の間隙t2との両
方を、0.5mmよりも小さくなるようにしてもよい。
この場合は、この場合は、上ライナー70と磁気ディス
ク2の間隙t1に流れる空気流による作用と、下ライナ
ー71と磁気ディスク2の間隙t2に流れる空気流によ
る作用とのうち、特に狭いほうの間隙に流れる空気流が
より強く作用して、磁気ディスク2の面振れが更に抑え
られる。
【0095】なお、磁気ディスク2と上ライナー70と
の間隙t1の大きさや、磁気ディスク2と下ライナー7
1との間隙t2の大きさは、例えば、ディスクカートリ
ッジ1の全体の厚さを変化させることにより、調整する
ことができる。また、ディスクカートリッジ1の全体の
厚さを変化させることができないようなときには、例え
ば、上シェル4や下シェル5の厚さを変化させたり、上
ライナー70や下ライナー71を構成する保護層72,
74や熱融着層73,75の厚さを変化させることで、
上記間隙t1,t2の大きさを調整することができる。
【0096】なお、以上の説明では、円盤状記録媒体と
して磁気ディスクを用いた例を挙げたが、本発明は、光
学ヘッドを用いて記録及び/又は再生がなされる光ディ
スクを用いたディスクカートリッジにも適用可能であ
る。なお、ここでの光ディスクとは、予めエンボスピッ
トが形成された再生専用光ディスクだけではなく、記録
層の相変化を利用して記録再生を行う相変化型光ディス
クや、光磁気記録がなされる光磁気ディスク等も含む。
【0097】円盤状記録媒体として光ディスクを用いた
場合、特に、光学ヘッドの対物レンズをヘッドスライダ
に搭載して対物レンズと光ディスクとの間隙が非常に狭
くなるようにしたときに、光ディスクの面振れを抑える
ことが非常に重要となる。また、このように対物レンズ
と光ディスクとの間隙を非常に狭くした場合には、微細
な塵埃の影響も受けやすくなる。したがって、光ディス
クの面振れを抑え、且つ塵埃の発生を抑えることが可能
な本発明は、光学ヘッドの対物レンズをヘッドスライダ
に搭載して、対物レンズと光ディスクとの間隙が非常に
狭くなるようにして記録及び/又は再生がなされる光デ
ィスクを用いたディスクカートリッジに対して特に有効
である。
【0098】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るディスクカートリッジでは、円盤状記録媒体を回転さ
せたときに収納ケース部材と円盤状記録媒体との間に生
じる間隙を狭くすることで、収納ケース部材と円盤状記
録媒体との間に流れる空気流の作用により、円盤状記録
媒体に面振れが生じないようにしている。したがって、
本発明に係るディスクカートリッジでは、円盤状記録媒
体に面振れが生じ難く、円盤状記録媒体の回転が安定な
ものとなる。したがって、本発明に係るディスクカート
リッジによれば、更なる高記録密度化を図ることが可能
となる。
【0099】また、本発明に係るディスクカートリッジ
では、ライナーに保護層と熱融着層を設けて、当該熱融
着層を熱融着することでライナーをシェルに貼り付ける
ようにしているので、円盤状記録媒体に対向する保護層
にはダメージを与えることなく、ライナーを貼り付ける
ことが可能となっている。したがって、本発明に係るデ
ィスクカートリッジでは、ライナー貼り付け時に生じた
ダメージに起因してライナーから塵埃が生じるようなこ
とがなく、ライナーからの塵埃に起因するドロップアウ
トの発生が低減される。したがって、本発明に係るディ
スクカートリッジによれば、更なる高記録密度化を図る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカートリッジの一例
を示す斜視図である。
【図2】上記ディスクカートリッジを底面側から示す斜
視図である。
【図3】上記ディスクカートリッジを底面側から示す分
解斜視図である。
【図4】上記ディスクカートリッジの上シェルの平面図
である。
【図5】上記ディスクカートリッジの下シェルの平面図
である。
【図6】上記ディスクカートリッジについて、シャッタ
部材によって記録再生用開口部が閉塞された状態を底面
側から示す平面図である。
【図7】上記ディスクカートリッジについて、シャッタ
部材が移動操作され記録再生用開口部が開放された状態
を底面側から示す平面図である。
【図8】上記ディスクカートリッジについて、図7にお
けるX1−X2線に沿った断面を示す断面図である。
【図9】上記ディスクカートリッジの上シェルの内壁に
上ライナーが取り付けられた状態を示す平面図である。
【図10】上記ディスクカートリッジの下シェルの内壁
に下ライナーが取り付けられた状態を示す平面図であ
る。
【図11】上ライナーを上シェルに熱融着する際の熱融
着箇所のパターンの一例を示す平面図である。
【図12】下ライナーを下シェルに熱融着する際の熱融
着箇所のパターンの一例を示す平面図である。
【図13】上ライナーを上シェルに熱融着する際の熱融
着箇所のパターンの他の例を示す平面図である。
【図14】下ライナーを下シェルに熱融着する際の熱融
着箇所のパターンの他の例を示す平面図である。
【図15】ライナーと磁気ディスクの間隙の大きさと、
磁気ディスクの面振れの大きさとの関係を調べた結果を
示す図である。
【図16】磁気ディスクと上ライナー及び下ライナーと
の位置関係と、磁気ディスクの面振れの大きさとの関係
を示す図である。
【図17】従来のディスクカートリッジの一例を示す分
解斜視図である。
【図18】従来のディスクカートリッジのシェルにライ
ナーが取り付けられた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、 2 磁気ディスク、 3
収納ケース、 4上シェル、 5 下シェル、 70
