JP2001047598A - 印刷機 - Google Patents
印刷機Info
- Publication number
- JP2001047598A JP2001047598A JP11217941A JP21794199A JP2001047598A JP 2001047598 A JP2001047598 A JP 2001047598A JP 11217941 A JP11217941 A JP 11217941A JP 21794199 A JP21794199 A JP 21794199A JP 2001047598 A JP2001047598 A JP 2001047598A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- squeegee
- mask
- driven
- component
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Screen Printers (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スキージの駆動方向の反対側にクリーム半田
等の塗布物が残ることなく、良好な状態で印刷を行うこ
とができる印刷機を提供する。 【解決手段】 開口が形成されたマスク31を介してク
リーム半田Cをマスク31の下方に着設された基板40
に対して印刷するものであり、クリーム半田Cをマスク
31の上面に広げて塗布作業を行うスキージ12、13
を備え、スキージ12、13は、上下方向および水平方
向に往復移動可能であり、塗布作業時にはマスク31の
上面に対して所定の圧力をかけた状態でほぼ一定の方向
に駆動され、塗布作業時以外の時にはマスク31上方の
所定の高さで待機するよう構成されている印刷機10に
おいて、スキージ12、13は、塗布作業後、前記一定
の方向とは逆方向の成分を含む方向に、所定距離駆動さ
れる。
等の塗布物が残ることなく、良好な状態で印刷を行うこ
とができる印刷機を提供する。 【解決手段】 開口が形成されたマスク31を介してク
リーム半田Cをマスク31の下方に着設された基板40
に対して印刷するものであり、クリーム半田Cをマスク
31の上面に広げて塗布作業を行うスキージ12、13
を備え、スキージ12、13は、上下方向および水平方
向に往復移動可能であり、塗布作業時にはマスク31の
上面に対して所定の圧力をかけた状態でほぼ一定の方向
に駆動され、塗布作業時以外の時にはマスク31上方の
所定の高さで待機するよう構成されている印刷機10に
おいて、スキージ12、13は、塗布作業後、前記一定
の方向とは逆方向の成分を含む方向に、所定距離駆動さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開口が形成され
たマスクを介して、クリーム半田等の塗布物を基板に印
刷する印刷機に関する。
たマスクを介して、クリーム半田等の塗布物を基板に印
刷する印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板等の製造に用いられる印刷
機は、所定のパターンで開口が形成されたマスクの上で
スキージを駆動し、クリーム半田のような塗布物をマス
ク下にセッティングされている基板に印刷するように構
成されている。このような印刷機の印刷動作について図
8に基づいて説明する。図8において、1はマスク枠、
2はマスク、3は基板、6は2つのスキージ4、5を備
えるスキージユニット、Cはクリーム半田である。図8
でスキージユニット6は簡略化して示されている。ま
た、マスク2には、所定のパターンで複数の開口が形成
されている。
機は、所定のパターンで開口が形成されたマスクの上で
スキージを駆動し、クリーム半田のような塗布物をマス
ク下にセッティングされている基板に印刷するように構
成されている。このような印刷機の印刷動作について図
8に基づいて説明する。図8において、1はマスク枠、
2はマスク、3は基板、6は2つのスキージ4、5を備
えるスキージユニット、Cはクリーム半田である。図8
でスキージユニット6は簡略化して示されている。ま
た、マスク2には、所定のパターンで複数の開口が形成
されている。
【0003】スキージユニット6は、マスク2上を図8
中の矢印の方向に往復駆動されるようになっている。印
刷作業時、まず、マスク2の左側にクリーム半田Cを供
給する。次に、スキージ4をマスク2に押し付けた状態
で、スキージユニット6をマスク2上の左側から右側
(矢印A方向)に駆動する。この動作により、クリーム
半田Cはマスク2上に広がり、マスク2の前記開口を介
してクリーム半田Cが基板3上に塗布され、また、スキ
ージ4によって不要なクリーム半田Cが掻き集められ
る。この後、基板3をマスク2の下面から離す版離れ動
作を行い、スキージ4を上昇させると、図8(a)の状
態になる。
中の矢印の方向に往復駆動されるようになっている。印
刷作業時、まず、マスク2の左側にクリーム半田Cを供
給する。次に、スキージ4をマスク2に押し付けた状態
で、スキージユニット6をマスク2上の左側から右側
(矢印A方向)に駆動する。この動作により、クリーム
半田Cはマスク2上に広がり、マスク2の前記開口を介
してクリーム半田Cが基板3上に塗布され、また、スキ
ージ4によって不要なクリーム半田Cが掻き集められ
る。この後、基板3をマスク2の下面から離す版離れ動
作を行い、スキージ4を上昇させると、図8(a)の状
態になる。
【0004】次に、新たなる基板3をマスク2の下面に
着設するとともに、スキージ5をスキージ4が集めたク
リーム半田Cの右側に降下させ、スキージ5をマスク2
に押し付けた状態でスキージユニット6をB方向に駆動
する。スキージ5がマスク2左側の所定の位置に達した
ところで、前記同様に、スキージ5を上昇させた後、ス
キージ4を降下し、再びスキージ4による塗布を行う。
このようにスキージユニット6を往復駆動しながら、ス
キージ4とスキージ5を交互に用いて連続して印刷す
る。
着設するとともに、スキージ5をスキージ4が集めたク
リーム半田Cの右側に降下させ、スキージ5をマスク2
に押し付けた状態でスキージユニット6をB方向に駆動
する。スキージ5がマスク2左側の所定の位置に達した
ところで、前記同様に、スキージ5を上昇させた後、ス
キージ4を降下し、再びスキージ4による塗布を行う。
このようにスキージユニット6を往復駆動しながら、ス
キージ4とスキージ5を交互に用いて連続して印刷す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印刷機では、塗布作業後、スキージ4を上昇させる
と、図8(b)に示すように、スキージ4の一方の側面
に付着していたクリーム半田Cが垂れ下がって下端部に
たまり、次に、塗布作業をすべくスキージ4を下降させ
マスク2に押し付けると、(c)に示すように、クリー
ム半田Cがスキージ4下端部の左右に広がってしまって
いた。この状態で、(d)に示すように、A方向にスキ
ージ4を駆動すると、スキージ4の後方にクリーム半田
C’の小片が残る。このようなクリーム半田C’が、マ
スクの前記開口に入ってしまうと基板3に余分なクリー
ム半田として付着し、印刷不良となり問題であった。
来の印刷機では、塗布作業後、スキージ4を上昇させる
と、図8(b)に示すように、スキージ4の一方の側面
に付着していたクリーム半田Cが垂れ下がって下端部に
たまり、次に、塗布作業をすべくスキージ4を下降させ
マスク2に押し付けると、(c)に示すように、クリー
ム半田Cがスキージ4下端部の左右に広がってしまって
いた。この状態で、(d)に示すように、A方向にスキ
ージ4を駆動すると、スキージ4の後方にクリーム半田
C’の小片が残る。このようなクリーム半田C’が、マ
スクの前記開口に入ってしまうと基板3に余分なクリー
ム半田として付着し、印刷不良となり問題であった。
【0006】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、スキージの駆動方向の反対側にクリーム半田等の
塗布物が残ることなく、余分な塗布物が基板に付着する
ことを防ぎ、良好な状態で印刷を行うことができる印刷
機を提供することを目的としている。
ので、スキージの駆動方向の反対側にクリーム半田等の
塗布物が残ることなく、余分な塗布物が基板に付着する
ことを防ぎ、良好な状態で印刷を行うことができる印刷
機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下において、括弧によ
り実施の形態において対応する構成を一例として示す。
実施の形態と同一の用語を使用している場合には、符号
のみ記す。上記課題を解決するため、本発明の請求項1
に記載の発明は、開口が形成されたマスク(31)を介
してクリーム状の塗布物(クリーム半田C)を前記マス
クの下方に着設された基板(40)に対して印刷するも
のであり、前記塗布物を前記マスクの上面に広げる塗布
作業を行うスキージ(12、13、50)を備え、前記
スキージは、上下方向および水平方向に往復移動可能で
あり、前記塗布作業時には前記マスクの上面に対して所
定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動され、塗布作
業時以外の時には前記マスク上方の所定の高さで待機す
るよう構成されている印刷機(10)において、前記ス
キージは、前記塗布作業後、前記一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に、所定距離駆動されることを特徴と
する。
り実施の形態において対応する構成を一例として示す。
実施の形態と同一の用語を使用している場合には、符号
のみ記す。上記課題を解決するため、本発明の請求項1
に記載の発明は、開口が形成されたマスク(31)を介
してクリーム状の塗布物(クリーム半田C)を前記マス
