JP2001028181A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2001028181A
JP2001028181A JP11199474A JP19947499A JP2001028181A JP 2001028181 A JP2001028181 A JP 2001028181A JP 11199474 A JP11199474 A JP 11199474A JP 19947499 A JP19947499 A JP 19947499A JP 2001028181 A JP2001028181 A JP 2001028181A
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジの内部に回転自在に収
納されたディスク状記録媒体の記録及び/又は再生を行
う際に高い防塵性を発揮させる。 【解決手段】 ディスクカートリッジの内部に回転自在
に収納されたディスク状記録媒体の記録及び/又は再生
を行うディスクドライブ装置であって、ディスクカート
リッジが挿入されるカートリッジ収納空間を有する筐体
と、カートリッジ収納空間内に挿入されたディスクカー
トリッジの内部に収納されたディスク状記録媒体を保持
し、当該ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆動手
段と、ディスク状記録媒体を保持する回転駆動手段の周
囲を覆うことにより遮蔽空間を形成する遮蔽手段と、カ
ートリッジ収納空間内の塵埃を除去するフィルタとを備
え、遮蔽空間とカートリッジ収納空間とは、フィルタを
介して連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジの内部に回転自在に収納された磁気ディスクや光デ
ィスク等のディスク状記録媒体の記録及び/又は再生を
行うディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータ等の情報処理装置
に用いられる大容量記憶装置として、リムーバブルハー
ドディスク装置(Removable Hard Disk Drive)(以下、
R−HDDという。)がある。R−HDDは、ディスク
カートリッジの内部に回転自在に収納された磁気ディス
クに対して情報信号の記録又は再生を行うものであり、
ディスクカートリッジは、このR−HDDに対して着脱
自在に用いることが可能である。
【0003】ここで、R−HDDの一構成例を図9に示
し、このR−HDDに収納されるディスクカートリッジ
の一構成例を図10に示す。
【0004】図9に示すように、R−HDD100は、
ディスクカートリッジが挿入される装置本体101内
に、ディスクカートリッジの内部に回転自在に収納され
た磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ102
と、このスピンドルモータ102に取り付けられた永久
磁石からなるチャッキングマグネット103と、磁気デ
ィスクに対して情報信号の記録又は再生を行う磁気ヘッ
ドが搭載された浮上ヘッドスライダ104を先端部に有
するヘッドアクチュエータ105と、装置本体101内
に挿入されたディスクカートリッジを押さえ込むホルダ
106とを備える。
【0005】一方、図10に示すように、ディスクカー
トリッジ200は、磁気ディスク201を上ハーフ20
2と下ハーフ203とからなるカートリッジ本体204
が挟み込んだ構造とされる。磁気ディスク201の略中
央部には、永久磁石によるチャッキングを目的とした強
磁性体からなるハブ205が取り付けられている。これ
に対応して、カートリッジ本体204には、下ハーフ2
03の略中央部に、この磁気ディスク201に取り付け
られたハブ205を外方へと臨ませる開口部(以下、ハ
ブ用開口部という。)206が設けられている。また、
カートリッジ本体204には、その側面の立上り周壁2
04aの一部に、R−HDD100のヘッドアクチュエ
ータ105を内部へと進入させる開口部(以下、ヘッド
用開口部という。)207が設けられている。また、デ
ィスクカートリッジ200は、塵埃等の侵入を防止する
ため、非使用時にハブ用開口部206及びヘッド用開口
部207を塞ぐシャッタ機構208を備えている。
【0006】R−HDD100では、装置本体101内
にディスクカートリッジ200が挿入されると、ディス
クカートリッジ200のハブ用開口部206及びヘッド
用開口部207が開口される。そして、このディスクカ
ートリッジ200が、ホルダ106ごとスピンドルモー
タ102の側へと下降する。このとき、ディスクカート
リッジ200のハブ用開口部206から外方に臨む磁気
ディスク201のハブ205が、スピンドルモータ10
2に取り付けられたチャッキングマグネット103に吸
着する。これにより、ディスクカートリッジ200に収
納された磁気ディスク201がスピンドルモータ102
に保持される。
【0007】R−HDD100では、記録再生時に、ス
ピンドルモータ102がディスクカートリッジ200内
に収納された磁気ディスク201を回転駆動する。R−
HDD100では、磁気ディスク201が所定の回転数
まで回転駆動されると、ヘッドアクチュエータ105が
ディスクカートリッジ200のヘッド用開口部207か
ら進入する。そして、ヘッドアクチュエータ105の先
端部に設けられた浮上ヘッドスライダ104が、回転す
る磁気ディスク201との間に発生するエアフィルムに
より僅かに浮上しながら、この浮上ヘッドスライダ10
4に搭載された磁気ヘッドにより、磁気ディスク201
に対して情報信号の記録又は再生を行う。
【0008】R−HDD100では、使用終了時に、上
述した動作とは逆の動作により、ディスクカートリッジ
200を装置本体101内から排出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、R−HDD
100では、上述したように、ディスクカートリッジ2
00の内部に収納された磁気ディスク201に対して情
報信号の記録又は再生を行う際、浮上ヘッドスライダ1
