JP2001023331A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2001023331A
JP2001023331A JP11196342A JP19634299A JP2001023331A JP 2001023331 A JP2001023331 A JP 2001023331A JP 11196342 A JP11196342 A JP 11196342A JP 19634299 A JP19634299 A JP 19634299A JP 2001023331 A JP2001023331 A JP 2001023331A
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Japan
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disk
case
disk cartridge
spindle motor
shutter
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JP11196342A
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Shinji Konno
信次 今野
Kiyoshi Matsuda
潔 松田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面記録型のディスクカートリッジであっ
て、ディスクへの塵埃の付着を一層低減できるディスク
カートリッジ、ならびに、ディスクの面振れを一層抑制
できるディスクカートリッジ提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジは、シェル構造の
ケース(C)に両面記録型のディスク(4)を収容して
成る。シャッター(1)は、ケース(C)の各面ごとに
独立して開閉可能に構成され、情報を読み書きする際、
ヘッドやスピンドルモータに対峙しない側のスピンドル
モータアクセス窓(21,31)及びヘッドアクセス窓
(22,32)を閉鎖させておくことが出来る。また、
ケース(C)の内面には、空気流によって塵埃を払拭し
且つディスク(4)の振れを抑制する放射状リブ(3
3)が複数配列される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジに関し、詳しくは、両面記録型のディスクを収容し
て成り、ドライブ装置に装脱着してディスクの各面に情
報を読み書きするディスクカートリッジであって、ディ
スクへの塵埃の付着を一層低減できるディスクカートリ
ッジ、ならびに、斯かるディスクカートリッジにおい
て、ディスクの面振れを一層抑制できるディスクカート
リッジに関する。本発明は、特に、膜面入力方式のディ
スクカートリッジに好適である。
【0002】
【従来の技術】両面記録型MO等のディスクカートリッ
ジは、ドライブ装置に装脱着して表裏を反転させること
により、1つの光学ヘッドによって情報記録媒体として
のディスクの両面に情報を読み書きする方式のディスク
カートリッジであり、周知の通り、スピンドルモータア
クセス窓およびヘッドアクセス窓が両面に設けられたシ
ェル構造のケースに両面記録型のディスクを収容して成
る。斯かるディスクカートリッジは、装置構成が比較的
簡単なドライブ装置によって大きな情報量を格納でき
る。
【0003】上記ディスクカートリッジにおいては、デ
ィスクの記録面側に光学ヘッドを配置する膜面入射方式
が種々検討されている。膜面入射方式は、片面記録型の
いわゆる光ディスクや光磁気ディスクで採用されている
方式、すなわち、ディスクの記録面と反対側に位置する
光学ヘッドから照射した光をディスク基板に透過させる
基板面入射方式と異なり、記録容量の増大と共に、読み
書きの速度をより高速化し得る。すなわち、膜面入射方
式のディスクを使用したディスクカートリッジは、基板
の厚さ誤差や、光学ヘッドに対するディスク基板の傾き
誤差による光スポットの収差がさほど増大することがな
いため、光学ヘッドの対物レンズの開口数を大きく設計
でき、光スポットを一層小さく出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、両面記録型
のディスクカートリッジにおいては、読み書きする際、
ケースの各面に設けられたスピンドルモータアクセス窓
およびヘッドアクセス窓を一体的なシャッターによって
同時に開放する。その結果、読み書きする間、実質的に
使用していない上記の各窓から塵埃が多く進入する。特
に、ヘッドがディスクカートリッジの下方に位置する構