クの下方に着設された基板(40)に対して印刷するも
のであり、前記塗布物を前記マスクの上面に広げる塗布
作業を行うスキージ(12、13、50)を備え、前記
スキージは、上下方向および水平方向に往復移動可能で
あり、前記塗布作業時には前記マスクの上面に対して所
定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動され、塗布作
業時以外の時には前記マスク上方の所定の高さで待機す
るよう構成されている印刷機(10)において、前記ス
キージは、前記塗布作業後、前記一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に、所定距離駆動されることを特徴と
する。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、スキージ
は塗布作業時には一定の方向に駆動されて、塗布作業後
には前記一定の方向とは逆方向の成分を含む方向に所定
距離駆動されるので、塗布作業後のマスクの側部に余分
な塗布物が集められていても、逆方向の成分を含む方向
に駆動されることで、その余分な塗布物がスキージから
離れる。よって、スキージを引き上げたとしても、スキ
ージから垂れ下がる塗布物がほとんどなく、次にこのス
キージをマスク上に降下させた場合に、スキージの駆動
方向の逆の側に回り込む塗布物が殆どなく、塗布作業時
にスキージを駆動した際に、スキージの後方に塗布物が
残ることはない。したがって、余分な塗布物が基板に付
着することはなくなり、良好な状態で印刷することがで
きる。
は塗布作業時には一定の方向に駆動されて、塗布作業後
には前記一定の方向とは逆方向の成分を含む方向に所定
距離駆動されるので、塗布作業後のマスクの側部に余分
な塗布物が集められていても、逆方向の成分を含む方向
に駆動されることで、その余分な塗布物がスキージから
離れる。よって、スキージを引き上げたとしても、スキ
ージから垂れ下がる塗布物がほとんどなく、次にこのス
キージをマスク上に降下させた場合に、スキージの駆動
方向の逆の側に回り込む塗布物が殆どなく、塗布作業時
にスキージを駆動した際に、スキージの後方に塗布物が
残ることはない。したがって、余分な塗布物が基板に付
着することはなくなり、良好な状態で印刷することがで
きる。
【0009】ここで、印刷機に備えられるスキージは、
単数でも複数でもよい。「所定距離」とは、塗布物がス
キージからほぼ離れる程度であり、塗布物の接着性や粘
度等に応じて、適宜決めればよい。また、「一定の方向
とは逆方向の成分を含む方向に駆動される」とは、一定
の方向とほぼ同一面内、つまりマスクに接触した状態で
逆方向に駆動してもよいし、マスクに対して角度を有す
るように斜め後方に引き上げるように駆動してもよく、
たとえば、請求項2〜5に記載の発明のように駆動すれ
ばよい。
単数でも複数でもよい。「所定距離」とは、塗布物がス
キージからほぼ離れる程度であり、塗布物の接着性や粘
度等に応じて、適宜決めればよい。また、「一定の方向
とは逆方向の成分を含む方向に駆動される」とは、一定
の方向とほぼ同一面内、つまりマスクに接触した状態で
逆方向に駆動してもよいし、マスクに対して角度を有す
るように斜め後方に引き上げるように駆動してもよく、
たとえば、請求項2〜5に記載の発明のように駆動すれ
ばよい。
【0010】すなわち、請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、前記スキージは、前記マス
クの上面に対して前記所定の圧力より弱い力で接した状
態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動され、その
後、上方へ駆動されることを特徴とする。
項1に記載の発明において、前記スキージは、前記マス
クの上面に対して前記所定の圧力より弱い力で接した状
態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動され、その
後、上方へ駆動されることを特徴とする。
【0011】マスクに接した状態でスキージを逆方向に
駆動すると、スキージやマスクの材質、あるいはスキー
ジとマスクの接触角度によっては摩擦力が生じ、スキー
ジをスムーズに駆動できない、あるいはスキージが劣化
するといった不具合が生じ得る。しかし、請求項2に記
載の発明によれば、塗布作業時よりも弱い力で接した状
態であるので、スキージをマスクと接した状態でスムー
ズに逆方向に駆動できる。
駆動すると、スキージやマスクの材質、あるいはスキー
ジとマスクの接触角度によっては摩擦力が生じ、スキー
ジをスムーズに駆動できない、あるいはスキージが劣化
するといった不具合が生じ得る。しかし、請求項2に記
載の発明によれば、塗布作業時よりも弱い力で接した状
態であるので、スキージをマスクと接した状態でスムー
ズに逆方向に駆動できる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の印刷機において、前記スキージが前記逆方向の
成分を含む方向に駆動されるとき、前記逆方向の成分と
上方向の成分とを含む方向に駆動されることを特徴とす
る。
に記載の印刷機において、前記スキージが前記逆方向の
成分を含む方向に駆動されるとき、前記逆方向の成分と
上方向の成分とを含む方向に駆動されることを特徴とす
る。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、前記逆方
向の成分と上方向の成分を含む方向に駆動されることか
ら、つまり、マスク上から離れるように上昇しつつ逆方
向に駆動されるので、塗布物の接着性や粘度によって
は、より一層スキージから塗布物が離れるようになる。
ここで、具体的なスキージの移動の軌跡は限定されず、
直線的であってもよいし、曲線的であってもよい。
向の成分と上方向の成分を含む方向に駆動されることか
ら、つまり、マスク上から離れるように上昇しつつ逆方
向に駆動されるので、塗布物の接着性や粘度によって
は、より一層スキージから塗布物が離れるようになる。
ここで、具体的なスキージの移動の軌跡は限定されず、
直線的であってもよいし、曲線的であってもよい。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の印刷機において、前記スキージは、前記塗布作業後で
あって前記逆方向の成分を含む方向に駆動される前に、
前記マスクから微小距離離れた高さに駆動され、次に、
前記逆方向の成分を含む方向であって水平方向に駆動さ
れた後、上方へ駆動されることを特徴とする。
の印刷機において、前記スキージは、前記塗布作業後で
あって前記逆方向の成分を含む方向に駆動される前に、
前記マスクから微小距離離れた高さに駆動され、次に、
前記逆方向の成分を含む方向であって水平方向に駆動さ
れた後、上方へ駆動されることを特徴とする。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項3
に記載の印刷機において、前記スキージは、前記塗布作
業後であって前記逆方向の成分を含む方向に駆動される
前に、前記マスクから微小距離離れた高さに駆動される
ことを特徴とする。
に記載の印刷機において、前記スキージは、前記塗布作
業後であって前記逆方向の成分を含む方向に駆動される
前に、前記マスクから微小距離離れた高さに駆動される
ことを特徴とする。
【0016】請求項4および5に記載の発明によれば、
塗布作業後のスキージ後方のマスク上に、スキージによ
って集めきれなかった塗布物が残っていたとしても、逆
方向成分を含む方向に駆動する際に、スキージに塗布物
が付着することを防止できる。
塗布作業後のスキージ後方のマスク上に、スキージによ
って集めきれなかった塗布物が残っていたとしても、逆
方向成分を含む方向に駆動する際に、スキージに塗布物
が付着することを防止できる。
【0017】請求項4または5において、「微小距離」
とは、たとえば、マスク面から10mm以下の距離であ
る。
とは、たとえば、マスク面から10mm以下の距離であ
る。
【0018】請求項2〜5において、スキージを上方の
どの高さまで駆動するかは特に限定されないが、前記所
定の高さまで上げてもよいし、マスクから所定の高さま
での途中の高さでもよい。
どの高さまで駆動するかは特に限定されないが、前記所
定の高さまで上げてもよいし、マスクから所定の高さま
での途中の高さでもよい。
【0019】また上記課題を解決するため、請求項6に
記載の発明は、開口が形成されたマスク(31)を介し
てクリーム状の塗布物(クリーム半田)を前記マスクの
下方に着設された基板(42)に対して印刷するもので
あり、前記塗布物を前記マスクの上面に広げて塗布作業
を行うスキージ(12、13、50)を備え、前記スキ
ージは、上下方向および水平方向に往復移動可能であ
り、塗布作業時以外の時には前記マスク上方の所定の高
さで待機し、塗布作業時には前記マスクの上面に対して
所定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動されるよう
構成されている印刷機(10)において、少なくとも一
度塗布作業に用いられた前記スキージは、再び塗布作業
に用いられる際に、前記所定の高さから駆動されて前記
マスク上面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に駆動されることを特徴とする。
記載の発明は、開口が形成されたマスク(31)を介し
てクリーム状の塗布物(クリーム半田)を前記マスクの
下方に着設された基板(42)に対して印刷するもので
あり、前記塗布物を前記マスクの上面に広げて塗布作業
を行うスキージ(12、13、50)を備え、前記スキ
ージは、上下方向および水平方向に往復移動可能であ
り、塗布作業時以外の時には前記マスク上方の所定の高
さで待機し、塗布作業時には前記マスクの上面に対して
