JPH11148046A - 離型材 - Google Patents
離型材Info
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- JPH11148046A JPH11148046A JP32964697A JP32964697A JPH11148046A JP H11148046 A JPH11148046 A JP H11148046A JP 32964697 A JP32964697 A JP 32964697A JP 32964697 A JP32964697 A JP 32964697A JP H11148046 A JPH11148046 A JP H11148046A
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Abstract
各種の印刷をする場合もトラブルを殆ど生じないような
アルミニウム箔ベースの離型材、及びそれに用いる剥離
剤を提供すること。 【解決手段】 エポキシ樹脂とセルロース樹脂を含有し
てなる剥離剤、及びアルミニウム箔の表面に該剥離剤層
を設けてなる積層板用の離型材。エポキシ樹脂は分子中
又は分子末端にグリシジル基を有する樹脂で、好ましく
は例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂等のグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂
のエポキシ当量は通常約130〜10000である。セ
ルロース樹脂はニトロセルロース樹脂等が挙げられる。
セルロース樹脂の使用量は通常固形分でエポキシ樹脂1
00重量部に対して好ましくは0.5〜1.0重量部で
ある。
Description
びそれをアルミニウム箔に塗布してなる積層板用の離型
材に関する。
板は、例えば紙やガラスクロス等にフェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等を含浸させて、必要によ
り加熱、乾燥して半硬化させたいわゆるプリプレグのよ
うな樹脂含浸基材を積層し、熱プレスで加圧加熱し、完
全硬化させて製造する。硬化させる際、その片面または
両面に銅箔を積層することにより銅張り積層板とするこ
とができる。積層板は通常は複数枚の樹脂含浸基材を必
要により銅箔とともに積層して構成される。積層方法と
しては多段プレスによる方法やロールプレスにより連続
的に積層する方法がある。
材および必要により用いられる銅箔を鏡面板を介してあ
るいは介さずにさらに複数積み重ねて熱プレスすること
により、1度に多数枚の積層板を製造し、生産性を上げ
るのが通常である。従って、両面銅張り積層板の場合は
特に問題はないが、片面銅張り積層板や銅箔を張らない
積層板を製造する場合は、鏡面板と樹脂含浸基材、銅箔
と樹脂含浸基材あるいは樹脂含浸基材同士の接着を防止
する必要があり、これら鏡面板と樹脂含浸基材、銅箔と
樹脂含浸基材あるいは樹脂含浸基材と樹脂含浸基材の間
に接着防止のための離型材を挟んで熱プレスするのが通
常である。
連続した樹脂含浸基材を必要により用いる銅箔とともに
ロール間に挿入し連続熱プレスする。従って、片面銅張
り積層板や銅箔を張らない積層板の場合はロールと樹脂
含浸基材の接着を防止する必要があり、多段プレスと同
様に樹脂含浸基材の表面に離型材を配してプレスを行う
必要がある。
ミニウム箔をベースとし、その剥離面に特殊なPETフ
ィルム等を張り合わせたものが用いられていた。しかし
ながら特殊なPETフィルム等は静電気が発生するた
め、作業効率が悪くまたごみや異物を吸着する、収縮等
の熱変形が起こるため高温用には使用できない、コスト
が高い等の問題点があった。
−9号公報には、剥離剤としてエポキシ樹脂にシリコー
ンを混合したコート剤をアルミニウム箔の表面に設けた
ものを使用する技術が開示されている。この剥離材は上
記の問題点はある程度解決されるものの、微量のシリコ
ーンが積層板表面に付着しシリコーン汚染を生じるとい
う問題点がある。シリコーン汚染が生じると、例えばプ
リント基板表面に部品等のマーキング印刷をする場合等
にトラブルを生じる。特に、近年の高密度実装に伴い、
マーキング印刷も精密化しているためトラブルが生じや
すい。さらにまた、導電性インク等で導電パターンを印
刷する場合等も、シリコーン汚染があるとパターン切れ
等の致命的なトラブルの原因となる。
従来技術の問題点に鑑み、PET等のフィルムを用い
ず、かつ積層板表面の汚染も殆ど生ぜず、従ってその表
面に各種の印刷をする場合もトラブルを殆ど生じないよ
うな剥離剤、およびアルミニウム箔ベースの離型材を提
供することである。
結果、エポキシ樹脂にセルロース樹脂を混合した剥離剤
を用いることで上記の問題点を解決できることを見出し
本発明に到達した。即ち、本発明はエポキシ樹脂とセル
ロース樹脂と、必要に応じて表面粗化剤を含有してなる
剥離剤、およびアルミニウム箔の片面又は両面に該剥離
