JP4247290B1 - ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスク内周側でのヘッド浮上量を大きくし、信頼性、安定性の向上したヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置を提供する。
【解決手段】ヘッド40のスライダ42は、対向面43に形成された負圧キャビティ54と、負圧キャビティの上流側に位置したリーディングステップ部50と、互いに対向した一対のサイドステップ部46と、負圧キャビティの流出端側に位置したトレーリングステップ部58と、対向面に形成され負圧キャビティに対して突出しているとともに負圧キャビティに対して空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部70と、を備えている。エンボス部は、それぞれ第2方向に沿って延びているとともに、トレーリングステップ部の両側に位置し、負圧キャビティに対してトレーリングステップ部よりも低くかつスライダの流出側端面44bと面一に形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、磁気ディスク装置等のディスク装置に用いるヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。キャリッジアッセンブリは、回動自在に支持されたアームと、アームから延出したサスペンションとを備え、このサスペンションに延出端に磁気ヘッドが支持されている。磁気ヘッドは、サスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、ヘッド部は、リード用の再生素子、ライト用の記録素子を含んで構成されている。
スライダは、磁気ディスクの記録面と対向した対向面(エアベアリングサーフェース:ABS)を有している。スライダは、サスペンションにより、磁気ディスクの磁気記録層に向う方向に所定のヘッド荷重が印加されている。磁気ディスク装置の動作時、回転する磁気ディスクとスライダとの間には空気流が発生し、スライダの対向面には、空気流体潤滑の原理により、スライダを磁気ディスク記録面から浮上させる力(正圧)が作用する。この浮上力とヘッド荷重とを釣り合わせることにより、スライダは磁気ディスク記録面と隙間を保って浮上する。スライダの浮上量の変動を防止するため、スライダの対向面中央付近に負圧キャビティや動圧発生溝を形成したディスク装置が知られている。
また、一般的な磁気ディスクでは、磁気ヘッドとディスク界面と接触による磨耗を低減するため、潤滑剤がディスク表面に薄く塗布されている。潤滑剤の大部分は、ディスク表面に付着しているが、僅かな部分はディスク表面から遊離し、スライダの対向面に付着する場合がある。スライダに潤滑剤が付着すると、その付着量が次第に増え、ある量を超えるとスライダからディスク表面上に落下し、突起状に盛り上がってディスク表面に付着する。このような潤滑剤の突起がディスク表面上に形成されていると、この突起上を磁気ヘッドが通過する際、磁気ヘッドが所定量以上にディスク表面から浮上し、いわゆるハイフライライト状態となってしまう。これにより、ディスク表面に対する磁気ヘッドの情報書込み、読出しを正確に行えない場合が生じる。
潤滑剤が、スライダ表面とディスク表面との間の表面張に起因してスライダ表面に付着することを防止するため、スライダの対向面に複数の不連続部を設け、よどんだ空気領域を形成したものが提供されている(例えば、特許文献1)。
特表2001−503903号公報
磁気ディスク装置において、ディスク表面とスライダとの間を流れる空気流は、その大部分が、スライダの空気流入端側から流出端側へ流れるレギュラーフローとなるが、一部は、スライダから一端流出した後、再度、スライダとディスク表面との間に逆流するバックフローとなる。
このようなバックフローが生じた場合、ディスク表面から巻き上げられた潤滑剤がスライダの対向面に向かって流れ、スライダの対向面に付着する。そして、潤滑剤の付着量が徐々に増加していくと、最終的に潤滑剤がディスク表面に落下し、突起状に盛り上がってディスク表面に付着する。このような潤滑剤の突起がディスク表面上に形成されていると、前述したように、磁気ヘッドが所定量以上にディスク表面から浮上し、いわゆるハイフライライトが発生する。
上述した従来の磁気ディスク装置では、表面張力に起因する潤滑剤の付着を低減することは可能であるが、バックフローに起因する潤滑剤の付着を抑制することは困難となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、バックフローに起因する潤滑剤の付着を低減し、信頼性および安定性の向上したヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の態様に係るヘッドは、回転自在な記録媒体の表面に対向する対向面、前記対向面に対して交差して延びた流入側端面、および前記対向面に対して交差して延びた流出側端面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、前記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を備え、前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
