JP2004022028A - 磁気ディスクドライブ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ディスクドライブにおいて、磁気ディスクメディアに対して安定して記録再生を行うことができるようにする。
【解決手段】磁気ディスクドライブ1の磁気ヘッド2において、スライダー5が設置されたベース部材4の周囲に整流板6を配置して、磁気ディスクドライブ1により磁気ディスクメディア24に対して磁気記録再生を行う際に、整流板6によって磁気ディスクメディア24上に流れる気流を利用して磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動を抑制して、磁気ディスクメディア24に対して安定して記録再生を行うことができるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】磁気ディスクドライブ1の磁気ヘッド2において、スライダー5が設置されたベース部材4の周囲に整流板6を配置して、磁気ディスクドライブ1により磁気ディスクメディア24に対して磁気記録再生を行う際に、整流板6によって磁気ディスクメディア24上に流れる気流を利用して磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動を抑制して、磁気ディスクメディア24に対して安定して記録再生を行うことができるようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース内に円盤状の磁気ディスクメディアを収容した磁気ディスクカートリッジ等に対し、その磁気ディスクメディアに記録再生を行う磁気ディスクドライブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの両面に磁性層が形成され、この磁性層に磁気ヘッドを用いて信号を磁気記録し得るフレキシブルディスクが磁気ディスクメディアの一種として提供されている。
【0003】
このフレキシブルディスクは通常、円盤状の中心部に硬質のセンタコアが装着され、全体がプラスチック製または金属製のシェルに収められたディスクカートリッジとして提供されており、その取扱いの容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような磁気ディスクメディアに対する信号の記録再生は、ドライブ側に設けられた磁気ヘッドを磁気ディスクメディア上から僅かに浮上させた状態で行われるが、この磁気ヘッドに、フライイングハイト変化、ピッチング、ローリング、ヨーイング等の微小振動が発生してその僅かな浮上状態が変動すると、位相ずれ、微小信号欠落等が発生し、書込信号または読取信号に不良が発生する。
【0005】
特に、近年では、磁気ディスクカートリッジの記録容量を増加させるために、トラック密度の向上(高TPI化)や記録線密度の向上(高BPI化)等が行われているため、このような高TPI化および高BPI化されて大容量化された磁気ディスクメディアに対して記録再生を行う際に上記の様な磁気ヘッドの僅かな浮上状態の変動が生じてしまうと、データの信頼性に対して深刻な影響を与える。
【0006】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、磁気ディスクメディアに対して安定して記録再生を行うことが可能な磁気ディスクドライブを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による磁気ディスクドライブは、円盤状の磁気ディスクメディアに記録再生を行う磁気ヘッドを備えた磁気ディスクドライブにおいて、磁気ヘッドが、磁気ディスクメディアが回転している際にこの磁気ディスクメディア上に流れる気流を整流する整流板を備えたものであることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
本発明による磁気ディスクドライブによれば、磁気ヘッドに、磁気ディスクメディアが回転している際にこの磁気ディスクメディア上に流れる気流を整流する整流板を設けたことにより、この整流板によって気流を整流する際に整流板の上面および下面に流れる気流を利用して、磁気ヘッドの磁気ディスクメディアの盤面からの高さの変動を抑制できるため、磁気ディスクメディアに対して安定した記録・再生を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は第1の実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図、図2はこの磁気ディスクドライブの側面からの概略図、図3はこの磁気ディスクドライブの磁気ヘッドの構成図、図4はこの磁気ディスクドライブに使用する磁気ディスクカートリッジの外観斜視図である。なお、図1および図2において、磁気ヘッドと磁気ディスクメディアとは異なる比率で示している。
【0010】
本発明による磁気ディスクドライブ1は、後述の磁気ディスクカートリッジ20に内蔵された円盤状の磁気ディスクメディア24に対して記録再生を行うための磁気ヘッド2と、磁気ディスクメディア24を回転駆動する磁気ディスク駆動部10とを備える。
【0011】
磁気ヘッド2は、前記サスペンション部材3に固着されるベース部材4および整流板6からなる。整流板6は略中心付近に穴が設けられた略長方形状をしており、長方形の長手方向がサスペンション部材3の長手方向と平行になるように、サスペンション部材3に取り付けられている。また、ベース部材4は、整流板6に設けられた穴の内側に配置される。ベース部材4には、磁気ディスクメディア24の表面と対向する面に突起状にレールが設けられたスライダー5が設置されている。
【0012】
スライダー5の一部には、記録再生用のヘッドギャップを有する薄膜磁気ヘッド等が固着されて構成されている。また、このスライダー5は、その設定形状に伴い、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流により、磁気ディスクメディア24の表面から浮上する圧力、又は、磁気ディスクメディア24の表面に吸着する圧力を生じるものであり、磁気ディスクメディア24の高速回転に伴ってその表面に接離移動する。そして、前記サスペンション部材3(板バネ)の付勢力との関係によって、磁気ヘッド2の接触荷重が所定の値となるように設定される。