剤層を設けてなる積層板用の離型材である。
におけるエポキシ樹脂とは分子中または分子末端にグリ
シジル基を有する樹脂で、グリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、グリシ
ジル(メタ)アクリレート(共)重合体等が挙げられ
る。好ましくはグリシジルエーテル型エポキシ樹脂で、
例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールS型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールAF
型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、およびこれ
らをゴム変成したエポキシ樹脂等が挙げられる。エポキ
シ樹脂のエポキシ当量には特に制限はないが、通常約1
30〜10000である。
ルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、セルロースアセ
テート樹脂、セルロースアセテート・プロピオネート樹
脂、セルロースアセテート・ブチレート樹脂等が挙げら
れる。セルロース樹脂の使用量は通常固形分でエポキシ
樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましく
は0.5〜1.0重量部である。
公知のエポキシ樹脂の硬化剤を配合してもよい。硬化剤
としては例えばポリアミン、酸無水物、ポリフェノー
ル、3級アミン、イミダゾール、フェノール樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂等が例示できる。硬化剤の量は通常
はエポキシ樹脂100重量部に対して5重量部以下であ
る。硬化剤を配合すると硬化反応が開始するので、使用
するときはなるべく使用直前に配合するのが好ましい。
剤を配合してもよい。表面粗化剤としては例えばシリカ
微粉末等の無機物やプラスチックの微粒子が例示でき
る。これらの表面粗化剤を配合することによりアルミニ
ウム箔の表面に本剥離剤を塗布したときにその表面が粗
化される。表面粗化剤の量は通常エポキシ樹脂100重
量部に対して0〜40重量部、好ましくは5〜30重量
部である。
るので、溶液等の液状とする必要がある。溶液の場合に
用いる溶剤としてはエポキシ樹脂とセルロース樹脂を溶
解可能なものであれば特に制限はなく、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル
等のエステル系溶剤等公知のものが使用できる。
脂とセルロース樹脂を混合し、液状とすればよい。混合
は例えば先ずエポキシ樹脂を溶剤に溶解し、これにセル
ロース樹脂を溶解させてもよく、あるいは逆にセルロー
ス樹脂の溶解液にエポキシ樹脂を溶解してもよく、ある
いはそれぞれの溶液を混合してもよい。剥離剤にはアル
ミニウム箔に塗布しやすいような粘度とするために、適
宜濃度を調節したり、必要により増粘剤を加えることが
できる。
たは両面に上記剥離剤の層を設けたものである。アルミ
ニウム箔の厚さには特に制限はないが、通常15〜50
μmである。アルミニウム箔に剥離剤層を設ける方法と
しては、例えばブレードコーター、ロールコーター等の
コーティングマシンによる方法、グラビア印刷による方
法等の公知の方法により剥離剤を塗布すればよい。剥離
剤層の乾燥厚さは通常0.5〜4μmである。剥離剤を
塗布したアルミニウム箔はついで乾燥を行い、溶剤を除
去する。乾燥は常温〜330℃、好ましくは150〜2
50℃で行う。通常は温風または熱風により乾燥する。
また、本発明の離型材は、剥離時の材料破断を防止する
ことを目的として、必要に応じて非剥離面にPETフィ
ルム等の補強材を貼合することができる。この様にして
本発明の離型材を得ることができる。
方法について以下に述べる。多段プレスによる場合は例
えば次のようにする。表面に銅箔を張らない積層板の場
合は、1枚の積層板を構成する複数枚の樹脂含浸基材の
両最外側面に、片面に剥離剤層を設けた離型材を剥離剤
層面が樹脂含浸基材と接するようにして配し、これらを
鏡面板を介してさらに必要単位積層する。積層した両最
外側には鏡面板を配して、熱プレスを行う。熱プレスの
条件は樹脂含浸基材の硬化条件に基づき適宜定めること
ができる。また、両面に剥離剤層を設けた離型材を用い
ることにより、鏡面板のいくつかを省略できるが、この
場合は得られる積層板の表面平滑度がやや低下する。
を構成する複数枚の樹脂含浸基材の一方の最外側表面に
離型材を剥離剤層面が樹脂含浸基材と接するように、他
方の最外側表面に銅箔を配し、これらを鏡面板を介して
あるいは介さずに必要単位積層し、熱プレスを行えばよ
い。熱プレスが終了したら冷却し、離型材を剥離するこ
とにより積層板を得ることができる。離型材の剥離は冷
却後直ちに行ってもよいし、表面保護等のために剥離せ
