JP5214784B2 - ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

ヘッド、ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

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Description

この発明は、磁気ディスク装置等のディスク装置に用いるヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。キャリッジアッセンブリは、回動自在に支持されたアームと、アームから延出したサスペンションとを備え、このサスペンションに延出端に磁気ヘッドが支持されている。磁気ヘッドは、サスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、ヘッド部は、リード用の再生素子、ライト用の記録素子を含んで構成されている。
スライダは、磁気ディスクの記録面と対向した対向面を有している。スライダは、サスペンションにより、磁気ディスクの磁気記録層に向う方向に所定のヘッド荷重が印加されている。磁気ディスク装置の動作時、回転する磁気ディスクとスライダとの間には空気流が発生し、スライダの対向面には、空気流体潤滑の原理により、スライダを磁気ディスク記録面から浮上させる力(正圧)が作用する。この浮上力とヘッド荷重とを釣り合わせることにより、スライダは磁気ディスク記録面と隙間を保って浮上する。
スライダの浮上量は、磁気ディスクのどの半径位置においても同程度であることが求められる。磁気ディスクの回転数は一定であるが、周速は半径位置に応じて相違している。すなわち、磁気ディスクの内周側では周速が低く、外周側では周速が高くなる。そのため、磁気ディスク内周部分では、ディスク表面とスライダとの間に発生する空気流の空気膜力が小さく、スライダの浮上量が小さいとともに、スライダは外乱の影響を受けやすく浮上量が変動しやすい。逆に、磁気ディスク外周部分では、ディスク表面とスライダとの間に発生する空気流の空気膜力が大きく、スライダの浮上量が大きくなり易い。
このような浮上量の変動を防止するため、スライダの対向面中央付近に負圧キャビティや動圧発生溝を形成したディスク装置が知られている(例えば、特許文献1)。また、スライダの対向面に設けられたトレーリングパッドに軸受面を設けたものが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平10−283622号公報 特開2007−73165号公報
一般に、磁気ディスクにおいて、その内周側の表面は外周側の表面に比較して、粗く形成されている。そのため、磁気ディスクの内周側において、磁気ヘッドの浮上量が小さいと磁気ヘッドがディスク表面の凹凸に接触し、磁気ディスクおよびディスク表面が損傷を受ける可能性がある。そのため、磁気ディスク内周側における磁気ヘッドの浮上量を上げることが望ましい。
しかしながら、上述したディスク装置の磁気ヘッドでは、磁気ディスク内周側での浮上量を大きくすると、これに比例して、磁気ディスク外周側での浮上量も大きくなってしまう。そのため、磁気ディスク全体での記録精度、記録密度の向上を図ることが困難となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、ディスク外周側でのヘッド浮上量を必要以上に上げることなく、ディスク内周側でのヘッド浮上量を大きくし、信頼性および安定性の向上したヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の態様に係るヘッドは、記録媒体に対向する対向面を有するスライダと、前記スライダに設けられたヘッド部と、を備え、前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向を有している。
前記スライダは、前記対向面に形成された負圧キャビティと、前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置するリーディングステップ部と、前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップの上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がった第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップの上面に向かって立ち上がった第2段部と、を形成している。
この発明の他の態様に係るディスク装置は、ディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を回転する駆動部と、前記記録媒体に対向する対向面を有するスライダと、上記スライダに設けられたヘッド部と、を具備するヘッドと、前記ヘッドを移動自在に支持するヘッドサスペンションと、を備えている。
前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向を有し、前記スライダは、前記対向面に形成された負圧キャビティと、前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置するリーディングステップ部と、前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップの上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がった第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップの上面に向かって立ち上がった第2段部と、を形成している。
