JP4643115B2 - ヘッドスライダ、記録媒体駆動装置およびヘッドサスペンションアセンブリ - Google Patents

ヘッドスライダ、記録媒体駆動装置およびヘッドサスペンションアセンブリ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気ディスクといった記録媒体を利用して情報を保存する記録媒体駆動装置に関し、特に、いわゆるロードアンロード機構を備えるハードディスク駆動装置(HDD)といった記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードディスク駆動装置(HDD)の分野ではいわゆるロードアンロード機構は広く知られる。一般に、ロードアンロード機構は、ロードビームの前端から前方に延びるロードバーと、磁気ディスクの外側に配置されて、ロードバーの移動経路に沿って傾斜面を規定するランプ部材とを備える。磁気ディスクの静止に先立ってロードバーはランプ部材の傾斜面に乗り上げていく。このロードバーの乗り上げに基づきロードビームの前端は磁気ディスクの表面から徐々に引き離される。こうしてロードビームの前端が磁気ディスクの表面から上昇すると、ヘッドスライダは磁気ディスクの表面から引き離されることができる。
【0003】
こういったヘッドスライダの引き離しにあたっていわゆるリミッタは利用される。このリミッタは、ヘッドスライダを支持するジンバル(またはロードビーム)に接続される。ロードビームの先端が上昇すると、ロードビーム(またはジンバル)の一部にリミッタは係り合う。こうしてロードバーの引き上げ力は物理的にジンバル(またはロードビーム)に伝達される。ジンバル(またはロードビーム)が引き上げられる結果、ヘッドスライダの上昇は達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようなロードアンロード機構ではリミッタの形成にあたって高い加工精度が要求される。リミッタとロードビーム(またはジンバル)との間隔が広すぎると、ロードビームの上昇にも拘わらずリミッタとロードビームとの接触が達成されることができない。したがって、ヘッドスライダは磁気ディスクの表面から引き離されることができない。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、所定のロードバーの乗り上げ高さで確実に記録媒体の表面からヘッドスライダを引き離すことができる記録媒体駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1発明によれば、記録媒体に向かってスライダ本体に加えられる荷重が減少する際にスライダ本体の媒体対向面で生成される浮力は、第1および第2領域に媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で大きく設定されることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0007】
こういったヘッドスライダでは、浮力の不釣り合いに基づきスライダ本体でいわゆるロール角およびピッチ角の増大が意図的に引き起こされることができる。ロール角およびピッチ角の増大は、ヘッドスライダの媒体対向面に生成される浮力や負圧の消失を引き起こす。こうしてヘッドスライダは、媒体対向面に作用する気流の働きだけで記録媒体の表面から引き離されることができる。ここで、ピッチ角とはスライダ本体前後方向の傾斜角をいう。ロール角とは、スライダ本体前後方向に直交するスライダ幅方向の傾斜角をいう。
【0008】
第2発明によれば、記録媒体と、ヘッドサスペンションの前端で記録媒体に向き合わせられるヘッドスライダと、ヘッドサスペンションの前端から前方に延びるロードバーと、記録媒体の外側に配置されて、ロードバーの移動経路に沿って傾斜面を規定するランプ部材とを備え、ヘッドサスペンションから記録媒体に向かってヘッドスライダに加えられる荷重が減少する際にヘッドスライダの媒体対向面で生成される浮力は、第1および第2領域に媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で大きく設定されることを特徴とする記録媒体駆動装置が提供される。ここで、ヘッドサスペンションは例えばロードビームおよびジンバルから構成されればよい。ロードバーおよびランプ部材はいわゆるロードアンロード機構を構成する。
【0009】