04が、回転する磁気ディスク201の信号記録面に対
して、空気力学的な作用により微小な間隔を以て浮上し
た状態となる。これにより、浮上ヘッドスライダ104
に搭載された磁気ヘッドと磁気ディスク201とが接触
して摩耗してしまうことを防止している。
【0010】しかしながら、R−HDD100では、磁
気ディスク201が高速で回転駆動されると共に、この
回転する磁気ディスク201の主面に対して、浮上ヘッ
ドスライダ104が数十nm程度の微小な間隔で浮上し
ている。このため、R−HDD100は、塵埃等に対し
て非常に弱く、ディスクカートリッジ200の内部に塵
埃等が侵入して磁気ディスク201の表面に付着するこ
とがあると、非常に微小な塵埃等であっても、情報信号
の記録再生の不良を招いたり、場合によっては、磁気デ
ィスク201と浮上ヘッドスライダ104との間に塵埃
等が入り込み、磁気ディスク201が傷つけられたり、
浮上ヘッドスライダ104に搭載された磁気ヘッドの物
理的な破壊(ヘッドクラッシュ)を招いてしまう危険す
ら生じてしまう。
【0011】ところで、R−HDD100では、磁気デ
ィスク201がディスクカートリッジ200の内部にお
いて高速で回転すると、この磁気ディスク201の主面
上に空気流が発生し、一種の遠心ポンプ的な作用が生じ
ることにより、ディスクカートリッジ200の内部にお
ける磁気ディスク201の回転中心付近が負圧となる。
このため、塵埃等を含んだ外部の空気が、カートリッジ
本体204の下ハーフ203中央部に設けられたハブ用
開口部206を通って、ディスクカートリッジ200の
内部に流入すると同時に、カートリッジ200内の空気
が、ディスクカートリッジ本体204の側面部の立上り
周壁204aに設けられたヘッド用開口部207から流
出することとなる。
【0012】したがって、R−HDD100では、塵埃
等を含んだ外部の空気がハブ用開口部207を通って、
ディスクカートリッジ200の内部を汚染してしまうこ
とがあった。
【0013】また、R−HDD100では、ディスクカ
ートリッジ200が挿入される装置本体101の微小な
隙間からも、拡散や局所的な圧力の低下によって、塵埃
等を含んだ外部の空気が装置本体101内に侵入してし
まい、この装置本体101の内部及びディスクカートリ
ッジ200の内部を汚染してしまうことがあった。
【0014】そこで、R−HDD100では、塵埃等を
含んだ外部の空気の侵入を防ぐため、ディスクカートリ
ッジ200のハブ用開口部206の周囲を弾性体の遮蔽
部材により遮蔽することが考えられる。しかしながら、
R−HDD100では、ディスクカートリッジ200の
内部における磁気ディスク201の中心付近が負圧とな
ることから、磁気ディスク201を保持するスピンドル
モータ102近傍の圧力も低下してしまう。このため、
スピンドルモータ102内部のグリスや作動流体、或い
は磁性流体シール内の気泡等が破裂してしまい、これら
が飛散することで、ディスクカートリッジ200の内部
を汚染してしまうといった問題があった。
【0015】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、ディスクカートリッジの
内部に回転自在に収納されたディスク状記録媒体の記録
及び/又は再生を行う際、高い防塵性を発揮できるよう
にしたディスクドライブ装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクド
ライブ装置は、ディスクカートリッジの内部に回転自在
に収納されたディスク状記録媒体の記録及び/又は再生
を行うディスクドライブ装置であって、ディスクカート
リッジが挿入されるカートリッジ収納空間を有する筐体
と、カートリッジ収納空間内に挿入されたディスクカー
トリッジの内部に収納されたディスク状記録媒体を保持
し、当該ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆動手
段と、ディスク状記録媒体を保持する回転駆動手段の周
囲を覆うことにより遮蔽空間を形成する遮蔽手段と、カ
ートリッジ収納空間内の塵埃を除去するフィルタとを備
え、遮蔽空間とカートリッジ収納空間とは、フィルタを
介して連通していることを特徴とする。
【0017】以上のように構成されたディスクドライブ
装置では、ディスクカートリッジの内部に収納されたデ
ィスク状記録媒体が、回転駆動手段により回転駆動され
ると、ディスク状記録媒体を保持する回転駆動手段の周
囲が負圧となる。
【0018】このディスクドライブ装置では、遮蔽手段
によりディスク状記録媒体を保持する回転駆動手段の周
囲を覆う遮蔽空間が形成されている。このため、塵埃等
を含んだ空気がディスク状記録媒体を保持する回転駆動
手段の周囲からディスクカートリッジの内部に吸い込ま
れることがなく、ディスカートリッジ内部を清浄に保つ
ことができる。そして、このディスクドライブ装置で
は、遮蔽空間とカートリッジ収納空間とがフィルタを介
して連通していることから、フィルタにより清浄された
空気がカートリッジ収納空間から遮蔽空間内に供給され
る。これにより、ディスクカートリッジの内部に清浄さ
れた空気を供給することができ、当該ディスクカートリ
ッジの内部を塵埃等により汚染することなく、遮蔽空間
内の極端な圧力低下を抑えることができる。
【0019】また、このディスクドライブ装置では、フ
ィルタを介してカートリッジ収納空間内の空気が遮蔽空
間側へと吸引されることから、当該カートリッジ収納空
間内の空気を清浄にすることができる。
【0020】また、このディスクドライブ装置では、カ
ートリッジ収納空間内の圧力が外部よりも高くなること
から、当該カートリッジ収納空間内に塵埃等を含んだ外
部の空気が侵入することを防止することができる。
【0021】なお、遮蔽手段は、回転駆動手段の外周を
覆うと共に、ディスクカートリッジと圧接するように形
成された圧接部材からなることが好ましい。これによ
り、遮蔽空間を高精度に遮蔽することができ、ディスク
カートリッジの内部に塵埃が侵入することを防止するこ
とができる。なお、圧接部材は、弾性材料により形成さ
れていることが好ましい。