前記スライダは、前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、前記対向面に形成され、前記負圧キャビティに対して突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、それぞれ前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングパッド部からスライダの流出端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部と、を備え、前記エンボス部は、それぞれ前記第2方向に沿って延びているとともに、前記第2方向に対して前記トレーリングステップ部の両側に位置し、前記負圧キャビティに対して前記トレーリングステップ部よりも低くかつ前記スライダの流出側端面と面一に形成されている。
この発明の他の態様に係るディスク装置は、ディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、前記記録媒体の表面に対向する対向面、前記対向面に対して交差して延びた流入側端面、および前記対向面に対して交差して延びた流出側端面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、上記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を具備したヘッドと、前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の表面に向かうヘッド荷重を前記ヘッドに印加したヘッドサスペンションと、を備え、前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
前記スライダは、前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、前記対向面に形成され、前記負圧キャビティに対して突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、それぞれ前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングパッド部からスライダの流出端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部と、を備え、前記エンボス部は、それぞれ前記第2方向に沿って延びているとともに、前記第2方向に対して前記トレーリングステップ部の両側に位置し、前記負圧キャビティに対して前記トレーリングステップ部よりも低くかつ前記スライダの流出側端面と面一に形成されている。
この発明の態様によれば、スライダの空気流出側端の負圧キャビティ内にエンボス部を設けることによって、スライダの空気流出側から空気流入側へ空気流が逆流を起こすいわゆるバックフローを防止し、スライダに対する潤滑剤の付着を低減することができる。これにより、信頼性および安定性の向上したヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置が得られる。
以下図面を参照しながら、この発明に係るディスク装置をハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、HDDは、上面の開口した矩形箱状のケース12と、複数のねじによりケースにねじ止めされケースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバーと、を有している。
ケース12内には、記録媒体としての磁気ディスク16、磁気ディスクを支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ18、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド40、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリ22、キャリッジアッセンブリを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、およびヘッドIC等を有する基板ユニット21等が収納されている。
ケース12の底壁外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。このプリント回路基板は、基板ユニット21を介して、スピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド40の動作を制御する。
磁気ディスク16は、上面および下面に磁気記録層を有している。また、磁気ディスク16の表面には、1nm程度の厚さで、潤滑剤17、例えば、オイルが塗布されている。磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブの外周に嵌合されているとともに、クランプばね17によってハブ上に固定されている。スピンドルモータ18を駆動することにより、磁気ディスク16は所定の速度、例えば、4200rpmで矢印B方向に回転される。
