JP2000200470A - ディスクカ―トリッジ - Google Patents

ディスクカ―トリッジ

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JP2000200470A
JP2000200470A JP143299A JP143299A JP2000200470A JP 2000200470 A JP2000200470 A JP 2000200470A JP 143299 A JP143299 A JP 143299A JP 143299 A JP143299 A JP 143299A JP 2000200470 A JP2000200470 A JP 2000200470A
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JP
Japan
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disk
magnetic disk
liner
cartridge
cartridge body
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Withdrawn
Application number
JP143299A
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English (en)
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Koichi Ishibashi
浩一 石橋
Norio Sugawara
典夫 菅原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カートリッジ本体に収納された磁気ディスクの
保護を図り安定した状態で回転することができる。 【解決手段】 磁気ディスク5を回転可能に収納する上
下ハーフ2,3とからなり、磁気ディスク5の信号記録
領域の一部を径方向に亘って外方に臨ませる記録再生用
開口部26,27が設けられるとともに、磁気ディスク
5に取り付けられたセンタコア8を外方に臨ませる中央
開口部25が設けられたカートリッジ本体4と、磁気デ
ィスク5を挟むようにカートリッジ本体4の相対向する
内面に配設されるライナ49,51とを備え、ライナ4
9,51は、カートリッジ本体4の内面に接着される接
着部54,55と、カートリッジ本体4の相対向する内
面から遊離可能な非接着部56,57とからなり、非接
着部54,55の中心角θが15゜〜45゜の範囲に設
定されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心部に回転操作
機構へのクランプを行うためのクランプ部が設けられた
磁気ディスク等のディスク状記録媒体を収納したディス
クカートリッジに関し、特に、ディスク状記録媒体を収
納したカートリッジ本体の内面に、ディスク状記録媒体
を保護するためのライナを配設したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上下一対のハーフを突き合わせ結
合して構成したカートリッジ本体に、可撓性を有するデ
ィスク基板に磁性層を形成した磁気ディスクを回転可能
に収納したディスクカートリッジが用いられている。
【0003】このディスクカートリッジは、カートリッ
ジ本体に収納した磁気ディスクのクリーニングを行うと
ともに、磁気ディスクの保護を図るため、カートリッジ
本体を構成する上下ハーフの各内面に不織布等からなる
ライナを配設している。上ハーフの内面側に配設される
ライナは、上ハーフの内面に櫛歯状に形成された複数の
突条部によってその一部が磁気ディスク側に持ち上げら
れている。また、下ハーフの内面側に配設されたライナ
は、上ハーフに設けた突条部と対向するように下ハーフ
の内面側に配設された薄い板バネにより形成されたリフ
タによって一部が磁気ディスク側に持ち上げられてい
る。すなわち、上下ハーフの内面にそれぞれ配設された
ライナは、その一部が突条部とリフタとにより互いに近
接する方向に膨出され、この膨出された部分が磁気ディ
スクの信号記録面に接触するようにされている。
【0004】このように構成されたディスクカートリッ
ジは、ディスク記録再生装置に装着されカートリッジ本
体に収納された磁気ディスクがディスク記録再生装置に
設けたディスク回転駆動機構にクランプされて回転駆動
されると、ライナの膨出された部分が回転する磁気ディ
スクに接触し、磁気ディスクに付着した塵埃の除去を行
う。ライナの膨出された以外の面積の広い部分は、磁気
ディスクの信号記録面が剛性の高いカートリッジ本体の
内面に直接接触し損傷を受けることを防止するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにライナを磁気ディスクに積極的に接触させることに
より、磁気ディスクに付着した塵埃の除去を行うように
したディスクカートリッジにあっては、磁気ディスクか
ら除去した塵埃がライナに絡め取られ、ライナに付着さ
れた状態となる。この状態で磁気ディスクが回転する
と、ライナに付着された塵埃によって磁気ディスクが損
傷されてしまうおそれがある。
【0006】上述したディスクカートリッジは、突条部
及びリフタによってライナの一部を膨出させて常時磁気
ディスクに接触させているので、磁気ディスクを回転駆
動するときの負荷が大きくなる。したがって、このよう
なディスクカートリッジを用いるディスク記録再生装置
は、磁気ディスクの安定した回転を保証するため、ディ
スク回転駆動機構を構成する駆動モータは大きな駆動ト
ルクを発生し得る大型のものを用いる必要がある。
【0007】また、上述のディスクカートリッジでは、
カートリッジ本体を構成する上下ハーフが反りなどの変
形を生じると、突条部及ぴリフタによってライナを磁気
ディスクに大きな力により接触させる状態が発生し、磁
気ディスクを回転駆動するときの負荷が一層大きくな
る。磁気ディスクの負荷が大きくなると駆動トルクも大
きくなり、ディスク回転駆動機構を構成する駆動モータ
に大きな負担がかかり、磁気ディスクの安定した回転を
行うことができなくなってしまう。
【0008】ところで、記録容量の高容量化が図られる
磁気ディスクは、回転速度が高められている。例えば、
直径を3.5インチとなし、記録容量を200メガバイ
ト以上とした磁気ディスクは、3000rpm以上の回
転速度で回転される。磁気ディスクの回転速度が速くな
ると、磁気ディスクとこの磁気ディスクに接触するライ
ナ間の摩擦力も大きくなり、この摩擦力によって磁気デ
ィスクの信号記録面を損傷させてしまうおそれもある。
そして、磁気ディスクを高速で回転するためには、ディ
