JPH11328905A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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Publication number
JPH11328905A
JPH11328905A JP13070998A JP13070998A JPH11328905A JP H11328905 A JPH11328905 A JP H11328905A JP 13070998 A JP13070998 A JP 13070998A JP 13070998 A JP13070998 A JP 13070998A JP H11328905 A JPH11328905 A JP H11328905A
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JP
Japan
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disk
cartridge
recording
reproducing
filter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13070998A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Kazuo Takahashi
和夫 高橋
Toshio Mamiya
敏夫 間宮
Takashi Yamada
孝 山田
Yotaro Sanada
洋太郎 眞田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクドライブ装置に着脱自在に用いら
れ、内部の塵埃等を効率よく捕集する。 【解決手段】 ディスク2の回転に伴って発生する循環
空気流に含まれる塵埃等を捕集するフィルタ手段15が
設けられる。フィルタ手段15は、ディスク2の回転方
向に対して、ヘッドアクチュエータ32が進入する記録
再生用開口部9が形成されたカートリッジ本体3の側面
と対向する側面の最初のコーナ空間部11に配置され
る。フィルタ手段15は、循環空気流により記録再生用
開口部9等から引き込まれる外部空気に含まれる塵埃等
を上流位置で捕集して清浄化した空気をヘッドアクチュ
エータ32へと供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
用いられる磁気ディスク、光磁気ディスク等の円盤状記
録媒体を回転自在に収納したディスクカートリッジに関
し、さらに詳しくは内部に塵埃等による障害の低減を図
るフィルタ手段が設られたディスクカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディスクカートリッジは、情報信号等の
記録及び/又は再生(以下、記録再生という。)が行わ
れる磁気ディスクや光磁気ディスク等の円盤状記録媒体
(以下、ディスクという。)をカートリッジ内に回転自
在に収納し、例えばコンピュータ等の情報処理装置に外
部記憶装置として備えられるディスクドライブ装置に対
して着脱自在に用いられる。ディスクカートリッジは、
ディスクに記録された情報信号等の可搬性を向上させて
使用可能とすることで、情報処理装置の実質的な記憶容
量の増大を図るようにする。
【0003】ディスクカートリッジ100は、図5に示
すように、ディスク101と、このディスク101を回
転自在に収納したカートリッジ本体102とにより構成
される。ディスク101は、ディスク基板103と、こ
のディスク基板103の中心部に形成された中心孔に接
着剤等によって中心軸を合わせて取り付けられた金属製
のハブ104とからなる。ディスク101は、ディスク
カートリッジ100がディスクドライブ装置に装填され
て情報信号等の記録再生操作が行われる際に、ハブ10
4が回転駆動機構のディスクテーブルに設けたマグネッ
トによって吸着固定(チャッキング)される。ディスク
101は、情報信号等の記録再生操作が行われると、図
5において矢印Gで示すように、カートリッジ本体10
2の内部で反時計方向に回転駆動される。
【0004】カートリッジ本体102には、上ハーフ1
