JP2001105564A - 印刷物の製造方法及び装置ならびに電気装置の製造方法 - Google Patents

印刷物の製造方法及び装置ならびに電気装置の製造方法

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JP2001105564A
JP2001105564A JP28564199A JP28564199A JP2001105564A JP 2001105564 A JP2001105564 A JP 2001105564A JP 28564199 A JP28564199 A JP 28564199A JP 28564199 A JP28564199 A JP 28564199A JP 2001105564 A JP2001105564 A JP 2001105564A
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Yoshiharu Fukuchi
義敏 福地
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板へソルダペーストを印刷する印
刷装置が停止しても、印刷再開時に直ちにプリント基板
へ所定仕様のソルダペーストの印刷が行える印刷方法と
印刷装置、および、その印刷装置を用いた電気装置を提
供すること。 【解決手段】 メタルマスク4上にソルダペースト1が
放置された状態で印刷が終了した後に印刷を再開する際
は、印刷が終了してから再開するまでの時間が予め定め
られている所定時間以上の場合は、再開した最初の1枚
目の前記プリント基板2に対してスキージ8、9を往復
移動させる往復印刷をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経時変化により転
写性が変化する塗布材を印刷する方法及び装置に係わる
ものであり、特に、メタルマスクを用いたスクリーン印
刷法によってソルダペーストをプリント基板の必要箇所
であるパッドに印刷する印刷物の製造方法とその装置、
ならびにそれを用いた電気装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電気装置である電子回路機器の表
面実装部品をプリント基板にはんだ接続する場合は、ソ
ルダペーストをプリント基板のパッドに印刷する印刷装
置と、プリント基板のパッドにソルダペーストが印刷さ
れた箇所に表面実装部品を仮付けする実装機と、ソルダ
ペーストを溶融して仮付け状態の表面実装部品とプリン
ト基板のパッドをはんだ接合するリフロー炉を用いて、
順次、図6に示すようなプロセスで行っている。
【0003】まず、各種表面実装部品を一括してはんだ
付けするために、プリント基板を印刷装置に搬入してセ
ットし(S31)、プリント基板の所定箇所に印刷装置
でソルダペーストを印刷する(S32)。印刷が終了し
たプリント基板とこのプリント基板に実装する表面実装
部品を実装機に装着して、プリント基板の所定位置に各
表面実装部品を配置する(S33)。次に、この表面実
装部品が装着されたプリント基板をリフロー炉を通過さ
せることによって加熱し、プリント基板に印刷されてい
るソルダペーストを溶融し、各表面実装部品をプリント
基板に一括接続している(S34)。
【0004】なお、プリント基板ににソルダペーストを
印刷する工程では、通常、メタルマスクが使用されてい
る。このメタルマスクはステンレス等の薄板で、ソルダ
ペーストの塗布箇所に対応した開口部が形成されてい
る。すなわち、印刷工程のプロセスではマスクの開口部
をプリント基板の印刷位置に合せ、マスク上面(スキー
ジ面)のソルダペーストをスキージで移動させながら開
口部を経由してプリント基板の表面に印刷する。その
後、プリント基板をゆっくりと下降させてマスクから分
離して印刷を終了している。
【0005】また、上記の一連のプロセスでの、各工程
でのインターバルは約1分〜2分程度で行われている。
【0006】また、特開平9−314799号公報には
スクリーン(マスク)の裏面をクリーニングした後とプ
リント基板の機種を切り替えた際に、任意に設定した枚
数まで印刷のスキージの往復運動により印刷をおこなう