【0013】
整流板6は、磁気ディスクメディア24の盤面と平行になるように設けられており、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流を整流することによって整流板6の上面および下面に流れる気流を利用して、磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動を抑制するためのものである。
【0014】
上記のように構成された上下の磁気ヘッド2によって磁気ディスクメディア24を挟む状態で接触させて磁気ディスクメディア24を安定して回転させるようにしている。なお、上下のサスペンション部材3は、サスペンション支持部7に保持されている。サスペンション支持部7は、サスペンション部材3に保持されている磁気ヘッド2が磁気ディスクメディア24のセンタコア23の領域を除く中心部分から外周部分までの間を半径方向に移動可能なように、図1中上下方向(磁気ディスクメディア24の半径方向)に摺動する。
【0015】
磁気ディスクカートリッジ20は、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等の樹脂成形品からなる上シェル21と下シェル22の接合で扁平なハウジングCが構成され、このハウジングCの中に、センタコア23に固着保持された磁気ディスクメディア24が回転可能な状態で収納されると共に、この磁気ディスクメディア24の上下にライナー25が設置されている。このライナー25と磁気ディスクメディア24表面とは常時は非接触である。
【0016】
ハウジングCは略矩形の扁平状であり、上下面に長方形の磁気ヘッド挿入口26が開口されている。前記ライナー25は不織布等により多角形状(丸形状でもよい)に設けられ、上下シェル21,22の内面に超音波溶着や接着等により貼り付けられている。また、下シェル22の中心部には前記センタコア23が臨む円形のハブ孔が開口されている。さらに上記ハウジングCには、上記磁気ヘッド挿入口26を開閉するために滑動自在とされたシャッター28が組み付けられる。
【0017】
磁気ディスク駆動部10は、磁気ディスクカートリッジ20を所定位置に保持すると共に、磁気ディスクメディア24のセンタコア23をスピンドル軸12およびハブチャック13によってチャッキングし、駆動モータ14によってこのスピンドル軸12およびハブチャック13を駆動して磁気ディスクメディア24を所定回転数で回転させる。また、前記磁気ディスクカートリッジ20の挿入動作に連係してシャッター28を開作動し、開かれた磁気ヘッド挿入口26より前記磁気ヘッド2を挿入して磁気ディスクメディア24に接近させ、磁気記録再生を行う。
【0018】
上記のように構成された磁気ディスクドライブ1により磁気ディスクメディア24に対して磁気記録再生を行う際は、磁気ディスクメディア24に対し、その両面に板バネによるサスペンション部材3の先端に搭載した磁気ヘッド2で挟んだ状態で接触させながら、この磁気ディスクメディア24を磁気ディスク駆動部10により一定の回転方向Aに回転させた状態で、接触状態の磁気ヘッド2によって磁気ディスクメディア24の円周方向に設けられたトラックに対してデータの記録若しくは再生を行う。
【0019】
このとき、磁気ヘッド2には整流板6を設けているため、この整流板6によって磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動が抑制されるので、磁気ディスクメディア24に対して安定して記録再生を行うことができるようになる。
【0020】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本実施の形態における磁気ディスクドライブの側面からの概略図である。
【0021】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6の磁気ディスクメディア24と対向する面にクリーニング部材8を設けた点が異なるものである。
【0022】
このクリーニング部材8は、磁気ディスクメディア24の表面に傷を付けないと共に、塵埃の原因となる屑が発生しないような素材によって接触面部分を形成するもので、例えば、不織布、長繊維布、起毛体、繊維ブラシ等で形成される。また、クリーニング部材8の全体を上記素材で形成するか、プラスチック、ゴム等の軟質材の表面に上記素材を固着して構成してもよい。さらに、硬質セラミック部材を用いて、塵埃を掻き落とすように除去するクリーニング部材を設置することも可能である。なお、このクリーニング部材8は、整流板6の全面に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
【0023】
整流板6に、このようなクリーニング部材8を設けることによって、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、クリーニング部材8が磁気ディスクメディア24表面に接触してワイピングを行い、この磁気ディスクメディア24表面に付着している塵埃等を除去するため、このような塵埃等に起因するドロップアウトの発生を防止することができる。
【0024】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図6は本実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図である。
【0025】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6を、サスペンション部材3を中心として、磁気ディスクメディア24の回転方向の下流側のみに設けた点が異なるものである。
【0026】
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0027】
なお、整流板6を、サスペンション部材3を中心として、磁気ディスクメディア24の回転方向の上流側のみに設けてもよい。