キャリッジアッセンブリ22は、ケース12の底壁上に固定された軸受部26と、軸受部から延出した複数のアーム32と、を備えている。これらのアーム32は、磁気ディスク16の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部26から同一の方向へ延出している。キャリッジアッセンブリ22は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション38を備えている。サスペンション38は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム32の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション38は対応するアーム32と一体に形成されていてもよい。アーム32およびサスペンション38によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド40とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド40は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダに設けられた記録再生用のヘッド部44とを有し、サスペンション38の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド40は、サスペンション38の弾性により、磁気ディスク16の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。
図1に示すように、キャリッジアッセンブリ22は、軸受部26からアーム32と反対の方向へ延出した支持枠45を有し、この支持枠により、VCM24の一部を構成するボイスコイル47が支持されている。支持枠45は、合成樹脂によりボイスコイル47の外周に一体的に成形されている。ボイスコイル47は、ケース12に固定された一対のヨーク49間に位置し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。ボイスコイル47に通電することにより、軸受部26の回りでキャリッジアッセンブリ22が回動し、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。
ランプロード機構25は、ケース12の底壁に設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ51と、各サスペンション38の先端から延出したタブ53と、を備えている。キャリッジアッセンブリ22が、磁気ディスク16の外側の退避位置まで回動する際、各タブ53は、ランプ51に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド40のアンロード動作を行う。
次に、磁気ヘッド40の構成について詳細に説明する。図3は磁気ヘッドのスライダを示す斜視図、図4はスライダの平面図、図5はスライダの断面図である。
図3ないし図5に示すように、磁気ヘッド40はほぼ直方体状に形成されたスライダ42を有し、このスライダは磁気ディスク16の表面に対向する矩形状のディスク対向面(ABS)43、ディスク対向面と直行して延びた流入側端面44a、ディスク対向面と直行して延びた流出側端面44b、およびそれぞれディスク対向面と直行して延びた一対の側面44cを有している。
ディスク対向面43の長手方向を第1方向X、これと直交する幅方向を第2方向Yとする。スライダ42は、第1方向Xの長さLが1.25mm以下、例えば、0.85mm、第2方向Yに沿った幅Wが1.0mm以下、例えば、0.7mmに形成され、いわゆるフェムトスライダとして構成されている。
磁気ヘッド40は浮上型のヘッドとして構成され、スライダ42は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流C(図2参照)により浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し常に隙間を保って対向している。ここで、空気流Cの方向は、磁気ディスク16の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク16表面に対し、ディスク対向面43の第1方向Xが空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
図3ないし図5に示すように、ディスク対向面43のほぼ中央部から流出端側に渡って、凹所からなる負圧キャビティ54が形成されている。負圧キャビティ54は、下流側に向かって開放している。スライダ42の厚さは、例えば0.23mmに形成され、負圧キャビティ54の深さは600〜1300nm、例えば1200nmに形成されている。負圧キャビティ54を設けることにより、HDDで実現される全てのヨー角において、ディスク対向面43中心部で負圧を発生させることができる。
ディスク対向面43において、流入側端部には、ほぼ矩形状のリーディングステップ部50が形成されている。リーディングステップ部50はディスク対向面43より一段低く、負圧キャビティ54の底面に対して突出して設けられ、かつ、空気流Cに対して負圧キャビティ54の流入側に位置している。