所定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動されるよう
構成されている印刷機(10)において、少なくとも一
度塗布作業に用いられた前記スキージは、再び塗布作業
に用いられる際に、前記所定の高さから駆動されて前記
マスク上面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に駆動されることを特徴とする。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、少なくと
も一度塗布作業に用いた前記スキージを再び塗布作業に
用いる際に、前記所定の高さから駆動して前記マスク上
面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向の成分を
含む方向に駆動することから、スキージに塗布物が付着
している場合、スキージ下部から垂れる塗布物がマスク
面に接しスキージの印刷方向側に回り込む。したがっ
て、この状態で塗布作業を行えば、スキージの駆動方向
の反対側に塗布物が残ることはなく、余分な塗布物が基
板に付着することもなくなり、良好な状態で印刷するこ
とができる。
も一度塗布作業に用いた前記スキージを再び塗布作業に
用いる際に、前記所定の高さから駆動して前記マスク上
面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向の成分を
含む方向に駆動することから、スキージに塗布物が付着
している場合、スキージ下部から垂れる塗布物がマスク
面に接しスキージの印刷方向側に回り込む。したがっ
て、この状態で塗布作業を行えば、スキージの駆動方向
の反対側に塗布物が残ることはなく、余分な塗布物が基
板に付着することもなくなり、良好な状態で印刷するこ
とができる。
【0021】ここで、印刷機に備えられるスキージは、
単数でも複数でもよい。また、「一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に駆動される」とは、マスクの上面に
平行な方向に駆動してもよいし、マスクに対して角度を
有するように斜めに駆動してもよく、たとえば、請求項
7〜10に記載の発明のように駆動すればよい。
単数でも複数でもよい。また、「一定の方向とは逆方向
の成分を含む方向に駆動される」とは、マスクの上面に
平行な方向に駆動してもよいし、マスクに対して角度を
有するように斜めに駆動してもよく、たとえば、請求項
7〜10に記載の発明のように駆動すればよい。
【0022】すなわち、請求項7に記載の発明は、請求
項6に記載の印刷機において、前記スキージが前記逆方
向の成分を含む方向に駆動されるとき、前記マスクから
微小距離離れた高さで水平方向に駆動されることを特徴
とする。
項6に記載の印刷機において、前記スキージが前記逆方
向の成分を含む方向に駆動されるとき、前記マスクから
微小距離離れた高さで水平方向に駆動されることを特徴
とする。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の印刷機において、前記スキージが前記逆方向の成分を
含む方向に駆動されるとき、前記マスクから微小距離離
れた高さを基点にして、前記逆方向の成分と下方向の成
分を含む方向に駆動されることを特徴とする。
の印刷機において、前記スキージが前記逆方向の成分を
含む方向に駆動されるとき、前記マスクから微小距離離
れた高さを基点にして、前記逆方向の成分と下方向の成
分を含む方向に駆動されることを特徴とする。
【0024】請求項7および8に記載の発明によれば、
マスクから微小距離離れた高さで、あるいはこの高さを
基点にして、逆方向の成分を含む方向に駆動することか
ら、スキージに付着している塗布物がマスクに接しスキ
ージの印刷方向側に容易に回り込む。したがって、この
状態で、スキージを印刷方向に駆動した場合、スキージ
の駆動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
マスクから微小距離離れた高さで、あるいはこの高さを
基点にして、逆方向の成分を含む方向に駆動することか
ら、スキージに付着している塗布物がマスクに接しスキ
ージの印刷方向側に容易に回り込む。したがって、この
状態で、スキージを印刷方向に駆動した場合、スキージ
の駆動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
【0025】請求項7または8において、「微小距離」
とは、たとえば、マスク面から10mm以下の距離であ
り、スキージに付着している塗布物が垂れてマスク面に
接するような距離がよい。
とは、たとえば、マスク面から10mm以下の距離であ
り、スキージに付着している塗布物が垂れてマスク面に
接するような距離がよい。
【0026】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
の印刷機において、前記スキージは、前記マスクの上面
に対して前記所定の圧力より弱い力で接した状態で、前
記逆方向の成分を含む方向に駆動されることを特徴とす
る。
の印刷機において、前記スキージは、前記マスクの上面
に対して前記所定の圧力より弱い力で接した状態で、前
記逆方向の成分を含む方向に駆動されることを特徴とす
る。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、スキージ
を前記マスクの上面に対して前記所定の圧力より弱い力
で接した状態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動す
るので、スキージに塗布物が付着していれば、塗布物が
スキージの印刷方向に回り込み、印刷時にスキージの駆
動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
を前記マスクの上面に対して前記所定の圧力より弱い力
で接した状態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動す
るので、スキージに塗布物が付着していれば、塗布物が
スキージの印刷方向に回り込み、印刷時にスキージの駆
動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
【0028】上記請求項1〜9の印刷機において、スキ
ージを上下に駆動する機構としては、エアシリンダ、ス
テップモータ等を用いたものが挙げられる。さらに、請
求項10のように構成されていてもよい。すなわち、請
求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記
載の印刷機において、前記スキージ(50)を上下方向
に駆動するエアシリンダ(51)と、前記スキージが前
記マスクの上面に接触しているときに、前記スキージに
対して上向きの力を加える付勢手段(当接支持部52)
とを備えることを特徴とする。
ージを上下に駆動する機構としては、エアシリンダ、ス
テップモータ等を用いたものが挙げられる。さらに、請
求項10のように構成されていてもよい。すなわち、請
求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記
載の印刷機において、前記スキージ(50)を上下方向
に駆動するエアシリンダ(51)と、前記スキージが前
記マスクの上面に接触しているときに、前記スキージに
対して上向きの力を加える付勢手段(当接支持部52)
とを備えることを特徴とする。
【0029】請求項10に記載の発明によれば、スキー
ジがマスクの上面に接触しているときに、付勢手段によ
ってスキージに上向きの力が加えられていることから、
エアシリンダのエアをわずかに抜くと、付勢手段の付勢
力によりスキージが上方にスムーズに上がる。したがっ
て、請求項1〜5の印刷機で、スキージを上方に駆動す
る機構を容易に実現でき、特に、請求項4または5にお
けるスキージを微小距離引き上げる機構を好適に実現で
きる。また、上方よりスキージを降下させる場合にも微
調整しやすく、マスクからわずかな高さでスキージを保
つといったことが容易であるので、請求項6〜9、特に
請求項7または8の発明を好適に実現できる。
ジがマスクの上面に接触しているときに、付勢手段によ
ってスキージに上向きの力が加えられていることから、
エアシリンダのエアをわずかに抜くと、付勢手段の付勢
力によりスキージが上方にスムーズに上がる。したがっ
て、請求項1〜5の印刷機で、スキージを上方に駆動す
る機構を容易に実現でき、特に、請求項4または5にお
けるスキージを微小距離引き上げる機構を好適に実現で
きる。また、上方よりスキージを降下させる場合にも微
調整しやすく、マスクからわずかな高さでスキージを保
つといったことが容易であるので、請求項6〜9、特に
請求項7または8の発明を好適に実現できる。
【0030】ここで、付勢手段としては、スプリング、
ゴム部材等の弾性体や、これら弾性部材を備える装置が
挙げられる。
ゴム部材等の弾性体や、これら弾性部材を備える装置が
挙げられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
印刷機の一例としての印刷機10の概略構成を示す図で
あり、11はスキージユニット、12、13はスキー
ジ、20は制御回路、21はモータである。スキージユ
ニット11の下方には、矩形状の枠体であるマスク枠3
0に支持された、薄板状のマスク31が設置されてい
る。マスク31の中央部には、所定のパターンで複数の
開口(図示せず)が形成されている。さらに、マスク3
1の下方には基板40が着設される。
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
印刷機の一例としての印刷機10の概略構成を示す図で
あり、11はスキージユニット、12、13はスキー
ジ、20は制御回路、21はモータである。スキージユ
ニット11の下方には、矩形状の枠体であるマスク枠3