図1は、この発明の実施形態に係るHDDを示す平面図。 図2は、上記HDDにおける磁気ヘッド部分を拡大して示す側面図。 図3は、上記磁気ヘッドのスライダのディスク対向面側を示す斜視図。 図4は、上記スライダのディスク対向面側を示す平面図。 図5は、図4の線A−Aに沿った断面図。 図6は、比較例として、調整凹所を持たない磁気ヘッドのスライダを示す平面図。 図7は、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例に係る磁気ヘッドとについて、ヘッド浮上量を比較して示す図。 図8は、リーディングパッド部に設けられた凹所の形状、凹所の数がことなる5種類の磁気ヘッドスライダを示す平面図。 図9は、前記5種類の磁気ヘッドスライダについて、凹所の深さをパラメータとし、磁気ヘッドの浮上量変動率を示す図。 図10は、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例に係る磁気ヘッドとについて、ディスク内周部での正圧発生分布を示す図。 図11は、本実施形態に係る磁気ヘッドと比較例に係る磁気ヘッドとについて、ディスク外周部での負圧発生分布を示す図。 図12は、この発明の第2の実施形態に係る磁気ヘッドのディスク対向面側を示す平面図。 図13は、この発明の第3の実施形態に係る磁気ヘッドのディスク対向面側を示す平面図。
以下図面を参照しながら、この発明に係るディスク装置をハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)に適用した実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、HDDは、上面の開口した矩形箱状のケース12と、複数のねじによりケースにねじ止めされケースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバーと、を有している。
ケース12内には、記録媒体としての磁気ディスク16、磁気ディスクを支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ18、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド40、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリ22、キャリッジアッセンブリを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、およびヘッドIC等を有する基板ユニット21等が収納されている。
ケース12の底壁外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。このプリント回路基板は、基板ユニット21を介して、スピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッドの動作を制御する。
磁気ディスク16は、上面および下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブの外周に嵌合されているとともに、クランプばね17によってハブ上に固定されている。スピンドルモータ18を駆動することにより、磁気ディスク16は所定の速度、例えば、4200rpmで矢印B方向に回転される。
キャリッジアッセンブリ22は、ケース12の底壁上に固定された軸受部26と、軸受部から延出した複数のアーム32と、を備えている。これらのアーム32は、磁気ディスク16の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部26から同一の方向へ延出している。キャリッジアッセンブリ22は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション38を備えている。サスペンション38は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム32の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション38は対応するアーム32と一体に形成されていてもよい。アーム32およびサスペンション38によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド40とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド40は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダに設けられた記録再生用のヘッド部44とを有し、サスペンション38の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド40は、サスペンション38の弾性により、磁気ディスク16の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。