ずに製品として出荷し、作業現場で作業直前に剥離する
ようにしてもよい。
例えば次のようにして行う。銅箔、離型材および樹脂含
浸基材はロール状にして連続的に供給可能なようにす
る。樹脂含浸基材は予め製造したものでなくても、基材
と樹脂をこの工程と連動させて含浸させてもよい。銅箔
を張らない積層板の場合は離型材の間に複数枚の樹脂含
浸基材を挟み込むようにして2本の熱ロール間に連続的
に供給しプレスを行う。離型材は剥離剤を塗布した面が
樹脂含浸基材と接するようにする。プレス後、硬化ゾー
ンに連続的に供給し、冷却し、離型材を剥離し、所望の
サイズに裁断して積層板とする。離型材は剥離せずに裁
断し、作業現場で裁断しても良い。片面銅張り板の場合
は一方の離型材に変えて銅箔を使用すればよい。
から容易に離型材を剥離でき、極めて作業性がよい。し
かも、離型材による積層板表面の汚染は殆どないので、
プリント基板作成工程等におけるトラブル、例えば印刷
不良等の問題を生じることは殆どない。
はこれらの実施例によって何等制限されないことは言う
までもない。
ースアセテート・ブチレート樹脂0.5重量部をメチル
エチルケトンとトルエンの混合溶媒に溶解し、これにシ
リカ微粒子20重量部を分散させ、剥離剤を得た。この
剥離剤を30μmのアルミ箔の片面にバーコーターで乾
燥膜厚が約1〜2μmとなるように塗布した後、熱風乾
燥して、剥離材を得た。この剥離材の剥離性と印刷適性
の評価は次のようにして行った。剥離材の上に液状のエ
ポキシ樹脂層を設け、170℃で30分処理し硬化させ
た。この様にして得られた硬化エポキシ樹脂板より剥離
材を剥離するときの剥離強度を測定した。また、剥離後
のエポキシ板の表面の濡れ指数を測定し、印刷適性を判
断した。結果を表1に示した。
は実施例1と同様の実験を行った。結果を表1に示し
た。
ーン樹脂を用いた以外は実施例1と同様の実験を行っ
た。結果を表1に示した。
断される × 表面の濡れが劣り、印刷適性が悪いと判断される
剤を塗布した剥離材は剥離製に優れ、且つ樹脂の剥離面
は印刷適性が優れている。
Claims (4)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂とセルロース樹脂よりなる
剥離剤。 - 【請求項2】 さらに表面粗化剤を含有してなる請求項
1の剥離剤。 - 【請求項3】 アルミニウム箔の片面又は両面に請求項
1または2の剥離剤層を設けてなる積層板用の離型材。 - 【請求項4】 アルミニウム箔の片面にフィルムを、他
面に請求項1または2の剥離剤層を設けてなる積層板用
の離型材。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
JP32964697A JP3898315B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 離型材 |
CN98109592A CN1202050A (zh) | 1997-06-09 | 1998-06-08 | 扩频通信系统 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32964697A JP3898315B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 離型材 |
Publications (2)
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ID=18223678
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3898315B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019183272A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 東洋アルミニウム株式会社 | キャリア材及びそれを用いた加熱プレス方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101484660B1 (ko) * | 2014-02-11 | 2015-01-21 | 한화엘앤씨 주식회사 | 건축용 점착형 시트 및 그 제조방법 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP32964697A patent/JP3898315B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019183272A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 東洋アルミニウム株式会社 | キャリア材及びそれを用いた加熱プレス方法 |
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