JPH11146681A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH11146681A
JPH11146681A JP9301498A JP30149897A JPH11146681A JP H11146681 A JPH11146681 A JP H11146681A JP 9301498 A JP9301498 A JP 9301498A JP 30149897 A JP30149897 A JP 30149897A JP H11146681 A JPH11146681 A JP H11146681A
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JP
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motor
tracking
signal
unit
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JP9301498A
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English (en)
Inventor
Shingo Fukamizu
新吾 深水
Makoto Goto
誠 後藤
Susumu Yamamoto
進 山本
Koichi Sakai
公一 坂井
Shinji Tanaka
田中  慎二
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路化に適した構成で、信頼性を向上さ
せたディスク装置を提供する。 【解決手段】 ディスクを回転駆動するモータ界磁部1
1およびモータコイル12〜14と、モータ部パワート
ランジスタ21〜23と、モータ部パワートランジスタ
を分配制御するモータ部分配制御器33と、モータ制限
信号を出力するモータ部制限出力器42と、モータ制御
信号とモータ制限信号の比較結果に応動したモータ指令
信号を出力するモータ部指令出力器43と、モータ指令
信号に応動してモータ電流を制御するモータ部電流制御
ブロックと、モータ部パワートランジスタと所要のトラ
ンジスタや抵抗を1チップ上に集積回路化した集積回路
部分と、チップ温度を検出する温度検出器41などを具
備し、チップ温度の上昇に伴って徐々にモータ制限信号
を変化させ、モータ制限信号に対応したモータ電流制限
値を小さくする制限修正動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを回転駆
動するモータを含んで構成されたディスク装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複数個のトランジスタにより電流
路を切り換えるモータによりディスクを回転駆動させる
ハードディスク装置(HDD)や光ディスク装置が多く
使用されている。米国特許4,494,053号公報に
は、このようなモータの例として、PNP型パワートラ
ンジスタとNPN型パワートランジスタを用いてコイル
への電流路を切り換えるモータが記載されている。
【0003】図9に従来のディスク装置のモータを示
し、その動作について簡単に説明する。ロータ2011
は永久磁石による界磁部を有し、ロータ2011の回転
に応動して、位置検出器2041は2組の3相の電圧信
号K1,K2,K3とK4,K5,K6を発生する。第
1の分配器2042は電圧信号K1,K2,K3に応動
した3相の下側通電制御信号L1,L2,L3を作りだ
し、下側のNPN型パワートランジスタ2021,20
22,2023のベースに供給し、NPN型パワートラ
ンジスタ2021,2022,2023の通電を制御す
る。第2の分配器2043は電圧信号K4,K5,K6
に応動した3相の上側通電制御信号M1,M2,M3を
作りだし、上側のPNP型パワートランジスタ202
5,2026,2027のベースに供給し、PNP型パ
ワートランジスタ2025,2026,2027の通電
を制御する。これにより、3相のコイル2012,20
13,2014への電流路を開閉制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、コストが高く、コストダウンが大きな
問題になっていた。コストダウンのためには、トランジ
スタや抵抗類を1チップの集積回路(IC)にまとめる
ことが有効であるが、パワートランジスタの発熱が大き
く、集積回路化が難しかった。これについて説明する。
NPN型パワートランジスタ2021,2022,20
23およびPNP型パワートランジスタ2025,20
26,2027は、そのエミッタ−コレクタ間の電圧を
アナログ的に制御し、コイル2012,2013,20
14に必要な振幅の駆動電圧を供給している。そのた
め、各パワートランジスタの残留電圧が大きく、残留電
圧とコイルへの駆動電流の積によって大きな電力損失・
発熱が生じていた。特に、モータコイルへの駆動電流が
大きいので、発熱も著しく大きくなっていた。そのた
め、これらのパワートランジスタを1チップの集積回路
上に形成した場合には、パワートランジスタの発熱によ
る熱破壊を生じる恐れがあり、実用化が困難であった。
発熱対策のために放熱板を使用することも考えられる
が、それでも完全に熱破壊を防止できるものではない。
また、放熱板を設けることは、コスト増加の要因にな
る。
【0005】集積回路の熱破壊を防止するためには、チ
ップ温度が所定値以上になると通電を停止させる熱保護
回路を内蔵させることが有効である。しかしながら、こ
のような熱保護回路をディスク装置に用いた場合には、
多くの重大な弊害をもたらすことが分かってきた。ま
ず、ディスクを短時間で起動させるために、起動時に大
きなモータ電流が供給される。このとき、集積回路の発
熱が非常に大きくなり、熱保護温度を超えてしまう。そ
のため、熱保護回路が動作し、モータへの通電を停止
し、モータは回転を停止する。チップ温度が下がって熱
保護回路動作が解除されると、モータへの電流供給が再
開されるが、発熱により再度熱保護回路が動作する。こ
のようにして、ディスクの正常な起動が著しく阻害され
る。
【0006】また、ディスクが正常回転動作をしていた
状態において、モータ発熱や回路発熱に起因して、チッ
プ温度が上昇し、熱保護回路が動作する場合が生じる。
このとき、ハードディスク装置では、ヘッドはディスク
上の情報信号の再生状態にあり、信号面にわずかに浮上
してヘッドの位置制御がなされている。熱保護回路の動
作によってモータへの通電が停止されると、ディスクは
急速に減速して停止する。その過程で、ヘッドとディス
クが接触する虞があり、接触した場合にはヘッドダメー
ジやヘッドクラッシュがハードディスク装置に生じる。
また、光ディスク装置においても、熱保護回路の動作に
よりモータが停止すると、信号再生が急にできなくなる
ので、システムダウンの原因となる虞がある。
【0007】また、線速度を一定にする制御をされたデ
ィスク装置では、再生位置のシーク時にディスクの回転
速度を急激に減速させる必要がある。このような高速回
転から低速回転への減速において、モータのパワートラ
ンジスタには多量の熱が発生する。その結果、熱保護回
路が動作し、モータが停止することが生じる。シーク時
のモータ停止は、シーク時間の著しい増大やシステムダ
ウンを招くことがあった。
【0008】また、コストダウンのために、ディスクの
トラッキングアクチュエータのためのパワートランジス
タをモータのパワートランジスタと一緒に集積回路化す
ることは、大きな効果がある。しかし、上記の熱破壊や
熱保護回路による著しい性能劣化の問題があり、実現す
ることが極めて難しかった。
【0009】さらに、最近になってデータ転送レートを
向上させるために、ディスク回転数を高くすることが要
望されてきた。ディスクを高速回転させるためには、モ
ータに多大の電力を通電させることが必要になり、集積
回路の発熱はさらに大きくなり、上記の問題が生じやす
くなっている。
【0010】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
集積回路化に適した構成で、故障の発生を回避した信頼
性の高いディスク装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の構成のディスク
装置では、ディスクを回転駆動するために、回転駆動用