図1に示すように、キャリッジアッセンブリ22は、軸受部26からアーム32と反対の方向へ延出した支持枠45を有し、この支持枠により、VCM24の一部を構成するボイスコイル47が支持されている。支持枠45は、合成樹脂によりボイスコイル47の外周に一体的に成形されている。ボイスコイル47は、ケース12に固定された一対のヨーク49間に位置し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された図示しない磁石とともにVCM24を構成している。ボイスコイル47に通電することにより、軸受部26の回りでキャリッジアッセンブリ22が回動し、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動および位置決めされる。
ランプロード機構25は、ケース12の底壁に設けられているとともに磁気ディスク16の外側に配置されたランプ51と、各サスペンション38の先端から延出したタブ53と、を備えている。キャリッジアッセンブリ22が、磁気ディスク16の外側の退避位置まで回動する際、各タブ53は、ランプ51に形成されたランプ面と係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッドのアンロード動作を行う。
次に、磁気ヘッド40の構成について詳細に説明する。図3は磁気ヘッドのスライダを示す斜視図、図4はスライダの平面図、図5はスライダの断面図である。
図3ないし図5に示すように、磁気ヘッド40はほぼ直方体状に形成されたスライダ42を有し、このスライダは磁気ディスク16の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS面))43を有している。ディスク対向面43の長手方向を第1方向X、これと直交する幅方向を第2方向Yとする。ディスク対向面43は、第1方向Xに延びた中心軸線Dを有している。
スライダ42は、第1方向Xの長さLが1.25mm以下、例えば、0.85mm、第2方向Yに沿った幅Wが1.0mm以下、例えば、0.7mmに形成され、いわゆるフェムトスライダとして構成されている。
磁気ヘッド40は浮上型のヘッドとして構成され、スライダ42は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流C(図2参照)により浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し常に隙間を保って対向している。ここで、空気流Cの方向は、磁気ディスク16の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク16表面に対し、ディスク対向面43の第1方向Xが空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
ディスク対向面43上には磁気ディスク表面と対向したほぼ矩形状のリーディングステップ部50が突設されている。このリーディングステップ部50は、空気流Cの方向に対し、ディスク対向面43の上流側端部に渡って形成されている。ディスク対向面43上には、ディスク対向面43の各長辺に沿って延びているとともに間隔を置いて対向した一対のサイドステップ部46が突設されている。サイドステップ部46は、リーディングステップ部50からスライダ42の下流端側に延出している。リーディングステップ部50および一対のサイドステップ部46は、スライダ42の中心軸線Dに対して対象に設けられ、全体として、上流側が閉塞され、下流側に向かって開放したほぼU字形状に形成されている。
磁気ヘッド40のピッチ角を維持するため、リーディングステップ部50上には、空気膜によってスライダ42を支えるリーディングパッド52が突設されている。リーディングパッド52は、第2方向Yに沿ってリーディングパッド52の幅方向全域に渡り連続的に延びているとともに、スライダ42の流入側端から下流側にずれた位置に形成されている。
各サイドステップ部46上には、サイドパッド48が形成され、リーディングパッド52に繋がっている。リーディングパッド52およびサイドパッド48はほぼ平坦に形成され、磁気ディスク表面と対向している。
各サイドパッド48には第1凹所56aおよび第2凹所56bが連続して形成されている。第1および第2凹所56a、56bは、磁気ディスク表面に向かって開口しているとともに、ディスク対向面43の流入側端に向かって開口している。第1凹所56aおよび第2凹所56bの各々は矩形状に形成され、第1方向Xとほぼ平行に延びた一対の側縁、およびこれら側縁の延出端同士を繋いでいるとともに第2方向Yとほぼ平行に延びた底縁によって規定されている。
図3および図4に示すように、ディスク対向面43のほぼ中央部には、一対のサイドステップ部46およびリーディングステップ部50によって規定された凹所からなる負圧キャビティ54が形成されている。負圧キャビティ54は、空気流Cの方向に対し、リーディングステップ部50の下流側に形成され、かつ、下流側に向かって開放している。負圧キャビティ54を設けることにより、HDDで実現される全てのヨー角において、ディスク対向面43中心部で負圧を発生させることができる。
スライダ42は、空気流Cの方向に対して、ディスク対向面43の下流側の端部に突出して設けられたトレーリングステップ部58を有している。トレーリングステップ部58は、空気流Cの方向に対して、負圧キャビティ54の下流側に位置し、かつ、ディスク対向面43の第2方向Yほぼ中央に位置している。
図3ないし図5に示すように、トレーリングステップ部58は、ほぼ直方体形状に形成され、上流側に位置した2つの角部が面取りされた形状を有している。トレーリングステップ部58の突出高さ(深さ)は、リーディングステップ部50の突出高さと一致している。トレーリングステップ部58は、磁気ディスク表面と対向した上面58aを有している。