いま、記録媒体の静止に先立ってロードバーがランプ部材に受け止められる場面を想定する。ロードバーが傾斜面を登っていくと、ロードバーからヘッドスライダに加えられる荷重すなわち押し付け力は減少する。ロードバーがさらに傾斜面を登っていくと、ヘッドスライダは実質的にヘッドサスペンションの押し付け力から解放される。このとき、浮力の不釣り合いに基づきヘッドスライダでいわゆるロール角およびピッチ角の増大が意図的に引き起こされる。ロール角およびピッチ角の増大は、ヘッドスライダの媒体対向面に生成される浮力や負圧の消失を引き起こす。こうしてヘッドスライダは、いわゆるリミッタの力を借りずに、媒体対向面に作用する気流(圧力)の働きだけで記録媒体の表面から引き離されることができる。ヘッドスライダは所定のロードバーの乗り上げ高さで確実に記録媒体の表面から引き離されることができる。
【0010】
第3発明によれば、空気流入側で媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、空気流出側で媒体対向面に規定される後方空気軸受け面とを備え、前方空気軸受け面は、第1および第2領域に媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置されることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0011】
こういったヘッドスライダでは、前方空気軸受け面および後方空気軸受け面で浮力は生成される。しかも、前方空気軸受け面には後方空気軸受け面に比べて大きな浮力が設定される。ヘッドスライダの浮上姿勢は所定のピッチ角に設定される。ここで、前方空気軸受け面は第1領域に比べて第2領域で空気流出側に偏倚して配置されることから、浮上高さの増大に伴って気流の作用は第1領域側に比べて第2領域側で比較的に持続される。ヘッドスライダのピッチ角によれば、スライダ本体は空気流入側に比べて空気流出側で記録媒体に接近するからである。第1領域側では浮力は早期に減少するものの第2領域側では浮力は維持される。浮力の不釣り合いに基づきスライダ本体ではロール角およびピッチ角の増大が意図的に引き起こされる。ロール角およびピッチ角の増大は、ヘッドスライダの媒体対向面に生成される浮力や負圧の消失を引き起こす。こうしてヘッドスライダは、いわゆるリミッタの力を借りずに、媒体対向面に作用する気流の働きだけで記録媒体の表面から引き離されることができる。
【0012】
第4発明によれば、空気流入側で媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、空気流出側で媒体対向面に規定される後方空気軸受け面とを備え、前方空気軸受け面の空気流出側端は、第1および第2領域に媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置されることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0013】
こういったヘッドスライダでは、前述と同様に、前方空気軸受け面の空気流出側端は第1領域に比べて第2領域で空気流出側に偏倚して配置されることから、浮上高さの増大に伴って気流の作用は第1領域側に比べて第2領域側で比較的に持続される。第1領域側では浮力は早期に減少するものの第2領域側では浮力は維持される。浮力の不釣り合いに基づきスライダ本体ではロール角およびピッチ角の増大が意図的に引き起こされる。ロール角およびピッチ角の増大は、ヘッドスライダの媒体対向面に生成される浮力や負圧の消失を引き起こす。こうしてヘッドスライダは、いわゆるリミッタの力を借りずに、媒体対向面に作用する気流の働きだけで記録媒体の表面から引き離されることができる。
【0014】
第5発明によれば、空気流入側で媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、空気流出側で媒体対向面に規定される後方空気軸受け面とを備え、前方空気軸受け面の空気流入側端は、第1および第2領域に媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置されることを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0015】