ディスク対向面43には、ディスク対向面43の各側縁に沿って延びているとともに第2方向Yに間隔を置いて対向した一対のサイドステップ部46が形成されている。これらのサイドステップ部46は負圧キャビティ54の底面に対して突出して設けられている。サイドステップ部46は、リーディングステップ部50からスライダ42の下流端側に延出している。リーディングステップ部50および一対のサイドステップ部46は、スライダ42の中心軸線に対して対象に設けられ、全体として、上流側が閉塞され、下流側に向かって開放したほぼU字形状に形成されている。そして、リーディングステップ部50および一対のサイドステップ部46により負圧キャビティ54が規定されている。
磁気ヘッド40のピッチ角を維持するため、リーディングステップ部50上には、空気膜によってスライダ42を支えるリーディングパッド52が突設されている。リーディングパッド52は、第2方向Yに沿ってリーディングステップ部50の幅方向全域に渡り連続的に延びているとともに、スライダ42の流入側端面44aから下流側にずれた位置に形成されている。
各サイドステップ部46上には、サイドパッド48が形成され、リーディングパッド52に繋がっている。リーディングパッド52およびサイドパッド48はほぼ平坦に形成され、ディスク対向面43を形成している。
各サイドパッド48には第1凹所56aおよび第2凹所56bが連続して形成されている。第1および第2凹所56a、56bは、磁気ディスク表面に向かって開口しているとともに、ディスク対向面43の流入側端に向かって開口している。第1凹所56aおよび第2凹所56bの各々は矩形状に形成され、第1方向Xとほぼ平行に延びた一対の側縁、およびこれら側縁の延出端同士を繋いでいるとともに第2方向Yとほぼ平行に延びた底縁によって規定されている。第2凹所56bは、第1凹所56aよりも一段深く形成されている。
スライダ42のディスク対向面43には、それぞれ第1方向Xに沿ってサイドステップ部46からスライダの流出側端に向かって延出した一対のスカート部57が形成されている。各スカート部57は、サイドステップ部46よりも深く形成され、負圧キャビティ54の底面に対して突出している。
スライダ42は、空気流Cの方向に対して、ディスク対向面43の流出側の端部に形成されたトレーリングステップ部58を有している。トレーリングステップ部58は、負圧キャビティ54の底面に対して突出して形成され、その突出高さは、リーディングステップ部50と同一突出高さに形成されている。言い換えると、トレーリングステップ部58は、ディスク対向面43からの深さが、リーディングステップ部50と同一深さ、50〜250nm、例えば、100nmに形成されている。トレーリングステップ部58は、空気流Cの方向に対して、負圧キャビティ54の下流側に位置し、かつ、ディスク対向面43の第2方向Yほぼ中央に位置している。更に、トレーリングステップ部58は、スライダ42の流出側端面44bから僅かに流入側端面44a側にずれて設けられている。
図3ないし図5に示すように、トレーリングステップ部58は、ほぼ直方体形状に形成され、上流側に位置した2つの角部が面取りされた形状を有している。トレーリングステップ部58は、磁気ディスク表面と対向した上面を有している。
トレーリングステップ部58の上面には、空気膜によってスライダ42を支えるトレーリングパッド60が突設されている。トレーリングパッド60は、リーディングパッド52およびサイドパッド48と同一高さレベルに形成され、その表面は、ディスク対向面43を構成している。
トレーリングパッド60は、ほぼ矩形状のベース部62、および第2方向Yに沿ってベース部から両側へ延出した一対の翼部64を有している。トレーリングステップ部58において、ベース部62は、流出端側で中心軸線上に設けられ、第2方向Yのほぼ中央に位置している。各翼部64は、ベース部62の両端から第1方向Xに沿ってスライダ42の上流端側に延びている。
スライダ42は、ディスク対向面43に形成され一対のエンボス部70を有している。これらエンボス部70は、負圧キャビティ54よりも浅く形成され、負圧キャビティ54の底面に対して突出しているとともに、負圧キャビティに対して空気流Cの流出端側に設けられている。エンボス部70は、それぞれ矩形板状に形成され、それぞれ第2方向Yに沿って延びているとともに、この第2方向に対してトレーリングステップ部58の両側に位置している。エンボス部70は、負圧キャビティ54に対してトレーリングステップ部58よりも低く、つまり、対向面43に対して、トレーリングステップ部よりも深く、200〜800nm、例えば、深さ400nmに形成されている。なお、各エンボス部70の上面は、平坦に形成され、磁気ディスクの表面と対向する。
更に、一対のエンボス部70は、スライダ42の流出端に沿って形成され、各エンボスの端面はスライダ42の流出側端面44bと面一に形成されている。各エンボス部70は、トレ−リングステップ58の近傍からスライダ42の側面44cの近傍まで第2方向Yに沿って延在している。また、各エンボス部70は、第1方向Xに沿ってスライダ42の流出側端面から上流側に延びた幅dを有している。前述した一対のスカート部57は、サイドステップ部46からエンボス部70に向かって延出し、その延出端は、僅かな隙間を置いてエンボス部70と対向している。
図5に示すように、磁気ヘッド40のヘッド部44は、磁気ディスク16に対して情報の記録再生を行う記録素子および再生素子を有している。これら再生素子および記録素子は、空気流Cの方向に対して、スライダ42の下流側端部内に埋め込まれている。再生素子および記録素子は、トレーリングパッド60に形成された図示しないリード/ライトギャップを有している。