トレーリングステップ部58の上面58aには、空気膜によってスライダ42を支えるトレーリングパッド60が突設されている。トレーリングパッド60は、トレーリングステップ部58の上面58aよりも僅かに高く形成され、リーディングパッド52およびサイドパッド48と同一高さレベルに形成されている。
トレーリングパッド60は、ほぼ矩形状のベース部62、および第2方向Yに沿ってベース部から両側へ延出した一対の翼部64を有している。トレーリングステップ部58において、ベース部62は、流出端側で中心軸線D上に設けられ、第2方向Yのほぼ中央に位置している。各翼部64は、ベース部62から第2方向Yで、かつ、スライダ42の上流端側に僅かに傾斜して延びている。
トレーリングステップ58の上面58aには調整凹所70が形成されている。調整凹所は、空気流Cの方向に関して、トレーリングパッド60の上流側に位置している。調整凹所70は、負圧キャビティ54よりも浅く形成されている。調整凹所70の深さdは、例えば、0<d≦<500(nm)に形成されている。本施形態では、調整凹所70は、スライダ42の中心軸線Dに対して、対象に形成されている。
調整凹所70は、例えば、台形に形成され、トレーリングステップ上面58aの上流側端部の周縁に沿って形成されている。調整凹所70は閉塞した輪郭を有している。すなわち、調整凹所70は、トレーリングステップ58の側面に開口することなく、トレーリングステップ58の上面58a内に位置している。調整凹所70の底面は平坦に形成され、周面は底面に対してほぼ垂直に起立している。
リーディングステップ部50には、この調整凹所70により、第1段部70aおよび第2段部70bが規定されている。第1段部70aは、第1方向Xと交差して延びているとともに、空気流Cに対して、トレーリングステップ58の上面58aから調整凹所70の底に向かって立ち下がっている。本実施形態において、第1段部70aは、台形の調整凹所70の内、上流側に位置した3つの辺により構成されている。第2段部70bは、第1方向Xと交差して延びているとともに第1段部に対して第1方向に離間して位置し、つまり、第1段部の下流側に位置し、空気流Cに対して、調整凹所70の底からトレーリングステップの上面58aに向かって立ち上がっている。
第1段部70aは、第2段部70bに対して空気流Cの上流側に位置し、空気流に応じて負圧を発生させる。第2段部70bは、第1段部70aに対して空気流Cの下流側に位置し、空気流に応じて正圧を発生させる。
図5に示すように、磁気ヘッド40のヘッド部44は、磁気ディスク16に対して情報の記録再生を行う記録素子および再生素子を有している。これら再生素子および記録素子は、空気流Cの方向に対して、スライダ42の下流側端部内に埋め込まれている。再生素子および記録素子は、トレーリングパッド60に形成された図示しないリード/ライトギャップを有している。
以上のように構成されたHDDおよびヘッドサスペンションアッセンブリによれば、磁気ヘッド40は、磁気ディスク16の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。これにより、HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し常に隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド40は、ヘッド部44のリード/ライトギャップが最もディスク表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。
磁気ヘッド40は、スライダ42のディスク対向面43に負圧キャビティ54を設けることにより、HDDで実現される全てのヨー角において、ディスク対向面43中心部で負圧を発生させることができる。また、トレーリングステップ部58に調整凹所70が形成され、この調整凹所70により、第1段部70aおよび第2段部70bが規定されている。第1段部70aは、空気流Cに応じて負圧を発生させ、第2段部70bは、空気流に応じて正圧を発生させる。そのため、磁気ディスク16の内周部と外周部とで周速が異なる場合でも、磁気ディスクの内周部と外周部とでスライダの浮上姿勢の変動を抑制することができる。また、磁気ディスク外周側でのヘッド浮上量を必要以上に上げることなく、ディスク内周側でのヘッド浮上量を大きくすることができる。これにより、安定性および信頼性の向上した磁気ヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置が得られる。
本発明者は、上述した実施形態に係る磁気ヘッド、および比較例に係る磁気ヘッドを用意し、これらの磁気ヘッドについて、磁気ディスクの内周から外周までのスライダの浮上量をシュミレーションした。図6に示すように、比較例に係る磁気ヘッドにおいて、スライダ42のトレーリングステップ部58は調整凹所70を有しておらず、平坦に形成されている。スライダ42の他の構成は、本実施形態に係るスライダ42と同一としている。
シュミレションの結果を図7に示す。なお、解析条件は、ヘッド荷重2.5(gf)、ディスク内周、中間部、外周の周速をそれぞれ6.1(m/s)、9.2(m/s)、12.2(m/s)とした。この図に示すように、比較例に係る磁気ヘッドでは、磁気ディスクの内周に対向する位置(ID)、磁気ディスクの半径方向中間部と対向する位置(MD)、外周に対向する位置(OD)での浮上量がほぼ一定となっている。これに対して、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、周速の遅い磁気ディスク内周側と対向する位置での磁気ヘッド浮上量が、比較例に対して約15%増加し、また、周速の速い磁気ディスク外周側と対向する位置での磁気ヘッド浮上量は、比較例とほぼ同一となっていることがわかる。