05と下ハーフ106とを組み合わせて構成した内部空
間部に、ディスク101が回転自在に収納される。カー
トリッジ本体102には、その側面102aにディスク
ドライブ装置のヘッドアクチュエータが進入する開口部
(以下、記録再生用開口部という。)107が設けられ
ると共に、この記録再生用開口部107を開閉するシャ
ッタ機構108が組み合わされている。また、カートリ
ッジ本体102には、その下ハーフ106の略中央部に
位置して、ディスク101のハブ104を外方へと臨ま
せるチャッキング用開口部109が設けられている。
【0005】ディスクカートリッジ100は、ディスク
ドライブ装置に装填されると、シャッタ開放機構によっ
てシャッタ機構108が駆動されて記録再生用開口部1
07が開放される。ディスクカートリッジ100は、ハ
ブ104がディスクテーブル上にマグネットチャッキン
グされた状態で回転駆動機構のスピンドルモータによっ
てディスク101が所定の角速度で回転駆動される。デ
ィスクカートリッジ100には、この状態で記録再生用
開口部107からヘッドアクチュエータが進入する。
【0006】ディスク101には、その主面上に、ヘッ
ドアクチュエータの先端部に取り付けられたスライダが
着地動作(ロード)する。ヘッドアクチュエータは、ス
ライダがロードした状態において、このスライダが回転
駆動されるディスク101の主面との間に生じる空気流
によって数十nm浮上した状態に保持され、情報信号等
の記録再生を行う。ヘッドアクチュエータは、このよう
にディスク101に対して浮上状態を保持されて情報信
号等の記録再生を行うことにより、ヘッドやディスク1
01等の磨耗を抑制してディスク101の高速回転を可
能としている。
【0007】ディスクカートリッジ100は、情報信号
等の記録再生操作が終了してディスクドライブ装置から
イジェクト操作される際に、ディスク101からヘッド
アクチュエータが退避動作(アンロード)される。ディ
スクカートリッジ100は、回転駆動機構によるディス
ク101のチャッキング状態が解除されるとともにシャ
ッタ機構108が閉塞動作されてディスクドライブ装置
から排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクカ
ートリッジ100においては、ディスク101が高速で
回転駆動されることによってカートリッジ本体102の
内部で生じる循環空気流が、記録再生用開口部107や
チャッキング用開口部109等を介して塵埃等を多量に
含んだ外部空気を吸引する作用を生じさせる。塵埃等
は、高速で回転駆動されるディスク101の主面とヘッ
ドアクチュエータのスライダとの間に構成される微少な
間隙中に侵入して、ディスク101の記録層やセラミッ
クで成形されたスライダ或いはこのスライダに取り付け
たヘッドチップ等に衝突してこれらを損傷させるといっ
た問題を生じさせる。
【0009】したがって、従来のディスクカートリッジ
100においては、ディスク101の主面とヘッドアク
チュエータのスライダとの間に塵埃等の影響を受けるこ
との無いように充分な間隙が保持されるようにスライダ
の浮上量が大きく設定された状態で用いられていた。し
かしながら、かかる構成は、ヘッドアクチュエータによ
る情報信号等の記録再生特性が劣化するといった問題が
生じる。また、ディスクカートリッジ100は、ディス
ク101の主面上に塵埃等が付着した場合に、記録再生
される情報信号等の一部が欠落するドロップアウト現象
を生じさせるといった問題があった。
【0010】したがって、ディスクカートリッジ100
においては、上述した塵埃等の影響を抑制するために、
カートリッジ本体102の内部に塵埃等を捕集するフィ
ルタ110を取り付けることが提案されている。フィル
タ110は、カートリッジ本体102に対して、図5に
示すように記録再生用開口部107が設けられた側面と
対向する他方の側面の一方のコーナ空間部102bに取
り付けられている。フィルタ110は、ディスク101
の回転に伴ってカートリッジ本体102の内部に発生す
る循環空気流から塵埃等を捕集する。
【0011】しかしながら、かかるディスクカートリッ
ジ100においては、内部の循環空気流による吸引作用
によって記録再生用開口部107やチャッキング用開口
部109から外部空気が間断なく吸引される。ディスク