こういったヘッドスライダでは、前述と同様に、前方空気軸受け面の空気流入側端は第1領域に比べて第2領域で空気流出側に偏倚して配置されることから、浮上高さの増大に伴って気流の作用は第1領域側に比べて第2領域側で比較的に持続される。第1領域側では浮力は早期に減少するものの第2領域側では浮力は維持される。浮力の不釣り合いに基づきスライダ本体ではロール角およびピッチ角の増大が意図的に引き起こされる。ロール角およびピッチ角の増大は、ヘッドスライダの媒体対向面に生成される浮力や負圧の消失を引き起こす。こうしてヘッドスライダは、いわゆるリミッタの力を借りずに、媒体対向面に作用する気流の働きだけで記録媒体の表面から引き離されることができる。
【0016】
いずれの場合でも、以上のようなヘッドスライダは例えばヘッドサスペンションアセンブリに組み込まれることができる。ヘッドサスペンションアセンブリには、例えば、ロードビームと、ロードビームの前端から前方に延びるロードバーとが組み込まれればよい。ロードビームおよびロードバーは共通の素材から一体に形成されてもよい。ロードビームには、ヘッドスライダを受け止めるジンバルが固定されればよい。
【0017】
いずれの場合でも、こういったヘッドサスペンションアセンブリはハードディスク駆動装置(HDD)といった記録媒体駆動装置に組み込まれて使用されることができる。記録媒体駆動装置には、その他、記録媒体や、記録媒体の外側に配置されてロードバーの移動経路に沿って傾斜面を規定するランプ部材が組み込まれればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0019】
図1は磁気記録媒体駆動装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を概略的に示す。このHDD11は、例えば平たい直方体の内部空間を区画する箱形の筐体本体12を備える。収容空間には、記録媒体としての1枚以上の磁気ディスク13が収容される。磁気ディスク13はスピンドルモータ14の回転軸に装着される。スピンドルモータ14は例えば4200rpmや5400rpm、7200rpm、10000rpmといった高速度で磁気ディスク13を回転させることができる。筐体本体12には、筐体本体12との間で収容空間を密閉する蓋体すなわちカバー(図示されず)が結合される。
【0020】
収容空間にはヘッドアクチュエータ15がさらに収容される。このヘッドアクチュエータ15は、垂直方向に延びる支軸16に回転自在に連結される。ヘッドアクチュエータ15は、支軸16から水平方向に延びる複数のアクチュエータアーム17と、各アクチュエータアーム17の先端に取り付けられてアクチュエータアーム17から前方に延びるヘッドサスペンションアセンブリ18とを備える。アクチュエータアーム17は磁気ディスク13の表面および裏面ごとに設置される。
【0021】
ヘッドサスペンションアセンブリ18はロードビーム19を備える。ロードビーム19はいわゆる弾性屈曲域でアクチュエータアーム17の前端に連結される。弾性屈曲域の働きで、ロードビーム19の前端には磁気ディスク13の表面に向かって所定の押し付け力が作用する。ロードビーム19の前端には浮上ヘッドスライダ21が支持される。浮上ヘッドスライダ21は、ロードビーム19に固定されるジンバル(図示されず)に姿勢変化自在に受け止められる。
【0022】
アクチュエータアーム17は、図1から明らかなように、磁気ディスク13の静止時に所定の静止位置に位置決めされる。この静止位置では、ヘッドサスペンションアセンブリ18の先端は磁気ディスク13の外縁よりも外側に位置決めされる。アクチュエータアーム17は静止位置から支軸16回りで揺動する。こうしてアクチュエータアーム17が支軸16回りで揺動すると、ヘッドサスペンションアセンブリ18の先端は最内周記録トラックと最外周記録トラックとの間でデータゾーンを横切ることができる。アクチュエータアーム17の揺動は例えばボイスコイルモータ(VCM)といった動力源22の働きを通じて実現されればよい。
【0023】
磁気ディスク13の回転に基づき磁気ディスク13の表面で気流が生成されると、後述されるように、気流の働きで浮上ヘッドスライダ21には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とロードビーム19の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク13の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ21は浮上し続けることができる。こうした浮上ヘッドスライダ21の浮上中に、前述のようにアクチュエータアーム17が揺動すると、浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13上の所望の記録トラックに位置決めされることができる。アクチュエータアーム17が静止位置に位置決めされると、浮上ヘッドスライダ21は最外周記録トラックを越えて磁気ディスク13から外れた位置に到達する。