以上のように構成されたHDDおよびヘッドサスペンションアッセンブリによれば、磁気ヘッド40は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。これにより、HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し常に隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド40は、ヘッド部44のリード/ライトギャップが最もディスク表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。
磁気ヘッド40は、スライダ42のディスク対向面43に負圧キャビティ54を設けることにより、HDDで実現される全てのヨー角において、ディスク対向面43中心部で負圧を発生させることができる。また、スライダ42の空気流出端において、負圧キャビティ内にエンボス部70を設けることによって、スライダの空気流出端側から空気流入端側へ空気流が逆流する、いわゆるバックフローの発生を抑制し、スライダに対する潤滑剤の付着を低減することができる。
スライダにおけるバックフローを低減するメカニズムについて述べる。図6は、バックフローを説明するための空気流の概念図を示し、スライダ長さ方向(第1方向X)に沿ったバックフローの流量Qxを求めるための式を以下に示す。
Figure 0004247290
上記式において、
u=スライダ長さ方向の速度関数、 V=ディスク速度、
H=ディスク面とスライダABSとの隙間高さ、 μ=空気の粘性係数、
P=空気膜圧力、 x=スライダ長さ方向
を示している。
流量Qxを正にするためには、ディスク速度Vが一定であるとすると、上記式の第2項にHが存在するため、Hを小さくする(=隙間高さを小さくする)ことが有効であることが分かる。よって、本実施形態では、スライダ42の空気流出端側の負圧キャビティ内に、エンボス部70を設けて、ディスク表面との隙間高さHを小さくすることで、空気の流れをバックフローからレギュラーフロー(空気流入側から流出側へ流れる方向)にすることができる。結果として、バックフローを低減し、スライダへの潤滑剤の付着を低減することができる。
本発明者は、上述した実施形態に係る磁気ヘッド、および比較例に係る磁気ヘッドを用意し、これらの磁気ヘッドについて、スライダのディスク対向面近傍に流れる空気の流速解析(バックフローの発生状態)を行うとともに、および磁気ディスクの内周から外周までのスライダの浮上量をシュミレーションした。図7は、比較例1に係る磁気ヘッドを示し、図8は、比較例2に係る磁気ヘッドを示し、図9は、本実施形態に係る磁気ヘッドを示している。また、これらの図において、矢印は、バックフローを示し、矢印の密度が高い程、バックフローの流量が多いことを示している。
比較例1に係る磁気ヘッドは、スライダ42の負圧キャビティ54の流出側端部にエンボス部が設けられていないもので、他の構成は、本実施形態と共通している。そして、比較例1の磁気ヘッドでは、スライダ42の流出側端面44b側から負圧キャビティ54内に逆流する比較的多量のバックフローが発生する。
比較例2に係る磁気ヘッドは、スライダ42の負圧キャビティ54の流出側端部に形成されたエンボス部70を備えているが、各エンボス部は、スライダの流出側端面44bから流入端側にずれて形成され、流出端面とエンボス部との間に間隔が形成されている。比較例2において、他の構成は、本実施形態と共通している。
比較例2の磁気ヘッドでは、比較例1の磁気ヘッドに比較するとバックフローの発生量が減少しているが、スライダ42の流出側端面44bとエンボス部70との間の領域において、比較的多量のバックフローが発生する。
これに対して、図9に示すように、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、比較例1および比較例2に比べて、スライダ42の空気流出端から発生するバックフローが大幅に減少していることが分かる。エンボス部70の深さは、250nm以上、800nm以下に形成されていると、上記と同様に、エンボス部によるバックフローの低減効果が得られる。
図10は、比較例2に係る磁気ヘッドの負圧キャビティの深さ(溝深さ)の変化に伴う負圧変動および本実施形態に係る磁気ヘッドのエンボス部の深さ(溝深さ)の変化に伴う負圧変動をシュミレーションした結果を示している。図11は、比較例2に係る磁気ヘッドの負圧キャビティの深さ(溝深さ)の変化に伴う磁気ヘッドの浮上量変動および本実施形態に係る磁気ヘッドのエンボス部の深さ(溝深さ)の変化に伴う磁気ヘッドの浮上量変動をシュミレーションした結果を示している。
図10および図11に示すように、比較例2に係る磁気ヘッドでは、磁気ディスクの内周に対向する位置(ID)、磁気ディスクの半径方向中間部と対向する位置(MD)、外周に対向する位置(OD)のいずれにおいても、溝深さの減少に伴い負圧量が大幅に低減し、磁気ヘッドの浮上量が極端に増加してしまう。
これに対して、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、磁気ディスクの内周に対向する位置(ID)、磁気ディスクの半径方向中間部と対向する位置(MD)、外周に対向する位置(OD)のいずれにおいても、エンボス部の深さ(溝深さ)を変化させても負圧量はほとんど変化せず、磁気ヘッドの浮上量変動への影響はほとんどないことが分かる。