カートリッジ100は、このためにフィルタ110で空
気流の清浄化を行うようにしても、このフィルタ110
に達するまでに塵埃等がカートリッジ本体102の内部
に拡散してしまう。したがって、従来のディスクカート
リッジ100においては、フィルタ110による空気の
清浄化が充分に行い得ず上述した塵埃等に起因する問題
点が確実に解消し得なかった。
【0012】したがって、本発明は、フィルタによる塵
埃等の捕集効率の向上を図ったディスクカートリッジを
提供することを目的に提案されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかるディスクカートリッジは、フィルタ手段がカ
ートリッジ本体の記録再生手段が進入する開口部を設け
た一方側面と対向する側面側で、ディスクの回転方向に
対して最初のコーナ空間部に配置されてなる。
【0014】以上のように構成された本発明にかかるデ
ィスクカートリッジによれば、ディスクの回転動作に伴
ってカートリッジ本体の内部に循環空気流が生成され、
この循環空気流によって開放された記録再生開口部等か
ら外部空気がカートリッジ本体の内部へと吸い込まれ
る。ディスクカートリッジは、記録再生開口部等から流
入する外部空気に含まれる塵埃等を、流入部に近い位置
に配置されたフィルタ手段によって捕集することから循
環空気流の清浄化が図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示すディスクカートリッジ1は、図1に示すように、デ
ィスク2と、カートリッジ本体3とにより構成され、後
述するディスクドライブ装置20に着脱自在に用いられ
る。なお、以下のディスクカートリッジ1の説明におい
て、ディスクドライブ装置20への装填側を先端と称す
るものとする。
【0016】ディスク2は、上述した従来のディスク1
01と同様であり、ディスク基板4と、このディスク基
板4の中心部に形成された中心孔に接着剤等によって中
心軸を合わせて取り付けられた金属製のハブ5とからな
る。ディスク2は、ディスクカートリッジ1が後述する
ディスクドライブ装置20に装填されて情報信号等の記
録再生操作が行われる際に、ハブ5が回転駆動機構24
のディスクテーブル29に設けたマグネット30によっ
て吸着固定(チャッキング)される。ディスク2は、情
報信号等の記録再生操作が行われると、図1において矢
印Aで示すように、カートリッジ本体3の内部で反時計
方向に回転駆動される。
【0017】カートリッジ本体3は、例えばABS樹脂
等の合成樹脂を材料として成形された上ハーフ6と下ハ
ーフ7とが組み合わされて全体略薄箱状を呈して構成さ
れてなる。上ハーフ6は、図1に示すように主面6aに
外周壁6bが一体に立ち上がり形成された略矩形浅皿状
に成形されてなる。上ハーフ6は、前方側の外周壁6b
が緩やかな曲率の円弧状を呈している。上ハーフ6に
は、図2に示すように、内面にディスク収納空間部8を
構成する円弧状のディスク収納用立壁6cが形成されて
いる。上ハーフ6には、前方側の外周壁6bに後述する
記録再生用開口部9を構成する切欠き6dが形成されて
いる。
【0018】また、上ハーフ6には、ディスク2の回転
方向Aに対して最初に位置する後方側のコーナ空間部の
内面に、図2に示すようにフィルタ押えリブ6eが形成
されている。上ハーフ6には、図示しないが内面の適宜
の位置に結合用のスタッドが形成されている。
【0019】下ハーフ7も、図1に示すように主面7a
に外周壁7bが一体に立ち上がり形成された上ハーフ6
と同形の略矩形浅皿状に成形されてなり、前方側の外周
壁7bが緩やかな曲率の円弧状を呈している。下ハーフ
7には、その主面7aに上ハーフ6側の円弧状の立壁と
突き合わされることにより共同してディスク収納空間部
8を構成する円弧状のディスク収納用立壁7cが形成さ
れている。下ハーフ7には、前方側の外周壁7bに上ハ
ーフ6側の切欠き6dと共同して記録再生用開口部9を
構成する切欠き7dが形成されている。下ハーフ7に
は、主面7aの中央部に位置して後述するディスクドラ
イブ装置20のヘッドアクュエータ32が進入する円形
のチャッキング用開口部10が形成されている。下ハー
フ7には、上ハーフ6側のスタッドに対応して複数個の
結合用のスタッド7eが形成されている。