0に支持された、薄板状のマスク31が設置されてい
る。マスク31の中央部には、所定のパターンで複数の
開口(図示せず)が形成されている。さらに、マスク3
1の下方には基板40が着設される。
【0032】この印刷機10は、制御回路20の制御の
下、マスク31上でスキージユニット11を適宜駆動す
ることによって、マスク31の上面にクリーム半田(塗
布物)を広げて、マスク31の前記開口を通ったクリー
ム半田を基板40に対して所定のパターンをもって塗布
し印刷するものである。なお、印刷機10においては、
自動的に、印刷後の基板をマスク31下から送り出し、
新たな基板をマスク31下にセッティングする搬送装置
が設けられているが、該搬送装置は周知の技術であるの
で詳細な説明は省略する。
下、マスク31上でスキージユニット11を適宜駆動す
ることによって、マスク31の上面にクリーム半田(塗
布物)を広げて、マスク31の前記開口を通ったクリー
ム半田を基板40に対して所定のパターンをもって塗布
し印刷するものである。なお、印刷機10においては、
自動的に、印刷後の基板をマスク31下から送り出し、
新たな基板をマスク31下にセッティングする搬送装置
が設けられているが、該搬送装置は周知の技術であるの
で詳細な説明は省略する。
【0033】スキージユニット11は、主にスキージ1
2、13、エアシリンダ14、15、スキージ昇降バル
ブ16、17から構成される。スキージ昇降バルブ1
6、17は、制御回路20の制御により、適宜開度が調
節されるエアバルブであり、開度に応じて所定の圧力の
エアをエアシリンダ14、15に送り込むようになって
いる。エアシリンダ14およびエアシリンダ15は、ス
キージ昇降バルブ16、17を介して供給される所定の
圧力のエアにより、スキージ12、13のそれぞれを独
立に上下方向に昇降駆動するものである。印刷機10で
は、塗布作業時にスキージ12、13がマスク31上面
に対して加える圧力(以下、印圧という)についても、
エアシリンダ14、15により調整される。
2、13、エアシリンダ14、15、スキージ昇降バル
ブ16、17から構成される。スキージ昇降バルブ1
6、17は、制御回路20の制御により、適宜開度が調
節されるエアバルブであり、開度に応じて所定の圧力の
エアをエアシリンダ14、15に送り込むようになって
いる。エアシリンダ14およびエアシリンダ15は、ス
キージ昇降バルブ16、17を介して供給される所定の
圧力のエアにより、スキージ12、13のそれぞれを独
立に上下方向に昇降駆動するものである。印刷機10で
は、塗布作業時にスキージ12、13がマスク31上面
に対して加える圧力(以下、印圧という)についても、
エアシリンダ14、15により調整される。
【0034】スキージ12、13は、それらの先端にゴ
ム製の細長いブレードが取り付けられており、クリーム
半田Cをマスク31上に広げつつ余分なクリーム半田C
を掻き集める塗布作業を行うもので、この作業により前
記開口を通り抜けたクリーム半田Cが基板40に印刷さ
れる。スキージユニット11全体はボールネジ18に取
り付けられており、制御回路20の制御の下でモータ2
1が作動すると、スキージユニット11は水平方向(図
1における左右方向)に駆動されるようになっている。
ム製の細長いブレードが取り付けられており、クリーム
半田Cをマスク31上に広げつつ余分なクリーム半田C
を掻き集める塗布作業を行うもので、この作業により前
記開口を通り抜けたクリーム半田Cが基板40に印刷さ
れる。スキージユニット11全体はボールネジ18に取
り付けられており、制御回路20の制御の下でモータ2
1が作動すると、スキージユニット11は水平方向(図
1における左右方向)に駆動されるようになっている。
【0035】スキージ12、13は、塗布作業時には、
マスク31の上面に対して所定の圧力をかけた状態で、
前記ブレードの長手方向を矩形状のマスク31の一辺に
平行に合わせて、前記一辺に直交する辺に平行する方向
に駆動されるようになっている。塗布作業時以外の時に
は、マスク31上方の所定の高さで待機するようになっ
ている。スキージ12、13は、交互に塗布作業を行う
ようになっていて、スキージ12は図1において、左か
ら右へ駆動され、スキージ13は右から左へ駆動されて
塗布作業を行う。
マスク31の上面に対して所定の圧力をかけた状態で、
前記ブレードの長手方向を矩形状のマスク31の一辺に
平行に合わせて、前記一辺に直交する辺に平行する方向
に駆動されるようになっている。塗布作業時以外の時に
は、マスク31上方の所定の高さで待機するようになっ
ている。スキージ12、13は、交互に塗布作業を行う
ようになっていて、スキージ12は図1において、左か
ら右へ駆動され、スキージ13は右から左へ駆動されて
塗布作業を行う。
【0036】制御回路20の制御の下で行われる、この
印刷機10による印刷作業の流れを図2を用いて説明す
る。図2では、スキージユニット11およびスキージ1
2、13を模式的に示している。まず、マスク31の左
側にクリーム半田Cを所定量載せて、その左側にスキー
ジ12を降下させる。次に、スキージ12がマスク31
に対して所定の印圧Pで接した状態で、右方にスキージ
ユニット11を駆動し、マスク31右側の所定の位置で
スキージユニット11を停止すると、図2(a)に示す
ように、スキージ12の右手に余分なクリーム半田Cが
掻き集められた状態になっている。また、基板40には
クリーム半田Cが所定のパターンで印刷されている。
印刷機10による印刷作業の流れを図2を用いて説明す
る。図2では、スキージユニット11およびスキージ1
2、13を模式的に示している。まず、マスク31の左
側にクリーム半田Cを所定量載せて、その左側にスキー
ジ12を降下させる。次に、スキージ12がマスク31
に対して所定の印圧Pで接した状態で、右方にスキージ
ユニット11を駆動し、マスク31右側の所定の位置で
スキージユニット11を停止すると、図2(a)に示す
ように、スキージ12の右手に余分なクリーム半田Cが
掻き集められた状態になっている。また、基板40には
クリーム半田Cが所定のパターンで印刷されている。
【0037】次に、図2(b)では印圧を下げて、スキ
ージ12がマスク31に対してほとんど印圧がかからな
いような弱い力で接触した状態とする。次に、基板40
をマスク31から離す版離れ動作を行う。スキージ12
がマスク31に対してほとんど印圧がかからないような
弱い力で接触した状態で、スキージユニット11を、図
2(c)のように、先の駆動方向とは逆方向に、つまり
左方に所定距離駆動する。
ージ12がマスク31に対してほとんど印圧がかからな
いような弱い力で接触した状態とする。次に、基板40
をマスク31から離す版離れ動作を行う。スキージ12
がマスク31に対してほとんど印圧がかからないような
弱い力で接触した状態で、スキージユニット11を、図
2(c)のように、先の駆動方向とは逆方向に、つまり
左方に所定距離駆動する。
【0038】次に、図2(d)に示すように、スキージ
12を待機位置まで上昇させるとともに、新たなる基板
41をマスク31下にセッティングする。次に、スキー
ジユニット11を少し左方に駆動し、図2(e)に示す
ように、スキージ13をスキージ12によって集められ
たクリーム半田Cの右側に降下させる。そして、スキー
ジ13が所定の印圧でマスク31に接触した状態で、ス
キージユニット11を左方に駆動する。図2(f)に示
すように、スキージ13がマスク31の左側に達した
ら、前述のように、スキージ13を駆動方向とは逆方向
に、つまり右方に所定距離駆動し、その後、待機位置ま
で上昇させる。以降、上記の流れを繰り返す。
12を待機位置まで上昇させるとともに、新たなる基板
41をマスク31下にセッティングする。次に、スキー
ジユニット11を少し左方に駆動し、図2(e)に示す
ように、スキージ13をスキージ12によって集められ
たクリーム半田Cの右側に降下させる。そして、スキー
ジ13が所定の印圧でマスク31に接触した状態で、ス
キージユニット11を左方に駆動する。図2(f)に示
すように、スキージ13がマスク31の左側に達した
ら、前述のように、スキージ13を駆動方向とは逆方向
に、つまり右方に所定距離駆動し、その後、待機位置ま
で上昇させる。以降、上記の流れを繰り返す。
【0039】以上の印刷機10によれば、印刷作業後の
スキージ12を、待機位置に上げる前に、一旦、印刷時
とは逆方向に所定距離駆動することから、図2(c)に
示すように、スキージ12の右方に集められたクリーム
半田がスキージ12の先端からほとんど離れる。したが
って、図2(d)に示すように、スキージ12を待機位
置に上昇させたときに先端にはほとんどクリーム半田C
が付着しておらず、次に、スキージ12を降下させてマ
スク31に接触させた際に、クリーム半田がスキージ1
2の左方に回り込むことがない。したがって、再びスキ
ージ12を右方に駆動して印刷した場合、スキージ12
の駆動方向の反対側にクリーム半田Cが残ることはな
く、余分なクリーム半田Cが基板に付着することがなく
なり、良好な状態で印刷することができる。
スキージ12を、待機位置に上げる前に、一旦、印刷時
とは逆方向に所定距離駆動することから、図2(c)に
示すように、スキージ12の右方に集められたクリーム
半田がスキージ12の先端からほとんど離れる。したが
って、図2(d)に示すように、スキージ12を待機位
置に上昇させたときに先端にはほとんどクリーム半田C
が付着しておらず、次に、スキージ12を降下させてマ
スク31に接触させた際に、クリーム半田がスキージ1
2の左方に回り込むことがない。したがって、再びスキ
ージ12を右方に駆動して印刷した場合、スキージ12
の駆動方向の反対側にクリーム半田Cが残ることはな
く、余分なクリーム半田Cが基板に付着することがなく
なり、良好な状態で印刷することができる。
【0040】また、逆方向に駆動する際、印圧が十分に
掛かった状態であるとスキージ12とマスク31間に摩