スク回転駆動機構の駆動モータの回転速度を上げる必要
がある。駆動モータは、回転速度が高くなると駆動トル
クが小さくなり、磁気ディスクに加わる負荷が僅かでも
大きくなると安定した回転駆動ができなくなり、磁気デ
ィスクを所定の回転速度で回転させることができなくな
る。そして、磁気ディスクに対し、良好な記録再生特性
をもって情報信号の記録再生を行うことができなるおそ
れがある。
【0009】そこで、本発明は、カートリッジ本体に収
納されたディスク状記録媒体の保護を図り安定した状態
で回転することができるディスクカートリッジを提供す
ることを目的とする。
【0010】また、本発明は、高速で回転されるディス
ク状記録媒体の安定した回転を実現しながら、ディスク
状記録媒体を収納したカートリッジ本体に発生する塵埃
の確実なクリーニングを行うとともに、ディスク状記録
媒体の確実な保護を図ることができるディスクカートリ
ッジを提供することを目的とする。
【0011】さらに、本発明は、ディスク回転駆動機構
を構成する駆動モータに大きな負荷を与えることなくデ
ィスク状記録媒体の安定した回転を行うことができるデ
ィスクカートリッジを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクカ
ートリッジは、上述のような課題を解決すべく、内部に
ディスク状記録媒体が回転可能に収納され、このディス
ク状記録媒体の信号記録領域の一部を径方向に亘って外
方に臨ませる記録再生用開口部と下面側中央部にディス
ク状記録媒体に設けられたクランプ部を外方に臨ませる
中央開口部とが設けられたカートリッジ本体を有する。
このカートリッジ本体のディスク状記録媒体の主面と対
向する内面には、少なくともディスク状記録媒体の信号
記録領域に対応してディスク状記録媒体をクリーニング
するライナが配設される。ライナは、少なくとも一方の
面にカートリッジ本体の内面に接着するための感熱接着
層が設けられる。そして、ライナは、内外周に亘って感
熱記録層がカートリッジ本体の内面に接着される接着部
が周回り方向に複数設けられ、これら接着部間にカート
リッジ本体の内面から遊離可能な非接着部が設けられて
なる。非接着部は、中心角が15゜〜45゜の範囲とな
るように形成される。非接着部は、等間隔に設けられる
ことで、ディスク状記録媒体を安定した状態で回転させ
ることができる。このようなディスクカートリッジは、
ディスク状記録媒体が回転操作されると、非接着部が撓
み変形し、ディスク状記録媒体の信号記録領域に接触
し、信号記録領域に付着した塵挨を払拭する。
【0013】また、カートリッジ本体の非接着部が対向
する内面の少なくとも一部は、ディスク状記録媒体等の
加重が加わり、非接着部が上下ハーフの内面に接着し上
下ハーフの内面からの遊離が阻害されることを防止する
ため、粗面とされてなる。
【0014】具体的に、ライナは、それぞれ径方向に複
数分割されてなり、それぞれのライナに設けられる非接
着部は、ライナの中心を挟んで互いに対向する位置に設
けられ、また、非接着部は、上下ハーフが突き合わされ
たとき、相対向する位置に設けられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたディス
クカートリッジについて、図面を参照して説明する。こ
のディスクカートリッジ1は、図1乃至図3に示すよう
に、合成樹脂を射出成形する等して略矩形状に形成され
た上下一対のハーフ2,3を突き合わせ結合したカート
リッジ本体4を備え、このカートリッジ本体4内に、情
報信号が記録される記録媒体となる磁気ディスク5が収
納されてなる。ここで、カートリッジ本体4を構成する
上下ハーフ2,3は、アクリルニトリルブチルスチレン
(ABS)樹脂等の合成樹脂材料を射出成形して形成さ
れている。
【0016】カートリッジ本体4に回転可能に収納され
る磁気ディスク5は、図3に示すように、可撓性を有す
る薄い合成樹脂製のフィルムの両面に磁性層を被着した
直径がほぼ3.5インチのディスク本体6を備える。デ
ィスク本体6の中心部には、図4に示すように、中心孔
7が穿設され、この中心孔7に嵌合するように、センタ
コア8が取り付けられている。センタコア8は、金属板
等の磁性材料により形成され、磁気ディスク5をディス
ク記録再生装置側に配設されたディスク回転操作機構に
装着されたときに、ディスク回転操作機構側に設けられ
るマグネットによって磁気吸引され、磁気ディスク5を
ディスク回転操作機構にクランプさせる。すなわち、セ
ンタコア8は、磁気ディスク5のディスク回転操作機構
へのクランプ部を構成する。
【0017】センタコア8は、図4に示すように、中心
部に扁平な筒状をなす膨出部9が形成され、膨出部9の
上端側にディスク本体6への取付け部となるフランジ部
10が一体に形成されている。膨出部9の底部9aに
は、ディスク回転操作機構を構成するスピンドル軸が挿
通するスピンドル軸挿通孔11と、ディスク回転操作機
構側に設けられる駆動ピンが係合する駆動ピン挿通孔1
2が穿設されている。スピンドル軸挿通孔11及び駆動
ピン挿通孔12の周囲には、立上がり壁11a,12a
が形成されている。これら立上がり壁11a,12a
は、スピンドル軸及び駆動ピンの周面を広い面で支持
し、スピンドル軸挿通孔11及び駆動ピン挿通孔12と
スピンドル軸及び駆動ピンとを安定した状態で確実に係
合させる。
【0018】膨出部9の底部9aには、ディスク回転操
作機構のディスクテーブルにディスク載置部13が形成
されている。ディスク載置部13は、膨出部9の底部9
aに窪みを設けることにより構成され、ディスクテーブ
ルに嵌合するように載置され、磁気ディスク5のディス
クテーブルに対する装着位置のずれを防止している。
【0019】以上のようなセンタコア8は、膨出部9を
ディスク本体6の中心孔7に嵌合され、フランジ部10
をディスク本体6の一方の面側に載置して配設され、フ
ランジ部10とディスク本体6間を接着剤14により接
合してディスク本体6に取り付けられている。なお、こ
こで用いられる磁気ディスク5は、100メガバイト以
上の記録容量を有し、ディスク回転操作機構に装着さ
れ、3000rpm以上の回転速度で回転される。
【0020】以上のような磁気ディスク5を回転可能に
収納するカートリッジ本体4には、図1乃至図3に示す
ように、合成樹脂を射出成形して略矩形状に形成された
上下一対のハーフ2,3を突き合わせ結合して構成され
るものである。このカートリッジ本体4を構成する上下
ハーフ2,3の外周囲には、図5及び図6に示すよう
に、互いに突き合わせ結合されてカートリッジ本体4の
前面壁15、背面壁16及び相対向する側面壁17,1
8を構成する立上がり壁19,20が形成されている。