【0020】記録再生用開口部9には、詳細を後述する
ようにディスクカートリッジ1がディスクドライブ装置
20に装填されると、そのヘッドアクュエータ32が内
部へと進入する。チャッキング用開口部10には、カー
トリッジ本体3の内部に収納されたディスク2のハブ5
が対応位置されてこのハブ5を外方に臨ませる。チャッ
キング用開口部10からは、ディスクドライブ装置20
のディスクテーブル29が進入する。
【0021】以上のように構成された下ハーフ7には、
外周壁7bとディスク収納用立壁7cとによって、後方
側のディスク2の回転方向Aに対して最初に位置して第
1のコーナ空間部11が構成されるとともに、後方側の
他方の位置に第2のコーナ空間部12が構成され、さら
に前方側の一方の位置に第3のコーナ空間部13が構成
されている。第1のコーナ空間部11には、図1及び図
2に示すように互いに平行に対峙する略円弧状のフィル
タ保持壁14a、14bによってフィルタ装着部14が
構成され、このフィルタ装着部14内に詳細を後述する
フィルタ15が配設される。
【0022】フィルタ装着部14は、図1に示すように
その両側部分が開放された略円弧状の空間部として構成
され、上述した上ハーフ6のフィルタ押圧リブ6eに対
応位置している。内周側のフィルタ保持壁14aは、デ
ィスク収納用立壁7cと同一円周上に位置して形成さ
れ、ディスク収納空間部8の一部を構成する。また、外
周側のフィルタ保持壁14bは、その両端が外周壁7b
と連結されている。なお、第1のコーナ空間部11に
は、このディスクカートリッジ1の仕様を識別するため
の仕様識別孔11aが設けられている。
【0023】第2のコーナ空間部12は、図1に示すよ
うに外周壁7bの一部が切り欠かれて後方に開口するシ
ャッタ駆動ガイド溝12aとして構成され、詳細を後述
するシャッタ部材16の作動部16eが臨ませられる。
下ハーフ7には、第1のコーナ空間部11と第2のコー
ナ空間部12との中間でかつディスク収納用立壁7cの
外側に位置して、シャッタ部材16の支点部を構成する
支点凸部7fが形成されている。また、下ハーフ7に
は、支点凸部7fと第2のコーナ空間部12との間に位
置してシャッタスプリング17が装着される凸部7gが
形成されている。
【0024】第3のコーナ空間部13には、図示を省略
するが、ディスク2に対する情報信号等の記録を可能な
状態と不能な状態とに切換操作される誤記録防止部材が
配置される。
【0025】上ハーフ6と下ハーフ7とは、外周壁6
a、7aとを互いに突き合わせて組み合わせるととも
に、これら外周壁6a、7aや各スタッド7eに例えば
超音波溶着処理を施すことによって一体化されてカート
リッジ本体3を構成する。カートリッジ本体3には、デ
ィスク収納用立壁6c、7cによって構成されるディス
ク収納空間部8にディスク2が回転自在に収納される。
カートリッジ本体3には、図2に示すように下ハーフ7
の第1のコーナ空間部11に構成されたフィルタ装着部
14にフィルタ15が装着される。カートリッジ本体3
には、シャッタ部材16が下ハーフ7の支点凸部7fに
回動自在に支持されて組み合わされる。
【0026】フィルタ15は、後述するようにディスク
2が回転駆動された際にその主面とヘッドアクチュエー
タ32のスライダ37との間に構成される数十nmの間
隙よりも大きな粒子の塵埃等を捕集することが可能な材
料、例えば不織布を素材として形成される。フィルタ1
5は、フィルタ装着部14とほぼ等しい外形を有して形
成されてなる。フィルタ15は、内周フィルタ保持壁1
4aと外周フィルタ保持壁14bとによって両側面を挟
持されてフィルタ装着部14内に装着されるとともに、
上ハーフ6と下ハーフ7とが組み合わされた状態におい
て上ハーフ6側のフィルタ押圧リブ6eによって押圧保
持される。
【0027】フィルタ15は、上述したようにフィルタ
装着部14がディスク2の回転方向に対して記録再生用
開口部9から最初に位置する第1のコーナ空間部11に
形成されていることによって、記録再生用開口部9から
カートリッジ本体3の内部に流入する外部空気の上流位
置に配置されることになる。したがって、フィルタ15
は、流入する外部空気に含まれる塵埃等がカートリッジ
本体3の内部で拡散されることを抑制して効率よく捕集