【0028】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は本実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図である。
【0029】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6の形状を変更した点が異なるものである。
【0030】
磁気ディスクメディア24を回転させると、磁気ディスクメディア24の中心に近い部分よりも中心から遠い部分の方が線速度が速くなるため、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流の速さも、ディスクの中心に近い部分よりも中心から遠い部分の方が速くなる。
【0031】
そのため、本実施の形態では、上記の様な場所による気流の速さの違いを考慮して、整流板6のセンタコア23側に近い方の横幅を、センタコア23側に遠い方の横幅よりも広くすることによって、場所による整流板の効果の均一化を図ったため、第1の実施の形態と同様の効果をより高く得ることができる。
【0032】
上記第1から第4の実施の形態では、直線移動式の磁気ヘッドを備えた磁気ディスクドライブについて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えばclik!(登録商標)等の回転移動式(スイング式)の磁気ヘッドを備える磁気ディスクドライブに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【図2】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの側面からの概略図
【図3】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの磁気ヘッドの構成図
【図4】上記ドライブに使用する磁気ディスクカートリッジの外観斜視図
【図5】第2の実施の形態の磁気ディスクドライブの側面からの概略図
【図6】第3の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【図7】第4の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【符号の説明】
1 磁気ディスクドライブ
2 磁気ヘッド
3 サスペンション部材
4 ベース部材
5 スライダー
6 整流板
7 サスペンション支持部7
8 クリーニング部材
10 磁気ディスク駆動装置
12 スピンドル軸
14 モーター
20 磁気ディスクカートリッジ
23 センタコア
24 磁気ディスクメディア
25 ライナー
26 磁気ヘッド挿入口
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース内に円盤状の磁気ディスクメディアを収容した磁気ディスクカートリッジ等に対し、その磁気ディスクメディアに記録再生を行う磁気ディスクドライブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状のベースの両面に磁性層が形成され、この磁性層に磁気ヘッドを用いて信号を磁気記録し得るフレキシブルディスクが磁気ディスクメディアの一種として提供されている。
【0003】
このフレキシブルディスクは通常、円盤状の中心部に硬質のセンタコアが装着され、全体がプラスチック製または金属製のシェルに収められたディスクカートリッジとして提供されており、その取扱いの容易性、低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような磁気ディスクメディアに対する信号の記録再生は、ドライブ側に設けられた磁気ヘッドを磁気ディスクメディア上から僅かに浮上させた状態で行われるが、この磁気ヘッドに、フライイングハイト変化、ピッチング、ローリング、ヨーイング等の微小振動が発生してその僅かな浮上状態が変動すると、位相ずれ、微小信号欠落等が発生し、書込信号または読取信号に不良が発生する。
【0005】
特に、近年では、磁気ディスクカートリッジの記録容量を増加させるために、トラック密度の向上(高TPI化)や記録線密度の向上(高BPI化)等が行われているため、このような高TPI化および高BPI化されて大容量化された磁気ディスクメディアに対して記録再生を行う際に上記の様な磁気ヘッドの僅かな浮上状態の変動が生じてしまうと、データの信頼性に対して深刻な影響を与える。
【0006】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、磁気ディスクメディアに対して安定して記録再生を行うことが可能な磁気ディスクドライブを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による磁気ディスクドライブは、円盤状の磁気ディスクメディアに記録再生を行う磁気ヘッドを備えた磁気ディスクドライブにおいて、磁気ヘッドが、磁気ディスクメディアが回転している際にこの磁気ディスクメディア上に流れる気流を整流する整流板を備えたものであることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
本発明による磁気ディスクドライブによれば、磁気ヘッドに、磁気ディスクメディアが回転している際にこの磁気ディスクメディア上に流れる気流を整流する整流板を設けたことにより、この整流板によって気流を整流する際に整流板の上面および下面に流れる気流を利用して、磁気ヘッドの磁気ディスクメディアの盤面からの高さの変動を抑制できるため、磁気ディスクメディアに対して安定した記録・再生を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は第1の実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図、図2はこの磁気ディスクドライブの側面からの概略図、図3はこの磁気ディスクドライブの磁気ヘッドの構成図、図4はこの磁気ディスクドライブに使用する磁気ディスクカートリッジの外観斜視図である。なお、図1および図2において、磁気ヘッドと磁気ディスクメディアとは異なる比率で示している。
【0010】