の界磁磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモー
タコイルと、前記モータコイルへの電流路を形成する複
数個のモータ部パワートランジスタと、複数相の切換信
号を出力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部切
換作成手段の出力信号に応動して前記モータ部パワート
ランジスタを分配制御するモータ部分配制御手段と、前
記ディスクの回転に応動したモータ制御信号を得るモー
タ部制御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部制
限出力手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限信
号を比較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出力
するモータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に応
動して前記モータコイルへの供給電流を制御するモータ
部電流制御手段と、前記モータ部パワートランジスタと
所要のトランジスタや抵抗を1チップ上に集積回路化す
る集積回路手段と、前記集積回路手段により集積回路化
された素子によりチップ温度を検出する温度検出手段
と、前記温度検出手段の出力信号に応動して前記チップ
温度の上昇に伴って徐々に前記モータ制限信号を変化さ
せ、前記モータ制限信号に対応したモータ電流制限値を
小さくする制限修正手段を具備する構成にしている。
【0012】このように、チップの温度を検出してチッ
プ温度が高くなると(第1の所定値を超えると)、モー
タ部制限出力手段のモータ制限信号を制限修正手段によ
り変化させ、チップ温度の上昇に伴って徐々にモータ制
限信号に対応したモータ電流制限値を小さくさせること
により、モータ部パワートランジスタの発熱を低減し、
パワートランジスタを含んだ1チップの集積回路の過度
の温度上昇を制限し、集積回路の熱破壊を防止した。こ
のとき、制限修正手段が動作してもモータコイルへの通
電は継続されているので、モータは回転を継続する。そ
の結果、ヘッドクラッシュやシステムダウンなどのディ
スク装置の致命的な故障の発生を防止している。さら
に、制限修正手段はモータ制限信号を変化させているの
で、チップ温度が上記第1の所定値を超えても直ちにモ
ータ電流が制限されるものではない。通常、ディスク回
転制御時の定常状態のモータ電流は初期のモータ制限信
号に対応したモータ電流制限値よりもかなり小さくなっ
ている。従って、チップ温度の上昇によりモータ制限信
号が修正されても、モータ電流制限値が制御時のモータ
電流以下になるまで、モータコイルへの供給電流は制限
修正手段の影響を受けることはない。これにより、制限
修正手段によるディスク回転制御への悪影響を大幅に緩
和できる。また、チップ温度がさらに高くなっていく
と、第2の所定値以上においてモータ制限信号に対応し
たモータ電流制限値を確実に零まで小さくできる。その
結果、チップ温度は第2の所定値以上に高温になること
を確実に防止され、チップの熱破壊は生じない。また、
モータ起動時やシーク時などのチップ温度の上昇を制限
し、集積回路の熱破壊やディスク装置の故障を防止して
いる。
【0013】また、本発明の他の構成のディスク装置で
は、ディスクを回転駆動するために、回転駆動用の界磁
磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモータコイ
ルと、前記モータコイルへの電流路を形成する複数個の
モータ部パワートランジスタと、複数相の切換信号を出
力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部切換作成
手段の出力信号に応動して前記モータ部パワートランジ
スタを分配制御するモータ部分配制御手段と、前記ディ
スクの回転に応動したモータ制御信号を得るモータ部制
御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部制限出力
手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限信号を比
較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出力するモ
ータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に応動して
前記モータコイルへの供給電流を制御するモータ部電流
制御手段と、前記ディスクに記録されている情報信号を
再生するヘッド部分を移動させるために、トラッキング
用の界磁磁束を発生させるトラッキング界磁手段と、ト
ラッキングコイルと、前記トラッキングコイルへの電流
路を形成する複数個のトラッキング部パワートランジス
タと、前記ヘッド部分のトラッキング位置に応動したト
ラッキング制御信号を得るトラッキング部制御手段と、
前記トラッキング制御信号に応動して前記トラッキング
コイルへの通電を制御するトラッキング部通電制御手段
と、前記モータ部パワートランジスタおよび前記トラッ
キング部パワートランジスタと所要のトランジスタや抵
抗を1チップ上に集積回路化する集積回路手段と、前記
集積回路手段により集積回路化された素子によりチップ
温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出
力信号に応動して前記チップ温度の上昇に伴って徐々に
前記モータ制限信号を変化させ、前記モータ制限信号に
対応したモータ電流制限値を小さくする制限修正手段を
具備する構成にしている。
【0014】このように構成することにより、さらに、
トラッキング部パワートランジスタをモータ部パワート
ランジスタと同一のチップに集積回路化できる。その結
果、非常に安価なディスク装置を実現できる。また、モ
ータ起動時やシーク時などのチップ温度の上昇を制限
し、集積回路の熱破壊やディスク装置の故障を防止して
いる。
【0015】また、本発明の他の構成のディスク装置で
は、ディスクを回転駆動するために、回転駆動用の界磁
磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモータコイ
ルと、前記モータコイルへの電流路を形成する複数個の
モータ部パワートランジスタと、複数相の切換信号を出
力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部切換作成
手段の出力信号に応動して前記モータ部パワートランジ
スタを分配制御するモータ部分配制御手段と、前記ディ
スクの回転に応動したモータ制御信号を得るモータ部制
御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部制限出力
手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限信号を比
較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出力するモ
ータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に応動して
前記モータコイルへの供給電流を制御するモータ部電流
制御手段と、前記ディスクに記録されている情報信号を
再生するヘッド部分を移動させるために、トラッキング
用の界磁磁束を発生させるトラッキング界磁手段と、ト
ラッキングコイルと、前記トラッキングコイルへの電流
路を形成する複数個のトラッキング部パワートランジス
タと、前記ヘッド部分のトラッキング位置に応動したト
ラッキング制御信号を得るトラッキング部制御手段と、
トラッキング制限信号を出力するトラッキング部制限出
力手段、前記トラッキング制御信号と前記トラッキング
制限信号を比較し、比較結果に応動したトラッキング指
令信号を出力するトラッキング部指令出力手段と、前記
トラッキング指令信号に応動して前記トラッキングコイ
ルへの供給電流を制御するトラッキング部電流制御手段
と、前記モータ部パワートランジスタおよび前記トラッ
キング部パワートランジスタと所要のトランジスタや抵
抗を1チップ上に集積回路化する集積回路手段と、前記
集積回路手段により集積回路化された素子によりチップ