する。ディスクカートリッジ1は、これによってカート
リッジ本体3の内部で生成される空気流の清浄化が図ら
れる。
【0028】なお、フィルタ15は、上述したようにフ
ィルタ装着部14によって挟持されるとともにフィルタ
押圧リブ6eにより下ハーフ7の主面7aに押圧されて
フィルタ装着部14内に装着したが、かかる構成に限定
されるものでは無い。フィルタ15は、例えば接着剤に
よって両側面をフィルタ保持壁14に接合するようにし
てもよい。また、フィルタ15は、下ハーフ7の主面7
aに対して傾けた状態でフィルタ装着部14内に装着し
てもよい。
【0029】シャッタ部材16は、例えば金属薄板にプ
レス加工を施して、主面部16aが図1に示すようにカ
ートリッジ本体3の前後方向の長さとほぼ等しい長さを
有するとともにディスク収納空間部8の一方領域を占め
る大きさを有する略扇形を呈している。シャッタ部材1
6は、主面部16aの一端側の要部位16bに形成され
た軸穴が支点凸部7fに嵌合されることによって、主面
部16aが主面7aをスライド動作するようにして下ハ
ーフ7に回動自在に片持ち支持されている。
【0030】シャッタ部材16には、要部位16bと対
向する前方縁にシャッタ部16cが一体に立ち上がり形
成されている。シャッタ部16cは、その高さがカート
リッジ本体3に構成されるディスク収納空間部8の高さ
よりもやや小とされるとともに外周壁6b、7bの曲率
とほぼ等しい略円弧状を呈している。シャッタ部16c
は、記録再生用開口部9を閉塞するに足る外形寸法を有
している。
【0031】シャッタ部材16には、主面部16aの一
方側縁に、長さ方向の中央部に位置して半円形の切欠き
部16dが形成されている。切欠き部16dは、その半
径が下ハーフ7に形成したチャッキング用開口部10の
半径よりもやや大とされている。シャッタ部材16に
は、主面部16aの他方側縁に、要部位16bの近傍に
位置して作動部16eが突設されている。作動部16e
は、シャッタ部材16が下ハーフ7に組み付けられた状
態において、第2のコーナ空間部13に形成されたシャ
ッタ駆動ガイド溝13aを介してカートリッジ本体3の
外方に臨ませられる。
【0032】シャッタ部材16は、シャッタスプリング
17によって図1において反時計方向に付勢されてい
る。シャッタスプリング17は、トーションスプリング
によって構成され、コイル部が下ハーフ7の凸部7gに
装着されるとともに、一端部がシャッタ部材16の主面
16aに掛合されかつ他端部が後方側の外周壁7bに当
接されてなる。シャッタ部材16は、通常シャッタスプ
リング17の弾性力により図1に示した状態から全体反
時計方向に回動された位置に保持される。シャッタ部材
16は、この状態において主面16aによってチャッキ
ング用開口部10を閉塞するとともにシャッタ部16c
によって記録再生開口部9を閉塞する。
【0033】シャッタ部材16は、後述するようにディ
スクカートリッジ1がディスクドライブ装置20に装填
されると、シャッタスプリング17の弾性力に抗して時
計方向に回動されて図1に示した状態となる。シャッタ
部材16は、これによって記録再生開口部9とチャッキ
ング用開口部10とを開放する。なお、シャッタ部材1
6は、動作状態において下ハーフ7の外周壁7bと衝合
しないように、先端の一方側縁部切欠き16fが形成さ
れている。
【0034】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1は、図3に示したディスクドライブ装置20に着
脱自在に使用される。ディスクドライブ装置20は、デ
ィスクカートリッジ1が挿脱されるカートリッジ装填口
21と、図示しない筺体に設けられるシャーシ22と、
装填されたディスクカートリッジ1を記録再生部へと搬
送するローディング機構23と、ディスク2を回転駆動
する回転駆動機構24と、ヘッド駆動機構25等を備え
て構成される。
【0035】カートリッジ装填口21は、ディスクカー
トリッジ1を挿脱自在とする開口寸法を以って図示しな
い筐体に開口されている。カートリッジ装填口21に
は、図示しないが装填されるディスクカートリッジ1の
シャッタ駆動ガイド溝13aに進入するシャッタ駆動部
が設けられている。シャッタ駆動部は、ディスクカート
リッジ1がカートリッジ装填口21に挿入されるにした