また、本発明者は、トレーリングステップ部58に調整凹所70が設けられた磁気ヘッドであって、凹所の大きさおよび凹所の形成数が異なる複数の磁気ヘッド、例えば、図8に示すように、5種類の磁気ヘッドa、b、c、d、eを用意し、これらの磁気ヘッドについて、調整凹所70の深さをパラメータとして、磁気ディスクの内周部と外周部とでの磁気ヘッドの浮上量変動率を比較した。
磁気ヘッドa、b、cは、それぞれトレーリングステップ部58に形成された1つの台形状の調整凹所70を有し、a、b、cの順で、調整凹所の大きさが徐々に大きくなっている。磁気ヘッドdは、それぞれトレーリングステップ部58に形成された2つの矩形状の凹所70を有し、磁気ヘッドeは、それぞれトレーリングステップ部58に形成された3つの矩形状の凹所70を有している。各凹所70は、トレーリングステップ部58の面積よりも小さく形成され、凹所の各辺は、第1方向Xおよび第2方向Yに沿ってそれぞれ延びている。凹所70の各辺により、第2方向Yにそれぞれ延びた第1および第2段部、並びに、第1方向Xにそれぞれ延びた2つの他の段部が形成されている。また、磁気ヘッドdにおける2つの調整凹所70は、スライダ42の中心軸線Dに対して対象に配置されている。同様に、磁気ヘッドeにおける3つの調整凹所70は、スライダ42の中心軸線Dに対して対象に配置されている。
5種類の磁気ヘッドa、b、c、d、eにおいて、調整凹所70を除く他の構成は、前述した実施形態に係る磁気ヘッドと同一である。
図9は、調整凹所70の深さに対する磁気ディスク内周と外周との磁気ヘッド浮上量変動率を示している。図9に示すように、調整凹所70の面積、形状、数に依らず、深さ約500nm程度までの調整凹所70を設けることにより、いずれの磁気ヘッドにおいても、磁気ディスク外周部での磁気ヘッドの浮上量が抑えられ、かつ、磁気ディスク内周部での磁気ヘッドの浮上量が増えることが分かる。
上記のような磁気ヘッドの浮上量プロファイルを改善できるメカニズムについて説明する。一般的に、ディスクの周速やスキュー角に対して配慮していないヘッドの場合、スライダの浮上量は、周速が速く正圧が発生しやすいディスクの外周側では高く、逆に周速が遅く正圧が発生しにくいディスクの内周側では低くなってしまう。しかし、HDDで要求されるヘッドの浮上特性は、これに相反する性能が求められることが多い。そこで、本実施形態では、トレーリングステップ部に調整凹所を設けることにより、周速の遅いディスク内周側では、トレーリングパッドでの正圧の発生を補助する加圧部として作用し、周速の早いディスク外周側では、負圧の発生を増加させて浮上量の増加を抑制している。
本発明者は、図6に示した比較例に係る磁気ヘッドと、本実施形態に係る磁気ヘッドとについて、ディスク対向面での圧力発生分布を検出し比較した。図10(a)、10(b)は、磁気ディスク内周部での、比較例に係る磁気ヘッドおよび本実施形態に係る磁気ヘッドのトレーリングステップ付近での正圧発生分布をそれぞれ示している。図11(a)、11(b)は、磁気ディスク外周部での、比較例に係る磁気ヘッドおよび本実施形態に係る磁気ヘッドのトレーリングステップ付近での負圧発生分布をそれぞれ示している。
これらの図から、トレーリングステップ部に調整凹所を設けた磁気ヘッドでは、比較例に比べて、ディスク内周部での発生正圧が大きく、また、ディスク外周部での発生負圧が増大していることが分かる。すなわち、調整凹所を設けることにより、周速変化に伴い正・負の圧力を制御することができる。その結果、図7で示したように、周速の低いディスク内周側での磁気ヘッドの浮上量を、ディスク外周側に対して約15%上げることができる。
以上のことから、ディスク外周側でのヘッド浮上量を必要以上に上げることなく、ディスク内周側でのヘッド浮上量を大きくし、信頼性および安定性の向上したヘッド、このヘッドを備えたヘッドサスペンションアッセンブリ、およびディスク装置が得られる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
スライダにおけるリーディングステップ部、トレーリングステップ部、各パッドの形状および寸法等は上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。
トレーリングステップ部に形成された調整凹所は、スライダの第1方向と交差する方向に延びた第1段部および第2段部を規定する形状であればよく、台形あるいは矩形状に限らず、円形、楕円形等、他の任意の形状とすることができる。
例えば、図12に示す第2の実施形態によれば、調整凹所70は、ほぼV字形状に形成されている。調整凹所70により規定された第1段部70aは、第1方向Xと交差する方向に延びているとともに、トレーリングステップ部58の上流側の側縁に沿って延びている。調整凹所70により規定された第2段部70bは、第1方向Xと交差する方向に延びているとともに、第1段部70aとほぼ平行に対向している。
図13に示す第3の実施形態によれば、トレーリングステップ58の上面58aに2つの調整凹所70が形成されている。これらの調整凹所70は、それぞれほぼ三角形状に形成され、スライダ42の中心軸線Dに対して、対称に設けられている。各調整凹所70は、第1方向Xと交差する方向に延びた第1段部70aおよび第2方向Yに沿って延びた第2段部70bを規定している。