【0021】上下ハーフ2,3の相対向する内面側に
は、図5及び図6に示すように、磁気ディスク5を回転
可能に収納するためのディスク収納部21を区画するた
めの仕切壁22を構成する仕切壁構成壁23,24が立
ち上がり形成されている。これら仕切壁構成壁23,2
4は、略矩形状をなす上ハーフ2及び下ハーフ3の立上
がり壁19,20に内接するような略円弧状に形成さ
れ、互いに突き合わされることにより図7に示すように
仕切壁22を構成し、この仕切壁22により囲まれた領
域をディスク収納部21としている。ディスク収納部2
1を構成する仕切壁22は、略矩形状をなす上ハーフ2
及び下ハーフ3の立上がり壁19,20に内接するよう
な略円弧状に形成されるので、ディスク収納部21に収
納される磁気ディスク5の外周囲のほぼ全周を囲んでい
る。
【0022】カートリッジ本体4の下面側を構成する下
ハーフ3の中央部には、図2及び図3に示すように、カ
ートリッジ本体4に収納された磁気ディスク5に取り付
けられたセンタコア8の膨出部9を外方に臨ませる略円
形の中央開口部25が形成されている。この中央開口部
25は、下ハーフ3のみに設けられ、上ハーフ2により
構成されるカートリッジ本体2の上面側の中央部は、図
1及び図3に示すように、閉塞されている。
【0023】カートリッジ本体4の上面側を構成する上
ハーフ2及びカートリッジ本体4の下面側を構成する下
ハーフ3の相対向する位置には、図1乃至図3に示すよ
うに、カートリッジ本体4に収納した磁気ディスク5の
信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘って外方に
臨ませる第1及び第2の記録再生用開口部26,27が
形成されている。これら第1及び第2の記録再生用開口
部26,27は、カートリッジ本体4の左右方向の中央
部に位置して、中央開口部25の近傍位置からカートリ
ッジ本体4の前面壁15の近傍位置に亘って略矩形状に
形成されている。すなわち、第1及び第2の記録再生用
開口部26,27は、図5及び図6に示すように、第1
及び第2の記録再生用開口部26,27を介してカート
リッジ本体4内に進入する情報信号の記録再生手段を構
成する磁気ヘッドがカートリッジ本体4に収納された磁
気ディスク5の外周側まで走査できるように、ディスク
収納部21から前面壁15側に突出するように前面壁1
5に近接した位置まで形成されている。
【0024】カートリッジ本体4には、図1及び図2に
示すように、第1及び第2の記録再生用開口部26,2
7を開閉するシャッタ部材28が移動可能に取り付けら
れている。シャッタ部材28は、ステンレス等の薄い金
属板を打ち抜き折り曲げて形成されている。このシャッ
タ部材28は、図3に示すように、カートリッジ本体4
の上面側に形成した第1の記録再生用開口部26を開閉
する第1のシャッタ部29と、カートリッジ本体4の下
面側に形成した第2の記録再生用開口部27を開閉する
第2のシャッタ部30と、第1のシャッタ部29と第2
のシャッタ部30が互いにほぼ平行となるように連結す
る連結部31とを備える。
【0025】連結部31は、シャッタ部材28をカート
リッジ本体4に取り付けたとき、カートリッジ本体4の
前面壁15方向に延長するように第1及び第2のシャッ
タ部29,30に突出して形成され、この突出された部
分に第1及び第2のカートリッジ保持部32,33が設
けられている。これらカートリッジ保持部32,33
は、図1及び図2に示すように、連結部31の第1及び
第2のシャッタ部29,30が連結される相対向する側
縁側に第1及び第2のシャッタ部29,30の延長方向
に突出する突片を形成することにより、カートリッジ本
体4の前面壁15側に嵌合するように断面略コ字状に形
成される。第1及び第2のカートリッジ保持部32,3
3を構成する第2のシャッタ部30側に突出した突片部
分には、カートリッジ本体4の下面側に前面壁15に沿
って第2の記録再生用開口部27の両側に形成された移
動ガイド溝34,35に係合する一対の係合片36,3
7が折り返し形成されている。
【0026】以上のようなシャッタ部材28は、図1及
び図2に示すように、第1及び第2のシャッタ部29,
30をそれぞれ第1及び第2の記録再生用開口部26,
27上に延在するように前面壁15側からカートリッジ
本体4に挿入するとともに、第1及び第2のカートリッ
ジ保持部32,33をカートリッジ本体4の前面壁15
側に嵌合させ、一対の係合片36,37を移動ガイド溝
34,35に係合させてカートリッジ本体4に取り付け
られる。以上のようにカートリッジ本体4に取り付けら
れたシャッタ部材28は、係合片36,37が移動ガイ
ド溝34,35にガイドされ、第1及び第2のシャッタ
部29,30が第1及び第2の記録再生用開口部26,
27を閉塞した位置と第1及び第2の記録再生用開口部
26,27を開放した位置とに亘って図1及び図2中矢
印A方向及び矢印B方向に移動操作される。
【0027】カートリッジ本体4の上下面には、図1及
び図2に示すように、第1及び第2の記録再生用開口部
26,27の周縁からカートリッジ本体4の一方の側面
壁18側に亘って凹状をなすシャッタ移動凹部38,3
9が形成されている。また、カートリッジ本体4の前面
側にも、シャッタ部材28の移動範囲に亘って、連結部
31の厚さ分に相当する移動凹部40が形成されてい
る。シャッタ部材28は、第1及び第2のシャッタ部2
9,30をシャッタ移動凹部38,39内に延在させ、
連結部31を移動凹部40内に位置させることにより、
カートリッジ本体4の周面から突出することなく面一と
なされて取り付けられる。
【0028】カートリッジ本体4に取り付けられたシャ
ッタ部材28は、カートリッジ本体4内に配設された付
勢部材である捻りコイルバネ43により、第1及び第2
の記録再生用開口部26,27を閉塞する図1及び図2
中矢印B方向に付勢されている。捻りコイルバネ43
は、図3に示すように、シャッタ部材28が第1及び第
2の記録再生用開口部26,27を開放したときに位置
するカートリッジ本体4の一方のコーナ部に配設されて
いる。この捻りコイルバネ43は、一端をカートリッジ
本体4に係止させ、他端をシャッタ部材28の第1のカ
ートリッジ保持部32に設けられたバネ係止部に係止さ
せて、カートリッジ本体4内に配設されることにより、
シャッタ部材28を第1及び第2の記録再生用開口部2
6,27を閉塞する図1及び図2中矢印B方向に付勢し
ている。
【0029】カートリッジ本体4を構成する上ハーフ2
の内面側の中央部には、図7に示すように、磁気ディス
ク5の移動を規制するディスク規制リブ45が突設され
ている。このディスク規制リブ45は、磁気ディスク5
に設けられたセンタコア8の膨出部9に進入し得る外形
を有する円形に形成され、膨出部9に進入することによ