温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出
力信号に応動して前記チップ温度の上昇に伴って徐々に
前記モータ制限信号および前記トラッキング制限信号を
変化させ、前記モータ制限信号に対応したモータ電流制
限値および前記トラッキング制限信号に対応したトラッ
キング電流制限値を小さくする制限修正手段を具備する
構成にしている。
【0016】このように構成することにより、さらに、
トラッキング部パワートランジスタをモータ部パワート
ランジスタと同一のチップに集積回路化でき、非常に安
価なディスク装置を実現できる。また、モータ起動時や
シーク時などのチップ温度の上昇を制限し、集積回路の
熱破壊やディスク装置の故障を防止している。さらに、
通常のディスク再生制御状態においても、トラッキング
動作によるチップ温度の上昇を制限し、集積回路の熱破
壊やディスク装置の故障を防止している。
【0017】これらおよびその他の構成や動作について
は、実施の形態の説明において詳細に説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0019】(実施の形態1)図1から図8に本発明の
実施の形態1のディスク装置を示す。図2にディスク装
置の全体構成を示す。ディジタル情報を記録されたディ
スク1は、モータ部アクチュエータ2の回転軸3に取り
付けられ、回転軸3と共に回転している。ディスク1に
記録されたディジタル情報を再生するヘッド部7は、ト
ラッキング部アクチュエータ5の支承部6に取り付けら
れ、支承部6の回転移動動作によって位置決めされる。
ヘッド部7からの再生信号は、情報処理部9において再
生処理され、ディスク1のディジタル情報を再生出力す
る。また、ヘッド部7の再生信号には、ディスク1の再
生位置の情報も含まれている。駆動部8は、モータ駆動
制御部8aとトラッキング駆動制御部8bによって構成
されている。モータ駆動制御部8aは、モータ部アクチ
ュエータ2への電力供給を制御し、ディスク1の回転速
度を制御している。トラッキング駆動制御部8bは、ト
ラッキング部アクチュエータ5への電力供給を制御し、
ヘッド部7の再生位置の制御をしている。
【0020】図1にモータ部アクチュエータ2とモータ
駆動制御部8aとトラッキング部アクチュエータ5とト
ラッキング駆動制御部8bの構成を示す。モータ部アク
チュエータ2は、ディスク1を回転駆動するためにロー
タに取り付けられ、回転駆動用の界磁磁束を発生するモ
ータ界磁部11と、ステータに取り付けられた3相のモ
ータコイル12,13,14を含んで構成されている。
モータ界磁部11は、たとえば、永久磁石の発生磁束に
より複数極の界磁磁束を発生する界磁部であり、ロータ
に取り付けられている。3相のモータコイル12,1
3,14は、固定体であるステータに配設され、モータ
界磁部11との相対関係に関して、電気的に120度相
当ずらされて配置されている。3相のモータコイル1
2,13,14は3相のモータ駆動電流I1,I2,I
3により3相磁束を発生し、モータ界磁部11との相互
作用によって駆動力を発生し、ディスク1を回転させ
る。
【0021】トラッキング部アクチュエータ5は、ヘッ
ド部7を移動動作させるために支承部6に取り付けられ
たトラッキングコイル52と、トラッキング駆動用の界
磁磁束を発生するトラッキング界磁部51を含んで構成
されている。トラッキング界磁部51は、たとえば、永
久磁石の発生磁束により界磁磁束を発生する界磁部であ
り、ステータに取り付けられている。トラッキングコイ
ル52は、支承部6に配設され、トラッキング界磁部5
1の界磁磁束と鎖交している。トラッキングコイル52
はトラッキング駆動電流Itにより駆動磁束を発生し、
トラッキング界磁部51との相互作用によって駆動力を
発生し、ヘッド部7を移動させる。なお、ハードディス
ク装置においてヘッド部7は磁気記録/再生ヘッド部分
に相当し、光ディスク装置においてヘッド部7は光学レ
ンズ部分もしくは光学ヘッド部分に相当する。
【0022】図1のモータ部パワートランジスタ21,
22,23は、直流電源10を電力供給源として、3相
のモータコイル12,13,14への電流路を切り換え
ている。モータ部パワートランジスタ21,22,23
は、NMOS型電界効果パワートランジスタである。こ
こに、NMOS型電界効果トランジスタとはNチャンネ
ルのMOS構造の電界効果トランジスタを意味し、たと
えば、二重拡散NMOS型FETトランジスタによって
集積回路内に形成されている。NMOS型トランジスタ
24とモータ部パワートランジスタ21は電界効果型の
パワー部カレントミラー回路を形成している。モータ部
パワートランジスタ21とNMOS型トランジスタ24
の面積比を100倍にして、100倍の電流増幅率を得
ている。すなわち、通電制御端子への入力電流H1を1
00倍増幅してモータコイル12へのモータ駆動電流I
1を供給する。同様に、NMOS型トランジスタ25と
モータ部パワートランジスタ22は電界効果型のパワー
部カレントミラー回路を形成し(面積比100倍)、通
電制御端子への入力電流H2を100倍増幅してモータ
コイル13へのモータ駆動電流I2を供給する。同様
に、NMOS型トランジスタ26とモータ部パワートラ
ンジスタ23は電界効果型のパワー部カレントミラー回
路を形成し(面積比100倍)、通電制御端子への入力
電流H3を100倍増幅してモータコイル14へのモー
タ駆動電流I3を供給する。
【0023】モータ部電流検出器31は、モータ部パワ
ートランジスタ21,22,23による3相のモータコ
イル12,13,14への合成供給電流Im(モータ電
流)を検出し、合成供給電流Imに応動したモータ電流
検出信号Dmを出力する。モータ部切換作成器32は、
3相のモータコイル12,13,14に滑らかに切り換
わる3相のモータ駆動電流I1,I2,I3を流すため
に、滑らかに変化する3相の切換信号G1,G2,G3
を出力する。モータ部分配制御器33は、モータ部指令
出力器43のモータ指令信号Cmとモータ部電流検出器
31のモータ電流検出信号Dmを比較し、その比較結果
に応動し、かつ、モータ部切換作成器32の3相の切換
信号G1,G2,G3に応動した3相の分配制御電流信
号H1,H2,H3を各モータ部パワートランジスタ2
1,22,23の通電制御端子側に供給する。その結
果、モータ部切換作成器32の切換信号に応動した1相
もしくは2相のモータコイルに、モータ部指令出力器4
3のモータ指令信号Cmに応動したモータ電流Imが供
給される。すなわち、モータ部電流検出器31とモータ
部分配制御器33とモータ部パワートランジスタ21,
22,23などによって、モータ指令信号Cmに応動し
てモータコイル12,13,14へのモータ電流Imを
制御するモータ部電流制御ブロックが形成されている。
ここでは、モータ指令信号Cmに比例したモータ電流I
mがモータコイルに供給される。
【0024】図3にモータ部電流検出器31の構成を示
し、図4にモータ部切換作成器32とモータ部分配制御
器33の構成を示す。図3において、合成供給電流Im
(モータ電流)は抵抗101の電圧降下として検出さ
れ、トランジスタ102と定電流源103によるフォロ
ワ回路を介してモータ部電流検出器31のモータ電流検
出信号Dmとして出力される。
【0025】図4のモータ部切換作成器32は、信号作
成回路111,112,113と切換増幅回路114,
115,116を有し、モータ界磁部11の回転移動に
伴って滑らかに変化する3相の切換信号G1,G2,G
3を出力する。モータ部切換作成器32の信号作成回路
111,112,113は、モータ界磁部11の界磁磁
束を検出する磁電変換素子(たとえば、ホール素子)を
有し、磁電変換素子の出力信号を増幅して3相の位置検
出信号g1,g2,g3を作りだす。切換増幅回路11
4,115,116は、モータ部速度制御器40のディ
ジタル的なモータ転流方向指令信号Adに応動して位置
検出信号g1,g2,g3を正転増幅もしくは反転増幅
した切換信号G1,G2,G3を出力する。モータ部速
度制御器40は、加速トルクもしくは減速トルクの発生
を切り換えるために、モータ転流方向指令信号Adを”
L”(低電位状態)もしくは”H”(高電位状態)に切
り換える。すなわち、モータ転流方向指令信号Adが”
L”(低電位状態)の場合に、位置検出信号g1,g
2,g3を正転増幅した切換信号G1,G2,G3が出