上ライナー、 71 下ライナー、 72,74 保
護層、 73,75 熱融着層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3000rpm以上の回転数にて回転し
    た状態で記録及び/又は再生がなされる円盤状記録媒体
    と、 円盤状記録媒体の一方の主面側に配された第1の収納ケ
    ース部材と、円盤状記録媒体の他方の主面側に配された
    第2の収納ケース部材とを有し、第1の収納ケース部材
    と第2の収納ケース部材との間に円盤状記録媒体を収納
    する収納ケースとを備え、 円盤状記録媒体回転時における円盤状記録媒体と第1の
    収納ケース部材の間隙と、円盤状記録媒体と第2の収納
    ケース部材の間隙とのうち、少なくとも狭いほうの間隙
    が、0mmよりも大きく、0.5mmよりも小さくなる
    ようになされていることを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 上記第1の収納ケース部材と上記第2の
    収納ケース部材の少なくとも一方は、円盤状記録媒体に
    対向する面に貼り付けられたライナーを備えていること
    を特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記ライナーは、少なくとも、円盤状記
    録媒体に対向し円盤状記録媒体を保護する保護層と、加
    熱することにより溶融する熱融着層とが積層されてな
    り、当該熱融着層を熱融着することにより貼り付けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のディスクカート
    リッジ。
  4. 【請求項4】 上記熱融着層の軟化点は、当該熱融着層
    に積層された保護層が軟化する温度よりも低く、且つ、
    収納ケース部材のうち、当該熱融着層を有するライナー
    が貼り付けられる部分が軟化する温度よりも低いことを
    特徴とする請求項3記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記ライナーは、熱融着層の全面が熱融
    着されて貼り付けられていることを特徴とする請求項3
    記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上記ライナーは、熱融着層の一部が熱融
    着されて貼り付けられていることを特徴とする請求項3
    記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 円盤状記録媒体と、 円盤状記録媒体の一方の主面側に配された第1のシェル
    と、円盤状記録媒体の他方の主面側に配された第2のシ
    ェルとを有し、第1のシェルと第2のシェルとの間に円
    盤状記録媒体を収納する収納ケースとを備え、 上記第1のシェルと上記第2のシェルの少なくとも一方
    には、円盤状記録媒体に対向する面にライナーが貼り付
    けられており、 上記ライナーは、少なくとも、円盤状記録媒体に対向し
    円盤状記録媒体を保護する保護層と、加熱することによ
    り溶融する熱融着層とが積層されてなり、当該熱融着層
    を熱融着することによりシェルに貼り付けられているこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記熱融着層の軟化点は、当該熱融着層
    に積層された保護層が軟化する温度よりも低く、且つ、
    当該熱融着層を有するライナーが貼り付けられるシェル
    が軟化する温度よりも低いことを特徴とする請求項7記
    載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 上記ライナーは、熱融着層の全面が熱融
    着されてシェルに貼り付けられていることを特徴とする
    請求項7記載のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 上記ライナーは、熱融着層の一部が熱
    融着されてシェルに貼り付けられていることを特徴とす
    る請求項7記載のディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 上記円盤状記録媒体は、3000rp
    m以上の回転数にて回転した状態で記録及び/又は再生
    がなされることを特徴とする請求項7記載のディスクカ
    ートリッジ。
JP9314084A 1997-11-14 1997-11-14 ディスクカートリッジ Withdrawn JPH11149740A (ja)

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EP98951739A EP0974973A1 (en) 1997-11-14 1998-11-09 A disk cartridge
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JPH09180418A (ja) * 1995-12-25 1997-07-11 Mitsumi Electric Co Ltd サーボデータの書き込み方法及び前記方法によりサーボデータが書き込まれた磁気記録媒体

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EP0974973A1 (en) 2000-01-26

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