技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の一連の印刷プロ
セスを連続して行う場合、各工程でのインターバルは約
1分〜2分程度であるが、段取り(印刷装置、装着機、
リフロー炉)の変更や作業者の休憩時間あるいは各装置
トラブル等により、印刷装置が停止する場合が発生す
る。その場合、メタルマスク上のソルダペーストはメタ
ルマスク上に放置された状態になる。
【0008】このメタルマスク上に放置されたソルダペ
ーストにより印刷を行うと、以下のような問題が生ず
る。(イ)ソルダペーストが外気にさらされたまま長時
問放置されると、乾燥および吸湿により劣化し、印刷性
が悪くなる。(ロ)ソルダペーストには、せん断力が連
続的にかかると粘度が低下するチクソ性があり、その粘
度は一定の値まで低下すると安定する。しかし、このソ
ルダペーストは静止状態にあると、その粘度が上昇する
性質を持っていため、印刷装置が停止状態ではソルダペ
ーストが放置され粘度が上昇してしまい、ソルダペース
トの印刷性が悪化する。(ハ)メタルマスクの壁面に付
着したソルダペーストが乾燥し、放置後の印刷時にソル
ダペーストが充墳されない。
【0009】このため、現状では、作業が一定時間を超
えて中断された時は再開時に、一般に、図7に示すよう
な工程で行われている。なお、図6と実装機とリフロー
炉の個所の動作は同様なので説明は省略する。
【0010】まず、停止している印刷装置を作動させて
(S41)、ダミー基板を印刷装置に搬入してセットし
(S41)、ダミー基板の所定箇所に印刷装置でソルダ
ペーストを試し印刷する(S42)。その印刷状態を確
認後、問題がなければプリント基板を印刷装置に搬入し
て、プリント基板の所定箇所に印刷装置で従前通りの動
作でソルダペーストを印刷する(S32)。以下、印刷
が終了したプリント基板とこのプリント基板に実装する
表面実装部品を実装機に装着して所定の処理を行ってい
る。
【0011】したがって、印刷装置が停止した際に再開
する毎に、プリント基板の印刷を中断してダミー基板を
印刷し、その印刷状態の確認作業が必要になっているた
め、それによる生産効率の低下が避けられない。
【0012】また、特開平9−314799号公報に開
示された技術では、スクリーン(マスク)の裏面をクリ
ーニングした後とプリント基板の機種を切り替えた際
に、任意に設定した枚数まで印刷のスキージの往復運動
により印刷をおこなうものであるが、装置が停止するの
は段取り時だけではなく、同一のプリント基板を生産す
るに際しての停止時間に応じた動作については何ら示唆
されていない。
【0013】本発明はこれらの事情にもとづいて成され
たもので、プリント基板へソルダペーストを印刷する印
刷装置が停止しても、印刷再開時に直ちにプリント基板
へ所定仕様のソルダペーストの印刷が行える印刷方法と
印刷装置、および、その印刷装置を用いた電気装置の製
造方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による手
段によれば、マスク上に配置される塗布材を前記マスク
を通じて被印刷物上に刷り前記塗布材を前記被印刷物上
に転写する印刷工程を有する印刷物の製造方法であっ
て、実質的に前記印刷工程から次の前記印刷工程までに
要した時間に基づいて前記被印刷物に前記塗布材を刷る
回数を増して印刷をする印刷工程を有することを特徴と
する印刷物の製造方法である。
【0015】また請求項2の発明による手段によれば、
マスク上に配置される塗布材を前記マスクを通じて被印
刷物上に刷り前記塗布材を前記被印刷物上に転写する印
刷工程を有する印刷物の製造方法であって、実質的に前
記塗布材が前記マスク上に放置された時間の長さに基づ
いて、前記塗布材を刷る回数を増して印刷をする印刷工
程を有することを特徴とする印刷物の製造方法である。
【0016】また請求項3の発明による手段によれば、
マスク上に配置される塗布材を前記マスクを通じて被印
刷物上に刷り前記塗布材を前記被印刷物上に転写する印
刷工程を有する印刷物の製造方法であって、実質的に前
記塗布材カ揃記マスク上に放置された時間の長さに基づ