り磁気ディスクの平面方向の移動を規制し、磁気ディス
ク5の外周側が仕切壁22に当接することにより変形さ
れることを防止し、可撓性を有する磁気ディスク5の保
護を図っている。
【0030】また、ディスク規制リブ45は、磁気ディ
スク5が上ハーフ2側に移動されたとき、センタコア8
の膨出部9の底部9aに当接し、ディスク本体6の上面
側に位置するセンタコア8のフランジ部10が上ハーフ
2の内面に接触することを防止し、金属製のセンタコア
8により合成樹脂製の上ハーフ2が切削され削り粉が発
生することを防止している。
【0031】なお、ディスク規制リブ45の外周囲に
は、図7に示すように、ディスク規制リブ45により磁
気ディスク5が支持されたとき、センタコア8のフラン
ジ部10が入り込む環状凹部46が形成されている。デ
ィスク規制リブ45の外周囲は、環状凹部46が形成さ
れることで、カートリッジ本体4の厚さを薄くしながら
フランジ部10の上ハーフ2の内面への接触を防止して
いる。また、下ハーフ3に形成された中央開口部25の
内面側の周縁には、図7に示すように、傾斜面25aが
形成されている。この傾斜面25aは、肉厚となるセン
タコア8のフランジ部10を逃がすためのものである。
【0032】上ハーフ2の内側には、図5に示すよう
に、環状凹部46を囲むように仕切壁構成壁23ととも
にライナ取付け部47を構成するリング状のリブ48が
突設されている。仕切壁構成壁23とリブ48とにより
囲まれた領域は、平坦な面に形成されたライナ取付け部
47となされる。このライナ取付け部47には、図5に
示すように、カートリッジ本体4に収納される磁気ディ
スク5のクリーニングを行うとともに、磁気ディスク5
の保護を図るライナ49が配設される。ライナ49は、
磁気ディスク5を構成するディスク本体6の主面を覆う
ような大きさのリング状に形成され、このリング状のシ
ートを二等分して、第1のシート部49aと第2のシー
ト部49bとから構成される。そして、ライナ49は、
図5に示すように、第1のシート部49aと第2のシー
ト部49bとを上ハーフ2のライナ取付け部47に取り
付けた際、第1の記録再生用開口部26に対応する部分
に、第1の記録再生用開口部26を開放するように切欠
部49cが設けられるように形成されている。
【0033】下ハーフ3の仕切壁構成壁24により囲ま
れた領域も平坦な面に形成されたライナ取付け部50と
なされている。ライナ配設部50には、図6に示すよう
に、カートリッジ本体4に収納される磁気ディスク5の
クリーニングを行うとともに磁気ディスク5の保護を図
るライナ51が配設される。このライナ51も、磁気デ
ィスク5を構成するディスク本体6の主面を覆うような
大きさのリング状に形成され、このリング状のシートを
二等分して、第1のシート部51aと第2のシート部5
1bとから構成される。そして、ライナ51は、図6に
示すように、第1のシート部51aと第2のシート部5
1bとを下ハーフ3の第2の記録再生用開口部27に対
応する部分に、第2の記録再生用開口部27を開放する
ように切欠部51cが設けられるように形成されてい
る。
【0034】ここで用いられるライナ49,51は、図
8に示すように、レーヨン(商品名)の如きセルロース
からなる繊維を主体とする不織布からなる通気性を有す
るライナ本体52の一方の面側に感熱接着層53を積層
するように設けられてなる。感熱接着層53は、通気性
を有するライナ本体52の通気を遮断するとともに、ラ
イナ49,51を上下ハーフ2,3の内面に接合するた
めのものであって、感熱接着性を有するエチレンビニル
アセテートやポリエチレンテレフタレート(PET)等
の高分子材料をライナ本体52の一方の面側に塗布する
ことにより形成される。また、感熱接着層53は、感熱
接着性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)
製のフィルムをライナ本体52の一方の面側に接合され
ている。
【0035】なお、図8に示すように、感熱接着層53
を構成する感熱接着性を有する高分子材料には、ライナ
49,51を上下ハーフ2,3に接合する際、磁気ディ
スク5に接触して磁気ディスク5の保護を図るライナ本
体52を熱により損傷しないようにするため、ライナ本
体52を構成する材料の融点より低い温度で固化して上
下ハーフ2,3に接着するものを用いることが望まし
い。そして、ライナ449,51は、感熱接着層53を
側を接着面として、図5及び図6に示すように、上ハー
フ2及び下ハーフ3の相対向する内面に接合される。
【0036】ライナ49を構成する第1及び第2のシー
ト49a,49bとライナ51を構成する第1及び第2
のシート51a,51bは、ライナ取付け部47,50
に接着されない非接着部54,55とライナ取付け部4
7,50に感熱接着層53が接着される接着部56,5
7とが設けられる。接着部56,57は、内外周に亘っ
て感熱接着層53がライナ取付け部47,50に接着さ
れることにより周回り方向に複数形成され、非接着部5
4,55は、接着部56,57間に内外周に亘って等間
隔に設けられている。非接着部54,55は、第1及び
第2のシート49a,49bと第1及び第2のシート5
1a,51bの一端部に設けられる。そして、第1のシ
ート49a,51aに設けられた非接着部54,55と
第2のシート49b,51bに設けられた非接着部5
4,55とは、磁気ディスク5が安定した状態で回転す
るように、ライナ取付け部47,50の中心Oを挟んで
対向する位置に設けられる。すなわち、非接着部54,
55は、磁気ディスク5が第1及び第2の記録再生用開
口部26,27に向かう図5及び図6中矢印R1方向に
回転駆動されたとき、第1のシート49a,51a及び
第2のシート49b,51bの下流側に位置する端部、
すなわち磁気ディスク5の回転方向側の端部に設けられ
る。そして、上ハーフ2側のライナ49の非接着部54
と下ハーフ3側のライナ51の非接着部55は、上下ハ
ーフ2,3が結合された際、互いに対向する位置に設け
られ、磁気ディスク5が安定した状態で回転するように
されている。
【0037】非接着部54,55は、ライナ取付け部4
7,50から遊離して撓み変形してカートリッジ本体4
内で回転駆動される磁気ディスク5の主面に接触して磁
気ディスク5のクリーニングを行う部分とされる。そこ
で、非接着部54,55は、少なくとも磁気ディスク5
が回転駆動されたとき、上下ハーフ2,3の内面から遊
離して撓み変形して回転駆動される磁気ディスク5の主
面に接触し得る長さを有するように設けられる。
【0038】すなわち、非接着部54,55は、ライナ
取付け部47,50の中心Oと非接着部54,55の径
方向の両側縁とがなす中心角θが15゜〜45゜の範囲