造のドライブ装置においては、使用しない窓が上面側に
位置するため、斯かる窓を通じて塵埃がケース内に落下
し易いと言う問題がある。
【0005】また、膜面入射方式のディスクカートリッ
ジにおいては、ヘッドとディスク表面との隙間が3μm
程度と極めて小さいため、例えば、数μm程度の微小な
塵埃粒子の付着によっても、情報の読込み、書込みの際
にエラーが発生することがある。更に、上記の方式のデ
ィスクカートリッジにおいては、外部から大きな振動が
加えられ、ディスクが面振れを起した場合、トラックに
対するヘッドの位置が変動し、エラーが発生し易い。特
に、外部振動によってディスクが共振した際には、ヘッ
ドの変動がより一層大きくなるため、読み書きのエラー
のみならず、衝突によってディスクや光学ヘッドを損傷
する虞がある。
【0006】本発明は、上記の実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、情報記録媒体としての両面記録型
のディスクを収容して成り、ドライブ装置に装脱着して
ディスクの各面に情報を読み書きするディスクカートリ
ッジであって、ディスクへの塵埃の付着を一層低減でき
るディスクカートリッジ、ならびに、斯かるディスクカ
ートリッジにおいて、ディスクの面振れを一層抑制でき
るディスクカートリッジ提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るディスクカートリッジは、スピンドル
モータアクセス窓およびヘッドアクセス窓が両面に設け
られたシェル構造のケースと、当該ケース内に回転自在
に収容された情報記録媒体としての両面記録型のディス
クと、ケース両面の前記スピンドルモータアクセス窓お
よびヘッドアクセス窓を開閉するシャッターとから成る
ディスクカートリッジであって、前記シャッターが、ケ
ースの各面ごとに独立して開閉可能に構成されているこ
とを特徴としている。
【0008】上記ディスクカートリッジにおいて、シャ
ッターは、ケースの各面ごとに独立して開閉可能に構成
されており、ドライブ装置に装填して情報を読み書きす
る際、ヘッドが対峙しない側の面のスピンドルモータア
クセス窓およびヘッドアクセス窓を閉鎖させ、ケース内
への塵埃の進入を低減する。
【0009】また、上記ディスクカートリッジの好まし
い態様においては、ディスクへの塵埃の付着を低減し、
ディスクの面振れを低減するため、ケースの内面には、
ディスクの中心部に相当する位置から外周側へ向かう放
射状リブがディスクの円周方向に沿って複数配列されて
いる。すなわち、各放射状リブは、ディスクの回転に伴
ってその半径方向外側へ向かう空気流を発生させること
により、ディスク表面に付着した塵埃を払拭し、また、
ディスクの揺動空間を小さくすることにより、ディスク
の面振れを抑制する。更に、上記の各放射状リブは、放
射方向に対してディスクの回転方向に屈曲する円弧状に
形成されていることにより、一層円滑な空気流を発生さ
せる。
【0010】また、放射状リブが配列された上記ディス
クカートリッジにおいては、ケース内の塵埃をより円滑
に排出するため、ケースの内面には、ディスクの周囲を
囲む環状リブが設けられ、当該環状リブは、各放射状リ
ブの外端との間に所定の間隙を開けて形成されているの
が好ましい。すなわち、環状リブは、上記の空気流によ
ってケース内の外周側に払拭された塵埃を補足し、補足
した塵埃をヘッドアクセス窓へ案内する。その結果、ヘ
ッドアクセス窓からケースの外へ塵埃が排出される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るディスクカートリッ
ジを図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るデ
ィスクカートリッジの全体構造を示す分解斜視図であ
る。図2は、シャッターの構造例を示す分解斜視図であ
る。図3は、シャッターの作動状態を示す斜視図であ
る。図4は、ケース内面の配列された放射状リブの形状
を示す部分的な平面図である。図5は、ディスクカート
リッジにおけるディスクの層構成を示す部分的な縦断面
図である。
【0012】本発明のディスクカートリッジは、図1に
示す様に、スピンドルモータアクセス窓(21,31)
及びヘッドアクセス窓(22,32)が両面に設けられ
たシェル構造のケース(C)と、当該ケース内に回転自
在に収容された情報記録媒体としての両面記録型のディ
スク(4)と、ケース(C)両面のスピンドルモータア
クセス窓(21,31)及びヘッドアクセス窓(22,
32)を開閉するシャッター(1)とから構成される。
【0013】ケース(C)は、上側ケース部材(2)及
び下側ケース部材(3)から構成される。上側ケース部