本発明による磁気ディスクドライブ1は、後述の磁気ディスクカートリッジ20に内蔵された円盤状の磁気ディスクメディア24に対して記録再生を行うための磁気ヘッド2と、磁気ディスクメディア24を回転駆動する磁気ディスク駆動部10とを備える。
【0011】
磁気ヘッド2は、前記サスペンション部材3に固着されるベース部材4および整流板6からなる。整流板6は略中心付近に穴が設けられた略長方形状をしており、長方形の長手方向がサスペンション部材3の長手方向と平行になるように、サスペンション部材3に取り付けられている。また、ベース部材4は、整流板6に設けられた穴の内側に配置される。ベース部材4には、磁気ディスクメディア24の表面と対向する面に突起状にレールが設けられたスライダー5が設置されている。
【0012】
スライダー5の一部には、記録再生用のヘッドギャップを有する薄膜磁気ヘッド等が固着されて構成されている。また、このスライダー5は、その設定形状に伴い、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流により、磁気ディスクメディア24の表面から浮上する圧力、又は、磁気ディスクメディア24の表面に吸着する圧力を生じるものであり、磁気ディスクメディア24の高速回転に伴ってその表面に接離移動する。そして、前記サスペンション部材3(板バネ)の付勢力との関係によって、磁気ヘッド2の接触荷重が所定の値となるように設定される。
【0013】
整流板6は、磁気ディスクメディア24の盤面と平行になるように設けられており、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流を整流することによって整流板6の上面および下面に流れる気流を利用して、磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動を抑制するためのものである。
【0014】
上記のように構成された上下の磁気ヘッド2によって磁気ディスクメディア24を挟む状態で接触させて磁気ディスクメディア24を安定して回転させるようにしている。なお、上下のサスペンション部材3は、サスペンション支持部7に保持されている。サスペンション支持部7は、サスペンション部材3に保持されている磁気ヘッド2が磁気ディスクメディア24のセンタコア23の領域を除く中心部分から外周部分までの間を半径方向に移動可能なように、図1中上下方向(磁気ディスクメディア24の半径方向)に摺動する。
【0015】
磁気ディスクカートリッジ20は、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等の樹脂成形品からなる上シェル21と下シェル22の接合で扁平なハウジングCが構成され、このハウジングCの中に、センタコア23に固着保持された磁気ディスクメディア24が回転可能な状態で収納されると共に、この磁気ディスクメディア24の上下にライナー25が設置されている。このライナー25と磁気ディスクメディア24表面とは常時は非接触である。
【0016】
ハウジングCは略矩形の扁平状であり、上下面に長方形の磁気ヘッド挿入口26が開口されている。前記ライナー25は不織布等により多角形状(丸形状でもよい)に設けられ、上下シェル21,22の内面に超音波溶着や接着等により貼り付けられている。また、下シェル22の中心部には前記センタコア23が臨む円形のハブ孔が開口されている。さらに上記ハウジングCには、上記磁気ヘッド挿入口26を開閉するために滑動自在とされたシャッター28が組み付けられる。
【0017】
磁気ディスク駆動部10は、磁気ディスクカートリッジ20を所定位置に保持すると共に、磁気ディスクメディア24のセンタコア23をスピンドル軸12およびハブチャック13によってチャッキングし、駆動モータ14によってこのスピンドル軸12およびハブチャック13を駆動して磁気ディスクメディア24を所定回転数で回転させる。また、前記磁気ディスクカートリッジ20の挿入動作に連係してシャッター28を開作動し、開かれた磁気ヘッド挿入口26より前記磁気ヘッド2を挿入して磁気ディスクメディア24に接近させ、磁気記録再生を行う。
【0018】
上記のように構成された磁気ディスクドライブ1により磁気ディスクメディア24に対して磁気記録再生を行う際は、磁気ディスクメディア24に対し、その両面に板バネによるサスペンション部材3の先端に搭載した磁気ヘッド2で挟んだ状態で接触させながら、この磁気ディスクメディア24を磁気ディスク駆動部10により一定の回転方向Aに回転させた状態で、接触状態の磁気ヘッド2によって磁気ディスクメディア24の円周方向に設けられたトラックに対してデータの記録若しくは再生を行う。
【0019】
このとき、磁気ヘッド2には整流板6を設けているため、この整流板6によって磁気ヘッド2の磁気ディスクメディア24の盤面からの高さの変動が抑制されるので、磁気ディスクメディア24に対して安定して記録再生を行うことができるようになる。
【0020】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本実施の形態における磁気ディスクドライブの側面からの概略図である。
【0021】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6の磁気ディスクメディア24と対向する面にクリーニング部材8を設けた点が異なるものである。
【0022】
このクリーニング部材8は、磁気ディスクメディア24の表面に傷を付けないと共に、塵埃の原因となる屑が発生しないような素材によって接触面部分を形成するもので、例えば、不織布、長繊維布、起毛体、繊維ブラシ等で形成される。また、クリーニング部材8の全体を上記素材で形成するか、プラスチック、ゴム等の軟質材の表面に上記素材を固着して構成してもよい。さらに、硬質セラミック部材を用いて、塵埃を掻き落とすように除去するクリーニング部材を設置することも可能である。なお、このクリーニング部材8は、整流板6の全面に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
【0023】
整流板6に、このようなクリーニング部材8を設けることによって、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、クリーニング部材8が磁気ディスクメディア24表面に接触してワイピングを行い、この磁気ディスクメディア24表面に付着している塵埃等を除去するため、このような塵埃等に起因するドロップアウトの発生を防止することができる。