に設定されるように形成される。これは、中心角θが1
5゜未満の場合、非接着部54,55の面積が小さす
ぎ、ライナ49,51を磁気ディスク5のクリーニング
を行うことができる程度に上下ハーフ2,3の内面から
遊離させ撓み変形、すなわち浮上させることができない
ためである。中心角θが45゜より大きい場合には、上
ハーフ2側のライナ49の非接着部54が、非接着部5
4の自重により、上ハーフ2の内面より遊離し撓み変形
して磁気ディスク5に接触した際、非接着部54の自重
が大きくなりすぎ、磁気ディスク5の回転の安定性が損
なわれ、精度の高い情報信号の読み出し及び書き込みが
できなくなるためである。
【0039】なお、ライナ49を構成する第1及び第2
のシート49a,49bとライナ51を構成する第1及
び第2のシート51a,51bの非接着部54,55以
外の領域は、図5及び図6に示すように、上下ハーフ
2,3のライナ取付け部47,50への接着部56,5
7とされる。
【0040】そして、ライナ49,51がそれぞれ取り
付けられる上下ハーフ2,3の内面に構成されるライナ
取付け部47,50の非接着部54,55が対向する部
分には、図9及び図10に示すように、粗面58,59
が形成されている。これら粗面58,59は、上下ハー
フ2,3の内面に、磁気ディスク5等の加重が加わり、
非接着部56,57が上下ハーフ2,3の内面に接着し
上下ハーフ2,3の内面からの遊離が阻害されることを
防止するために設けられる。したがって、粗面58,5
9は、ライナ49,51の非接着部54,55が形成さ
れる領域に対応して設けられる。
【0041】具体的に、これら粗面58,59は、平均
粗度が5〜20μmRzの範囲となるように形成され
る。これは、粗面58,59の平均粗度が5μmRz未
満の場合には、ライナ49,51と上下ハーフ2,3の
ライナ取付け部47,50とが貼り付いてしまうためで
あり、また、粗面58,59の平均粗度が20μmRz
より大きい場合には、上下ハーフ2,3を成形金型を用
いて形成し、離型する際に離型むらに起因する大きな突
起が生じる成形不良がが発生するためである。したがっ
て、粗面58,59は、磁気ディスク5等の加重が加わ
り、非接着部54,55が上下ハーフ2,3の内面に接
着し上下ハーフ2,3の内面からの遊離が阻害されるこ
のとない平均粗度が5〜20μmRzの範囲で形成され
る。
【0042】また、上下ハーフ2,3の内面に配設され
るライナ49,51の上下ハーフ2,3への接着部5
6,57と非接着部54,55との境界部若しくはその
近傍には、図5及び図6に示すように、折り曲げ部6
1,62,63,64が設けられている。これら折り曲
げ部61〜64は、ライナ49,51を構成する不織布
からなるライナ本体52の一部を内外周に亘って線状に
圧縮することにより形成される。このとき、折り曲げ部
61〜64は、上下ハーフ2,3の粗面58,59でな
い平坦な面に対応する位置に設けられる。折り曲げ部6
1〜64は、上下ハーフ2,3の平坦な面状に設けられ
ることにより、上下ハーフ2,3に接合されることにな
り、接着部5,57と非接着部54,55の境界を明確
に区分することができる。ライナ本体52の一部を圧縮
して形成される折り曲げ部61〜64は、非接着部5
4,55より剛性が高められるので、非接着部54,5
5は、折り曲げ部61〜64側を支点として撓み変形さ
れるようになる。
【0043】ところで、非接着部54,55と接着部5
6,57が設けられて上下ハーフ2,3の内面に構成さ
れたライナ取付け部47,50に配設されるライナ4
9,51は、図11及び図12に示すような超音波を用
いる熱溶着装置を用いて上下ハーフ2,3の内面に接合
される。なお、ここでは、下ハーフ3にライナ51を接
合する状態を具体的に説明する。
【0044】下ハーフ3にライナ51を取り付けるに
は、図11及び図12に示すように、内面を上に向けて
下ハーフ3を熱溶着装置の溶着台111上に載置し、下
ハーフ3の内面に、中央開口部25を囲むようにしてリ
ング状をなすライナ51を位置決めして載置する。この
溶着台111において、ライナ51は、ライナ51上に
押し当て、超音波を印可してライナ51に設けられた感
熱接着層53を熔融して下ハーフ3のライナ取付け部5
0に接合されることにより、下ハーフ3の内面に取り付
けられる。
【0045】ここで用いられる熱溶着ホーン112は、
ライナ51の外形にほぼ対応する大きさに形成され、ラ
イナ51の非接着部55に対応する部分に、切欠き段部
113が形成されてなる。すなわち、熱溶着ホーン11
2には、接着部56,57に対応して超音波を印可する
接触部114と、ライナ51の非接着部55に対応した
切欠き段部113とが形成されている。なお、熱溶着ホ
ーン112の中央部には、中央開口部25の逃げとなる
凹部115が形成されている。
【0046】また、熱溶着ホーン112の先端面側に
は、非接着部55に対応する切欠き段部113と接触面
114との境界部に折り曲げ部63,64を形成するた
めの突部116が形成されている。
【0047】以上のような熱溶着用ホーン112は、図
12に示すように、下ハーフ3のライナ取付け部50に
配設されたライナ51上に押しつけられ、超音波をライ
ナ51に印可すると、接触部114が接触した部分の感
熱接着層53を熔融し、ライナ51が下ハーフ3の内面
に接着され、接着部57を形成する。また、切欠き段部
113に対応する部分は、切欠き段部113が形成され
ており、ライナ51がライナ取付け部50に接着され
ず、非接着部55が形成される。このとき、熱溶着ホー
ン112に設けられた突部116は、他の部分よりライ
ナ51に強く押し当てられることになり、ライナ本体5
2の突部116が押し当てられた部分を圧縮して熱変形
させ折り曲げ部63,64を形成する。以上のように、
熱溶着ホーン112は、非接着部54,55と接着部5
6,57を形成することができるとともに、これと同時
に、折り曲げ部63,64を形成して、ライナ51を下
ハーフ3のライナ取付け部50に取り付けることができ
る。
【0048】なお、接着部56,57は、必ずしも接着
部56,57が設けられる領域の全域の感熱接着層53
をライナ取付け部47,50に接着する必要はなく、接
着部56,57の設けられる領域の周囲のみをライナ取
付け部47,50に接着するようにしてもよい。
【0049】ところで、ディスクカートリッジ1は、仕
切壁22により囲まれた空間であるディスク収納部21
内のエアをカートリッジ本体4の外方に排気するための
排気口65と、この排気口65に連通する排気通路66
が形成されている。排気口65は、図15に示すよう
に、カートリッジ本体4の前面壁15の一部を切り欠い
て形成され、シャッタ部材28が図1及び図2に示すよ