【0022】また、フィルタは、カートリッジ収納空間
のディスカートリッジが挿入される側の近傍に位置して
配されていることが好ましい。
【0023】この場合、カートリッジ収納空間の外部か
ら侵入する塵埃を効率よく捕集することができ、カート
リッジ収納空間の内部を清浄することができる。
【0024】また、ディスクカートリッジは、ディスク
状記録媒体の記録及び/又は再生を行うヘッドが進入す
る開口部が形成されてなり、フィルタは、カートリッジ
収納空間にディスクカートリッジが収納されたときに、
当該カートリッジ収納空間の当該ディスクカートリッジ
に形成された上記開口部の近傍に位置するように配され
ていることが好ましい。
【0025】この場合、圧力損失の少ないフィルタを使
用することが可能となり、遮蔽空間内の極端な圧力低下
を防ぐことができる。
【0026】また、フィルタは、カートリッジ収納空間
にディスクカートリッジが収納されたときに、当該カー
トリッジ収納空間の当該ディスクカートリッジと重なら
ない位置に配されていることが好ましい。
【0027】この場合、カートリッジ収納空間の内部を
有効に利用することができ、フィルタの厚みを厚くする
ことができる。
【0028】また、駆動手段を支持する支持基板を備
え、遮蔽空間とカートリッジ収納空間とは、支持基板に
形成されたディスク状記録媒体の回転中心を通る直線状
の溝を有する管路により連通していることが好ましい。
【0029】この場合、駆動手段を支持する支持基板の
剛性低下を抑えることができ、当該支持基板に発生する
振動を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0031】本発明の実施の形態として図1に示すディ
スクドライブ装置1は、いわゆるリムーバブルハードデ
ィスク装置であり、ディスクカートリッジ2の内部に回
転自在に収納された磁気ディスクに対して情報の記録又
は再生を行うものである。また、ディスクカートリッジ
2は、いわゆるリムーバブルハードディスクであり、デ
ィスクドライブ装置1に対して着脱自在に使用すること
が可能である。
【0032】先ず、本発明を適用したディスクドライブ
装置1に収納されるディスクカートリッジ2について説
明する。なお、図2は、ディスクカートリッジ2の構成
を説明するための分解斜視図である。また、図3は、デ
ィスクドライブ装置1にディスクカートリッジ2が収納
された状態を示す概略断面図である。
【0033】このディスクカートリッジ2は、図1乃び
図3に示すように、一対の上ハーフ3及び下ハーフ4を
突き合わせ、周縁部を複数のビスや接着剤等により結合
したカートリッジ本体5と、このカートリッジ本体5の
内部に回転自在に収納された磁気ディスク6とを備えて
いる。
【0034】カートリッジ本体5は、合成樹脂等からな
り、ディスクドライブ装置1に挿入される側の端面5a
が、その内部に収納された磁気ディスク6の外形と略等
しい曲率を有するように略円弧状に形成されている。上
ハーフ3及び下ハーフ4には、このカートリッジ本体5
の外周を形成する立上り周壁3a,4aと、この立上り
周壁3a,4aに内接するように略円弧状の仕切壁3
b,4bとがそれぞれ立設されている。この仕切壁3
b,4bは、上ハーフ3及び下ハーフ4を突き合わせた
際、磁気ディスク6が回転自在に収納される空間を形成
する。
【0035】また、カートリッジ本体5には、下ハーフ
4の略中央部に位置して、詳細を後述する磁気ディスク
6に取り付けられたハブを外方へと臨ませる開口部(以
下、ハブ用開口部という。)7が設けられている。この
ハブ用開口部7は、略円形状を呈し、詳細を後述するデ
ィスクドライブ装置1のスピンドルモータに取り付けら
れたディスクテーブルが進入できる程度の大きさに形成
されている。
【0036】また、カートリッジ本体5には、ディスク
ドライブ装置1に挿入される側の端面5aの立上り周壁
3a,4aの一部に、詳細を後述するディスクドライブ
装置1のヘッドアクチュエータを内部へと進入させる開
口部(以下、ヘッド用開口部)8が設けられている。こ
のヘッド用開口部8は、略矩形状を呈し、ヘッドアクチ
ュエータの先端部に取り付けられた浮上ヘッドスライダ
が磁気ディスク6の信号記録面上を内外周に亘って操作
できる程度の大きさに形成されている。
【0037】また、ディスクカートリッジ2は、塵埃等
の進入を防止するため、非使用時にハブ用開口部7及び
ヘッド用開口部8を塞ぐシャッタ機構9を備えている。
このシャッタ機構9は、ディスクカートリッジ2の挿脱
方向と略平行なカートリッジ本体5の一方の側面5bか
ら外方に臨むレバーと、このレバーと一体成形されたハ
ブ用開口部7及びヘッド用開口部8を塞ぐシャッタとを
有し、非使用時には、シャッタがハブ用開口部7及びヘ
ッド用開口部8を塞ぐ方向にバネ等により付勢されてい
る。そして、シャッタ機構9では、ディスクカートリッ
ジ2がディスクドライブ装置1に挿入された際、このデ
ィスクドライブ装置1側のシャッタ開放機構と連動し
て、レバーがバネの付勢に抗してスライドすることによ
り、シャッタがスライドしてハブ用開口部7及びヘッド
用開口部8が開口される。
【0038】磁気ディスク6は、いわゆるハードディス
クであり、略中央部に中心孔を有するディスク基板上に
磁性層及び保護層等が順次積層されてなる。磁気ディス
ク6の中心孔には、永久磁石によるチャッキングを目的
としたハブ10が取り付けられている。このハブ10
は、強磁性体からなり、かしめ、ネジ止め、接着等によ
り固着されている。また、ハブ10の略中央部には、詳
細を後述するディスクドライブ装置1のスピンドルモー
タの支軸と嵌合するハブ孔10aが穿設されている。
【0039】次に、本発明を適用したディスクドライブ
装置1の構成について説明する。なお、図4は、図1に
示すディスクドライブ装置1の上カバーを省略して示す
概略斜視図である。また、図5は、図4に示すディスク
ドライブ装置1のホルダを省略して示す概略斜視図であ
る。
【0040】このディスクドライブ装置1は、図1及び
図3に示すように、外装となるケース11と、このケー
ス11内に組み付けられた装置本体12とを備える。