擦力が生じスムーズにスキージ12が駆動できない、あ
るいはスキージ12のブレードが劣化するといった不具
合が生じ得るが、印刷機10では、ほとんど印圧がかか
らないような弱い力で接触した状態であるので、スキー
ジ12をスムーズに逆方向に駆動できる。以上の作用
は、スキージ13についても同様である。
掛かった状態であるとスキージ12とマスク31間に摩
擦力が生じスムーズにスキージ12が駆動できない、あ
るいはスキージ12のブレードが劣化するといった不具
合が生じ得るが、印刷機10では、ほとんど印圧がかか
らないような弱い力で接触した状態であるので、スキー
ジ12をスムーズに逆方向に駆動できる。以上の作用
は、スキージ13についても同様である。
【0041】上記実施の形態では、スキージ12による
塗布作業後、スキージユニット11をマスク31と接し
た状態のまま印刷時の駆動方向とは逆方向に駆動してか
らスキージ12を上昇させる構成としたが、印刷機10
による動作はこれに限定されず、以下のような動作でも
よい。
塗布作業後、スキージユニット11をマスク31と接し
た状態のまま印刷時の駆動方向とは逆方向に駆動してか
らスキージ12を上昇させる構成としたが、印刷機10
による動作はこれに限定されず、以下のような動作でも
よい。
【0042】<変形例1>図3には、上記実施の形態の
印刷機10による印刷後のスキージの駆動方向を模式的
に示した。スキージ12、13ともに同様であるが、以
下では、スキージ12について説明する。上記図2で示
したスキージ12の駆動方向を模式的に示せば矢印Mで
示される軌跡を描き、逆方向に駆動してから待機位置ま
で上昇させるものである。その他、印刷機10において
は、印刷後のスキージ12を矢印Nで示される軌跡を描
くように駆動してもよい。つまり、待機位置まで上昇さ
せながら逆方向に駆動するようにしてもよい。
印刷機10による印刷後のスキージの駆動方向を模式的
に示した。スキージ12、13ともに同様であるが、以
下では、スキージ12について説明する。上記図2で示
したスキージ12の駆動方向を模式的に示せば矢印Mで
示される軌跡を描き、逆方向に駆動してから待機位置ま
で上昇させるものである。その他、印刷機10において
は、印刷後のスキージ12を矢印Nで示される軌跡を描
くように駆動してもよい。つまり、待機位置まで上昇さ
せながら逆方向に駆動するようにしてもよい。
【0043】あるいは、矢印N’のように、まず、スキ
ージ12をマスク31に接した状態で逆方向に駆動した
後、待機位置まで上昇させながら逆方向に駆動するよう
にしてもよい。さらに、矢印N’とは逆に、矢印N’’
のように、まず、上昇させながら逆方向に駆動し、その
後直線的に逆方向に駆動してもよい。さらに、スキージ
12を上昇させながら逆方向に駆動する場合の具体的な
軌跡について、図3の矢印N、矢印N’あるいは矢印
N’’に限定されず、もっと急な角度でもよいし、緩や
かであってもよいし、曲線的であってもよい。また、上
記では、いずれも、いきなりスキージ12を待機位置ま
で上昇させたが、マスク31から待機位置までの途中の
高さで適宜停止させてもよい。このようにスキージ12
を引き上げつつ逆方向に駆動すれば、スキージ12がマ
スク31に接した状態で逆方向に駆動するよりも、塗布
物の接着性や粘度によっては、スキージ12から塗布物
が離れやすくなる。
ージ12をマスク31に接した状態で逆方向に駆動した
後、待機位置まで上昇させながら逆方向に駆動するよう
にしてもよい。さらに、矢印N’とは逆に、矢印N’’
のように、まず、上昇させながら逆方向に駆動し、その
後直線的に逆方向に駆動してもよい。さらに、スキージ
12を上昇させながら逆方向に駆動する場合の具体的な
軌跡について、図3の矢印N、矢印N’あるいは矢印
N’’に限定されず、もっと急な角度でもよいし、緩や
かであってもよいし、曲線的であってもよい。また、上
記では、いずれも、いきなりスキージ12を待機位置ま
で上昇させたが、マスク31から待機位置までの途中の
高さで適宜停止させてもよい。このようにスキージ12
を引き上げつつ逆方向に駆動すれば、スキージ12がマ
スク31に接した状態で逆方向に駆動するよりも、塗布
物の接着性や粘度によっては、スキージ12から塗布物
が離れやすくなる。
【0044】<変形例2>さらに、印刷機10におい
て、塗布作業後のスキージを図4のように駆動してもよ
い。つまり、まず、図4(a)に示すように、スキージ
12を、エアシリンダ14により、微小距離、たとえ
ば、マスク31の上面に対して1mm〜10mmの範囲
で上方に駆動する。その後、図4(b)に示すように、
水平方向において印刷時とは逆方向に駆動した後待機位
置まで上昇させたり(矢印M2)、逆方向に駆動しなが
ら上昇させる(矢印N2)。このように、塗布作業後の
スキージ12を、マスク31に対してわずかに持ち上げ
てから逆方向に駆動すれば、スキージ12後方のマスク
31上に、掻き集めきれなかったクリーム半田Cが残っ
てしまっていても、スキージ12の逆方向への駆動時に
スキージ12の左側にクリーム半田Cが付着することを
防止できる。
て、塗布作業後のスキージを図4のように駆動してもよ
い。つまり、まず、図4(a)に示すように、スキージ
12を、エアシリンダ14により、微小距離、たとえ
ば、マスク31の上面に対して1mm〜10mmの範囲
で上方に駆動する。その後、図4(b)に示すように、
水平方向において印刷時とは逆方向に駆動した後待機位
置まで上昇させたり(矢印M2)、逆方向に駆動しなが
ら上昇させる(矢印N2)。このように、塗布作業後の
スキージ12を、マスク31に対してわずかに持ち上げ
てから逆方向に駆動すれば、スキージ12後方のマスク
31上に、掻き集めきれなかったクリーム半田Cが残っ
てしまっていても、スキージ12の逆方向への駆動時に
スキージ12の左側にクリーム半田Cが付着することを
防止できる。
【0045】図3あるいは図4に示したスキージの軌跡
のうち、どれを選択するかについては、クリーム半田C
の付着性や粘度等の諸条件を鑑み、適宜、選択するれば
よい。
のうち、どれを選択するかについては、クリーム半田C
の付着性や粘度等の諸条件を鑑み、適宜、選択するれば
よい。
【0046】以上の図2〜図4においては、印刷直後の
スキージを印刷方向に対して逆方向成分を含む方向に駆
動することによって、スキージのクリーム半田Cを取り
除き、次の印刷時にクリーム半田がスキージの印刷方向
の反対側に回り込むことを防ぐ場合について説明した。
しかし、図2〜図4の作業によってもスキージのクリー
ム半田Cを完全に取り除けるものではない。
スキージを印刷方向に対して逆方向成分を含む方向に駆
動することによって、スキージのクリーム半田Cを取り
除き、次の印刷時にクリーム半田がスキージの印刷方向
の反対側に回り込むことを防ぐ場合について説明した。
しかし、図2〜図4の作業によってもスキージのクリー
ム半田Cを完全に取り除けるものではない。
【0047】そこで、本発明においては、さらに塗布作
業直前のスキージについても、印刷方向と逆方向に駆動
してもよい。図5(a)は、図2(f)の状態から、版
離れ作業を行い新たなる基板42をセッティングし、塗
布作業を終えたスキージ13を待機位置に上昇させて、
次の塗布作業のためにスキージ12を降下させた状態を
示す。このとき、図5(a)に示すように、スキージ1
2をマスク31の上面から微小距離離れた高さまで降下
させる。このときの微小距離離れた高さとは、スキージ
12に残っているクリーム半田Cがマスク31面に少し
接触する程度がよい。この状態から、印刷方向とは逆方
向であって水平に、スキージ12を駆動し(b)の状態
とする。次に、スキージ12をマスク31面に降下させ
(図5(c))、所定の印圧で塗布作業を行う。
業直前のスキージについても、印刷方向と逆方向に駆動
してもよい。図5(a)は、図2(f)の状態から、版
離れ作業を行い新たなる基板42をセッティングし、塗
布作業を終えたスキージ13を待機位置に上昇させて、
次の塗布作業のためにスキージ12を降下させた状態を
示す。このとき、図5(a)に示すように、スキージ1
2をマスク31の上面から微小距離離れた高さまで降下
させる。このときの微小距離離れた高さとは、スキージ
12に残っているクリーム半田Cがマスク31面に少し
接触する程度がよい。この状態から、印刷方向とは逆方
向であって水平に、スキージ12を駆動し(b)の状態
とする。次に、スキージ12をマスク31面に降下させ
(図5(c))、所定の印圧で塗布作業を行う。
【0048】スキージ12にクリーム半田Cが残ってい
たとしても再び塗布作業に用いる直前に、図5のよう
に、スキージ12をマスク31上微小距離離れた高さで
印刷方向とは逆方向に駆動することで、クリーム半田C
がマスクに接しスキージ12の印刷方向側に回り込むよ
うになる。よって、スキージ12を印刷方向に駆動した
場合、スキージ12の駆動方向の反対側にクリーム半田
Cが残ることはなく、余分なクリーム半田Cが基板に付
着することがなくなり、良好な状態で印刷することがで
きる。
たとしても再び塗布作業に用いる直前に、図5のよう
に、スキージ12をマスク31上微小距離離れた高さで
印刷方向とは逆方向に駆動することで、クリーム半田C
がマスクに接しスキージ12の印刷方向側に回り込むよ
うになる。よって、スキージ12を印刷方向に駆動した
場合、スキージ12の駆動方向の反対側にクリーム半田
Cが残ることはなく、余分なクリーム半田Cが基板に付
着することがなくなり、良好な状態で印刷することがで
きる。
【0049】上記の図5で示すスキージ12の駆動方向
を模式的に示すと、図6(a)に示すものである。しか
し、印刷機10による塗布作業前の動作はこれに限定さ
れず、図6(b)、(c)のような動作でもよい。図6
(b)は、待機位置にあるスキージ12を、マスク31
上の微小距離の高さにまで降下させ、その高さを基点と
して、マスク31に向かって印刷方向に対して逆方向の