うに、第1及び第2の記録再生用開口部26,27を閉
塞する位置にあるとき、シャッタ部材28の一部で覆わ
れ、シャッタ部材28が図13に示すように、第1及び
第2の記録再生用開口部26,27を開放する位置に移
動されたとき開放される位置に設けられる。
【0050】すなわち、排気口65は、シャッタ部材2
8が図1及び図2に示すように第1及び第2の記録再生
用開口部26,27を閉塞する位置にあるとき、第1及
び第2のシャッタ部29,30の側方に突出された第2
のカートリッジ保持部33により覆われる位置であっ
て、シャッタ部材28を第1及び第2の記録再生用開口
部26,27を閉塞する方向に付勢する捻りコイルバネ
43が配設される側とシャッタ部材28を挟んで対向す
る側に設けられる。
【0051】排気口65は、図5及び図6に示すよう
に、カートリッジ本体4の前面壁15を構成する上下ハ
ーフ2,3の立上がり壁19,20の一部に相対向して
切欠き凹部65a,65bを形成し、立上がり壁19,
20が突き合わされることにより形成される。
【0052】排気口65は、シャッタ部材28が図1及
び図2に示すように第1及び第2の記録再生用開口部2
6,27を閉塞する位置にあるとき、シャッタ部材28
の一部で覆われる位置に設けられているので、ディスク
カートリッジ1の保管時等のディスク記録再生装置に装
着されない状態にあるとき、排気口65を介してカート
リッジ本体4内に塵挨等の異物が進入することが防止さ
れる。
【0053】また、ディスク収納部21と排気口65と
の間を連通させ、ディスク収納部21内のエアを排気口
65に導く排気通路66は、図5及び図6に示すよう
に、ディスク収納部21を区画する仕切壁22を構成す
る仕切壁構成壁23,24の一部に切欠部23a,24
aを設けることにより形成される。
【0054】仕切壁22から排気口65に至る排気通路
66の一側には、図5及び図6に示すように、ディスク
収納部21から排気口65に流通するエアをガイドする
エアガイド壁67が設けられている。
【0055】ところで、カートリッジ本体4に収納され
た磁気ディスク5は、ディスク記録再生装置側の回転操
作機構にクランプされて、図5及び図6中矢印R1方向
に回転駆動されると、磁気ディスク5の回転に伴ってデ
ィスク収納部21内に中央開口部25側から外周側に向
かって磁気ディスク5の回転方向と同方向に向かうスパ
イラル状のエア流が発生する。
【0056】そこで、エアガイド壁67は、ディスク収
納部21内のエアを確実に排気口65に導くように、エ
ア流と対向する排気通路66の一側に設けられる。エア
ガイド壁67は、エア流と対向する位置に設けられるこ
とで、ディスク収納部21の中央部から外周側に向かっ
てスパイラル状に流れるエアは、エアガイド壁67に衝
突し、このエアガイド壁67にガイドされて排気口65
に向かいこの排気口65を介してカートリッジ本体4の
外部に排気される。
【0057】ディスク収納部21内のエアは、磁気ディ
スク5の回転に伴ってカートリッジ本体4より排気され
るので、ディスク収納部21内に進入した塵挨もカート
リッジ本体4より排気されるエアとともにカートリッジ
本体4から排気させることができる。
【0058】また、カートリッジ本体4の下面側には、
図2に示すように、ディスク記録再生装置側のディスク
カートリッジ1の装着位置を位置決めする位置決めピン
が係合する第1及び第2の位置決め基準穴69,70が
設けられている。これら位置決め基準穴69,70は、
前面壁15側であって、シャッタ部材28が移動する方
向の両側に位置して設けられ、第1の位置決め基準穴6
9は、断面形状を円形となす位置決めピンに対する係合
位置を補正し得るようにシャッタ部材28の移動方向を
長径とした長穴として形成されている。
【0059】また、カートリッジ本体4の下面側であっ
て、背面壁16側の一方のコーナ部には、図2に示すよ
うに、誤記録防止部材71が移動可能に取り付けられて
いる。誤記録防止部材71は、カートリッジ本体4に穿
設された誤記録防止穴72を開閉することにより、磁気
ディスク5への情報信号の記録を可能にする状態と、情
報信号の記録を阻止する状態とを選択する。
【0060】さらに、カートリッジ本体4の下面側であ
って、背面壁16側の他方のコーナ部及び第2の基準穴
69の近傍には、図2に示すように、ディスクカートリ
ッジ1に収納した磁気ディスク5の記録容量を示す第1
及び第2の記録容量識別穴73,74が設けられてい
る。
【0061】更にまた、カートリッジ本体4の前面壁1
5側の上面側の他方のコーナ部には、ディスクカートリ
ッジ1の磁気ディスク5とは記録容量を異にする磁気デ
ィスクを収納したディスクカートリッジを用いるディス
ク記録再生装置への装着を禁止する装着規制部75が設
けられている。装着規制部75は、カートリッジ本体4
の前面壁15側を開放した凹状部として形成されてい
る。
【0062】なお、カートリッジ本体4を構成する上下
ハーフ2,3の内面側の各コーナ部には、図5及び図6
に示すように、互いに突き合わされて係合される溶着用
突起76,77が設けられ、これら上下ハーフ2,3
は、溶着用突起76,77が突き合わされるとともに立
上がり壁19,20を突き合わせ、これら突き合わされ
た溶着用突起間及び立上がり壁19,20間を超音波等
を用いて溶着することによりカートリッジ本体4を構成
する。
【0063】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ1は、ディスクカートリッジ1を記録媒体に用いる
ディスク記録再生装置に装着されると、図16に示すよ
うに、第1及び第2の位置決め基準穴69,70をディ
スク記録再生装置側に設けられた位置決めピン81,8
2に係合させて水平方向の位置決めが図られ、図示しな
い高さ位置決めピンによりカートリッジ本体4の背面壁
16側のコーナ部が支持されることで装着高さの位置決
めが図られる。
【0064】ディスクカートリッジ1は、ディスク記録
再生装置に装着されると、図14に示すように、カート
リッジ本体の下面側に設けられた中央開口部25より臨
まされたセンタコア8がディスク記録再生装置側に設け
られた回転操作機構83を構成するディスクテーブル8
4上に載置されるとともに、スピンドル軸挿通孔11に
回転操作機構83側のスピンドル軸85が挿通し、更
に、駆動ピン76が駆動ピン挿通孔12に挿通する。
【0065】このとき、センタコア8は、膨出部9の底
部9aにも受けられたディスク載置部13をディスクテ
ーブル84に嵌合させるようにディスクテーブル84上
に載置されるとともに、ディスクテーブル84側に配設
されたマグネット86により磁気吸引され、磁気ディス
ク5がディスクテーブル84と一体的に回転可能な状態
になる。また、磁気ディスク5は、センタコア8に設け