【0024】
ロードビーム19の前端には、ロードビーム19の前端からさらに前方に延びるロードバー23が固定される。ロードバー23は、アクチュエータアーム17の揺動に基づき磁気ディスク13の半径方向に移動することができる。ロードバー23の移動経路上には磁気ディスク13の外側でランプ部材24が配置される。アクチュエータアーム17が静止位置に位置決めされると、ランプ部材24はロードバー23を受け止めることができる。ロードバー23およびランプ部材24は、協働していわゆるロードアンロード機構を構成する。
【0025】
図2に示されるように、ランプ部材24は、筐体本体12の底板に例えばねじ留めされる取り付け台(図示されず)から水平方向に磁気ディスク13の回転軸に向かって延びるアーム部材25を備える。アーム部材25には、最外周記録トラックの外側で磁気ディスク13の表裏の非データゾーンに向き合う例えば1対の滑り台26が一体に形成される。各滑り台26には、磁気ディスク13の半径方向外側に向かうにつれて磁気ディスク13の表面から徐々に遠ざかる傾斜面27が規定される。この傾斜面27はロードバー23の移動経路上に位置決めされる。
【0026】
いま、磁気ディスク13の回転が停止する場面を想定する。情報の書き込みや読み出しが完了すると、動力源22は静止位置に向けて順方向にアクチュエータアーム17を駆動する。浮上ヘッドスライダ21が最外周記録トラックを越えて非データゾーンすなわちランディングゾーンに向き合うと、ロードバー23は滑り台26の傾斜面27に接触する。さらにアクチュエータアーム17が揺動すると、ロードバー23は傾斜面27を登っていく。ロードバー23が傾斜面27を登るにつれて、浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13の表面から徐々に遠ざかっていく。こうしてロードバー23はランプ部材24に受け止められる。アクチュエータアーム17が完全に静止位置に位置決めされると、ロードバー23は窪み28に受け入れられる。磁気ディスク13の回転は停止する。こうしてロードバー23はランプ部材24上に保持されることから、無風状態にも拘わらず、磁気ディスク13に対する浮上ヘッドスライダ21の衝突や接触は回避されることができる。
【0027】
HDD11が情報の書き込みや読み出しといった指令を受け取ると、まず、磁気ディスク13の回転が始まる。磁気ディスク13の回転が定常状態に達すると、動力源22は前述の順方向とは反対の逆方向にアクチュエータアーム17を駆動し始める。ロードバー23は窪み28から傾斜面27に向かって進んでいく。さらにアクチュエータアーム17が揺動すると、ロードバー23は傾斜面27を下っていく。
【0028】
こうしてロードバー23が傾斜面27を下っていく間に浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13の表面に向き合う。浮上ヘッドスライダ21には、磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流に基づき浮力が付与される。その後、アクチュエータアーム17がさらに揺動すると、ロードバー23は傾斜面27すなわちランプ部材24から離脱する。磁気ディスク13が定常状態で回転する結果、ランプ部材24に支えられなくても浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13の表面から浮上し続けることができる。
【0029】
図3は本発明の一具体例に係る浮上ヘッドスライダ21の構造を詳細に示す。この浮上ヘッドスライダ21は、例えば平たい直方体に形成されるスライダ本体31を備える。このスライダ本体31は媒体対向面すなわち浮上面で磁気ディスク13に向き合う。媒体対向面には平坦なベース面32すなわち基準面が規定される。磁気ディスク13が回転すると、スライダ本体31の前端から後端に向かって浮上面には気流33が作用する。スライダ本体31は、例えばAl−TiC(アルチック)製の母材と、この母材の空気流出側端面に積層されるAl(アルミナ)膜とで構成されればよい。
【0030】
スライダ本体31には、前述の気流33の上流側すなわち空気流入側でベース面32から立ち上がる1筋のフロントレール34が形成される。このフロントレール34は、ベース面32上に所定の厚み(例えば1.5〜2.0μm程度)で広がりつつ、ベース面32の空気流入端に沿ってスライダ幅方向に延びる。