いて、前記塗布材を刷る回数を増して印刷をする印刷工
程を有することを特徴とする印刷物の製造方法である。
【0017】また請求項3の発明による手段によれば、
粘度が経時変化する塗布材であることを特徴とする上記
の印刷物の製造方法である。
【0018】また請求項4の発明による手段によれば、
塗布材がソルダべーストであることを特徴とする上記の
印刷物の製造方法である。
【0019】また請求項5の発明による手段によれば、
塗布材が放置された時間に対応する刷る回数を記憶した
データべースを参照して印刷する印刷工程であることを
特徴とする上記の印刷物の製造方法である。
【0020】また請求項6の発明による手段によれば、
上記のソルグぺースト印刷方法により印刷された配線基
板に電気部品を配置してリフロー処理することを特徴と
する電気装置の製造方法である。
【0021】また請求項7の発明による手段によれば、
マスクを保持する装置本体と、前記マスク上に配置され
る塗布材を前記マスクを通じて刷る転写手段と、少なく
とも次回の印刷において前記被印刷物への転写を行う際
に実質的に前記転写手段による被印刷物への転写が行わ
れた後の経過時間に基づいて前記転写手段の刷る回数を
増やす制御手段とを具備することを特徴とする印刷物の
製造装置である。
【0022】また請求項8の発明による手段によれば、
マスクを保持する装置本体と、前記マスク上に配置され
る塗布材を前記マスクを通じて刷るスキージと、少なく
とも次回の印刷において実質的に前記スキージが停止し
ている経過時間に基づいて前記転写手段の刷る回数を増
やす制御手段とを具備することを特徴とする印刷物の製
造装置である。
【0023】また請求項9の発明による手段によれば、
実質的に前記塗布材が前記マスク上に放置された時間の
長さを測定する測定器と前記放置された時間に対応する
刷る回数を記憶したデータべースとを有し、前記測定器
による測定結果に基づいて前記データべースを参照し前
記転写手段を制御する制御手段であることを特徴とする
上記の印刷物の製造装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0025】通常、電子回路機器の表面実装部品をプリ
ント基板にはんだ接続する場合は、ソルダペーストをプ
リント基板のパッドに印刷する印刷装置と、プリント基
板のパッドにソルダペーストが印刷された箇所に表面実
装部品を仮付けする実装機と、ソルダペーストを溶融し
て仮付け状態の表面実装部品とプリント基板のパッドを
はんだ接合するリフロー炉を用いて、順次、図1に示す
ようなプロセスで行っている。
【0026】まず、各種表面実装部品を一括してはんだ
付けするために、プリント基板を印刷装置に搬入してセ
ットし(S1)、プリント基板の所定箇所に印刷装置で
塗布材であるソルダペーストを印刷する(S2)。印刷
が終了したプリント基板とこのプリント基板に実装する
表面実装部品を実装機に装着して、プリント基板の所定
位置に各表面実装部品を配置する(S3)。次に、この
表面実装部品が装着されたプリント基板をリフロー炉を
通過させることによって加熱し、プリント基板に印刷さ
れているソルダペーストを溶融し、各表面実装部品をプ
リント基板に一括接続している(S4)。
【0027】なお、プリント基板ににソルダペーストを
印刷する工程では、通常、メタルマスクが使用されてい
る。このメタルマスクはステンレス鋼等の薄板で、ソル
ダペーストの塗布箇所に対応した貫通孔が形成されてい
る。すなわち、印刷工程のプロセスではメタルマスクの
貫通孔の開口部をプリント基板の印刷位置に合せ、メタ
ルマスク上面(スキージ面)のソルダペーストを転写手
段であるスキージで移動させながら開口部に対してソル
ダペーストを圧入し、この貫通孔を経由してプリント基
板の表面に転写する。その後、プリント基板をゆっくり
と下降させてメタルマスクから分離して印刷を終了して
いる。一連のプロセスにおける、各工程の所要時間は約
1分〜2分程度である。
【0028】さて、印刷装置でプリント基板にソルダペ
ーストを印刷する際に、段取り(印刷装置、装着機、リ
フロー炉)の変更や作業者の休憩時間あるいは各装置ト
ラブル等により、印刷装置が停止する場合が発生する。