材(2)及び下側ケース部材(3)は、各々、合成樹脂
の射出成形によって略方形薄板状に一体的に形成され、
そして、ネジ止め又は高周波溶着によって接合されるこ
とにより、ディスク(4)の収容空間を内部に構成す
る。上側ケース部材(2)及び下側ケース部材(3)を
構成する合成樹脂としては、通常、ポリカーボネート樹
脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等が使用される。
特に、ポリカーボネート樹脂は、耐摩耗性が高いので好
ましい樹脂である。また、静電気による微細な塵埃の付
着を防止するため、上側ケース部材(2)及び下側ケー
ス部材(3)は、適宜の帯電防止処理によって導電性を
付与することにより、表面固有抵抗率を108Ω/□〜
1013Ω/□程度に設定される。
【0014】スピンドルモータアクセス窓(21)、ヘ
ッドアクセス窓(22)並びにスピンドルモータアクセ
ス窓(31)、ヘッドアクセス窓(32)は、各々、ケ
ース(C)の各面、すなわち、上側ケース部材(2)及
び下側ケース部材に設けられる。スピンドルモータアク
セス窓(21,31)は、ドライブ装置のスピンドルモ
ータ(図示省略)によってディスク(4)をチャッキン
グする際に使用される円形の窓であり、ディスク(4)
の中心部のハブ(7)に相当する位置に形成される。ま
た、ヘッドアクセス窓(22,32)は、ドライブ装置
のレーザヘッド及び磁気コイル(図示省略)を受入れる
方形の帯状の窓であり、それぞれスピンドルモータアク
セス窓(21,31)から連続してケース(C)の1つ
側縁部(図1において手前の縁部)に向けて伸長され
る。
【0015】情報記録媒体としてのディスク(4)は、
図5に示す様に、例えば、厚さ1.2mm、直径130
mmの2枚の光ディスク(41)、(42)を貼り合せ
た両面記録型のディスクであり、その中心部には、図1
に示す様に、ハブ(7)が設けられる。図5に示す光デ
ィスク(41)、(42)は、透明な樹脂基板の外表面
に記録膜を形成して成る。上記の樹脂基板の材料として
は、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂、ポリメチル
メタクリレート系樹脂などが挙げられる。なお、両面記
録型のディスク(4)は、一体成形によって両面が形成
された単板型でもよい。
【0016】また、ディスク(4)の表面は、適宜の帯
電防止処理によって導電性を付与することにより、例え
ば、表面固有抵抗率を108Ω/□〜1013Ω/□程
度に設定される。その結果、ディスク(4)の表面に塵
埃が付着し難くなり、また、付着した微細な塵埃も後述
の放射状リブ(33)の気流調整機能によって容易に払
拭できる。特に、本発明においては、後述の清浄化機能
および制振機能を発揮し得ることから、ディスク(4)
としては、膜面入射型の情報記録媒体が好適である。
【0017】ハブ(7)は、図5に示す様に、上記スピ
ンドルモータが係合する中心孔(72)を備えた2つの
円環状部材(71)によって構成され、各円環状部材
(71)は、光ディスク(41)、(42)の各表面に
貼着される。しかも、各円環状部材(71)の表側の端
面には、スピンドルモータに吸着される略ドーナツ状の
磁性円板(7B)が中心孔(72)を中心に埋設され
る。すなわち、ディスク(4)は、スピンドルモータに
よってハブ(7)が回転させられることにより、図1に
矢印で示す方向に回転する。
【0018】本発明のディスクカートリッジにおいて
は、ドライブ装置に装填した際、ディスク(4)への塵
埃の付着を低減するため、図1に示すシャッター(1)
は、ケース(C)の各面ごとに独立して開閉可能に構成
される。すなわち、シャッター(1)は、上側ケース部
材(2)のスピンドルモータアクセス窓(21)及びヘ
ッドアクセス窓(22)と、下側ケース部材(3)のス
ピンドルモータアクセス窓(31)及びヘッドアクセス
窓(32)とをそれぞれに開閉する機能を備えている。
【0019】例えば、シャッター(1)は、図2に示す
様に、ヘッドアクセス窓(22,32)の近傍のケース
(C)の1つ側縁部(図1において手前の縁部)に移動
自在に取り付けられる2つのスライド部材(15,1
6)と、これらスライド部材(15,16)にそれぞれ
端部が取り付けられ且つケース(C)の各面のスピンド
ルモータアクセス窓(21,31)及びヘッドアクセス
窓(22,32)を覆う略板状の2枚の遮蔽部材(1
1,12)と、これら遮蔽部材(11,12)をスピン
ドルモータアクセス窓(21,31)及びヘッドアクセ
ス窓(22,32)の方向へ付勢する弾性部材とから主
として構成される。
【0020】より具体的には、図1に示す上側ケース部
材(2)及び下側ケース部材(3)の各内側端縁には、