【0031】
同様に、スライダ本体31には、気流の下流側すなわち空気流出側でベース面32から立ち上がる1対のリアレール35a、35bが形成される。リアレール35a、35bはスライダ幅方向に並列に配置される。リアレール35a、35b同士の間には気流33の流通路が区画される。各リアレール35a、35bは、ベース面32上にフロントレール34と同一の厚みで広がりつつベース面32の空気流出端に向かって延びる。
【0032】
フロントレール34の頂上面には、スライダ幅方向に延びる1対の前方空気軸受け面(ABS)36a、36bが規定される。個々の前方空気軸受け面36a、36bの空気流入端ではフロントレール34の頂上面に段差37が形成される。こうして段差37が形成されると、フロントレール34の頂上面には、前方空気軸受け面36a、36bよりも低いレベルで広がる低レベル面38が規定される。磁気ディスク13の回転時、磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流は低レベル面38から段差37を伝って前方空気軸受け面36a、36bに導かれる。段差37の働きを通じて前方空気軸受け面36a、36bでは大きな正圧すなわち浮力が生成される。
【0033】
2つのリアレール35a、35bの頂上面には第1および第2後方空気軸受け面39a、39bがそれぞれ規定される。第1後方空気軸受け面39aの空気流入端ではリアレール35aの頂上面に段差41が形成される。同様に、第2後方空気軸受け面39bの空気流入端ではリアレール35bの頂上面に段差42が形成される。こうして段差41、42が形成されると、2つのリアレール35a、35bの頂上面には、第1および第2後方空気軸受け面39a、39bよりも低いレベルでそれぞれ広がる低レベル面43、44が規定される。磁気ディスク13の回転時、磁気ディスク13の表面に沿って生成される気流は低レベル面43、44から段差41、42を伝って第1および第2後方空気軸受け面39a、39bに導かれる。段差41、42の働きを通じて第1および第2後方空気軸受け面39a、39bでは大きな正圧すなわち浮力が生成される。
【0034】
フロントレール34のスライダ幅方向両端には、スライダ本体31のベース面32から立ち上がって、空気流出端に向かって延びる1対のサイドレール45が接続される。こうしたサイドレール45によれば、磁気ディスク13の回転時にフロントレール34に正面から衝突する気流はフロントレール34のスライダ幅方向両端を回り込んでフロントレール34の背後に入り込むことはできない。したがって、フロントレール34に沿って流れる気流33は容易にディスク面鉛直方向に広がることができる。こうした気流の急激な広がりに基づき負圧は生成される。この負圧が前述の浮力に釣り合うと、スライダ本体31の浮上量は規定される。1対のサイドレール45と1対のリアレール35a、35bとの間には間隙46が区画される。これらの間隙46によれば、フロントレール34をスライダ幅方向両側から迂回する気流はリアレール35a、35b同士の間に導かれる。サイドレール45は、例えば前方空気軸受け面36a、36bと同一なレベルで広がる頂上面を規定すればよい。
【0035】
スライダ本体31には読み出し書き込みヘッド素子47が搭載される。この読み出し書き込みヘッド素子47はスライダ本体31のアルミナ膜内に埋め込まれる。読み出し書き込みヘッド素子47の読み出しギャップや書き込みギャップは第1後方気軸受け面39aで露出する。読み出し書き込みヘッド素子47には、例えば、薄膜コイルパターンを利用した薄膜磁気ヘッドといった書き込み素子や、巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果素子(TMR)といった読み取り素子が採用されればよい。
【0036】
この浮上ヘッドスライダ21では、2つの後方空気軸受け面39a、39bに比べて前方空気軸受け面36a、36bで大きな正圧すなわち浮力が生成される。したがって、スライダ本体31が磁気ディスク13の表面から浮上すると、スライダ本体31はピッチ角αの傾斜姿勢で維持されることができる。ここで、ピッチ角αとは、気流33の流れ方向に沿ったスライダ本体前後方向の傾斜角をいう。ピッチ角αの働きに基づきスライダ本体31の空気流入側側端よりも空気流出側端でスライダ本体31と磁気ディスク13の表面との距離は縮小する。
【0037】