力され、加速トルクを発生させるようにモータ部パワー
トランジスタを分配制御し、3相のモータコイルへの電
流路を形成する。また、モータ転流方向指令信号Ad
が”H”(高電位状態)の場合に、位置検出信号g1,
g2,g3を反転増幅した切換信号G1,G2,G3が
出力され、減速トルクを発生させるようにモータ部パワ
ートランジスタを分配制御し、3相のモータコイルへの
電流路を形成する。なお、磁電変換素子が使用できない
場合に、モータ部切換作成器32は、たとえば、モータ
コイル12,13,14に生じる3相の逆起電力に基づ
いて、3相の位置検出信号g1,g2,g3を作りだす
ことができる。
【0026】図4のモータ部分配制御器33は差動比較
回路121を有し、差動比較回路121はモータ部指令
出力器43のモータ指令信号Cmとモータ部電流検出器
31のモータ電流検出信号Dmを比較し、その比較結果
に応動した電流信号ibを出力する。分配トランジスタ
125,126,127は、モータ部切換作成器32の
切換信号G1,G2,G3に応動して、差動比較回路1
21の出力電流信号ibを各コレクタ側に滑らかに分配
する。分配トランジスタ125のコレクタ電流は、トラ
ンジスタ131,132のカレントミラー回路を介して
出力され、1相目の分配制御電流信号H1になる。分配
トランジスタ126のコレクタ電流は、トランジスタ1
33,134のカレントミラー回路を介して出力され、
2相目の分配制御電流信号H2になる。分配トランジス
タ127のコレクタ電流は、トランジスタ135,13
6のカレントミラー回路を介して出力され、3相目の分
配制御電流信号H3になる。3相の分配制御電流信号H
1,H2,H3は、それぞれモータ部パワートランジス
タ21,22,23の通電制御端子側に供給される。す
なわち、1相目の分配制御電流信号H1はモータ部パワ
ートランジスタ21とトランジスタ24によるパワー部
カレントミラー回路の通電制御端子側に供給され、分配
制御電流信号H1を電流増幅したモータ駆動電流I1が
モータコイル12に供給される。2相目の分配制御電流
信号H2はモータ部パワートランジスタ22とトランジ
スタ25によるパワー部カレントミラー回路の通電制御
端子側に供給され、分配制御電流信号H2を電流増幅し
たモータ駆動電流I2がモータコイル13に供給され
る。3相目の分配制御電流信号H3はモータ部パワート
ランジスタ23とトランジスタ26によるパワー部カレ
ントミラー回路の通電制御端子側に供給され、分配制御
電流信号H3を電流増幅したモータ駆動電流I3がモー
タコイル14に供給される。これにより、切換信号G
1,G2,G3に応動して滑らかに電流路を切り換えて
いく。
【0027】図1のモータ部速度制御器40は、ディス
ク1の回転速度に応動したモータ速度制御信号Amを出
力する。たとえば、モータ部切換作成器32の位置検出
信号g1,g2,g3の周期を目標値と比較し、モータ
速度制御信号Amを得ることができる。また、ヘッド部
7からの再生信号の周波数によってディスク1の再生速
度を検出し、目標値との比較によってモータ速度制御信
号Amを得ることができる。温度検出器41は、モータ
部パワートランジスタ21,22,23およびトラッキ
ング部パワートランジスタ61,62,63,64と同
一チップ上に集積回路化された半導体素子によってチッ
プの温度を検出し、チップ温度に応動した温度検出電流
信号J1,J2,J3を出力する。モータ部制限出力器
42は、温度検出電流信号J1に応動したモータ制限信
号Bmを出力し、モータ部指令出力器43に出力する。
モータ部指令出力器43は、モータ部速度制御器40の
モータ速度制御信号Amとモータ部制限出力器42のモ
ータ制限信号Bmを比較し、その比較結果に応動して、
いずれか小さい方の信号に応動したモータ指令信号Cm
を出力する。モータ部電流制御ブロックは、モータ指令
信号Cmに比例したモータ電流Imをモータコイル1
2,13,14に分配供給する。従って、モータ制限信
号Bmはモータ電流Imの制限値に対応する。なお、モ
ータ速度制御信号Amがモータ制限信号Bmよりも小さ
ければ、モータ速度制御信号Amに応動したモータ電流
Imが供給され、ディスク1の回転速度は所要の目標値
に制御される。
【0028】図5に温度検出器41とモータ部制限出力
器42とモータ部指令出力器43の構成を示す。温度検
出器41は、ツェナーダイオード151,定電流源15
2,トランジスタ153,抵抗154,155によって
抵抗155の両端に所定電圧vtを作りだし、温度検出
用のトランジスタ156と抵抗157に印加する。トラ
ンジスタ156のコレクタ電流はチップ温度の上昇に伴
って徐々に増加する。定電流源164は所定の電流値を
トランジスタ156のコレクタ側に供給する。トランジ
スタ156のコレクタ電流と定電流源157の電流の差
電流joは、トランジスタ158,159,160のカ
レントミラー回路およびトランジスタ161,162,
163のカレントミラー回路によって所定の増幅をさ
れ、3つの温度検出電流信号J1,J2,J3として出
力される。その結果、これらの温度検出電流信号J1,
J2,J3はチップ温度が第1の所定値T1になるまで
は零であり、チップ温度がT1以上になれば温度上昇に
伴ってその電流値を徐々に大きくする。
【0029】図5のモータ部制限出力器42は、定電流
源171,抵抗172によって所定の制限電圧Boを作
りだす。温度検出電流信号J1が零の場合には、制限電
圧Boがモータ部制限出力器42のモータ制限信号Bm
として出力される。チップ温度が上昇して温度検出電流
信号J1が大きくなった場合には、抵抗173において
電圧降下を生じ、モータ部制限出力器42のモータ制限
信号Bmを小さくするように修正動作する。モータ部指
令出力器43は、モータ部速度制御器40のモータ速度
制御信号Amとモータ部制限出力器42のモータ制限信
号Bmをトランジスタ181,182,定電流源183
によって比較し、比較結果に基づいて小さい方の信号に
応動したモータ指令信号Cmを出力する。
【0030】次に、トラッキング部アクチュエータ5と
トラッキング駆動制御部8bの構成と動作について説明
する。図1のトラッキング部パワートランジスタ61,
62,63,64は、直流電源50を電力供給源とし
て、トラッキングコイル52への電流路を切り換え、両
方向のトラッキング電流Itを供給する。トラッキング
部電流検出器71は、トラッキング電流Itに応動した
トラッキング電流検出信号Dtを出力する。トラッキン
グ部増幅制御器72は、トラッキング部指令出力器83
のトラッキング指令信号Ctとトラッキング部電流検出
器71のトラッキング電流検出信号Dtを比較し、比較
結果に応動したトラッキング増幅信号Htを出力する。
トラッキング部パワートランジスタ63,64は、トラ
ッキング部増幅制御器72のトラッキング増幅信号Ht
に応動した駆動電圧をトラッキングコイル52に印加
し、トラッキングコイル52へのトラッキング電流It
を変化させる。すなわち、トラッキング部電流検出器7
1とトラッキング部増幅制御器72とトラッキング部パ
ワートランジスタ61,62,63,64によって、ト
ラッキング電流Itをトラッキング部指令出力器83の
トラッキング指令信号Ctに応動した電流値に制御する
トラッキング電流制御ブロックを形成している。
【0031】図6にトラッキング部電流検出器71の構
成を示す。トラッキング部電流検出器71は、電流検出
用の抵抗191におけるトラッキング電流Itによる電
圧降下を検出し、差動増幅回路192によって抵抗19
1の両端電圧に応動したトラッキング電流検出信号Dt
を出力する。なお、トラッキング部電流検出器71の差
動増幅回路192は、トラッキング電流Itが零の場合
にトラッキング電流検出信号Dtを直流電源50の中間
電圧Vdd/2になるように構成されている。
【0032】図1のトラッキング部位置制御器80は、
ヘッド部7によるディスク1上の再生位置に応動したト
ラッキング位置制御信号Atを出力する。ヘッド部7の
再生位置は、たとえば、ヘッド部7から得られる再生信
号に含まれるディジタル位置情報に基づいて検出され、
トラッキング部位置制御器80は検出位置と目標位置と
の偏差に応動したトラッキング位置制御信号Atを出力
する。トラッキング部制限出力器82は、温度検出器4
1の温度検出電流信号J2,J3にそれぞれ応動した第
1のトラッキング制限信号Bt1,第2のトラッキング