その場合、メタルマスク上のソルダペーストはメタルマ
スク上に放置された状態になり、そのまま、印刷装置を
再起動させてプリント基板への印刷を継続すると印刷不
良が発生する場合もある。
【0029】この印刷不良解消のために、発明者は実験
により、印刷装置を再起動して印刷する際に、メタルマ
スク上に放置されたソルダペーストをそのまま用いて印
刷しても、往復印刷を行うことで通常の印刷性が得るこ
とを確認した。
【0030】図2はその実験結果を示すグラフである。
すなわち、印刷パターンは幅が0.18mmで、ピッチ
が0.4mmである。この条件での印刷をおこなった場
合、実験的な確認では転写率が60%以上であれば、実
装部品の接着においては有効な印刷であり実用上の問題
はない。実験ではメタルマスク上へのソルダペーストの
放置時間を、0H、0.5H、1H、2Hおよび3Hに
つき、それぞれ5枚のプリント基板への印刷(片道)を
行い、印刷パターンの転写率を測定した。
【0031】その結果、放置時間が0Hの場合(通常の
印刷の場合)は、1枚目から5枚目までの全ての転写率
は70%〜80%であり、かつ、印刷順序による差も少
なく良好である。ソルダペーストの放置時間が0.5H
の場合は、2枚目から5枚目までの全ての転写率は60
%以上であるが、1枚目の転写率は60%に達していな
い。ソルダペーストの放置時間が1Hの場合は、2枚目
から5枚目までの全ての転写率は60%以上であるが、
1枚目の転写率は60%に達していない。ソルダペース
トの放置時間が2Hの場合は、2枚目から5枚目までの
全ての転写率は60%以上であるが、1枚目の転写率は
低下して50%程度である。また、ソルダペーストの放
置時間が3Hの場合は、3枚目から5枚目までの全ての
転写率は60%以上であるが、1枚目と2枚目の転写率
は低下して50%以下である。
【0032】これらの結果から、ソルダペーストをメタ
ルマスク上に放置して、印刷装置を再起動して片道印刷
した場合は、放置時間が2H程度以内であれば、1枚目
が極端に悪く2枚目以降は転写率が60%以上に復帰す
るので、1枚目を廃棄すれば良いことが分かる。
【0033】次に、発明者は上述の各条件で、それぞれ
の1枚目に付いて往復印刷を試みたところ、0H〜3H
のいずれの場合においても転写率が60%を超えている
ことを確認した。したがって、印刷装置が停止して、所
定時間メタルマスク上にソルダペーストが放置された場
合でも、印刷装置を再起動してメタルマスク上に放置さ
れたソルダペーストをそのまま用いて印刷する際に、最
初の1枚目について往復印刷すれば、1枚目から良好な
印刷を行えることができる。
【0034】図3は、本発明の実施の形態を示す、印刷
装置が停止した後に再起動して印刷再開するする際のフ
ローチャートである。
【0035】まず、各種表面実装部品を一括してはんだ
付けするために、プリント基板を印刷装置に搬入してセ
ットし(S11)、プリント基板の所定箇所に印刷装置
でソルダペーストを印刷する(S12)。印刷装置が所
定時間以上停止する(S13)。印刷装置を再起動する
と、所定時間以上停止していたことがタイマーにより認
識されて、それに応じたスキージの運転回数が参照され
て、メタルマスク上に放置されているソルダペーストを
用いて印刷を再開し、最初の1枚目は往復印刷を行う
(S14)。印刷が終了したプリント基板とこのプリン
ト基板に実装する表面実装部品を実装機に装着して、プ
リント基板の所定位置に各表面実装部品を配置する(S
15)。次に、この表面実装部品が装着されたプリント
基板をリフロー炉を通過させることによって加熱し、プ
リント基板に印刷されているソルダペーストを溶融し、
各表面実装部品をプリント基板に一括接続している(S
16)。
【0036】なお、印刷装置の再起動については、印刷
装置の停止時間後の再起動時間までの時間が、通常印刷
の際のインターバル時間(2分程度)から、数分程度の
極く短い時間で再開する場合は、必ずしも往復印刷する
必要がないので、印刷装置にの制御部(不図示)に設け
られたタイマーにより装置停止後の時間を計測する。タ
イマーの計測結果により、印刷パターン毎に予め定めら
れた停止時間(例えば30分)により、その次のプリン