図3から明らかなように、フロントレール34やリアレール35bには、低レベル面38、44から立ち上がる吸着防止突起(パッド)48が形成される。これら吸着防止突起48は、前方空気軸受け面36a、36bや第1および第2後方空気軸受け面39a、39bよりも高い頂上面を規定する。こうした吸着防止突起48によれば、たとえ磁気ディスク13の表面にスライダ本体31が接触しても、前方空気軸受け面36a、36bや第1および第2後方空気軸受け面39a、39bは磁気ディスク13の表面に接触することはない。スライダ本体31と磁気ディスク13との接触面積は最小限に抑え込まれる。磁気ディスク13の表面に広がる潤滑剤すなわち潤滑油膜からスライダ本体31に作用する吸着力(メニスカス効果)は著しく弱められる。
【0038】
この浮上ヘッドスライダ21では、例えば図4から明らかなように、いわゆる前後方向中心線51に基づき媒体対向面すなわち浮上面が第1および第2領域52a、52bに二等分される。第2領域52b側の前方空気軸受け面36aの空気流入側端は第1領域52a側の前方空気軸受け面36bの空気流入側端よりも空気流出側に偏倚して配置される。同様に、第2領域52b側の前方空気軸受け面36aの空気流出側端は第1領域52a側の前方空気軸受け面36bの空気流出側端よりも空気流出側に偏倚して配置される。こうして第2領域52b側の前方空気軸受け面36aは第1領域52a側の前方空気軸受け面36bよりも空気流出側に偏倚して配置される。こうした配置によれば、磁気ディスク13に向かってロードビーム19からスライダ本体31に加えられる荷重すなわち押し付け力が減少する際に、スライダ本体31の媒体対向面で生成される浮力は第1領域52a側よりも第2領域52b側で大きく設定されることができる。
【0039】
ここで、前後方向中心線51は例えば矩形のベース面32の対称軸で構成されればよい。その他、前後方向中心線51は少なくともスライダ本体31の空気流入側端の中央を通過すると同時にスライダ本体31の空気流出側端の中央を通過すればよい。図示されるように読み出し書き込みヘッド素子47を露出させる第1後方空気軸受け面39a側が第2領域52bに設定されてもよく、第1後方空気軸受け面39a側が第1領域52aに設定されてもよい。
【0040】
いま、磁気ディスク13の静止に先立ってロードバー23がランプ部材24に受け止められる場面を想定する。ロードバー23が傾斜面27を登っていくと、ロードバー23から浮上ヘッドスライダ21に加えられる荷重すなわち押し付け力は減少する。ロードバー23がさらに傾斜面27を登っていくと、ロードビーム19上のディンプル(ドーム状突起)はジンバルの背後から離れる。前述の浮上ヘッドスライダ21では第1領域52a側の前方空気軸受け面36bに比べて第2領域52b側の前方空気軸受け面36aが空気流出側に偏倚して配置されることから、浮上高さの増大に伴って気流の作用は第1領域52a側の前方空気軸受け面36bに比べて第2領域52b側の前方空気軸受け面36aで比較的に持続される。浮上ヘッドスライダ21のピッチ角αによれば、スライダ本体31は空気流入側に比べて空気流出側で磁気ディスク13に接近するからである。第1領域52a側の前方空気軸受け面36bでは浮力は早期に減少するものの、第2領域52b側の前方空気軸受け面36aでは浮力は維持される。浮力の不釣り合いに基づきスライダ本体31ではいわゆるロール角およびピッチ角αの増大が意図的に引き起こされる。こうしてロール角およびピッチ角αが急激に増大する結果、いわゆるリミッタの力を借りずに浮上ヘッドスライダ21は比較的に簡単に磁気ディスク13の表面から引き離されることができる。このように媒体対向面に作用する気流の働きに基づき浮上ヘッドスライダ21が磁気ディスク13の表面から引き離されることから、浮上ヘッドスライダ21は確実に所定のロードバーの乗り上げ高さで磁気ディスク13の表面から引き離されることができる。ここで、ロール角とは、気流33の流れ方向に直交するスライダ幅方向の傾斜角をいう。
【0041】
本発明者は前述の浮上ヘッドスライダ21の特性を検証した。検証にあたって、本発明者は、シミュレーションに基づき、媒体対向面で生成される正圧分布と負圧分布とで中心の移動軌跡を観察した。図5に示されるように、ロードビーム19からの荷重が減少すると、浮上ヘッドスライダ21では矩形のベース面32の中心から対角線に沿って正圧すなわち浮力の移動軌跡54が確認された。移動軌跡55から明らかなように、負圧分布の中心はほとんど移動しなかった。同時に、本発明者は、図6に示されるように、比較例に係る浮上ヘッドスライダ56の特性を検証した。この浮上ヘッドスライダ56では、前方空気軸受け面36aの空気流出側端は前方空気軸受け面36bの空気流出側端よりも空気流入側に偏倚して配置された。この比較例に係る浮上ヘッドスライダ56では、矩形のベース面32の中心からほぼ前後方向中心線に沿って正圧の移動軌跡57は確認された。移動軌跡58から明らかなように、負圧分布の中心はほとんど移動しなかった。