制限信号Bt2を出力する。トラッキング部指令出力器
83は、トラッキング部位置制御器80のトラッキング
位置制御信号Atとトラッキング部制限出力器83の第
1のトラッキング制限信号Bt1もしくは第2のトラッ
キング制限信号Bt2を比較し、その比較結果に応動し
たトラッキング指令信号Ctを出力する。すなわち、ト
ラッキング位置制御信号Atが第1のトラッキング制限
信号Bt1と第2のトラッキング制限信号Bt2の間に
ある場合には、トラッキング位置制御信号Atに応動し
たトラッキング指令信号Ctを出力する。また、トラッ
キング位置制御信号Atが第1のトラッキング制限信号
Bt1よりも小さくなった場合には、第1のトラッキン
グ制限信号Bt1に応動したトラッキング指令信号Ct
を出力する。トラッキング位置制御信号Atが第2のト
ラッキング制限信号Bt2よりも大きくなった場合に
は、第2のトラッキング制限信号Bt2に応動したトラ
ッキング指令信号Ctを出力する。トラッキング電流制
御ブロックは、中間電圧Vdd/2から見たトラッキン
グ指令信号Ctの電圧信号(Ct−Vdd/2)に応動
したトラッキング電流Itをトラッキングコイル52に
供給する。従って、中間電圧から見た第1のトラッキン
グ制限信号Bt1の電圧(Vdd/2−Bt1)や第2
のトラッキング制限信号Bt2の電圧(Bt2−Vdd
/2)は、トラッキング電流Itの制限値に対応する。
なお、トラッキング位置制御信号Atが第1のトラッキ
ング制限信号Bt1と第2のトラッキング制限信号Bt
2の間にあれば、トラッキング位置制御信号Atに応動
したトラッキング電流信号Itが供給され、ヘッド部7
の再生位置は所要の目標位置に制御される。
【0033】図7にトラッキング部制限出力器82とト
ラッキング部指令出力器83の構成を示す。トラッキン
グ部制限出力器82は、抵抗201,203,203,
205と定電流源204,206によって直流電源50
の中間電圧Vdd/2からそれぞれ逆極性に所要の電圧
値ずれた第1のトラッキング制限信号Bt1と第2のト
ラッキング制限信号Bt2を出力する。温度検出電流信
号J2,J3が零の場合には、これらの抵抗や定電流源
によって決まるトラッキング制限信号Bt1,Bt2が
出力される。チップ温度が上昇して温度検出電流信号J
2,J3が大きくなった場合には、抵抗203,205
において電圧降下を生じ、トラッキング部制限出力器8
2の第1のトラッキング制限信号Bt1を大きくし、第
2のトラッキング制限信号Bt2を小さくするように修
正動作する(中間電圧Vdd/2から見た絶対値Vdd
/2−Bt1やBt2−Vdd/2を小さくする)。そ
の結果、トラッキング制限信号Bt1,Bt2に対応し
たトラッキング電流制限値を小さくする。
【0034】図7のトラッキング部指令出力器83は、
トラッキング部位置制御器80のトラッキング位置制御
信号Atとトラッキング部制限出力器82のトラッキン
グ制限信号Bt1,Bt2を比較し、比較結果に応動し
たトラッキング指令信号Ctを出力する。まず、トラン
ジスタ211,212,214と定電流源213,21
5によって、トラッキング位置制御信号Atと第1のト
ラッキング制限信号Bt1を比較し、トラッキング位置
制御信号Atが第1のトラッキング制限信号Bt1より
も大きいときはトラッキング位置制御信号Atに応動し
た内部信号Coを出力し、トラッキング位置制御信号A
tが第1のトラッキング制限信号Bt1よりも小さくな
ると第1のトラッキング制限信号Bt1に応動した内部
信号Coを出力する。同様に、トランジスタ221,2
22,224と定電流源223,225によって内部信
号Coと第2のトラッキング制限信号Bt2を比較し、
内部信号Coが第2のトラッキング制限信号Bt2より
も小さいときは内部信号Coに応動したトラッキング指
令信号Ctを出力し、内部信号Coが第2のトラッキン
グ制限信号Bt2よりも大きくなると第2のトラッキン
グ制限信号Bt2に応動したトラッキング指令信号Ct
を出力する。
【0035】図1のモータ部パワートランジスタ21,
22,23およびトラッキング部パワートランジスタ6
1,62,63,64は、モータ部電流検出器31とモ
ータ部切換作成器32とモータ部分配制御器33とモー
タ部速度制御器40と温度検出器41とモータ部制限出
力器42とモータ部指令出力器43とトラッキング部電
流検出器71とトラッキング部増幅制御器72とトラッ
キング部位置制御器80とトラッキング部制限出力器8
2とトラッキング部指令出力器83の所要のトランジス
タや抵抗等と一緒に単一のシリコン基板上に接合分離さ
れて集積回路化されている。図8に集積回路プロセスの
一例を示す。P型シリコン基板上に所要のN+層やN−
層等を拡散させて各種のトランジスタを形成している。
番号291は横型二重拡散NMOS型電界効果トランジ
スタの例であり、モータ部パワートランジスタ21,2
2,23やNMOS型トランジスタ24,25,26な
どに使用する。番号292はNPN型バイポーラトラン
ジスタの例であり、トラッキング部パワートランジスタ
61,63や信号増幅トランジスタなどに使用する。番
号293はPNP型バイポーラトランジスタの例であ
り、トラッキング部パワートランジスタ62,64や信
号増幅トランジスタなどに使用する。番号294は、P
チャンネルおよびNチャンネルのCMOS型電界効果ト
ランジスタの例であり、たとえば、論理信号処理に使用
する。また、各トランジスタの間は、アース電位(0
V)に接続されたシリコン基板と同電位になるP層によ
って接合分離される。接合分離された集積回路は、誘電
分離された集積回路と比較して、低コストの製造プロセ
スを用いて、小さな1チップ基板上に多数のパワー用ト
ランジスタ素子や信号用トランジスタを高密度に集積化
できる。すなわち、安価に集積回路化できる。なお、具
体的なマスク配置は設計事項であり、詳細な説明を省略
する。
【0036】次に、ディスク装置の全体的な動作につい
て、簡単に説明する。定常的な制御状態では、モータ部
速度制御器40のモータ速度制御信号Amがモータ部制
限出力器42のモータ制限信号より小さく、モータ部指
令出力器43のモータ指令信号Cmはモータ速度制御信
号Amに応動して変化する。モータ部速度制御器40の
モータ転流方向指令信号Adは”L”になり、モータ部
切換作成器32は位置検出信号g1,g2,g3を正転
増幅した切換信号G1,G2,G3を出力し、加速トル
クを発生するようにモータコイル12,13,14への
電流路の切り換えを行う。モータ部分配制御器33はモ
ータ指令信号Cmとモータ部電流検出器31の出力信号
Dmを比較し、その差を増幅した電流を切換信号G1,
G2,G3に応動して滑らかに分配制御し、3相の分配
電流信号H1,H2,H3を出力する。モータ部パワー
トランジスタ21,22,23は、それぞれ分配電流信
号H1,H2,H3を電流増幅し、モータコイル12,
13,14に3相のモータ駆動電流I1,I2,I3を
供給する。モータ部パワートランジスタ21,22,2
3によるモータ電流Imはモータ部電流検出器31によ
り検出され、モータ電流検出信号Dmを出力する。これ
により、モータコイル12,13,14への供給電流
は、モータ界磁部11の回転速度に関わらず、モータ指
令信号Cmに比例して制御される。すなわち、モータ界
磁部11の回転速度に応動して、3相のモータコイル1
2,13,14に3相の逆起電力が発生するが、これら
の逆起電力の値や波形に関係なく、モータ指令信号Cm
に比例したモータ電流Imが供給される。その結果、モ
ータ界磁部11はモータ部速度制御器40のモータ速度
制御信号Amに応動して所定の回転速度に制御される。
すなわち、ディスク1の回転速度が精密に制御される。
【0037】また、定常的な制御状態では、トラッキン
グ部位置制御器80のトラッキング位置制御信号Atが
トラッキング部制限出力器82の第1のトラッキング制
限信号Bt1と第2のトラッキング制限信号Bt2の間
にあり、トラッキング部指令出力器83のトラッキング
指令信号Ctはトラッキング位置制御信号Atに応動し
て変化する。トラッキング部増幅制御器72はトラッキ
ング指令信号Ctとトラッキング部電流検出器71の出
力信号Dtを比較し、その差を増幅した電圧信号Htを
出力する。トラッキング部パワートランジスタ61,6
2,63,64は、電圧信号Htに応動したトラッキン
グ電流Itをトラッキングコイル52に供給する。トラ