成分と下方向成分を含む方向、つまり、斜め下方向に駆
動するものである。斜め下方に駆動する間にスキージ1
2に付着していたクリーム半田Cがマスクと接して、ス
キージ12の印刷方向側に回り込むようになる。
を模式的に示すと、図6(a)に示すものである。しか
し、印刷機10による塗布作業前の動作はこれに限定さ
れず、図6(b)、(c)のような動作でもよい。図6
(b)は、待機位置にあるスキージ12を、マスク31
上の微小距離の高さにまで降下させ、その高さを基点と
して、マスク31に向かって印刷方向に対して逆方向の
成分と下方向成分を含む方向、つまり、斜め下方向に駆
動するものである。斜め下方に駆動する間にスキージ1
2に付着していたクリーム半田Cがマスクと接して、ス
キージ12の印刷方向側に回り込むようになる。
【0050】また、図6(c)は、スキージ12を待機
位置からマスク31面まで降ろし、マスク31の上面に
対して印圧よりもかなり弱い力で接した状態で、印刷方
向とは逆方向に駆動するものである。この場合も、スキ
ージ12にクリーム半田Cが付着していればマスク31
と接した状態で逆方向に駆動されるので、クリーム半田
Cがスキージ12の印刷方向側に回り込む。
位置からマスク31面まで降ろし、マスク31の上面に
対して印圧よりもかなり弱い力で接した状態で、印刷方
向とは逆方向に駆動するものである。この場合も、スキ
ージ12にクリーム半田Cが付着していればマスク31
と接した状態で逆方向に駆動されるので、クリーム半田
Cがスキージ12の印刷方向側に回り込む。
【0051】以上のように、図6(b)、(c)のよう
に、スキージ12を塗布作業直前に印刷方向とは逆方向
に駆動することによっても、付着していたクリーム半田
Cがスキージ12の印刷側に回り込むことができ、印刷
時にスキージ12の駆動方向の反対側にクリーム半田C
が残ることはなく、良好な状態で印刷することができ
る。
に、スキージ12を塗布作業直前に印刷方向とは逆方向
に駆動することによっても、付着していたクリーム半田
Cがスキージ12の印刷側に回り込むことができ、印刷
時にスキージ12の駆動方向の反対側にクリーム半田C
が残ることはなく、良好な状態で印刷することができ
る。
【0052】なお、本発明の印刷機の構成は、図1に示
したものに限らない。図7には、本発明の印刷機の他の
例の概略構成を示した。図7中、31は図1と同じマス
クである。この印刷機は、図1の印刷機10同様に2つ
のスキージを備えるがここでは1つのみ示す。図7の印
刷機に備えられるスキージ50は、エアシリンダ51に
より上下方向に駆動されるようになっている。エアシリ
ンダ51は、エアにより上下動するピストン部分のみ示
している。図5の印刷機には、エアシリンダ51の所定
の箇所に対して下方から当接する当接支持部(付勢手
段)52が設けられている。この当接支持部52は、ボ
ールブッシュ55によって支持された軸53と一体であ
る当接板56とバネ54とを備える。
したものに限らない。図7には、本発明の印刷機の他の
例の概略構成を示した。図7中、31は図1と同じマス
クである。この印刷機は、図1の印刷機10同様に2つ
のスキージを備えるがここでは1つのみ示す。図7の印
刷機に備えられるスキージ50は、エアシリンダ51に
より上下方向に駆動されるようになっている。エアシリ
ンダ51は、エアにより上下動するピストン部分のみ示
している。図5の印刷機には、エアシリンダ51の所定
の箇所に対して下方から当接する当接支持部(付勢手
段)52が設けられている。この当接支持部52は、ボ
ールブッシュ55によって支持された軸53と一体であ
る当接板56とバネ54とを備える。
【0053】この印刷機では、スキージ50がマスク3
1上の所定の高さに位置するとき、図7に示すように、
スキージ50とマスク31間の距離Qは、エアシリンダ
51と当接支持部52間の距離Pより大きく設定され
る。よって、図5の印刷機で、スキージ50をマスク3
1の接触させると、エアシリンダ51により当接支持部
52に対してバネ54に抗する力が加えられ、逆に言え
ば、当接支持部52はスキージ52に対して上向きの力
を加えることになる。したがって、エアシリンダ51の
エアを少し抜くと、バネ54の付勢力によりスキージ5
0がわずかに上昇する。このような図7の印刷機であれ
ば、スキージの高さ方向の位置を微妙に制御することが
できることから、図4で示したスキージをわずかに上昇
させることや、図5、図6で示したスキージをマスク上
のわずかな距離まで下降させる機構を、容易に実現こと
ができる。
1上の所定の高さに位置するとき、図7に示すように、
スキージ50とマスク31間の距離Qは、エアシリンダ
51と当接支持部52間の距離Pより大きく設定され
る。よって、図5の印刷機で、スキージ50をマスク3
1の接触させると、エアシリンダ51により当接支持部
52に対してバネ54に抗する力が加えられ、逆に言え
ば、当接支持部52はスキージ52に対して上向きの力
を加えることになる。したがって、エアシリンダ51の
エアを少し抜くと、バネ54の付勢力によりスキージ5
0がわずかに上昇する。このような図7の印刷機であれ
ば、スキージの高さ方向の位置を微妙に制御することが
できることから、図4で示したスキージをわずかに上昇
させることや、図5、図6で示したスキージをマスク上
のわずかな距離まで下降させる機構を、容易に実現こと
ができる。
【0054】なお、本発明では、各スキージをステップ
モータにより上下動させるように構成してもよい。
モータにより上下動させるように構成してもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、スキー
ジは塗布作業時には一定の方向に駆動されて、塗布作業
後には前記一定の方向とは逆方向の成分を含む方向に所
定距離駆動されるので、塗布作業後のマスクの側部に余
分な塗布物が集められていても、逆方向の成分を含む方
向に駆動されることで、その余分な塗布物がスキージか
ら離れる。よって、スキージを引き上げたとしても、ス
キージから垂れ下がる塗布物がほとんどなく、次にこの
スキージをマスク上に降下させた場合に、スキージの駆
動方向の逆の側に回り込む塗布物が殆どなく、塗布作業
時にスキージを駆動した際に、スキージの後方に塗布物
が残ることはない。したがって、余分な塗布物が基板に
付着することはなくなり、良好な状態で印刷することが
できる。
ジは塗布作業時には一定の方向に駆動されて、塗布作業
後には前記一定の方向とは逆方向の成分を含む方向に所
定距離駆動されるので、塗布作業後のマスクの側部に余
分な塗布物が集められていても、逆方向の成分を含む方
向に駆動されることで、その余分な塗布物がスキージか
ら離れる。よって、スキージを引き上げたとしても、ス
キージから垂れ下がる塗布物がほとんどなく、次にこの
スキージをマスク上に降下させた場合に、スキージの駆
動方向の逆の側に回り込む塗布物が殆どなく、塗布作業
時にスキージを駆動した際に、スキージの後方に塗布物
が残ることはない。したがって、余分な塗布物が基板に
付着することはなくなり、良好な状態で印刷することが
できる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、塗布作業時よりも弱い力
で接した状態であるので、スキージをマスクと接した状
態でスムーズに逆方向に駆動できる。
に記載の発明の効果に加えて、塗布作業時よりも弱い力
で接した状態であるので、スキージをマスクと接した状
態でスムーズに逆方向に駆動できる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、前記逆方向の成分と上方
向の成分を含む方向に駆動されることが含まれることか
ら、つまり、マスク上から離れるように上昇しつつ逆方
向に駆動されるので、塗布物の接着性や粘度によって
は、より一層スキージから塗布物が離れるようになる。
に記載の発明の効果に加えて、前記逆方向の成分と上方
向の成分を含む方向に駆動されることが含まれることか
ら、つまり、マスク上から離れるように上昇しつつ逆方
向に駆動されるので、塗布物の接着性や粘度によって
は、より一層スキージから塗布物が離れるようになる。
【0058】請求項4および5に記載の発明によれば、
塗布作業後のスキージ後方のマスク上に、スキージによ
って集めきれなかった塗布物が残っていたとしても、逆
方向成分を含む方向に駆動する際に、スキージに塗布物
が付着することを防止できる。
塗布作業後のスキージ後方のマスク上に、スキージによ
って集めきれなかった塗布物が残っていたとしても、逆
方向成分を含む方向に駆動する際に、スキージに塗布物
が付着することを防止できる。
【0059】請求項6に記載の発明によれば、少なくと
も一度塗布作業に用いた前記スキージを再び塗布作業に
用いる際に、前記所定の高さから駆動して前記マスク上
面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向の成分を
含む方向に駆動することから、スキージに塗布物が付着
している場合、スキージ下部から垂れる塗布物がマスク
面に接しスキージの印刷方向側に回り込む。したがっ
て、この状態で塗布作業を行えば、スキージの駆動方向
の反対側に塗布物が残ることはなく、余分な塗布物が基
板に付着することもなくなり、良好な状態で印刷するこ
とができる。
も一度塗布作業に用いた前記スキージを再び塗布作業に
用いる際に、前記所定の高さから駆動して前記マスク上
面に接する前後に、前記一定の方向とは逆方向の成分を
含む方向に駆動することから、スキージに塗布物が付着
している場合、スキージ下部から垂れる塗布物がマスク
面に接しスキージの印刷方向側に回り込む。したがっ
て、この状態で塗布作業を行えば、スキージの駆動方向
の反対側に塗布物が残ることはなく、余分な塗布物が基
板に付着することもなくなり、良好な状態で印刷するこ
とができる。
【0060】請求項7および8に記載の発明によれば、
マスクから微小距離離れた高さで、あるいはこの高さを