内部との間仕切り(図示省略)が形成され且つその外側
に一条の案内レール(図示省略)が形成されており、上
側ケース部材(2)及び下側ケース部材(3)を接合し
たケース(C)の上記の側縁部は、図3(a)に示す様
に、両内側壁にそれぞれ一条の案内レール(図示省略)
を有する凹溝に構成される。そして、斯かる凹溝には、
四角柱状の仕切り部材(14)(図2参照)が中央に配
置される。
【0021】一方、スライド部材(15,16)(図2
参照)は、略方形のブロックの平行面に溝(15c,1
6c)が設けられた略H状断面の構造を備え、上記凹溝
の両壁の案内レールに溝(15c,16c)を係合させ
て仕切り部材(14)の両端側に配置される。更に、図
2及び図3に示す様に、ケース(C)の側縁部の凹溝に
は、スライド部材(15,16)を一層円滑に案内する
ため、案内棒(17)が仕切り部材(14)及びスライ
ド部材(15,16)を貫通して挿入される。
【0022】また、図2に示す様に、スライド部材(1
5,16)には、それぞれ掛止片が突設されており、斯
かる掛止片同士には、弾性部材としての引張りコイルば
ね(13)が架け渡されている。そして、図2及び図3
に示す様に、上記2枚の遮蔽部材(11,12)は、直
角に折曲された耳片(11f,12f)を一端に備え、
これら耳片(11f,12f)によって各スライド部材
(15,16)に固定される。
【0023】従って、2枚の遮蔽部材(11,12)
は、スライド部材(15,16)を介し、通常はケース
(C)の中央に付勢されてスピンドルモータアクセス窓
(21,31)及びヘッドアクセス窓(22,32)を
閉鎖し、また、ドライブ装置の開閉機構によって操作さ
れた場合、ケース(C)の1つ側縁部に沿ってケース
(C)の各面上を個別に移動し、スピンドルモータアク
セス窓(21,31)及びヘッドアクセス窓(22,3
2)を各面ごとに開口する。なお、上記の弾性部材とし
ては、各スライド部材(15,16)又は各遮蔽部材
(11,12)ごとに従来公知のトーションばねを適用
してもよい。また、シャッター(11,12)を開くた
め、耳片(11f)又は(12f)には、ドライブ装置
側の開閉機構の爪が勘合する溝(図示省略)が設けられ
ていてもよい。
【0024】すなわち、本発明のディスクカートリッジ
においては、ドライブ装置に装填して情報を読み書きす
る場合、ヘッドがアクセスする側、例えば図3(a)の
上面側のシャッター(1)が一方向へ移動し、そして、
図3(b)に示す様に、スピンドルモータアクセス窓
(21)及びヘッドアクセス窓(22)を開く。その
際、シャッター(1)は、前述の様な特定の構造によ
り、ケース(C)の各面ごとに独立して開閉可能に構成
されているため、図3(c)に示す様に、ヘッドやスピ
ンドルモータに対峙しない側、例えば下面側の使用しな
い側のスピンドルモータアクセス窓(31)及びヘッド
アクセス窓(32)を閉鎖させておくことが出来る。従
って、本発明のディスクカートリッジにおいては、ケー
ス(C)内への塵埃の進入を低減でき、ディスク(4)
への塵埃の付着を一層低減できる。なお、ディスク
(4)の反対面に読み書きする場合は、ドライブ装置に
対し、ディスクカートリッジの表裏を上記とは反対にし
て装填する。
【0025】また、本発明のディスクカートリッジにお
いては、ディスク(4)への塵埃の付着を一層低減し、
しかも、ディスク(4)の面振れを抑制するためのリブ
構造が設けられていてもよい。すなわち、図1に示す様
に、本発明の好ましい態様において、ケース(C)の内
面、換言すれば、上側ケース部材(2)及び下側ケース
部材(3)の内面には、ディスク(4)の中心部近傍に
相当する位置から外周側へ向かう放射状リブ(図中には
下側ケース部材(3)の放射状リブだけを符号(33)
で例示する。)がディスク(4)の円周方向に沿って複
数配列される。斯かる放射状リブは、ディスク(4)の
回転に伴って半径方向外側へ向かう空気流を発生させ且
つディスク(4)の面振れを抑制する機能を備えてい
る。
【0026】例えば、図1に示す様に、下側ケース部材
(3)の内面において、各放射状リブ(33)は、スピ
ンドルモータアクセス窓(31)の周囲の領域に設けら
れ、しかも、放射方向に対してディスク(4)の回転方
向に屈曲する円弧状に形成される。図示した例では、ヘ
ッドアクセス窓(32)を除いた領域に11本の放射状
リブ(33)が円周方向に30°の角度間隔で配列され
ている。各放射状リブ(33)の高さは、ディスク
(4)の回転状態において、ディスク(4)の記録面と
の間に0.1〜2mmの隙間が形成される程度に設計さ
れる。
【0027】放射状リブ(33)の平面形状は、円弧、
サイクロイド曲線、インボリュート曲線、放物渦巻曲線