られたディスク載置部13を介してディスクテーブル8
4に載置されるので、ディスクテーブル84に対する装
着位置のずれを防止して容易にスピンドル軸挿通孔11
をスピンドル軸85に挿通させることができ、また、駆
動ピン87が駆動ピン挿通孔12に挿通されるようにデ
ィスクテーブル84に対する装着位置のずれを規制する
こともできる。
【0066】磁気ディスク5がディスクテーブル84と
一体的に回転可能となされた状態で回転操作機構83を
構成する図示しないスピンドルモータが駆動されると、
磁気ディスク5は、スピンドル軸85を中心としてディ
スクテーブル84の回転に同期して回転駆動される。
【0067】なお、ディスクカートリッジ1は、ディス
ク記録再生装置に装着されるとき、ディスク記録再生に
設けられたシャッタ解放機構によりシャッタ部材28が
捻りコイルバネ43の付勢力に抗して図1及び図2中矢
印A方向に移動され、第1及び第2の記録再生用開口部
26,27を開放する。このとき、カートリッジ本体4
を構成する前面壁15に設けられた排気口65も、図1
3に示すように、開放される。
【0068】ところで、ディスクカートリッジ1がディ
スク記録再生装置に水平方向及び高さ方向に位置決めが
図られて装着され、スピンドル軸挿通孔11にスピンド
ル軸が挿通されるとともに、駆動ピン挿通孔12に駆動
ピン87が係合され、磁気ディスク5がディスクテーブ
ル84と一体に同期して回転可能な状態とされてディス
クテーブル84に載置されると、磁気ディスク5は、図
14に示すように、カートリッジ本体4を構成する下ハ
ーフ3側から浮上され、カートリッジ本体4の厚さ方向
の略中間位置に位置される。このとき、上ハーフ2側に
配設されたライナ49の非接着部54は、図15に示す
ように、自重により折り曲げ部61,62に沿って下ハ
ーフ3側に向かって撓み、カートリッジ本体4の厚さ方
向の略中間日に位置される磁気ディスク5の一方向の主
面に接触する。
【0069】ここで、回転操作機構83に位置決めがさ
れて装着された磁気ディスク5が少なくとも3000r
pm以上の回転速度、例えば3000rpmから360
0rpm以上の回転速度で回転駆動されると、ディスク
収納部21内に磁気ディスク5の回転方向に向かってス
パイラル状に流れるエアが発生する。このエア流は、カ
ートリッジ本体4内の中央部から外周側に向かうような
スパイラル状の流れとなり、カートリッジ本体4の下面
側に設けられた中央開口部25から図14中矢印S方向
にエアを吸収するように作用する。中央開口部25から
エアが吸収されると、カートリッジ本体4の下面を構成
する下ハーフ3と磁気ディスク5との間の領域を加圧状
態とするスパイラル状のエア流が発生する。
【0070】磁気ディスク5が回転駆動されたとき、カ
ートリッジ本体4に設けられた中央開口部25から吸引
されたエアは、下ハーフ3の内面と下ハーフ3側に配設
されたライナ51の非接着部55との間に流入する。こ
のとき、非接着部55の下ハーフ3の内面と対向する側
の面には、非通気性の感熱接着層53が設けられている
ので、下ハーフ3の内面とライナ51の非接着部55と
の間に流入したエアは、ライナ51を通気し、ライナ5
1と磁気ディスク5との間に流入することが規制される
ので、下ハーフ3の内面とライナ51の非接着部55と
の間に、図16に示すように、非接着部55を撓ませる
圧力P0を発生させ、この圧力P0をライナ51と磁気デ
ィスク5との間の圧力P1より大きくする。この圧力P0
と圧力P1との圧力差により、ライナ51の非接着部5
5は、図16及び図17に示すように、折り曲げ部6
1,62に沿って撓み変形されて磁気ディスク5の他方
の面に接触する。
【0071】また、磁気ディスク5は、下ハーフ3側に
配設されたライナ51の非接着部55が浮上されること
により、下ハーフ3側のライナ51と磁気ディスク5と
の間の圧力P1も加圧され、上ハーフ2側に浮上するよ
うな力を受けて回転される。一方、上ハーフ2側に配設
されたライナ49の非接着部54は、図15及び図17
に示すように、自重により磁気ディスク5側に撓み変形
されているので、上ハーフ2側に浮上するような力を受
けて回転する磁気ディスク5の主面に接触する。
【0072】以上のようなディスクカートリッジ1は、
磁気ディスク5が回転駆動されるとき、磁気ディスク5
の両主面にライナ49,51の非接着部54,55が接
触するので、磁気ディスク5のクリーニングを行うこと
ができる。このとき、ライナ49,51は、従来のディ
スクカートリッジの如くリフタ等の加圧手段を用いて磁
気ディスク5に接触されるものではないので、磁気ディ
スク5の回転を阻害するような圧力を加えることもな
く、更に、磁気ディスク5に擦過傷のような傷を付けて
しまうことも防止することができる。
【0073】また、カートリッジ本体4内に吸収される
エアは、磁気ディスク5が回転駆動されることによりエ
ア流となって排気口65から排気される。このとき、ラ
イナ49,51によりクリーニングされる磁気ディスク
5から発生する塵挨等の異物もエア流とともに排気口6
5から排出され、カートリッジ本体4内に残留すること
が防止されるので、磁気ディスク5及び磁気ヘッドの損
傷を確実に防止することができる。
【0074】なお、以上、ライナ49,51を構成する
第1及び第2のシート49a,51a,49a,51b
の一端部に非接着部54,55が形成された場合につい
て説明したが、ライナ49,51は、次のように形成し
てもよい。図18に示すように、このライナ91は、4
等分され、第1のシート部91aと第2のシート部91
bと第3のシート部91cと第4のシート部91dとか
らなる。そして、これら第1乃至第4のシート部91a
〜91dには、それぞれ一端部に、ライナ取付け部4
7,50に接着されない非接着部92が形成され、残り
の部分に、ライナ取付け部47,50に接着される接着
部93が形成される。ずなわち、非接着部92は、磁気
ディスク5が第1及び第2の記録再生用開口部26,2
7に向かって回転駆動されたとき、第1乃至第4のシー
ト部91a〜91dの下流側に位置する端部、すなわち
磁気ディスク5の回転方向側の端部に設けられる。
【0075】非接着部92は、ライナ取付け部47,5
0から遊離して撓み変形してカートリッジ本体4内で回
転駆動される磁気ディスク5の主面に接触して磁気ディ
スク5のクリーニングを行う部分とされる。そして、非
接着部92は、ライナ取付け部47,50の中心Oと非
接着部92の径方向の両側縁とがなす中心角θが15゜
〜45゜の範囲に設定されるように形成される。すなわ
ち、非接着部92は、少なくとも磁気ディスク5が回転
駆動されたとき、上下ハーフ2,3の内面から遊離して
撓み変形して回転駆動される磁気ディスク5の主面に接