ト基板の印刷は自動的に往復動、すなわち、2回の転写
動作を行うように制御部(不図示)にプログラムが設定
されている。この停止時間(すなわちソルダペーストが
放置されるに相当する時間)に対応する転写動作回数
は、データベース化されて制御装置が参照可能であるよ
うに設けられている。
【0037】次に、本発明の印刷装置について説明す
る。図4は本発明の実施の形態の一例を示す印刷装置の
模式構成図である。
【0038】所定箇所にソルダペースト1が印刷される
プリント基板2はステージ3上に載置固定されている。
ステージ3は図示しない駆動装置により上下方向に移動
する。ステージ3上のプリント基板2に対面してメタル
マスク4を保持したマスク保持枠5が設けられている。
このマスク保持枠5は図示しないXYテーブルに固定さ
れている。なお、メタルマスク4はステンレスまたはニ
ッケル合金等の板厚が150μm程度の薄板で、プリン
ト基板2へのソルダペースト1の塗布箇所に対応した開
口部(不図示)が形成されている。また、メタルマスク
4の上方にはスキージユニット6と認識用の検出カメラ
7a、7bが設けらている。
【0039】スキージユニット6はガイドレール10に
沿って水平方向に移動可能であると共に、上下方向にも
移動可能に構成されている。また、スキージユニット6
はモータ(不図示)の作動により切換自在なウレタン製
の往路用スキージ8と復路用スキージ9を備えている。
また、検出カメラ7a、7bは2台設けられ、メタルマ
スク4に設けられた位置検出マーク(不図示)とプリン
ト基板2に設けられた位置検出マーク(不図示)の双方
を視界に入れられる位置に設置されている。なお、図示
しない制御部には印刷装置の停止時間を計測するタイマ
ーが設けられている。このタイマーは水晶振動子の振動
数を計数するカウンタでも代用可能である。
【0040】これらの構成による、本発明の印刷装置の
動作の概要を図5(a)〜(d)を参照して説明する。
【0041】印刷装置のマスク保持枠5に所定のメタル
マスク4を装着し、メタルマスク4上の所定箇所にソル
ダペースト1を供給し、一方、ステージ3上にプリント
基板2を載置固定した状態で、まず、検出カメラ7a、
7bでメタルマスク4の位置検出マークを検出する。こ
の検出結果を印刷装置の絶対座標軸上の位置として記憶
する。次に、この位置からマスク保持枠5を、プリント
基板2の位置検出マークが検出カメラ7a、7bの視界
にはいる位置まで所定量だけ退避させる。検出カメラ7
a、7bでプリント基板2の検出マークを検出して、印
刷装置の絶対座標軸上の位置を算出する。次に、プリン
ト基板2について検出した印刷装置の絶対座標軸上の位
置にマスク保持枠5を移動させてメタルマスク4の位置
合わせを行う。この状態でプリント基板2を載置したス
テージ3が上昇して、メタルマスク4とプリント基板2
が密接し、かつ、メタルマスク4の開口部11がプリン
ト基板2の印刷箇所に一致する。
【0042】図5(a)に示すように、スキージユニッ
ト6が下降して往路用スキージ8が開口部11の形成さ
れたメタルマスク4に接し、水平方向に移動してソルダ
ペースト1を押し進みながらステージ3上のプリント基
板2へ印刷を開始する。図5(b)に示すように、往路
用スキージ8がメタルマスク4の開口部11を通過した
際には、開口部11にソルダペースト1を圧入する。往
路用スキージ8の水平方向の移動が終了すると、図5
(c)に示すように、ステージ3が下降して版離れが開
始し、メタルマスク4とプリント基板2の分離が始ま
る。この場合、メタルマスク4の開口部11充填されて
いたソルダペースト1aはプリント基板2に接着して移
動する。図5(d)に示すように、ステージ3がさらに
下降すると、メタルマスク4とプリント基板2が分離し
て、プリント基板2上の所定箇所ににソルダペースト1
aが印刷されて印刷を終了する。なお、スキージユニッ
ト6は上昇し、メタルマスク4は奥方向へ移動する。
【0043】続いて、ステージ3に図示しない搬送装置
から次に印刷するプリント基板2が搬送されて装着され
る。以下、上述の場合と同様に、検出カメラ7a、7b
でメタルマスク4の位置検出マークとプリント基板2の