ッキング電流Itはトラッキング部電流検出器71によ
り検出され、トラッキング電流検出信号Dtを出力す
る。これにより、トラッキングコイル52へのトラッキ
ング電流Itは、トラッキングコイル52もしくはトラ
ッキング界磁部51の移動速度に関わらず、中間電圧V
dd/2から見たトラッキング指令信号Ctに比例して
制御される。その結果、トラッキングコイル52はトラ
ッキング部位置制御器80のトラッキング位置制御信号
Atに応動して所定のトラッキング位置に制御される。
すなわち、ヘッド部7のディスク再生位置が制御され
る。
【0038】集積回路化されたモータ部パワートランジ
スタ21,22,23やトラッキング部パワートランジ
スタ61,62,63,64の発熱によりチップ温度が
上昇して第1の所定値以上になると、集積回路化された
温度検出器41はチップ温度の増加に応動して温度検出
電流信号J1,J2,J3を増加させる。温度検出電流
信号J1の増加によりモータ部制限出力器42のモータ
制限信号Bmは小さくなる。モータ制限信号Bmがモー
タ速度制御信号Amよりも小さくなると、モータ部指令
出力器43はモータ制限信号Bmに応動したモータ指令
信号Cmを出力する。これにより、モータ部パワートラ
ンジスタ21,22,23によるモータ電流Imがモー
タ制限信号Bmに対応したモータ電流制限値に制限され
る。その結果、モータ部パワートランジスタ21,2
2,23の発熱が制限され、チップ温度の上昇に制限が
かかる。なお、チップ温度の上昇に伴ってモータ制限信
号Bmは零まで小さくなるので、このときのモータ電流
制限値は零になり、モータ部パワートランジスタにおけ
る発熱を完全になくすことができる設計になっている。
しかし、実際には、モータ部パワートランジスタの発熱
によるチップ温度上昇とモータ制限信号によるモータ電
流の制限動作がバランスするところで安定になり、モー
タ制限信号に対応した制限値のモータ電流がモータコイ
ルへ供給され、ディスク1の回転動作は継続する。
【0039】また、温度検出電流信号J2,J3の増加
によりトラッキング部制限出力器82の第1のトラッキ
ング制限信号Bt1と第2のトラッキング制限信号Bt
2の範囲は狭くなる。トラッキング位置制御信号Atが
この範囲外になると、トラッキング部指令出力器83は
第1のトラッキング制限信号Bt1もしくは第2のトラ
ッキング制限信号Bt2に応動したトラッキング指令信
号Ctを出力する。これにより、トラッキング部パワー
トランジスタ61,62,63,64によるトラッキン
グ電流Itが第1のトラッキング制限信号Bt1もしく
は第2のトラッキング制限信号Bt2に対応したトラッ
キング電流制限値に制限される。その結果、トラッキン
グ部パワートランジスタの発熱が制限され、チップ温度
の上昇に制限がかかる。なお、チップ温度の上昇に伴っ
て第1のトラッキング制限信号Bt1と第2のトラッキ
ング制限信号Bt2の範囲は零まで小さくなるので、こ
のときのトラッキング電流制限値は零になり、トラッキ
ング部パワートランジスタにおける発熱を完全になくす
ことができる設計になっている。
【0040】このようにして、モータ部パワートランジ
スタやトラッキング部パワートランジスタの発熱による
チップ温度の過度の上昇を防止し、集積回路の熱破壊を
防止する。また、温度検出電流信号によりモータ電流の
制限動作やトラッキング電流の制限動作が生じている場
合であっても、モータ制限信号Bmに対応したモータ電
流制限値のモータ電流Imが供給されているので、ディ
スク1の回転は継続している。その結果、ハードディス
ク装置においては、ヘッド部7の浮上を保つことがで
き、ヘッドクラッシュを生じない。光ディスク装置にお
いては、ヘッド部7からの再生信号が継続でき、システ
ムダウンは生じない。さらに、ヘッド部7からの再生信
号に基づき、トラッキング部アクチュエータ5による位
置制御も継続できる。なお、トラッキング部パワートラ
ンジスタの発熱によるチップ温度上昇が生じる場合であ
っても、トラッキング部パワートランジスタやモータ部
パワートランジスタの発熱によるチップ温度上昇とモー
タ制限信号によるモータ電流の制限動作やトラッキング
制限信号によるトラッキング電流の制限動作がバランス
するところで安定になり、モータ制限信号に対応した制
限値のモータ電流がモータコイルへ供給され、トラッキ
ング制限信号に対応した制限値のトラッキング電流がト
ラッキングコイルへ供給され、ディスク1の回転動作は
継続し、ヘッド部7の位置制御動作は継続される。
【0041】次に、ディスク1の起動動作について説明
する。ディスク1が停止状態から起動加速される場合
に、大きな加速トルクを得るために、モータコイル1
2,13,14へのモータ電流Imはかなり大きくされ
る。従って、モータ部パワートランジスタ21,22,
23における発熱が大きく、チップ温度は急激に上昇す
る。しかし、チップ温度が第1の所定値以上になると、
温度検出器41の温度検出電流信号J1,J2,J3が
大きくなり、モータ制限信号Bmを小さくする。このと
き、モータ制限信号Bmがモータ速度制御信号Amより
も小さいので、モータ電流Imはモータ制限信号Bmに
対応したモータ電流制限値に制限される。チップ温度の
上昇に伴って徐々にモータ制限信号Bmは小さくなり、
モータ電流制限値も徐々に小さくなる。これにより、モ
ータ部パワートランジスタの発熱が小さくなり、チップ
温度の上昇が自動的に制限され、集積回路の熱破壊は防
止される。このとき、モータ電流制限値は零ではないの
で、加速トルクによりディスク1は加速を継続する。そ
の結果、目標速度までディスク1を加速し、その後に、
モータ速度制御信号Amがモータ制限信号Bmよりも小
さくなり、安定な速度制御状態に移行する。安定な制御
状態になると、モータ電流Imが減少し、モータ部パワ
ートランジスタの発熱が小さくなる。チップ温度は下降
して、ディスク1の速度制御とヘッド部7の位置制御が
さらに安定に行われるようになる。すなわち、極めて安
定な起動・加速・制御が実現できる。その結果、ハード
ディスク装置においては、起動時の不安定現象やヘッド
クラッシュを生じない。光ディスク装置においては、起
動時のシステムダウンを生じない。
【0042】次に、シーク時の動作について説明する。
線速度を一定に制御するディスク装置では、ディスク1
の内周側再生から外周側再生へのシーク動作を行う場合
に、モータ部アクチュエータ2はディスク1を減速す
る。そのため、モータ部速度制御器40はモータ転流方
向指令信号Adを”H”にし、モータ部切換作成器32
は位置検出信号g1,g2,g3を反転増幅した切換信
号G1,G2,G3を出力し、モータコイル12,1
3,14への通電位相を反転させ、減速トルクを発生さ
せる。このとき、モータコイル12,13,14に発生
している逆起電力によってモータ部パワートランジスタ
21,22,23の通電時の動作電圧が大きくなり、電
力損失(発熱)は著しく大きくなる。その結果、チップ
温度は急激に上昇して第1の所定値を超えてしまう。し
かしながら、チップの温度上昇に伴って温度検出器41
の温度検出電流信号J1,J2,J3が増加し、モータ
制限信号Bmを小さくし、第1のトラッキング制限信号
Bt1と第2のトラッキング制限信号Bt2の範囲を狭
くする。チップ温度の上昇に伴うモータ制限信号Bmの
減少によりモータ電流制限値が小さくなり、モータ電流
Imが小さくなる。その結果、モータ部パワートランジ
スタの発熱は小さくなる。また、チップ温度の上昇に伴
う第1のトラッキング制限信号Bt1と第2のトラッキ
ング制限信号Bt2の範囲の減少によりトラッキング電
流制限値が小さくなり、トラッキング電流Itが小さく
なる。その結果、トラッキング部パワートランジスタの
発熱は小さくなる。このようにして、シーク時のチップ
温度の上昇は自動的に制限され、集積回路の熱破壊は防
止される。このとき、ディスク1の減速動作やヘッド部
7の位置シーク動作は継続される。その結果、目標速度
までディスク1を減速させると、その後に、モータ転流
方向指令信号Adは”L”に変わり、モータ速度制御信
号Amはモータ制限信号Bmよりも小さくなり、安定な
速度制御状態に移行する。また、目標位置までヘッド部
7を移動させると、その後に、トラッキング位置制御信
号Atは第1のトラッキング制限信号Bt1と第2のト
ラッキング制限信号Bt2の範囲内に納まるようにな
り、安定な位置制御状態に移行する。その結果、モータ