【0042】
続いて本発明者は浮上ヘッドスライダ21、56のロール角の変化を観察した。図7から明らかなように、ロードバー23がランプ部材24の傾斜面27を登っていくと、浮上ヘッドスライダ21、56のロール角はわずかながら徐々に増大していく(閾値A〜閾値B)。ロードバー23が所定の高さ(閾値B)に到達すると、ロードビーム19上のディンプルはジンバルの背後から離れる。このとき、浮上ヘッドスライダ21では著しくロール角が増大する。その一方で、比較例に係る浮上ヘッドスライダ56ではロール角の増大は微小範囲に留まる。前述のようにロードビーム19からの荷重の減少時に正圧分布に非対称性が確立されると、浮上ヘッドスライダのロール角が著しく増大することが確認された。
【0043】
同時に本発明者は浮上ヘッドスライダ21、56のピッチ角の変化を観察した。図8から明らかなように、ロードバー23がランプ部材24の傾斜面27を登っていくと、浮上ヘッドスライダ21、56のピッチ角はわずかながら徐々に増大していく(閾値A〜閾値B)。ロードバー23が所定の高さ(閾値B)に到達すると、浮上ヘッドスライダ21では急激にピッチ角αが増大することが確認された。その一方で、比較例に係る浮上ヘッドスライダ56では、ロードビーム19からの荷重が閾値Bから減少するにつれてピッチ角αは増大するものの、浮上ヘッドスライダ21よりも著しく大きく荷重が減少しない限りピッチ角αの増大は達成されることはできない。浮上ヘッドスライダ21ではロール角の増大とともにピッチ角αは著しく増大することが確認された。
【0044】
さらに本発明者は浮上ヘッドスライダ21、56の正圧(浮力)の変化を観察した。図9から明らかなように、ロードバー23が所定の高さ(閾値B)に到達すると、浮上ヘッドスライダ21では瞬時に正圧は消失することが確認された。正圧が消失した時点で浮上ヘッドスライダ21は磁気ディスク13の表面から完全に引き離される。比較例に係る浮上ヘッドスライダ56では、浮上ヘッドスライダ56が磁気ディスク13の表面から完全に引き離されるまでにロードビーム19からの荷重は一層大きく減少しなければならなかった。すなわち、浮上ヘッドスライダ56に作用する気流の働きだけで浮上ヘッドスライダ56は磁気ディスク13の表面から引き離されることはできない。同様に、本発明者は浮上ヘッドスライダ21、56の負圧の変化を観察した。図10から明らかなように、ロードバー23が所定の高さ(閾値B)に到達すると、浮上ヘッドスライダ21では瞬時に負圧は消失することが確認された。図9および図10の比較から明らかなように、ロードビーム19からの荷重の減少に基づけば、負圧に比べて正圧は大きく変化することは確認されることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ヘッドスライダは所定のロードバーの乗り上げ高さで確実に記録媒体の表面から引き離されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 記録媒体駆動装置の一具体例すなわちハードディスク駆動装置(HDD)の構造を概略的に示す平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った拡大部分断面図である。
【図3】 一具体例に係る浮上ヘッドスライダの構造を概略的に示す拡大斜視図である。
【図4】 前方空気軸受け面(ABS)の配置を概略的に示す媒体対向面の平面図である。
【図5】 本実施形態に係る浮上ヘッドスライダで正圧分布および負圧分布の中心の移動軌跡を概略的に示す媒体対向面の平面図である。
【図6】 比較例に係る浮上ヘッドスライダで正圧分布および負圧分布の中心の移動軌跡を概略的に示す媒体対向面の平面図である。
【図7】 荷重すなわち押し付け力の減少に基づくヘッドスライダのロール角の変化を示すグラフである。
【図8】 荷重すなわち押し付け力の減少に基づくヘッドスライダのピッチ角の変化を示すグラフである。
【図9】 荷重すなわち押し付け力の減少に基づくヘッドスライダの正圧の変化を示すグラフである。
【図10】 荷重すなわち押し付け力の減少に基づくヘッドスライダの負圧の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