位置検出マークの認識を行い、両者の位置検出結果に基
づいてXYテーブルが移動して、メタルマスク4とプリ
ント基板2の位置合わせを行う。スキージユニット6の
モータが回転して、往路スキージを所定角度回転させて
上昇させ、同時に、復路スキージを所定角度回転させて
下降させる。その状態でスキージユニット6が下降して
下降して、復路スキージがソルダペースト1の外側でメ
タルマスク4に接する。スキージユニット6がガイドレ
ール10に沿って上述と反対方向の水平方向に移動し以
下、同様な工程を繰返してそれぞれのプリント基板2を
印刷する。
【0044】次に、印刷装置が停止して再開した際の動
作について説明する。上述のような各工程を繰返すこと
により、プリント基板2に所定の印刷を繰返した後に、
印刷装置を停止し、印刷装置を再起動してプリント基板
2への印刷を再開する場合、まず印刷装置を作動させ
る。図示しない搬送装置から次に印刷するプリント基板
2が搬送されて装着される。
【0045】検出カメラ7a、7bでメタルマスク4の
位置検出マークを検出する。この検出結果を印刷装置の
絶対座標軸上の位置として記憶する。次に、この位置か
らマスク保持枠5を、プリント基板2の位置検出マーク
が検出カメラ7a、7bの視界にはいる位置まで所定量
退避させる。この状態で、検出カメラ7a、7bでプリ
ント基板2の検出マークを検出して、印刷装置の絶対座
標軸上の位置を算出する。次に、プリント基板2に関す
る印刷装置の絶対座標軸上の位置に、メタルマスク4を
XY方向に移動させてメタルマスク4の位置合わせを行
う。この状態でプリント基板2を載置したステージ3が
上昇して、メタルマスク4とプリント基板2が密接し、
かつ、メタルマスク4の開口部11がプリント基板2の
印刷箇所に一致する。
【0046】タイマー(不図示)の計測により印刷装置
の停止時間が測定される。その測定結果が予め定められ
ている基準値(例えば、0.5H)と比較する。停止時
間が基準値より短い場合は、通常通りの片道印刷の動作
を継続して行う。
【0047】停止時間が基準値と等しいか大きい場合は
往復印刷を行う。この往復印刷は、立上りの動作は通常
通りの動作でスタートして、スキージユニット6を水平
方向に一方の片側から他方の片側に移動させて印刷を行
う。さらに、停止以前の最後の印刷を往路用スキージ8
で行ったときは、他方の片側で、往路用スキージ8から
復路用スキージ9に切換えてスキージユニット6を他方
の片側から、一方の片側へ移動させて往復印刷を行う。
また、停止以前の最後の印刷を復路用スキージ9で行っ
たときは、他方の片側で、復路用スキージ9から往路用
スキージ8に切換えてスキージユニット6を他方の片側
から、一方の片側へ移動させて往復印刷を行う。この往
復印刷が終了した後は、通常の片側印刷を継続して行
う。
【0048】なお、往復印刷は再開後の1枚目の印刷に
限定されず、2枚目または所定枚数まで往復印刷をおこ
なう場合もある。その枚数については印刷するパターン
により異なるので、それぞれ予め実験データによるデー
タベースを備え、それらが制御部(不図示)にプログラ
ムとして格納されている。
【0049】以上に述べたように、本発明によればプリ
ント基板2の所定箇所にソルダペースト1を印刷装置で
印刷するに際し、印刷装置が停止した後に印刷装置を再
起動して、印刷を再開する場合、印刷装置の停止後の時
間をタイマーで計測し、その計測時間が所定時間以上の
場合には、再開時に少なくとも最初の1枚目に対して往
復印刷を行うもので、それにより、経時変化によって性
能が変化した塗布材を用いても、従来のようにダミーを
用いた試し印刷を行わなくてすみ、通常と同等の安定し
た印刷物を得ることができる。また、それにより作業時
間も短縮することができる。また、品質のばらつきも抑
えられるので電気装置を組立てる際の不良率も低減する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、プリント基板の所定箇
所にソルダペーストを印刷する場合、印刷が所定時間停
止して再開した際に、直ちにプリント基板へ所定仕様の
ソルダペーストの印刷が行える。また、それを用いた電