部パワートランジスタの発熱およびトラッキング部パワ
ートランジスタの発熱が小さくなり、チップ温度は下降
し、ディスク1の速度制御とヘッド部7の位置制御が安
定に行われる。すなわち、極めて安定なシーク動作を実
現できる。その結果、ハードディスク装置においては、
シーク時の不安定現象やヘッドクラッシュを生じない。
光ディスク装置においては、シーク時のシステムダウン
を生じない。
【0043】また、定常的な回転制御状態からモータ停
止させる場合に、急激な減速トルクを発生させると、上
記シーク動作の場合と同様に急激な発熱・温度上昇が生
じる。このとき、チップ温度の上昇を制限するためにモ
ータ電流制限値は小さくなるが、モータ電流の通電が継
続されるので、比較的早い減速・モータ停止を実現でき
る。これにより、たとえば、光ディスク装置においてデ
ィスクの取りだし時間を短縮できる。
【0044】なお、前述の実施の形態の具体的な構成に
ついては、各種の変形が可能である。たとえば、モータ
部アクチュエータの各相のコイルは複数個のコイルを直
列もしくは並列に接続して構成しても良い。3相コイル
はスター結線に限らず、デルタ結線であってもよい。ま
た、3相に限らず、一般に、多相のモータが構成でき
る。また、モータコイルには片方向の電流に限らず、両
方向の電流を流すようにしても良い。また、モータ界磁
部の磁極数は2極に限定されるものではない。また、切
換作成器は磁電変換素子を使用して位置検出信号を作成
する構成に限らず、たとえば、モータコイルに生じる逆
起電力を利用して切換信号を作り出しても良い。
【0045】また、温度検出器の温度検出電流信号によ
りモータ制限信号と第1のトラッキング制限信号と第2
のトラッキング制限信号を変化させるようにしたが、本
発明はそのような場合に限らず、たとえば、モータ制限
信号のみ、もしくは、トラッキング制御信号のみを変化
させるようにしても良い。また、モータ部パワートラン
ジスタとトラッキング部パワートランジスタの両方を1
チップに集積回路化してコストを低減したが、本発明は
そのような場合に限らない。
【0046】また、モータ部パワートランジスタをPW
M信号(パルス幅変調信号)などによりパルス的なスイ
ッチング動作させ、モータコイルにパルス状の駆動電圧
を与えながらモータ指令信号に応動したモータ電流を供
給する構成しても良い。また、トラッキング部パワート
ランジスタをPWM信号(パルス幅変調信号)などによ
りパルス的なスイッチング動作させ、トラッキングコイ
ルにパルス状の駆動電圧を与えながらトラッキング指令
信号に応動したトラッキング電流を供給する構成しても
良い。
【0047】また、ヘッド部やトラッキング部アクチュ
エータなどの具体的な構成は図示のものに限定されるも
のではなく、周知のハードディスク装置や光ディスク装
置に用いられている各種の構成が使用可能である。ま
た、トラッキング部アクチュエータ(トラッキングコイ
ルやトラッキング界磁部など)はトラッキング動作を行
わせるものに限定されるものではなく、たとえば、光デ
ィスク装置のトラバース動作を行わせるアクチュエータ
であっても良く、本発明に含まれる。
【0048】また、前述の実施例では、接合分離して集
積回路化する例を示したが、本発明はそのような場合に
限らず、周知の各種の集積回路技術を使用することがで
きる。さらに、MOS構造の電界効果型トランジスタと
バイポーラ型トランジスタを共存させる集積回路に限ら
ず、たとえば、MOS構造の電界効果型トランジスタだ
けの構成により集積回路化しても良い。
【0049】その他、本発明の主旨を変えずして種々の
変形が可能であり、本発明に含まれることはいうまでも
ない。
【0050】
【発明の効果】本発明のディスク装置では、チップ温度
の上昇に伴って徐々にモータ制限信号を変化させ、モー
タ制限信号に対応したモータ電流制限値を小さくする制
限修正動作をさせるように構成し、モータ制限信号とモ
ータ制御信号を比較し、いずれか小さい方をモータ指令
信号として出力するようにしている。その結果、チップ
温度の上昇に制限を設けることが可能になり、集積回路
の熱破壊を防止できる。また、チップ温度の上昇に伴っ
てモータ制限信号が徐々に小さくなっても、モータ制限
信号がモータ制御信号以下になるまでは、モータの制御
動作に何らの悪影響も及ぼさない。従って、高温まで精
密な制御が可能になり、ディスク装置の動作温度範囲を
高く取れる。さらに、本発明の構成のディスク装置で
は、ヘッドクラッシュやシステムダウンなどが発生しな
いので、信頼性は格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における主要な構成を示
す図
【図2】実施の形態1におけるディスク装置の全体構成
を示す図
【図3】実施の形態1におけるモータ部電流検出器31
の回路図
【図4】実施の形態1におけるモータ部切換作成器32
とモータ部分配制御器33の回路図
【図5】実施の形態1における温度検出器41とモータ
部制限出力器42とモータ部指令出力器43の回路図
【図6】実施の形態1におけるトラッキング部電流検出
器71の回路図
【図7】実施の形態1におけるトラッキング部制限出力
器82とトラッキング部指令出力器83の回路図
【図8】実施の形態1における集積回路の一部を示す図
【図9】従来のディスク装置に用いるモータの構成を示
す図
【符号の説明】
1 ディスク 2 モータ部アクチュエータ 5 トラッキング部アクチュエータ 7 ヘッド部 8 駆動部 8a モータ駆動制御部 8b トラッキング駆動制御部 9 情報処理部 11 モータ界磁部 12,13,14 モータコイル 21,22,23 モータ部パワートランジスタ 31 モータ部電流検出器 32 モータ部切換作成器 33 モータ部分配制御器 40 モータ部速度制御器 41 温度検出器 42 モータ部制限出力器 43 モータ部指令出力器 51 トラッキング界磁部 52 トラッキングコイル 61,62,63,64 トラッキング部パワートラン
ジスタ 71 トラッキング部電流検出器 72 トラッキング部増幅制御器 80 トラッキング部位置制御器 82 トラッキング部制限出力器 83 トラッキング部指令出力器
フロントページの続き (72)発明者 坂井 公一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 慎二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを回転駆動するために、回転駆動
    用の界磁磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモ
    ータコイルと、前記モータコイルへの電流路を形成する
    複数個のモータ部パワートランジスタと、複数相の切換
    信号を出力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部
    切換作成手段の出力信号に応動して前記モータ部パワー
    トランジスタを分配制御するモータ部分配制御手段と、
    前記ディスクの回転に応動したモータ制御信号を得るモ
    ータ部制御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部
    制限出力手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限
    信号を比較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出
    力するモータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に
    応動して前記モータコイルへの供給電流を制御するモー
    タ部電流制御手段と、前記モータ部パワートランジスタ
    と所要のトランジスタや抵抗を1チップ上に集積回路化
    する集積回路手段と、前記集積回路手段により集積回路
    化された素子によりチップ温度を検出する温度検出手段
    と、前記温度検出手段の出力信号に応動して前記チップ
    温度の上昇に伴って徐々に前記モータ制限信号を変化さ
    せ、前記モータ制限信号に対応したモータ電流制限値を
    小さくする制限修正手段を具備するディスク装置。
  2. 【請求項2】ディスクを回転駆動するために、回転駆動