11 記録媒体駆動装置(ハードディスク駆動装置)、13 記録媒体(磁気ディスク)、18 ヘッドサスペンションアセンブリ、19 ロードビーム(ヘッドサスペンションの1構成要素)、21 ヘッドスライダ、23 ロードバー、24 ランプ部材、27 傾斜面、31 スライダ本体、36a 前方空気軸受け面、36b 前方空気軸受け面、39a 後方空気軸受け面、39b 後方空気軸受け面、51 前後方向中心線、52a 第1領域、52b 第2領域。

Claims (3)

  1. 空気流入端から空気流出端に向かって延びる前後方向中心線に基づき矩形の媒体対向面を第1および第2領域に二等分するスライダ本体と、空気流入側で矩形の媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、空気流出側で前記媒体対向面に規定される後方空気軸受け面と、を備え、
    前記前方空気軸受け面の空気流出側端は、第1および第2領域に前記媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置され、前記前方空気軸受け面の空気流入側端は、前記第1領域側よりも前記第2領域側で空気流出側に偏倚して配置され、
    ヘッドサスペンションがランプ部材から解放される際に、第1および第2領域はスライダ本体の所定のロール角を維持する正圧を保持し、ランプ部材に沿ったヘッドサスペンションの移動に基づき記録媒体に向かってスライダ本体に加えられる荷重が減少する際に、第2領域で第1領域の正圧よりも大きな正圧が生成されることで正圧分布の中心が媒体対向面の中心から対角線に沿って媒体対向面の角に向かって移動し、この正圧分布の中心の移動に基づき、所定のロール角からスライダ本体のロール角が増大する
    ことを特徴とするヘッドスライダ。
  2. 記録媒体と、ヘッドサスペンションの前端で記録媒体に向き合わせられて、空気流入端から空気流出端に向かって延びる前後方向中心線に基づき矩形の媒体対向面を第1および第2領域に二等分するスライダ本体と、空気流入側で矩形の媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、空気流出側で前記媒体対向面に規定される後方空気軸受け面と、を有していて、前記前方空気軸受け面の空気流出側端は、第1および第2領域に前記媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置され、前記前方空気軸受け面の空気流入側端は、前記第1領域側よりも前記第2領域側で空気流出側に偏倚して配置されるヘッドスライダと、
    ヘッドサスペンションの前端から前方に延びるロードバーと、
    記録媒体の外側に配置されて、ロードバーの移動経路に沿って傾斜面を規定するランプ部材と
    を備え、
    ヘッドサスペンションがランプ部材から解放される際に、第1および第2領域はスライダ本体の所定のロール角を維持する正圧を保持し、ランプ部材の傾斜面に沿ったヘッドサスペンションの移動に基づきヘッドサスペンションから記録媒体に向かってヘッドスライダに加えられる荷重が減少する際に、第2領域で第1領域の正圧よりも大きな正圧が生成されることで正圧分布の中心が媒体対向面の中心から対角線に沿って媒体対向面の角に向かって移動し、この正圧分布の中心の移動に基づき、所定のロール角からスライダ本体のロール角が増大する
    ことを特徴とする記録媒体駆動装置。
  3. ロードビームと、
    ロードビームの前端から前方に延びるロードバーと、
    空気流入端から空気流出端に向かって延びる前後方向中心線に基づき矩形の媒体対向面を第1および第2領域に二等分するものであって、ロードビーム上に支持されるヘッドスライダと、
    ヘッドスライダの空気流入側で矩形の媒体対向面に規定される前方空気軸受け面と、
    ヘッドスライダの空気流出側で前記媒体対向面に規定されて、前方空気軸受け面よりも空気流出側に配置される後方空気軸受け面と、
    を備え、
    前記前方空気軸受け面の空気流出側端は、第1および第2領域に前記媒体対向面を二等分する前後方向中心線の第1領域側よりも第2領域側で空気流出側に偏倚して配置され、前記前方空気軸受け面の空気流入側端は、前記第1領域側よりも前記第2領域側で空気流出側に偏倚して配置される、
    ことを特徴とするヘッドサスペンションアセンブリ。
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