などを適宜組み合わせて構成することが出来る。例え
ば、放射状リブ(33)は、図4に示す様に、平面視し
た場合、外周側が漸次拡がった帯状の円弧に形成されて
おり、およそ内側円弧の曲率半径Riが28mm、外側
円弧の曲率半径Roが34mm、内端の幅Wiが3.9
mm、外端の幅Woが15.3mmに設定される。
【0028】更に、本発明のより好ましい態様において
は、ケース(C)に進入した塵埃の排出機能を高めるた
め、図1に示す様に、ケース(C)の内面、すなわち、
上側ケース部材(2)及び下側ケース部材(3)の内面
には、ディスク(4)の周囲を囲む環状リブ(図中には
下側ケース部材(3)の環状リブだけを符号(34)で
例示する。)が設けられ、斯かる環状リブ(34)は、
各放射状リブ(33)の外端との間に所定の間隙を開け
て形成される。
【0029】具体的には、環状リブ(34)は、各放射
状リブ(33)の外端との間に0.5〜5mm程度の間
隙を開けて形成される。また、環状リブ(34)の高さ
は、上側ケース部材(2)及び下側ケース部材(3)の
接合面を構成する他のリブの高さと同一高さに設定さ
れ、そして、上側ケース部材(2)及び下側ケース部材
(3)の接合状態において、ディスク(4)の周囲を封
止する状態に包囲する様になされている。
【0030】上記の好ましい態様のディスクカートリッ
ジにおいて、情報を記録再生する際、ドライブ装置のヘ
ッドを対峙させてディスク(4)を回転させた場合、各
放射状リブ(33)は、ディスク(4)の回転に伴って
その半径方向外側へ向かう空気流を発生させ、ディスク
(4)の表面に付着した塵埃を払拭する。
【0031】すなわち、各放射状リブ(33)は、ディ
スク(4)の回転による内周側と外周側の周速差に準
じ、放射状リブ(33)の内端側より外端側の気圧を低
下させるため、ディスク(4)の半径方向外側へ向かう
高速の空気流をディスク(4A)との間に発生させる。
特に、上記の各放射状リブ(33)は、放射方向に対し
てディスク(4)の回転方向に屈曲する円弧状に形成さ
れていることにより、一層円滑な空気流を発生させるこ
とが出来る。その結果、ケース(C)に進入し、ディス
ク(4)の表面に付着した塵埃を確実に払拭できる。
【0032】しかも、各放射状リブ(33)は、ディス
ク(4A)との間隙、換言すれば、ディスク(4)の揺
動空間を小さくし、ディスク(4)の面振れを抑制す
る。具体的には、放射状リブ(33)の高さは、ディス
ク(4)の記録面との間に0.1〜2mmの空気流層を
形成する程度に設定されているため、例えば、ディスク
(4)が回転数4500rpmで回転している状態にお
いて、仮に、ドライブ装置に±0.5G程度の外部振動
が加えられ、しかも、ディスク(4)が共振した場合で
も、ディスク(4)の実際の振れを100μm以下の振
幅の振れに抑制できる。従って、本発明のディスクカー
トリッジににおいては、塵埃やディスク(4)の振れに
よるシークエラーを有効に防止できる。
【0033】更に、上記ディスクカートリッジにおい
て、環状リブ(34)は、放射状リブ(33)による上
記の空気流によってケース(C)内の外周側に払拭され
た塵埃を補足すると共に、補足した塵埃をヘッドアクセ
ス窓(32)へ案内する。従って、本発明のディスクカ
ートリッジにおいては、ケース(C)内へ進入した塵埃
もヘッドアクセス窓(32)からケース(C)の外へ効
率的に排出できる。勿論、上側ケース部材(2)の側か
らアクセスした場合においても同様に塵埃を排出でき
る。その結果、本発明のディスクカートリッジは、ケー
ス(C)内を常に清浄化できる。
【0034】上記の様に、本発明のディスクカートリッ
ジにおいては、ディスクの回転中に清浄化機能および制
振機能を発揮させることが出来る。従って、ドライブ装
置のヘッドがミクロンオーダで記録面に接近する膜面入
射型のディスクを備えたディスクカートリッジにおいて
も、読み書きのエラー並びに面振れによるディスクやヘ
ッドの破損を確実に防止できる。なお、本発明は、公称
5インチのカートリッジに限らず、3.5インチのカー
トリッジについても適用できる。また、光ディスクの
他、磁気ディスクや光磁気ディスクを使用したディスク
カートリッジにも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るディスクカートリッジによ
れば、情報を読み書きする際、シャッターがケースの各
面ごとに独立して開閉可能に構成されており、ヘッドや
スピンドルモータに対峙しない側のスピンドルモータア
クセス窓およびヘッドアクセス窓を閉鎖させておくこと
が出来るため、ケース内への塵埃の進入を低減でき、デ
ィスクへの塵埃の付着を一層低減できる。