なお、前述したように、エンボス部70の深さが800nm以下であれば、バックフローの低減効果が得られるが、負圧の低下を考慮した場合、エンボス部の深さは200nm以上にすることが望ましい。
以上のことから、スライダの空気流出端側の負圧キャビティ内にエンボス部を設け、スライダの流出側端面と面一に配置することにより、空気流出側から空気流入側へ空気流が逆流するバックフローを防ぎ、スライダに対する潤滑剤の付着を低減することができる。これにより、信頼性および安定性の向上したヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置が得られる。
図12は、この発明の第2の実施形態に係るディスク装置の磁気ヘッド40を示している。本実施形態によれば、スライダ42に形成されたエンボス部70は、第1方向Xに沿った幅が大きく形成され、スライダ42の流出側端面44bからサイドパッド48の近傍まで延出している。
また、図13に示すように、この発明の第3の実施形態に係るディスク装置の磁気ヘッド40によれば、スライダ42に形成された一対のエンボス部70は、トレーリングステップ部58の位置で互いに連結され、スライダの第2方向Yに沿って連続して延びている。これらのエンボス部70は、スライダの流出側端面44bと面一に形成されている。
第2および第3の実施形態において、ディスク対向面43に対するエンボス部70の深さは、トレーリングステップ部58の深さよりも深く形成されている。第2および第3の実施形態において、磁気ヘッドを含む磁気ディスク装置の他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。そして、第2および第3の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
スライダにおけるリーディングステップ部、トレーリングステップ部、エンボス部、各パッドの形状および寸法等は上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。この発明は、フェムトスライダに限らず、ピコスライダ、ペムトスライダ、あるいは、より寸法の大きなスライダにも適用可能である。また、ディスク装置において、磁気ディスクの枚数は1枚に限らず、増加可能である。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るHDDを示す平面図。 図2は、上記HDDにおける磁気ヘッド部分を拡大して示す側面図。 図3は、上記磁気ヘッドのスライダのディスク対向面側を示す斜視図。 図4は、上記スライダのディスク対向面側を示す平面図。 図5は、図4の線A−Aに沿った断面図。 図6は、ディスク表面とスライダとの間を流れる空気流の概念図。 図6は、比較例1として、エンボス部を持たない磁気ヘッドのスライダを示す平面図。 図8は、比較例2として、エンボス部がスライダの流出端面から流入側にずれて設けられた磁気ヘッドのスライダを示す平面図。 図9は、第1の実施形態に係る磁気ヘッドのスライダを示す平面図。 図10は、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例2に係る磁気ヘッドとについて、スライダの溝深さ変化に伴う発生負圧の変動を、ディスクの内周部、中間部、外周部のそれぞれの位置について比較して示す図。 図11は、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例2に係る磁気ヘッドとについて、スライダの溝深さ変化に伴う発生負圧の変動を、ディスクの内周部、中間部、外周部のそれぞれの位置について比較して示す図。 図12は、この発明の第2の実施形態に係る磁気ヘッドのディスク対向面側を示す平面図。 図13は、この発明の第3の実施形態に係る磁気ヘッドのディスク対向面側を示す平面図。
符号の説明
12…ケース、16…磁気ディスク、18…スピンドルモータ
22…キャリッジアッセンブリ、26…軸受部、32…アーム、
38…サスペンション、40…磁気ヘッド、42…スライダ、43…ディスク対向面、
44…ヘッド部、50…リーディングステップ部、52…リーディングパッド、
54…負圧キャビティ、58…トレーリングステップ部、60…トレーリングパッド、
70…エンボス部

Claims (7)

  1. 回転自在な記録媒体の表面に対向する対向面、前記対向面に対して交差して延びた流入側端面、および前記対向面に対して交差して延びた流出側端面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、
    前記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を備え、
    前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
    前記スライダは、
    前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、
    前記対向面に形成され、前記負圧キャビティに対して突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、
    それぞれ前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングパッド部からスライダの流出端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部と、を備え、