【0024】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図6は本実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図である。
【0025】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6を、サスペンション部材3を中心として、磁気ディスクメディア24の回転方向の下流側のみに設けた点が異なるものである。
【0026】
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0027】
なお、整流板6を、サスペンション部材3を中心として、磁気ディスクメディア24の回転方向の上流側のみに設けてもよい。
【0028】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図7は本実施の形態における磁気ディスクドライブの上面からの概略図である。
【0029】
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、整流板6の形状を変更した点が異なるものである。
【0030】
磁気ディスクメディア24を回転させると、磁気ディスクメディア24の中心に近い部分よりも中心から遠い部分の方が線速度が速くなるため、磁気ディスクメディア24の回転によって発生する気流の速さも、ディスクの中心に近い部分よりも中心から遠い部分の方が速くなる。
【0031】
そのため、本実施の形態では、上記の様な場所による気流の速さの違いを考慮して、整流板6のセンタコア23側に近い方の横幅を、センタコア23側に遠い方の横幅よりも広くすることによって、場所による整流板の効果の均一化を図ったため、第1の実施の形態と同様の効果をより高く得ることができる。
【0032】
上記第1から第4の実施の形態では、直線移動式の磁気ヘッドを備えた磁気ディスクドライブについて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えばclik!(登録商標)等の回転移動式(スイング式)の磁気ヘッドを備える磁気ディスクドライブに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【図2】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの側面からの概略図
【図3】第1の実施の形態の磁気ディスクドライブの磁気ヘッドの構成図
【図4】上記ドライブに使用する磁気ディスクカートリッジの外観斜視図
【図5】第2の実施の形態の磁気ディスクドライブの側面からの概略図
【図6】第3の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【図7】第4の実施の形態の磁気ディスクドライブの上面からの概略図
【符号の説明】
1 磁気ディスクドライブ
2 磁気ヘッド
3 サスペンション部材
4 ベース部材
5 スライダー
6 整流板
7 サスペンション支持部7
8 クリーニング部材
10 磁気ディスク駆動装置
12 スピンドル軸
14 モーター
20 磁気ディスクカートリッジ
23 センタコア
24 磁気ディスクメディア
25 ライナー
26 磁気ヘッド挿入口
Claims (1)
- 円盤状の磁気ディスクメディアに記録再生を行う磁気ヘッドを備えた磁気ディスクドライブにおいて、
前記磁気ヘッドが、前記磁気ディスクメディアが回転している際に該磁気ディスクメディア上に流れる気流を整流する整流板を備えたものであることを特徴とする磁気ディスクドライブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172809A JP2004022028A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 磁気ディスクドライブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172809A JP2004022028A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 磁気ディスクドライブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004022028A true JP2004022028A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31172269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002172809A Withdrawn JP2004022028A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 磁気ディスクドライブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004022028A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009158002A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Toshiba Corp | ディスクドライブ装置 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172809A patent/JP2004022028A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009158002A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Toshiba Corp | ディスクドライブ装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |