JPH11147306A - スクリーン印刷方法およびスクリーン印刷装置 - Google Patents

スクリーン印刷方法およびスクリーン印刷装置

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JPH11147306A
JPH11147306A JP31413597A JP31413597A JPH11147306A JP H11147306 A JPH11147306 A JP H11147306A JP 31413597 A JP31413597 A JP 31413597A JP 31413597 A JP31413597 A JP 31413597A JP H11147306 A JPH11147306 A JP H11147306A
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squeegee
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screen
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哲矢 田中
Masaru Takahashi
賢 高橋
Tsutomu Inukai
勉 犬飼
Noboru Nishikawa
昇 西川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキージ先端に付着した印刷ペーストがスキ
ージの後ろ側に回り込むことを防ぎ、印刷時に引きずら
れスクリーン版開口部でちぎれてプリント基板上に印刷
不良を引き起こすということがない印刷方法と印刷装置
の提供をする。 【解決手段】 印刷開始時にスキージ7、8がスクリー
ン版4の上方にある所定の待機位置からスクリーン版4
に当接し印刷を開始する位置まで下降する動作におい
て、スキージ7、8が待機位置からスクリーン版4に当
接するまでの距離を計測し、スキージ7、8の先端部が
スクリーン版4に当接するまでに印刷方向とは反対方向
の移動動作を完了するように距離,移動速度、下降速度
をコントロールし、スキージ7、8を斜め後方に下降さ
せ、かつ、スクリーン版4上で引きずることがないよう
に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板実装
工程においてプリント基板等の被印刷物上に導体ペース
トやクリーム半田などの印刷ペーストを高精度に印刷す
る全自動のスクリーン印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スクリーン印刷装置は、電子回路
基板実装工程におけるクリーム半田印刷工程に使用され
ているが、電子部品の小型化に伴って、電子回路実装基
板の微細化が進み、それに対応して、クリーム半田の高
精度印刷も要求されてきている。
【0003】従来のスクリーン印刷方法およびスクリー
ン印刷装置の一例を図3〜図4を参照して説明する。図
3は従来のスクリーン印刷装置を示す概略図である。図
中、1はプリント基板で、このプリント基板1はステー
ジ部3により位置決めされて固定されている。ステージ
部3の上方には、スクリーン枠5により固着されたスク
リーン版4が配置されている。6はスクリーン版4に置
かれた印刷ペーストで、左スキージ7と右スキージ8が
スクリーン版4上に当接しながら水平移動されることに
よりこの印刷ペースト6がプリント基板1に印刷され
る。また、左スキージ7と右スキージ8とは、印刷ヘッ
ド9に昇降部材9a、9bを介して昇降自在なスキージ
ホルダー9c、9dに支持され、上下方向および水平方
向に移動自在に構成される。
【0004】上記構成のスクリーン印刷装置を使用し
て、プリント基板1へ印刷するスクリーン印刷方法につ
いて、図4を参照して説明する。プリント基板1は、ス
テージ部3によって位置決めされて固定された後、図示
しない昇降手段により、スクリーン枠5に固着されたス
クリーン版4の直下まで上昇される。なお、位置合わせ
の際には、プリント基板1のランドパターンにスクリー
ン版4の開口パターンが一致するように位置決めされ
る。その後、待機位置にある左スキージ7(図4の
(a)参照)が印刷開始位置であるスクリーン版4上に
当接するまで垂直に下降され(図4の(b)参照)、印
刷ヘッド9により左スキージ7が水平移動されて印刷ペ
ースト6がプリント基板1に印刷される(図4の(c)
参照)。その後、プリント基板1がステージ部3より解
除され、プリント基板1が搬出される。その後、左スキ
ージ7はスクリーン版4上から上昇され、次の印刷の待
機位置まで移動する(図4の(d)参照)。
【0005】前述の動作が繰り返されて、左右のスキー
ジ7、8で交互にプリント基板1に印刷が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3、
図4に示すような従来のスクリーン印刷方法では、スキ
ージ7、8を使用してスクリーン版4上の印刷ペースト
6をローリングさせながら印刷し、印刷後、スキージ
7、8を垂直方向に上昇させるため、印刷ペースト6が
スキージ7、8から垂れ下がったように付着する(図4
の(d)参照)。
【0007】その後、次の印刷開始の際にスキージ7、
8は垂直方向に下降し、スクリーン版4に当接するた
め、スキージ7、8の先端部に付着して垂れ下がってい
た印刷ペースト6が、スクリーン版4上の印刷開始位置
に印刷回数を重ねるごとに堆積し、堆積した印刷ペース
ト6がスキージ7、8の後ろ側に回り込み、印刷時にス
キージ7、8とともにスクリーン版4上を引きずられ
て、印刷途中のスクリーン版4の開口部上などでちぎれ
る場合があった(図4の(c)参照)。そして、そのち
ぎれた印刷ペースト6がプリント基板1上へ必要以上の
印刷ペースト6を供給してしまい、リフロー後のプリン
ト基板1にブリッジやはんだボールを発生させる要因の
一つとなっていた。
【0008】また、スクリーン版4の開口部付近にちぎ
れて残った印刷ペースト6が、スクリーン版4の裏面の
クリーニングの際に、バキューム力でスクリーン版4の
上から開口部を通してスクリーン版4の裏面に回り込ん
でしまう場合が有り、その結果、次のプリント基板1の
印刷時に、にじみやはんだボールといった不良を発生さ
せることがあった。
【0009】近年の高密度実装に対応するためのプリン
ト基板1は微細パターンや狭ピッチパターンが多く混在
しているため、印刷ペースト6も改善されてきている
が、粘度の低いものや高いものなど様々な種類の印刷ペ
ースト6が登場しており、上記のような従来のスクリー
ン印刷方法では、微細パターンや狭ピッチパターンのプ
リント基板1に対して対応できない。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み、印刷途中にお
いてスキージの外側に回り込んだ印刷ペーストがプリン
ト基板に不良を発生させることを低減できるスクリーン
印刷方法およびスクリーン印刷装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、印刷ペーストをスクリーン版の上からプ
リント基板にスクリーン印刷するスクリーン印刷方法で
あって、スキージをスクリーン版の上方にある所定の待
機位置からスクリーン版に当接して印刷を開始する位置
まで下降させる動作を行う印刷開始の際に、スキージを
スクリーン版当接後の印刷方向とは反対の方向に移動さ
せながら下降させる動作を行わせることにより、スキー
ジの先端部に付着して垂れ下がっている印刷ペーストを
スキージの内側に回り込ませながらスキージをスクリー
ン版に当接させるものである。
【0012】このスクリーン印刷方法により、印刷途中
においてスキージの外側に回り込んだ印刷ペーストがプ
リント基板に不良を発生させることを低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、印刷ペ
ーストをスクリーン版の上からプリント基板にスクリー
ン印刷するスクリーン印刷方法であって、スキージをス
クリーン版の上方にある所定の待機位置からスクリーン
版に当接して印刷を開始する位置まで下降させる動作を
行う印刷開始の際に、スキージをスクリーン版当接後の
印刷方向とは反対の方向に移動させながら下降させる動
作を行わせることにより、スキージの先端部に付着して
垂れ下がっている印刷ペーストをスキージの内側に回り
込ませながらスキージをスクリーン版に当接させるもの
である。
【0014】上記方法によれば、スキージがスクリーン
版上の印刷開始位置に当接したときには、スキージ先端
部に付着して垂れ下がっていた印刷ペーストがスキージ
の内側に回り込むため、スキージ開始位置に印刷ペース
トが堆積することを低減でき、従来のようにスキージの
外側に印刷ペーストが回り込んで印刷時に引きずられて
途中でちぎれるということが無くなり、プリント基板印
刷時の不良であるブリッジやにじみ、はんだボールの発
生を防ぐことができる。
【0015】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
スクリーン印刷方法において、スキージを印刷方向とは
反対の方向に移動させながら下降させるに際して、スキ
ージの先端部に付着して垂れ下がっている印刷ペースト
の量に応じて、前記反対方向に移動する距離とその時の
スキージ移動速度とその時のスキージ下降速度とを設定
して、スキージを所定の設定角度で斜め下方に移動させ
るものである。
【0016】上記方法によれば、スキージがスクリーン
版上の印刷開始位置に当接するときのスキージ下降角度
が調整されて、スキージ先端部に付着し垂れ下がってい
た印刷ペーストを、その量に関わらずスキージの内側に
良好に回り込ませることができるため、スキージ開始位
置に印刷ペーストが堆積することを確実に低減でき、従
来のようにスキージの外側に印刷ペーストが回り込んで
印刷時に引きずられて途中でちぎれるということが無く
なり、プリント基板印刷時の不良であるブリッジやにじ
み、はんだボールの発生を防ぐことができる。
【0017】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
スクリーン印刷方法において、スキージを、スクリーン
版の上方の所定の待機位置からスクリーン版に当接して
印刷を開始する位置まで、印刷方向とは反対の方向に移
動させながら下降させるに際して、スキージが待機位置
からスクリーン版に当接するまでの距離を計測し、スキ
ージの先端部がスクリーン版に当接するまでに印刷方向
とは反対方向の移動動作を完了するように印刷方向とは
反対方向の距離と移動速度と下降速度とをコントロール
して、スキージがスクリーン版上で引きずることがない
ように動作させるものである。
【0018】上記方法によれば、スキージがスクリーン
版上に当接するまでには印刷方向と反対方向のスキージ
移動は完了しているため、スキージ先端のエッジ部を引
きずることが無くなり、スキージの摩耗寿命を短縮する
ことがなくなる。
【0019】請求項4記載の本発明は、プリント基板を
位置決め固定するステージ部と、このステージ部の上方
に配置されたスクリーン版と、このスクリーン版上を移
動自在に配置されて印刷ペーストを印刷するスキージと
を有するスクリーン印刷装置において、スキージをスク
リーン版に対して昇降させる昇降手段と、スキージをス
クリーン版に対して印刷方向および印刷方向とは反対の
方向に移動させる移動手段と、スキージをスクリーン版
の上方にある所定の待機位置からスクリーン版に当接し
て印刷を開始する位置まで下降させる動作を行う印刷開
始の際に、スキージをスクリーン版当接後の印刷方向と
は反対の方向に移動させながら下降させる動作を行わせ
る制御手段とを備えたものである。
【0020】上記構成によれば、スキージをスクリーン
版の上方にある所定の待機位置からスクリーン版に当接
して印刷を開始する位置まで下降させる動作を行う印刷
開始の際に、スキージをスクリーン版当接後の印刷方向
とは反対の方向に移動させながら下降させる動作を行わ
せることにより、スキージの先端部に付着して垂れ下が
っている印刷ペーストをスキージの内側に回り込ませな
がらスキージをスクリーン版に当接させることができ、
これにより、スキージ開始位置に印刷ペーストが堆積す
ることを確実に低減でき、従来のようにスキージの外側
に印刷ペーストが回り込んで印刷時に引きずられて途中
でちぎれるということが無くなり、プリント基板印刷時
の不良であるブリッジやにじみ、はんだボールの発生を
防ぐことができる。
【0021】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
スクリーン印刷装置において、スキージを印刷方向とは
反対の方向に移動させる際の移動する距離とその時のス
キージ移動速度とその時のスキージ下降速度とを設定す
る設定手段を備え、制御手段は前記設定手段の設定条件
にそってスキージを所定の設定角度で斜め下方に移動さ
せるように制御するものである。
【0022】上記構成によれば、スキージがスクリーン
版上の印刷開始位置に当接するときのスキージ下降角度
が調整されて、スキージ先端部に付着し垂れ下がってい
た印刷ペーストを、その量に関わらずスキージの内側に
良好に回り込ませることができるため、スキージ開始位
置に印刷ペーストが堆積することを確実に低減でき、従
来のようにスキージの外側に印刷ペーストが回り込んで
印刷時に引きずられて途中でちぎれるということが無く
なり、プリント基板印刷時の不良であるブリッジやにじ
み、はんだボールの発生を防ぐことができる。
【0023】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
スクリーン印刷装置において、スキージが待機位置から
スクリーン版に当接するまでの距離を計測する計測手段
を設け、制御手段は、スキージの先端部がスクリーン版
に当接するまでに印刷方向とは反対方向の移動動作を完
了するように印刷方向とは反対方向の移動距離と移動速
度と下降速度とをコントロールしてスキージを移動させ
るものである。
【0024】上記の構成により、スキージがスクリーン
版上に当接するまでには印刷方向と反対方向のスキージ
移動は完了しているため、スキージ先端のエッジ部を引
きずることが無くなり、スキージの摩耗寿命を短縮する
ことがなくなる。
【0025】以下、本発明のスクリーン印刷方法および
スクリーン印刷装置の一実施の形態を図1〜図2に基づ
いて説明する。先ず、本実施の形態のスクリーン印刷方
法に使用するスクリーン印刷装置を図2に基づいて説明
する。
【0026】本実施の形態の装置を、図2に示す。な
お、従来のスクリーン印刷装置と同じ機能を有する構成
部品については同一の符号をつけて、説明は省略すると
ともに動作説明も簡略化する。
【0027】左スキージ7と右スキージ8とは、それぞ
れスキージホルダー9c,9dに取り付けられており、
これらのスキージホルダー9c,9dは昇降部材9a、
9bを介して印刷ヘッド9に昇降自在に支持されてい
る。そして、左スキージ7と右スキージ8とは、昇降部
材9a、9bを介して昇降手段としての昇降モータ10
により昇降されるとともに、印刷ヘッド9に螺合するね
じ軸15を介して移動手段としての水平駆動モータ11
により水平方向に移動される。これらの昇降モータ10
や水平駆動モータ11は制御手段としてのコントローラ
12によりその動作が制御され、コントローラ12には
制御機能に加えて演算機能や記憶機能も備えている。ま
た、コントローラ12には、データ入力装置13や、ス
キージ7、8の先端とスクリーン版4の上面までの距離
を計測するために用いる計測手段としてのセンサ14も
接続されている。
【0028】そして、実際の印刷動作に先立って、スキ
ージ7、8の先端部をスクリーン版4に当接させ、その
時のスキージ7、8の待機位置からの距離L2をセンサ
14にて感知してコントローラ12の記憶部(図示せ
ず)に記憶させるようになっている。また、予め試験的
に実際の印刷動作と同等の条件で印刷を行い、スキージ
7、8の先端部に付着して垂れ下がっている印刷ペース
ト6(図1参照)の量を観察しておき、その量に応じ
て、印刷方向とは反対の方向に移動する距離L1とその
時のスキージ移動速度V1とその時のスキージ下降速度
V2とをデータ入力装置13から入力して設定しておく
ようになっている。なお、これらの距離L1、スキージ
移動速度V1、スキージ下降速度V2は、印刷ペースト
6の量に応じてコントローラ12にて演算させて自動的
に設定させるようにしてもよい。
【0029】また、スキージ7、8は、その先端部がス
クリーン版4に当接する直前までは印刷方向とは反対の
方向に移動されるように制御される一方、スクリーン版
4に当接した時点ではその反対方向への移動動作を完了
するようにコントローラ12にて設定される。
【0030】上記構成のスクリーン印刷装置を使用し
て、プリント基板1へ印刷する動作について、図1を参
照して説明する。プリント基板1はステージ部3によっ
て位置決め固定された後、図示しない昇降手段によりス
クリーン枠5に固着されたスクリーン版4の直下まで上
昇される。その後、図1(a)に示すように待機位置に
ある左スキージ7が、印刷開始位置であるスクリーン版
4上に当接するまで印刷方向とは反対の方向(図1
(a)、(b)においては左方向)に移動しながら下降
される。
【0031】つまり、左スキージ7をスクリーン版4の
上方にある図1(a)に示すような所定の待機位置から
スクリーン版4に当接して印刷を開始する位置まで下降
させる動作を行う印刷開始の際に、印刷方向とは反対の
方向の水平方向の距離L1と上下方向の距離L2とに基
いて設定されたスキージ移動速度V1とその時のスキー
ジ下降速度V2にしたがい、左スキージ7は所定の設定
角度で左下方に移動される。
【0032】これにより、左スキージ7がスクリーン版
4上の印刷開始位置に接近して当接するまでの際に、左
スキージ7の先端部に付着して垂れ下がっていた印刷ペ
ースト6が、図1(b)に示すように、左スキージ7の
内側(右側)に回り込み、左スキージ7による印刷開始
位置に印刷ペースト6が堆積することを低減できる。ま
た、左スキージ7の先端部に付着して垂れ下がっている
印刷ペースト6の量に応じて、左スキージ7の斜め下方
に移動する動作が設定されているため、印刷ペースト6
を左スキージ7の内側に回り込ませることをより確実に
行うことができる。この結果、従来のようにスキージの
外側に印刷ペーストが回り込んで印刷時に引きずられて
途中でちぎれるということが無くなり、プリント基板印
刷時の不良であるブリッジやにじみ、はんだボールの発
生を防ぐことができる。
【0033】また、この際に、左スキージ7の先端部が
スクリーン版4に当接する直前までは印刷方向とは反対
の方向に移動される一方、スクリーン版4に当接した時
点ではその反対方向への移動動作を完了するようにコン
トローラ12にて制御する。このように、左スキージ7
がスクリーン版4上に当接するまでには印刷方向と反対
方向のスキージ移動は完了しているため、左スキージ7
がスクリーン版4上に当接した状態で印刷方向と反対方
向に移動することが防止されて、左スキージ7の先端の
エッジ部をスクリーン版4上で引きずることが無くな
り、左スキージ7の摩耗寿命を短縮することがなくな
る。
【0034】その後、印刷ヘッド9により左スキージ7
が右方向に水平移動されて印刷ペースト6がプリント基
板1に印刷される〔図1(c)参照〕。その後、プリン
ト基板1がステージ部3から解除され、プリント基板1
が搬出される。その後、左スキージ7はスクリーン版4
上から上昇されて、次の印刷の待機位置まで移動される
〔図1(d)参照〕。
【0035】この後、右スキージ8が、左スキージ7と
は左右方向に関して逆方向となるようにして同様の移動
動作が行われ、このような動作が繰り返されて、左右の
スキージ7、8で交互にプリント基板1に印刷が行われ
る。
【0036】このスクリーン印刷装置およびスクリーン
印刷方法により実際に印刷評価を行い、従来のスクリー
ン印刷装置およびスクリーン印刷方法と比較した。具体
的には、評価に使用した印刷ペースト6の粘度は約20
0Pa・sであり、平スキージ7、8を取り付け角度6
0度でセットし、スキージ7、8の先端からスクリーン
版4上までの距離L2は10mm、スキージ移動距離L
1は30mm、スキージ移動速度V1は45mm/se
c、スキージ下降速度V2は10mm/secで印刷し
た場合と、従来どおりスキージ7、8を垂直に下降させ
て印刷した場合(L1=0mm,L2=10mm、V1
=0mm/sec、V2=10mm/sec)との比較
を行った。
【0037】どちらのスキージ7、8の先端にも印刷ペ
ースト6が付着しており、その付着量はスキージ先端よ
りおよそ8〜9mm程度垂れ下がった状態で連続印刷を
行い、印刷後のプリント基板1の不良の発生数を比較し
た。それぞれの方法で印刷した基板印刷枚数50枚のう
ち、本発明のスクリーン印刷装置および方法で印刷した
ものは、不良発生は0件で有り、それに対して、従来の
スクリーン印刷方法で印刷したものは5件不良が発生し
た。
【0038】このように、本発明のスクリーン印刷装置
および方法により、プリント基板印刷時の不良であるブ
リッジやにじみ、はんだボールの発生を防ぐことが確認
できた。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のスクリーン印刷方
法によれば、スキージをスクリーン版の上方にある所定
の待機位置からスクリーン版に当接して印刷を開始する
位置まで下降させる動作を行う際に、スキージをスクリ
ーン版当接後の印刷方向とは反対の方向に移動させなが
ら下降させる動作を行わせて、スキージの先端部に付着
して垂れ下がっている印刷ペーストをスキージの内側に
回り込ませながらスキージをスクリーン版に当接させる
ことにより、スキージ開始位置に印刷ペーストが堆積す
ることを低減でき、従来のようにスキージの外側に印刷
ペーストが回り込んで印刷時に引きずられて途中でちぎ
れるということが無くなり、プリント基板印刷時の不良
であるブリッジやにじみ、はんだボールの発生を防ぐこ
とができる。
【0040】また、上記スクリーン印刷方法において、
スキージの先端部に付着して垂れ下がっている印刷ペー
ストの量に応じて、印刷方向とは反対の方向に移動する
距離とその時のスキージ移動速度とその時のスキージ下
降速度とを設定して、スキージを所定の設定角度で斜め
下方に移動させることで、粘度の低いものや高いものな
ど様々な種類の印刷ペーストや微細パターンや狭ピッチ
パターンのプリント基板に対しても、スキージ先端部に
付着し垂れ下がっていた印刷ペーストを、その量に関わ
らずスキージの内側に良好に回り込ませることができ
る。
【0041】また、上記スクリーン印刷方法において、
スキージの先端部がスクリーン版に当接するまでに印刷
方向とは反対方向の移動動作を完了させることにより、
スキージ先端のエッジ部を引きずることが無くなって、
スキージの摩耗寿命を短縮することがなくなる。
【0042】また、スクリーン印刷装置において、スキ
ージをスクリーン版に対して昇降させる昇降手段と、ス
キージをスクリーン版に対して印刷方向および印刷方向
とは反対の方向に移動させる移動手段と、スキージをス
クリーン版の上方にある所定の待機位置からスクリーン
版に当接して印刷を開始する位置まで下降させる動作を
行う印刷開始の際に、スキージをスクリーン版当接後の
印刷方向とは反対の方向に移動させながら下降させる動
作を行わせる制御手段とを備えることにより、スキージ
をスクリーン版の上方にある所定の待機位置からスクリ
ーン版に当接して印刷を開始する位置まで下降させる動
作を行う際に、スキージをスクリーン版当接後の印刷方
向とは反対の方向に移動させながら下降させる動作を行
わせることができ、これにより、プリント基板印刷時の
不良であるブリッジやにじみ、はんだボールの発生を防
ぐことができる。
【0043】また、上記スクリーン印刷装置において、
スキージを印刷方向とは反対の方向に移動させる際の移
動する距離とその時のスキージ移動速度とその時のスキ
ージ下降速度とを設定する設定手段を備え、制御手段は
前記設定手段の設定条件にそってスキージを所定の設定
角度で斜め下方に移動させるように制御することで、粘
度の低いものや高いものなど様々な種類の印刷ペースト
や微細パターンや狭ピッチパターンのプリント基板に対
しても、スキージ先端部に付着し垂れ下がっていた印刷
ペーストを、その量に関わらずスキージの内側に良好に
回り込ませることができる。
【0044】また、上記スクリーン印刷装置において、
スキージが待機位置からスクリーン版に当接するまでの
距離を計測する計測手段を設け、制御手段は、スキージ
の先端部がスクリーン版に当接するまでに印刷方向とは
反対方向の移動動作を完了するように印刷方向とは反対
方向の距離と移動速度と下降速度とをコントロールして
スキージを移動させることにより、スキージがスクリー
ン版上に当接するまでに印刷方向と反対方向のスキージ
移動を完了させることができて、スキージ先端のエッジ
部を引きずることが無くなり、スキージの摩耗寿命を短
縮することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の一実施の形
態におけるスクリーン印刷方法の各工程を示す図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷
装置の構成の要部を示す概略図である。
【図3】従来のスクリーン印刷装置の構成の要部を示す
概略図である。
【図4】(a)〜(d)はそれぞれ従来のスクリーン印
刷方法の各工程を示す図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 3 ステージ部 4 スクリーン版 6 印刷ペースト 7 左スキージ 8 右スキージ 9 印刷ヘッド 9a、9b スキージ部昇降部材 9c、9d スキージホルダー 10 昇降用モータ(昇降手段) 11 水平移動用モータ(移動手段) 12 コントロール部(制御手段) 13 データ入力装置 14 センサ(計測手段)
フロントページの続き (72)発明者 西川 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ペーストをスクリーン版の上からプ
    リント基板にスクリーン印刷するスクリーン印刷方法で
    あって、スキージをスクリーン版の上方にある所定の待
    機位置からスクリーン版に当接して印刷を開始する位置
    まで下降させる動作を行う印刷開始の際に、スキージを
    スクリーン版当接後の印刷方向とは反対の方向に移動さ
    せながら下降させる動作を行わせることにより、スキー
    ジの先端部に付着して垂れ下がっている印刷ペーストを
    スキージの内側に回り込ませながらスキージをスクリー
    ン版に当接させるスクリーン印刷方法。
  2. 【請求項2】 スキージを印刷方向とは反対の方向に移
    動させながら下降させるに際して、スキージの先端部に
    付着して垂れ下がっている印刷ペーストの量に応じて、
    前記反対方向に移動する距離とその時のスキージ移動速
    度とその時のスキージ下降速度とを設定して、スキージ
    を所定の設定角度で斜め下方に移動させる請求項1記載
    のスクリーン印刷方法。
  3. 【請求項3】 スキージを、スクリーン版の上方の所定
    の待機位置からスクリーン版に当接して印刷を開始する
    位置まで、印刷方向とは反対の方向に移動させながら下
    降させるに際して、スキージが待機位置からスクリーン
    版に当接するまでの距離を計測し、スキージの先端部が
    スクリーン版に当接するまでに印刷方向とは反対方向の
    移動動作を完了するように印刷方向とは反対方向の移動
    距離と移動速度と下降速度とをコントロールして、スキ
    ージがスクリーン版上で引きずることがないように動作
    させる請求項2記載のスクリーン印刷方法。
  4. 【請求項4】 プリント基板を位置決め固定するステー
    ジ部と、このステージ部の上方に配置されたスクリーン
    版と、このスクリーン版上を移動自在に配置されて印刷
    ペーストを印刷するスキージとを有するスクリーン印刷
    装置において、スキージをスクリーン版に対して昇降さ
    せる昇降手段と、スキージをスクリーン版に対して印刷
    方向および印刷方向とは反対の方向に移動させる移動手
    段と、スキージをスクリーン版の上方にある所定の待機
    位置からスクリーン版に当接して印刷を開始する位置ま
    で下降させる動作を行う印刷開始の際に、スキージをス
    クリーン版当接後の印刷方向とは反対の方向に移動させ
    ながら下降させる動作を行わせる制御手段とを備えたス
    クリーン印刷装置。
  5. 【請求項5】 スキージを印刷方向とは反対の方向に移
    動させる際の移動する距離とその時のスキージ移動速度
    とその時のスキージ下降速度とを設定する設定手段を備
    え、制御手段は前記設定手段の設定条件にそってスキー
    ジを所定の設定角度で斜め下方に移動させるように制御
    する請求項4記載のスクリーン印刷装置。
  6. 【請求項6】 スキージが待機位置からスクリーン版に
    当接するまでの距離を計測する計測手段を設け、制御手
    段は、スキージの先端部がスクリーン版に当接するまで
    に印刷方向とは反対方向の移動動作を完了するように印
    刷方向とは反対方向の距離と移動速度と下降速度とをコ
    ントロールしてスキージを移動させる請求項5記載のス
    クリーン印刷装置。
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