【0041】ケース11は、図1に示すように、装置本
体12に塵埃等が侵入するのを防止する目的で、装置本
体12の上部にビス等により取り付けられた上カバー1
3と、装置本体12の底面部にビス等により取り付けら
れた下カバー14とから構成される。
【0042】上カバー13には、正面パネル13aにデ
ィスクカートリッジ2が挿脱される開口(以下、カート
リッジ挿脱口という。)13bと、このカートリッジ挿
脱口13bを塞ぐシャッタ15とが設けられている。そ
して、ケース11の内部には、図3に示すように、カー
トリッジ挿脱口13bと接続されると共に、ディスクカ
ートリッジ2を収納するカートリッジ収納空間1aが形
成されている。一方、下カバー14には、装置本体12
の底面部を構成するシャーシ16との間に密閉空間1b
が形成されている。
【0043】装置本体12は、図3乃至図5に示すよう
に、上述したシャーシ16上に、ディスクカートリッジ
2の内部に収納された磁気ディスク6を回転駆動するス
ピンドルモータ17と、ディスクカートリッジ2の内部
に収納された磁気ディスク6に対して情報信号の記録又
は再生を行うヘッドアクチュエータ18と、ケース11
内に挿入されたディスクカートリッジ2を押さえ込むホ
ルダ19とを備えている。
【0044】スピンドルモータ17は、図3及び図5に
示すように、カートリッジ収納空間1aの略中央部に設
けられている。このスピンドルモータ17は、ステータ
ヨークを構成するモータハウジング20と、このモータ
ハウジング20の中心部にベアリングを介して回転自在
に取り付けられたスピンドル軸21と、このスピンドル
軸21の上端近傍に固着されモータハウジング20内に
収容されたロータ22と、このロータ22の内周側に取
り付けられたロータマグネット23と、このロータマグ
ネット23と対向してモータハウジング20側に取り付
けられた駆動コイル24とを備える。ロータ22の上面
には、水平なディスクテーブル25が一体に成形されて
いる。さらに、このディスクテーブル25には、環状の
永久磁石からなるチャッキングマグネット26が水平に
埋設されている。
【0045】そして、スピンドルモータ17では、駆動
コイル24に電流が供給されることにより磁界が発生
し、この駆動コイル24と対向するロータマグネット2
3との磁気的作用により、スピンドル軸21と共に、ロ
ータ22と一体成形されたディスクテーブル25が回転
駆動される。
【0046】ヘッドアクチュエータ18は、図4及び図
5に示すように、カートリッジ収納空間1aのカートリ
ッジ挿脱口13bとは反対側に設けられている。このヘ
ッドアクチュエータ18は、シャーシ16上に軸支され
た回動アーム26と、この回動アーム26に一方側に設
けられたボイスコイルモータ27と、この回動アーム2
6の他方側に取り付けられた所定の弾性を有するサスペ
ンション28と、このサスペンション28の先端部に取
り付けられた浮上ヘッドスライダ29とを備えている。
【0047】ボイスコイルモータ27は、回動アーム2
6側に取り付けられたコイルと、このコイルと対向して
シャーシ16側に取り付けられたマグネットとを備え
る。そして、ボイスコイルモータ27では、コイルに電
流が供給されることにより磁界が発生し、このコイルと
対向するマグネットとの磁気的作用により、回動アーム
26が所定の角度だけ回動される。
【0048】サスペンション28は、弾性力によって浮
上ヘッドスライダ29を磁気ディスク6側へと付勢す
る。また、浮上ヘッドスライダ29には、磁気ヘッドが
搭載されており、磁気ディスク6に対して情報信号の記
録又は再生を行う。
【0049】ホルダ19は、図3及び図4に示すよう
に、カートリッジ挿脱口13bと接続されており、シャ
ーシ16と共にディスクカートリッジ2を収納するカー
トリッジ収納空間1aを構成している。ホルダ19は、
カートリッジ収納空間1aに収納されたディスクカート
リッジ2を押さえ込みながら、モータ、バネ、人力等に
より、図中矢印A,B方向に可動する。また、ホルダ1
9は、ディスクカートリッジ2に設けられたシャッタ機
構9に対して、ハブ用開口部7及びヘッド用開口部8を
開口させるシャッタ開放機構を備えている。このシャッ
タ開放機構は、カートリッジ本体5の側面5aから外方
に臨むレバーと係合する係合片を有し、ディスクカート
リッジ2がカートリッジ挿脱口13bから挿入された
際、係合片がレバーと係合して、このレバーをスライド
させることにより、ディスクカートリッジ2のシャッタ
をスライドさせてハブ用開口部7及びヘッド用開口部8
を開口させる。
【0050】なお、図4は、ホルダ19がスピンドルモ
ータ17側(図中矢印A方向)に下降した状態を示すも
のであるが、ホルダ19に押さえ込まれたディスクカー
トリッジ2を便宜上省略して示すものとする。
【0051】また、装置本体12は、図3及び図5に示
すように、カートリッジ収納空間1a内にディスクカー
トリッジ2が収納された際、ディスクカートリッジ2内
の磁気ディスク6を保持するスピンドルモータ17の周
囲を覆う遮蔽部材30を備えている。
【0052】この遮蔽部材30は、発泡性シール部材料
や、低高度ゴム等の弾性材料からなり、スピンドルモー
タ17の外周を覆うと共に、ディスカートリッジ2の下
ハーフ4に圧接しながらハブ用開口部7の外周を覆う略
円環状の壁として、シャーシ16上に設けられている。
このため、ディスクドライブ装置1では、カートリッジ
収納空間1a内にディスクカートリッジ2が収納される
と、遮蔽部材30がディスクカートリッジ2内の磁気デ
ィスク6を保持するスピンドルモータ17の周囲を覆う
こととなり、ディスクカートリッジ2の内部と共に、ス
ピンドルモータ17の内部と通じた遮蔽空間であるモー
タ空間部31が形成される。
【0053】また、装置本体12は、カートリッジ収納
空間1aのカートリッジ挿脱口13bを臨む位置に設け
られたフィルタ空間部32と、カートリッジ収納空間1
a内の塵埃等を除去するフィルタ33とを備えている。
【0054】フィルタ空間部32は、カートリッジ挿脱
口13bと略等しい幅を有し、シャーシ16と、このシ
ャーシ16上に立設された略矩形状をなす側壁34と、
この側壁34上に取り付けられたフィルタ33とから構
成される。フィルタ空間部32には、側壁34により仕
切られたシャーシ16上の略中央部に、吸気孔35が穿
設されている。
【0055】フィルタ33は、カートリッジ収納空間1
aに向かって開口するフィルタ空間部32を閉塞するよ
うに設けられている。フィルタ33は、図6に示すよう
に、略平板状を呈し、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン(FTFE)等のフィルトネーション機能を有するフ
ィルタ膜36が、例えばポリエチレン等の熱可塑性を有
する繊維から作製された不織布等からなる一対の保護膜
37により封入されてなる。フィルタ33は、シャーシ
16に対して略平行であり、幅0.5〜1mm程度の外
縁部分を、保護膜37の融着や、粘着テープ、接着剤等
の固定手段によりフィルタ空間部32の側壁34に取り
付けて、フィルタ空間部32を密閉している。
【0056】ここで、フィルタ33としては、以下の特
徴を持たせることが好ましい。すなわち、フィルタ33
としては、外部の汚染された空気が通り、捕集される塵
埃等の堆積量が多くなることから、長時間の使用に対し
ても目詰まりを起こさないものを使用することが好まし
い(以下、条件1とする。)。また、フィルタ33とし
ては、塵埃等の捕集効率が99%以上である高い捕集効
率を有するものを使用することが好ましい(以下、条件
2とする。)。また、フィルタ33としては、スピンド
ルモータ内部の圧力低下を防ぐため、圧力損失が少ない
ものを使用することが好ましい(以下、条件3とす
る)。
【0057】ここで、条件1を満足させるためには、フ
ィルタの表面積を大型化することが有効である。
【0058】また、条件2を満足させるためには、圧力
損失の大きなフィルタを使用することが好ましい。しか
しながら、この場合、条件3に反して圧力損失が大きく
なってしまう(10mmH2Oat5.3cm/s程度)。
【0059】そこで、条件2及び条件3を矛盾なく満足
させるためには、フィルタの表面積を大型化し、フィル
タ単位面積当たりの圧力損失を大きくしても、全体とし
て圧力損失を低くすればよい。これは、条件1に合致す
るものである。
【0060】以上のことから、フィルタ33としては、
略平板状を呈し、シャーシ16に対して略平行に配置さ
れたものが好ましい。これにより、フィルタ33では、
表面積の大型化が可能となり、上述した3つの条件を同
時に満足させることが可能となる。
【0061】また、装置本体12は、図3及び図5に示
すように、上述したモータ空間部31とフィルタ空間部
32とを連通させる管路38を備えている。この管路3
8は、シャーシ16の密閉空間1b側に形成された通気
溝39と、この通気溝39を覆うようにシャーシ16に
貼り付けられた粘着テープや板材等のシール部材40と
により形成される。
【0062】ところで、ディスクドライブ装置1では、
シャーシ16上に溝が形成されることにより、シャーシ
16の剛性低下が問題となる。すなわち、ディスクドラ
イブ装置1では、シャーシ16の剛性低下に伴って、ス
ピンドルモータ17を中心にシャーシ16が太鼓のよう
に上下に振動する振動モードが低い周波数で発生するこ
とがある。
【0063】そこで、ディスクドライブ装置1では、通
気溝39が、スピンドルモータ17の回転中心を通る直
線状の溝としてシャーシ16上に形成されていることが
好ましい。これにより、シャーシ16に溝を形成するこ
とによるシャーシ16の剛性低下を抑えることができ、
シャーシ16に発生する振動を防止することができる。
【0064】以上のように構成されたディスクドライブ
装置1では、ディスクカートリッジ2がカートリッジ挿
脱口13bから装置本体12の内部に挿入されると、デ
ィスクカートリッジ2が装置本体12のホルダ19に押
さえ込まれる。このとき、ホルダ19のシャッタ開放機
構により、ディスクカートリッジ2のシャッタ機構9が
開放され、ディスクカートリッジ2のハブ用開口部7及
びヘッド用開口部8が開口される。そして、ディスクド
ライブ装置1では、ディスクカートリッジ2がホルダ1
9に押さえ込まれたままスピンドルモータ17側へと下
降する。
【0065】ディスクドライブ装置1では、ディスクカ
ートリッジ2がスピンドルモータ17側へと下降する
と、ディスクカートリッジ2のハブ用開口部7から外方
に臨む磁気ディスク6のハブ10が、ディスクテーブル
25に埋設されたチャッキングマグネット23に磁気的
に吸引される。これにより、ハブ10がディスクテーブ
ル25にチャッキングされると共に、ハブ10のハブ孔
10aとスピンドルモータ17のスピンドル軸21とが
嵌合され、ディスクカートリッジ2の内部に収納された
磁気ディスク6がスピンドルモータ17に保持される。
【0066】また、ディスクドライブ装置1では、シャ
ーシ16上に設けられた遮蔽部材30が、スピンドルモ
ータ17の外周を覆うと共に、ディスカートリッジ2の
下ハーフ4に圧接しながらハブ用開口部7の外周を覆う
ことになる。これにより、ディスクカートリッジ2の内
部と共に、スピンドルモータ17の内部と通じた遮蔽空
間であるモータ空間部31が形成される。
【0067】そして、ディスクドライブ装置1では、デ
ィスクカートリッジ2をカートリッジ収納空間1a内に
収納する動作が完了する。
【0068】ディスクドライブ装置1では、磁気ディス
ク6に対して情報信号の記録又は再生を行う際、スピン
ドルモータ17がディスカートリッジ2内に収納された
磁気ディスク6を回転駆動する。ディスクドライブ装置
1では、磁気ディスク6が所定の回転数まで回転駆動さ
れると、ヘッドアクチュエータ18の回動アーム26
が、ボイスコイルモータ27により回動され、ヘッドア
クチュエータ18がディスクカートリッジ2のヘッド用
開口部8から内部へと進入する。そして、回動アーム2
6に取り付けられたサスペンション28の先端部に設け
られた浮上ヘッドスライダ29が、回転する磁気ディス
ク6の信号記録面上に着地する。
【0069】ここで、浮上ヘッドスライダ29は、着地
と言っても磁気ディスク6と接触することはなく、この