    前記エンボス部は、それぞれ前記第2方向に沿って延びているとともに、前記第2方向に対して前記トレーリングステップ部の両側に位置し、前記負圧キャビティに対して前記トレーリングステップ部よりも低くかつ前記スライダの流出側端面と面一に形成されているヘッド。
  2. 前記各エンボス部は、前記第1方向に沿って前記流出側端面から上流側に延びた幅を有している請求項1に記載のヘッド。
  3. 前記一対のエンボス部は、前記第2方向に沿って互いに連続して延びている請求項1に記載のヘッド。
  4. 前記スライダは、前記対向面に形成され、それぞれ前記第1方向に沿って前記サイドステップ部から前記エンボス部に向かって延びた一対のスカート部を有している請求項1に記載のヘッド。
  5. 前記スライダは、前記第1方向の長さが0.85mm、第2方向の幅が0.7mmのフェムトスライダであり、トレーリングステップ部の深さが50nm以上、250nm以下、各エンボス部の深さが250nm以上、800nm以下に形成されている請求項1に記載のヘッド。
  6. ディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、を備えたディスク装置に用いるヘッドサスペンションアッセンブリであって、
    前記記録媒体の表面に対向する対向面、前記対向面に対して交差して延びた流入側端面、および前記対向面に対して交差して延びた流出側端面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、上記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を具備したヘッドと、
    前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の表面に向かうヘッド荷重を前記ヘッドに印加したヘッドサスペンションと、を備え、
    前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
    前記スライダは、
    前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、
    前記対向面に形成され、前記負圧キャビティに対して突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、
    それぞれ前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングパッド部からスライダの流出端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部と、を備え、
    前記エンボス部は、それぞれ前記第2方向に沿って延びているとともに、前記第2方向に対して前記トレーリングステップ部の両側に位置し、前記負圧キャビティに対して前記トレーリングステップ部よりも低くかつ前記スライダの流出側端面と面一に形成されているヘッドサスペンションアッセンブリ。
  7. ディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、
    前記記録媒体の表面に対向する対向面、前記対向面に対して交差して延びた流入側端面、および前記対向面に対して交差して延びた流出側端面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、上記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を具備したヘッドと、
    前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の表面に向かうヘッド荷重を前記ヘッドに印加したヘッドサスペンションと、を備え、
    前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
    前記スライダは、
    前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、
    前記対向面に形成され、前記負圧キャビティに対して突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、
    それぞれ前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングパッド部からスライダの流出端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、
    前記対向面に形成され前記負圧キャビティに対して突出しているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の流出側に設けられた一対のエンボス部と、を備え、
    前記エンボス部は、それぞれ前記第2方向に沿って延びているとともに、前記第2方向に対して前記トレーリングステップ部の両側に位置し、前記負圧キャビティに対して前記トレーリングステップ部よりも低くかつ前記スライダの流出側端面と面一に形成されているディスク装置。
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