基点にして、逆方向の成分を含む方向に駆動することか
ら、スキージに付着している塗布物がマスクに接しスキ
ージの印刷方向側に容易に回り込む。したがって、この
状態で、スキージを印刷方向に駆動した場合、スキージ
の駆動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
マスクから微小距離離れた高さで、あるいはこの高さを
基点にして、逆方向の成分を含む方向に駆動することか
ら、スキージに付着している塗布物がマスクに接しスキ
ージの印刷方向側に容易に回り込む。したがって、この
状態で、スキージを印刷方向に駆動した場合、スキージ
の駆動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
【0061】請求項9に記載の発明によれば、スキージ
を前記マスクの上面に対して前記所定の圧力より弱い力
で接した状態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動す
るので、スキージに塗布物が付着していれば、塗布物が
スキージの印刷方向に回り込み、印刷時にスキージの駆
動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
を前記マスクの上面に対して前記所定の圧力より弱い力
で接した状態で、前記逆方向の成分を含む方向に駆動す
るので、スキージに塗布物が付着していれば、塗布物が
スキージの印刷方向に回り込み、印刷時にスキージの駆
動方向の反対側に塗布物が残ることはない。
【0062】請求項10に記載の発明によれば、スキー
ジがマスクの上面に接触しているときに、付勢手段によ
ってスキージに上向きの力が加えられていることから、
エアシリンダのエアをわずかに抜くと、付勢手段の付勢
力によりスキージが上方にスムーズに上がる。したがっ
て、請求項1〜5の印刷機で、スキージを上方に駆動す
る機構を容易に実現でき、特に、請求項4または5にお
けるスキージを微小距離引き上げる機構を好適に実現で
きる。また、上方よりスキージを降下させる場合にも微
調整しやすく、マスクからわずかな高さでスキージを保
つといったことが容易であるので、請求項6〜9、特に
請求項7または8の発明を好適に実現できる。
ジがマスクの上面に接触しているときに、付勢手段によ
ってスキージに上向きの力が加えられていることから、
エアシリンダのエアをわずかに抜くと、付勢手段の付勢
力によりスキージが上方にスムーズに上がる。したがっ
て、請求項1〜5の印刷機で、スキージを上方に駆動す
る機構を容易に実現でき、特に、請求項4または5にお
けるスキージを微小距離引き上げる機構を好適に実現で
きる。また、上方よりスキージを降下させる場合にも微
調整しやすく、マスクからわずかな高さでスキージを保
つといったことが容易であるので、請求項6〜9、特に
請求項7または8の発明を好適に実現できる。
【図1】本発明の印刷機の一例の概略構成を示す図であ
る。
る。
【図2】図1の印刷機の印刷作業の流れを説明するため
の図である。
の図である。
【図3】塗布作業後のスキージの駆動方向の他の例を示
す図である。
す図である。
【図4】塗布作業後のスキージの駆動方向の他の例を示
す図である。
す図である。
【図5】塗布作業前のスキージの駆動方向を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図6】塗布作業前のスキージの駆動方向の例を模式的
に示す図である。
に示す図である。
【図7】本発明の印刷機の他の例の一部を示す概略構成
図である。
図である。
【図8】従来の印刷機における印刷作業を説明するため
の図である。
の図である。
10 印刷機 11 スキージユニット 12、13 スキージ 14、15 エアシリンダ 16、17 スキージ昇降バルブ 20 制御回路 30 マスク枠 31 マスク 40 基板 50 スキージ 51 エアシリンダ 52 当接支持部(付勢手段) C クリーム半田(塗布物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下川 丈治 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 緒方 秀一郎 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 石田 政美 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 若林 千恵子 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FD05 FD17 FD22 5E319 BB05 CD29 5E343 BB52 BB72 DD03 DD04 DD05 FF02 FF04
Claims (10)
- 【請求項1】 開口が形成されたマスクを介してクリー
ム状の塗布物を前記マスクの下方に着設された基板に対
して印刷するものであり、 前記塗布物を前記マスクの上面に広げて塗布作業を行う
スキージを備え、 前記スキージは、上下方向および水平方向に往復移動可
能であり、前記塗布作業時には前記マスクの上面に対し
て所定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動され、塗
布作業時以外の時には前記マスク上方の所定の高さで待
機するよう構成されている印刷機において、 前記スキージは、前記塗布作業後、前記一定の方向とは
逆方向の成分を含む方向に、所定距離駆動されることを
特徴とする印刷機。 - 【請求項2】 前記スキージは、前記マスクの上面に対
して前記所定の圧力より弱い力で接した状態で、前記逆
方向の成分を含む方向に駆動され、その後、上方へ駆動
されることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。 - 【請求項3】 前記スキージが前記逆方向の成分を含む
方向に駆動されるとき、前記逆方向の成分と上方向の成
分とを含む方向に駆動されることを特徴とする請求項1
に記載の印刷機。 - 【請求項4】 前記スキージは、前記塗布作業後であっ
て前記逆方向の成分を含む方向に駆動される前に、前記
マスクから微小距離離れた高さに駆動され、次に、前記
逆方向の成分を含む方向であって水平方向に駆動された
後、上方へ駆動されることを特徴とする請求項1に記載
の印刷機。 - 【請求項5】 前記スキージは、前記塗布作業後であっ
て前記逆方向の成分を含む方向に駆動される前に、前記
マスクから微小距離離れた高さに駆動されることを特徴
とする請求項3に記載の印刷機。 - 【請求項6】 開口が形成されたマスクを介してクリー
ム状の塗布物を前記マスクの下方に着設された基板に対
して印刷するものであり、 前記塗布物を前記マスクの上面に広げて塗布作業を行う
スキージを備え、 前記スキージは、上下方向および水平方向に往復移動可
能であり、塗布作業時以外の時には前記マスク上方の所
定の高さで待機し、塗布作業時には前記マスクの上面に
対して所定の圧力をかけた状態で一定の方向に駆動され
るよう構成されている印刷機において、 少なくとも一度塗布作業に用いられた前記スキージは、
再び塗布作業に用いられる際に、前記所定の高さから駆
動されて前記マスク上面に接する前後に、前記一定の方
向とは逆方向の成分を含む方向に駆動されることを特徴
とする印刷機。 - 【請求項7】 前記スキージが前記逆方向の成分を含む
方向に駆動されるとき、前記マスクから微小距離離れた
高さで、水平方向に駆動されることを特徴とする請求項
6に記載の印刷機。 - 【請求項8】 前記スキージが前記逆方向の成分を含む
方向に駆動されるとき、前記マスクから微小距離離れた
高さを基点にして、前記逆方向の成分と下方向の成分を
含む方向に駆動されることを特徴とする請求項6に記載
の印刷機。 - 【請求項9】 前記スキージは、前記マスクの上面に対
して前記所定の圧力より弱い力で接した状態で、前記逆
方向の成分を含む方向に駆動されることを特徴とする請
求項6に記載の印刷機。 - 【請求項10】 前記スキージを上下方向に駆動するエ
アシリンダと、 前記スキージが前記マスクの上面に接触しているとき
に、前記スキージに対して上向きの力を加える付勢手段
とを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
記載の印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217941A JP2001047598A (ja) | 1999-05-31 | 1999-07-30 | 印刷機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-152295 | 1999-05-31 | ||
JP15229599 | 1999-05-31 | ||
JP11217941A JP2001047598A (ja) | 1999-05-31 | 1999-07-30 | 印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001047598A true JP2001047598A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=26481255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217941A Pending JP2001047598A (ja) | 1999-05-31 | 1999-07-30 | 印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001047598A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003175583A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-24 | Yamaha Motor Co Ltd | スクリーン印刷機 |