浮上ヘッドスライダ29と回転する磁気ディスク6との
間に発生するエアフィルムと、サスペンションの弾性力
とのバランスによって、浮上ヘッドスライダ29が磁気
ディスク6の主面に対して、数十μm程度の微小な間隔
を以て浮上した状態で保持される。
【0070】そして、ディスクドライブ装置1では、浮
上ヘッドスライダ29に搭載された磁気ヘッドにより、
磁気ディスク6の信号記録面に対して非接触状態で情報
信号の記録又は再生が行われる。
【0071】ディスクドライブ装置1では、使用終了時
に、上述した動作とは逆の動作により、ディスクカート
リッジ2をカートリッジ挿脱口13bから排出する。
【0072】ところで、このディスクドライブ装置1で
は、磁気ディスク6がディスクカートリッジ2の内部に
おいて高速で回転すると、この磁気ディスク6の主面上
に空気流が発生し、一種の遠心ポンプ的な作用が生じる
ことにより、ディスクカートリッジ2の内部における磁
気ディスク6の回転中心付近が負圧となる。
【0073】このディスクドライブ装置1では、遮蔽部
材30が、スピンドルモータ17の外周を覆うと共に、
ディスカートリッジ2の下ハーフ4に圧接しながらハブ
用開口部7の外周を覆う略円環状の壁として、シャーシ
16上に設けられている。そして、この遮蔽部材30
が、ディスクカートリッジ2内の磁気ディスク6を保持
するスピンドルモータ17の周囲を覆うことにより、デ
ィスカートリッジ2の内部と共に、スピンドルモータ1
7の内部と通じた遮蔽空間であるモータ空間部31が形
成されている。
【0074】このため、このディスクドライブ装置1で
は、塵埃等を含んだ空気がハブ用開口部7を通ってディ
スクカートリッジ2の内部に吸い込まれることを未然に
防ぐことができ、ディスクカートリッジ2の内部を清浄
に保つことができる。
【0075】また、このディスクドライブ装置1では、
モータ空間部31がハブ用開口部7を介してディスクカ
ートリッジ2の内部と通じていることから、このモータ
空間部31内も負圧となる。このディスクドライブ装置
1では、モータ空間部31が管路38を通ってフィルタ
空間部32と連通していることから、フィルタ空間部3
2の吸気孔35に吸引力が発生し、フィルタ33を介し
てカートリッジ収納空間1aからフィルタ空間部32内
に清浄された空気が供給される。そして、この清浄され
た空気が、管路38を通ってモータ空間部31内に供給
される。
【0076】これにより、このディスクドライブ装置1
では、ディスクカートリッジ2の内部に清浄な空気を供
給することができ、このディスクカートリッジ2の内部
を塵埃等により汚染することなく、モータ空間部31内
の極端な圧力低下を抑えることができる。
【0077】したがって、このディスクドライブ装置1
では、スピンドルモータ17内部のグリスや作動流体、
或いは磁性流体シール内の気泡等が破裂して、これらが
飛散することにより、ディスクカートリッジ2の内部を
汚染してしまうことを未然に防止することができる。
【0078】また、ディスクドライブ装置1では、フィ
ルタ33を介してカートリッジ収納空間1a内の空気を
モータ空間部31側へと吸引している。このため、ディ
スクドライブ装置1では、カートリッジ収納空間1a内
の空気を清浄にすることができる。
【0079】ところで、ディスクドライブ装置1では、
フィルタ33を介してフィルタ空間部32内に供給され
る空気の一部が、カートリッジ挿脱口13bの外側から
供給されている。そして、ディスクカートリッジ2で
は、ハブ用開口部7から吸い込まれた清浄な空気が、カ
ートリッジ本体5内部を循環して、ヘッド用開口部8か
らカートリッジ収納空間1aへと放出されている。
【0080】このため、ディスクドライブ装置では、カ
ートリッジ収納空間1a内の圧力が外部と比べて若干高
くなる。したがって、このディスクドライブ装置1で
は、拡散や局所的な圧力低下によって、塵埃等を含んだ
外部の空気がカートリッジ収納空間1a内に侵入するこ
とを未然に防止することができる。
【0081】また、ディスクドライブ装置1では、フィ
ルタ空間部32がカートリッジ収納空間1aのカートリ
ッジ挿脱口13bを臨む位置に設けられている。このた
め、ディスクドライブ装置1では、カートリッジ挿脱口
13bから塵埃等を含んだ外部の空気が侵入したとして
も、このフィルタ空間部32に設けられたフィルタ33
により塵埃等を効率よく捕集することができ、カートリ
ッジ収納空間1a内が塵埃等により汚染されることを防
ぐことができる。
【0082】以上のように、このディスクドライブ装置
1では、ディスクカートリッジ2に収納された磁気ディ
スク6に対して情報信号の記録又は再生を行う際、極め
て高い防塵性を発揮することができる。このため、情報
信号の記録再生の不良を招いたり、磁気ディスク6に付
着した塵埃等によって、磁気ディスク6が傷つけられた
り、浮上ヘッドスライダ29に搭載された磁気ヘッドの
物理的な破壊(ヘッドクラッシュ)を招いてしまう危険
を防止することが可能となる。
【0083】また、ディスクドライブ装置1では、図7
及び図8に示すように、カートリッジ収納空間部1a内
のヘッドアクチュエータ18の近傍に位置して、第2の
フィルタ空間部41及び第2のフィルタ42を配置した
構成としてもよい。
【0084】この第2のフィルタ空間部41は、シャー
シ16と、このシャーシ16上に立設された略矩形状を
なす第2の側壁43と、この第2の側壁43上に取り付
けられた第2のフィルタ42とから構成される。第2の
フィルタ空間部41には、第2の側壁43により仕切ら
れたシャーシ16上の略中央部に、第2の吸気孔44が
穿設されている。
【0085】第2のフィルタ42は、カートリッジ収納
空間1aに向かって開口する第2のフィルタ空間部41
を閉塞するように設けられている。
【0086】また、装置本体12には、モータ空間部3
1と第2のフィルタ空間部41とを連通させる第2の管
路45が設けられている。この第2の管路45は、シャ
ーシ16の密閉空間1b側に形成された第2の通気溝4
6と、この第2の通気溝46を覆うようにシャーシ16
に貼り付けられた粘着テープや板材等の第2のシール部