【0036】また、ケースの内面に放射状リブが配列さ
れた本発明のディスクカートリッジによれば、放射状リ
ブがディスクの半径方向外側へ向かう高速の空気流をデ
ィスクとの間に発生させるため、ケースに進入し、ディ
スクの表面に付着した塵埃を確実に払拭できる。更に、
ディスクの周囲を囲む環状リブが設けられた本発明のデ
ィスクカートリッジによれば、環状リブが放射状リブに
よる空気流によって外周側に払拭された塵埃を補足し、
補足した塵埃をヘッドアクセス窓へ案内するため、ケー
ス内へ進入した塵埃もヘッドアクセス窓からケースの外
へ効率的に排出できる。従って、本発明のディスクカー
トリッジにおいては、ケース内を常に清浄化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジの全体構造
を示す分解斜視図
【図2】シャッターの構造例を示す分解斜視図
【図3】シャッターの作動状態を示す斜視図
【図4】ケース内面の配列された放射状リブの形状を示
す部分的な平面図
【図5】ディスクカートリッジにおけるディスクの層構
成を示す部分的な縦断面図
【符号の説明】
1 :シャッター 11:遮蔽部材 12:遮蔽部材 13:引張りコイルばね(弾性部材) 14:仕切り部材 15:スライド部材 16:スライド部材 2 :上側ケース部材 21:スピンドルモータアクセス窓 22:ヘッドアクセス窓 3 :下側ケース部材 31:スピンドルモータアクセス窓 32:ヘッドアクセス窓 33:放射状リブ 34:環状リブ 4 :ディスク C :ケース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータアクセス窓(21,3
    1)及びヘッドアクセス窓(22,32)が両面に設け
    られたシェル構造のケース(C)と、当該ケース内に回
    転自在に収容された情報記録媒体としての両面記録型の
    ディスク(4)と、ケース(C)両面のスピンドルモー
    タアクセス窓(21,31)及びヘッドアクセス窓(2
    2,32)を開閉するシャッター(1)とから成るディ
    スクカートリッジであって、シャッター(1)が、ケー
    ス(C)の各面ごとに独立して開閉可能に構成されてい
    ることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 シャッター(1)は、ケース(C)の1
    つ側縁部に移動自在に取り付けられた2つのスライド部
    材(15,16)と、これらスライド部材(15,1
    6)にそれぞれ取り付けられ且つケース(C)の各面の
    スピンドルモータアクセス窓(21,31)及びヘッド
    アクセス窓(22,32)を覆う2枚の遮蔽部材(1
    1,12)と、これら遮蔽部材(11,12)をスピン
    ドルモータアクセス窓(21,31)及びヘッドアクセ
    ス窓(22,32)の方向へ付勢する弾性部材とから構
    成されている請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 ケース(C)の内面には、ディスク
    (4)の中心部に相当する位置から外周側へ向かう放射
    状リブ(33)がディスク(4)の円周方向に沿って複
    数配列されている請求項1又は2に記載のディスクカー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 各放射状リブ(33)は、放射方向に対
    してディスク(4)の回転方向に屈曲する円弧状に形成
    されている請求項3に記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 ケース(C)の内面には、ディスク
    (4)の周囲を囲む環状リブ(34)が設けられ、環状
    リブ(34)は、各放射状リブ(33)の外端との間に
    所定の間隙を開けて形成されている請求項3又は4に記
    載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 ディスク(4)が、膜面入射型の情報記
    録媒体である請求項1〜5の何れかに記載のディスクカ
    ートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459713B1 (ko) * 2002-05-03 2004-12-03 삼성전자주식회사 하드디스크 드라이브의 필터링 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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