JP2003334925A (ja) * | 2002-05-21 | 2003-11-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 |
JP2005199545A (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 |
JP2010214679A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Panasonic Corp | スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 |
WO2017090144A1 (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 富士機械製造株式会社 | はんだ印刷機およびはんだ印刷機の制御方法 |
CN114457989A (zh) * | 2020-11-09 | 2022-05-10 | 广东博智林机器人有限公司 | 刮涂机构的控制方法、装置、涂覆机器人及存储介质 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06278268A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-04 | Minoguruupu:Kk | スクリーン印刷機におけるスキージやドクターの駆動装置 |
JPH07164615A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-06-27 | Sony Corp | スクリーン印刷方法及びその装置 |
JPH08187928A (ja) * | 1995-01-09 | 1996-07-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 印刷方法 |
JPH10193565A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-28 | Sanyo Electric Co Ltd | スクリーン印刷機のスキージに付着した半田ペーストの除去方法 |
JPH11147306A (ja) * | 1997-11-17 | 1999-06-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷方法およびスクリーン印刷装置 |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP11217941A patent/JP2001047598A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06278268A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-04 | Minoguruupu:Kk | スクリーン印刷機におけるスキージやドクターの駆動装置 |
JPH07164615A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-06-27 | Sony Corp | スクリーン印刷方法及びその装置 |
JPH08187928A (ja) * | 1995-01-09 | 1996-07-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 印刷方法 |
JPH10193565A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-28 | Sanyo Electric Co Ltd | スクリーン印刷機のスキージに付着した半田ペーストの除去方法 |
JPH11147306A (ja) * | 1997-11-17 | 1999-06-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷方法およびスクリーン印刷装置 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003175583A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-24 | Yamaha Motor Co Ltd | スクリーン印刷機 |
JP2003334925A (ja) * | 2002-05-21 | 2003-11-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 |
JP2005199545A (ja) * | 2004-01-15 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 |
JP2010214679A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Panasonic Corp | スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 |
WO2017090144A1 (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 富士機械製造株式会社 | はんだ印刷機およびはんだ印刷機の制御方法 |
CN108290408A (zh) * | 2015-11-26 | 2018-07-17 | 株式会社富士 | 焊料印刷机及焊料印刷机的控制方法 |
JPWO2017090144A1 (ja) * | 2015-11-26 | 2018-09-13 | 株式会社Fuji | はんだ印刷機およびはんだ印刷機の制御方法 |
JP2021142755A (ja) * | 2015-11-26 | 2021-09-24 | 株式会社Fuji | はんだ印刷機 |
JP7169403B2 (ja) | 2015-11-26 | 2022-11-10 | 株式会社Fuji | はんだ印刷機 |
CN114457989A (zh) * | 2020-11-09 | 2022-05-10 | 广东博智林机器人有限公司 | 刮涂机构的控制方法、装置、涂覆机器人及存储介质 |
CN114457989B (zh) * | 2020-11-09 | 2024-01-30 | 广东博智林机器人有限公司 | 刮涂机构的控制方法、装置、涂覆机器人及存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1339993A (zh) | 在印刷机中用来分配材料的方法和器械 | |
JP2001047598A (ja) | 印刷機 | |
JPH1044371A (ja) | スクリーン印刷におけるスキージ機構及びスキージ方法 | |
JP2017226182A (ja) | スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法 | |
JP5895130B2 (ja) | スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法 | |
JP2017226181A (ja) | スクリーン印刷機 | |
KR20140013838A (ko) | 자중을 이용한 솔더 볼 실장 장치, 이를 포함한 솔더 볼 실장 시스템 및 이를 이용한 솔더 볼 실장 방법 | |
JP5247088B2 (ja) | スクリーン印刷用スキージ | |
JPH1034878A (ja) | クリームはんだ印刷スキージ装置及び印刷方法 | |
JP4432499B2 (ja) | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 | |
WO2005081598A1 (en) | Screen printing apparatus and screen printing method | |
KR101350992B1 (ko) | 스크린 프린터의 인쇄회로기판 지지 장치, 이를 갖는스크린 프린터 및 스크린 프린터의 구동 방법 | |
JP3303603B2 (ja) | クリーム半田のスクリーン印刷方法 | |
JPH0642167U (ja) | スクリーン印刷機 | |
CN103687729B (zh) | 膏剂供应方法 | |
JP2003231239A (ja) | クリーム半田用印刷装置 | |
KR100233268B1 (ko) | 플럭스 도포용 지그 및 그를 이용한 플럭스 자동 도포장치 | |
JP2000043235A (ja) | クリ―ム半田のスクリ―ン印刷装置 | |
JPH09216339A (ja) | クリーム半田の塗布装置 | |
JPH03275357A (ja) | 印刷装置 | |
JP3001552B1 (ja) | クリーム半田印刷方法および装置 | |
JP2588801Y2 (ja) | スクリーン印刷装置 | |
JP2002086673A (ja) | スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 | |
JP2001287337A (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP2004255853A (ja) | スクリーン印刷機及びその運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080603 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081007 |