触し得る長さを有するように設けられる。以上のような
ライナ91は、非接着部92が上述したライナ49,5
1より多く形成されることから、確実に磁気ディスク5
に付着した塵挨を払拭できるようにクリーニングを行う
ことができる。なお、上述したライナは、分割数に限定
されるものではなく、また、磁気ディスク5を構成する
ディスク本体6の主面を覆うような大きさであれば、形
状に限定されるものではなく、例えば多角形であっても
よい。
【0076】なお、上述したディスクカートリッジ1に
おいては、カートリッジ本体4内のエアを排気するため
の排気口65を設けているが、この排気口は、必ずしも
設ける必要がない。また、磁気ディスク5のようにディ
スク本体6の中心孔7にセンタコア8が取り付けられて
いないディスク状記録媒体にあっては、ディスク本体の
中心部に形成した中心孔及びこの中心孔の周縁が回転操
作機構へのクランプ部として用いられる。
【0077】上述したディスクカートリッジ1は、磁気
ディスク5に収納した例を挙げて説明したが、本発明
は、可撓性を有するディスクを収納したディスクカート
リッジに限定されるものではなく、剛性を有するディス
ク基板を用いた光ディスクや光磁気ディスク等のディス
ク状記録媒体を収納したディスクカートリッジに広く適
用することができ、上述したディスクカートリッジと同
様の作用効果を得ることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明に係るディスクカートリッジによ
れば、カートリッジ本体内に配設されたライナの一部を
撓み変形させてカートリッジ本体内で回転駆動されるデ
ィスク状記録媒体に接触させるようにしているので、回
転駆動されるディスク状記録媒体に大きな負荷を与える
ことなくクリーニングを行うことができる。回転駆動さ
れるディスク状記録媒体に大きな負荷を与えることがな
いので、ディスク状記録媒体の安定した回転駆動が保証
され、情報信号の記録再生を行う記録再生手段とディス
ク状記録媒体との相対関係を一定の状態に維持でき、良
好な記録再生特性を持って情報信号の記録再生を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたディスクカートリッジを上
面側からみた斜視図である。
【図2】上記ディスクカートリッジを下側からみた斜視
図である。
【図3】上記ディスクカートリッジの分解斜視図であ
る。
【図4】上記ディスクカートリッジに収納された磁気デ
ィスクの断面図である。
【図5】上記ディスクカートリッジを構成する上ハーフ
の内面を示す平面図である。
【図6】上記ディスクカートリッジを構成する下ハーフ
の内面を示す平面図である。
【図7】上記ディスクカートリッジの断面図である。
【図8】上記ディスクカートリッジに用いられるライナ
を示す断面図である。
【図9】上ハーフに設けられた粗面を説明するための上
ハーフの内面を示す平面図である。
【図10】下ハーフに設けられた粗面を説明するための
下ハーフの内面を示す平面図である。
【図11】下ハーフの内面にライナを取り付ける状態を
示す断面図である。
【図12】下ハーフの内面にライナを取り付ける状態を
示す要部拡大断面図である。
【図13】カートリッジ本体に設けた排気口を開放した
状態を示す上記ディスクカートリッジの斜視図である。
【図14】上記ディスクカートリッジをディスク記録再
生装置に装着し、磁気ディスク5を回転駆動する状態を
示す断面図である。
【図15】上記ディスクカートリッジをディスク記録再
生装置に装着し、上ハーフ側のライナの非接着部が撓ん
だ状態を示す断面図である。
【図16】カートリッジ本体内に配設されたライナが撓
み変形されて磁気ディスクに接触した状態を模式的に示
す断面図である。
【図17】磁気ディスクが回転駆動され、下ハーフ側の
ライナの非接着部が撓んで磁気ディスクに接触した状態
を示す断面図である。
【図18】ライナの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、2 上ハーフ、3 下ハー
フ、4 カートリッジ本体、5 磁気ディスク、8 セ
ンタコア、21 ディスク収納部、25 中央開口部、
26 第1の記録再生用開口部、27 第2の記録再生
用開口部、28シャッタ部材、47 ライナ取付け部、
49 ライナ、50 ライナ取付け部、51 ライナ、
52 ライナ本体、53 感熱接着層、54,55 非
接着部、56,57 接着部、58,59 粗面、65
排気口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に回転操作機構へのクランプを行
    うためのクランプ部が設けられたディスク状記録媒体
    と、 上記ディスク状記録媒体を回転可能に収納する上下一対
    のハーフとからなり、上記ディスク状記録媒体の信号記
    録領域の一部を径方向に亘って外方に臨ませる記録再生
    用開口部が設けられるとともに、下面側の中央部に上記
    ディスク状記録媒体に設けられたクランプ部を外方に臨
    ませる中央開口部が設けられたカートリッジ本体と、 一方の面側に感熱接着層が設けられ、上記ディスク状記
    録媒体を挟むように上記カートリッジ本体の相対向する
    内面にそれぞれ配設される略リング状のライナとを備
    え、 上記ライナは、内外周に亘って上記感熱接着層が上記カ
    ートリッジ本体の内面に接着される接着部が周回り方向
    に複数設けられ、上記接着部間に設けられ、上記カート
    リッジ本体の相対向する内面から遊離可能な非接着部
    が、中心角が15゜〜45゜の範囲で形成されてなるこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記カートリッジ本体の上記非接着部が
    対向する内面の少なくとも一部が粗面とされてなること
    を特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記ライナは、それぞれ径方向に複数分
    割されてなり、上記それぞれのライナに設けられる非接
    着部は、上記ライナの中心を挟んで互いに対向する位置
    に設けられることを特徴とする請求項1記載のディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記非接着部は、上記上下ハーフが突き
    合わされたとき、相対向する位置に設けられることを特
    徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
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