気装置の製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通常時のプロセスのフロー図。
【図2】本発明の基になる実験結果のグラフ。
【図3】本発明の装置停止後の再開時のプロセスのフロ
ー図。
【図4】本発明の印刷装置の模式構成図。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の印刷装置の動作説
明図。
【図6】従来の通常の動作時のプロセスのフロー図。
【図7】従来の装置が停止後の再開時のプロセスのフロ
ー図。
【符号の説明】
1、1a…ソルダペースト、2…プリント基板、3…、
4…メタルマスク、6…スキージユニット、8…往路用
スキージ、9…復路用スキージ、11…開口部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に配置される塗布材を前記マス
    クを通じて被印刷物上に刷り前記塗布材を前記被印刷物
    上に転写する印刷工程を有する印刷物の製造方法であっ
    て、実質的に前記印刷工程から次の前記印刷工程までに
    要した時間に基づいて前記被印刷物に前記塗布材を刷る
    回数を増して印刷をする印刷工程を有することを特徴と
    する印刷物の製造方法。
  2. 【請求項2】 マスク上に配置される塗布材を前記マス
    クを通じて被印刷物上に刷り前記塗布材を前記被印刷物
    上に転写する印刷工程を有する印刷物の製造方法であっ
    て、実質的に前記塗布材が前記マスク上に放置された時
    間の長さに基づいて、前記塗布材を刷る回数を増して印
    刷をする印刷工程を有することを特徴とする印刷物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 粘度が経時変化する塗布材であることを
    特徴とする請求項1または2記載の印刷物の製造方法。
  4. 【請求項4】 塗布材がソルダべーストであることを特
    徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の印刷
    物の製造方法。
  5. 【請求項5】 塗布材が放置された時間に対応する刷る
    回数を記憶したデータべースを参照して印刷する印刷工
    程であることを特徴とする請求項1、2または3のいず
    れかに記載の印刷物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3または4のいずれかに記
    載のソルグぺースト印刷方法により印刷された配線基板
    に電気部品を配置してリフロー処理することを特徴とす
    る電気装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 マスクを保持する装置本体と、前記マス
    ク上に配置される塗布材を前記マスクを通じて刷る転写
    手段と、少なくとも次回の印刷において前記被印刷物へ
    の転写を行う際に実質的に前記転写手段による被印刷物
    への転写が行われた後の経過時間に基づいて前記転写手
    段の刷る回数を増やす制御手段と、を具備することを特
    徴とする印刷物の製造装置。
  8. 【請求項8】 マスクを保持する装置本体と、前記マス
    ク上に配置される塗布材を前記マスクを通じて刷るスキ
    ージと、少なくとも次回の印刷において実質的に前記ス
    キージが停止している経過時間に基づいて前記転写手段
    の刷る回数を増やす制御手段とを具備することを特徴と
    する印刷物の製造装置。
  9. 【請求項9】 実質的に前記塗布材が前記マスク上に放
    置された時間の長さを測定する測定器と前記放置された
    時間に対応する刷る回数を記憶したデータべースとを有
    し、前記測定器による測定結果に基づいて前記データべ
    ースを参照し前記転写手段を制御する制御手段であるこ
    とを特徴とする請求項8または9記載の印刷物の製造装
    置。
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