がって作動部16eを押圧してシャッタ部材16を駆動
し、記録再生開口部9とチャッキング用開口部10とを
開放させる。
【0036】ディスクドライブ装置20は、カートリッ
ジ装填口21から装填されたディスクカートリッジ1
を、ローディング機構23によって記録再生部へと搬送
する。ローディング機構23は、ディスクカートリッジ
1を保持するカートリッジホルダ26と、図示しない搬
送機構等によって構成されている。ディスクカートリッ
ジ1は、ローディング機構23によって記録再生部に搬
送されると、回転駆動機構24によるディスク2のチャ
ッキング動作が行われる。
【0037】回転駆動機構24は、スピンドルモータ2
7と、その回転軸28に設けられたディスクテーブル2
9等によって構成される。ディスクテーブル29には、
その上面にディスク2のハブ5をマグネットチャッキン
グするマグネット30が設けられている。回転駆動機構
24は、ディスクカートリッジ1が記録再生部に搬送さ
れると、ディスクテーブル29が開放された状態にある
チャッキング用開口部10からカートリッジ本体3の内
部へと進入する。回転駆動機構24は、マグネット30
がハブ5をマグネットチャッキングすることにより、デ
ィスク2をディスクテーブル29上に位置決め固定す
る。
【0038】ディスクドライブ装置20は、記録再生操
作が行われると、回転駆動機構24のスピンドルモータ
27が駆動されてディスク2を所定の速度で回転駆動す
る。ディスクドライブ装置20は、ディスク2が所定の
回転速度に達すると、ヘッド駆動機構25が動作されて
ヘッドアクチュエータ32を開放された状態にある記録
再生開口部9を介してディスクカートリッジ1の内部へ
と進入させる。ヘッド駆動機構25は、図示しない制御
部によって制御されるボイスコイルモータ31を備えて
おり、上述したようにヘッドアクチュエータ32をディ
スクカートリッジ1の内部へと進入させる。また、ヘッ
ド駆動機構25は、記録再生動作に伴ってヘッドアクチ
ュエータ32をディスク2の主面に沿ってトラッキング
方向に精密に駆動する。
【0039】ヘッドアクチュエータ32は、シャーシ2
2に設けた支軸34に回転自在に支持されたヘッドアー
ム33と、このヘッドアーム33の一端側に設けられて
ボイスコイルモータ31によって駆動されるコイル部3
5を備える。ヘッドアクチュエータ32は、ヘッドアー
ム33の他端側に略直交した状態で取り付けられたサス
ペンション36と、このサスペンション36の先端部に
取り付けられた図示しないジンバルバネと、このジンバ
ルバネに組み付けられたセラミック等によって成形され
たスライダ37及びこのスライダ37に取り付けられた
図示しないヘッドチップ等によって構成されている。
【0040】ヘッドアクチュエータ32は、回転駆動さ
れるディスク2に対してスライダ37がその主面上に形
成された所定の記録トラック位置にロードされる。ヘッ
ドアクチュエータ32は、ディスク2の回転動作に伴っ
て生じる空気流によってスライダ37に浮上力が発生す
る。スライダ37は、この空気流による浮上力とサスペ
ンション36及びジンバルバネの弾性力とのバランスに
よって、ディスク2の主面から数十nmの浮上量を以っ
て浮上する。ヘッドアクチュエータ32は、この浮上量
を保持された状態でヘッドチップによってディスク2に
記録された情報信号等を再生し、或いはディスク2に情
報信号等を記録する。なお、ヘッドアクチュエータ32
は、ディスク2の回転が停止された状態では図示しない
ランプによってスライダ37がディスク2の主面から離
間した状態に保持される。
【0041】ディスクドライブ装置20は、記録再生操
作が終了してイジェクト操作が行われると、ヘッド駆動
機構25が動作して記録再生開口部9を介してカートリ
ッジ本体3の内部に進入していたヘッドアクチュエータ
32を初期位置へと復帰させる。ディスクドライブ装置
20は、この状態でローディング機構23が駆動されて
カートリッジホルダ26をカートリッジ装填口21まで
搬送し、保持したディスクカートリッジ1をカートリッ
ジ装填口21からイジェクトする。
【0042】ところで、ディスクカートリッジ1におい
ては、ディスク2が高速で回転することによって図4矢
印で示すようにカートリッジ本体3の内部を循環する空