第2および第3の実施形態において、HDDの他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略した。そして、第2および第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明において、調整凹所の数は、1つないし3つに限らず、必要に応じて増加可能である。更に、第1ないし第3の実施形態において、調整凹所は、スライダの中心軸線Dに対して対象に配置あるいは形成したが、これに限らず、スライダの中心軸線Dに対して非対称の配置はるいは形状としてもよい。この場合において、ヘッドの浮上量プロファイルを改善することができる。
この発明は、フェムトスライダに限らず、ピコスライダ、ペムトスライダ、あるいは、より寸法の大きなスライダにも適用可能である。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 回転自在な記録媒体の表面に対向する対向面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、前記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を備え、
前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
前記スライダは、前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、前記対向面に突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、それぞれ前記対向面に突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングステップ部からスライダの下流端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、前記対向面に突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
前記調整凹所は閉塞した輪郭を有し、上記トレーリングステップ部の上面内に位置し、前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップの上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がった第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップ部の上面に向かって立ち上がった第2段部と、を形成しているヘッド。
(付記2)前記調整凹所は、平坦な底面と、前記底面に対してほぼ垂直に起立しているとともに前記第1段部および第2段部を形成した周面とによって規定されている付記1に記載のヘッド。
(付記3)前記第1段部は、前記第2方向に延びた部分を含み、前記第2段部は、前記第2方向に延びた部分を含んでいる付記1に記載のヘッド。
(付記4)前記スライダは、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面にそれぞれ形成され、前記負圧キャビティよりも浅い複数の調整凹所を備え、前記調整凹所の各々は、前記第1方向と交差する方向に延びているとともに前記第1方向に離間して位置した第1段部および第2段部を規定している付記1に記載のヘッド。
(付記5)ディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、を備えたディスク装置に用いるヘッドサスペンションアッセンブリであって、
前記記録媒体の表面に対向する対向面を有し、前記記録媒体の回転によって上記記録媒体表面と対向面との間に生じる空気流により浮上するスライダと、上記スライダに設けられ上記記録媒体に対し情報の記録再生を行うヘッド部と、を具備したヘッドと、前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに、前記記録媒体の表面に向かうヘッド荷重を前記ヘッドに印加したヘッドサスペンションと、を備え、
前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向、および第1方向と直交する第2方向を有し、
前記スライダは、前記対向面に形成された凹所により規定され負圧を発生させる負圧キャビティと、前記対向面に突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、それぞれ前記対向面に突出して設けられ、前記第1方向に沿って前記リーディングステップ部からスライダの下流端側に延出しているとともに前記第2方向に間隔をおいて互いに対向した一対のサイドステップ部と、前記対向面に突出して設けられているとともに前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
前記調整凹所は閉塞した輪郭を有し、上記トレーリングステップ部の上面内に位置し、前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップの上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がった第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップ部の上面に向かって立ち上がった第2段部と、を形成しているヘッドサスペンションアッセンブリ。
12…ケース、16…磁気ディスク、18…スピンドルモータ