材47とにより形成されている。
【0087】また、第2の通気溝46は、スピンドルモ
ータ17の回転中心を通る直線状の溝としてシャーシ1
6上に形成されていることが好ましい。これにより、シ
ャーシ16に溝を形成することによるシャーシ16の剛
性低下を抑えることができ、シャーシ16に発生する振
動を防止することができる。
【0088】以上のように構成されたディスクドライブ
装置1では、第2のフィルタ空間部41が第2の管路4
5を通ってモータ空間部31と連通していることから、
第2のフィルタ空間部41の第2の吸気孔44に吸引力
が発生し、第2のフィルタ42を介してカートリッジ収
納空間1aから第2のフィルタ空間部41内に清浄され
た空気が供給される。そして、この清浄された空気が、
第2の管路45を通ってモータ空間部31内に供給され
る。
【0089】これにより、ディスクドライブ装置1で
は、ディスクカートリッジ2の内部に清浄な空気を供給
することができ、このディスクカートリッジ2の内部を
塵埃等により汚染することなく、モータ空間部31内の
極端な圧力低下を抑えることができる。
【0090】したがって、このディスクドライブ装置1
では、スピンドルモータ内部のグリスや作動流体、或い
は磁性流体シール内の気泡等が破裂して、これらが飛散
することにより、ディスクカートリッジ2の内部を汚染
してしまうことを未然に防止することが可能となる。
【0091】また、ディスクドライブ装置1では、第2
のフィルタ42を介してカートリッジ収納空間1a内の
空気をモータ空間部31側へと吸引している。このた
め、ディスクドライブ装置1では、カートリッジ収納空
間1a内の空気を清浄にすることができる。
【0092】ところで、ディスクドライブ装置1では、
ディスクカートリッジ2のハブ用開口部7から吸い込ま
れた清浄な空気が、カートリッジ本体5内部を循環し
て、ヘッド用開口部8からカートリッジ収納空間1aへ
と放出されている。そして、第2のフィルタ空間部41
及び第2のフィルタ42は、このカートリッジ収納空間
部1a内のヘッドアクチュエータ18の近傍に配設され
ており、カートリッジ挿脱口13bから遠い位置に配置
されている。このため、第2のフィルタ42には、外部
から侵入した空気が通ることが非常に少なく、一度以上
フィルトネーションされた空気が通過する確率が非常に
高い。
【0093】この場合、第2のフィルタとしては、カー
トリッジ挿脱口13b側に配置されたフィルタ35ほど
塵埃等を捕集する必要がなく、圧力損失の少ないフィル
タを使用することが可能である。
【0094】したがって、第2のフィルタ42として
は、スピンドルモータ17内部の圧力低下の防止を満足
させやすくするため、圧力損失の少ないフィルタを用い
ることが好ましい。すなわち、第2のフィルタ42とし
ては、固定型ハードディスクドライブ装置に通常使用さ
れる循環フィルタに近いものが好ましく、具体的には、
塵埃等の捕集効率が30〜70%、圧力損失が1mmH2Oa
t5.3cm/s程度のエレクトレットタイプ(直立型)の
フィルタが最も好ましい。
【0095】なお、第2のフィルタ42は、基本的には
カートリッジ挿脱口13bからなるべく遠い位置に配置
されるべきであるが、好ましくはカートリッジ収納空間
1a内に収納されたディスクカートリッジ2のヘッド用
開口部8近傍に配置されることが効率の観点から好まし
い。
【0096】また、第2のフィルタ空間部41及び第2
のフィルタ42は、カートリッジ収納空間1aに収納さ
れたディスクカートリッジ2と重ならない位置に配置さ
れることが好ましい。
【0097】この場合、第2のフィルタ空間部41及び
第2のフィルタ42は、ディスクカートリッジ2と高さ
方向において干渉しないことから、カートリッジ収納空
間1aを有効に利用することができる。このため、第2
のフィルタ42の厚みを厚くすることができ、例えばエ
レクトレットタイプ(直立型)のフィルタを使用するの
に好適なものとなる。
【0098】なお、ディスクドライブ装置1では、第2
のフィルタ空間部41に第2のフィルタ42を設けず
に、カートリッジ収納空間1aから直接第2の管路45
を通してモータ空間部31に空気を供給してもよい。
【0099】なお、ディスクドライブ装置1において、
管路38及び第2の管路45を構成する際には、シャー
シ16の密閉空間1b側とは逆に、カートリッジ収納空
間1a側のシャーシ16上に通気溝39及び第2の通気
溝46を形成し、これら通気溝39及び第2の通気溝4
6をそれぞれシール部材40及び第2のシール部材47
で覆う構成としてもよい。
【0100】なお、本発明を適用したディスクドライブ
装置としては、上述した磁気ディスクを用いたディスク
ドライブ装置1に限定されるものではなく、光ディス
ク、光磁気ディスク等を用いたディスクドライブ装置で
あってもよい。
【0101】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るディスクドライブ装置では、遮蔽手段によりディスク
状記録媒体を保持する回転駆動手段の周囲を覆う遮蔽空
間が形成されることから、塵埃等を含んだ空気がディス
ク状記録媒体を保持する回転駆動手段の周囲からディス
クカートリッジの内部に吸い込まれることがなく、ディ
スカートリッジ内部を清浄に保つことができる。そし
て、このディスクドライブ装置では、遮蔽空間とカート
リッジ収納空間とがフィルタを介して連通していること
から、フィルタにより清浄された空気がカートリッジ収
納空間から遮蔽空間内に供給される。これにより、ディ
スクカートリッジの内部に清浄された空気を供給するこ
とができ、当該ディスクカートリッジの内部を塵埃等に
より汚染することなく、遮蔽空間内の極端な圧力低下を
抑えることができる。
【0102】また、このディスクドライブ装置では、フ
ィルタを介してカートリッジ収納空間内の空気を遮蔽空
間側へと吸引することから、当該カートリッジ収納空間
内の空気を清浄にすることができる。
【0103】また、このディスクドライブ装置では、カ
ートリッジ収納空間内の圧力が外部よりも高くなること
から、当該カートリッジ収納空間内に塵埃等を含んだ外