気流が発生する。空気流は、開放された記録再生用開口
部9やチャッキング用開口部10を介して塵埃等を含む
外部の空気を吸引する作用を生じさせる。塵埃等を含む
空気は、記録再生用開口部9やチャッキング用開口部1
0から流れ込んで、同図に示すように、ディスク収納立
壁7cに沿ってカートリッジ本体3内を循環する。ディ
スクカートリッジ1は、この空気流からフィルタ15に
よって塵埃等を捕集して清浄化する。
【0043】ディスクカートリッジ1は、上述したよう
にディスク1の回転方向に対して、記録再生用開口部9
から最初に位置する第1のコーナ空間部11に構成され
たフィルタ装着部14にフィルタ15が配設されてい
る。したがって、ディスクカートリッジ1においては、
塵埃等がカートリッジ本体3の内部に拡散される前に、
フィルタ15によって捕集されて清浄化された循環空気
流となる。循環空気流は、記録再生開口部9からカート
リッジ本体3の内部へと進入したヘッドアクチュエータ
32へと供給されるようになる。
【0044】循環空気流は、ディスク2の主面に対して
ヘッドアクチュエータ32のスライダ37に浮上力を生
成させて、このスライダ37が数十nm浮上した状態に
保持されるようにする。循環空気流は、上流位置でフィ
ルタ15によって含まれた塵埃等が効率的に捕集されて
清浄化されている。したがって、ディスクカートリッジ
1は、循環空気流に含まれる塵埃等が衝突してスライダ
37やヘッドチップ或いはディスク2の主面に形成され
た情報信号等の記録層を損傷させるといった不都合の発
生が抑制されるようになる。
【0045】ディスクカートリッジ1は、上述したよう
にディスクドライブ装置20に装填されてディスク2が
回転駆動されると、カートリッジ本体3の内部に循環空
気流が発生して開放された記録再生開口部9やチャッキ
ング用開口部10等から外部空気が内部へと引き込まれ
る。ディスクカートリッジ1は、引き込まれた外部空気
に含まれた塵埃等を上流位置に配置したフィルタ15に
よって効率的に除去することから、カートリッジ本体3
の内部に拡散されることを抑制する。ディスクカートリ
ッジ1は、これによってディスク2の主面とディスクド
ライブ装置20側のスライダ37との間に侵入する塵埃
等によるディスク2に形成された記録層等が破損される
といった不都合の発生が抑制される。また、ディスクカ
ートリッジ1は、ディスク2の主面に塵埃等が付着する
ことを抑制することから情報信号等のドロップアウト現
象の発生が抑制される。さらに、ディスクカートリッジ
1は、カートリッジ本体2の内部にデッドスペースを構
成するコーナ空間部11にフィルタ装着部14が設けら
れていることにより、大型化することも無い。
【0046】また、ディスクドライブ装置20は、ディ
スク2の主面に対するスライダ37の浮上量を最小限に
設定して情報信号等の記録再生を行うことが可能とな
り、記録再生特性の向上を図ることが可能となる。ディ
スクドライブ装置20は、高速で回転駆動されるととも
に高密度記録化が図られたディスク2についても情報信
号等の記録再生を高精度に行うことを可能とする。
【0047】なお、本発明は、上述した実施の形態とし
て示したディスクカートリッジ1に限定されるものでは
ない。ディスクカートリッジ1は、記録再生用開口部9
及びチャッキング用開口部10を同時に開閉するシャッ
タ部材16を備えたが、例えばカートリッジ本体3の上
下主面をスライドされるコ字状のシャッタ部材を備える
ようにしてもよい。ディスク2は、磁気ディスクや光磁
気ディスクによって構成されるが、例えば両面記録型の
磁気ディスクであってもよい。
【0048】ディスクドライブ装置20についても、上
述した構造に限定されるものではなく、従来用いられて
いる種々の形態のディスクドライブ装置が用いられる。
ディスクドライブ装置20は、例えばディスク2が光磁
気ディスクである場合に、ヘッドアクチュエータがこの
光磁気ディスクを挟んで対向位置する磁気ヘッドと光ピ
ックアップとによって構成される。また、ヘッドアクチ
ュエータは、ディスク2が両面記録型の磁気ディスクで
ある場合には、この磁気ディスクを挟んで対向位置する
一対が備えられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるデ
ィスクカートリッジによれば、ディスクの回転方向に対
して記録再生手段が進入する開口部と対向する側面側の
最初のコーナ空間部にフィルタ手段を配置し、このフィ
ルタ手段によってディスクの回転に伴ってカートリッジ
本体の内部に引き込まれる外部空気の塵埃等を循環空気
流の上流位置で捕集することで記録再生手段に清浄な空
気流が供給されるようになる。したがって、ディスクカ
ートリッジは、ディスクの主面に対するスライダの浮上
量をより小さく設定することが可能となり、情報信号等
の記録再生特性の向上が図られる。また、ディスクカー
トリッジは、空気流に含まれる塵埃等によってヘッドチ
ップやディスクの破損が防止されかつドロップアウト現
象の発生も抑制されて情報信号等の高精度の記録再生が
行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すディスクカート
リッジの分解斜視図である。
【図2】同ディスクカートリッジにおいてフィルタが配
設された第1のコーナ空間部の構成を説明する要部縦断
面図である。
【図3】同ディスクカートリッジが用いられるディスク
ドライブ装置を説明する水平断面図である。
【図4】同ディスクドライブ装置によるディスクカート
リッジに対する情報信号等の記録再生操作を説明する図
である。
【図5】従来のディスクカートリッジを示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、2 ディスク(円盤状記録
媒体)、3 カートリッジ本体、4 ディスク基板、5
ハブ、6 上ハーフ、7 下ハーフ、8 ディスク収
納空間部、9 記録再生用開口部、10 チャッキング
用開口部、11第1のコーナ部、12 第2のコーナ
部、13 第3のコーナ部、14 フィルタ装着部、1
5 フィルタ、16 シャッタ部材、20 ディスクド
ライブ装置、21 カートリッジ装填口、24 回転駆
動機構、25 ヘッド駆動機構、32 ヘッドアクチュ
エータ、37 スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 眞田 洋太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクドライブ装置に対して着脱自在
    に用いられ、一方側面に記録及び/又は再生手段が進入
    する開口部が設けられたカートリッジ本体と、このカー
    トリッジ本体に回転自在に収納された円盤状記録媒体
    と、この円盤状記録媒体の回転動作によってカートリッ
    ジ本体内に生じる空気流に含まれる塵埃等を捕集するフ
    ィルタ手段とが備えられたディスクカートリッジにおい
    て、 上記フィルタ手段は、上記カートリッジ本体の上記開口
    部と対向する側に構成される、上記円盤状記録媒体の回
    転方向に対して最初のコーナ空間部に配置されたことを
    特徴とするディスクカートリッジ。
JP13070998A 1998-05-13 1998-05-13 ディスクカートリッジ Withdrawn JPH11328905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6948180B2 (en) 2002-07-15 2005-09-20 Hitachi Maxell, Ltd. Disk cartridge which accommodates an information-recording disk

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6948180B2 (en) 2002-07-15 2005-09-20 Hitachi Maxell, Ltd. Disk cartridge which accommodates an information-recording disk
US7103899B2 (en) 2002-07-15 2006-09-05 Hitachi Maxwell, Ltd. Disk cartridge which accommodates an information-recording disk

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