JPH0642167U - スクリーン印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、単体のスキージで印刷動作が行え
るようにすることを目的とする。 【構成】 制御装置はスキージ（９）の移動方向に応じ
て正逆回転機構（１９）の回転方向を制御して、スキー
ジ（９）の傾き方向を変更する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に塗布す るスクリーン印刷機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

此種の従来技術として、本出願人が先に出願した実願平３−７０４６６号に添 付した明細書に記載されたものがある。これは、傾き方向の異なるスキージを２ 個用意して、スキージ移動方向に応じて扱うスキージを変更している。

【０００３】 そのため、スキージを駆動する駆動機構を２個必要としていた。また、スキー ジ上部のスペースが有効に使われていなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は単体のスキージで印刷動作が行えるようにすることを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、本考案はスクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板 に塗布するスクリーン印刷機に於いて、前記スキージを印刷面に対して揺動可能 とする駆動機構と、該駆動機構を制御してスキージの移動方向に応じて該スキー ジの傾き方向を変更する制御装置とを設けたものである。

【０００６】

【作用】

以上の構成から、制御装置はスキージの移動方向に応じて駆動機構を制御して 、スキージの傾き方向を変更する。

【０００７】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

【０００８】 （１）はスクリーン印刷機で、図示しない上流側装置から搬送されてくるプリ ント基板（２）の上面にチップ状電子部品が装着されるように所望のパターンに 塗布剤としてのクリーム半田が塗布される。

【０００９】 （３）は前記基板（２）を載置すると共に図示しない真空ポンプにより、該基 板（２）を上面で吸着載置する載置台である。

【００１０】 （４）は前記載置台（３）の下部に設けられる移動台で、該移動台（４）の移 動により載置台（３）を移動させる。即ち、移動台（４）を上下動するシリンダ （５）の上下動により載置台（３）を上下動させる。

【００１１】 （６）はスクリーンで、所望の回路パターンに穿設されたスクリーン板（７） と、該板（７）を囲むスクリーン枠（８）とから構成される。

【００１２】 （９）は前記スクリーン（６）のスクリーン板（７）を基板（２）に押圧しな がら移動して、該スクリーン板（７）上に供給されたクリーム半田を基板（２） 上に塗布するスキージである。

【００１３】 （１０）はエアシリンダ（１１）が取り付けられるベースで、該エアシリンダ （１１）の駆動によりロッド（１２）の上下動により後述するスキージ保持板（ １７）がピン（１３）止めされた上下動板（１４）は、ボールブッシュ（１５） に挿入されたガイドシャフト（１６）に案内されて上下動される。

【００１４】 （１７）は前記スキージ（９）が支点ピン（１８）を介して固定されるスキー ジ保持板で、前記支点ピン（１８）の一端には正逆回転機構（１９）の駆動によ り回転される歯車（２０）が噛合される歯車（２１）が固定されている。従って 、スキージ（９）は前記駆動源（１９）の駆動により歯車（２０）を介して歯車 （２１）が回転されることにより、支点ピン（１８）を軸にして回転される。尚 、前記正逆回転機構（１９）として、サーボモータあるいはパルスモータあるい は回転式のエアシリンダ等があげられる。

【００１５】 以下、動作について説明する。

【００１６】 先ず、載置台（３）は供給コンベアの搬送レベルより下方にあり、該コンベア により上流側装置から搬送されてきた基板（２）が載置台（３）上方に位置され ると、コンベアは停止される。

【００１７】 次に、載置台（３）はシリンダ（５）により搬送レベルより上昇され、該台（ ３）上に基板（２）が吸着載置される。

【００１８】 そして、スキージ（９）が下降されて、図示しない移動機構により例えば図１ の右方向に移動することによりスクリーン板（７）上に供給されたクリーム半田 を該板（７）の穿設された開口を介して基板（２）上に塗布する（図３参照）。

【００１９】 印刷終了後、エアシリンダ（１１）の駆動によりスキージ（９）が上昇された 後、載置台（３）の吸着が解かれ、シリンダ（５）により搬送レベルより下方に 該台（３）が下降され、排出コンベアにより基板（２）が排出される。

【００２０】 次に、２枚目の基板（２）が供給コンベアから載置台（３）上方に搬送されて 、該基板（２）を載置台（３）が吸着載置したら、前述の印刷時に図１の右方向 に移動し、その上方で待機されたスキージ（９）の傾き方向を変更して、次の印 刷動作に備える。即ち、図示しない制御装置の指令による駆動源（１９）の駆動 により歯車（２０）を回転させ歯車（２１）を回転させて、該スキージ（９）を 支点ピン（１８）を軸にして所望量（例えば９０度）回転させる。

【００２１】 そして、スキージ（９）が下降されて、移動機構により先程と逆方向（図１の 左方向）に移動することによりスクリーン板（７）上に供給されたクリーム半田 を該板（７）の穿設された開口を介して基板（２）上に塗布する（図４参照）。

【００２２】 印刷終了後、エアシリンダ（１１）の駆動によりスキージ（９）が上昇された 後、載置台（３）の吸着が解かれ、シリンダ（５）により搬送レベルより下方に 該台（３）が下降され、排出コンベアにより基板（２）が排出される。

【００２３】 また、３枚目の基板（２）を印刷する場合には、スキージ（９）を再び反転さ せて、１枚目の基板（２）のときと同じ傾き方向にして印刷動作を行う。

【００２４】 以下、同様にして印刷動作が続けられる。

【００２５】 尚、スキージ（９）の角度はペースト半田の粘度、パターン孔径等に応じて種 々変更しても良い。

【００２６】 また、１枚の基板（２）に対して、スキージ（９）を往復移動させてクリーム 半田を塗布しても良い。

【００２７】

【考案の効果】

以上、本考案によれば単体のスキージで印刷動作を行わせことができ、スキー ジ上部のスペースの有効利用がはかれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】スキージ上部を示す図である。

【図２】スクリーン印刷機の正面図である。

【図３】印刷動作を示す図である。

【図４】印刷動作を示す図である。

【符号の説明】

（１） スクリーン印刷機 （２） プリント基板 （７） スクリーン板 （９） スキージ （１７） スキージ保持板 （１８） 支点ピン （１９） 駆動源 （２０） 歯車 （２１） 歯車

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スクリーン板上の塗布剤をスキージを介
   してプリント基板に塗布するスクリーン印刷機に於い
   て、前記スキージを印刷面に対して揺動可能とする駆動
   機構と、該駆動機構を制御してスキージの移動方向に応
   じて該スキージの傾き方向を変更する制御装置とを設け
   たことを特徴とするスクリーン印刷機。