部の空気が侵入することを防止することができる。
【0104】したがって、このディスクドライブ装置に
よれば、ディスクカートリッジの内部に回転自在に収納
されたディスク状記録媒体に対して情報信号の記録及び
/又は再生を行う際、極めて高い防塵性を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すディスドライブ
装置及びディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図2】本発明を適用したディスクドライブ装置に収納
されるディスカートリッジの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図3】同ディスクドライブ装置にディスクカートリッ
ジが収納された状態を示す概略断面図である。
【図4】図1に示すディスクドライブ装置の上カバーを
省略して示す概略斜視図である。
【図5】図4に示すディスクドライブ装置のホルダを省
略して示す概略斜視図である。
【図6】フィルタの構成を示す断面斜視図である。
【図7】本発明を適用したディスクドライブ装置の別の
構成を示す概略斜視図である。
【図8】同ディスクドライブ装置にディスカートリッジ
が収納された状態を示す概略断面図である。
【図9】従来のディスクドライブ装置の構成を示す概略
斜視図である。
【図10】同ディスクドライブ装置に収納されるディス
クカートリッジの構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクドライブ装置、1a カートリッジ収納空
間部、2 ディスクカートリッジ、6 磁気ディスク、
7 ハブ用開口部、8 ヘッド用開口部、9シャッタ機
構、10 ハブ、11 ケース、12 装置本体、13
b カートリッジ挿脱口、15 シャッタ、16 シャ
ーシ、17 スピンドルモータ、18ヘッドアクチュエ
ータ、19 ホルダ、25 ディスクテーブル、26
チャッキングマグネット、29 浮上ヘッドスライダ、
30 遮蔽部材、31 モータ空間部、32 フィルタ
空間部、33 フィルタ、35 吸気孔、38 管路、
39 溝、40 シール部材、41 第2の空間部、4
2 第2のフィルタ、45 第2の管路、46 第2の
溝、47 第2のシール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 敏夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山田 孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 眞田 洋太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクカートリッジの内部に回転自在
    に収納されたディスク状記録媒体の記録及び/又は再生
    を行うディスクドライブ装置であって、 上記ディスクカートリッジが挿入されるカートリッジ収
    納空間を有する筐体と、 上記カートリッジ収納空間内に挿入された上記ディスク
    カートリッジの内部に収納されたディスク状記録媒体を
    保持し、当該ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆
    動手段と、 上記ディスク状記録媒体を保持する上記回転駆動手段の
    周囲を覆うことにより遮蔽空間を形成する遮蔽手段と、 上記カートリッジ収納空間内の塵埃を除去するフィルタ
    とを備え、 上記遮蔽空間と上記カートリッジ収納空間とは、上記フ
    ィルタを介して連通していることを特徴とするディスク
    ドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記遮蔽手段は、上記回転駆動手段の外
    周を覆うと共に、上記ディスクカートリッジと圧接する
    ように形成された圧接部材からなることを特徴とする請
    求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記圧接部材は、弾性材料により形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のディスクドラ
    イブ装置。
  4. 【請求項4】 上記フィルタは、上記カートリッジ収納
    空間の上記ディスカートリッジが挿入される側の近傍に
    位置するように配されていることを特徴とする請求項1
    記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 上記ディスクカートリッジは、上記ディ
    スク状記録媒体の記録及び/又は再生を行うヘッドが進
    入する開口部が形成されてなり、 上記フィルタは、上記カートリッジ収納空間に上記ディ
    スクカートリッジが収納されたときに、当該カートリッ
    ジ収納空間の当該ディスクカートリッジに形成された上
    記開口部の近傍に位置するように配されていることを特
    徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 上記フィルタは、上記カートリッジ収納
    空間に上記ディスクカートリッジが収納されたときに、
    当該カートリッジ収納空間の当該ディスクカートリッジ
    と重ならない位置に配されていることを特徴とする請求
    項1記載のディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 上記駆動手段を支持する支持基板を備
    え、 上記遮蔽空間と上記カートリッジ収納空間とは、上記支
    持基板に形成された上記ディスク状記録媒体の回転中心
    を通る直線状の溝を有する管路により連通していること
    を特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
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