22…キャリッジアッセンブリ、26…軸受部、32…アーム、
38…サスペンション、40…磁気ヘッド、42…スライダ、
43…ディスク対向面、44…ヘッド部、50…リーディングステップ部、
52…リーディングパッド、54…負圧キャビティ、58…トレーリングステップ部、
58a…上面、60…トレーリングパッド、 70…調整凹所、70a…第1段部、
70b…第2段部

Claims (6)

  1. 記録媒体に対向する対向面を有するスライダと、前記スライダに設けられたヘッド部と、を備え、
    前記対向面は空気流の方向に延びた第1方向を有し、
    前記スライダは、前記対向面に形成された負圧キャビティと、前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置するリーディングステップ部と、前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップ部の上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
    前記調整凹所は閉塞した輪郭を有し、上記トレーリングステップ部の上面内に位置し、前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップ部の上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がる第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップ部の上面に向かって立ち上がる第2段部と、を形成しているヘッド。
  2. 前記調整凹所は、平坦な底面と、前記底面に対してほぼ垂直に起立しているとともに前記第1段部および第2段部を形成した周面とによって規定されている請求項1に記載のヘッド。
  3. 前記第1段部および前記第2段部は、前記第1方向と直交する第2方向に延びた部分をそれぞれ含んでいる請求項1に記載のヘッド。
  4. 前記スライダは、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面にそれぞれ形成され、前記負圧キャビティよりも浅い複数の調整凹所を備え、前記調整凹所の各々は、前記第1方向と交差する方向に延びているとともに前記第1方向に離間して位置した第1段部および第2段部を規定している請求項1に記載のヘッド。
  5. ディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を回転する駆動部と、を備えたディスク装置に用いるヘッドサスペンションアッセンブリであって、
    前記記録媒体に対向する対向面を有するスライダと、上記スライダに設けられたヘッド部と、を具備するヘッドと、
    前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持するヘッドサスペンションと、を備え、
    前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向を有し、
    前記スライダは、前記対向面に形成された負圧キャビティと、前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップの上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
    前記調整凹所は閉塞した輪郭を有し、上記トレーリングステップ部の上面内に位置し、前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップ部の上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がる第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップ部の上面に向かって立ち上がる第2段部と、を形成しているヘッドサスペンションアッセンブリ。
  6. ディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対向する対向面を有するスライダと、上記スライダに設けられたヘッド部と、を具備するヘッドと、
    前記記録媒体に対して前記ヘッドを移動自在に支持するヘッドサスペンションと、を備え、
    前記スライダの対向面は前記空気流の方向に延びた第1方向を有し、
    前記スライダは、前記対向面に形成された負圧キャビティと、前記負圧キャビティに対して前記空気流の上流側に位置したリーディングステップ部と、前記負圧キャビティに対して前記空気流の下流側に位置し、前記記録媒体に対向する上面を有したトレーリングステップ部と、前記トレーリングステップ部の上面に突出して設けられたトレーリングパッドと、前記空気流の方向に関して、前記トレーリングパッドの上流側で前記トレーリングステップ部の上面に形成され、前記負圧キャビティよりも浅い調整凹所と、を備え、
    前記調整凹所は閉塞した輪郭を有し、上記トレーリングステップ部の上面内に位置し、前記調整凹所は、前記第1方向と交差して延びているとともに前記トレーリングステップ部の上面から前記調整凹所の底に向かって立ち下がる第1段部と、前記第1方向と交差して延びているとともに前記第1段部に対して前記第1方向に離間して位置し、前記調整凹所の底から前記トレーリングステップ部の上面に向かって立ち上がる第2段部と、を形成しているディスク装置。
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