    用の界磁磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモ
    ータコイルと、前記モータコイルへの電流路を形成する
    複数個のモータ部パワートランジスタと、複数相の切換
    信号を出力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部
    切換作成手段の出力信号に応動して前記モータ部パワー
    トランジスタを分配制御するモータ部分配制御手段と、
    前記ディスクの回転に応動したモータ制御信号を得るモ
    ータ部制御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部
    制限出力手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限
    信号を比較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出
    力するモータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に
    応動して前記モータコイルへの供給電流を制御するモー
    タ部電流制御手段と、前記ディスクに記録されている情
    報信号を再生するヘッド部分を移動させるために、トラ
    ッキング用の界磁磁束を発生させるトラッキング界磁手
    段と、トラッキングコイルと、前記トラッキングコイル
    への電流路を形成する複数個のトラッキング部パワート
    ランジスタと、前記ヘッド部分のトラッキング位置に応
    動したトラッキング制御信号を得るトラッキング部制御
    手段と、前記トラッキング制御信号に応動して前記トラ
    ッキングコイルへの通電を制御するトラッキング部通電
    制御手段と、前記モータ部パワートランジスタおよび前
    記トラッキング部パワートランジスタと所要のトランジ
    スタや抵抗を1チップ上に集積回路化する集積回路手段
    と、前記集積回路手段により集積回路化された素子によ
    りチップ温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
    手段の出力信号に応動して前記チップ温度の上昇に伴っ
    て徐々に前記モータ制限信号を変化させ、前記モータ制
    限信号に対応したモータ電流制限値を小さくする制限修
    正手段を具備するディスク装置。
  3. 【請求項3】ディスクを回転駆動するために、回転駆動
    用の界磁磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモ
    ータコイルと、前記モータコイルへの電流路を形成する
    複数個のモータ部パワートランジスタと、複数相の切換
    信号を出力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部
    切換作成手段の出力信号に応動して前記モータ部パワー
    トランジスタを分配制御するモータ部分配制御手段と、
    前記ディスクの回転に応動したモータ制御信号を得るモ
    ータ部制御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部
    制限出力手段と、前記モータ制御信号と前記モータ制限
    信号を比較し、比較結果に応動したモータ指令信号を出
    力するモータ部指令出力手段と、前記モータ指令信号に
    応動して前記モータコイルへの供給電流を制御するモー
    タ部電流制御手段と、前記ディスクに記録されている情
    報信号を再生するヘッド部分を移動させるために、トラ
    ッキング用の界磁磁束を発生させるトラッキング界磁手
    段と、トラッキングコイルと、前記トラッキングコイル
    への電流路を形成する複数個のトラッキング部パワート
    ランジスタと、前記ヘッド部分のトラッキング位置に応
    動したトラッキング制御信号を得るトラッキング部制御
    手段と、トラッキング制限信号を出力するトラッキング
    部制限出力手段、前記トラッキング制御信号と前記トラ
    ッキング制限信号を比較し、比較結果に応動したトラッ
    キング指令信号を出力するトラッキング部指令出力手段
    と、前記トラッキング指令信号に応動して前記トラッキ
    ングコイルへの供給電流を制御するトラッキング部電流
    制御手段と、前記モータ部パワートランジスタおよび前
    記トラッキング部パワートランジスタと所要のトランジ
    スタや抵抗を1チップ上に集積回路化する集積回路手段
    と、前記集積回路手段により集積回路化された素子によ
    りチップ温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
    手段の出力信号に応動して前記チップ温度の上昇に伴っ
    て徐々に前記モータ制限信号および前記トラッキング制
    限信号を変化させ、前記モータ制限信号に対応したモー
    タ電流制限値および前記トラッキング制限信号に対応し
    たトラッキング電流制限値を小さくする制限修正手段を
    具備するディスク装置。
  4. 【請求項4】ディスクを回転駆動するために、回転駆動
    用の界磁磁束を発生するモータ界磁手段と、複数相のモ
    ータコイルと、前記モータコイルへの電流路を形成する
    複数個のモータ部パワートランジスタと、複数相の切換
    信号を出力するモータ部切換作成手段と、前記モータ部
    切換作成手段の出力信号に応動して前記モータ部パワー
    トランジスタを分配制御するモータ部分配制御手段と、
    前記ディスクの回転に応動したモータ制御信号を得るモ
    ータ部制御手段と、モータ制限信号を出力するモータ部
    制限出力手段と、前記モータ制御信号に応動したモータ
    指令信号を出力するモータ部指令出力手段と、前記モー
    タ指令信号に応動して前記モータコイルへの供給電流を
    制御するモータ部電流制御手段と、前記ディスクに記録
    されている情報信号を再生するヘッド部分を移動させる
    ために、トラッキング用の界磁磁束を発生させるトラッ
    キング界磁手段と、トラッキングコイルと、前記トラッ
    キングコイルへの電流路を形成する複数個のトラッキン
    グ部パワートランジスタと、前記ヘッド部分のトラッキ
    ング位置に応動したトラッキング制御信号を得るトラッ
    キング部制御手段と、トラッキング制限信号を出力する
    トラッキング部制限出力手段、前記トラッキング制御信
    号と前記トラッキング制限信号を比較し、比較結果に応
    動したトラッキング指令信号を出力するトラッキング部
    指令出力手段と、前記トラッキング指令信号に応動して
    前記トラッキングコイルへの供給電流を制御するトラッ
    キング部電流制御手段と、前記モータ部パワートランジ
    スタおよび前記トラッキング部パワートランジスタと所
    要のトランジスタや抵抗を1チップ上に集積回路化する
    集積回路手段と、前記集積回路手段により集積回路化さ
    れた素子によりチップ温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力信号に応動して前記チップ温度
    の上昇に伴って徐々に前記トラッキング制限信号を変化
    させ、前記トラッキング制限信号に対応したトラッキン
    グ電流制限値を小さくする制限修正手段を具備するディ
    スク装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503998A (ja) * 2000-06-09 2004-02-05 インターナショナル・レクチファイヤー・コーポレーション パワースイッチング装置の温度をフィードバックしてモータドライブのトルクを動的に制御する方法
JP2005056472A (ja) * 2003-08-08 2005-03-03 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置及びそのピックアップ駆動方法
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